JPH077938Y2 - 複合脱脂綿 - Google Patents
複合脱脂綿Info
- Publication number
- JPH077938Y2 JPH077938Y2 JP9048989U JP9048989U JPH077938Y2 JP H077938 Y2 JPH077938 Y2 JP H077938Y2 JP 9048989 U JP9048989 U JP 9048989U JP 9048989 U JP9048989 U JP 9048989U JP H077938 Y2 JPH077938 Y2 JP H077938Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- absorbent cotton
- gauze
- cotton
- wound
- blood
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- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Description
本考案は、医療時に身体の傷口等に当てて使用する複合
脱脂綿に関するものである。
脱脂綿に関するものである。
従来より、身体の傷口を治癒させるのに、傷口に脱脂綿
を当てることが行われている。この脱脂綿は、傷口から
滲み出る血液等を吸収するために、又は傷口に細菌等が
侵入するのを防止するために、用いられるものである。 しかしながら、脱脂綿は綿繊維を単に集積してなるもの
であるため、綿繊維が脱脂綿から脱落しやすく、綿繊維
が傷口に癒着するということがあった。傷口に癒着した
綿繊維を除去する際に、患者が傷みを覚えたり、又は治
癒した表皮が剥離して傷口から再び出血するということ
があった。 また、脱脂綿は綿繊維を嵩高に集積したものであるか
ら、綿繊維相互間の間隙が比較的大きく、毛細管現象に
よる血液等の吸収性は十分でなかった。従って、傷口か
ら滲み出す血液等は、綿繊維自体で吸収し、傷口に対応
する部分でしか血液を吸収できなかった。即ち、血液等
をスポット的にしか吸収できず、脱脂綿の全域に亙って
血液等を吸収できないという憾みがあた。依って、脱脂
綿全体の吸収性を利用できず、傷口に対応する脱脂綿部
分のみの吸収性を利用すものであり、血液等の吸収量が
少ないという欠点があった。 以上のようなことから、脱脂綿とガーゼを重ね合わせ
て、ガーゼ面を傷口に当てることが行われている。ガー
ゼを当てることにより、脱脂綿中綿繊維が傷口へ癒着す
るのを防止し、傷口を保護しようとするものである。ま
た、ガーゼの構成糸条によって血液等を経及び緯に拡散
し、脱脂綿の全域に亙って血液等を吸収させようという
ものである。 しかし、ガーゼの構成糸条は粗目に織成されているため
ほつれやすく、ほつれた糸条が傷口に癒着するというこ
とがあった。更に、ガーゼは粗目であるため、脱脂綿中
の綿繊維が織り目を通過して傷口に癒着するということ
もあった。また、ガーゼと脱脂綿は単に重ね合わされて
いるだけであるため、ガーゼの構成糸条によって血液等
を拡散させても、その拡散させた血液等が脱脂綿に十分
に吸収されないという憾みがあり、更にガーゼは粗目で
あるため、織り目に対応する脱脂綿の部分においては血
液等を吸収できないという憾みがあった。
を当てることが行われている。この脱脂綿は、傷口から
滲み出る血液等を吸収するために、又は傷口に細菌等が
侵入するのを防止するために、用いられるものである。 しかしながら、脱脂綿は綿繊維を単に集積してなるもの
であるため、綿繊維が脱脂綿から脱落しやすく、綿繊維
が傷口に癒着するということがあった。傷口に癒着した
綿繊維を除去する際に、患者が傷みを覚えたり、又は治
癒した表皮が剥離して傷口から再び出血するということ
があった。 また、脱脂綿は綿繊維を嵩高に集積したものであるか
ら、綿繊維相互間の間隙が比較的大きく、毛細管現象に
よる血液等の吸収性は十分でなかった。従って、傷口か
ら滲み出す血液等は、綿繊維自体で吸収し、傷口に対応
する部分でしか血液を吸収できなかった。即ち、血液等
をスポット的にしか吸収できず、脱脂綿の全域に亙って
血液等を吸収できないという憾みがあた。依って、脱脂
綿全体の吸収性を利用できず、傷口に対応する脱脂綿部
分のみの吸収性を利用すものであり、血液等の吸収量が
少ないという欠点があった。 以上のようなことから、脱脂綿とガーゼを重ね合わせ
て、ガーゼ面を傷口に当てることが行われている。ガー
ゼを当てることにより、脱脂綿中綿繊維が傷口へ癒着す
るのを防止し、傷口を保護しようとするものである。ま
た、ガーゼの構成糸条によって血液等を経及び緯に拡散
し、脱脂綿の全域に亙って血液等を吸収させようという
ものである。 しかし、ガーゼの構成糸条は粗目に織成されているため
ほつれやすく、ほつれた糸条が傷口に癒着するというこ
とがあった。更に、ガーゼは粗目であるため、脱脂綿中
の綿繊維が織り目を通過して傷口に癒着するということ
もあった。また、ガーゼと脱脂綿は単に重ね合わされて
いるだけであるため、ガーゼの構成糸条によって血液等
を拡散させても、その拡散させた血液等が脱脂綿に十分
に吸収されないという憾みがあり、更にガーゼは粗目で
あるため、織り目に対応する脱脂綿の部分においては血
液等を吸収できないという憾みがあった。
そこで、本考案は、ガーゼと脱脂綿とをある特定の手段
で積層一体化することにより、ガーゼがほつれたり、脱
脂綿中の綿繊維が脱落するのを防止すると共に、血液等
が脱脂綿中を良く拡散するようにして、脱脂綿の血液等
吸収量を向上させたものである。
で積層一体化することにより、ガーゼがほつれたり、脱
脂綿中の綿繊維が脱落するのを防止すると共に、血液等
が脱脂綿中を良く拡散するようにして、脱脂綿の血液等
吸収量を向上させたものである。
即ち、本考案は、ガーゼと脱脂綿とが積層されてなり、
ガーゼの構成糸条と脱脂綿の構成繊維とがウォーターニ
ードリングにより緊密に絡合されており、且つ脱脂綿の
構成繊維相互間もウォーターニードリングにより緊密に
絡合されていることを特徴とする複合脱脂綿に関するも
のである。 以下、図面に基づいて本考案を説明する。 第1図は、本考案の一例に係る複合脱脂綿の模式的横断
面図であり、第2図は、この複合脱脂綿の平面図であ
る。 (1)はガーゼであり、(2)は脱脂綿である。この両
者は第1図及び第2図に示す如く積層されている。ガー
ゼ(1)は、綿紡績糸が粗目に織成(一般的には平織)
されてなるものである。脱脂綿(2)は、脱脂処理され
た綿繊維が集積されてなるものである。 ガーゼ(1)を構成している綿紡績糸、即ちガーゼ
(1)の構成糸条(3)は、脱脂綿(2)中の綿繊維、
即ち脱脂綿(2)の構成繊維(4)と緊密に絡合してい
る。この絡合は、ガーゼ(1)と脱脂綿(2)とを重ね
合わせてウォーターニードリングすることにより、行わ
れる。ウォーターニードリングとは、微細な直径のオリ
フィス孔を通して、高圧で非圧縮生の流体(一般的には
水)を噴出させ、これを繊維集積物に衝突させることで
ある。オリフィス孔の具体例としては、孔径0.1〜0.2mm
程度であり、噴出圧力の具体例としては、10〜150kg/cm
2程度である。 ガーゼ(1)と脱脂綿(2)とを重ね合わせたものにウ
ォーターニードリングすると、脱脂綿(2)中の構成繊
維(4)が運動し、ガーゼ(1)の構成糸条(3)に絡
み、相互に緊密に絡合するのである。また、脱脂綿
(2)中の構成繊維(4)相互間も、このウォーターニ
ードリングにより緊密に絡合するのである。ウォーター
ニードリングを施した部分には、ウォーターニードリン
グ跡(5)が機械方向に出現する。 以上の如き複合脱脂綿(6)は、任意の方法で使用しう
るが、例えば第3図に示す如き使用方法が好ましい。即
ち、複合脱脂綿(6)の端縁が外部に現れないように、
折り込んで使用する方法である。この方法であると、複
合脱脂綿(6)の端縁が傷口に接することがなく、傷口
に対する肌触りが柔らかくなるからである。
ガーゼの構成糸条と脱脂綿の構成繊維とがウォーターニ
ードリングにより緊密に絡合されており、且つ脱脂綿の
構成繊維相互間もウォーターニードリングにより緊密に
絡合されていることを特徴とする複合脱脂綿に関するも
のである。 以下、図面に基づいて本考案を説明する。 第1図は、本考案の一例に係る複合脱脂綿の模式的横断
面図であり、第2図は、この複合脱脂綿の平面図であ
る。 (1)はガーゼであり、(2)は脱脂綿である。この両
者は第1図及び第2図に示す如く積層されている。ガー
ゼ(1)は、綿紡績糸が粗目に織成(一般的には平織)
されてなるものである。脱脂綿(2)は、脱脂処理され
た綿繊維が集積されてなるものである。 ガーゼ(1)を構成している綿紡績糸、即ちガーゼ
(1)の構成糸条(3)は、脱脂綿(2)中の綿繊維、
即ち脱脂綿(2)の構成繊維(4)と緊密に絡合してい
る。この絡合は、ガーゼ(1)と脱脂綿(2)とを重ね
合わせてウォーターニードリングすることにより、行わ
れる。ウォーターニードリングとは、微細な直径のオリ
フィス孔を通して、高圧で非圧縮生の流体(一般的には
水)を噴出させ、これを繊維集積物に衝突させることで
ある。オリフィス孔の具体例としては、孔径0.1〜0.2mm
程度であり、噴出圧力の具体例としては、10〜150kg/cm
2程度である。 ガーゼ(1)と脱脂綿(2)とを重ね合わせたものにウ
ォーターニードリングすると、脱脂綿(2)中の構成繊
維(4)が運動し、ガーゼ(1)の構成糸条(3)に絡
み、相互に緊密に絡合するのである。また、脱脂綿
(2)中の構成繊維(4)相互間も、このウォーターニ
ードリングにより緊密に絡合するのである。ウォーター
ニードリングを施した部分には、ウォーターニードリン
グ跡(5)が機械方向に出現する。 以上の如き複合脱脂綿(6)は、任意の方法で使用しう
るが、例えば第3図に示す如き使用方法が好ましい。即
ち、複合脱脂綿(6)の端縁が外部に現れないように、
折り込んで使用する方法である。この方法であると、複
合脱脂綿(6)の端縁が傷口に接することがなく、傷口
に対する肌触りが柔らかくなるからである。
以上説明したように、本考案に係る複合脱脂綿は、ガー
ゼと脱脂綿とが積層されてなり、ガーゼの構成糸条と脱
脂綿の構成繊維とがウォーターニードリングにより緊密
に絡合されて、ガーゼの構成糸条が脱脂綿の構成繊維に
よって把持された状態となっているため、ガーゼの構成
糸条がほつれにくい。従って、この複合脱脂綿のガーゼ
側を傷口に当てて使用した場合、ガーゼの構成糸条がほ
つれて傷口に癒着するのを防止でき、傷口から複合脱脂
綿を取り外す際、患者が傷みを覚えたり、又は治癒した
表皮が剥離して傷口から出血するのを防止しうるという
効果を奏する。 また、脱脂綿中の構成繊維相互間も、ウォーターニード
リングにより緊密に絡合しているので、脱脂綿の構成繊
維が脱落するのを防止でき、また脱落した構成繊維がガ
ーゼの織り目を通過して、傷口に癒着するのを防止しう
るという効果も奏する。 更に、脱脂綿中の構成繊維相互間が、ウォーターニード
リングにより緊密に絡合しており、構成繊維間の間隙は
非常に細かくなっている。従って、傷口から吸収した血
液等を毛細管現象によって良く吸収し、且つ複合脱脂綿
の平面方向に血液等を拡散しうる。依って、複合脱脂綿
の全域に亙って血液等を吸収でき、血液等の吸収量が多
くなるという効果を奏するものである。
ゼと脱脂綿とが積層されてなり、ガーゼの構成糸条と脱
脂綿の構成繊維とがウォーターニードリングにより緊密
に絡合されて、ガーゼの構成糸条が脱脂綿の構成繊維に
よって把持された状態となっているため、ガーゼの構成
糸条がほつれにくい。従って、この複合脱脂綿のガーゼ
側を傷口に当てて使用した場合、ガーゼの構成糸条がほ
つれて傷口に癒着するのを防止でき、傷口から複合脱脂
綿を取り外す際、患者が傷みを覚えたり、又は治癒した
表皮が剥離して傷口から出血するのを防止しうるという
効果を奏する。 また、脱脂綿中の構成繊維相互間も、ウォーターニード
リングにより緊密に絡合しているので、脱脂綿の構成繊
維が脱落するのを防止でき、また脱落した構成繊維がガ
ーゼの織り目を通過して、傷口に癒着するのを防止しう
るという効果も奏する。 更に、脱脂綿中の構成繊維相互間が、ウォーターニード
リングにより緊密に絡合しており、構成繊維間の間隙は
非常に細かくなっている。従って、傷口から吸収した血
液等を毛細管現象によって良く吸収し、且つ複合脱脂綿
の平面方向に血液等を拡散しうる。依って、複合脱脂綿
の全域に亙って血液等を吸収でき、血液等の吸収量が多
くなるという効果を奏するものである。
第1図は、本考案の一例に係る複合脱脂綿の模式的横断
面図であり、第2図は、この複合脱脂綿の平面図であ
る。第3図は、複合脱脂綿の使用方法の一例を示した模
式的横断面図である。 (1)…ガーゼ,(2)…脱脂綿,(3)…ガーゼの構
成糸条,(4)…脱脂綿の構成繊維,(6)…複合脱脂
綿
面図であり、第2図は、この複合脱脂綿の平面図であ
る。第3図は、複合脱脂綿の使用方法の一例を示した模
式的横断面図である。 (1)…ガーゼ,(2)…脱脂綿,(3)…ガーゼの構
成糸条,(4)…脱脂綿の構成繊維,(6)…複合脱脂
綿
Claims (1)
- 【請求項1】ガーゼと脱脂綿とが積層されてなり、ガー
ゼの構成糸条と脱脂綿の構成繊維とがウォーターニード
リングにより緊密に絡合されており、且つ脱脂綿の構成
繊維相互間もウォーターニードリングにより緊密に絡合
されていることを特徴とする複合脱脂綿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9048989U JPH077938Y2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 複合脱脂綿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9048989U JPH077938Y2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 複合脱脂綿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0329120U JPH0329120U (ja) | 1991-03-22 |
JPH077938Y2 true JPH077938Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=31640006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9048989U Expired - Fee Related JPH077938Y2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 複合脱脂綿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077938Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007036082A1 (de) * | 2007-08-01 | 2009-02-05 | Paul Hartmann Ag | Medizinische Kompresse |
-
1989
- 1989-07-31 JP JP9048989U patent/JPH077938Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0329120U (ja) | 1991-03-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |