JPH07788B2 - 難燃剤組成物 - Google Patents
難燃剤組成物Info
- Publication number
- JPH07788B2 JPH07788B2 JP22667884A JP22667884A JPH07788B2 JP H07788 B2 JPH07788 B2 JP H07788B2 JP 22667884 A JP22667884 A JP 22667884A JP 22667884 A JP22667884 A JP 22667884A JP H07788 B2 JPH07788 B2 JP H07788B2
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- JP
- Japan
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- flame retardant
- compound
- present
- retardant composition
- phosphite
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- Fireproofing Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、熱安定性の改良された難燃剤組成物に関す
る。
る。
従来の技術 合成樹脂は、一般に軽く、耐水性、耐薬品性、電気絶縁
性及び機械的性質に優れ、そのうえ成形加工が容易であ
るため、建築材料、電気器機用材料、自動車用材料、繊
維、および繊維製品その他の用途に広範囲に使用されて
いる。しかし、合成樹脂は一般に燃焼し易いという欠点
を有する。
性及び機械的性質に優れ、そのうえ成形加工が容易であ
るため、建築材料、電気器機用材料、自動車用材料、繊
維、および繊維製品その他の用途に広範囲に使用されて
いる。しかし、合成樹脂は一般に燃焼し易いという欠点
を有する。
このため、合成樹脂を難燃化する方法は多数提案されて
いるが、これらの方法のうち最も広く行なわれているの
は、ハロゲン化合物又はハロゲン化合物と三酸化アンチ
モン等を合成樹脂の内部へ添加する方法である。特に最
近は、臭素系の化合物が多く用いられているが、これら
の難燃剤の多くは耐熱性が悪く、成形加工を行なう場
合、加工の間に難燃剤が変色したり、分解したりするた
め、用途が制限される場合が多い。特に、分子中に臭素
化された脂肪族炭化水素基を有する難燃剤は、難燃効果
にすぐれているにもかかわらず、耐熱性が悪いため、用
途が大きく制限されている。
いるが、これらの方法のうち最も広く行なわれているの
は、ハロゲン化合物又はハロゲン化合物と三酸化アンチ
モン等を合成樹脂の内部へ添加する方法である。特に最
近は、臭素系の化合物が多く用いられているが、これら
の難燃剤の多くは耐熱性が悪く、成形加工を行なう場
合、加工の間に難燃剤が変色したり、分解したりするた
め、用途が制限される場合が多い。特に、分子中に臭素
化された脂肪族炭化水素基を有する難燃剤は、難燃効果
にすぐれているにもかかわらず、耐熱性が悪いため、用
途が大きく制限されている。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記の如き従来技術における問題を解決しよ
うとするものであって、特に臭素化された脂肪族炭化水
素基を有する難燃剤の耐熱性を改良しようとするもので
ある。
うとするものであって、特に臭素化された脂肪族炭化水
素基を有する難燃剤の耐熱性を改良しようとするもので
ある。
本発明者らは、即ち、臭素化された脂肪族炭化水素基を
有する難燃剤に、所定の亜燐酸エステル化合物を配合す
ることにより、これらの難燃剤の難燃化効果にほとんど
悪影響を与えることなく、極めて有効にその耐熱性を改
良することができることを見出し、本発明を完成するに
到ったものである。
有する難燃剤に、所定の亜燐酸エステル化合物を配合す
ることにより、これらの難燃剤の難燃化効果にほとんど
悪影響を与えることなく、極めて有効にその耐熱性を改
良することができることを見出し、本発明を完成するに
到ったものである。
問題点を解決するための手段 本発明によれば即ち耐熱性の改良された難燃剤組成物が
提供されるのであって、この難燃剤組成物は、臭素化さ
れた脂肪族炭化水素基を有する化合物からなる難燃剤の
100重量部当り、一般式 〔上式中、R1及びR2は同一であっても又は相異っていて
もよく、それぞれ炭素数３〜20のアルキル、アリール又
はアルキルアリール基を表わす〕で示される亜燐酸エス
テルを0.1〜20重量部配合してなるものである。
提供されるのであって、この難燃剤組成物は、臭素化さ
れた脂肪族炭化水素基を有する化合物からなる難燃剤の
100重量部当り、一般式 〔上式中、R1及びR2は同一であっても又は相異っていて
もよく、それぞれ炭素数３〜20のアルキル、アリール又
はアルキルアリール基を表わす〕で示される亜燐酸エス
テルを0.1〜20重量部配合してなるものである。
本発明に有用な臭素化された脂肪族炭化水素基を有する
難燃剤としての化合物は、直鎖状、分枝状もしくは環状
の脂肪族飽和もしくは不飽和炭化水素基に臭素が結合し
た化合物、あるいは化合物の一部にこれらの臭素化脂肪
族炭化水素基が結合した化合物であって、このような化
合物は、更に、化合物中のハロゲン含有率が30パーセン
ト以上であるのが好ましい。
難燃剤としての化合物は、直鎖状、分枝状もしくは環状
の脂肪族飽和もしくは不飽和炭化水素基に臭素が結合し
た化合物、あるいは化合物の一部にこれらの臭素化脂肪
族炭化水素基が結合した化合物であって、このような化
合物は、更に、化合物中のハロゲン含有率が30パーセン
ト以上であるのが好ましい。
本発明の組成物において、上記一般式で示される亜燐酸
エステルは、単独で用いられてもよく、あるいは２種以
上の混合物として用いられてもよい。
エステルは、単独で用いられてもよく、あるいは２種以
上の混合物として用いられてもよい。
そして、このような亜燐酸エステルの代表的な例として
は、下記のものがある。
は、下記のものがある。
（上式中、t-Buはターシャリーブチル基を表す） 上記一般式の亜燐酸エステルにおいて、R1及びR2として
のアルキル基、アリール基及びアルキルアリール基の炭
素数は、３〜20、好ましくは８〜18である。この炭素数
が３より小さい場合には、亜燐酸エステルの臭気が強
く、難燃剤に配合した場合にも臭気が残り、好ましくな
い。また、この炭素数が20を超える場合には、難燃剤の
熱安定性を向上させる効果が小さく、好ましくない。
のアルキル基、アリール基及びアルキルアリール基の炭
素数は、３〜20、好ましくは８〜18である。この炭素数
が３より小さい場合には、亜燐酸エステルの臭気が強
く、難燃剤に配合した場合にも臭気が残り、好ましくな
い。また、この炭素数が20を超える場合には、難燃剤の
熱安定性を向上させる効果が小さく、好ましくない。
本発明に有用な、臭素化脂肪族炭化水素基を有する難燃
剤化合物は、単にハロゲン化炭化水素以外に、エステル
化合物、エーテル化合物、アルコール化合物、カルボン
酸化合物、アミン化合物およびその他の窒素化合物、ア
ルデヒド、ケトン、イオウ化合物、エポキシ化合物であ
ってもよく、これらはモノマー状、オリゴマー又はポリ
マー状で存在していてもよい。次に、そのような化合物
の代表的な例を示す。
剤化合物は、単にハロゲン化炭化水素以外に、エステル
化合物、エーテル化合物、アルコール化合物、カルボン
酸化合物、アミン化合物およびその他の窒素化合物、ア
ルデヒド、ケトン、イオウ化合物、エポキシ化合物であ
ってもよく、これらはモノマー状、オリゴマー又はポリ
マー状で存在していてもよい。次に、そのような化合物
の代表的な例を示す。
ヘキサブロモシクロドデカン ヘキサブロモシクロヘキサン モノクロロペンタブロモシクロヘキサン テトラブロモエタン テトラブロモブタン ジブロモネオペンチルグリコール トリブロモネオペンチルアルコール 塩素化臭素化パラフィン 臭素化ポリブタジエン トリス‐2,3-ジブロモプロピルイソシアヌレート 2,2-ビス（3,5-ジブロモ‐4-ジブロモプロピルオキシフ
ェニル）プロパン ビス（3,5-ジブロモ‐4-ジブロモプロピルオキシフェニ
ル）スルホン ビスジブロモプロピルテトラブロモフタレートトリブロ
モフェニルジブロモプロピルエーテルジブロモエチルジ
ブロモシクロヘキサン テトラブロモビスフェノールＡのビスブロモエチルエー
テル テトラブロモビスフェノールスルホンのビスブロモエチ
ルエーテル エチレンビスジブロモノルボルナンジカルボキシイミド ジブロモプロピルメタクリレート ジブロモプロピルメタクリレートポリマー トリス（ブロモクロロプロピル）ホスフェート トリス（トリブロモネオペンチル）ホスフェート ジブロモネオペンチルグリコールとテトラブロモフタル
酸のポリエステル 本発明の改良された難燃剤組成物には、難燃助剤、例え
ば、三酸化アンチモンや着色剤、減煙剤、耐光剤、帯電
防止剤、充填剤、増量剤、他の安定剤、難燃剤、その他
の添加剤を配合してもよい。
ェニル）プロパン ビス（3,5-ジブロモ‐4-ジブロモプロピルオキシフェニ
ル）スルホン ビスジブロモプロピルテトラブロモフタレートトリブロ
モフェニルジブロモプロピルエーテルジブロモエチルジ
ブロモシクロヘキサン テトラブロモビスフェノールＡのビスブロモエチルエー
テル テトラブロモビスフェノールスルホンのビスブロモエチ
ルエーテル エチレンビスジブロモノルボルナンジカルボキシイミド ジブロモプロピルメタクリレート ジブロモプロピルメタクリレートポリマー トリス（ブロモクロロプロピル）ホスフェート トリス（トリブロモネオペンチル）ホスフェート ジブロモネオペンチルグリコールとテトラブロモフタル
酸のポリエステル 本発明の改良された難燃剤組成物には、難燃助剤、例え
ば、三酸化アンチモンや着色剤、減煙剤、耐光剤、帯電
防止剤、充填剤、増量剤、他の安定剤、難燃剤、その他
の添加剤を配合してもよい。
また、本発明の組成物を製造するには、従来の混合方法
を用いて行うことが出来る。例えば、難燃剤が液体の場
合には、亜燐酸エステルを加え、混合又は溶解させれば
よい。難燃剤が粉体の場合には、タンブラー等を用いて
混合分散させればよい。あるいは、難燃剤を加熱溶融さ
せて混合することも出来る。その他、難燃剤が溶剤等に
溶解している状態の時に亜燐酸エステルを添加しても差
支えない。難燃剤は１種であってもよく、２種以上混合
されていてもよい。
を用いて行うことが出来る。例えば、難燃剤が液体の場
合には、亜燐酸エステルを加え、混合又は溶解させれば
よい。難燃剤が粉体の場合には、タンブラー等を用いて
混合分散させればよい。あるいは、難燃剤を加熱溶融さ
せて混合することも出来る。その他、難燃剤が溶剤等に
溶解している状態の時に亜燐酸エステルを添加しても差
支えない。難燃剤は１種であってもよく、２種以上混合
されていてもよい。
発明の効果 本発明の難燃剤組成物は、優れた熱安定性を有するた
め、従来合成樹脂に添加する場合に受けた制約は大幅に
減少される。例えば、成形温度が高い合成樹脂では熱変
色のため使用出来なかった難燃剤が使用出来るようにな
る。また、成形時の熱変色が抑制されるため、成形品の
商品価値を飛躍的に向上させることが出来る。
め、従来合成樹脂に添加する場合に受けた制約は大幅に
減少される。例えば、成形温度が高い合成樹脂では熱変
色のため使用出来なかった難燃剤が使用出来るようにな
る。また、成形時の熱変色が抑制されるため、成形品の
商品価値を飛躍的に向上させることが出来る。
実施例 次に、実施例によって、本発明を更に説明する。
実施例１〜13 難燃剤100重量部に亜燐酸エステルを各々0.1,0.5,1.0,
5.0,10.0,15.0重量部を混合した難燃剤組成物20gを、ガ
ラス試験管（直径1.8cm、長さ18cm）に入れ、オイルバ
ス中で表１中に示した条件で処理した。同時に亜燐酸エ
ステルを添加していない難燃剤を用いた場合と着色度合
いを比較して、着色防止の相対的な効果を確認した。
5.0,10.0,15.0重量部を混合した難燃剤組成物20gを、ガ
ラス試験管（直径1.8cm、長さ18cm）に入れ、オイルバ
ス中で表１中に示した条件で処理した。同時に亜燐酸エ
ステルを添加していない難燃剤を用いた場合と着色度合
いを比較して、着色防止の相対的な効果を確認した。
評価の記号の説明 比較例１〜10 本発明に用いられる亜燐酸エステルの代りに他の亜燐酸
エステルを用いて、実施例の方法と同じ方法を用いてテ
ストした結果を表２に示す。
エステルを用いて、実施例の方法と同じ方法を用いてテ
ストした結果を表２に示す。
以上の実施例および比較例のテスト結果から、本発明に
用いられる亜燐酸エステルは、臭素化脂肪族炭化水素基
を有する難燃剤に対して、極めて優れた着色防止効果を
有することが認められる。
用いられる亜燐酸エステルは、臭素化脂肪族炭化水素基
を有する難燃剤に対して、極めて優れた着色防止効果を
有することが認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葭矢 誠秀 大阪府藤井寺市岡１丁目12番39号 (56)参考文献 特開 昭55−48215（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−45765（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−38334（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】臭素化された脂肪族炭化水素基を有する化
合物からなる難燃剤の100重量部当り、一般式、 〔上式中、R1及びR2は同一であっても又は相異っていて
もよく、それぞれ炭素数３〜20のアルキル、アリール又
はアルキルアリール基を表わす〕で示される亜燐酸エス
テルを0.1〜20重量部配合してなる難燃剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22667884A JPH07788B2 (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 難燃剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22667884A JPH07788B2 (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 難燃剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61106641A JPS61106641A (ja) | 1986-05-24 |
| JPH07788B2 true JPH07788B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=16848933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22667884A Expired - Fee Related JPH07788B2 (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 難燃剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07788B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR910700007A (ko) * | 1988-12-22 | 1991-03-13 | 윌리암 피. 블레이크 | 열 및 빛에 대하여 안정한 방염성 및 열가소성 폴리올레핀 및 폴리스티렌 조성물 |
| FR3102768B1 (fr) * | 2019-10-30 | 2022-12-16 | Arkema France | Procédé de valorisation de retardateurs de flamme bromés |
-
1984
- 1984-10-30 JP JP22667884A patent/JPH07788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61106641A (ja) | 1986-05-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |