JPH0777239A - 動吸振装置 - Google Patents
動吸振装置Info
- Publication number
- JPH0777239A JPH0777239A JP22573393A JP22573393A JPH0777239A JP H0777239 A JPH0777239 A JP H0777239A JP 22573393 A JP22573393 A JP 22573393A JP 22573393 A JP22573393 A JP 22573393A JP H0777239 A JPH0777239 A JP H0777239A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- vibration
- weight
- dynamic vibration
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固有振動数を容易に、かつ、自動的に調節す
ることができる動吸振装置を提供する。 【構成】 架台15が被制振構造4に設置され、その上
にスライダー6が取り付けられている。スライダー6の
上に重錘2を乗せ、重錘2の左右にヘリカルコイル式ば
ね等の非線形ばね9を設置している。ばね9の受けとし
てT型鋼8を用いている。非線形ばね9の上部には鋼鈑
14が取り付けられ、その鋼鈑14の別の場所には重錘
2に設置された油圧シリンダ13が、鋼鈑14を上下で
挟むようにして取り付けられている。被制振構造4と重
錘2に取り付けられた振動検出器11が検出した振動信
号は演算装置12に送られる。演算装置12はまず両振
動数の比較を行ない、もし、異なっていれば被制振構造
の振動数と一致させるためのばね9の剛性Kを計算し油
圧発生装置7に指示し、油圧シリンダ13がばね9のた
わみを変えてその剛性を変える。演算装置12には「ば
ね9の静たわみと剛性Kの関係」がインプットされてい
る。
ることができる動吸振装置を提供する。 【構成】 架台15が被制振構造4に設置され、その上
にスライダー6が取り付けられている。スライダー6の
上に重錘2を乗せ、重錘2の左右にヘリカルコイル式ば
ね等の非線形ばね9を設置している。ばね9の受けとし
てT型鋼8を用いている。非線形ばね9の上部には鋼鈑
14が取り付けられ、その鋼鈑14の別の場所には重錘
2に設置された油圧シリンダ13が、鋼鈑14を上下で
挟むようにして取り付けられている。被制振構造4と重
錘2に取り付けられた振動検出器11が検出した振動信
号は演算装置12に送られる。演算装置12はまず両振
動数の比較を行ない、もし、異なっていれば被制振構造
の振動数と一致させるためのばね9の剛性Kを計算し油
圧発生装置7に指示し、油圧シリンダ13がばね9のた
わみを変えてその剛性を変える。演算装置12には「ば
ね9の静たわみと剛性Kの関係」がインプットされてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平振動を制振する動
吸振装置に関する。
吸振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動対象が外力と共振して大きな振動を
生じている(これは振動対象の固有振動数と外力起振振
動数が等しくなっている)とき、これに別の小さな振動
系を取り付けて、その固有振動数が起振振動数と等しく
なるように調節してやると振動は小さい振動系の方にも
移って振動対象の振動が減少する。この原理を使った動
吸振器が知られている。
生じている(これは振動対象の固有振動数と外力起振振
動数が等しくなっている)とき、これに別の小さな振動
系を取り付けて、その固有振動数が起振振動数と等しく
なるように調節してやると振動は小さい振動系の方にも
移って振動対象の振動が減少する。この原理を使った動
吸振器が知られている。
【0003】図4に示すように、従来の動吸振器1は重
錘2とばね3で構成され、被制振構造4に配設されてい
る。そして、被制振構造4の固有振動数ω0 に動吸振器
1の固有振動数ωを一致させることで、被制振構造4の
振動低減を図る。動吸振器1の固有振動数ωは重錘の質
量Mとばね3の剛性Kにより、(1)式で与えられる。
錘2とばね3で構成され、被制振構造4に配設されてい
る。そして、被制振構造4の固有振動数ω0 に動吸振器
1の固有振動数ωを一致させることで、被制振構造4の
振動低減を図る。動吸振器1の固有振動数ωは重錘の質
量Mとばね3の剛性Kにより、(1)式で与えられる。
【0004】
【数1】
【0005】従って、ωをω0 に等しくなるよう調整す
るためにはMまたはKを変化させる必要がある。従来、
一般にはMを変化させる手法がとられ、重錘2の一部と
して小重錘5を多数重ね、この小重錘5を加減させて重
錘2の質量Mを調整していた。
るためにはMまたはKを変化させる必要がある。従来、
一般にはMを変化させる手法がとられ、重錘2の一部と
して小重錘5を多数重ね、この小重錘5を加減させて重
錘2の質量Mを調整していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら動吸振器
1の固有振動数ωを広範囲にかつ正確にω0 と一致させ
るためには小重錘5を多数用意して調整する必要があ
り、機器としての信頼性を損なう恐れがある。また、小
重錘5の加減に伴い、重錘2の重量及び重心が変化する
ので動吸振器の性能にも悪影響を及ぼすという欠点があ
った。本発明は、固有振動数を容易に、かつ、自動的に
調節することができる動吸振装置を提供することを課題
としている。
1の固有振動数ωを広範囲にかつ正確にω0 と一致させ
るためには小重錘5を多数用意して調整する必要があ
り、機器としての信頼性を損なう恐れがある。また、小
重錘5の加減に伴い、重錘2の重量及び重心が変化する
ので動吸振器の性能にも悪影響を及ぼすという欠点があ
った。本発明は、固有振動数を容易に、かつ、自動的に
調節することができる動吸振装置を提供することを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は固有振動数ωの
変更を質量Mの代わりにばね剛性Kを調節して行なうた
めに、重錘の質量は水平方向に可動とするスライダーで
受けると共に、ばね要素として振幅依存性のある非線形
ばねを用い、このばねの静たわみを調整することによ
り、ばね剛性Kを変更する。このようにたわみによりば
ね剛性を変えるばねとしてヘリカルコイル式ばねが使用
できる。
変更を質量Mの代わりにばね剛性Kを調節して行なうた
めに、重錘の質量は水平方向に可動とするスライダーで
受けると共に、ばね要素として振幅依存性のある非線形
ばねを用い、このばねの静たわみを調整することによ
り、ばね剛性Kを変更する。このようにたわみによりば
ね剛性を変えるばねとしてヘリカルコイル式ばねが使用
できる。
【0008】そして被制振構造と重錘にそれぞれ取り付
けられた振動検出器、前記ばねのたわみを調整するばね
たわみ調整装置、および前記振動検出器が検出した振動
数を入力し制振に必要なばね剛性を与えるよう前記ばね
たわみ調整装置を作動させる演算装置を具備した構成と
する。
けられた振動検出器、前記ばねのたわみを調整するばね
たわみ調整装置、および前記振動検出器が検出した振動
数を入力し制振に必要なばね剛性を与えるよう前記ばね
たわみ調整装置を作動させる演算装置を具備した構成と
する。
【0009】本発明による動吸振装置で採用するばね
は、被制振構造と重錘の間に直接介在させてもよいし、
被制振構造と重錘の少くともいづれか一方にその変位を
伝える部材を介して間接的に介在させてもよい。また、
ばねたわみ調整装置としては油圧発生装置と油圧シリン
ダ等で構成した油圧式装置を利用してよい。
は、被制振構造と重錘の間に直接介在させてもよいし、
被制振構造と重錘の少くともいづれか一方にその変位を
伝える部材を介して間接的に介在させてもよい。また、
ばねたわみ調整装置としては油圧発生装置と油圧シリン
ダ等で構成した油圧式装置を利用してよい。
【0010】
【作用】本発明による動吸振装置は前記した構成を有し
ているので、被制振構造と重錘にそれぞれ取り付けられ
た振動検出器が検出した振動数から、制振に必要なばね
剛性を与えるようばねをたわませるばねたわみ調整装置
を作動させることによって、従来のもののように重錘の
重量を増減させることなく、動吸振装置の固有振動数を
所要の値に自動的に設定させ被制振構造を制振させるこ
とができる。
ているので、被制振構造と重錘にそれぞれ取り付けられ
た振動検出器が検出した振動数から、制振に必要なばね
剛性を与えるようばねをたわませるばねたわみ調整装置
を作動させることによって、従来のもののように重錘の
重量を増減させることなく、動吸振装置の固有振動数を
所要の値に自動的に設定させ被制振構造を制振させるこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明による動吸振装置を図示した一
実施例に基づいて具体的に説明する。図1に示すよう
に、架台15を被制振構造4に設置し、その上にスライ
ダー6を取り付ける。更に、スライダー6の上に重錘2
を乗せ、重錘2の左右に図2に斜視図を示すヘリカルコ
イル式ばね等の非線形ばね9を設置する。ばね9の受け
としてT型鋼8を用いている。非線形ばね9上部には鋼
鈑14が取り付けられ、その鋼鈑14の別の場所には重
錘2に設置された油圧シリンダ13が、鋼鈑14を上下
に挟むようにして取り付けられている。
実施例に基づいて具体的に説明する。図1に示すよう
に、架台15を被制振構造4に設置し、その上にスライ
ダー6を取り付ける。更に、スライダー6の上に重錘2
を乗せ、重錘2の左右に図2に斜視図を示すヘリカルコ
イル式ばね等の非線形ばね9を設置する。ばね9の受け
としてT型鋼8を用いている。非線形ばね9上部には鋼
鈑14が取り付けられ、その鋼鈑14の別の場所には重
錘2に設置された油圧シリンダ13が、鋼鈑14を上下
に挟むようにして取り付けられている。
【0012】被制振構造4と重錘2には、それぞれ、振
動検出器11が取り付けられ、これらの振動検出器11
は演算装置12に検出信号を送る。また、演算装置12
は油圧発生装置7に信号を送る。その信号より油圧発生
装置7は、油を油送管10を通して油圧シリンダ13に
送る。
動検出器11が取り付けられ、これらの振動検出器11
は演算装置12に検出信号を送る。また、演算装置12
は油圧発生装置7に信号を送る。その信号より油圧発生
装置7は、油を油送管10を通して油圧シリンダ13に
送る。
【0013】以上の構成をもつ本実施例による動吸振装
置の作用を説明する。被制振構造4と重錘2に取り付け
られた振動検出器11が検出した振動信号は演算装置1
2に送られる。演算装置12はまず両振動数の比較を行
なう。もし、異なっていれば(1)式より被制振構造の
振動数と一致させるためのばね9の剛性Kを計算する。
置の作用を説明する。被制振構造4と重錘2に取り付け
られた振動検出器11が検出した振動信号は演算装置1
2に送られる。演算装置12はまず両振動数の比較を行
なう。もし、異なっていれば(1)式より被制振構造の
振動数と一致させるためのばね9の剛性Kを計算する。
【0014】演算装置12には図3に示されている「ば
ね9の静たわみと剛性Kの関係」がインプットされてい
る。それを(2)式に示す。
ね9の静たわみと剛性Kの関係」がインプットされてい
る。それを(2)式に示す。
【0015】
【数2】
【0016】(2)式を用いた演算結果から最適なばね
の高さが計算され、その信号を油圧発生装置7に送る。
油圧発生装置7はその信号により最適な油圧を油圧シリ
ンダ13に送り、本装置の固有振動数を所定の値にする
ばね剛性Kを与えるようばね9をたわませる。
の高さが計算され、その信号を油圧発生装置7に送る。
油圧発生装置7はその信号により最適な油圧を油圧シリ
ンダ13に送り、本装置の固有振動数を所定の値にする
ばね剛性Kを与えるようばね9をたわませる。
【0017】以上、本発明を図示した実施例に基づいて
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れずに特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その形
状、構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。例えば、上記実施例では被制振構造4と重錘2の間
にT型鋼8と鋼鈑14を介してばね9を介在させている
が、被制振装置4と重錘2の間にばね9を直接介在させ
てもよい。
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れずに特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その形
状、構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。例えば、上記実施例では被制振構造4と重錘2の間
にT型鋼8と鋼鈑14を介してばね9を介在させている
が、被制振装置4と重錘2の間にばね9を直接介在させ
てもよい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明による動吸振装
置は多数の重錘を用いない。その代わり、ばねの静たわ
みによって剛性が変わる非線形ばねを利用することによ
ってばねのたわみを自動的に調節するだけで動吸振装置
の固有振動数を調整することができる。このため、動吸
振装置の性能及び、信頼性を高めることができる。
置は多数の重錘を用いない。その代わり、ばねの静たわ
みによって剛性が変わる非線形ばねを利用することによ
ってばねのたわみを自動的に調節するだけで動吸振装置
の固有振動数を調整することができる。このため、動吸
振装置の性能及び、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動吸振装置の側面図。
【図2】図1の装置に用いる非線形ばねとしてのヘリカ
ルコイル式ばねの拡大斜視図。
ルコイル式ばねの拡大斜視図。
【図3】非線形ばねのばねの静たわみと剛性の関係を示
すグラフ。
すグラフ。
【図4】従来の動吸振器の概念図。
1 動吸振器 2 重錘 4 被制振構造 6 スライダー 7 油圧発生装置 8 T型鋼 9 非線形ばね 10 油送管 11 振動検出器 12 演算装置 13 油圧シリンダ 14 鋼鈑 15 架台
Claims (1)
- 【請求項1】 被制振構造に対しばねを介して水平方向
にスライド可能に載置された重錘を具え同被制振構造の
水平方向振動を低減する動吸振装置において、前記ばね
として静たわみを変えることによりばね剛性が変化する
非線形ばねを用いると共に、前記被制振構造と前記重錘
にそれぞれ取り付けられた振動検出器、前記ばねのたわ
みを調整するばねたわみ調整装置、および前記振動検出
器が検出した振動数を入力し制振に必要なばね剛性を与
えるよう前記ばねたわみ調整装置を作動させる演算装置
を具備したことを特徴とする動吸振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22573393A JPH0777239A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 動吸振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22573393A JPH0777239A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 動吸振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0777239A true JPH0777239A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16833981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22573393A Withdrawn JPH0777239A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 動吸振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777239A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2310973A1 (es) * | 2007-07-06 | 2009-01-16 | Universidad De Castilla La Mancha | Muelle de torsion de rigidez ajustable. |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP22573393A patent/JPH0777239A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2310973A1 (es) * | 2007-07-06 | 2009-01-16 | Universidad De Castilla La Mancha | Muelle de torsion de rigidez ajustable. |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |