JPH0778552B2 - 原子炉安全保護装置 - Google Patents

原子炉安全保護装置

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JPH0778552B2
JPH0778552B2 JP63192721A JP19272188A JPH0778552B2 JP H0778552 B2 JPH0778552 B2 JP H0778552B2 JP 63192721 A JP63192721 A JP 63192721A JP 19272188 A JP19272188 A JP 19272188A JP H0778552 B2 JPH0778552 B2 JP H0778552B2
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signal processing
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子炉安全保護装置に係り、特にプラント現
場側と中央制御室側間の信号の伝送手段を有する原子炉
安全保護装置に関するものである。
〔従来の技術〕
原子炉安全保護装置は、原子炉の安全性を確保するため
に、異常な過渡状態が発生する可能性がある場合に原子
炉を緊急停止するシステムである。このために、プラン
トの状態を検出するためのセンサが複数個設置されてい
る。例えば、特開昭61−118801号公報は、これらの複数
のセンサからの信号を多重化された信号プロセッサ(信
号処理装置)に取り込み、センサの出力信号がある基準
値を越えている場合には原子炉を緊急停止させるための
トリツプ信号を信号プロセツサから現場に出力すること
が論じられている。
また、複数のセンサから1つの信号処理装置への信号の
伝送は、特開昭58−129697号公報の第2図に示すように
光フアイバ等を用いた多重伝送路により行うことが知ら
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述の原子炉安全保護装置においても、複数のセンサか
ら1つの信号処理装置への信号の伝送に、更に複数の信
号処理装置から1つの被制御対象機器を制御する駆動回
路への信号の伝送に、特開昭58−129697号公報に示すよ
うな多重伝送路を使用することが考えられる。これによ
つて、信号伝送に必要なケーブルの本数を著しく低減で
きる。しかしながら、本発明者等は、このような構成に
おいて信号伝送に時間がかかり被制御対象機器が所定時
間内に動作しない可能性があることを発見した。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来例においては、プラント現場側に設置する複数
のセンサと中央制御室側に設置する信号プロセツサ間の
信号は個別伝送となつている。また、原子炉を緊急停止
させるために上記プロセツサから出力するトリツプ信号
も個別伝送となつている。このように、従来例では、プ
ラント現場側と制御室側間の信号の授受は個別伝送とな
つているので、ケーブル本数が多く、ケーブル敷設コス
トが高いという問題があつた。
本発明の目的は、原子炉の安全性を確保した状態で、プ
ラント現場側と中央制御室側間の信号伝送ケーブル本数
を必要最小限にできる原子炉安全保護装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記本発明の目的はプラント現場側と中央制御室側間の
信号伝送を多重伝送する手段と個別伝送する手段の二つ
の伝送手段で実現することによつて達成できる。
〔作用〕
本発明は、基本的には、プラント現場側に設置するセン
サからの出力信号を中央制御室側の信号処理手段に伝送
する部分を多重伝送する手段によつて実現し、かつ該信
号処理手段の出力であるトリツプ信号を現場側の駆動回
路に伝送する部分を個別伝送する手段によつて実現する
ことにより、プラント現場側と中央制御側の伝送ケーブ
ル本数を必要最小限にできる。この結果、ケーブル敷設
コストを低減することができる。〔実施例〕 以下、本発明の好適な一実施例である原子炉安全保護装
置を図面を用いて説明する。各図面において同一の符号
を付した構成は、同じ構成を示す。
原子炉安全保護装置は、特開昭61−118801号公報に記載
されているように複数の信号処理系統を有している。本
実施例も、上記公知例と同様に複数の信号処理系統を有
している。
第1図は本発明の好適な一実施例である原子炉安全保護
装置を示している。本実施例は、信号処理系統として4
つの信号処理系統A〜Dを有しているが、しかし、これ
は一例であり、他の複数の信号処理装置から成つていて
もよい。
原子炉安全保護装置において、プラント現場側に設置す
るセンサは、原子炉水位,原子炉圧力などのアナログ値
を検出するアナログ用センサ(SA1a〜SAka,SD1a〜S
Dka)とタービン停止弁の状態を監視するリミツトスイ
ツチなどのデイジタル用センサ(SA1d〜SAkd,SD1d〜SD
kd)がある。原子炉安全保護装置はそれらのセンサの出
力信号がある基準値を越えたときに原子炉を緊急停止さ
せるが、その応答時間は原子炉の安全性を確保するため
に第2図に示すように規定されている。第2図は、第1
図の信号処理系統Aを例にとつて示しているが、他の信
号処理系統についても同様である。
アナログ用センサ(SA1a〜SAka)の出力信号は、検出対
象に設置したセンサが応答し、その出力信号がある基準
値を越えているか否かをトリツプ回路9Aで判定し、その
結果を出力するまでの規定時間は、検出対象によつて異
なる。例えば、第2図に示すように、原子炉水位につい
てはその規定時間は1S以内であり、原子炉圧力について
は規定時間は0.5S以内である。そして、このトリツプ回
路9Aからの出力信号が出力されて、論理回路10Aによつ
て論理演算がとられ、この論理回路の出力でプラント現
場側に設置された駆動回路6A内のスイツチング素子を動
作させるまでの時間は50ms以内と規定されている。
一方、デイジタル用センサについては、第2図のよう
に、デイジタル用センサSA1aが動作して論理回路10Aに
よつて論理演算がとられ、かつ駆動回路6A内のスイツチ
ング素子が動作するまでの時間は50ms以内と規定されて
いる。
以上のように、原子炉安全保護装置においては、各々の
センサに対し、その出力信号で原子炉を緊急停止させる
ときの応答時間が異なつているが、デイジタル用センサ
の出力に対する応答時間50msと最も厳しいことが分か
る。従つて、原子炉安全保護装置において、プラント現
場側と中央制御室側間の信号伝送ケーブルを最小とする
ために設ける多重伝送については十分な検討が必要とな
つてくる。そこで、デイジタル用センサの出力信号に関
し各要素回路の処理時間及び多重伝送手段の処理時間を
評価して、最適な多重伝送構成を決定することにする。
原子炉安全保護装置において、第2図に示す駆動回路の
スイツチング素子は、複数のスクラム電磁弁VA1〜VAi
駆動するために大容量のリレーであり、その応答時間は
10〜20ms程度である。また、論理回路10Aはリレー回路
によつて構成されており、その応答時間は5〜10ms程度
である。従つて、論理回路10Aの入力に信号が印加され
てから駆動回路6A内のスイツチング素子が動作するまで
の時間は最大30ms程度になつている。この状態で、プラ
ント現場側のセンサからの信号を多重伝送し、かつ中央
制御室側の論理回路からの出力信号も多重伝送したとす
ると、各々の多重伝送装置の伝送周期は、取扱う信号点
数によつても異なるが、原子炉安全保護装置のように信
号点数が数十点あると約10msと評価してよい。ただし、
伝送モジユールとして数Mbps〜数十Mbpsのものがある
が、入力データを取込んでこれを伝送モジユールに転送
してこれを伝送すると、現状の装置では、10ms程度であ
る(なかには、もつと高速の多重伝送装置もあるが高価
である)。従つて、プラント現場側と中央制御室側間の
伝送信号をすべて多重伝送すると、その伝送周期は20ms
程度になり、デイジタル用センサSA1dから出力信号が出
力されてから駆動回路6A内のスイツチング素子が動作す
るまでの時間は50ms程度になる。つまり、この応答時間
は規定時間50msと同一であり、このような構成では装置
あるいはスイツチング素子の特性のバラツキにより、上
記応答時間が規定時間50msに入らない可能性も発生す
る。従つて、原子炉安全保護装置においては、プラント
現場側と中央制御室側間の信号伝送については、すべて
の信号を多重伝送すると問題がある。
ところで、プラント現場側と中央制御室側間の信号の点
数を評価すると、プラント現場側から中央制御室側に伝
送する信号の点数は、アナログ用センサ及びデイジタル
用センサの数だけあり数十点にも及ぶ。一方、中央制御
室側からプラント現場側に伝送する信号は、第2図に示
す論理回路10Aから出力する信号のみである。従つて、
この論理回路10Aから出力する信号の多重伝送を個別伝
送で実現すれば、前述したデイジタル用センサの出力信
号に対する応答時間は40ms程度にすることができる。な
ぜならば、個別伝送の場合には、データを取り込んで伝
送モジユールに転送する必要はなく、論理回路10Aの出
力で直接駆動回路内のスイツチング素子を駆動するの
で、その応答時間は無視できる程短い。
ところで、論理回路10Aからの出力信号は、第1図に示
すように、他の系統(系統B,C…図示していない、及び
系統D)の駆動回路に出力するので、この場合には、そ
の点数は4つになる。つまり、これを個別の伝送ケーブ
ルにて伝送させても、ケーブル本数はわずか4本であ
り、本数的には問題とはならない。また、この4つのケ
ーブルとセンサから出力する信号を多重伝送するケーブ
ルを一本の多芯ケーブルで構成すれば、プラント現場側
と中央制御室側間の伝送ケーブルは1本であり、このケ
ーブルを敷設するためのコストは従来の方式より低くで
きる。また、この多芯ケーブルを光の多芯ーブルあるい
は、光ケーブルとメタルケーブルが複合した複合ケーブ
ルで構成すれば、ケーブルが軽量になりケーブル敷設が
容易になる。なお、プラント現場側と中央制御室側間の
信号を複合ケーブルで伝送する場合には、多重伝送する
信号を光ケーブルで伝送し、個別伝送する信号をメタル
ケーブルで伝送することにする。なぜならば、多重伝送
する場合には、伝送帯域の広い伝送ケーブルを使用する
必要があるためである。
以上述べた理由により、プラント現場側と中央制御室側
間の信号の伝送については、第1図に示すように、アナ
ログ用センサSA1a〜SAka及びデイジタル用センサSA1d
SAjdの出力信号を多重伝送し、信号処理装置4A、詳しく
は、信号処理装置4A内の論理回路10Aから出力するトリ
ツプ信号aを個別伝送するように構成した。この結果、
デイジタル用センサSA1d〜SAjdが出力信号を出力して駆
動回路6Aが動作するまでの応答時間は40ms程にすること
ができ、規定時間50msを満足する。すなわち、原子炉が
制御棒を全挿入すべき状態になつたときに、センサが信
号を出力して被制御対象機器である駆動回路6Aが動作す
るまでの応答時間は、所定時間(50ms)以内、具体的に
は40msに短縮できる。このため、制御棒を短時間で炉心
内に緊急挿入することができる。つまり、原子炉の安全
性を確保した状態で、原子炉安全保護装置におけるプラ
ント現場側と中央制御室側間の伝送ケーブル本数を最小
にすることができる。第1図の多重伝送装置の送信回路
1Aはプラント現場に設置するアナログセンサSA1a〜SAka
及びデイジタル用センサSA1d〜SAjdからの出力信号を取
り込み、これらの信号を多重化して多重伝送用ケーブル
2Aによつて中央制御室側に設置する多重伝送装置の受信
回路3Aに伝送する。受信回路3Aは、アナログ用センサSA
1a〜SAkaからの信号についてはトリツプ回路9Aに信号を
出力し、デイジタル用センサSA1d〜SAjdからの信号につ
いては、論理回路10Aに出力する。トリツプ回路9Aは入
力の信号毎にその値が基準値を越えているか否かを判定
し、越えている場合には原子炉を緊急停止させるための
信号を論理回路10Aに出力する。論理回路10Aは入力信号
のうちいずれかが原子炉をスクラムさせるべき信号が入
力されていれば、駆動回路を動作させるためのトリツプ
信号aを出力する。トリツプ信号aは、上述したように
個別伝送手段として、論理回路10Aから各信号処理系統
(系統A〜系統D)の駆動回路に出力される。駆動回路
6Aは、各系統の信号処理装置4A〜4D、詳細には信号処理
装置内の論理回路10A10Dからのトリツプ信号a〜dの多
数決をとつてスクラム電磁弁DA1〜DAiの励磁コイルを駆
動する。7A,8Aは電圧電源である。第1図の例では2つ
の独立した励磁コイルをもつスクラム電磁弁を例として
示しているが、これは、励磁コイルが1つのスクラム電
磁弁であつてもよい。現行の沸騰水型原子炉では駆動回
路6Aは第9図のような1アウトオブ2ツワイスの構成で
あるが、必ずしもこれに限定されることはなく、例え
ば、原子力ハンドブツク(昭和51年11月30日,第1版第
1刷発行)のP264の表9・6に記載されている各種の多
数決回路が適用できることは言うまでもないことであ
る。
さらに、信号処理装置4Aの論理回路10Aは現行の沸騰水
型原子炉ではリレー回路による論理が組まれているが、
従来例の特開昭61−118801号公報のように、この論理回
路そのものあるいは信号処理装置がマイクロプロセツサ
で構成されている場合についても本発明はそのまま適用
できる。なぜならば、例えば信号処理装置4をマイクロ
プロセツサで構成した場合、その特性として、信号処理
が一定周期毎に実行される。このため、受信回路3Aが受
信信号をマイクロプロセツサで構成された信号処理装置
4Aに出力したときに、この信号処理装置4Aがタイミング
よくその信号を取り込む保証がない。例えば、受信回路
3Aが新たな信号(例えば原子炉を緊急停止させるべき信
号)を出力する前にこの信号処理装置4Aが受信回路3Aか
ら出力信号の取込みを完了したとすれば、この信号処理
装置4Aがこの新たな信号を取り込むのは次の信号処理周
期のときであり、その後、さらにこの信号を取り込んで
演算処理した結果(トリツプ信号a)を出力するまでの
処理時間が必要となる。つまり、最大、信号処理周期の
2倍の時間がかかつてしまうことになる。一般にマイク
ロプロセツサの信号処理周期は、信号処理内容にもよる
が、トリツプ回路と論理回路の機能であれば、数ms程度
になると考えられる。仮に、信号処理周期が5msである
とすると、上記の場合は10msの処理時間になる。前述し
たように、1A,2A,3Aから成る多重伝送装置の処理時間が
10ms程度であるので、この場合デイジタル用センサSA1d
〜SAjdが信号を出力してトリツプ信号aが出るまでの時
間は20msとなる。そして、駆動回路の動作時間は20ms程
度であるので、合計で40ms程度であり、規定時間50msを
満足する。このように、信号処理装置4Aがマイクロプロ
セツサで構成される場合でも本発明は効果的に適用でき
る。なお、系統Dの各要素回路については、系統Aと同
一である。
第3図は、原子炉安全保護装置におけるプラント現場側
と中央制御室側間の伝送ケーブルの本数を最小にすると
いう目的に対し、第1図に示した信号対象とは異なる部
分についての実施例である。原子炉安全保護装置には、
プラント現場側のセンサの出力レベルがある基準値を越
えている場合に原子炉を緊急停止させる機能の外に、運
転員の手動操作により、原子炉をスクラムさせる機能と
一本ずつ制御棒を緊急挿入させる機能がある。手動操作
により原子炉をスクラムさせる機能は、第1図(あるい
は第3図)の信号処理装置4A〜4Dに組み込まれている。
しかし制御棒1本ずつを緊急挿入させる機能は、この信
号処理装置には組み込まれていない。この機能は第3図
のスイツチ群14a(中央制御室側に設置)の該当スイツ
チを選択することによつて達成できるが、従来は、この
スイツチ群14Aの信号がプラント現場側のスクラム電磁
弁VA1〜VAiにそれぞれ個別伝送されていた。この個別制
御棒緊急挿入に関しては、その応答時間が前述のような
短時間で動作しなければならないという規定はない。こ
のため、この個別制御棒緊急挿入に関し、第3図のよう
に中央制御室側とプラント現場側を多重伝送することに
した。中央制御室側に設置されるスイツチ群14Aの信号
を送信回路12Aで取り込み、これらの信号を多重化して
プラント現場側の受信回路11Aに送信する。受信回路11A
の出力信号は、スクラム電磁弁VA1〜VAiをそれぞれ動作
させるために設けられるスイツチング回路13A11〜13
Ai1,13A12に与えられる。つまり、受信回路11Aは受信
した伝送信号のなかから、ある制御棒を緊急挿入せよと
いう指令を検出して、該当するスイツチング回路13
A11,13A12〜13Ai1,13Ai2を駆動する。
さて、情報を多重伝送する場合には、伝送符号誤りが発
生することは周知のことであるが、上述の場合に、伝送
符号誤りの発生により、受信回路11Aで受信した信号が
特定制御棒の緊急挿入指令である可能性がある。この結
果、受信回路11Aは該当する制御棒を緊急挿入させるべ
くスイツチング回路13A11,13A12〜13Ai1,13Ai2のうち
特定のスイツチ回路に信号を与えてスクラム電磁弁を動
作させてしまう。原子炉の通常運転時にある制御棒1本
が緊急挿入されると、原子炉の出力に部分的なピーキン
グが発生し、これによつて原子炉をスクラムさせてしま
う可能性がある。つまり、上記の伝送符号誤りによつて
原子炉がスクラムし、稼働率が低下する可能性がある。
このような問題が発生しない様にするために、上記の多
重伝送手段には、伝送符号誤りに対する対策が必要であ
る。その具体的手段として、符号誤りチエツク機能(例
えばパリテイチエツク)を受信回路11Aに持たせ、符号
誤りが発生していることを受信回路11Aで検出した場合
には、送信回路12Aに再送要求信号を伝送し、送信回路1
2Aを再び信号を多重伝送する手段を設けることにする。
この外の例としては、伝送符号誤り訂正機能をこの多重
伝送手段に備えることにする。これは、送信回路12Aが
スイツチ群14Aからの信号を取り込み、これらの信号に
冗長化符号を付けて受信回路11Aに伝送する。受信回路1
1Aは、冗長化符号のビツトパターンによつて伝送符号誤
りが発生している情報を訂正することにより、正しい信
号をスイツチ回路13A11,13A12〜13Ai1,13Ai2に出力す
ることができる。
これ以外の方法としては、第4図のように多重伝送手段
を冗長化し、各々の受信回路の出力の多数決判定(二重
系の場合には論理積)をとつて、個別制御棒の誤挿入を
防止する手段がある。第4図は二重系の場合であり、受
信回路11A1,11A2の出力信号をANDゲート151〜15iで論
理積をとり、この出力でスイツチング回路13A11,13
A12,13Ai1,13Ai2を制御する。
以上述べたように、本実施例によれば、個別制御棒が誤
つて緊急挿入することなく、単一制御棒緊急挿入系に関
して、中央制御室側とプラント現場側間の伝送ケーブル
を多重伝送手段によつて必要最小限にすることができ
る。
第3図は系統Aを例として示したが、他の系統B〜Dに
ついても同様である。
第5図は、第1図と第3図のそれぞれの実施例を共に実
施した場合の例である。この実施例においては、第1図
の特長及び第3図の特長があるばかりか、さらに、プラ
ント現場側と中央制御室側間の伝送ケーブルを1本の多
芯ケーブル又は複合ケーブルにすることにより、原子炉
安全保護装置全体における伝送ケーブルの敷設コストを
低減できる効果がある。
第6図は、本発明における他の実施例である。前述した
ように、原子炉保護系に多重伝送を適用するにあたつて
のシステムの応答時間に関しては、リードスイツチ等か
らのデイジタル信号についての応答時間が最も厳しい。
そこで、このデイジタル信号の伝送に着目し、システム
全体の応答時間を満足できる他の手段が第6図である。
プラント現場側に設置するデイジタル用センサSA1d〜SA
jdの点数は他のセンサの数よりも少ない。従つて、この
センサの出力信号を第1図で説明した考えと同様に個別
伝送としても、これらのケーブルを多芯ケーブルあるい
は複合ケーブルにすればケーブル敷設コストは高くなら
ない。しかも、これらの信号を個別伝送することによ
り、第1図の実施例よりも、応答時間をさらに短くする
ことができる効果がある。
第7図は、第6図において、信号処理装置4Aからの出力
信号を、単一制御棒緊急用のスイツチ群14Aからの出力
信号と一緒に多重伝送させた場合の実施例であり、この
場合、信号処理装置4Aから他系にトリツプ信号を出力す
るのではなく、プラント現場等の受信回路11Aから他系
へトリツプ信号を出力するのが適切である。なぜなら、
第6図において、中央制御室側からプラント現場側に伝
送している信号をそのまま多重伝送しようとすると、系
統A内の多重伝送と、系統Aから系統B,C,Dへトリツプ
信号を伝送する部分がそれぞれ多重伝送となつてしま
う。しかしながら、系統Aから系統B,C,Dに出力するト
リツプ信号は1点のみであり、これらの信号に多重伝送
手段を用いたのでは高価になりすぎる。そこで、トリツ
プ信号については送信回路12Aによつて、スイツチ群14A
の出力信号と共にプラント現場側の受信回路11Aに送信
し、受信回路11Aで、トリツプ信号を他系統の駆動回路
に分配することにした。これによつて中央制御室側から
プラント現場側に信号を伝送する多重伝送手段を最小に
できる。また、この場合の応答時間については、第1図
と同様、信号処理装置4A内の論理回路10Aの処理時間が1
0ms程度で、上記多重伝送手段が5ms程度であり、この両
者間のデータの授受のタイミングが最悪となる場合を考
えると、伝送時間は上記5msの2倍の10ms程度になる。
また、駆動回路の応答時間は20ms程度であり、合計35ms
程度であり、現定時間50msよりも短い。つまり、多重伝
送手段による伝送時間が、論理回路の処理時間よりも短
い場合には、論理回路の後段に多重伝送手段を設けた方
がシステムの応答時間を短くできる効果がある。逆に、
多重伝送手段の伝送時間の方が論理回路の処理時間より
長い場合には、論理回路の前段に多重伝送手段を設けた
方がシステムの応答時間を短くできる効果がある。この
場合には、第1図の実施例が適用できる。
なお、第6図において、単一制御棒緊急挿入用として設
けた中央制御室側とプラント現場側間の多重伝送手段を
個別伝送手段によつて実現してもよい。
さて、多重伝送手段及び個別伝送手段とも他の装置と同
様、信頼性は高いものの、やはり故障することがある。
このため、保守あるいは故障時の修理が発生する。保守
あるいは修理時には、保守あるいは修理している装置か
らの信号によつてシステムが動作するのでは原子炉の安
全性あるいは稼働率の点で問題である。そこで、このよ
うな場合には、第8図のように、バイパススイツチ16A1
〜16AAj,18Aによつて多重伝送手段及び個別伝送手段の
出力側を強制的に特定の論理信号を出力する手段を設け
ることによつて、上記問題を解決できる。原子炉安全保
護装置の場合、信号喪失(論理的には“0")時に動作す
るよう安全側設計となつているため、上記の論理信号
は、第8図のように電源17A1〜17Aj,19Aによる論理“1"
の信号とすることがよい。なお、第8図は、第1図の系
統Aの多重伝送手段(1A,2A,3A)と個別伝送手段(4Aの
出力段、5A)を例として示しているが、他実施例につい
ても同様である。
ところで、駆動回路内スイツチング素子は、これまでの
例では大容量のリレーであつたが、これを大容量の双方
向性サイリスタのような半導体素子とすれば、原子炉安
全保護装置全体の応答時間をさらに短くすることができ
る。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、原子炉の安全性を確
保した状態で、原子炉安全保護装置のプラント現場側か
ら中央制御室間の信号の伝送に必要な伝送ケーブルを必
要最小限にすることができ、ケーブルの敷設作業を著し
く低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適な一実施例の構成図、第2図は、
原子炉安全保護装置に要求される応答時間を示した説明
図、第3図〜第8図は本発明の他の実施例の構成図、第
9図は駆動回路の構成例を示す説明図である。 SA1a〜SAka,SD1a〜SDka…アナログ用センサ、SA1d〜SA
jd,SD1d〜SDjd…デイジタル用センサ、1A〜1D,11A…送
信回路、2A〜2D…多重伝送用ケーブル、3A〜3D,12A…受
信回路、4A〜4D…信号処理装置、5A〜5D…個別伝送用ー
ブル、6A〜6D…駆動回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉の状態量を検出する複数台のセンサ
    と、これらセンサで検出した状態量信号を多重伝送する
    多重伝送手段と、前記多重伝送手段を介して伝送されて
    くる前記状態量信号が基準値を越えているときにスクラ
    ム信号を出力する複数台の信号処理手段と、前記複数台
    の信号処理手段毎に前記スクラム信号をそれぞれ個別伝
    送する個別伝送手段と、前記個別伝送手段を介して伝送
    されてくる前記複数台の信号処理手段が出力するスクラ
    ム信号の多数決演算を行い、前記原子炉をスクラムさせ
    る駆動手段とを具備した原子炉安全保護装置。
  2. 【請求項2】原子炉の状態を示すアナログ量を検出する
    複数台のアナログセンサと、前記原子炉の状態をオン・
    オフで検出する複数台のディジタルセンサと、前記アナ
    ログセンサで検出したアナログ信号と前記ディジタルセ
    ンサで検出したオンオフ信号を多重伝送する多重伝送手
    段と、前記多重伝送手段を介して伝送されてくる前記ア
    ナログ信号が基準値を越えているか否かを判定しその判
    定結果あるいは前記オンオフ信号の論理判定結果とに基
    づきスクラム信号を出力する複数台の信号処理手段と、
    前記複数台の信号処理手段毎に前記スクラム信号をそれ
    ぞれ個別伝送する個別伝送手段と、前記個別伝送手段を
    介して伝送されてくる前記複数台の信号処理手段が出力
    するスクラム信号の多数決演算を行い前記原子炉をスク
    ラムさせる駆動手段とを具備した原子炉安全保護装置。
  3. 【請求項3】原子炉の状態を示すアナログ量を検出する
    複数台のアナログセンサと、前記原子炉の状態をオン・
    オフで検出する複数台のディジタルセンサと、前記アナ
    ログセンサで検出したアナログ信号を多重伝送する多重
    伝送手段と、前記複数台のディジタルセンサで検出した
    オンオフ信号をそれぞれ個別伝送する第1の個別伝送手
    段と、前記多重伝送手段を介して伝送されてくる前記ア
    ナログ信号が基準値を越えているときにトリップ信号を
    出力するトリップ判定手段および前記トリップ信号と前
    記第1の個別伝送手段を介して伝送されてくるオンオフ
    信号を入力して論理判断を行いスクラム信号を出力する
    論理判断手段とをそれぞれに有する複数台の信号処理手
    段と、前記複数台の信号処理手段毎に前記スクラム信号
    をそれぞれ個別伝送する第2の個別伝送手段と、前記第
    2の個別伝送手段を介して伝送されてくる前記複数台の
    信号処理手段が出力するスクラム信号の多数決演算を行
    い前記原子炉をスクラムさせる駆動手段とを具備した原
    子炉安全保護装置。
  4. 【請求項4】原子炉の同一の状態量を検出するセンサが
    それぞれに有する4つのセンサ群と、これら4つのセン
    サ群で検出した状態量信号を1つのセンサ群毎にそれぞ
    れ多重伝送する4つの多重伝送手段と、前記4つの多重
    伝送手段を介して伝送されてくる前記状態量信号が基準
    値を越えているときにスクラム信号を出力する4台の信
    号処理手段と、前記4台の信号処理手段毎に前記スクラ
    ム信号をそれぞれ個別伝送する個別伝送手段と、前記個
    別伝送手段を介して伝送されてくる前記4台の信号処理
    手段が出力するスクラム信号の多数決演算を行い前記原
    子炉をスクラムさせる駆動手段とを具備した原子炉安全
    保護装置。
  5. 【請求項5】原子炉の同一の状態量を検出するセンサが
    それぞれに有する4つのアナログセンサ群と、前記原子
    炉の同一の状態をオン・オフで検出するセンサがそれぞ
    れに有する4つのディジタルセンサ群と、前記4つのア
    ナログセンサ群で検出したアナログ信号と前記ディジタ
    ルセンサ群で検出したオンオフ信号を1つのセンサ群毎
    にそれぞれ多重伝送する4つの多重伝送手段と、前記多
    重伝送手段を介して伝送されてくる前記アナログ信号が
    基準値を越えているか否かを判定しその判定結果あるい
    は前記オンオフ信号の論理判定結果にに基づきスクラム
    信号を出力する4台の信号処理手段と、前記4台の信号
    処理手段毎に前記スクラム信号をそれぞれ個別伝送する
    4つの個別伝送手段と、前記個別伝送手段を介して伝送
    されてくる前記4台の信号処理手段が出力するスクラム
    信号の多数決演算を行い前記原子炉をスクラムさせる駆
    動手段とを具備した原子炉安全保護装置。
  6. 【請求項6】原子炉の同一の状態量を検出するセンサが
    それぞれに有する4つのアナログセンサ群と、前記原子
    炉の同一の状態をオン・オフで検出するセンサがそれぞ
    れに有する4つのディジタルセンサ群と、前記4つのア
    ナログセンサ群で検出したアナログ信号を1つのセンサ
    群毎にそれぞれ多重伝送する4つの多重伝送手段と、前
    記4つのディジタルセンサ群で検出したオンオフ信号を
    それぞれセンサ単位で個別伝送する第1の個別伝送手段
    と、前記多重伝送手段を介して伝送されてくる前記アナ
    ログ信号が基準値を越えているときにトリップ信号を出
    力するトリップ判定手段および前記トリップ信号と前記
    第1の個別伝送手段を介して伝送されてくるオンオフ信
    号を入力して論理判断を行いスクラム信号を出力する論
    理判断手段とをそれぞれに有する4台の信号処理手段
    と、前記4台の信号処理手段毎に前記スクラム信号をそ
    れぞれ個別伝送する4つの第2の個別伝送手段と、前記
    第2の個別伝送手段を介して伝送されてくる前記4台の
    信号処理手段が出力するスクラム信号の多数決演算を行
    い前記原子炉をスクラムさせる駆動手段とを具備した原
    子炉安全保護装置。
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