JPH0778860B2 - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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JPH0778860B2
JPH0778860B2 JP63262018A JP26201888A JPH0778860B2 JP H0778860 B2 JPH0778860 B2 JP H0778860B2 JP 63262018 A JP63262018 A JP 63262018A JP 26201888 A JP26201888 A JP 26201888A JP H0778860 B2 JPH0778860 B2 JP H0778860B2
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magnetic
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organic insulating
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thin film
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宏治 中澤
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄膜磁気ヘツド、特に、高密度記録用薄膜磁
気ヘツドに関するものである。
〔従来の技術〕
コンピユータ等で高密度磁気ヘツドとして用いられる薄
膜磁気ヘツドの要部の断面は第2図に示すようになつて
いる。この図で、1a,1bは磁性膜、2は透明無機ガラス
よりなる磁気ギヤツプ、3はコイル、4は磁性膜1a,1b
とコイル3との間に充填されている有機絶縁層、5は磁
性膜1a,1bの外側をおおう無機材料よりなる保護膜、6
は基板、7は浮上面を示している。
この薄膜磁気ヘツドで、コイル3に電流を与えると、磁
束が磁性膜1a,1bに集束されて磁気ギヤツプ2の先端部
に強い磁界を発生させる。この磁界で、浮上面7に対向
して置かれるデイスク(図示せず)上に情報を記録す
る。また、デイスク上に磁化されて記録された情報が、
磁気ギヤツプ2の先端を横切ると磁性膜1a,1b内に磁束
の変化が生じコイル3に起電圧が発生し、これにより情
報を読み取ることができる。
このような薄膜磁気ヘツドの形状は、例えば、川上:大
型磁気デイスク用薄膜磁気ヘツド,エレクトロニツク
パツケツジング テクノロジ(Electronic Packaging T
echnology),Vol.1No.2(1985,7)pp110〜117に記載さ
れており、特開昭52−92709号公報には、ポール厚み
(磁性膜厚)がp、記録波長がλ、磁気ギヤツプ長が
bであるとき、b≦λ−2pによつて磁気ギヤツプ長の
上限が与えられる旨記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
高密度磁気デイスク装置用の磁気ヘツドは、ギヤツプ深
さ寸法精度として0.8±0.7μmを電磁変換特性上要求さ
れており、ギヤツプ深さ上限値は1.5μm、下限値は0.1
μmである。このうち、上限値は磁気ギヤツプが形成さ
れたことを顕微鏡観察すれば判断できる。しかし、下限
値の検査においては有機絶縁層が磁気ギヤツプ表面に露
出していないことを検査する必要があるが、これを可能
とする適切な方法がなかつた。そして、磁気ギヤツプ長
の上限値は、前述したように与えられていたが、下限値
は与えられていなかつた。
本発明は、薄膜磁気ヘツドの磁気ギヤツプの適否の判定
が容易、確実に可能な薄膜磁気ヘツドを提供することを
目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述の課題を解決するためにとられた本発明の構成は、 (1)基板と、先端部に透明無機ガラスよりなる磁気ギ
ャップを介して平行部分が形成されている磁性膜と、該
磁性膜間に充填されその中にコイルが埋設される有機絶
縁層とを有し、前記磁気ギャップが前記磁性膜の厚み及
び記録波長が、それぞれ、p及びλである場合、b≦
λ−2pの関係を満足する磁気ギャップ長bを有する薄
膜磁気ヘッドにおいて、前記有機絶縁層を構成する絶縁
物がその発生する螢光の波長λがλ<πb/1.2(P偏光
透過率がS偏光透過率より相対的に小さくなる)なる関
係を満足する絶縁物よりなることを特徴とする。
(2)基板と、先端部に透明無機ガラスよりなる磁気ギ
ャップを介して平行部分が形成されている磁性膜と、該
磁性膜間に充填されその中にコイルが埋設される有機絶
縁物とを有し、前記磁気ギヤツプが前記磁気膜の厚み及
び記録波長が、それぞれ、p及びλである場合、b≦
λ−2pの関係を満足する磁気ギャップ長bを有する薄
膜磁気ヘッドにおいて、前記有機絶縁層を構成する絶縁
物がその発生する螢光の波長λがほぼπb/1.8(S偏光
透過率が最大となりP偏光透過率が相対的に最も小さく
なる)なる関係を満足する絶縁物よりなることを特徴と
する。
(3)(1)または(2)において、前記絶縁物がポリ
イミド樹脂であることを特徴とする。
〔作用〕
本発明の薄膜磁気ヘッドでは、磁気ギヤツプに光を照射
し、有機絶縁層より発生する蛍光が磁気ギヤツプを透過
した後のS及びP偏光のエネルギ透過率を測定する。こ
れは有機絶縁層が発する蛍光は、スリツト形状の磁気ギ
ヤツプ部を通過する際に、P偏光強度とS偏光強度の比
率が変化するという偏光特性を有し、この比率はスリツ
トの間げき長に相当する磁気ギヤツプ長の値により変化
し、磁気ギヤツプ長がある一定値(下限値)以上では上
記比率は殆ど変化せず一定値に収れんする性質を有する
点を利用するものである。
そして、本発明の薄膜磁気ヘッドは、磁気ギャップに隣
接して形成される有機絶縁層が、磁気ギャップ長との関
係において、露出判定法の信頼性が得られるような有機
絶縁物を用いて構成されているので、磁気ギャップに隣
接して形成される有機絶縁物が浮上面に露出しているか
どうかの判定を容易、確実に可能とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例のコンピユータ用薄膜磁気ヘツ
ドについて説明する。
通常の磁気ヘツドの浮上面7の加工においては、第2図
に示すように、磁極膜1a,1bの先端の平行部分の寸法d
が正の値となるようにA−A′まで加工が行なわれる
が、誤まつて第2図のB−B′の位置まで加工し過ぎた
場合には、有機絶縁層4が浮上面7に露出してしまい、
対向して置かれている磁気デイスクの回転起動及び停止
時に、有機絶縁層4を構成する有機物がデイスク表面に
接触・付着して、磁気ヘツドの浮上特性に支障をきたす
ことになるため、加工終了後有機絶縁層4がヘツド浮上
面7に露出しているか否かの判定が行なわれる。
第1図は、有機絶縁層4がヘツド浮上面7に露出してい
るか否かの判定で行なう装置を原理的に示す説明図であ
る。この図で、8は薄膜磁気ヘツド、9は光源、10はダ
イクロイツクミラ、11は対物レンズ、12は偏光ビームス
プリツタ、15,16は結像レンズ、17,18は受光素子、19は
演算処理装置を示している。
この装置で、光源9より出た光はダイクロイツクミラ10
を透過して特定波長の光となり対物レンズ11により薄膜
磁気ヘツド8に集光される。すると、薄膜磁気8ヘツド
を有機絶縁層4(第2図参照)は、照射された光の波長
とは異なりより長波長領域の特定波長の蛍光を発する。
蛍光は磁気ギヤツプ2の狭いスリツトを通つて浮上面7
に出射するが、この時に偏光特性を生じる。第3図は第
2図のX方向から視た平面図で、スリツトの長手方向に
振動するS偏光とこれと直角方向に振動するP偏光とに
わかれる状態が示してあり、各々の偏光の強度がIS,IP
で示してある。出射された蛍光はダイクロイツクミラ10
で反射後、偏光ビームスプリツタ12でS偏光とP偏光と
に分かれた後、それぞれ結像レンズ15,16により、受光
素子17にS偏光が、受光素子18にP偏光が入射する。受
光素子17,18で各々の偏光強度IS,IPに応じた電圧が出力
され、強度比IS/IPを演算処理装置19により求め、有機
絶縁層4の露出の有無を判定する。
有機絶縁層4の発する蛍光が磁気ギヤツプ2のスリツト
を透過する際のエネルギ透過率は、P偏光及びS偏光に
対してそれぞれ第4図及び第5図に示すようになる。こ
れらの図で横軸,縦軸にはそれぞれka、透過率がとつて
ある。ここで、 であり、aは磁気ギヤツプ長b(=2a)の半分に相当す
る(第2図参照)。
第4図よりP偏光透過率は1<kaにおいてはほぼ1の値
を示すが、ka<1においては透過率は急激に増大する。
また、第5図よりS偏光透過率は1.3<kaにおいてほぼ
1以上の値を示すが、ka<1.3においては急激に減少す
る。
次に、この偏光透過率特性を利用して有機絶縁層4の露
出の有無の判定を行なう方法について説明する。
第2図でBB′まで加工が行なわれると、有機絶縁層4は
直接浮上面7に露出する。すなわち、有機絶縁層4で形
成された極く狭いスリツトから直接出射する蛍光部分が
生じ、この狭いスリツトでは、第4図及び第5図でka
0の偏光透過率特性となるためP偏光が強く検出され、
S偏光は殆ど検出されない。一方、透明無機ガラスで薄
膜形成された磁気ギヤツプ2によるスリツトを出射する
蛍光部分は、有機絶縁層4の露出有無に拘らずほぼ一定
であり、その偏光透過率特性は第4図及び第5図のka
決まる。
従つて、磁気ギヤツプ2におけるP偏光透過光強度をS
偏光に対し相対的に弱い状態にしておけば、有機絶縁層
4が浮上面7に露出した場合のP偏光を強く検出するこ
とができ、有機絶縁層4の路を高感度に検出可能とな
る。このための磁気ギヤツプ2の最適な形状は、第4
図,第5図より1.2<kaであり、この領域ではS偏光透
過率はほぼ1以上と大きく、またP偏光透過率はほぼ1
であり、P偏光は相対的に弱められる。
以上の結果、磁気ギヤツプ長b=2aの最適形状は、1.2
<kaより として与えられる。また、第5図よりka≒1.8ではS偏
光透過率が最大となり、P偏光が相対的に最も弱くなり
IP/ISが最小となることから、有機絶縁層4露出時のIP
の強度増大を検出するのに最適な状態といえる。そし
て、このための磁気ギヤツプ長は となる。
例えば、有機絶縁層4としてPIQ(ポリイミド樹脂)を
用いた場合、第1図のダイクロイツクミラ10で緑色の光
を磁気ヘツド8に当てると、PIQは波長λが0.6〜0.7μ
mの赤色の蛍光を発する。従つてこの場合の磁気ギヤツ
プbの最適形状は0.23〜0.27μm<bとなる。またこの
中でb≒0.34〜0.40μmが、PIQ露出によるIP強度変化
を最も高感度に検出できる最適形状となる。
従つて、磁極平行部分のd寸法が正となるように、磁気
ヘツドの品質管理を行なうことが可能となり、磁気特性
の安定性を向上させることができる。
〔発明の効果〕
本発明は、薄膜磁気ヘッドの磁気ギャップの適否の判定
が容易、確実に可能な薄膜磁気ヘッドを提供可能とする
もので、産業上の効果の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の薄膜磁気ヘツドの磁気ギヤツプの検査
方法の説明図、第2図は薄膜磁気ヘツドの要部断面図、
第3図は第2図のX方向から視た要部平面図、第4図及
び第5図はそれぞれ本発明の薄膜磁気ヘツドの磁気ギヤ
ツプを検査する場合におけるP偏光及びS偏光の透過率
の説明図である。 1a,1b……磁性膜、2……磁気ギヤツプ、4……有機絶
縁層、7……浮上面、8……薄膜磁気ヘツド、9……光
源、10……ダイクロイツクミラ、12……偏向ビームスプ
リツタ、17,18……受光素子、19……演算処理装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、先端部に透明無機ガラスよりなる
    磁気ギャップを介して平行部分が形成されている磁性膜
    と、該磁性膜間に充填されその中にコイルが埋設される
    有機絶縁層とを有し、前記磁気ギャップが、前記磁気膜
    の厚み及び記録波長が、それぞれ、p及びλである場
    合、b≦λ−2pの関係を満足する磁気ギャップ長bを
    有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記有機絶縁層を構成
    する絶縁物がその発生する螢光の波長λがλ<πb/1.2
    なる関係を満足する絶縁物よりなることを特徴とする薄
    膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】基板と、先端部に透明無機ガラスよりなる
    磁気ギャップを介して平行部分が形成されている磁性膜
    と、該磁性膜間に充填されその中にコイルが埋設される
    有機絶縁層とを有し、前記磁気ギャップが、前記磁性膜
    の厚み及び記録波長が、それぞれ、p及びλである場
    合、b≦λ−2pの関係を満足する磁気ギャップ長bを
    有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記有機絶縁層を構成
    する絶縁物がその発生する螢光の波長λがほぼπb/1.8
    なる関係を満足する絶縁物よりなることを特徴とする薄
    膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】前記絶縁物がポリイミド樹脂である請求項
    1または2記載の薄膜磁気ヘッド。
JP63262018A 1988-10-18 1988-10-18 薄膜磁気ヘッド Expired - Lifetime JPH0778860B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0785294B2 (ja) * 1986-10-17 1995-09-13 株式会社日立製作所 磁気ヘツドの有機絶縁物露出判定法

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