JPH077972Y2 - 呼吸空気生成装置 - Google Patents

呼吸空気生成装置

Info

Publication number
JPH077972Y2
JPH077972Y2 JP6412889U JP6412889U JPH077972Y2 JP H077972 Y2 JPH077972 Y2 JP H077972Y2 JP 6412889 U JP6412889 U JP 6412889U JP 6412889 U JP6412889 U JP 6412889U JP H077972 Y2 JPH077972 Y2 JP H077972Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
separation membrane
membrane module
concentration
enrichment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6412889U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH033361U (ja
Inventor
宗浩 林
英文 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP6412889U priority Critical patent/JPH077972Y2/ja
Publication of JPH033361U publication Critical patent/JPH033361U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH077972Y2 publication Critical patent/JPH077972Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、航空機分野において利用される呼吸空気生成
装置に関するものである。
[従来の技術] 航空機では、飛行高度が高くなるにつれて機外から取込
んだ空気のO2分圧が低くなる。このため、これを搭乗者
に呼吸空気として供給し得るためには、人体に悪影響を
及ぼさない程度にまでO2濃縮を行って一定のO2分圧を確
保しなければならない。そこで、従来では、空気中のO2
濃度を高め得る吸着剤を有したO2濃縮部を設け、この吸
着剤を再生/使用しながら、機外から取込んで調温、調
圧した空気のO2濃度を高めるようにしていた。具体的に
は、ゼオライトを充填したカラムを選択使用可能に対を
なして配設しておき、吸着能力の高い方のカラムを用い
てN2等の除去を行うとともに、N2等で飽和したゼオライ
トに対しては、使用中のゼオライトが生成するO2濃度の
高い空気の一部を再生用ガスとして送り込むことで、該
ゼオライトに吸着されているN2等をカラム外に強制的に
排出させ、その排気を機外に放出するようにしていた。
なお、再生に際しては、カラム両端に差圧を与えるPSA
法(Pressure Swing Adsorption:圧力差再生)を適用す
ることで、再生能力の向上が図られている。
ところで、搭乗者が吐出した呼気は従来から無造作に廃
棄されてきたが、かかる呼気中にもかなりの量のO2が残
存していることを考えると、システム効率上、無駄が多
く、これがため機外から調温、調圧して得た空気が多量
に必要であり、O2濃縮部では必要以上のO2をつくり出し
ている問題があった。
そこで、本考案者は先だって、搭乗者が吐出する呼気を
循環させ再度搭乗者に供給し得るようにした循環系路を
設け、この循環系路中にCO2除去を行う吸着剤(活性炭
等)を介設して、吸着剤を再生/使用しつつ呼気中のCO
2を除去し、これにより得たO2濃度の高い空気を前記O2
濃縮部で生成されるO2濃度の高い空気とともに搭乗者に
供給する手法を開発した。これによると、呼気中に残存
するO2を無駄にせずに済むので、従来ほど多量に調温、
調圧した空気を導入してO2濃縮を行う必要がなくなり、
O2濃縮部の小形軽量化を図り得るものとなる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、かかるCO2除去部においても、カラムを一対
に設けて背反的に吸着剤の再生/使用を行うといった基
本構成は同じであり、CO2除去後のO2濃度の高い空気の
一部を再生用ガスとして消費しなければならないことに
おいて変わりはない。このため、O2濃縮部とCO2除去部
とをトータルすると、いまだO2濃度の高い空気のかなり
の量が無駄にされている感があり、更に改善の余地が残
されていると考えられる。
本考案は、このような着眼点にたってなされたものであ
って、簡易な構成により更に高効率化を図った呼吸空気
生成装置を実現することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、かかる目的を達成するために、次のような手
段を講じたものである。
すなわち、本考案の呼吸空気生成装置は、機外から取込
まれる空気の流入端に設けられ吸着剤を再生/使用しな
がらその空気のO2濃縮を行い得るようにしたO2濃縮部
と、搭乗者が吐出す呼気を循環させるために配設した循
環系路と、この循環系路中に介設した少なくともCO2
対して選択分離機能を有する分離膜モジュールと、前記
O2濃縮部で生成されたO2濃度の高い空気を前記循環系路
に移送する移送系路と、前記分離膜モジュールによって
分離されたCO2濃度の高い空気を前記O2濃縮部に再生用
ガスとして移送する移送系路とを具備してなることを特
徴としている。
[作用] 従来では、O2濃縮部とCO2除去部とで、それぞれ個別に
生成したO2濃度の高い空気の一部を再生用ガスとして消
費しなければならなかったため、トータルでかなりの量
のO2損失があったが、本考案では循環系路におけるCO2
除去を吸着剤によらずに分離膜モジュールによって行う
とともに、この分離膜モジュールによって選択分離され
たCO2濃度の高い空気をO2濃縮部に移送して飽和した吸
着剤に対する再生用ガスとして利用するようにしている
ため、O2濃縮部においても循環系路においても有用なO2
が無駄に消費されることが殆どなくなる。これにより、
調温、調圧された空気から極めて効率よく呼吸用空気を
生成することが可能になる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
この呼吸空気生成装置は、機外から取込んで調温、調圧
した空気が導入される流入端1に設けられたO2濃縮部2
と、搭乗者Aがマスクa内に吐出す呼気を循環させ再度
搭乗者Aに供給し得る循環系路3と、この循環系路3に
介設された分離膜モジュール4と、前記O2濃縮部2の下
流を前記循環系路3のマスク直前の帰還部分に接続する
移送系路5と、前記分離膜モジュール4の2次側を前記
O2濃縮部2の一部に接続する移送系路6とから構成され
ている。
具体的に説明すると、O2濃縮部2では、N2に対して吸着
機能を有した吸着剤(例えばゼオライト、特にモルキュ
ラシーブ)を充填してなる一対のO2濃縮カラム7a、7bが
併設されており、これら両カラム7a、7bの両端に互いに
リンクさせてなる対をなす切換バルブ8、9を接続して
いる。そして、両切換バルブ8、9を連動させることに
より、一方のO2濃縮カラム7a(7b)を選択して該カラム
7a(7b)内に前記流入端1から新鮮空気を導入し、内部
を通過させて、移送系路5を介し前記循環系路3に送り
込むことができるようにしている。また、これらの切換
バルブ8、9は同時に、選択されたかった方のカラム7b
(7a)を前記分離膜モジュール4の2次側と機外低圧域
との間に介設する役割を担っており、このために、切換
バルブ9には移送系路6を介して前記分離膜モジュール
4の2次側が接続され、切換バルブ8には一端を機外低
圧域に開放してなる排気系路10が接続されている。な
お、この排気系路10の終端には圧縮機11が設けられ、系
路終端を負圧にする役割をなしている。
一方、分離膜モジュール4としては平膜状、スパイラル
型、管状型など各種タイプが適用可能であるが、循環系
路3の仕様に応じ、その系路中に介設した場合にCO2
対して最も高い分離機能を発揮し得るものを適宜選択し
て使用する。また、図ではこの分離膜モジュール4と搭
乗者マスクaとの間にはモータ駆動のブロア12が配設さ
れており、搭乗者Aが吐出した呼気を該ブロア12によっ
て前記分離膜モジュール4に強制的に送り込むようにし
ている。
なお、13は減圧弁、14は圧力調整弁、15は逆止弁であっ
て、これらにより、O2濃縮部2で生成されたO2濃度の高
い空気は適度に調圧され、効率良く循環系路3に送り込
まれる。
次に、本実施例の作動を説明する。図における作動状態
では、破線で示す循環系路3に常に呼気が循環してい
る。また、実線(細線)は機外から取込んだ新鮮空気が
流通しているラインであり、実線(太線)は再生用ガス
が流通しているラインである。このうち、再生用ガスが
流通するラインは、圧縮機11によって排気系路10終端と
分離膜モジュール4との間の圧力落差が十分とってある
ため、O2濃縮カラム7a(7b)に対してPSA(圧力差再
生)法が適用された状態にある。
流れに沿って説明すると、先ず、機外から取込んだ空気
は、調温調圧され、放射能などの汚染物質をフィルタ等
を通して除去された後に、新鮮空気として流入端1に移
送されてくる。この新鮮空気は、切換バルブ8を経てO2
濃縮カラム7aに導入される。そして、該カラム7aでN2
吸着除去されO2濃度が高められた後、切換バルブ9を経
て減圧バルブ13で減圧され、循環系路3に移送されてく
る。
一方、循環系路3では、搭乗者Aがマスクa内に吐出し
た呼気中のCO2が分離膜モジュール4によって除去され
た後、これが逆止弁15を経て新たに移送系路5から流入
した空気と合流し、O2濃度を増して再度搭乗者Aのマス
クaに供給されている。そして、これと並行して分離膜
モジュール4の2次側から分離されたCO2濃度の高い空
気が移送系路6及び切換バルブ9を経て、飽和したO2
縮カラム7bに再生用ガスとして送り込まれて来る。この
空気はカラム7b内を通過する間に該カラム7bに吸着され
ているN2等を連行してカラム外に強制排出させ、しかる
後切換バルブ8及び圧縮機10を介して機外に放出され
る。これにより、O2濃縮カラムは徐々に吸着能力を回復
しつつある。そして、一定時間後にカラム7aが飽和した
ら、切換バルブ8、9を切換えてカラム7bを代替使用
し、同時にカラム7aの再生を開始する。
しかして、このような構成であれば、従来のものがO2
縮部とCO2除去部とでそれぞれ個別に生成したO2濃度の
高い空気の一部を再生用ガスとして消費しなければなら
なかったのに対し、本実施例では循環系路3中のCO2
去を吸着剤によらずに分離膜モジュール4によって行う
とともに、この分離膜モジュール4から分離除去された
システム上不必要なCO2濃度の高い空気をO2濃縮部2に
移送して飽和したカラム7a(7b)に対する再生用ガスと
して言わば廃物利用するようにしているため、循環系路
3においてもO2濃縮部2においても有用なO2が消費され
ることが殆どなくなる。このため、本装置において生成
されたO2濃度の高い空気は全て搭乗者aの呼吸によって
のみ消費されると言っても過言ではなく、極めて高効率
のシステムとして実用に供することができる。そして、
これによりO2濃縮部2は従来に比して更に小型化したも
ので賄い得るので、結果的に航空機の小型軽量化を促進
し得るものとなる。
なお、分離膜モジュール4と機外低圧域との間に十分な
圧力落差が存在する場合には、圧縮機11を用いる必要は
ない。また、ブロア12は分離膜モジュール4の下流に設
けても特に問題はない。さらに、移送系路6に図中想像
線で示すヒータ16を介設すれば、PSA法とともに一般に
知られたTSA法(Temperature Swing Adsorption:熱再
生)を適用した状態が簡単に実現するため、カラム7a
(7b)に対する再生能力を更に高めることが可能であ
る。この際、PSA法及びTSA法は状況に応じて何れを選択
することもでき、或いは同時に適用することもできる。
その他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可
能である。
[考案の効果] 本考案の呼吸空気生成装置は、以上のように呼気中に残
存するCO2を分離膜モジュールによって除去するように
し、しかも、これにより除去したCO2濃度の高い空気をO
2濃縮部に移送して吸着剤の再生用ガスとして利用する
ようにしているので、循環系路においてもO2濃縮部にお
いても有用なO2を消費することが殆どなくなる。したが
って、従来に比して少量の調温、調圧された空気から十
分な量の呼吸用空気を効率良く得ることが可能になり、
その結果O2濃縮部等の小型化が促進されるとともに、ひ
いては航空機の小型軽量化に資するものとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の一実施例を示す模式的な回路図であ
る。 1…流入端、2…O2濃縮部 3…循環系路、4…分離膜モジュール 5…移送系路、6…移送系路 A…搭乗者

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機外から取込まれる空気の流入端に設けら
    れ吸着剤を再生/使用しながらその空気のO2濃縮を行い
    得るようにしたO2濃縮部と、搭乗者が吐出す呼気を循環
    させるために配設した循環系路と、この循環系路中に介
    設された少なくともCO2に対して選択分離機能を有する
    分離膜モジュールと、前記O2濃縮部で生成されたO2濃度
    の高い空気を前記循環系路に移送する移送系路と、前記
    分離膜モジュールによって分離されたCO2濃度の高い空
    気を前記O2濃縮部に再生用ガスとして移送する移送系路
    とを具備してなることを特徴とする呼吸空気生成装置。
JP6412889U 1989-05-31 1989-05-31 呼吸空気生成装置 Expired - Fee Related JPH077972Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6412889U JPH077972Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 呼吸空気生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6412889U JPH077972Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 呼吸空気生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH033361U JPH033361U (ja) 1991-01-14
JPH077972Y2 true JPH077972Y2 (ja) 1995-03-01

Family

ID=31594790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6412889U Expired - Fee Related JPH077972Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 呼吸空気生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH077972Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH033361U (ja) 1991-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7601189B2 (en) Filtration method and a filter device for removing impurities from the air of a limited space and an apparatus for removing carbon dioxide from the air of an air-raid shelter
EP1964601B1 (en) Thermally linked molecular sieve beds for CO2 removal
GB2124103A (en) Process for separating and recycling nox gas components by adsorption and desorption on a molecular sieve
JP2006512946A (ja) 空気中の二酸化炭素濃度を低減させるための方法および装置
JP2004081864A (ja) 酸素濃縮システム、および酸素濃度を高める方法
JPS62503155A (ja) 吸着によるガス状混合物の処理法
JPS63130118A (ja) 2筒式除湿装置の制御方法
JP2671436B2 (ja) 医療用酸素濃縮空気の製造方法
US7089933B2 (en) CO2 sorbent for inhalation drug therapy system
JPH077972Y2 (ja) 呼吸空気生成装置
JP2560356Y2 (ja) 呼吸空気生成装置
JP4182350B2 (ja) 航空機用空気調和装置
JP2796416B2 (ja) 炭酸ガス除去装置
JP2857045B2 (ja) 酸素濃縮装置
JP2022127004A (ja) 二酸化炭素分離装置、及びその運転方法
JPH09187622A (ja) 高濃度二酸化炭素の分離回収方法
JP2684755B2 (ja) 呼吸用気体供給システム
JP5009704B2 (ja) 気体分離装置及び気体分離装置の運転方法
WO2007091539A1 (ja) ガス濃縮装置およびその制御方法
JPS5987019A (ja) 酸素富化装置
JP2003160098A (ja) 航空機用空気調和装置
JP2585698Y2 (ja) 呼吸用気体供給システム
JP2001252360A (ja) 酸素濃縮装置
JP2764956B2 (ja) 航空機搭乗者用呼吸システム
WO2024053363A1 (ja) 対象液浄化装置および対象液浄化方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees