JPH077973A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JPH077973A
JPH077973A JP5147463A JP14746393A JPH077973A JP H077973 A JPH077973 A JP H077973A JP 5147463 A JP5147463 A JP 5147463A JP 14746393 A JP14746393 A JP 14746393A JP H077973 A JPH077973 A JP H077973A
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JP
Japan
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rotor
vibrating body
fixed
rotation output
load
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JP5147463A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Omori
大森和之
Tetsuya Nishio
西尾哲也
Takanori Honda
本田貴範
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、両方向回転でき、且つ、負
荷に応じて特性が自動的に変化する超音波モータを提供
することである。 【構成】 ロータ6が正回転駆動されている時に被動ギ
ヤ12に負荷がかかると該負荷に比例する軸方向反力が
出力ギヤ13にかかり(ギヤ12及び13はヘリカルギ
ヤ)、出力ギヤ13は回転しつつ支持棒部材7bに沿っ
て下側へ軸方向移動してばね8を収縮させ、ロータ6と
振動体3との相互圧接力を変化させ、これによりモータ
特性が自動的に変化する。ロータ6が逆方向回転されて
いる時に被動ギヤ12に負荷がかかると、振動体3に固
定されているボルト5が回転して(固定部材16のねじ
孔16aとボルト14のねじ軸部14dとのねじ係合関
係により)ボルト14及び振動体3並びにロータ6と部
材7とが一体となって出力ギヤ13に対して上方向へ移
動し、ばね8を収縮させ、ロータ6と振動体3との相互
圧接力を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波モータに関し、更
に詳細には、圧電素子を挟み込んだ振動体の先端面の各
部に微小な楕円振動を発生せしめ、該振動体の先端面に
圧接されたロータを回転させる形式の超音波モータに関
する。
【0002】
【従来の技術】圧電素子を挟み込んだ振動体の先端面の
各点に微小な楕円振動を発生させ、該振動体の該先端面
に圧接されているロータを回転させる形式のいわゆるペ
ンシル型の超音波モータは本出願人により既に実用化さ
れており、カメラ等の光学機器に搭載されている。ま
た、本出願人は該超音波モータを更に発展させた高機能
型モータについても開発を進めており、該高機能型モー
タに関する提案を行ってきた。
【0003】図14及び図15は本出願人により提案さ
れている高機能型の超音波モータの構造を示した図であ
り、これらの超音波モータは本発明の先行技術であるた
め、以下に該モータの構造及び機能等について説明して
おく。
【0004】図14に示されている超音波モータは負荷
トルクの変動に応じて出力特性が自動的に変化する特性
変化型超音波モータである。
【0005】一方、図15に示された超音波モータは負
荷トルクに関係なく回転数が一定となる回転数一定型超
音波モータである。
【0006】以下には図14及び図15並びに図16等
を参照して前記モータの構造及び機能について説明す
る。
【0007】図14及び図15において、5は該モータ
の構成要素を支持するための骨格部材となっているボル
ト、3は該ボルト5の大径のねじ軸部5aにねじ込まれ
た振動子、4は圧電素子群1と電極板群2とを振動子3
の後端面との間で挟み込んで該振動子3及び圧電素子群
1とで振動体を構成している筒状の押さえ部材、6は振
動子3の先端面に圧接される凸状係合6aを有した筒状
のロータ、7はロータ6に嵌合し且つ接着されてロータ
6とともに回転するばね受け部材兼出力ギヤ支持部材、
9は該部材7に突設された複数のギヤ支持棒7bとボル
ト5の第2の軸部5cとに軸方向移動可能に嵌装されて
該部材7及びロータ6とともに回転可能な出力ギヤ、8
は該部材7の筒状部7a内に収容されて該筒状部7aの
端板部7cとギヤ9との間で伸縮動作するばね、10は
ボルト5の先端部5dに固着されていて該モータを他の
機器や装置に取付けるための取付板(固定部材)、12
は出力ギヤ9に常に噛合っている被動ギヤ(負荷に連結
されているギヤ)、11(図15)は取付板10とギヤ
9との間に介装されてギヤ9をばね8側へ付勢している
第二のばね、である。ばね8はロータ6を振動子3の端
面に圧接させる圧力を発生するための加圧ばねであり、
図示の構造からわかるように、出力ギヤ9の軸方向位置
の変化に応じてばね8の長さが変化することによりロー
タ6と振動子3との接触圧力が変化するようになってい
る。また、図15の構造では、ばね8及びばね11の長
さの変化に応じてロータ6と振動子3との相互接触圧力
が変化するようになっている。
【0008】なお、被動ギヤ12と出力ギヤ9は共にヘ
リカルギヤとして構成されており、また、出力ギヤ9が
軸方向移動可能となっているため、被動ギヤ12から出
力ギヤ9にかかる負荷トルクの大きさに応じて出力ギヤ
9の軸方向位置が変化する。なお、取付板10に貫設さ
れているねじ孔10aは取付板10を他の機器に取付け
るためのねじ(不図示)をねじ込むためのねじ孔であ
る。
【0009】図16に圧電素子群1及び電極群2の構造
と電気的結線の概要を示す。
【0010】圧電素子1A,1Bは直径部分を非導電部
とする境界線1A−a,1B−bとして一枚の圧電素子
の中で分極方向を逆転させている。2枚の圧電素子1A
(以下A相用圧電素子と称す)は分極方向の同一部分を
向かい合わせ、電極板2Aを挟み込んでいる。同様に、
2枚の圧電素子1B(以下B相用圧電素子と称す)は分
極方向の同一部分を向かい合わせ、電極板2Bを挟み込
んでいる。そして2枚のA相用圧電素子とB相用圧電素
子は電極板2Gを挟んで位置的位相を90度ずらして配
置している。
【0011】前記構造の超音波モータにおいて、電極板
2A及び2Bに対し、図17に示すような波形と位相ず
れを有する交流電圧VA 及びVB をそれぞれ印加する
と、A相用圧電素子1Aによる振動とB相用圧電素子1
Bによる振動との合成により振動子3は首振り運動のよ
うな振動をし、その結果、ロータ6はボルト5の軸部5
bを中心とする回転運動をする。
【0012】ロータ6が回転されると出力ギヤ9もロー
タ6と一体になって回転され、従って被動ギヤ12も回
転される。
【0013】出力ギヤ9と被動ギヤ12は共にヘリカル
ギヤであるため、被動ギヤ12にかかる負荷トルクが変
化すると該ギヤ12から出力ギヤ9に対して生ずる軸方
向反力も変化し、その結果、出力ギヤ9は軸方向に移動
し、これによりばね8の長さ及びばね11(図15)の
長さが変化し、その結果、ロータ6と振動子3との接触
圧力が変化する。
【0014】図14に示す超音波モータは負荷トルクが
小さい時には振動子3とロータ6との接触圧力が小さく
なり、負荷トルクが大きい時には該接触圧力も大きくな
るように動作し、従って低回転から高回転まで高トルク
を発生する効率のよい特性変化型超音波モータとなる。
【0015】一方、図15に示す超音波モータでは、負
荷トルクが変化すると、出力ギヤ9の軸方向位置が変化
するが、該ギヤ9の軸方向位置は2個のばね8及び11
の復元力の釣合により決まるので図14のモータとは異
なる特性を示す。すなわち、図15のモータでは、負荷
トルクが小さい時にはロータ6と振動子3との相互接触
圧力は大きくなり、負荷トルクが大きい時には該相互接
触圧力は低くなる。従って、図15に示すモータは回転
数一定型の特性を有している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き本出願人に
よる先行技術の超音波モータにおいては、前述の特性を
生じ得るのはロータ6が一方向に回転する時のみであ
り、該モータは正逆両方向にロータを回転させる用途に
は使用することができなかった。従って、該モータを正
逆両方向の回転が必要な用途に使用する場合は逆転用歯
車機構を要することになり、該該モータを搭載する機器
の高価格化と大重量化を招くことになる。
【0017】従って、該超音波モータは実用性において
欠点があった。
【0018】本発明の目的は、前記先行技術の超音波モ
ータの欠点を排除し、両方向回転ができる、特性変化型
及び回転数一定型の超音波モータを提供することであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】前述の先行技術の超音波
モータにおいてばね8の長さの変化により該モータの特
性が変化するようになっている。そして、該モータにお
いては、該部材7の端板部7cと取付板10(固定部
材)との距離は常に一定で変化せず、ばね8及びばね1
1の長さは出力ギヤ9の軸方向位置によってのみ決定さ
れるようになっている。そして、ばね8及び11の軸方
向長さを変化させる出力ギヤ9の動きは該部材7の端板
部7c側への動きのみである。
【0020】前述の構造において、ばね8の軸方向長さ
を左右するのは出力ギヤ9と該部材7の端板部7cの相
対的位置関係であるから、出力ギヤ9が移動せずに取付
板10と該部材7の端板部7cの少なくとも一方が出力
ギヤ9に対して移動した場合も該ばね8の軸方向長さが
変化することになるが、前述の先行技術のモータでは該
部材7の端板部7c(すなわちばね受)と取付板10
(固定部材)は常に静止しており、両者の距離は常に一
定であった。
【0021】本発明では、出力ギヤが逆回転された時に
は、該部材7の端板部7c(すなわちばね受部材)が出
力ギヤに対して移動できるようにし、これにより先行技
術の超音波モータの問題点を解決した。
【0022】具体的には、該形式の超音波モータの中心
骨格部材となるボルトの先端に該取付板の中ねじ孔に螺
合するねじ軸部を設け、該ボルトを出力ギヤに対して相
対的に軸方向移動可能にしたことを特徴とする。
【0023】
【作用】本発明による改良された超音波モータは、出力
ギヤが逆回転された時には、ばね受部材が出力ギヤに対
して軸方向移動し、該ギヤに作用する負荷の変化に比例
して出力ギヤ付勢ばねの復元力を変化させるので、該ギ
ヤが正逆いずれの方向に回転されても該モータの特性を
変化させることができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例について図を参照しつ
つ説明する。
【0025】〈実施例1〉図1乃至図3に本発明の第一
実施例の超音波モータの構造を示す。本実施例のモータ
は負荷により特性が変化する特性変化型超音波モータで
あり、図1は無負荷時の状態、図2は有負荷時に該モー
タが時計方向回転している状態、図3は有負荷時に該モ
ータが反時計方向に回転されている状態、をそれぞれ示
している。
【0026】なお、同図において、前述の先行技術のモ
ータの構成要素と同じ構造の構成要素については図14
及び図15と同じ符号で表示してあるが、該モータの構
成要素と異なる構造の構成要素については図14及び図
15とは異なる符号で表示されている。
【0027】図1において、14は本実施例の超音波モ
ータの構成要素を支持する骨格部材となるボルトであ
り、振動子3のねじ孔にねじ込まれる第一ねじ軸部14
aと、部材7の筒状部7aの端板部7cの孔に挿通され
る平滑な軸部14bと、出力ギヤ13の中心孔に接触す
ることなく該中心孔に挿通されるとともに取付板16
(固定部材)の中心のねじ孔16aに螺合する第二のね
じ軸部14dと、該軸部14bと該ねじ軸部14dとの
境に突設されたフランジ14cと、を有している。取付
板16はねじ孔16bにねじ込まれる不図示の取付けボ
ルトにより他の固定部材もしくは機器(二点鎖線で図
示)に固定され、取付板16の中心ねじ孔16aを貫通
して該固定部材側へ突出したボルト14のねじ軸部14
dにはナット17がはめられており、ナット17はボル
ト14が取付板16に対して軸方向に動く位置を規制す
るためのストッパーとなっている。
【0028】1は圧電素子群、2は電極板群、3は振動
子、4は圧電素子群1と電極板群2を振動子3の後端面
との間で挟み込んで該振動子3及び圧電素子群1、電極
板群2とともに振動体を構成している筒状の押さえ部
材、6は振動子3の先端面に圧接される筒状のロータ、
7はロータ6に嵌着されてロータ6とともに回転するば
ね受け部材兼出力ギヤ支持部材、13は該部材7に突設
された複数のギヤ支持棒7bに軸方向移動可能に嵌装さ
れてロータ6とともに回転可能な出力ギヤ、8は該部材
7の筒状部7a内に収容されて該筒状部7aの端板部7
cと該ギヤ13との間で伸縮動作するばね、15は該ギ
ヤ13の端面から突出するように該ギヤ13に固定され
た球軸受、12は該ギヤ13に常に噛み合う被動ギヤ、
である。
【0029】圧電素子群1と電極板群2の構成及び電気
的結線は図16に示されている。
【0030】なお、出力ギヤ13と被動ギヤ12は共に
ヘリカルギヤ(斜歯歯車)であることも前述した先行技
術のモータと同じである。
【0031】本実施例の超音波モータでは、該モータの
骨格部材であるボルト14が振動体及びロータ6等とと
もに軸線方向に移動できる点が先行技術のモータとは異
なっている。
【0032】次に、本実施例の超音波モータの各部の動
作の概略について簡単に説明する。
【0033】(1)図1は該モータの無負荷時の状態で
あり、この状態ではロータ6は回転しておらず、従って
出力ギヤ13が被動ギヤ12から何らの反力も受けてい
ない。
【0034】(2)該モータ(すなわちロータ6)が時
計方向回転(以下にはCWと略記する)し、且つ被動ギ
ヤ12に負荷がかかっている場合 出力ギヤ13が被動ギヤ12から図1において下向きの
軸方向反力を受け、該ギヤ13はその反力に比例した量
だけ下向きに移動して図2の状態に変化する。従って図
1の状態よりもばね8が圧縮され、その結果、ロータ6
と振動子3との相互接触圧が増大し、該モータの特性が
変化する。
【0035】本実施例のモータの特性を図4に示す。本
実施例のモータは、ばね8の発生圧力と該モータの発生
トルクとの間に図4のT−N特性線図で示される特性を
有しており、ばね8の発生圧力(振動子3に対するロー
タ6の加圧力)が増大するにつれて特性が直線aから直
線bを経て直線cへと変化する。すなわち、高回転−低
トルク型から低回転−高トルク型へと特性が変化する。
【0036】(3)該モータ(すなわちロータ6)が反
時計方向回転(以下にはCCWと略記する)し、且つ被
動ギヤ12に負荷がかかっている場合 出力ギヤ13は被動ギヤ12から図1において上向きの
軸方向反力を受けるが、取付板16により上方向への移
動を阻止されているため移動できない。この時ロータ6
はCCW回転しているので出力ギヤ13は被動ギヤ12
からCW方向の回転反力を受けており、このため部材7
及びロータ6もCW方向の回転反力を受ける。従って、
ロータ6から振動子3に対する反作用として振動子3が
CW方向の回転トルクを受けるため、ボルト14がCW
方向に回転され、その結果、該ボルト14のねじ軸部1
4dが回転するので取付板16に対してボルト14が上
方向に前進していき、図1の状態から図3の状態に変化
する。このため、出力ギヤ13は振動子3に対して相対
的に接近したことになり、従ってばね8は図1の状態よ
りも圧縮され、ロータ6と振動子3との相互圧接力が増
大する。すなわち、CCW回転時にもCW回転時と同様
に、負荷がかかった時には該モータの特性が図4に示す
ように変化する。
【0037】図5は該超音波モータにおいて入力一定の
もとでばね8によってロータ6を振動子3に圧接させる
加圧力と該モータのT−N特性との関係を示した図であ
る。
【0038】図5の直線aで示す特性は該モータが無負
荷時の状態(図1)に対応し、図5の直線b及びcは有
負荷状態の図2及び図3に対応している。
【0039】次に、図1乃至図7を参照して本実施例の
超音波モータにおいて、図1乃至図3の各状態における
ロータ6に対する加圧力及び該モータの特性変化を、該
モータを力学的に簡単化したモデルを用いて説明する。
【0040】(i)無負荷状態(トルクT=TO =0)
[図1及び図6(a)] 図6(a)より出力ギヤ13におけるつりあいの式は 0=k(X−x0 )−N−fa0 (1) 但しT:出力ギヤ13に発生するトルク N:取付板16から受ける垂直抗力 fa0 :被動ギヤ12から受けるスラスト方向の反力 X:加圧バネ8の自由長さ x0 :このときの加圧バネ8の長さ k:加圧バネ8のバネ定数 このとき、出力ギヤ13は発生しているトルクTは0な
ので、スラスト方向の反力fa0 も同様に0となる。
【0041】このときロータ6にかかる加圧バネ8によ
る加圧力frは fr=k(X−x0 )=c0 (2) ここでc0 は定数 図1ではモータの負荷トルクT=0で、このときの出力
ギヤ13のスラスト方向のギヤ出力の反力faも0であ
る。このときモータはある回転数で回転しており、この
状態を初期状態とする。この状態では加圧バネ8は一番
延びた状態、すなわちfr=k(X−x0 )でロータ6
にかかる加圧力が一番小さいからT−N特性は図5の直
線aであり、無負荷の回転数がN1 と高く、起動トルク
がTA と小さい、いわゆる高回転−低トルク型のモータ
特性になる。
【0042】(ii)負荷がかかっており(トルクT=T
1 >0)、ロータ6がCW方向に回転駆動されている状
態[図2及び図6(b)] 負荷トルクTとスラスト方向の反力faは比例関係にあ
るからこのときに出力ギヤ13が被動ギヤ12から受け
るスラスト方向の反力をfa1 とすると次のように表さ
れる。
【0043】 fa1 −fa0 =fa1 =cT1 (3) 但しcは比例定数 また加圧バネ8の長さがx1 になり、加圧バネ8の長さ
が無負荷状態からΔx1 だけ変化(減少)したとする
と、図6(b)よりこのときの出力ギヤ13におけるつ
りあいの式は 0=k(X−x1 )−fa=k(X−x1 +Δx1 )−fa1 (4) このときロータ6にかかる加圧力frCWは(3)式と
(4)式を用いて、 frCW=k(X−x1 )=fa1 =cT1 (5) 以上よりロータ6にかかる加圧力frはトルクTに依存
した関数で表される。
【0044】CW回転の場合のfrは図7(a)より次
のようになる。
【0045】 fr=c1 T+c0 (6) ここでc1 ,c0 は定数でc1 =kΔx1 /T10 =k(X−x0 ) 図2のCW回転の状態では負荷トルクが増大してT1
なったときであるが、このとき前述のモデルより加圧バ
ネ8のロータ6にかかる加圧力frCWはk(X−x0
Δx1 )とkΔx1 だけ増大する。T−N特性は図5の
直線b、すなわち、直線aより無負荷の回転数がN2
小さくなり、起動トルクはTB と大きくなるので、初期
状態と比べて低回転−高トルク型のモータ特性になる。
【0046】(iii)負荷がかかっており(トルクT=T
1 >0)、ロータ6がCCW方向に回転駆動されている
状態[図3及び図6(c)] 回転方向CWと同じように負荷トルクがT1 のとき、出
力ギヤ13が被動ギヤ12から受けるスラスト方向の反
力fa1 はfa1 =cT1 となる。
【0047】また加圧バネ8の長さがx2 になり長さが
無負荷状態からΔx2 だけ変化する。さらにロータ6に
トルクT1 が発生すると、その反力としてボルト14に
反対回りで大きさが等しいトルクTW が起こり、このト
ルクによりボルト14とネジ嵌合している取付板16の
ネジ孔16aに軸力pが発生する。
【0048】この軸力pはボルト14のネジ軸部14d
には上向きに働きその結果として、ボルト14が上向き
に移動する。ボルト14から取付板16を見るとネジ軸
部14dには下向きに力が働いてるように見える。
【0049】取付板16は出力ギヤ13を接触加圧する
のでこの軸力pは出力ギヤにも伝達する。このとき出力
ギヤ13におけるつりあいの式は図6(c)より 0=k(X−x2 )+fa1 −N−p =k(X−x0 +Δx2 )+cT1 −dT1 −2TW /dtan(β+ρ) (7) ここで d:ネジ有効径 β:リード角 ρ:ネジ面の換算摩擦角 TW :ボルト14に発生するトルク N:取付板16から受ける抗力でトルクTに比例した値
であるからN=dTとする(T=0のとき、N=0よ
り)dは比例定数 ここでT1 =TW よりpはTの関数で表される。pは無
負荷状態のときは起こらないから、 p=p(T)=aT (8) ここでaは比例定数a=2/dtan(β+ρ) このときロータ6にかかる力frCCW は(7)式と
(8)式を用いて、 frCCW =k(X−x2 )=p=(a−c+d)T1 (9) 以上よりロータ6にかかる加圧力frはトルクTに依存
した関数で表される。
【0050】CCW回転の場合のfrは図7(b)より
次のようになる。
【0051】 fr=c2 T+c0 (10) ここでc2 ,c0 は定数でc2 =kΔx2 /T10 =k(X−x0 ) また、このとき出力ギヤ13に発生するスラスト方向に
おいて上向き、トルク反力fupはcT1 であり、一方、
取付板16にかかる下向きの力fdounは前述したように
pであるからモータがCCW回転するための条件は次の
ようになる。
【0052】 fdoun>fup cT1 >2T1 /dtan(β+ρ) ∴ c>2/dtan(β+ρ) (11) したがって、比例常数cが上の式の条件を満たす範囲で
あればCCW回転は成立する。
【0053】図3のCCW回転の状態では、図6(c)
より加圧バネ8のロータ6にかかる加圧力frCCW はk
(X−x0 +Δx2 )とkΔx2 だけ増大する。T−N
特性は図5の直線c,すなわち、直線aより無負荷の回
転数がN3 と小さくなり、起動トルクはTC と大きくな
るので、初期状態(直線a)と比べて低回転−高トルク
型になる。
【0054】したがって負荷トルクTの増加に従い、C
CW回転、CW両回転でT−N線図はa→b又はa→c
へと自動的に移動する。負荷トルクTが小さいときは高
回転低トルク型、Tが大きいときは低回転高トルク型へ
と変化して、低回転から高回転まで高トルクのT−N特
性となるので一定の入力で効率の良い超音波モータが実
現できる。
【0055】〈実施例2〉図8に本発明の第二実施例の
両回転型の回転数一定型超音波モータの構造を示す。本
実施例のモータは、第一実施例のモータに第二のばね1
9を付加し、また被動ギヤ20にはその一端側(図8で
は下側)に歯溝を遮るストッパ部20aが設けられてい
る点で第一実施例と異なっている。また、出力ギヤ13
と被動ギヤ20の歯の傾斜方向は第一実施例のギヤの歯
の傾斜方向とは逆になっている。
【0056】また、本実施例の超音波モータでは、該モ
ータの骨格部材となるボルト18に第二のばね19のば
ね受けとなる第二のフランジ18fが設けられている。
なお18aは振動子3に螺合する大径の第一のねじ軸
部、18bはばね受け部材兼出力ギヤ支持部材7の筒状
部7aが嵌装される第一の軸部、18cは出力ギヤ13
のストッパとなる第一のフランジ、18dは出力ギヤ1
3の中心孔に無接触で挿入されるとともに第二のばね1
9が嵌装される第二の軸部、18eは取付板16の中心
のねじ孔16aに螺合する第二のねじ軸部であり、該ね
じ軸部18eの先端部にはボルト18の軸方向移動を規
制するためのストッパーとしてナット17が固定されて
いる。
【0057】次に、図8乃至図13を参照しつつ本実施
例の超音波モータの機能及び動作並びに出力ギヤ13の
軸方向位置の変化について説明する。
【0058】なお、図8は該モータの無負荷時の状態で
あり、図9は該モータのロータ6が有負荷時において時
計方向(CW)回転されている時の状態を示し、図10
は該モータのロータ6が有負荷時において反時計方向
(CCW)回転されている時の状態を示している。
【0059】(i)無負荷状態(トルクT=T0 =0)
[図8及び図11(a)] 図11(a)より出力ギヤ13におけるつりあいの式は 0=kA (XA −x0 )−kB (XB −x0 ’)+fa0 (12) となる。
【0060】但しT :出力ギヤ13に発生するトルク kA :加圧バネ8のバネ定数 kB :出力ギヤ加圧バネ1のバネ定数 XA :加圧バネ8の自由長さ XB :出力ギヤ加圧バネ19の自由長さ x0 :加圧バネ8の長さ x0 ’:出力ギヤ加圧バネ19の長さ fa0 :被動ギヤ20から出力ギヤ13に加えられる軸
方向反力 となる。
【0061】このとき、出力ギヤ13に発生しているト
ルクTは0なので、スラスト方向の反力fa0 も同様に
0となる。
【0062】このときロータ6に加えられる加圧バネ8
による加圧力frは fr=kA (XA −x0 )=cα (13) 但し、cαは定数 となる。
【0063】図8ではモータの負荷トルクT=T0 =0
で、このときの出力ギヤ13のスラスト方向のギヤ出力
の反力faも0である。このときモータはある回転数N
1 で回転しており、この状態では加圧バネ8は一番縮ん
だ状態、すなわちfr=kA(XA −x0 )でロータ6
にかかる加圧力が一番大きいからT−N特性は図13の
直線aであり、従って無負荷の回転数がN1 と低く、起
動トルクがT1 と大きい、いわゆる低回転−高トルク型
のモータ特性になる。
【0064】(ii)負荷がかかっており(トルクT=T
A >0)、ロータ6がCW回転している状態[図9及び
図11(b)] 負荷トルクTA とギヤ出力の反力faは比例関係にある
から、このときに出力ギヤ13が被動ギヤ20から受け
るスラスト方向の反力fa1 とすると上向きに働きその
大きさは次のように表される。
【0065】 fa1 −fa0 =fa1 =cβTA (14) 但し、cβは比例定数 また、加圧バネ8の長さがxA になり、加圧バネ8の長
さが無負荷状態からΔxA だけ変化し、出力ギヤ加圧バ
ネ19の長さがxB になり、出力ギヤ加圧バネ19の長
さが無負荷状態からΔxB だけ変化したとすると、図1
1(b)より、このときの出力ギヤ13におけるつりあ
いの式は 0=kA (XA −xA )−kB (XB −xB )+fa1 =kA (XA −xA +ΔxA )−kB (XB −xB −ΔxB )+cβTA となる。
【0066】このときロータ6にかかる加圧力frCW
(14)式と(15)式を用いて次式で表わされる。
【0067】 frCW=kA (XA −xA ) =kB (XB −xB )+fa1 =kB (XB −xB −ΔxB )−cβTA (16) すなわちロータ6にかかる加圧力frはトルクTに依存
した関数で表される。
【0068】CW回転の場合のfrは図12(a)より
次のようになる。
【0069】 fr=−cA T+cα (17) 但し、cA ,cαは定数でcA =kB ΔxB /TA cα=kA (XA −x0 ) 図9のCW回転の状態では負荷トルクが増大してTA
なったときであり、このとき前述のモデルより加圧バネ
8からロータ6に作用する加圧力frCWは無負荷状態と
比べてkA (XA −x0 +ΔxA )となりkΔxA だけ
減少する。
【0070】この時、出力ギヤ13は上方向に負荷トル
クに比例した軸方向反力を被動ギヤ20より受ける。そ
してその反力に比例した量だけ上へと移動するので加圧
バネ8からロータ6にかかる加圧力が減少するためT−
N特性は図13の直線bとなる。すなわち、直線aの特
性より無負荷回転数がN2 と大きくなり、起動トルクは
2 と小さくなるので無負荷状態と比べて高回転低トル
ク型になる。
【0071】(iii)負荷がかかっており(トルクT=T
A >0)、ロータ6がCCW回転している状態[図10
及び図11(c)] CW回転時と同じように負荷トルクがTA のとき、出力
ギヤ13が被動ギヤ20から受けるスラスト方向の反力
fa1 ’は下向きに働き、大きさはfa1 ’=cβTA
となる。
【0072】また、加圧バネ8の長さがxA ’になり、
長さが無負荷状態からΔxA ’だけ変化して出力ギヤ加
圧バネ19の長さがxB ’になり、出力ギヤ加圧バネ1
9の長さが無負荷状態からΔxB ’だけ変化したとす
る。
【0073】さらにロータ6にトルクTA が発生する
と、その反力としてボルト18に反対回りで大きさが等
しいトルクTW が起こり、このトルクによりボルト18
のネジ軸部18螺合している取付板16のネジ孔16a
に軸力pが発生する。ボルト18の18eがCCWに回
転されるとボルト18は図10の上から下へ移動この軸
力pは下向きに働く。図11(c)より出力ギヤ加圧バ
ネ19におけるつりあいの式はp=kB (XB −x
B ’)であるから出力ギヤ13におけるつりあいの式は 0=kA (XA −xA ’)+N−kB (XB −xB ’)+fa1 ’ =kA (XA −xA ’+ΔxA ’)+eTA −2TW /dtan(β+ρ) −cβTA (18) となる。
【0074】但しd:ネジ有効径 β:リード角 ρ:ネジ面の換算摩擦角 TW :ボルト18に発生するトルク N:被動ギヤ20から受ける垂直抗力(トルクTに比例
した値であるからN=eTとする。T=0のとき、N=
0eは比例定数) また、TA =TW よりpはTの関数で表される。pは無
負荷状態のときは起こらないから、 p=p(T)=fT (19) となる。
【0075】なお、fは比例定数であり、f=2/dt
an(β+ρ)で表わされる。
【0076】このときロータ6にかかる力frCCW
(18)式と(19)式を用いて、 frCCW =kA (XA −xA ’) =(cβ+f−e)TA (20) と表わすことができる。
【0077】以上より、ロータ6にかかる加圧力frは
トルクTに依存した関数で表される。
【0078】CCW回転の場合のfrは図12(b)よ
り次のようになる。
【0079】 fr=−cB T+cα (21) 但しcB ,cαは定数でcB =kB ΔxB ’/T cα=k (XA −x0 ) CCWの場合、出力ギヤ13は下方向に負荷トルクに比
例した軸方向反力を被動ギヤ20から受ける。
【0080】しかし被動ギヤ20のストッパ部20aに
よって下への動きを規制されているので移動できない。
【0081】一方、出力ギヤ13及びロータ6並びに出
力ギヤ支持部材7がCCW回転すると、これらによって
起こる負荷トルクと同じ量で回転方向が逆の(すなわ
ち、CW回転の)回転反力をボルト18が受ける。その
結果、取付板16のネジ孔16aに対してボルト18の
ネジ軸部18eに下向きの軸力が働く。したがって、取
付板16に対してボルト18は下に移動する。この力は
出力ギヤ13にかかる負荷トルクに比例するので、負荷
トルクの増加に応じてこの力も増大し、それに比例した
量だけ出力ギヤ加圧バネ19を介して出力ギヤ13を押
し下げる。
【0082】加圧バネ8からロータ6にかかる加圧力f
CCW は無負荷状態と比べてkA (XA −x0 −Δx
A ’)となりkΔxA ’だけ減少する。T−N特性は図
13のcとなり、すなわち直線aより無負荷回転数がN
3 と大きくなり、起動トルクはT3 と小さくなるので、
無負荷状態と比べて高回転低トルク型になる。
【0083】以上のように、本実施例の超音波モータ
は、負荷トルクTの増加に従いCCW、CW両回転でT
−N線図はa→bまたはa→cへと自動的に移行するの
で、負荷トルクT0 ,TA と変化しても回転数はN1
ほぼ一定になる。すなわち、本実施例の超音波モータは
回転数一定型の特性を有している。
【0084】なお、前記実施例では、取付板(固定部
材)にねじ孔が設けられ、該ねじ孔に螺合するねじ軸部
がボルトに設けられているが、ボルトの先端にねじ孔が
設けられ、該ねじ孔に螺合するねじ軸部が取付板に突設
されていてもよいことは明らかである。また、ボルトと
取付板との係合や出力ギヤと被動ギヤとの係合がねじ係
合でなく、カム係合であってもよいことは明らかであ
る。
【0085】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の超音波
モータは、出力ギヤが逆回転される時にはロータ加圧ば
ねの一端を支持しているばね受部材を出力ギヤ方向へ移
動させるように構成したので、ロータの逆転時において
も負荷の変化に比例してロータ加圧力を自動的に変化さ
せることができ、従って、両方向回転が可能な特性変化
型及び回転数一定型の超音波モータが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の超音波モータの縦断面図
であって該モータの無負荷時の状態を示した図。
【図2】該モータのロータ6が有負荷時において時計方
向回転(正回転)されている状態を示した図。
【図3】該モータのロータ6が有負荷時に反時計方向回
転(逆回転)されている状態を示した図。
【図4】該モータのT−N特性(トルク−回転数特性)
を示した図。
【図5】該モータのT−N特性(トルク−回転数特性)
を示した図。
【図6】該モータの図1〜図3の各状態において出力ギ
ヤ13に作用する軸方向力の解析をするための力学的模
式図であって、(a)は図1の状態に対応する図、
(b)は図2の状態に対応する図、(c)は図3の状態
に対応する図、である。
【図7】該モータにおいてばね8がロータ6に及ぼす加
圧力と該モータの発生トルクとの関係を示した図であっ
て、(a)は図2の状態に対応する図、(b)は図3の
状態に対応する図。
【図8】本発明の第二実施例の超音波モータの縦断面図
であって、該モータの無負荷時の状態を示した図。
【図9】第二実施例の超音波モータにおいてロータ6が
有負荷時において時計方向回転(正回転)されている時
の状態を示した図。
【図10】第二実施例の超音波モータにおいて、ロータ
6が有負荷時に反時計方向回転(逆回転)されている時
の状態を示した図。
【図11】図8〜図10の各状態において出力ギヤ13
に作用する軸方向反力を解析するための力学的模式図で
あり、(a)は図8に対応する図、(b)は図9の状態
に対応する図、(c)は図10の状態に対応する図。
【図12】図8に示したモータにおいて、ばね8がロー
タ6に及ぼす加圧力と該モータの発生トルクとの関係を
示した図であって、(a)は図9の状態に対応する図、
(b)は図10の状態に対応する図。
【図13】第二実施例のモータのT−N特性線図。
【図14】本発明に対する先行技術としての従来例の超
音波モータを示した図。
【図15】本発明に対する先行技術としての従来例の超
音波モータを示した図。
【図16】従来例の超音波モータ及び本発明の超音波モ
ータに装備されている励振素子としての圧電素子と電極
板と電気的結線の概要を示した図。
【図17】該圧電素子に印加される交流電圧を示した
図。
【符号の説明】
1…圧電素子 2…電極板 3…振動子 4…押さえ部材 5,14,18…ボルト 6…ロータ 7…ばね受部材兼出力ギヤ支持部材 8,11,19…ばね 9,13…出力ギ
ヤ 10,16…取付板(固定部材) 12,20…被動
ギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子等の励振素子が固定されている
    筒状の振動体と、該振動体の先端面に接して回転移動す
    るロータと、該ロータにより回転駆動されるとともに負
    荷に応じて被動部材から軸方向反力を受けて軸方向移動
    する回転出力部材と、該ロータと該回転出力部材との間
    に介装されて該回転出力部材を該ロータから遠去かる方
    向に付勢するとともに該ロータを該振動体の先端面に圧
    接する付勢手段と、該振動体が固着されるとともに該ロ
    ータ及び該回転出力部材に相対回転及び軸線方向移動可
    能に貫挿されて該ロータの軸線方向に延在する軸状支持
    部材と、該軸状支持部材を回転及び軸線方向移動可能に
    支持するとともに他の機器や他の静止部材等に固定され
    るようになった固定部材と、を有して成り、該ロータが
    正方向回転している時には該被動部材から受ける負荷に
    応じて該回転出力部材が軸方向位置を変化させることに
    より該付勢手段による該ロータと該振動体との相互圧接
    力が変化せしめられ、該ロータが逆回転されている時に
    は該被動部材から受ける負荷に応じて該固定部材と該軸
    状支持部材との相対的軸方向位置の変化により該付勢手
    段による該ロータと該振動体との相互圧接力が変化する
    ように構成されていることを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 圧電素子等の励振素子が固定されている
    筒状の振動体と、該振動体の先端面に接して回転移動す
    るロータと、該ロータにより回転駆動されるとともに負
    荷に応じて被動部材から軸方向反力を受けて軸方向移動
    する回転出力部材と、該ロータと該回転出力部材との間
    に介装されて該回転出力部材を該ロータから遠去かる方
    向に付勢するとともに該ロータを該振動体の先端面に圧
    接する付勢手段と、該振動体が固着されるとともに該ロ
    ータ及び該回転出力部材に相対回転及び軸線方向移動可
    能に貫挿されて該ロータの軸線方向に延在する軸状支持
    部材と、該軸状支持部材を回転及び軸線方向移動可能に
    支持するとともに他の機器や他の静止部材等に固定され
    るようになった固定部材と、該回転出力部材と該固定部
    材との間に介装されて該回転出力部材を該固定部材から
    遠去ける方向及び該ロータを該振動体に圧接させる方向
    に付勢している第二の付勢手段と、を有して成り、該ロ
    ータが正方向回転している時には該被動部材から受ける
    負荷に応じて該回転出力部材が軸方向位置を変化させる
    ことにより該付勢手段による該ロータと該振動体との相
    互圧接力が変化せしめられ、該ロータが逆回転されてい
    る時には該被動部材から受ける負荷に応じて該固定部材
    と該軸状支持部材との相対的軸方向位置の変化により該
    付勢手段による該ロータと該振動体との相互圧接力が変
    化するように構成されていることを特徴とする超音波モ
    ータ。
  3. 【請求項3】 該回転出力部材がヘリカルギアとして構
    成され、該回転出力部材と該被動部材との係合がヘリカ
    ルギアによる係合関係で構成され、該固定部材と該軸状
    支持部材との係合がねじ係合であることを特徴とする請
    求項1及び2の超音波モータ。
  4. 【請求項4】 該回転出力部材と該被動部材との係合及
    び該固定部材と該軸状支持部材との係合の少なくとも一
    方の係合がかむ係合であることを特徴とする請求項1及
    び2の超音波モータ。
  5. 【請求項5】 該回転出力部材と該被動部材との係合が
    ウォームとウォームホイールとによる係合であることを
    特徴とする請求項1及び2の超音波モータ。
JP5147463A 1993-06-18 1993-06-18 超音波モータ Pending JPH077973A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018083752A (ja) * 2012-08-27 2018-05-31 キヤノン株式会社 圧電材料、圧電素子、および電子機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018083752A (ja) * 2012-08-27 2018-05-31 キヤノン株式会社 圧電材料、圧電素子、および電子機器

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