JPH0777684B2 - ボール盤 - Google Patents

ボール盤

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JPH0777684B2
JPH0777684B2 JP4196534A JP19653492A JPH0777684B2 JP H0777684 B2 JPH0777684 B2 JP H0777684B2 JP 4196534 A JP4196534 A JP 4196534A JP 19653492 A JP19653492 A JP 19653492A JP H0777684 B2 JPH0777684 B2 JP H0777684B2
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horizontal shaft
spindle
shaft
drilling machine
holder
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JP4196534A
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富雄 倉田
信孝 星
昇 倉田
裕信 真島
紀昭 中村
忠 倉田
伸作 池田
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Sowa MD Center Co Ltd
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Sowa MD Center Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボール盤に関し、特
に操作し易いボール盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボール盤として、図20に示すよ
うに、ベース101上に支柱ホルダ102を固定し、こ
の支柱ホルダ102を介してベース101上に支柱10
3を回動可能に立設し、支柱103の先端部に水平シャ
フトホルダ107を固定し、この水平シャフトホルダ1
07を介して水平シャフト109を支柱103に水平移
動可能に連結し、水平シャフト109の一端部に主軸ヘ
ッド115を固定し、この主軸ヘッド115に主軸12
4を上下動させる主軸昇降レバー125を取り付けたも
のがある。
【0003】ベース101上の台150にのせたワーク
151に穴あけ加工を施す場合、ワーク151を主軸1
24の直下に動かし、主軸124がワーク151の加工
中心点に合ったとき、主軸昇降レバー125を操作して
主軸124を下げ、穴をあける。
【0004】これに対し、ワークが重くて大きなときに
は、支柱固定レバー100を緩めて支柱103を中心と
して主軸ヘッド115を回転させるとともに、水平シャ
フト水平移動レバー150を回して主軸ヘッド115を
水平シャフト109に沿って水平移動させ、主軸124
がワーク151の加工中心点の真上にくるようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、主軸ヘッド
115を動かす場合、水平シャフト水平移動レバー15
0を操作して位置合わせを行なった後に、更に水平シャ
フト固定レバー160を操作しなければならず、このよ
うな操作を経て主軸昇降レバー125の操作へと進むこ
とができ、1個所の穴あけ作業を行なう度に煩雑な操作
を要するので、加工個所が多いときには作業効率の大幅
な低下をもたらすという問題があった。この発明はこの
ような事情に鑑みてなされたもので、その課題は操作性
に優れたボール盤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明のボール盤は、支柱ホルダを介し
てベース上に回動可能に立設された支柱と、前記支柱に
水平シャフトホルダを介して水平移動可能に設けられた
水平シャフトと、前記水平シャフトの一端部に設けられ
た主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドの主軸を上下動させる
回転式の主軸昇降レバーとを備えたボール盤において、
前記支柱の回動を阻止する第1のブレーキと、前記水平
シャフトの水平移動を阻止する第2のブレーキと、前記
両ブレーキを作動させて前記支柱及び水平シャフトをロ
ック状態に保つブレーキ制御手段と、前記ブレーキ制御
手段による前記第1及び第2のブレーキのロック状態を
一時的に解除するロック解除手段と、前記主軸昇降レバ
ーの回転軸に設けられたフランジと、前記フランジと対
向し、前記主軸昇降レバーの回転軸に回動可能に設けら
れた回転体と、前記主軸ヘッドに設けられた送りモータ
の回転力を前記回転体に伝える回転力伝達部材と、前記
フランジと前記回転体とが互いに離れる方向へ付勢する
付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記フラン
ジと前記回転体とを接触させて、前記送りモータの回転
力を前記主軸昇降レバーの回転軸に伝えるクラッチ断続
手段とを備えている。
【0007】また、請求項2記載の発明のボール盤は、
前記支柱の上端部にフランジを設け、このフランジの上
面に前記水平シャフトホルダを固定し、前記フランジの
下面と前記支柱ホルダの上面との間にスラスト軸受を配
設し、前記支柱と前記支柱ホルダとの間にラジアル軸受
を配設し、前記水平シャフトの外周面に複数の平坦面を
周方向に沿って所定間隔おきに形成し、この水平シャフ
トの平坦面と前記水平シャフトホルダの内周面との間に
ローラ軸受を配置した。
【0008】更に、請求項3記載の発明のボール盤は、
前記主軸ヘッドにハンドルを固定し、このハンドル又は
このハンドルの近傍に前記ロック解除手段のオンオフス
イッチを配置した。
【0009】更に、請求項4記載の発明のボール盤は、
前記クラッチ断続手段のオンオフスイッチを前記主軸昇
降レバーに設けた。
【0010】
【作用】請求項1に記載した発明のボール盤では、主軸
ヘッドを動かすとき、ロック解除手段をオンにすると、
第1及び第2のブレーキのロック状態が一時的に解除さ
れるので、主軸ヘッドを手動により任意の位置に動かす
ことができ、ロック解除手段をオフにすると、再び第1
及び第2のブレーキがロック状態となり、主軸ヘッドの
位置が固定される。また、クラッチ断続手段がオフのと
きには、送りモータの回転力は回転力伝達部材を介して
回転体に伝わるが、付勢部材の付勢力によって回転体と
フランジとが分離しているので、回転体だけが空転す
る。これに対し、クラッチ断続手段をオンにすると、回
転体とフランジとが付勢部材の付勢力に抗して接触し、
摩擦力によって回転体とフランジとが結合するので、送
りモータの回転力が主軸昇降回転レバーの回転軸に伝わ
り、主軸が上下動する。
【0011】また、請求項2に記載したボール盤では、
ロック解除スイッチをオンにしたときの支柱の回動及び
水平シャフトの水平移動が円滑になり、主軸ヘッドの動
きが軽くなり、ワークのポンチ穴の中心と主軸の中心と
がずれているとき、主軸先端がポンチ穴に接したときに
ポンチ穴に案内されて主軸がポンチ穴中心へスライドし
て自動センタリング機能が働く。
【0012】更に、請求項3に記載したボール盤では、
主軸ヘッドの移動及び位置合わせが容易になり、しかも
ハンドルを握ったままの姿勢でロック解除手段のオンオ
フスイッチを操作できる。
【0013】また、請求項4記載の発明のボール盤で
は、前記クラッチ断続手段のオンオフスイッチを前記主
軸昇降レバーに設けたので、主軸昇降レバーを握ったま
まの姿勢でクラッチ断続スイッチのオン・オフ操作が可
能になる。
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1はこの発明の一実施例に係るボール盤
を示す斜視図である。
【0016】ベース1上には支柱ホルダ2が固定され、
支柱ホルダ2内には支柱3が収容されている(図3参
照)。支柱3の上端部には支柱の一部を構成する環状ブ
ロック(フランジ)3aが固定されている。環状ブロッ
ク3aの下面と支柱ホルダ2の上端面との間にはスラス
ト受軸36が、支柱ホルダ2の内周面と支柱3の外周面
との間にはラジアル軸受4a,4bが、それぞれ配設さ
れている。これにより支柱3及び環状ブロック3aは円
滑に回動し得る。
【0017】環状ブロック3aの外周面にはディスクブ
レーキ(第1のブレーキ)5のブレーキディスク5aが
固定され、支柱ホルダ2の上端部にはブレーキ固定板6
が突設されている。ブレーキ固定板6上にはディスクブ
レーキ5のキャリパ5bが固定され、キャリパ5b内に
はブレーキディスク5aをはさむ図示しない制動パッド
が収容されている。 環状ブロック3aの上面には図
2、図4及び図5に示す水平シャフトホルダ7が固定さ
れている。水平シャフトホルダ7には水平シャフト8を
水平方向に摺動自在に支持するための支持穴7aが設け
られているとともに、支持穴7aと連通し且つ図8及び
図9に示す水平シャフト制動用の水平スライドブレーキ
(第2のブレーキ)8を収容するブレーキ収容穴7bが
設けられている。水平シャフト9の外周面には、図12
及び図13に示すように、周方向に一定間隔おきに平坦
面9aが形成されている。
【0018】水平シャフトホルダ7の内周面には、ブレ
ーキ収容穴7bと連通する溝7cが設けられている。溝
7cには図15及び図16に示す取付部材10が嵌合さ
れ、取付部材10の中央部には支持穴7aとブレーキ収
容穴7bとを連通させる孔10aが設けられている。取
付部材10には水平スライドブレーキ8が吊架され、水
平スライドブレーキ8はブレーキ収容穴7bに収容され
ている(図9)。水平スライドブレーキ8は上下動可能
な制動パッド8aを有し、エア供給源30からのエアに
より上昇し、制動パッド8aの先端は水平シャフト8の
外周面に接触する。
【0019】水平シャフトホルダ7の両端には水平シャ
フトホルダ7の一部を構成する図6及び図7に示すベア
リングケーシング11がそれぞれ嵌着されている。ベア
リングケーシング11の一端面には周方向に一定間隔お
きに3つのローラ収容穴11aが設けられ、ローラ収容
穴11a内にはローラ12を回動自在に保持したホルダ
13が収容されている。ホルダ13は図10及び図11
に示すようにU字状をなし、ホルダ13の両端部にはシ
ャフト14を回動自在に支持する孔13a,13aがそ
れぞれ設けられている。シャフト14の両端部は孔13
a,13aに挿入され、シャフト14の中間部にはロー
ラ12が固定されている。ローラ12の外周面は図8に
示すように水平シャフト9の平坦面9aと接し、水平シ
ャフト19は3点で水平方向移動自在に支持される。ロ
ーラ12と水平シャフト9とのガタに対しては、3個の
ローラホルダ13のうちの1個のホルダ(図8中最も高
い位置にあるホルダ)を締め込む。
【0020】水平シャフト9の一端には図1に示すよう
に主軸ヘッド15が固定され、他端には取付板16を介
して主軸モータ17及びスイッチボックス18等が取り
付けられている。
【0021】主軸ヘッド15内には、図14に示す送り
モータ19及びエアクラッチ20等が収容されている。
エアクラッチ20の回転軸21には雌部材(フランジ)
20aが固定されているとともに、この雌部材20aに
嵌合可能な雄部材(回転体)20bがラジアル軸受22
を介して取り付けられている。雌部材20aを雄部材2
0bから遠ざけるコイルバネ37が回転軸21に介装さ
れている。送りモータ19の回転軸19aと雄部材20
との間にはベルト(回転力伝達部材)23がけられ
ており、送りモータ19が回転するとベルト23を介し
て雄部材20bが回転する。図14に示す状態ではエア
クラッチ20の結合が解かれているので、駆動力は回転
軸21へ伝わらない。
【0022】回転軸21の中間部にはピニオンギヤ21
aが設けられ、ピニオンギヤ21aは主軸24側の図示
しないラックと歯合している。回転軸21の端部には主
軸昇降レバー25が取り付けられている。このレバー2
5の先端には送りスイッチ(クラッチ断続手段のオンオ
フスイッチ)35が取り付けられている。
【0023】主軸ヘッド15の正面にはハンドル26が
固定され、ハンドル26の近傍には、ディスクブレーキ
5及び水平スライドブレーキ8のロック状態を解除する
ロック解除スイッチ(ロック解除手段のオンオフスイッ
チ)27と、主軸モータ17及び送りモータ19の主軸
・送りモータ用スイッチ28とが取り付けてある。主軸
ヘッド15の側面には主電源のオン・オフ用のメインス
イッチ29が取り付けてある。
【0024】主軸モータ17の回転軸と主軸ヘッド15
との間にはカバー30が架け渡され、カバー30内に
は、主軸モータ17の駆動力を主軸24へ伝達するため
の図示しないベルトが収容されている。
【0025】図18はこの実施例のボール盤のエア回路
図である。エア供給源30は、常開電磁弁31を介して
水平スライドブレーキ8及びディスクブレーキ5に接続
されているとともに、常閉電磁弁32を介してエアクラ
ッチ20に接続されている。したがって、通常水平スラ
イドブレーキ8及びディスクブレーキ5へエア供給源3
0からエアが送られ、両ブレーキ8,5はロック状態に
保たれ、常開電磁弁31が通電されたときだけ両ブレー
キ8,5へのエアの供給が断たれ、ロック状態が一時的
に(通電中)解除される。これに対し、エアクラッチ2
0へは通常エアの供給が断たれているので、エアクラッ
チ20はクラッチ断の状態(図14の状態)を保ち、常
閉電磁弁32が通電されたときだけエアがエアクラッチ
20に供給されて接続する。すなわち、エアが供給され
ると雌部材20aが動いて雄部材20bに押し付けら
れ、その接触面の摩擦力により送りモータ19の駆動力
が回転軸21に伝わり、回転軸21が回転する。
【0026】図19はこの実施例のボール盤の電気回路
図である。
【0027】AC200Vの電源33は主軸モータ17
に接続され、AC100Vの電源34は送りモータ1
9、常開電磁弁31及び常閉電磁弁32にそれぞれ接続
されている。
【0028】メインスイッチ29をオンにし、主軸・送
りモータ用スイッチ28をオンにすると、主軸モータ1
7が回転するとともに、送りモータ19が回転する。但
し、このときエアクラッチ20が切れているので、送り
モータ19は空転し、主軸24を手動で上下動させるこ
とができる。
【0029】常開電磁弁31は通常開いているため水平
スライドブレーキ8及びディスクブレーキ5はロック状
態にあるが、ロック解除スイッチ27がオンになると、
常開電磁弁27は通電されて閉弁し、エアの供給が断た
れ、水平スライドブレーキ8及びディスクブレーキ5の
ロック状態が解除される。この結果、主軸ヘッド15を
手で自在に動かすことができる。ロック解除スイッチ2
7をオフにすると、常開電磁弁31が開弁し、再びロッ
ク状態に戻る。
【0030】また、主軸・送りモータ用スイッチ28が
オンのときに、主軸昇降レバー25に取り付けられた送
りスイッチ35をオンにすると、常閉電磁弁32は通電
されて開弁し、エアがエアクラッチ20へ供給され、雌
部材20aがスライドして雄部材20bに接触し、エア
クラッチが接続され、主軸24が送りモータ19の駆動
力で押し下げられる。送りスイッチ35をオフにする
と、エアクラッチ20が切れ、レバー25を手で操作す
ることができる。
【0031】次に、このボール盤の使い方について説明
する。
【0032】まず、エア供給源30のエアコンプレッサ
を作動させるとともに、メインスイッチ29をオンにす
る。このとき常開電磁弁31は開弁状態にあるので、エ
アが水平スライドブレーキ8及びディスクブレーキ5へ
供給され、両ブレーキ8,5がロック状態になり、主軸
ヘッド15の位置は固定される。すなわち、エア供給源
30からエアがディスクブレーキ5へ送られ、制動パッ
ドがブレーキディスク5aをはさみ、ロック状態とな
り、主軸ヘッド15は旋回ができなくなり、またエア供
給源30からエアがエア導入路8bを経由して水平シャ
フトブレーキ8へ送られ、制動パッド8aが押し上げら
れ、水平シャフト9を押圧してロック状態となり、主軸
ヘッド15の水平方向の移動ができなくなる。
【0033】次に、予めポンチで加工個所にポンチ穴5
1aを付けたワーク51を台50の上にのせる。その
後、ハンドル26を握り、主軸・送りモータ用スイッチ
28をオンにする。主軸・送りモータ用スイッチ28が
オンになると、主軸モータ17及び送りモータ19がそ
れぞれ回転し、カバー30内のベルトを介して主軸24
に駆動力が伝わり、主軸24先端のドリル24aが回転
する。一方、送りモータ19の駆動力はベルト23を介
してエアクラッチ20の雄部材20bに伝わるが、常閉
電磁弁32は非通電状態にあるから閉弁状態を維持し、
エアの供給が断たれているためエアクラッチ20は切れ
ており、雄部材20bは空転する。
【0034】その後、左手でハンドル26を握ると同時
に右手で主軸昇降レバー25を握り、その状態で左手の
親指でロック解除スイッチ27を押す。ロック解除スイ
ッチ27が押されると、常開電磁弁31が通電されて閉
弁状態になり、ディスクブレーキ8及びディスクブレー
キ5へのエアの供給が停止し、いずれのブレーキ5,8
もロック状態が解除される。水平シャフトホルダ7はス
ラスト軸受36により、支柱3はラジアル軸受4a,4
aによりそれぞれ支持され、水平シャフト9はローラ1
2により支持されているので、主軸ヘッド15の旋回、
水平移動を手動にて極めて円滑に行ない得る。
【0035】そして、ドリル24aとワーク51のポン
チ穴51aとの位置が合ったとき、右手で主軸昇降レバ
ー25を回す。主軸昇降レバー25を回すと主軸24が
下降し、ドリル24aの先端がワーク51のポンチ穴5
1aに達する。このときドリル24aの先端とポンチ穴
51aの中心とが少しずれていたとしても、主軸ヘッド
15は自在に動くので、ドリル24aの先端がポンチ穴
51aに接したとき、そのあな51aの傾斜面に案内さ
れてドリル24aの先端がポンチ穴51aの中心へ滑
り、自動的にセンタリングが行なわれる。
【0036】位置決め後、送りスイッチ35を押し、同
時にロック解除スイッチ27から指を離す。送りスイッ
チ35が押されることによりエアがエアクラッチ20の
エア導入管30aから導入されて雌部材20aが雄部材
20bに接触し、エアクラッチ20が接続され、送りモ
ータ19からの駆動力が回転軸21に伝わり、回転軸2
1の回転につれて主軸昇降レバー25も回転し、ドリル
24aが下降してワーク51が切削される。また、ロッ
ク解除スイッチ27から親指を離すと、再び水平スライ
ドブレーキ8及びディスクブレーキ5へエアが供給さ
れ、いずれのブレーキ5,8もロック状態に戻り、主軸
ヘッド15の位置が固定されるので、ドリル24aによ
る切削が安定する。穴があいたならば、右手親指を送り
スイッチ35から離し、主軸昇降レバー25を反対方向
へ回す。その結果主軸24が上昇する。
【0037】以上のような動作を繰り返してワーク51
に複数の穴あけを行なう。
【0038】この実施例のボール盤によれば、ハンドル
26を握ったままロック解除スイッチ27を押すだけで
支柱3及び水平シャフト9のロック状態を解除すること
ができ、主軸ヘッド15を極めて軽くスムースに動かす
ことができ、主軸ヘッド15の位置が決まったとき、ロ
ック解除スイッチ27から指を離すと再びロック状態に
戻り、主軸ヘッド15の位置が固定されるので、主軸ヘ
ッド15を動かすたびに支柱固定レバーや水平シャフト
固定レバーを緩めたり、締め付けたりする作業が不要に
なり、操作性が格段に向上し、とりわけワーク51の加
工個所が多い場合では穴あけやタップ作業の効率が飛躍
的にアップする。
【0039】なお、主軸昇降レバー25を操作して主軸
24を下げたとき、ドリル24aの先端とワーク51の
ポンチ穴51aの中心(加工中心)とが少しずれていた
としても、ロック解除状態下の主軸ヘッド15は自在に
動くので、ドリル24aの先端がポンチ穴に接したとき
にその穴の傾面に案内されてドリル24aの先端がポン
チ穴51aの中心へとスライドし、自動センタリング機
能が働く。この機能が働いたときの感触若しくは当たり
は主軸昇降レバー25を介して手に伝わるので、ドリル
24aの先端とポンチ穴51aの中心とが合致した時点
でロック解除スイッチ35をオフにするとともに送りス
イッチ35をオンにすると、エアクラッチ20が接続さ
れ、送りモータ17の動力が主軸昇降レバー25の回転
軸21に瞬時に伝わり、ワーク51のポンチ穴51aが
切削される。従来のボール盤には油圧を利用して主軸2
4を自動的に下げる構造を備えたものもあるが、その構
造上自動センタリング機能は発揮されず、ドリル24a
の先端とワーク51のポンチ穴51aの中心とがずれて
いると、ずれたまま切削され、正確な穴あけができな
い。これに対し、この実施例のボール盤によれば、主軸
昇降レバー25を操作する作業者の負担を軽減すること
ができるにとどまらず、わずかな位置ずれを吸収し、正
確な穴あけを行なうことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
のボール盤によれば、ロック解除手段をオンにするだけ
で支柱及び水平シャフトのロック状態を解除することが
でき、主軸ヘッドの位置が決まったときロック解除手段
をオフにすれば再びロック状態に戻り、主軸ヘッドの位
置が固定されるので、主軸ヘッドを動かすたびに、支柱
固定レバーや水平シャフト固定レバーを緩めたり、締め
付けたりする煩雑な操作が不要になり、穴あけ等のボー
ル盤の操作性が格段に向上する。また、クラッチ断続手
段がオフのときには、送りモータの回転力は回転力伝達
部材を介して回転体に伝わるが、付勢部材の付勢力によ
って回転体とフランジとが分離しているので、回転体だ
けが空転するのに対し、クラッチ断続手段をオンにする
と、回転体とフランジとが付勢部材の付勢力に抗して接
触し、摩擦力によって回転体とフランジとが結合するの
で、送りモータの回転力が主軸昇降回転レバーの回転軸
に伝わり、主軸が上下動するため、主軸昇降レバーを操
作する作業者の負担を軽減することができる。
【0041】また、請求項2記載のボール盤によれば、
ロック解除スイッチをオンにしたとき、支柱の回動及び
水平シャフトの水平移動が著しく円滑になるので、主軸
ヘッドの動きが軽くなり、手動による主軸ヘッドの位置
合わせが容易になるとともに、ワークのポンチ穴の中心
と主軸の中心とがずれていたとしても、わずかな位置ず
れを吸収し、正確な穴あけ等を行なうことができる。
【0042】更に、請求項3に記載したボール盤によれ
ば、主軸ヘッドの移動及び位置合わせが容易になり、し
かもハンドルを握ったままの姿勢でロック解除手段のオ
ンオフスイッチを操作できるのでボール盤の操作性が一
層向上する。
【0043】また、請求項4記載の発明のボール盤によ
れば、主軸昇降レバーを握ったままの姿勢でクラッチ断
続スイッチのオン・オフ操作が可能になるのでボール盤
の操作性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るボール盤の斜
視図である。
【図2】図2は支柱ホルダ及び水平シャフトホルダの側
面図である。
【図3】図3は支柱ホルダの縦断面図である。
【図4】図4は水平シャフトホルダの断面図である。
【図5】図5は水平シャフトホルダの端面図である。
【図6】図6はベアリングケーシングの平面図である。
【図7】図7は図6のVII−VII線に沿う断面図で
ある。
【図8】図8は水平シャフトホルダの破断面図である。
【図9】図9は図8のIX−IX線に沿う断面図であ
る。
【図10】図10はベアリングホルダの正面図である。
【図11】図11はベアリングホルダの側面図である。
【図12】図12は水平シャフトの側面図である。
【図13】図13は水平シャフトの側面図である。
【図14】図14はエアクラッチの断面図である。
【図15】図15は水平スライドブレーキの平面図であ
る。
【図16】図16は水平スライドブレーキの側面図であ
る。
【図17】図17は図16のXVII−XVII線に沿
う断面図である。
【図18】図18はボール盤のエア回路図である。
【図19】図19はボール盤の電気回路図である。
【図20】図20は従来のボール盤の斜視図である。
【符号の説明】 1 ベース 2 支柱ホルダ 3 支柱 3a 環状ブロック 4a,4b ラジアル軸受 5 ディスクブレーキ 7 水平シャフトホルダ 8 水平スライドブレーキ 9 水平シャフト 9a 平坦面 15 主軸ヘッド 20 エアクラッチ 20a 雌部材 20b 雄部材 24 主軸 25 レバー 26 ハンドル 27 ロック解除スイッチ 30 エア供給源 31 常開電磁弁 32 常閉電磁弁 35 送りスイッチ 36 スラスト軸受 37 コイルバネ
フロントページの続き (72)発明者 中村 紀昭 神奈川県藤沢市藤が岡3−15−15 (72)発明者 倉田 忠 神奈川県茅ヶ崎市赤羽根463−13 (72)発明者 池田 伸作 神奈川県綾瀬市上土棚1935−1 (56)参考文献 特公 昭31−3092(JP,B1)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱ホルダを介してベース上に回動可能
    に立設された支柱と、 前記支柱に水平シャフトホルダを介して水平移動可能に
    設けられた水平シャフトと、 前記水平シャフトの一端部に設けられた主軸ヘッドと、 前記主軸ヘッドの主軸を上下動させる回転式の主軸昇降
    レバーと を備えたボール盤において、 前記支柱の回動を阻止する第1のブレーキと、 前記水平シャフトの水平移動を阻止する第2のブレーキ
    と、 前記両ブレーキを作動させて前記支柱及び水平シャフト
    をロック状態に保つブレーキ制御手段と、 前記ブレーキ制御手段による前記第1及び第2のブレー
    キのロック状態を一時的に解除するロック解除手段と、前記主軸昇降レバーの回転軸に設けられたフランジと、 前記フランジと対向し、前記主軸昇降レバーの回転軸に
    回動可能に設けられた回転体と、 前記主軸ヘッドに設けられた送りモータの回転力を前記
    回転体に伝える回転力伝達部材と、 前記フランジと前記回転体とが互いに離れる方向へ付勢
    する付勢部材と、 前記付勢部材の付勢力に抗して前記フランジと前記回転
    体とを接触させて、前記送りモータの回転力を前記主軸
    昇降レバーの回転軸に伝えるクラッチ断続手段と を備え
    ていることを特徴とするボール盤。
  2. 【請求項2】 前記支柱の上端部にフランジを設け、こ
    のフランジの上面に前記水平シャフトホルダを固定し、
    前記フランジの下面と前記支柱ホルダの上面との間にス
    ラスト軸受を配設し、前記支柱と前記支柱ホルダとの間
    にラジアル軸受を配設し、前記水平シャフトの外周面に
    複数の平坦面を周方向に沿って所定間隔おきに形成し、
    この水平シャフトの平坦面と前記水平シャフトホルダの
    内周面との間にローラ軸受を配設したことを特徴とする
    請求項1記載のボール盤。
  3. 【請求項3】 前記主軸ヘッドにハンドルを固定し、こ
    のハンドル又はこのハンドルの近傍に前記ロック解除
    段のオンオフスイッチを配置したことを特徴とする請求
    項1又は2記載のボール盤。
  4. 【請求項4】 前記クラッチ断続手段のオンオフスイッ
    チを前記主軸昇降レバーに設けたことを特徴とする請求
    項1,2又は3記載のボール盤。
JP4196534A 1992-06-30 1992-06-30 ボール盤 Expired - Lifetime JPH0777684B2 (ja)

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