JPH0777444A - 内燃機関の吸入空気量センサ - Google Patents

内燃機関の吸入空気量センサ

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JPH0777444A
JPH0777444A JP5222952A JP22295293A JPH0777444A JP H0777444 A JPH0777444 A JP H0777444A JP 5222952 A JP5222952 A JP 5222952A JP 22295293 A JP22295293 A JP 22295293A JP H0777444 A JPH0777444 A JP H0777444A
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JP
Japan
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passage
intake
flow rate
flow
intake air
Prior art date
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Pending
Application number
JP5222952A
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English (en)
Inventor
Mikio Naruse
幹夫 成瀬
Kazuki Mizoguchi
和貴 溝口
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気通路内の流速分布の不均一による誤差を
抑制するとともに、低流速域での応答性を高め、かつ圧
力損失を小さくする。 【構成】 吸入空気量センサ1のハウジング3内に位置
する吸気通路2は、通路断面積が徐々に縮小する絞り通
路部2aと、通路断面積が一定のスロート部2bと、通
路断面積が徐々に拡大する拡大通路部2cとからなる。
流量検出素子4は、流れ方向に直交して吸気通路2全体
を横切るように設けられている。流量検出素子4は、絞
り通路部2aとスロート部2bとの境界に位置してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱式流量計からなる
内燃機関の吸入空気量センサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸入空気量センサとして、ホ
ットワイヤ式あるいはホットフィルム式等の熱式流量計
の原理を利用したものが従来から知られているが、吸気
通路の断面の一箇所に白金線等からなる流量検出素子が
配設される形となるため、吸気通路断面における各部の
流速分布が不均一となると、比較的大きな誤差が発生す
る。
【0003】そこで、従来、例えば特開平1−2887
25号公報において、吸気通路全体を横切るように平板
状の流量検出素子を設けた吸入空気量センサが提案され
ている。この平板状の流量検出素子は、吸気が通流可能
なように多数の開口部を有し、かつ吸気通路と直交する
ように配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに吸気通路の全体に亙って大きな流量検出素子を配設
すると、検出素子付近の流速が小さくなる低流量時に、
十分な応答性が得られない、という問題がある。また、
流量検出素子によって、センサ全体における圧力損失が
大きくなる、という不具合もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
の吸入空気量センサは、吸気流の下流に向かうに従って
吸気通路断面積が徐々に縮小する絞り通路部と、この絞
り通路部よりも下流側に位置し、かつ下流に向かうに従
って吸気通路断面積が徐々に拡大する拡大通路部と、上
記絞り通路部の下流端部に近接して配置され、かつ流れ
方向に直交して吸気通路全体を横切るように設けられた
熱抵抗体からなる流量検出素子と、を備えたことを特徴
としている。
【0006】
【作用】吸気通路内を流れてきた吸気流は、絞り通路部
によって絞られ、かつ流量検出素子を通過した後に、拡
大通路部でもって再び広がっていく。これにより、流量
検出素子付近での流速が高くなるとともに、流量検出素
子が小型となり、その応答性が向上する。
【0007】
【実施例】以下、この発明に係る吸入空気量センサの一
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】図1および図2は、吸入空気量センサ1の
第1実施例を示している。この吸入空気量センサ1は、
内燃機関の吸気通路2を構成する吸気ダクト9の途中に
介装される筒状のハウジング3を有し、かつ該ハウジン
グ3内の吸気通路2を横切るように、熱抵抗体からなる
流量検出素子4が配設されている。上記ハウジング3内
の吸気通路2は、吸気流の下流に向かうに従って通路断
面積が徐々に縮小する絞り通路部2aと、この絞り通路
部2aの下流に接続された通路断面積が一定のスロート
部2bと、このスロート部2bの下流に接続され、かつ
下流に向かうに従って通路断面積が徐々にに拡大する拡
大通路部2cと、から構成されている。この実施例で
は、上記絞り通路部2aおよび拡大通路部2cがそれぞ
れ円錐形に形成されている。そして、上記流量検出素子
4は、上記絞り通路部2aの下流端部つまりスロート部
2bとの境界に位置し、流れ方向に直交して吸気通路2
全体を横切るように設けられている。上記スロート部2
bの長さLは、後述するように、20mm以下であるこ
とが望ましい。
【0009】図3は、上記流量検出素子4の詳細を示し
ている。この流量検出素子4は、3重に設けた同心円状
の円環部5a,5b,5cを直線状の連結部5dで連結
した形の検出部5を有し、かつ連結部5d両端部にそれ
ぞれ電極部6が形成されている。また、連結部5dと直
交するように直線状をなす絶縁性の支持部7を備えてお
り、この支持部7によっても円環部5a,5b,5cが
支持されている。そして、この支持部7の両端および連
結部5dの両端が取付部8となっており、該取付部8が
ハウジング3内周面に支持されている。また電極部6は
後述する検出回路に接続される。
【0010】上記流量検出素子4は、その全体が同一の
基板により形成されている。図4は、流量検出素子4の
断面構造を示すもので、アルミナ等のセラミックスから
なる基板11上に、白金薄膜抵抗層12が形成されてお
り、更にその上に、SiO2あるいはSi−NXからなる
絶縁性の保護層13が形成されている。これらの白金薄
膜抵抗層12および保護層13は、いずれも厚膜焼成法
により形成されている。そして、電極部6は、保護層1
3を具備せずに白金薄膜抵抗層12を露出させることに
より構成され、支持部7および取付部8は更に白金薄膜
抵抗層12を具備せずに基板11自体を露出させること
により構成されている。尚、白金薄膜抵抗層12が吸気
流上流へ向かうように装着されている。
【0011】図5は、上記流量検出素子4に接続される
検出回路の基本的な構成を示している。この検出回路
は、流量検出素子4と温度補償抵抗21と抵抗R1
2,R3とによって構成されるブリッジ回路22を主体
とし、更に、このブリッジ回路22の不平衡電圧を増幅
するオペアンプ23と、オペアンプ23の出力により動
作してブリッジ回路22に加える電圧を制御するトラン
ジスタ24とを備えている。これにより、一般的な熱式
流量計と同様に、流量検出素子4の温度TWを一定温度
に保つように作用し、端子25,26間の電圧VWでも
って吸気流量Qが示されることになる。ここで、吸気流
量Qと電圧VWとの間には、次式で示される関係があ
る。
【0012】
【数1】VW 2 = RW(A+BQn)(TW−T0) 但し、A,B,nは定数、RWは検出素子4の抵抗値、
0は吸気温度である。
【0013】次に、図6は、スロート部2bの長さを0
つまり実質的にスロート部2bが存在しないようにした
第2実施例を示している。
【0014】また図7は、上流側の絞り通路部2aを、
断面がR形状となるノズル形状にした第3実施例を示し
ている。
【0015】更に、図8は、R形状とした絞り通路部2
aと上流側の吸気通路2内周面との接続部25を、滑ら
かに連続させた第4実施例を示している。
【0016】上記のように構成することにより、流量検
出素子4を通過する吸気流の流速が高められ、しかも流
量検出素子4が小型化されるため、低流量時の応答性が
向上する。一例を挙げると、吸入空気量センサ1の入口
の通路内径が80mm、スロート部2bの内径が56m
m、検出素子4の前面の面積とスロート部2bの断面積
との比が0.2に設定される。このような場合に、吸気
流量が200kg/hであるとすると、検出素子4付近
での平均流速は18.72m/sである。これに対し、
吸気通路2を絞らないものとすると、平均流速は9.1
7m/sとなってしまう。また、スロート部2bの通路
断面積がセンサ入口の約半分となるため、検出素子4の
大きさが約半分となり、センサの応答性を左右する熱時
定数が小さくなる。白金薄膜抵抗層12の厚さを0.0
2μm、検出素子4各部の幅を1mmとすれば、流量が
200kg/hの場合に、通路内径56mmに対応する
ものでは、熱時定数が2.1ms程度となり、通路内径
80mmに対応するものでは、4.0ms程度となる。
従って、吸気通路2を絞らない場合に比較して、流速お
よび熱時定数の双方の点で応答性向上が達成できる。
【0017】次に、スロート部2bの長さLおよび検出
素子4の取付位置について説明する。
【0018】図9〜図11は、スロート部2bの長さL
を変化させて圧力損失Pへの影響を測定した実験結果を
示している。尚、実験のモデルは、吸入空気量センサ1
の入口の通路内径を80mm、スロート部2bの内径を
56mmとしたものであり、流量検出素子4を具備しな
い通路構造のみの比較である。図9が、図1に示した第
1実施例の通路構造の特性、図10が、図7に示した第
3実施例の通路構造の特性、図11が、図8に示した第
4実施例の通路構造の特性をそれぞれ示す。
【0019】また、図12は上記の実験に用いた実験装
置の構成を示す。これは吸引型ポンプ31により試験流
路部32を通して空気を通流させ、試験流路の前後差圧
を測定するようにしたものであり、同時に、全体の流量
が層流流量計33により計測される。34はポンプ31
の電源、35はスライダック、36は差圧を検出する差
圧トランスミッター、37はデジタルマルチメータ、3
8は流量を記録するアナライジングレコーダである。
【0020】上記試験流路部32は、図13に示すよう
に構成されており、試験流路39の上流側90mmの位
置に上流側圧力導入口40を、下流側490mmの位置
に下流側圧力導入口41をそれぞれ設けた。
【0021】上記の図9〜図11に明らかなように、い
ずれの通路構造においても、スロート部2bの長さLが
0〜20mmのときに圧力損失が小さくなる。これは、
20mm以上になると、スロート部2bの壁面で流れの
剥離が生じるため、圧力損失が増大するものと考えられ
る。
【0022】次に、図14,図15は、検出素子4の取
付位置を変化させた場合の圧力損失Pを示している。こ
こでは、スロート部2b上流端からの距離lでもって取
付位置を表している(図16参照)。図14は、図1に
示した円錐形の通路構造においてスロート部2bの長さ
Lが異なるものについて対比して示してあり、また図1
5は、第3実施例の通路構造と第4実施例の通路構造と
における特性を対比して示してある。
【0023】この図14,図15に明らかなように、通
路構造やスロート部2bの長さLにかかわらず、l=0
mm、つまり検出素子4をスロート部2bの上流端(絞
り通路部2aの下流端)に設けると、圧力損失Pが小さ
くなる。これは、l=0mmのときはスロート部2b入
口で渦の発生率が小さいので、圧力損失が小さくなるも
のと考えられる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る内燃機関の吸入空気量センサによれば、流量検出
素子が吸気通路全体を横切るように設けられているた
め、通路断面積各部の流速分布が不均一となっても大き
な誤差を生じることがない。そして、吸気流を絞ること
により、流量検出素子付近での流速が高くなるととも
に、流量検出素子が小型化でき、低流量域での応答性が
向上する。また、絞り通路部の下流端部に近接して流量
検出素子を配設することにより、圧力損失の増大を最小
限に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る吸入空気量センサの第1実施例
を示す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】流量検出素子の正面図。
【図4】流量検出素子の拡大断面図。
【図5】検出回路の一例を示す回路図。
【図6】吸入空気量センサの第2実施例を示す断面図。
【図7】吸入空気量センサの第3実施例を示す断面図。
【図8】吸入空気量センサの第4実施例を示す断面図。
【図9】第1実施例の通路構造においてスロート部の長
さと圧力損失との関係を示す特性図。
【図10】第3実施例の通路構造においてスロート部の
長さと圧力損失との関係を示す特性図。
【図11】第4実施例の通路構造においてスロート部の
長さと圧力損失との関係を示す特性図。
【図12】実験装置の構成を示す説明図。
【図13】実験装置の要部を示す説明図。
【図14】第1実施例の通路構造において流量検出素子
の取付位置と圧力損失との関係を示す特性図。
【図15】通路構造を異ならせた場合の流量検出素子の
取付位置と圧力損失との関係を示す特性図。
【図16】検出素子の取付位置の説明図。
【符号の説明】
1…吸入空気量センサ 2…吸気通路 2a…絞り通路部 2b…スロート部 2c…拡大通路部 4…検出検出素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気流の下流に向かうに従って吸気通路
    断面積が徐々に縮小する絞り通路部と、 この絞り通路部よりも下流側に位置し、かつ下流に向か
    うに従って吸気通路断面積が徐々に拡大する拡大通路部
    と、 上記絞り通路部の下流端部に近接して配置され、かつ流
    れ方向に直交して吸気通路全体を横切るように設けられ
    た熱抵抗体からなる流量検出素子と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の吸入空気量セン
    サ。
JP5222952A 1993-09-08 1993-09-08 内燃機関の吸入空気量センサ Pending JPH0777444A (ja)

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JP5222952A JPH0777444A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 内燃機関の吸入空気量センサ

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JP5222952A JPH0777444A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 内燃機関の吸入空気量センサ

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JP (1) JPH0777444A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005126606A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Emulsion Technology Co Ltd プライマー組成物
JP2017053787A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社デンソー 空気流量測定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005126606A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Emulsion Technology Co Ltd プライマー組成物
JP4525963B2 (ja) * 2003-10-24 2010-08-18 株式会社イーテック プライマー組成物
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