JPH0775043A - 画像表示装置並びに画像表示装置に使用される選択駆動回路及び駆動用集積回路 - Google Patents

画像表示装置並びに画像表示装置に使用される選択駆動回路及び駆動用集積回路

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JPH0775043A
JPH0775043A JP13659494A JP13659494A JPH0775043A JP H0775043 A JPH0775043 A JP H0775043A JP 13659494 A JP13659494 A JP 13659494A JP 13659494 A JP13659494 A JP 13659494A JP H0775043 A JPH0775043 A JP H0775043A
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JP13659494A
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Amesfoort Alfonsus M Van
マリア ファン アメスフォールト アルフォンサス
Robert J Fronen
ヤン フローネン ロベルト
James J A Mccormack
ヨセフ アントニー マコーマック ジェームス
Kornelis Oostveen
オーストフェーン コルネリス
Franciscus A C M Schoofs
アドリアヌス コルネリス マリア スクーフス フランシスカス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Electronics NV
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択パルスを選択電極に供給するための結合
コンデンサの両端間に掛かる電圧を大幅に低減すること
ができる画像表示装置及びそのような装置に使用される
選択駆動回路及び駆動用集積回路を提供する。 【構成】 この画像表示装置は、電子を電子流の形で移
送する複数の電子移送ダクトと、各電子流を対応する電
子移送ダクトから所定の位置で引き出すと共に該電子流
を発光スクリーンに指向させる選択電極(9、9'、
9")とを有している。上記選択電極は、これら選択電
極の位置と共に増加するバイアス(移送)電圧を出力す
る抵抗ラダー(RL)と、これら選択電極に選択パルス
を供給する結合コンデンサ(305)とを有している。こ
れら結合コンデンサがあまり高くない電圧に耐えられる
ように、上記選択駆動回路は電源電圧(VS0〜VS10)
に関して縦続接続された駆動用集積回路(304a〜304d)
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、行単位で電子移送ダ
クトに連通した取り出し位置を経由する電子の通過を制
御するための選択構造を有するような画像表示装置に関
する。この場合、前記取り出し位置はこれら取り出し位
置に対応する選択電極とも連通し、これら選択電極は、
前記移送ダクトの長さ方向の位置に伴い増加するような
バイアス電圧をこれら選択電極に印加するための抵抗ラ
ダーと、これら選択電極に選択パルスを印加するための
結合コンデンサとを有している選択駆動回路に結合され
ている。
【0002】
【従来の技術】上記形式の画像表示装置はヨーロッパ特
許出願公開第92204007.6号に記載されており、ヨーロッ
パ特許出願公開第EP-A0400750号及びEP-A0436997号に開
示されているようなフラットパネル型の表示ユニットを
有することができる。上記フラットパネル型の表示ユニ
ットは、透明な前面板と、この前面板から短い距離離れ
て配置された後部板とを有し、これら各板体は仕切りに
より相互接続され、前記前面板の内側には蛍光体パター
ンの形態で画素(ピクセル)が設けられ、その一方の側
には導電被覆が設けられている(これらの組み合わせは
発光スクリーンとも呼ぶ)。電子(ビデオ情報により制
御された)が上記発光スクリーンに衝突すると、可視画
像が形成され、該画像は前記前面板の前側から視認する
ことができる。この前面板は平坦なものでも、叉は所望
なら曲がった(例えば球面状叉は円柱面状)ものでもよ
い。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第EP-A0400750号
及びEP-A0436997号に記載された表示ユニットは、電子
を放出する複数の並置された電子源と、これら電子源と
共働すると共に各々が放出された電子を電子流の形で移
送するのに適した二次電子放射係数を持つ高抵抗の電気
的に略絶縁な材料の壁を有する局部的電子移送ダクト
と、各電子流を対応する電子移送ダクトから前記発光ス
クリーンに面する所定の引き出し位置で引き出すための
選択的に励起可能な電極(選択電極)を持つ選択構造と
を有し、一方、画素からなる画像を形成するために引き
出された電子を前記発光スクリーンの画素に対して指向
させる他の手段が設けられている。
【0004】上記の既知の表示ユニットの動作は、電子
が高抵抗な電気的に略絶縁な材料(例えば、ガラス叉は
合成材料)の壁により規定される長尺な真空引きされた
空洞(「コンパートメント」と呼ぶ)の内壁面に衝突す
ると、もし充分な強度の電場が上記コンパートメントの
長さ方向に発生されているならば(当該コンパートメン
トの両端間に電位差を付与することにより)、電子の移
送が可能であるという認識に基づいている。この場合、
上記の衝突する電子は壁との相互作用により二次電子を
発生し、これらの電子は他の壁部分に吸引されて再び壁
との相互作用により二次電子を発生する。上記の環境
(電場E、前記壁の電気抵抗及びこれら壁の二次電子放
射係数δ)は、前記コンパートメントに略一定な真空電
流が流れるように選定される。
【0005】上述した原理から始まって、フラットパネ
ル画像表示ユニットは移送ダクトを構成する並置された
複数のコンパートメントの各々に、表示スクリーンに面
する側に一列の引き出し開口を設けることにより実現す
ることが可能である。その場合、隣接する移送ダクトの
各引き出し開口は、これら移送ダクトを横切る方向に延
びる平行な線に沿うように配列するのが実用的である。
行に配列された選択電極を上記開口の配列に関連付ける
ことにより、コンパートメントから引き出された電子を
スクリーン方向に指向させて画素を活性化することによ
り画素からなる画像を発生させるようなアドレス手段が
設けられる。この場合、前記各選択電極は前記コンパー
トメントから一つの行の開口を介して電子流を引き出す
ように第1の(正の)電圧(パルス)により励起するこ
とが可能であり、叉コンパートメントから電子を局部的
に引き出してはならない場合に第2の(より低い)電圧
を帯びる。
【0006】移送ダクト中の電子の移送を実現するため
に、上記パルスと共に、移送ダクト中の位置に伴い増加
するようなバイアス電圧即ち移送電圧(前述した第2の
電圧に等しい)を選択電極に印加しなければならない。
実際には、この移送電圧は約100V/cmであるから、
例えば30cmの高さの(パネルの一方の側に1個の陰極
を持つ)フラットパネル型表示ユニットの場合は3kV
なる全移送電圧が必要とされる。
【0007】前述した抵抗ラダー用の抵抗は比較的容易
に且つ安価に製作することができ、且つ、当該表示装置
内に集積化することができる。このことは前記結合コン
デンサの場合にはあまり当てはまらない。前記バイアス
電圧(移送電圧)は各結合コンデンサの両端間に印加さ
れ、また所要の絶縁電圧は数kV程度であるから、低コ
ストの集積化コンデンサは可能ではない。
【0008】
【発明の目的及び概要】したがって、本発明の目的は結
合コンデンサの両端間に大きな絶縁電圧が必要とされる
という従来の画像表示装置等における欠点を除去するこ
とを目的とする。
【0009】上記目的を達成するため、本発明による画
像表示装置は、前記選択駆動回路が選択パルスを出力す
る複数の駆動用集積回路を有し、これらの集積回路の各
々が前記結合コンデンサの一つを介して選択パルスを各
々出力するような出力端子を複数個有し、且つ、これら
集積回路は電源電圧分圧器から発生する電源電圧に関し
て縦続接続されていることを特徴としている。
【0010】また、本発明による画像表示装置の他の例
は、前記駆動用集積回路の各々が、前記電源電圧分圧器
の第1の電源電圧点に接続される第1の電源端子(−)
と前記電源電圧分圧器の前記第1の電源電圧よりも高い
第2の電源電圧の点に接続される第2の電源端子(+)
とを有し、前記縦続接続における各駆動用集積回路の前
記第1の電源電圧は当該縦続接続における次に高い側に
位置する駆動用集積回路の前記第1の電源電圧よりも低
いことを特徴としている。
【0011】前記各結合コンデンサの両端間に掛かる最
大直流電圧が前記の全ての駆動用集積回路に関して略等
しくなるように、本発明による画像表示装置の更に他の
例は、前記縦続接続における前記駆動用集積回路の中の
任意のものの前記第1の電源電圧と、当該縦続接続にお
ける前記任意の集積回路の隣の高い側の駆動用集積回路
の前記第1の電源電圧との間の電圧差が、前記全抵抗ラ
ダーの両端間の前記バイアス電圧を前記縦続された駆動
用集積回路の個数で割った値に略等しいことを特徴とし
ている。
【0012】また、本発明における回路の電力損失は、
本発明の他の特徴に基づき前記各駆動用集積回路の電源
端子をデカップリング・コンデンサを用いて交流電流的
に減結合することにより、大幅に低減することができ
る。
【0013】前記結合コンデンサの非線形性に起因し、
且つ、前記選択電極の位置に依存するような前記選択パ
ルスの高さの妨害的な変化を低減するため、及び前記各
結合コンデンサの両端間の最大直流電圧の一層の低減を
図るため、本発明による画像表示装置は、更に、前記各
駆動用集積回路の電源電圧が、前記抵抗ラダーにより発
生されるバイアス電圧に関して、前記各駆動用集積回路
の第1の電源電圧が当該集積回路により駆動される前記
選択電極の一番高い電圧と一番低い電圧との間の略半分
となるように設定されることを特徴としている。
【0014】また、前記抵抗ラダーにおけるラダー抵抗
の許容誤差の悪影響を大幅に低減させるために、本発明
による画像表示装置は、更に、前記電源電圧分圧器にお
ける各接続点と、これら各点に対応する公称直流電圧を
持つ前記抵抗ラダーの各接続点とを相互接続するような
直流接続部を有していることを特徴としている。
【0015】また、本発明による画像表示装置の更に他
の実施例は、前記各駆動用集積回路が、当該集積回路の
出力端子における前記選択パルスの発生時点を制御する
制御信号を入力する制御信号入力端子を有する一方、こ
れら駆動用集積回路は該制御信号に関しても好ましくは
縦続接続されると共に当該縦続接続における次の駆動用
集積回路の前記制御信号入力端子に遅延され且つ直流オ
フセットされた制御信号を供給するための制御信号出力
端子を有していることを特徴としている。
【0016】また、本発明は上述したような画像表示装
置に使用される選択駆動回路及び駆動用集積回路にも関
する。
【0017】
【実施例】図1のA及びBは本発明による画像表示装置
のフラットパネル表示ユニット1を示し、該ユニットは
透明な前面板と発光スクリーンとを持つ表示パネル(ウ
インドウ)3と、該パネルに対向して位置する後部壁4
とを有している。例えば赤(R)、緑(G)及び青
(B)の発光蛍光体要素(叉は単色要素)の三つ組の繰
り返しパターン(行叉はドット)を持つ発光スクリーン
7がウインドウ3の内側表面に配置されている。必要な
高電圧を供給することができるように、上記発光スクリ
ーン7は透明導電層(例えば、indium-tin oxide)上に
設けるか、叉は該スクリーンに導電層(例えば、アルミ
ニウムの裏打ち)を設けることができる。好ましい実施
例では、前記3つ組の(ドット状の)蛍光要素は略2等
辺三角形/正三角形の頂点に位置される。
【0018】電子源装置5(例えば駆動電極により多数
の(例えば数百の)電子放出部叉は同様の数の分離され
た放出部を形成するようなライン陰極)が、表示パネル
3と後部壁4とを相互接続する底板2の近傍に配置され
ている。これら放出部の各々は比較的小さな電流を提供
するためのものであるから、種々の形式の陰極(冷陰極
叉は熱陰極)が放出部として好適である。これら放出部
は一定の電子放出(パルス幅変調で)叉は制御可能な電
子放出(振幅変調で)を有してもよい。当該電子源装置
5は、スクリーンに対して略平行に延びる一列の電子移
送ダクトの入力開口に対向して配置されており、これら
ダクトはコンパートメント6、6’、6”、…等から構
成されている(この場合、1つのコンパートメントが各
電子源用である)。これらコンパートメントは後部壁4
と仕切り12、12'、12"、…により規定された空洞11、1
1'、11"、…を有している。各コンパートメントの少な
くとも1個の壁(好ましくは、後部壁)は、本発明の目
的にかなうようにコンパートメントの長手方向に適切な
高抵抗値を有し且つ一次電子エネルギの所定の範囲にわ
たってδ>1なる二次電子放出係数を持つ材料(例え
ば、被覆され叉は被覆されていないセラミック材料、ガ
ラス、合成材料等)により形成される。他の例として、
互いに(コンパートメントの長手方向に)絶縁された
「島:isles」から(例えば、後部壁を)構成して移送
方向に所望の高電気抵抗を得るようにすることも可能で
ある。
【0019】上記壁の材料は前記移送方向において、電
子移送に要するコンパートメントの軸方向における場の
強さがcm当たり百から数百ボルトの程度である場合に
当該壁には可能な最小限の総量(好ましくは、例えば1
0mA未満)の電流しか流れないような値の電気抵抗値
を有している。動作中においては、電子移送に必要な場
の強度を発生する電圧Vtが後部壁4の上縁200と下縁2
01との間に存在する。数十ボルトから数百ボルト程度の
電圧(この電圧の値は環境条件に依存する)を、電子源
の行5とコンパートメント6、6’、6”、…の入口に
配置されたグリッドG1、G2との間に印加することに
より、電子が電子源からコンパートメントに導入され
る。これら電子は前述した場により加速され、その後こ
れら電子はコンパートメント内の壁に衝突して二次電子
を発生する。これら電子は、例えば行毎に、電極9、
9’、…により励起される選択プレート10の開口8、
8’、…を介して(図1のA参照)コンパートメントか
ら引き出すことができ、動作中に選択プレート10と発
光スクリーン7との間に印加される加速電圧により発光
スクリーン7に向けて加速することができる。また、水
平の仕切り112、112'、112"、…が表示パネル3と選択
プレート10との間に設けられている。図示したこれら
仕切りの代わりに、孔の開けられたプレートを使用する
ことも可能である。
【0020】本表示ユニットは、十分な強度の電場(E
y)をコンパートメントの長手方向に印加すれば電気的
に絶縁な材料の壁を持つコンパートメント内での二次電
子放射(ホッピング)による真空電子移送が可能である
というヨーロッパ特許出願公開第EP-A-0400750号及び第
EP-A-0436997号に開示された考え方を利用している。な
お、本明細書ではこれらヨーロッパ特許出願第EP-A-040
0750号及び第EP-A-0436997号を引用例として参照する。
【0021】なお、図1のA及びBは(上述したよう
に)単一の選択でもって動作する表示ユニットの原理を
示している。
【0022】次に、図2のA及びBは、段階的選択の原
理を示している。ここで、段階的選択とはコンパートメ
ント6、6’、6”、…から発光スクリーン7への選択
が少なくとも2つの段階で、即ち例えばピクセルを選択
する第1の(粗い)段階と、例えば色ピクセルを選択す
る第2の(精細な)段階とで、実現されることを意味す
ると理解されたい。コンパートメントと、表示パネル3
の内壁上に配置された発光スクリーン7との間の空間は
能動的色選択システム100を収容し、該システムは(能
動的)前置選択プレート10aと、スペーサプレート1
0bと、(能動的精細)選択プレート10cとを有してい
る。このシステム、即ち構造100は前記発光スクリーン
7から、例えば孔の開けられた電気的絶縁プレート等の
端部スペーサ構造101により隔離されている。
【0023】図2のBは図2のAの画像表示装置の一部
の断面を、特に能動的色選択プレート構造100に関して
詳細に示しており、該構造は引き出し開口8、8’、
8”、…を持つ前置選択プレート10aと、R、G、B
の開口群を持つ精細選択プレート10cとを有してい
る。通常、上記開口R、G、Bは三角形に配置される
が、明瞭化のため図2のBでは3個の全部が断面として
示されている。この場合、引き出し開口8、8’、
8”、…等の各々が3つの精細選択開口R、G、Bと組
み合わされている。なお、各前置選択開口に対して例え
ば6個の精細選択開口のように、他の数をとることも可
能である。また、前置選択プレート10aと精細選択プ
レート10cとの間には中間スペーサ構造10bが配置さ
れている。この構造は、前記蛍光体色画素(例えば、円
形叉は三角形の3つ組の)の形状に適するように選定さ
れた断面を持つ連通ダクト30、30'、30"、…を有
している。
【0024】電子移送ダクト6、6’、6”、…は、上
記構造100と後部壁4との間に形成されている。電子を
開口8、8’、8”、…を介して移送ダクト6、6’、
6”、…から引き出すことができるように、孔の開けら
れた金属の前置選択電極9、9’、9”、…が前記プレ
ート10aのスクリーン側の表面に配置されている。
【0025】上記開口8、8’、8”、…の壁は好まし
くは完全に叉は部分的に金属化されるが、プレート10
aの電子が着地する側の表面には全く叉は殆ど電極金属
がないのが好ましい。このことは、アドレッシングの間
に電子が選択電極上に残留しないことを保証するために
なされる(即ち、電極は最小の電流しか吸収してはなら
ない)。
【0026】電流吸収の問題に対する他の解決策は、電
子が着地する選択面に電極金属を設けるが、この金属に
は前置選択電極が如何なる正味の電流も吸収することが
ないような大きな二次電子放出係数を付与するようにす
ることである。
【0027】プレート10aと同様に、精細選択プレー
ト10cのスクリーン側の表面には例えば色選択を実現
するための(精細)選択電極13、13'、…が設けら
れている。この場合も、各開口は好ましくは完全に叉は
部分的に金属化される。この点に関して言えば、精細選
択電極を電気的に相互接続することができるということ
が重要である。事実、各ピクセルに関する前置選択は既
になされているので、原理的には電子は間違った位置
(この例では、間違った画素)には到達することはあり
えない。このことは、理論的には単一の群叉は小数の群
の3つの別個の精細選択電極のみしかこの形式の精細選
択には必要とされないことを意味している。例えば、そ
の駆動は他のやり方もあるが以下のようにしてなされ
る。即ち、前置選択電極9は例えば適切な抵抗ラダーを
用いて前記電子源装置5との距離と共に略直線的に増加
する電位にされる。
【0028】1以上の画像ラインが、例えば250ボルト
の正の電圧パルスをこれらの画像ラインを選択するため
に使用される所望の前置選択電極9に印加することによ
り選択される。色画素(色ピクセル)は、例えば350ボ
ルトの振幅を持つもっと短いパルスを精細選択電極13に
印加することによりアドレスされる。精細選択電極13
は好ましくは、発光スクリーン7からのブレイクダウン
に対して(駆動を制御する)電子回路を保護するような
抵抗値を有するか、叉は外部抵抗に接続される。
【0029】図3は本発明による画像表示装置Wを示し
ている。この表示装置は入力端子61でビデオ信号Vin
を入力する。この入力ビデオ信号Vinはビデオ信号処理
回路65に供給される。また、当該表示装置は入力端子
62で同期信号syncを入力する。この入力端子62は同
期処理回路63に接続されている。この同期処理回路6
3は同期信号をクロック発生器613に供給し、かつ、前
記入力ビデオ信号のテレビジョン標準を決定する。な
お、入力ビデオ信号は例えばY、U、V信号(叉はR、
G、B信号)を有している。前記入力ビデオ信号がY、
U、V信号を有している場合はビデオ信号処理回路65
においてR、G、B信号への変換がなされ、これにより
最終的に表示パネル3上では異なる蛍光体(赤、緑及び
青)を駆動することができる。Y、U、V信号からR、
G、B信号へのこの変換はマトリクス回路により実行す
ることができる。このような変換は、ビデオ信号がメモ
リMEMに書き込まれる前か、叉はビデオ信号がメモリMEM
から読み出される際に実行することができる。前記ビデ
オ信号は、例えばクロック発生器613により発生される
書込クロックの制御の下でビデオ信号処理回路65内に
例えばライン順に記憶される。このビデオ信号は、クロ
ック発生器614により発生される読出クロックの制御の
下でビデオ信号処理回路65の出力端子にライン毎に
(例えば、カラー表示スクリーンの場合は各カラーライ
ン(R、G、B)に対して)供給され、ビデオ駆動回路
34に供給される。
【0030】上記ビデオ駆動回路34においては、例え
ば1つの(カラー)ラインのビデオ情報がクロック発生
器614の制御の下で書き込まれ、次いで表示ユニット1
のコンパートメント6、6’、6”、…の入力部に配置
されたG1(叉はG2)電極に順次、並列に供給され
る。その後、上記ビデオ情報は表示パネル3上に表示さ
れる。一方、各ラインは選択コントローラ611により選
択される。このコントローラはクロック発生器614から
のクロック信号により制御される。各クロックパルスの
後、選択ドライバ(選択駆動回路)D1は選択コントロ
ーラ611の制御の下で選択電極9、9’、9”、…に新
たな駆動電圧を供給する(図1のAも参照)。当該画像
表示装置が段階選択のものである場合は、選択コントロ
ーラ611は精細選択用ドライバ(精細選択駆動回路)D
2も駆動する。この場合、上記精細選択ドライバD2は
精細選択電極13、13'、13"、…に結合される。ま
た、当該画像表示ユニットが(コントラストを向上させ
るための)ダミー電極14、14'、14"、…を有して
いる場合は、選択コントローラ611はダミー電極ドライ
バ(ダミー電極駆動回路)D3も駆動する。このダミー
電極ドライバD3はダミー電極14、14'、14"、…
を駆動する。前記選択コントローラ611は駆動電圧に関
する情報を、ルックアップテーブル叉はEPROM等か
ら入力する。なお、表示ユニット1は前述したような構
成を有している(例えば、図1のA参照)。
【0031】前記同期処理回路63は、入力ビデオ信号
を参照して、ライン周波数及びフィールド周波数と、も
し当該表示装置が異なるテレビジョン標準及び/叉は異
なるアスペクト比のビデオ信号を表示するに適している
ならば、例えばそのテレビジョン標準及びアスペクト比
とを決定する。
【0032】前記選択電極9、9’、9”、…は適切な
電圧を用いて駆動されねばならない。これらの電圧は交
流成分と直流成分とに副分割される。この場合、交流成
分は選択パルスであり、直流成分はバイアス電圧であ
る。順次の前置選択電極は電子移送ダクトの長さ方向の
位置に伴い増加するようなバイアス電圧を帯びる。ま
た、全ての精細選択電極は同一のバイアス電圧を帯び、
ダミー電極も同様である。上記パルスは等しいレベルで
一定の高さの選択パルス(例えば0から300Vへのパ
ルス)を出力するような装置により発生することがで
き、これら選択パルスは結合コンデンサを介して導入す
ることができ、一方上記バイアス電圧は例えば3kVの
別電源から抵抗ラダーを用いて取り出すことができる。
このような抵抗ラダーは個別部品、集積化された部品叉
は抵抗層等を用いて実現することができるが、好ましく
は当該表示装置内に集積化される。しかしながら、結合
コンデンサにとっていはこのことは容易なことではな
い。というのは、必要とされる絶縁電圧が数kV程度で
あり、集積化されたコンデンサを使用することができな
いからである。更に、これらの結合コンデンサは数nF
という比較的大きな値を有し、従って高価であるからで
ある。
【0033】結合コンデンサの形式を実際に必要とされ
るバイアス電圧に適合させることは可能であり、これに
より、必要とされるバイアス電圧が接地レベルからそれ
程大きく異ならない出力に関しては低い絶縁電圧を持つ
結合コンデンサしか必要とされないようにすることがで
きる。この場合、全バイアス電圧を持つ結合コンデンサ
は一番高いバイアス電圧を帯びる出力用にしか必要とさ
れない。しかしながら、この場合は異なる形式のコンデ
ンサが用いられなければならず、価格が上昇するという
欠点がある。
【0034】図4は本発明による(前置)選択駆動回路
D1を示し、このドライバにおいては電源電圧に関して
縦続接続された複数の駆動用集積回路が使用されてい
る。
【0035】図4の回路は抵抗300の抵抗ラダーRLを
有し、これら抵抗は例えば3kVなる高バイアス電圧V
BiasHと例えば0Vなる低バイアス電圧VBiasLとの間に
直列に配置されている。ラダー抵抗300は、各々、例え
ば100kΩなる値を有することができる。これら抵抗
300の各接続点は例えば1.5MΩなる絶縁抵抗301を介
して対応する選択電極9、9'、9"、…に接続されてい
る。上記絶縁抵抗301は選択パルスの電圧が過度にラダ
ー抵抗を介して失われるのを防止する。更に、選択パル
スの所望の傾斜に依存する例えば200〜400Ωの制
限抵抗(図示略)を選択電極への各供給線に組み込むよ
うにしてもよく、これら抵抗は選択電極により構成され
る容量負荷の充電及び放電電流を許容範囲内に維持す
る。
【0036】前記選択パルスは縦続接続された複数の駆
動用集積回路304a、304b、…、304c、304dにより発生さ
れ、これら集積回路の各々は例えば2.5nFの結合コ
ンデンサ305を介して選択電極9、9'、9"、…に接続
される複数の出力端子を有している。なお、説明の簡略
化のため、図4は各々が選択電極を駆動するための3つ
の出力端子を持つような集積回路を示している。しかし
ながら、実際の表示装置は例えば600個というような
非常に多数の選択電極を有するので、その場合には各々
が60個の出力端子を持つ例えば10個の駆動用集積回
路を使用することができる。電源電圧に関しては、これ
ら集積回路は縦続接続される。即ち、ある集積回路の2
つの電源端子(−)及び(+)の各々は当該縦続接続に
おける隣の低い方の集積回路の対応する電源端子よりも
高い電圧レベルとなる。図4においては、集積回路304a
の低い側の電源電圧はVS0で示され、高い側の電源電圧
はVS1で示されている。また、集積回路304bの2つの電
源電圧はVS1及びVS2であり、集積回路304cの2つの電
源電圧はVS8及びVS9であり、集積回路304dの2つの電
源電圧はVS9及びVS10である。
【0037】上記各駆動用集積回路の出力端子は、通
常、当該集積回路中の切り替えスイッチにより低い方の
電源電圧に接続されており、例えば30μ秒の期間(6
00個の選択電極を持つ50Hzのノン・インターレー
スの画像の場合)高い方の電源電圧にスイッチされるよ
うになっているので、選択パルスは以下に述べるような
態様で発生される。即ち、電源電圧VS0、…、VS10が
互いに各々300Vずつ相違する場合(VS0=0V、V
S1=300V、VS2=600V、…、VS8=2400V、V
S9=2700V、VS10=3000V)、各集積回路は300V
の選択パルスを出力する一方、その直流レベルは集積回
路毎に増加する。10個の集積回路が縦続接続で使用さ
れた場合は、第1の集積回路は0Vと300Vとの間の
選択パルスを出力し、第2の集積回路は300Vと60
0Vとの間の選択パルスを出力し、第3の集積回路は6
00Vと900Vとの間の選択パルスを出力し、以下同
様にして、最後の集積回路は2.7kVと3.0kVと
の間の選択パルスを出力する。このことは、全移送電圧
VBiasHが3kVであり、電圧VBiasLが0Vである場
合、結合コンデンサ305の何れもが300Vよりも高い
直流電圧を扱う必要がないことを意味する。
【0038】上記各駆動用集積回路により出力される全
選択パルスは、例えば低い側の集積回路304aの低い側の
出力端子、次いでこの低い側の集積回路の2番目の低い
側の出力端子、等等、のように、順次発生されねばなら
ない。低い方の集積回路304aの高い側の出力端子の後
は、集積回路304bの低い側の出力端子が選択パルスを出
力しなければならない。このような出力の仕方が、最終
的に高い側の集積回路304dの高い側の出力端子の順番に
なるまで継続する。この場合、選択電極の走査は低部か
ら上部へと進む。この走査は勿論他の例でも可能であ
り、通常のように上部から低部へ走査がなされるように
してもよい。選択パルスの発生時点は制御信号により決
定されるが、この制御信号は前記選択コントローラにあ
る制御回路SSにより各駆動用集積回路の制御入力端子
Ctrlに供給される。この制御信号は選択パルスを出力
しなければならない順番の各集積回路の出力端子のアド
レスを含むようにしてもよい。ここで、活性化すべき選
択電極のアドレスしか伝送する必要がないから、上記制
御信号は低情報密度さえ有していればよいことに注意さ
れたい。活性化すべき選択電極の順序はソフトウェア叉
はハードウェアにより当該集積回路に前もってプログラ
ムしておくことができる。図に概念的に示すように、こ
れらの比較的小数の制御信号は、直流レベルから別個の
直流レベルを持つ各集積回路へ伝達される。この目的の
ため、各制御入力端子Ctrlの前側には、例えば絶縁ト
ランス、直列コンデンサ、光学カプラ(グラスファイバ
経由叉は非経由)叉はピエゾトランス等の直流絶縁手段
306a、…、306dが介挿される。
【0039】電源電圧分圧器SDは、好ましくは、例え
ば300Vなるツェナー電圧を持つ複数個の直列接続さ
れたツェナーダイオード308a、308b、…、308dを有し、
これらダイオードには端子VS10を介して外部電流が供
給される。これらツェナーダイオード308は前記電源電
圧VS1、…、VS10を所望の値に維持する。前記各駆動
用集積回路の直流電源電流は電圧VS10の外部接続端子
から電圧VS0の端子へと各集積回路304d、304c、…、30
4b、304aを介して流れる。原理的には、各集積回路を介
して流れる電流は等しいが、選択パルスを出力する集積
回路は一時的にもっと大きな電流を流す。前記ツェナー
ダイオードを介して流れる零電流は最小でも上記の大電
流に等しくなければならない。何故なら、さもなくば前
記集積回路の電源電圧の(一時的な)落ち込みが発生し
得るからである。しかしながら、上記の大きな電流は全
てのツェナーダイオードを介して流れるから、大きな電
力損失となる。
【0040】上記回路の電力損失をかなりの程度低減す
ることができる対策は、各駆動用集積回路の電源端子間
に外部デカップリング・コンデンサを配置することであ
る。図4に示すように、デカップリング・コンデンサ30
7a、…、307dが各集積回路304の(+)及び(−)電源
端子間に配置される。この対策により、縦続接続された
各集積回路304は交流に関しては互いに減結合されるこ
とになる。この場合、選択された選択電極へ叉は選択さ
れた選択電極から流れる比較的大きな負荷電流は対応す
る集積回路に接続されたデカップリング・コンデンサに
より供給されることになり、対応するツェナーダイオー
ドを介して流れる零電流から減算されることはない。こ
のようにして、ツェナーダイオード308を介して流れる
零電流はもっと低いレベルに調整することができ、これ
により電力損失はもっと少なくなる。なお、上述したデ
カップリング・コンデンサ307とツェナーダイオード308
とが前記縦続接続集積回路用の電源電圧分圧器SDを構
成している。ここで、所望の各電源電圧は、他の例とし
て、ブリーダ回路網により互いに正しい電圧に維持され
た集積回路毎の別個のフローティング電源(例えば電源
トランスの別個の巻線により発生されるような)から発
生するようにしてもよいことに注意されたい。
【0041】図5は前記集積回路304a、…、304dの内部
回路を概念的に示している。この集積回路は各出力端子
に対して切り替えスイッチ309、309'、309"、…を有
し、これら切り替えスイッチは通常は対応する出力端子
を低い方の電源端子(−)に接続する。各切り替えスイ
ッチ309、309'、309"、…はアドレスユニット310、31
0'、310"、…により駆動され、これらのユニットにはそ
れらの順番の際に前記制御信号Ctrlが供給される。各
アドレスユニットは特定のアドレスに応答し、前記制御
信号が該当するアドレスを供給すると、当該アドレスユ
ニットは対応する切り替えスイッチを切り替え、これに
より対応する出力端子が高い方の電源端子(+)に接続
される。前記制御信号が新たなアドレスを供給するやい
なや、上記切り替えスイッチは元の(−)端子側に切り
替わる。
【0042】ところで、図4の実施例は表示ユニットに
おける駆動用集積回路当たりのバイアス(移送)電圧と
選択パルスの高さとが結合されているという点で制限が
ある。集積回路の電源電圧(+電源端子と−電源端子と
の間の電圧)は、結合コンデンサにおける僅かの損失が
補われた場合、当該表示ユニットにおける選択パルスの
高さに対応する。このように、表示ユニットにおける電
極当たりの所望の移送電圧(例えば5V)は、選択パル
スの高さを集積回路当たりの出力端子の数で割ったもの
に等しくなる。しかしながら、これが当てはまらない場
合は、順次の集積回路が動作される電圧レベルが表示ユ
ニットにおける対応するバイアス電圧からは増加的にず
れることになり、従って結合コンデンサの絶縁要件は一
層厳しいものとなる。
【0043】上記制限は、図4の回路におけるある集積
回路の高い側の電源端子(+)が当該従属接続内で直ぐ
に続く集積回路の低い側の電源端子(−)に直に結合さ
れているという事実の結果である。図6は、このような
直の接続、したがって上記制限、を避けることができる
種々の変形例を示している。この図において、符号304
は縦続接続集積回路の各集積回路を示し、符号LNは結
合コンデンサ305と抵抗ラダーRLとを示し、この抵抗
ラダーは図4に示したのと同様に素子300と301とを有し
てもよい。
【0044】図6のAは集積回路当たりの移送電圧(全
移送電圧VBiasH−VBiasLを集積回路の数で割った値に
等しい)が選択パルスの高さよりも高い場合を示してい
る。この場合は、各集積回路の負側の電源端子(−)
は、図4におけるように前段の集積回路の正の電源端子
(+)のような電源電圧分圧器SD上の同一のタップに
接続されるのではなく、別の高い方のタップに接続され
る。言い換えると、各集積回路の(−)端子と(+)端
子との間に接続されたツェナーダイオード308a、308b、
…以外に、電源電圧分圧器SDには、各集積回路の
(+)端子と当該縦続接続における次に高い側の集積回
路の(−)端子との間に他のツェナーダイオード311a、
311b、…が組み込まれる。
【0045】必要とされる全移送電圧が例えば4000Vで
あり、また600個の選択電極が各々が60個の出力端
子を持つ10個の集積回路により駆動されるべき場合
は、各駆動用集積回路当たりの移送電圧は400Vとな
る。一方、各ツェナーダイオード308は選択パルスの高
さを決めるものであるから、300Vなるツェナー電圧
を有していなければならない。従って、集積回路当たり
所望の400Vなる電圧のずれを得るには、ツェナーダ
イオード311を加えなければならず、これらのツェナー
ダイオードは上記の数値例では各々100Vなるツェナ
ー電圧を有さねばならない。勿論、300Vの各ツェナ
ーダイオード308を3個の100Vのツェナーダイオー
ドの直列接続で構成し、これにより100Vの同一のツ
ェナーダイオードからなる電源電圧分圧器が得られるよ
うにしてもよい。この場合、3個のツェナーダイオード
が各々1個の同一の集積回路の(+)と(−)の端子の
間に接続され、1個のツェナーダイオードが、各集積回
路の(+)端子と当該縦続接続における次の高い側の集
積回路の(−)端子との間に接続される。もし集積回路
当たりの移送電圧が選択パルスの高さよりも高い場合
は、集積回路の数を増やし(従って、集積回路当たりの
移送電圧は選択パルスの高さに概ね等しくなる)且つ集
積回路の全ての出力端子は使用しないことにより、効率
的ではないが代わりの可能性が得られる。
【0046】図6のBは集積回路当たりの移送電圧が所
望の選択パルスの高さ(例えば300V)よりも低い
(例えば200V)場合を示している。この場合は、全
ツェナーダイオードが100Vのツェナー電圧を有して
いる。そして、各集積回路の(−)端子は、電源電圧分
圧器の当該縦続接続における直に先行する集積回路の
(+)及び(−)端子が接続されたタップの間に位置す
るタップに接続される。比較的低い所望の移送電圧に関
しては、図6のCに他の例が示されており、この例では
集積回路が2個以上をグループとして同一の電圧で動作
されるようになっている。
【0047】図6に示した各変形例においても、図4で
示したコンデンサ307のようなデカップリング・コンデ
ンサが組み込まれる(図示略)。例えば、各集積回路の
(−)端子と(+)端子との間にデカップリング・コン
デンサが接続され、また各集積回路の(+)端子と次の
高い側の集積回路の(−)端子との間にデカップリング
・コンデンサが接続される。
【0048】図7は本発明の他の実施例を示し、この実
施例において図4の各要素に対応する要素には同一の符
号を付してある。この実施例においては、縦続接続され
た駆動用集積回路は電源電圧に関してのみならず、制御
信号に関しても縦続接続されている。この目的を達成す
るため、図7の実施例は各々が制御信号用の入力端子C
trliと出力端子Ctrloとの両方を持つ集積回路312a、31
2b、…を有している。制御信号は単一のパルスの形で制
御回路SS’から一番高い側の集積回路312dの端子Ctr
liに供給される。結果として、集積回路312dは例えば3
0μ秒の選択パルスを第1の(1番高い側の)出力端子
に発生し、次いで選択パルスを第2の出力端子に発生
し、以下同様にして選択パルスを発生する。この集積回
路312dの最後の(1番低い側の)出力端子が30μ秒の
選択パルスを発生すると、その出力端子Ctrloを介して
集積回路312cの端子Ctrliにパルスが供給される。この
ようにして、上述したような処理が、全ての集積回路の
出力端子が選択パルスを発生してしまうまで繰り返され
る。なお、各集積回路は異なる直流レベルで動作するの
で、集積回路間の前記制御信号の伝達には適切な直流オ
フセットが伴うべきであるということに注意されたい。
このことは、例えば各集積回路の端子Ctrloと隣の集積
回路の端子Ctrliとの間に外部的に設けられた叉は集積
回路内に組み込まれた結合コンデンサ叉は半導体素子の
ような既知のレベルシフト手段により達成することがで
きる。
【0049】図8は上記各集積回路312の内部回路の実
施例を概念的に示し、この図において図5の素子に対応
する各素子には同様の符号が付してある。この場合、端
子Ctrliに印加された前記制御パルスは次いで遅延素子
314"、314'、314の縦続接続に供給され、これら遅延素
子はシフトレジスタとして動作してスイッチングパルス
をスイッチ309"、309'、309に順次供給する。最後のス
イッチの切り換えと同時に、制御パルスがレベルシフタ
313を介して出力端子Ctrloに供給され、当該パルスを
次の集積回路の入力端子Ctrliに伝送する。上記レベル
シフタ313は、例えば、電流パルスの形の制御信号を次
の集積回路に供給する電流源を有している。上記各遅延
素子314及びレベルシフタ313を介しての制御信号の伝送
は、好ましくは、クロックパルスの制御の下で実現され
る。図示はしないが、これらのクロックパルスは集積回
路のあるものから他のものへと縦続的に伝送されてもよ
く、一方レベルシフトは各集積回路毎に実施される。ク
ロックパルスの伝送用としては遅延素子は設けられてい
ないから、全ての集積回路はクロックパルスを(略)同
時に入力する。
【0050】ここで、図7及び図8は当該表示ユニット
における電子移送が底部から上部へと実施され、且つ、
行選択(行走査)は上部から底部へとなされるという仮
定に基づいていることに注意されたい。このように、電
子移送と行走査は反対方向になされる。もし両者が同一
の方向である場合は、即ち電子移送と行走査とが例えば
底部から上部へとなされる場合は、図8の回路において
端子Ctrliと端子Ctrloとを入れ換えねばならない。
【0051】前記各結合コンデンサ305は、好ましく
は、単位体積当たり高いCV積を有するものとする。し
かしながら、上記のようなコンデンサは、コンデンサの
両端間に掛かる電圧の増加に伴って容量が減少するとい
う点で、ある程度の電圧依存性を持っている。このこと
が、選択電極9、9'、9"、…により構成される負荷容
量と一緒になって、選択パルスの結合コンデンサの両端
間の直流電圧に依存した減衰の結果となる。しかしなが
ら、この直流電圧は異なる結合コンデンサに対して同一
ではなく、選択電極の順序数の関数として鋸歯状に変化
する。図4に示した数の例が使用される場合は、集積回
路304aの一番下側の結合コンデンサの両端間には0ボル
トなる直流電圧しか掛からない。この集積回路304aに接
続された他の結合コンデンサの両端間の直流電圧は電極
当たり5ボルトで増加し、該集積回路304aに接続された
一番上側の結合コンデンサの両端間の直流電圧は295
ボルトとなるであろう。このような状況は後続の集積回
路に関しても繰り返され、一番下側の出力端子の結合コ
ンデンサの両端間には0ボルトが掛かり、結合コンデン
サ毎に5ボルトずつ増加し、一番上側の出力端子の結合
コンデンサには295ボルトが掛かる。
【0052】上述した選択パルスの直流電圧に依存する
減衰のため、この鋸歯状の変化が選択パルスの高さにも
見られ、従って各コンパートメント6における電子流の
偏向能率にも見られる。この結果、表示された画像には
妨害的な行の形の輝度構造が現れ、なかでも2つの集積
回路の間の境界における295ボルトから0ボルトへの
直流電圧のジャンプ(10個の集積回路では9回発生す
る)は特に非常に妨害となる。上記の妨害は選択パルス
の電圧を上げるか叉は結合コンデンサの容量を増加させ
ることにより低減することができるが、これらの両対策
は各々欠点を有している。
【0053】上述した効果をかなりの程度低減させるた
め、各集積回路の電源電圧(Vs0、…、VS10)がバイ
アス(移送)電圧の直流レベルに対して、各集積回路が
当該集積回路に対応する最低及び最高バイアス電圧の中
間のバイアス電圧に略相当する(−)電源電圧レベルで
動作するように、上昇される。このことは図7では直流
源315により実現され、該直流源は電源電圧分圧器SD
の符号VS0で示される端子と、抵抗ラダーRLの符号V
BiasLで示される端子との間に配置される。例えば図4
で示した電圧値が維持される場合は、上記直流源315は
理想的には147.5ボルトなる値をもつ必要がある。この
場合、各結合コンデンサ305の両端間の直流電圧は、集
積回路304aの一番下側の出力端子における結合コンデン
サの両端間の場合の-147.5ボルトから同集積回路304aの
一番上側の出力端子における結合コンデンサの両端間の
場合の+147.5ボルトへと、鋸歯状の変化を有し、次いで
再び集積回路304bの一番下側の出力端子における結合コ
ンデンサの両端間の場合の-147.5ボルトから同集積回路
304bの一番上側の出力端子における結合コンデンサの両
端間の場合の+147.5ボルトへと変化し、以下同様とな
る。上記においても集積回路の一番上側の出力端子にお
ける結合コンデンサと次の集積回路の一番下側の出力端
子における結合コンデンサとの間には依然として295
ボルトの電圧ジャンプが存在することは事実であるが、
電圧ジャンプはもはやこれら電圧の絶対値では発生せ
ず、各結合コンデンサの容量を決めるのは正にこの絶対
値である。直流源315の助けによる上記直流オフセット
の付加的な利点は、この(理想的な)場合、結合コンデ
ンサは集積回路当たりのバイアス電圧の半分、即ち電極
当たりに必要とされる移送電圧と集積回路当たりの(動
作)出力端子の数から「1」を減じた数との積の半分、
の絶縁電圧を跨ぐのみでよいということである。
【0054】前記直流源315は例えば適切な抵抗値を有
し且つ平滑コンデンサによりシャントされた抵抗を用い
て実現することができる。図7においては、端子VBias
Lが接地レベル(0ボルト)に接続されるとすると、直
流源315は各集積回路の電源電圧を当該直流源の電圧値
だけ上昇させる。一方、端子VBiasLの代わりに、端子
VS0を接地した場合は、直流源315はバイアス電圧を前
記と同一の値だけ低下させる。
【0055】以上において、依然として注意を要する問
題はラダー抵抗300の許容誤差の問題である。ここで、
これらの抵抗が±2%の許容誤差を持つものと仮定しよ
う。当該回路を設計する際には、上記許容誤差の最悪の
分布を考慮する必要があり、このような状況は抵抗ラダ
ーの上側の半分における全ての抵抗がそれらの許容誤差
の上限にあり、下側半分における全ての抵抗がそれらの
許容誤差の下限にある(叉は、その逆)場合に発生す
る。抵抗ラダーRLの中間点において、上記の場合は2
%のズレ、即ち3kVの抵抗ラダーにおいては1.5k
V±30Vの電圧となる。抵抗ラダーの中間部に接続さ
れた各選択電極がオフ状態においてコンパートメント6
から電子を引き出してしまわないことを保証するため
に、且つ、これら選択電極は上記の30ボルトなる許容
誤差のために過度のバイアス電圧を帯びる可能性がある
が故に、公称のバイアス電圧は30ボルトだけ低く設定
する必要がある。他方、このバイアス電圧は前記許容誤
差により30ボルト分付加的に低くなる可能性がある。
結果として、選択パルスは60ボルトだけ高くなければ
ならず、即ち300ボルトの代わりに360ボルトにす
る必要があり、これによりオン状態においてコンパート
メント6から全ての(叉は略全ての)電子を引き出すよ
うにする。ところで、選択パルスの上記のような20%
の増加には、選択パルスを発生させた場合に44%だけ
多い電力損失が伴う。
【0056】図4に示したのと同様な図9の実施例は上
記の欠点を取り除くことができる。この目的のため、互
いに対応する公称直流電圧を持つ電源電圧分圧器SDに
おける各接続点と抵抗ラダーRLにおける各接続点との
間は直流接続部316により相互接続される。図4を参照
して例示的に述べたように、電源電圧VS0、VS1、VS
2、…、VS10は各々0V、300V、600V、…、30
00Vなる値を有する一方、低い側のバイアス電圧VBias
Lは0ボルトであり、このバイアス電圧は集積回路毎に
公称300ボルトずつ増加する。このように、図9の各
接続部316は等しい公称電圧点の間に配置されている。
従って、抵抗ラダーにおける部品の許容誤差に起因する
公称値のズレは接続部316が接続される点において所望
の値に固定される一方、中間の各点のバイアス電圧も所
望の公称値からずれる程度が少なくなる。図7を参照し
て直流源315を用いて説明したように、抵抗ラダーRL
の各バイアス電圧が電源電圧に対してずらされた場合
は、勿論、接続部316用の接続点もそれに適応させるべ
きである。その場合、例えば各集積回路の(−)電源端
子は抵抗ラダーの当該集積回路に結合された中間の選択
電極用のバイアス電圧を供給する点に接続される。
【0057】前記接続部316は(破線で示すように)ダ
イオード317を含んでいてもよい。動作中に集積回路304
の中の一つが一連の選択パルスを出力し、従って電源電
圧分圧器SDにおける電圧降下を伴うような一時的な大
きな負荷となった場合、対応するダイオード317は遮断
し、これにより上記電圧降下は抵抗ラダーRLに伝達さ
れることはない。上記の各ダイオード317の代わりにツ
ェナーダイオードが用いられた場合は、抵抗ラダーへの
接続部は電源電圧分圧器の接続点の電圧に対してツェナ
ー電圧分オフセットされた公称電圧を持つ必要がある。
このように、接続部316は必ずしも互いに等しい公称電
位を持つ接続点間に接続する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明による画像表示装置に使用す
ることができる表示ユニットの一例を示し、同図のAは
一部を裁断して示す概略斜視図、Bは一部の断面図、
【図2】 図2は、本発明による画像表示装置に使用す
ることができる表示ユニットであって前置選択と精細選
択とを有する他の例を示し、同図のAは一部を裁断して
示す概略斜視図、Bは一部の拡大断面図、
【図3】 図3は、本発明による画像表示装置の一実施
例のブロック図、
【図4】 図4は、本発明による画像表示装置に使用さ
れる選択駆動回路の第1実施例のブロック図、
【図5】 図5は、本発明による画像表示装置に使用さ
れる駆動用集積回路の第1実施例のブロック図、
【図6】 図6は、本発明による画像表示装置における
縦続接続された駆動用集積回路と電源電圧分圧器との種
々の接続例を示すブロック図、
【図7】 図7は、本発明による画像表示装置に使用さ
れる選択駆動回路の第2実施例のブロック図、
【図8】 図8は、本発明による画像表示装置に使用さ
れる駆動用集積回路の第2実施例のブロック図、
【図9】 図9は、本発明による画像表示装置に使用さ
れる選択駆動回路の第3実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1:画像表示ユニット、 3:表示パネル、
6、6'、6":電子移送ダクト、 7:発
光スクリーン、8、8'、8":電子取り出し開口、
9、9'、9":選択電極、13、13'、13":精細選
択電極、 300:ラダー抵抗、304a〜
304d:駆動用集積回路、 305:結合コ
ンデンサ、D1:選択駆動回路、 RL:
抵抗ラダー、SD:電源電圧分圧器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロベルト ヤン フローネン オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 ジェームス ヨセフ アントニー マコー マック オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 コルネリス オーストフェーン オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 フランシスカス アドリアヌス コルネリ ス マリア スクーフス オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行単位で電子移送ダクトに連通した取り
    出し位置を経由する電子の通過を制御するための選択構
    造を有するような画像表示装置であって、前記取り出し
    位置はこれら取り出し位置に対応する選択電極とも連通
    し、これら選択電極は、前記移送ダクトの長さ方向の位
    置に伴い増加するようなバイアス電圧をこれら選択電極
    に印加するための抵抗ラダーと、これら選択電極に選択
    パルスを印加するための結合コンデンサとを有している
    選択駆動回路に結合されているような画像表示装置にお
    いて、 前記選択駆動回路は前記選択パルスを出力する複数の駆
    動用集積回路を有し、これらの集積回路の各々は前記結
    合コンデンサの一つを介して選択パルスを各々出力する
    ような出力端子を複数個有し、且つ、これら集積回路は
    電源電圧分圧器から発生する電源電圧に関して縦続接続
    されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像表示装置におい
    て、前記駆動用集積回路の各々は前記電源電圧分圧器の
    第1の電源電圧点に接続される第1の電源端子と前記電
    源電圧分圧器の前記第1の電源電圧よりも高い第2の電
    源電圧の点に接続される第2の電源端子とを有し、前記
    縦続接続における各駆動用集積回路の前記第1の電源電
    圧は当該縦続接続における次に高い側に位置する駆動用
    集積回路の前記第1の電源電圧よりも低いことを特徴と
    する画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像表示装置におい
    て、前記縦続接続における前記駆動用集積回路の中の任
    意のものの前記第1の電源電圧と、当該縦続接続におけ
    る前記任意の集積回路の隣の高い側の駆動用集積回路の
    前記第1の電源電圧との間の電圧差が、前記全抵抗ラダ
    ーの両端間の前記バイアス電圧を前記縦続された駆動用
    集積回路の個数で割った値に略等しいことを特徴とする
    画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2叉は請求項3に記載の画像表示
    装置において、前記各駆動用集積回路の電源端子が交流
    電流に関してデカップリング・コンデンサにより減結合
    されていることを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項2叉は請求項3に記載の画像表示
    装置において、前記各駆動用集積回路の電源電圧は、前
    記抵抗ラダーにより発生される前記バイアス電圧に関し
    て、前記各駆動用集積回路の第1の電源電圧が当該集積
    回路により駆動される前記選択電極の一番高い電圧と一
    番低い電圧との間の略半分となるように設定されること
    を特徴とする画像表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像表示装置におい
    て、前記電源電圧分圧器における各接続点と、これら各
    点に対応する公称直流電圧を持つ前記抵抗ラダーの各接
    続点とを相互接続する直流接続部が設けられていること
    を特徴とする画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の画像表示装置におい
    て、前記各駆動用集積回路は、当該集積回路の出力端子
    における前記選択パルスの発生時点を制御する制御信号
    を入力する制御信号入力端子を有していることを特徴と
    する画像表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像表示装置におい
    て、前記各駆動用集積回路は、前記制御信号に関しても
    縦続接続されると共に、当該縦続接続における次の駆動
    用集積回路の前記制御信号入力端子に遅延され且つ直流
    オフセットされた制御信号を供給するための制御信号出
    力端子を有していることを特徴とする画像表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の画像表示装置に使用す
    るための選択駆動回路において、前記電源電圧分圧器を
    有し、この分圧器には電源電圧に関して縦続接続された
    前記駆動用集積回路が接続されていることを特徴とする
    選択駆動回路。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の画像表示装置に使用
    するための駆動用集積回路において、前記選択パルスを
    発生するスイッチング手段と、該スイッチング手段を制
    御する制御信号を入力する入力端子とを有していること
    を特徴とする駆動用集積回路。
JP13659494A 1993-05-28 1994-05-26 画像表示装置並びに画像表示装置に使用される選択駆動回路及び駆動用集積回路 Withdrawn JPH0775043A (ja)

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EP94200516 1994-03-01
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