JPH0781729B2 - 冷却又は冷却・加熱装置及び製氷装置 - Google Patents

冷却又は冷却・加熱装置及び製氷装置

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JPH0781729B2
JPH0781729B2 JP2214054A JP21405490A JPH0781729B2 JP H0781729 B2 JPH0781729 B2 JP H0781729B2 JP 2214054 A JP2214054 A JP 2214054A JP 21405490 A JP21405490 A JP 21405490A JP H0781729 B2 JPH0781729 B2 JP H0781729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷却又は冷却・加熱装置に関し、特に夏に冷房
のための冷却を行なう氷蓄熱システムを具備する冷却又
は冷却・加熱装置及び製氷装置に関するものである。
なお、本文で用いる「ヒートポンプ」とは温熱を得る加
熱専用機だけでなく、冷凍機も含んだ広義のヒートポン
プを意味する。
〔従来技術〕
従来、夏期、昼間の冷房等による電力ピークをカットす
る目的及び設備の冷凍容量を少なくする目的のため夜間
に冷水を製造し、該冷水を貯蔵しておき、昼間にこの冷
水による冷房を行なうシステムがある。
しかしながら、この場合は冷熱を水の顕熱によってのみ
蓄えるので、昼間の冷房負荷をまかなうためには、膨大
な蓄水量が必要であった。
このため、最近では冷水にかわり氷を蓄えるシステムが
注目されている。即ち、このシステムは氷の潜熱を利用
した冷熱を蓄えるので水に比べて約1/10の容積で蓄冷す
ることが可能であることから、近年の地価高騰等に鑑
み、その普及が期待されているシステムである。そのた
め、数多くの氷蓄冷システムが運転され始めている。ま
た、特許出願等においても数多くの氷蓄冷システムが提
案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これまでに数多くの氷蓄冷システムが提
案されているにもかかわらず、従来システムは種々の欠
点があり、その普及はまだ十分とは言い難い。その原因
は氷蓄冷システムに必要な下記の10条件を全て満足する
システムがないためと思われる。即ち、氷蓄冷システム
が普及するためには下記の10条件が必要である。
条件1、設備費低減のため、昼夜間運転できるシステム
であること。
条件2、同じく設備費低減のため、スタティック方式の
場合は氷蓄熱槽のIPF(氷充填率)が大きいこと。その
ためには、最大製氷時における水通路などのデッドスペ
ースができるだけ小さいことが望ましい。但し、遠方に
氷含有冷流体を輸送する場合には、その他の条件もある
ので、必ずしも必要な条件ではない。この場合にはこの
氷が輸送し易いことが重要な要件となる。
条件3、同じく設備費低減のため、製氷用伝熱面積が小
さいこと。
条件4、運転費及び圧縮機容量低減のため、中小形機で
はブラインを介さない直膨方式であること。
条件5、運転費低減のため、冷却負荷があるときは氷を
介さずに、冷水で蒸発器を冷却するようになっているこ
と。
条件6、厚い着氷により蒸発器伝熱面と水との熱伝導が
阻害されないこと。
条件7、製氷部と蓄氷部が異なる場合には、移動や解氷
によるエネルギー損失が少ないこと。
条件8、圧縮機の寿命を長くするため、夏期に逆サイク
ルを行なうような、大きな圧力変動の伴う運転は避けれ
るようになっていること。
条件9、メンテナンス費用や工事費用削減のため、中小
形機では負荷側にはブラインではなく、冷水が循環する
ようになっていること。
条件10、冬季温水加熱も行なうときは、冷房時と温水加
熱時とで必要冷媒量の違いなどにより不具合が生じない
こと。そのとき蓄熱槽が大きくならないこと。
勿論、従来システムにおいても、これら10の条件のうち
のいくつかの条件を満足するものはある。但し、これら
の条件の中には1つの条件を満足させるとすると、他の
条件の満足が難しくなることが多く、これらの10の条件
を全て満足させることは非常に難しく、且つ、満足させ
ることが必要条件となる。
これら上記10の条件と従来例とを対比させて説明する。
条件1は通常の冷暖房負荷条件の場合には必須の条件で
ある。即ち、冷凍容量を小さくしないで、運転費削減だ
けで蓄熱槽コスト増を償却させることは稀である。従っ
て、現在運転されているものは殆ど、この条件を満足し
ているようである。条件2,3は難しい条件である。その
1つの解決方法が、氷片又はシャーベット状の氷を流動
させて、この氷を蓄熱槽に蓄えるダイナミック方式とい
われる方法である。しかしながらこの方法は多くの場
合、後述の条件4,7,8,9等の条件を満足できない場合が
多い。
条件4は運転費、設備費削減のため重要な条件である
が、従来のものは殆どブラインを介したものである。そ
の理由は直膨式では後述の条件7.10を満足させることが
難しいからである。
条件5は特願昭58-148760号に開示されたシステム等で
提案されているものであり、現在実施されているシステ
ムの多くはこの条件を満足するシステムが採用されてい
る。
しかしながら、上記特願昭58-148760号のシステムで
は、次の条件6等の解決についても言及したものではな
いので、この条件を解決する必要がある。
条件6は難しい条件であり、種々の提案がなされてい
る。ブライン中水分の一部を氷結させ、ダイナミック方
式とする方法や、逆サイクルを行ない、解氷と製氷を繰
り返す方法などがある。しかしながら、従来のダイナミ
ック方式は条件9,10、従来の解氷方式は条件8等の条件
が満足できなくなる。
条件7は特に難しい条件であり、例えば性能が劣化する
方法で解氷しているとき、解氷に時間がかかると、エネ
ルギー損失が増大する。
条件8は解氷のための条件であるが、考えつき易い逆サ
イクル方法は、採用が難しいものである。何故なら夏
季、逆サイクルとすると蒸発温度が30℃以上にもなり、
不具合なく運転できるようにするためには、種々の研究
開発が必要である。条件9も氷蓄熱システムを普及させ
るためには必須の条件と思われる。
以上、条件1〜9を満足させる方法も難しいが、更に条
件10の暖房の条件を満足させることは難しい。しかしな
がらこの暖房の条件を満足できなければ急速な普及は難
しいと思われる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、特に上記条
件7を解決し、しかもその他の条件も満足する夏季氷蓄
熱冷房、必要な場合は冬期温水供給(や給湯)も行なえ
る冷却又は冷却・加熱装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本発明では、冷却又は冷却・加
熱装置を下記の如く構成した。
圧縮機、凝縮器、水流下式熱交換器システム、水熱交換
器、減圧装置及びこれらを連絡する冷媒通路により構成
される蒸気圧縮式ヒートポンプ経路と、 水流下式熱交換器システムに送水するための1台以上の
散水用ポンプ及び散水流体経路、該水流下式熱交換器シ
ステムの水流下通路部、該水流下通路部の下部に配備さ
れるタンク、これらを連絡する流体通路、及び該タンク
から負荷側に冷流体を輸送するための輸送用ポンプと同
送水管、及び負荷からの戻り管よりなる冷流体経路によ
り構成され、且つタンク部は負荷からの戻り管が接続さ
れている戻り水貯水部と、負荷に冷流体を供給する貯冷
流体部を具備し、 製氷モードの時は、貯冷流体部の水を水流下式熱交換器
システムの熱交換器部の伝熱面に落下させて結氷させ、 冷水冷却モードのときは、戻り水貯水部の水を水熱交換
器に送って冷却し、同時に水流下式熱交換器部の伝熱面
に結氷した氷を加熱して前記タンク内に落下させるよう
にしたことを特徴とする。
また、水流下式熱交換器システムが直膨式蒸発器である
ことを特徴とする。
また、水流下式熱交換器システムがブラインを冷却する
蒸発器、散水により加熱される熱交換器、及びブライン
を循環させるポンプ、これらを連絡する配管等により構
成されるシステムで、且つ水熱交換器側にもブラインを
送って水冷却モードの時に水を冷却できるようになって
いることを特徴とする。
また、圧縮機、周囲温度側熱交換器、水流下式熱交換器
システム、水熱交換器、減圧装置及びこれらを連絡する
冷媒通路により構成される蒸気圧縮式ヒートポンプ経路
と、 水流下式熱交換器システムに送水するための1台以上の
散水用ポンプ及び散水流体経路、水流下式熱交換器シス
テムの水流下通路部、該水流下通路部の下部に配備され
るタンク、これらを連絡する流体通路、該タンクから負
荷側に流体を輸送するための輸送用ポンプと送水管、及
び負荷からの戻りより構成され、且つタンク部は負荷か
らの戻り管が接続されている戻り水貯水部と、負荷に流
体を供給する貯送流体部を具備し、 製氷モードのときは、前記貯冷流体部の水を前記水流下
式熱交換器システムの熱交換器部の伝熱面に結氷させ、 冷水冷却モードの時は、戻り水貯水部の水を水熱交換器
に送って冷却し、同時に水流下式熱交換器の伝熱面に結
氷した氷を加熱して、タンク内に落下させ、 暖房モードの時は周囲温度側熱交換器を蒸発器として作
動させ吸熱し、水流下式熱交換器システムにより放熱
し、散水を加熱するように動作させることを特徴とす
る。
また、暖房モードのとき通常の暖房モード以外に前記タ
ンク内温度関連物理量が所定の温度まで上昇したとき、
又は外気温度関連物理量が所定の温度まで低下したとき
前記水流下式熱交換器システムの熱交換器を蒸発器部と
して作用させ、水熱交換器を凝縮器として作動させるタ
ンク水熱源暖房モードを有していることを特徴とする。
また、水流下式熱交換器システムと、該水流下式熱交換
器システムで水と熱交換する流体を冷却する手段及び加
熱する手段を有する製氷装置において、 前記水流下式熱交換器システムの熱交換器は垂直方向に
複数枚のプレートを有し、該プレート間に前記水流路と
前記流体流路が交互に構成され、且つ水流路間に垂直状
に2以上のフィンを有することを特徴とする。
〔作用〕
冷却又は冷却・加熱装置を上記の如く構成することによ
り、後に詳述するように氷蓄熱システムが普及するため
の条件1乃至10の全てを満足するシステムとなる。
また、水流下式熱交換器システムの熱交換器は垂直方向
に複数枚のプレートを有し、該プレート間に水流路と流
体流路が交互に構成され、且つ水流路間に垂直状に2以
上のフィンを有する構成としたので、該熱交換器に散水
した水はプレート及びフィンで冷却され、その表面に氷
結する。また、氷結が所定の厚さになった時プレート及
びフィンを加熱することにより、氷はプレート及びフィ
ンの表面から離れて落下する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第12図に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本発明に係る冷却・加熱装置の冷房製氷時のフ
ローシートである。同図において、冷媒、水の流れを矢
印で示す。冷却及び冷却・加熱装置は、通常、蓄熱ユニ
ット1の上にヒートポンプユニット2を配備した氷冷水
ユニット3としてまとめられている。勿論、蓄熱ユニッ
ト1を別体としてもよい。
製氷時には、冷水ポンプ4を停止し、圧縮機5、冷流体
ポンプ6を運転する。従って、このときは水流下熱交換
器7が蒸発器として作用する。図では直膨式の蒸発器で
あり、冷媒体としては冷媒が流れるが、ブライン等を介
したものでもその作用は同じである(以下、冷媒とブラ
インは総称して冷媒体と略称する)。即ち、冷媒体は連
絡管8を通して水流下熱交換器7に流入し、ポンプ6に
より散水装置9から散水される水により冷却される。図
の水流下熱交換器7の場合はプレートフィン形蒸発器と
なっている。即ち、冷媒が通る冷媒通路面は第2図乃至
第4図に示すように伝熱面を兼ねる2枚のプレートを有
する数ケの矩形状の冷媒体通路(第3図参照)となって
いて、その内部には蛇行状に通路を形成するフィンによ
り強度が保たれている。そして、各矩形状の冷媒体通路
10は多数のフィン11により一体構造となっている。な
お、第2図は水流下熱交換器7の平面図、第3図はその
A−A断面矢視図、第4図はそのB−B断面矢視図であ
る。
第2図の散水装置9から散水される水は第3図の矩形状
の冷媒体通路10の外面部とフィン11と、冷媒体通路10を
形成するプレート部により冷却され、これらの伝熱面に
氷結し始める。そし徐々に厚みが増し、例えば10分後、
第5図に示す次の冷房・水冷却モードに切替わる。即
ち、三方弁12−1,12−2,13−1,13−2が切替えられ、冷
水ポンプ4が運転され、同時にポンプ6が停止する。こ
の冷水ポンプ4が吸い込む水は負荷からの戻り口14が取
り付けられたタンク中間温部15の中間温度の水である。
冷水ポンプ4により吸い込まれた水は水熱交換器16,17
で冷却され、配管18,19を通って再びタンク中間温部15
に戻される。以下、第5図に基づいて冷媒体が冷媒の場
合について説明する。第5図の膨張弁46で減圧された冷
媒は上流側の水熱交換器16で水により加熱され蒸発し、
水流下熱交換器7内で伝熱面外部に結氷している氷によ
り冷却され、一部は凝縮する。そして、再び配管19を通
って下流側の水熱交換器17に流入し蒸発する。
一方、水流下熱交換器7の伝熱面に結氷している氷は加
熱されるので、水流下熱交換器7の伝熱面が剥がれ、冷
流体タンク部20に落下する。第2図乃至第4図でこの水
流下熱交換器7の一例を説明すると、冷媒はノズル8か
ら入口ヘッダ21に流入し、連絡管22より第1パス冷媒通
路23に流入する。そして第4図において、第1パス23→
第2パス24→第3パス25→第4パス26を通り、連絡管27
から出口ヘッダ28に吐出される。なお、冷媒通路は10.1
0′.10″,‥‥と多数あるが、いずれも2枚のプレート
2,30が両側に配備されている。また、これらの冷媒通路
出口パス部は連絡管27,27′,27″,‥‥があり、出口ヘ
ッダ28に連絡されていてノズル31より流出する。散水は
フィン11、プレート29,30で冷却され、この表面に結氷
し、またこの表面で加熱されて解氷される。なお、フィ
ン11の一部が熱不良導体32になっていて、結氷し難くな
っていて、解氷後の氷が小さくなり易くなっている。ま
た矩形状の冷媒体通路10,10′,10″,‥‥の上部には断
熱材33,33′,33″,‥‥が取りつけられていてこの部分
には結氷しないようになっている。なお、第5図におい
て水熱交換器17で蒸発した冷媒蒸気は配管34,35,36,37
から圧縮機5に流入し、圧縮され、配管38,39,40を通っ
て凝縮器41で冷却され、液化し、配管42、チェッキ弁4
3、三方弁12−1、配管44を通って、再び膨張弁46で減
圧される。なお、この冷水冷却モードは例えば2分間程
度運転され、再び製氷モードとなる。
従って、特に逆サイクル等を行なわなくとも冷水冷却モ
ードで解氷が行なわれる。
また、第6図は夏貯湯モードの場合のフローシートであ
る。このモードのときは、第1図のモードから四方弁4
5、三方弁13−1,12−1.12−2が切替えられ、冷水ポン
プ4が運転される。冷媒は圧縮機5→三方弁46→四方弁
45→三方弁13−1→配管35,34→水熱交換器17→三方弁1
2−2→水熱交換器16→チェッキ弁47→三方弁12−1→
膨張弁48→周囲温度側熱交換器41(凝縮器41)→配管40
→四方弁45→圧縮機5と循環する。そしてタンク中間温
部15の水が、水熱交換器16,17で加熱され、配管18、三
方弁49を通って、タンク高温部に蓄えられる。
第7図は冷房・負荷運転の場合のフローシートである。
冷水は冷流体タンク部20内吸入管50→三方弁51→温度調
節弁52を通ってポンプ53に吸込まれ、負荷54−1,54−2,
54−3側に送られる。このとき負荷側に送る冷水温度は
温度検出器55の信号により、例えば7℃になるよう戻り
水をバイパス管56でバイパスさせるようになっている。
また、ポンプ動力を減らすため最遠の負荷54−3の冷水
入口部に温度検出器57を設け、この信号により、この部
分の温度が上昇しない範囲でポンプ53を駆動する電動機
(図示せず)の回転数を制御するようになっている。ま
た、給湯用の給水はノズル58から流入する。当然圧力水
が補給させ伝熱コイル59で加熱され、湯となって給湯用
負荷60−1,60−2,60−3に送られる。
第8図は暖房昼間モードの場合のフローシートである。
暖房昼間モード、即ち、外気温が高いときは外気より熱
を汲み上げ、給湯加熱も可能な高温水を製造するモード
である。三方弁及び四方弁は冷媒が次のように流れるよ
うに切替えられる。圧縮機5で圧縮された冷媒は配管38
→三方弁46→配管34→水熱交換器17→三方弁12−2→水
熱交換器16→チェッキ弁47→三方弁12−1→膨張弁48→
外界側熱交換器41(冷房運転時の凝縮器41)→配管40→
四方弁45→圧縮機5を循環し、水熱交換器17,16で水を
加熱する。即ち、タンク中間温部15の水が冷水ポンプ4
で汲み揚げられ、水熱交換器16,17で加熱され、配管18,
61よりタンク高温部50に戻る。なお、タンク高温部50の
温度が上昇すると、三方弁49を切り替え、配管19からタ
ンク中間温部15の上部に戻すようになっている。なお、
外界側熱交換器41は外気と直接熱交換する外界側熱交換
器でも、海水等の熱交換器でもよい。
また、第9図は暖房・夜間モードの場合のフローシート
である。三方弁及び4方弁は、冷媒が次のように流れる
ように切替えられる。圧縮機5で圧縮された冷媒は、配
管38→三方弁46→四方弁45→三方弁13−1→三方弁13−
2→水流下熱交換器7→チェッキ弁62→三方弁12−1→
膨張弁48→外界側熱交換器41→配管40→四方弁45→圧縮
機5と流れる。一方タンク低温部63の水は散水装置9か
ら水流下熱交換器7に流下し加熱される。
第10図は暖房・タンク水熱源モードの場合のフローシー
トである。三方弁、四方弁は冷媒が次のように流れるよ
うに切替えられる。圧縮機5で圧縮された冷媒は配管38
→三方弁46→配管34→水熱交換器17→三方弁12−2→水
熱交換器16→チェッキ弁47→チェッキ弁65→配管66→膨
張弁64→水流下熱交換器7→三方弁13−2→三方弁13−
1→配管36→四方弁45→圧縮機5と流れる。タンク低温
部63の水はポンプ6により水流下熱交換器7に散水され
冷却される。逆にタンク中間温部15の水は冷水ポンプ4
により、水熱交換器16,17により加熱され、配管18→三
方弁49→配管61と流れ、タンク高温部50に蓄えられる。
第11図は暖房・厳寒時モードの場合のフローシートであ
る。即ち、外気温が異常に低下した場合は、冷房製氷時
と同じく、水流下熱交換器7で製氷を行なう。このとき
の冷媒の流れは暖房タンク水源モード(第10図参照)と
同じである。但し、氷が厚くなったときは、他のモード
に切替えて運転されるようになっている。
第12図は暖房負荷運転の説明図である。第7図の冷房・
負荷運転と殆ど同じであるが、冷流体タンク部20の温水
温度が低いときは切替弁51が切替られ、タンク50の温水
が負荷側に送られる。第7図ではファンコイルユニット
等の負荷54−1.54−2,54−3には冷水が送られたが、こ
の場合は温水が送られ、暖房に供される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、氷蓄熱システムが
普及するための前記条件1乃至条件10の全ての条件を満
足するから下記のような優れた効果が得られる。
(1) 当然、昼夜間運転することができる。
(2) 氷蓄熱槽の中に伝熱面がないので、IPFを大き
くすることができる。但し、IPFが小さくともよい氷輸
送方式の場合には、本方式では氷片混入冷水が製造でき
るので、輸送が容易である。
(3) 氷蓄熱槽内に均等に製氷用コイルを配する構造
ではないので、製氷用熱交換器を小さくすることができ
る。
(4) ブラインを介さない方式も可能であり、この場
合蒸発温度を高くすることができる。
(5) 温度の高い冷水を冷却するときは、蒸発器は負
荷還水で加熱されるので、蒸発温度を高くすることがで
きる。
(6) 着氷が厚くならないので伝熱性能が良好であ
る。
(7) 解氷時、冷水冷却を行なっているので、時間が
かかっても殆どエネルギー喪失がない。また、直膨式の
場合、ヒートポンプの蒸発温度は0℃より多少高い程度
の運転条件で解氷するので圧縮機の吸込部の圧力変動が
少ない。
(8) 負荷側にブラインを使用しないので、メンテナ
ンス費や工事費が小さくて済む。
(9) 散水用熱交換器が2セットあるので第2の発明
において、暖房時蓄熱槽を2段階で使用することも可能
であり、この場合蓄熱槽を大きくする必要がない。ま
た、外気温が異常に低下しても運転が可能である。
(10) 同じ第2発明において、製氷用蒸発器も小さ
く、冷房時と暖房時で必要冷媒量が殆ど同じであり、安
定した運転が可能である。
(11) 小形機の場合、コンデンシングユニット部分
は、配管を一部変更するだけで量産機の主要部をそのま
ま使用でき低価格となる。
(12) 製氷装置を請求項(6)に記載のように構成す
ることにより、熱交換器に散水した水はプレート及びフ
ィンで冷却され、その表面に氷結し、所定の厚さになっ
た時プレート及びフィンを加熱することにより、容易に
氷をプレート及びフィンの表面から解氷して落下させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る冷却又は冷却・加熱装置の冷房製
氷時のフローシートを示す図、第2図は水流下熱交換器
の平面図、第3図はそのA−A断面矢視図、第4図はそ
のB−B断面矢視図、第5図は本発明に係る冷却又は冷
却・加熱装置の冷房・水冷却モードの場合のフローシー
トを示す図、第6図は本発明に係る冷却又は冷却・加熱
装置の夏・貯湯モードの場合のフローシートを示す図、
第7図は本発明に係る冷却又は冷却・加熱装置の冷房・
負荷運転の場合のフローシートを示す図、第8図は本発
明に係る冷却又は冷却・加熱装置の暖房・昼間モードの
場合のフローシートを示す図、第9図は本発明に係る冷
却又は冷却・加熱装置の暖房・夜間モードの場合のフロ
ーシートを示す図、第10図は本発明に係る冷却又は冷却
・加熱装置の暖房・タンク水熱源モードの場合のフロー
シートを示す図、第11図は本発明に冷却又は係る冷却・
加熱装置の暖房・厳寒時モードの場合のフローシートを
示す図、第12図は本発明に係る冷却又は冷却・加熱装置
の暖房・負荷運転の場合のフローシートを示す図であ
る。 図中、1……蓄熱ユニット、2……ヒートポンプユニッ
ト、3……氷冷水ユニット、4……冷水ポンプ、5……
圧縮機、6……ポンプ、7……水流下熱交換器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、凝縮器、水流下式熱交換器システ
    ム、水熱交換器、減圧装置及びこれらを連絡する冷媒通
    路により構成される蒸気圧縮式ヒートポンプ経路と、 前記水流下式熱交換器システムに送水するための1台以
    上の散水用ポンプ及び散水流体経路、該水流下式熱交換
    器システムの水流下通路部、該水流下通路部の下部に配
    備されるタンク、これらを連絡する流体通路、該タンク
    から負荷側に冷流体を輸送するための輸送用ポンプと同
    送水管、及び負荷からの戻り管よりなる冷流体経路によ
    り構成され、且つタンク部は負荷からの戻り管が接続さ
    れている戻り水貯水部と、負荷に冷流体を供給する貯冷
    流体部を具備し、 製氷モード時は、前記貯冷流体部の水を前記水流下式熱
    交換器システムの熱交換部の伝熱部に落下させて結氷さ
    せ、 冷水冷却モード時は、前記戻り水貯水部の水を水熱交換
    器に送って冷却し、同時に前記水流下式熱交換器部の伝
    熱面に結氷した氷を加熱して前記タンク内に落下させる
    ことを特徴とする冷却又は冷却・加熱装置。
  2. 【請求項2】前記水流下式熱交換器システムが直膨式蒸
    発器であることを特徴とする請求項(1)記載の冷却又
    は冷却・加熱装置。
  3. 【請求項3】前記水流下式熱交換器システムがブライン
    を冷却する蒸発器、散水により加熱される熱交換器、及
    びブラインを循環させるポンプ、これらを連絡する配管
    等により構成されるシステムで、且つ前記水熱交換器側
    にもブラインを送って水冷却モード時に水を冷却できる
    ようになっていることを特徴とする請求項(1)記載の
    冷却又は冷却・加熱装置。
  4. 【請求項4】圧縮機、周囲温度側熱交換器、水流下式熱
    交換器システム、水熱交換器、減圧装置及びこれらを連
    絡する冷媒通路により構成される蒸気圧縮式ヒートポン
    プ経路と、 前記水流下式熱交換器システムに送水するための1台以
    上の散水用ポンプ及び散水流体経路、水流下式熱交換器
    システムの水流下通路部、該水流下通路部の下部に配備
    されるタンク、これらを連絡する流体通路、該タンクか
    ら負荷側に流体を輸送するための輸送用ポンプと同送水
    管、及び負荷からの戻り管よりなる流体経路により構成
    され、且つタンク部は負荷からの戻り管が接続されてい
    る戻り水貯水部と、負荷に流体を供給する貯冷流体部を
    具備し、 製氷モード時は、前記貯冷流体部の水を前記水流下式熱
    交換器システムの熱交換器部の伝熱部に落下させて結氷
    させ、 冷水冷却モード時は、前記戻り水貯水部の水を水熱交換
    器に送って冷却し、同時に前記水流下式熱交換器部の伝
    熱面に結氷した氷を加熱して前記タンク内に落下させ、 暖房モード時は、前記周囲温度側熱交換器を蒸発器とし
    て作動させ吸熱し、水流下式熱交換器システムにより放
    熱し、散水を加熱するように動作させることを特徴とす
    る冷却又は冷却・加熱装置。
  5. 【請求項5】暖房モード時は、通常の暖房モード以外に
    前記タンク内温度関連物理量が所定の温度まで上昇した
    とき、又は外気温度関連物理量が所定の温度まで低下し
    たとき前記水流下式熱交換器システムの熱交換器部を蒸
    発器として作用させ、水熱交換器を凝縮器として作動さ
    せるタンク水熱源暖房モードを有していることを特徴と
    する請求項(4)記載の冷却又は冷却・加熱装置。
  6. 【請求項6】水流下式熱交換器システムと、該水流下式
    熱交換器システムで水と熱交換する流体を冷却する手段
    及び加熱する手段を有する製氷装置において、 前記水流下式熱交換器システムの熱交換器は垂直方向に
    複数枚のプレートを有し、該プレート間に前記水流路と
    前記流体流路が交互に構成され、且つ水流路間に垂直状
    に2以上のフィンを有することを特徴とする製氷装置。
  7. 【請求項7】前記フィンの一部が熱不良導体となってい
    ることを特徴とする請求項(6)記載の製氷装置。
  8. 【請求項8】前記流体流路を構成するプレートの上部を
    閉じるため水平板部の上部に断熱材が取り付けられたこ
    とを特徴とする請求項(6)記載の製氷装置。
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