JPH0774729A - 光送受信装置 - Google Patents

光送受信装置

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JPH0774729A
JPH0774729A JP5217332A JP21733293A JPH0774729A JP H0774729 A JPH0774729 A JP H0774729A JP 5217332 A JP5217332 A JP 5217332A JP 21733293 A JP21733293 A JP 21733293A JP H0774729 A JPH0774729 A JP H0774729A
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JP
Japan
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optical
wavelength
line
signal
signals
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Application number
JP5217332A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Morita
浩隆 森田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0774729A publication Critical patent/JPH0774729A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、送信側において波長の異なる複数の
光信号を波長多重して伝送し、受信側で波長毎に分離す
ることと、近年、光伝送路だけが故障の対象となりつつ
あることから光伝送路の信頼性の確保を可能とし、低コ
ストで高信頼性の光受信装置を実現する。また、光信号
自体にも冗長性を持たせることや、同一波長の光信号が
送出される光伝送路を実質等長とすることで回線断によ
る瞬断の発生の回避を実現する。 【構成】多重送信部3における光送信部5において伝送
する複数の電気信号を波長の異なる光信号に変換する手
段を有し、多重化部6においては、少なくとも回線断発
生時には回線断の影響を受ける光信号と同一波長の光信
号が他の回線で伝送されるように該光信号を多重して送
出する手段を有し、受信分離部4における分離部7にお
いては受信した多重化信号を分離する手段を有し、光受
信部8においては該光信号を電気信号に変換する手段を
有するもので構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光伝送システムの光送受
信装置に係り、特に、高速,大容量の情報伝達を可能と
した光ファイバーケーブルを用いた光送受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光伝送システムの信頼性を向上させるた
めに、要求されている機能を果たすために必要最低限の
システム以外に同一機能を有する予備系を設けるという
冗長構成が一般にとられている。n個の装置に対してm
個の予備系を設ける冗長構成をn+m予備方式と呼んで
おり、個々の装置の故障がシステム全体に及ぼす影響度
によっても異なるが、一般にnが小さいときは、nと同
数の予備を設ける二重化方式をとり、nが大きくなると
経済的な面からn台の装置に対して1台(又は2台)の
予備装置を設けるn+1(又はn+2)予備方式をとる
ことが知られている。また、回線断の可能性としては光
伝送路だけでなく光端局装置の故障も考えられ、これら
光端局装置〜光伝送路の装置全体が冗長構成をとること
が必要であった。
【0003】従来の技術による伝送路冗長の方式(2+
1予備方式)を図19に示す。図において、331,3
34は光伝送路切り替え装置、332,333は光端局
装置、LINE1は一方の回線SYS1の信号を伝送す
る光伝送路、LINE2は他方の回線SYS2の信号を
伝送する光伝送路、LINE3は予備系である光伝送路
をそれぞれ示している。もし、光伝送路LINE1で回
線断が生じた場合には、光伝送路LINE1に伝送され
ていたSYS1 の光信号を予備系の光伝送路LINE3
で伝送するように、光伝送路切り替え装置331で回線
が切り替えられる。光伝送路切り替え装置334でも、
光伝送路LINE1の光信号を予備系の光伝送路LIN
E3から取り込むように回線が切り替えられ、SYS1
へ送信する。以上のようにして伝送システムの信頼性の
確保がなされてきたのであるが、故障の対象が光端局装
置である場合も同様の動作がとられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、n台
の装置に対して予備を1台(又は2台)設けなければな
らず、予備系のネットワーク建設の為のコストはかなり
の割合を占めている。近年、光端局装置や光部品の信頼
性の向上に従い、光端局装置の冗長構成の必要性は低下
しており、光ファイバーケーブルの断線障害に対する対
策を施せばシステム全体の信頼性を十分確保できるよう
になってきている。また、回線断が発生した場合の光信
号の瞬断も重要な問題である。従来回線断が発生した場
合、予備系への切り替え動作を瞬時には行えず、一定時
間回線断状態となる問題があった。これは、切り替えに
先立ち光伝送路LINE3が正常であるかどうかダミー
信号を送出して確認する必要があり、また、光伝送路切
り替え装置331、334に対して回線を切り替えるよ
うに制御信号が送出されるまでの動作に対し、特に光切
り替え装置331に対しては、制御信号を下り回線を介
して送出するため、一定時間を要するからである。
【0005】本発明は、送信側において波長の異なる複
数の光信号を波長多重して伝送し、受信側で波長毎に分
離することと、近年、光伝送路だけが故障の対象となり
つつあることから光伝送路の信頼性の確保を可能とし、
低コストで高信頼性の光受信装置を実現する。また、光
信号自体にも冗長性を持たせることや、同一波長の光信
号が送出される光伝送路を実質等長とすることで回線断
による瞬断の発生の回避を実現する。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
を示す図である。図において、1,2は光送受信装置、
3は多重送信部、4は受信分離部、5は光送信部、6は
多重化部、7は分離部、8は光受信部、LINE1〜L
INEm、LINE1’〜LINEm’は光伝送路をそ
れぞれ示している。
【0007】本発明では、多重送信部3における光送信
部5において伝送する複数の電気信号を波長の異なる光
信号に変換する手段を具備し、多重化部6においては、
少なくとも回線断発生時には、回線断の影響を受ける光
信号が他の回線に送出されるように該光信号を波長多重
して伝送路に送出する多重手段を具備し、受信分離部4
における分離部7においては受信した多重化信号を分離
する手段を具備し、光受信部8においては該光信号を電
気信号に変換する手段を具備する。
【0008】第1の発明では、多重送信部3において伝
送する複数の電気信号を光信号に変換し、該光信号のそ
れぞれを分波する手段と、該光信号の内、波長の異なる
複数の光信号を多重し、複数の光伝送路へ送出する手段
を具備し、受信分離部4においては、光伝送路の回線断
を検出し、切り替え手段に対して制御信号を発生する手
段と、受信した多重化信号を波長毎に分離する手段と、
同一波長の複数の光信号の内、取り込む信号を前記回線
断検出手段の結果に応じて切り替える手段と、前記切り
替え手段の光信号を受信し、電気信号に変換する手段を
具備する。また、伝送する電気信号の数、光伝送器の数
は任意である。
【0009】第2の発明では、多重送信部3において伝
送する複数の電気信号を光信号に変換し、複数の伝送路
の内、該光信号を伝送する伝送路を切り替える手段と、
切り替えられた信号の内、波長の異なる複数の光信号を
多重し、複数の光伝送路へ送出する手段を具備し、受信
分離部4では光伝送路の回線断を検出し、切り替え手段
に対して制御信号を発生する手段と、受信した多重化信
号を波長毎に分離する手段と、該光信号を同一波長毎に
合成する手段と、前記合成手段の光信号を受信し、電気
信号に変換する手段を具備する。また、伝送する電気信
号の数、光伝送路の数は任意である。
【0010】第3の発明では、多重送信部3において伝
送する複数の電気信号を光信号に変換して光信号を出力
する手段と、複数の光伝送路の内、該光信号を伝送する
伝送路を切り替える手段と、切り替えられた光信号の
内、波長の異なる複数の光信号を多重し、複数の光伝送
路へ送出する手段を具備し、受信分離部4においては、
光伝送路の回線断を検出し、切り替え手段に対して制御
信号を発生する手段と、受信した多重化信号波長毎に分
離する手段と、複数の同一波長の光信号の内、取り込む
信号を前記回線断検出手段の結果に応じて切り替える手
段と、前記切り替え手段の光信号を受信し、電気信号に
変換する手段を具備する。また、伝送する電気信号の
数、光伝送路の数は任意である。
【0011】第4の発明では、多重送信部3において伝
送する複数の電気信号を光信号に変換して出力する手段
と、該光信号をそれぞれ分波する分波手段と、前記分波
手段からの光信号を多重化して複数の光伝送路へ送出す
る手段を具備し、受信分離部4では受信した多重化信号
を波長毎に分離する手段と、該光信号の内、同一波長の
ものを合成する手段と、合成された光信号を受信し、電
気信号に変換する手段を具備し、全ての同一波長の光信
号において、伝送される経路は全て実質等長となってい
る。また、伝送する電気信号の数、光伝送路の数は任意
である。
【0012】第5の発明では、多重送信部3において伝
送する複数の電気信号を光信号に変換して出力する手段
と、該光信号を多重化する手段と、多重化された信号を
分波して複数の光伝送路に送出する手段を具備し、受信
分離部4においては受信した多重化信号を合成する手段
と、合成された光信号を波長毎に分離する手段と、分離
された光信号を受信し、電気信号に変換する手段を具備
し、全ての同一波長の光信号において、伝送される経路
は全て実質等長となっている。また、伝送する電気信号
の数、光伝送路の数は任意である。
【0013】
【作用】第1の発明では、多重送信部3で分波された光
信号を回線断が発生する前に予め多重化し、受信分離部
4では、通常時は多重化された光信号の一部を取り込
み、回線断発生時には回線断の影響を受けた光信号と同
じ光信号を必要に応じて取り込むようにライン選択され
る。これにより、光伝送路の信頼性の確保、ひいては光
送受信装置のシステム全体の信頼性を確保することにな
る。光端局装置を除いた光伝送路が冗長構成をとること
で低コストで高信頼性の光送受信装置が可能となる。ま
た、光信号が冗長性を持つことや、回線切り替えが受信
側で行われること、ダミー信号を送出する必要がないこ
とから回線断発生時における回線切り替えから生ずる瞬
断時間を減少させることができる。
【0014】第2の発明では、多重送信部3では、通常
時は波長多重することなく光信号をそのまま伝送する
が、回線断発生時には回線断の影響を受けた光信号を他
の光伝送路で伝送するように回線が切り替えられ、該回
線本来の光信号と波長多重される。受信分離部4では、
波長毎に分離し、該光信号を合成する。これにより、光
伝送路の信頼性の確保、ひいては光送受信装置のシステ
ム全体の信頼性を確保することになる。また、光信号が
冗長性を持つことと、ダミー信号を送出する必要がない
ことから回線断発生時における回線切り替えから生ずる
瞬断時間を減少させることができる。
【0015】第3の発明では、多重送信部3で通常時は
波長多重することなく光信号をそのまま伝送するが、回
線断発生時には回線断の影響を受けた光信号を他の光伝
送路で伝送するように回線が切り替えられ、該回線本来
の光信号と波長多重される。受信分離部4では、通常時
は受信した光信号をそのまま取り込むが、回線断発生時
には回線断の影響を受けた光信号を、多重化された光信
号から波長分離した後回線を切り替えて取り込む。これ
により、光伝送路の信頼性の確保、ひいては光送受信装
置のシステム全体の信頼性を確保することになる。ま
た、光端局装置を除いた光伝送路が冗長構成をとること
で低コストで高信頼性の光送受信装置が可能となる。ま
た、光信号が冗長性を持つことや、ダミー信号を送出す
る必要がないことから回線断発生時における回線切り替
えから生ずる瞬断時間を減少させることができる。
【0016】第4の発明では、多重送信部3で分波され
た光信号を回線断が発生する前に予め多重化し、受信分
離部4では、波長毎に分離し、該光信号を合成する。こ
れにより、光伝送路の信頼性の確保、ひいては光送受信
装置のシステム全体の信頼性を確保することになる。ま
た、光端局装置を除いた光伝送路が冗長構成をとること
で低コストで高信頼性の光送受信装置が可能となる。ま
た、光信号が冗長性を持つことと、全ての同一波長の光
信号において、伝送される経路は全て実質等長となって
いる。回線断発生時における回線切り替えから生ずる瞬
断を減少させることができる。また全ての同一波長の光
信号の伝送される経路を全て実質等長とすることにより
同期をとることが可能となり、いずれかの伝送路で回線
断が生じても信号断が発生することはない。
【0017】第5の発明では、多重送信部3で光信号を
波長多重した後分波し、受信分離部4では、受信した多
重化信号を合成し、波長毎に分離する。これにより、光
伝送路の信頼性の確保、ひいては光送受信装置のシステ
ム全体の信頼性を確保することになる。また、光端局装
置を除いた光伝送路が冗長構成をとることで低コストで
高信頼性の光送受信装置が可能となる。また、全ての光
信号の伝送される経路を全て実質等長とすることにより
同期をとることが可能となり、いずれかの伝送路で回線
断が生じても信号断が発生することはない。また、多重
送信部3で分波した後多重するのではなく、多重してか
ら分波する多重分波手段を用いることと、受信分離部4
で分離した後合成するのではなく、合成してから分離す
る合成分離手段を用いることにより、前記第4の発明の
場合と比較して、多重化する信号の組み合わせは限定さ
れるが、合成装置、分波装置、分離装置の数を減少させ
ることができる。
【0018】
【実施例】図2は第1の発明の第1の実施例である。本
実施例では2システムからの電気信号をそれぞれ波長の
異なる2つの光信号に変換し、2本の光伝送路で伝送す
るものである。この実施例の特徴としては、回線断が発
生する前に異なる波長の光信号を予め多重化し、受信側
で多重化した信号の一部を取り込んでいる。
【0019】図において、31,32は光送信器、3
3,34はビームスプリッタ、35,36は光カプラ、
37,38は断検出回路、39,40は光フィルタ、4
1,42は光スイッチ、43,44は光受信器をそれぞ
れ示している。多重送信部3においては、光送信器31
によってSYS1からの電気信号を波長λ1 の光信号に
変換する。光送信部31の詳細を図12を使って説明す
る。図において、261はレーザ駆動部、262は半導
体レーザ、263は自動光出力電力制御部をそれぞれ示
している。電気信号は半導体レーザ262によって、光
信号に変換される。このときの光出力レベルを自動光出
力電力制御部263が一定に保っている。また、光出力
に異常が発生した場合には、管理者に対して光出力劣化
アラーム信号が発生される。レーザ駆動部261により
半導体レーザ262を制御する。具体的には予め半導体
レーザ262に対してしきい値にあたるバイアス電圧を
与えた状態で送信信号に対応する信号電圧を印加するこ
とで、信号電圧を光に瞬時に変換するなどである。また
半導体レーザの劣化による半導体レーザバイアス電流の
異常増加を検出するレーザバイアス電流異常アラーム信
号も管理者に対して出力する。
【0020】同様に、光送信器32によってSYS2か
らの電気信号を波長λ2 の光信号に変換する。該光信号
はビームスプリッタ33により、2つの光信号に分波さ
れる。ビームスプリッタ33の詳細を図15を使って説
明する。ビームスプリッタ291により、入力光である
波長λ1 の光信号はハーフミラーを介して波長λ1 の2
つの光信号として出力される。このとき、該光信号のレ
ベルは約1/2になる。
【0021】ビームスプリッタ34も同様にして波長λ
2 の光信号を波長λ2 の2つの光信号に分波する。光カ
プラ35,36ではビームスプリッタ33から送出され
た波長λ1 の光信号と、ビームスプリッタ34から送出
された波長λ2 の光信号を波長多重し、光伝送路へ送出
する。光カプラ35,36の詳細を図16を使って説明
する。波長λ1 と波長λ2 の2つの光信号は光カプラ3
01におけるTiO2 ,SiO2 などの誘電体を交互に
20〜30層ガラス基板上に真空蒸着した誘電体多層膜
フィルタを介して波長多重され、光信号λ1 +λ2 とし
て出力される。
【0022】波長多重された光信号をλ1 +λ2 と呼ぶ
ことにすると、光伝送路LINE1、LINE2にはλ
1 +λ2 の同じ光信号が送出されることになる。受信分
離部4では、LINE1、LINE2の多重化された光
信号は光フィルタ39,40により波長毎に分離され、
波長λ1 の光信号は光スイッチ41に、波長λ2 の光信
号は光スイッチ42に送出される。光フィルタ39,4
0の詳細を図17を使って説明する。多重化された光信
号λ1 +λ2 は、光フィルタ311におけるTiO2
SiO2 などの誘電体を交互に20〜30層ガラス基板
上に真空蒸着した誘電体多層膜フィルタを介して波長λ
1 の光信号と波長λ2 の光信号に波長毎に分離され、送
出される。
【0023】光スイッチ41へは、光フィルタ39と光
フィルタ40から波長λ1 の同じ光信号が入力される
が、通常時は光フィルタ39からの波長λ1 の光信号を
取り入れている。光スイッチ41の詳細を図18を使っ
て説明する。この光スイッチ321は2入力1出力のス
イッチであり、波長λ1 の同じ光信号が入力されている
が、印加電界を変化させることにより、いずれか一方の
光信号をを選択して送出する。
【0024】光スイッチ42も同様に光フィルタ39と
光フィルタ40からの同じ波長λ2の光信号が入力され
るが、通常時は光フィルタ40からの波長λ2 の光信号
を取り入れている。波長λ1 、λ2 の光信号はそれぞれ
光受信器43,44で電気信号に変換されて送出され
る。光受信部の詳細を図13を使って説明する。図にお
いて、271はフォトディテクタ、272は等化増幅
部、273は認識部、274はバイアス部、275はタ
イミング増幅部をそれぞれ示している。光信号はフォト
ディテクタ271における受光素子で受信され、電気信
号に変換される。等化増幅部272において変換された
電気信号を波形等化、増幅し、伝送路で生じた損失分を
補う。またバイアス部において受光素子のバイアス電圧
を制御する。タイミング増幅部275において等化増幅
部272より与えられる信号よりクロック信号成分を抽
出し、抽出したクロック信号の波形を整える。
【0025】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。受信分離部4に
おいて通常時にはLINE1に伝送されているλ1 +λ
2 の多重化信号の内、波長λ1の光信号を受信している
ので、受信側の切替部は該光信号を取り込むように操作
される。
【0026】回線断検出部37では、光伝送路LINE
1に伝送されている光信号が存在しないことから回線断
を確認し、光スイッチ41に対して波長λ1 の光信号を
光フィルタ40から入力されるように、回線切り替え命
令である制御信号が発生される。回線断検出部37の詳
細を図14を使って説明する。図において281はビー
ムスプリッタ、282はフォトディテクタ、283は等
化増幅部、284はバイアス、285はタイミング増幅
部をそれぞれ示している。ビームスプリッタ281では
光伝送路に送出された光信号を少量分波し、フォトディ
テクタ282へ送出する。該光信号は、フォトディテク
タ282における受光素子によって受光され、等化増幅
部283において光入力電力の損失分を補う。また、バ
イアス部において受光素子の電圧を制御する。タイミン
グ増幅部においてはクロック信号を抽出するが、もし、
光信号のクロックが抽出されなければ光スイッチ41へ
回線切り替え命令である制御信号を発生する。また、抽
出する際に、電気信号のクロックを抽出するのでは光送
信部31,32以前の故障を検出する可能性があるが、
ここでは光送信部31,32によって新たに周波数変調
された光信号のクロックを抽出しているので、前記光送
信部31,32以降での障害を検出することになる。ま
た光伝送路LINE2で回線断が生じた場合も、同様の
操作が行われる。
【0027】光スイッチ41は前記制御信号に応じて波
長λ1 の光信号が光フィルタ40から入力されるように
回線を切り替える。該光信号は光受信器43において電
気信号に変換されて送出される。以上のように回線断の
影響を受けた波長λ1 の光信号を受け取る。回線断時間
の長さについては以下の通りである。第1の発明では、
回線断が発生してから多重化するのではなく、回線断が
発生する以前から多重化しており、全ての光信号が冗長
性を持っている。よって、切り替え作業のみで回線断の
影響を受けた光信号と同じものを選択することができ
る。また、回線切り替えが受信側を介して行われる。ま
た、従来のシステムでは予備系にダミー信号を送出して
正常を確認してから回線断の影響を受けた光信号を送出
していたが、本発明では、常に光伝送路には光信号が伝
送されているのでダミー信号を送出する必要がない。以
上より、回線断時間の長さは短いものとなる。
【0028】図3は第1の発明の第2の実施例である。
本実施例では3システムからの電気信号をそれぞれ波長
の異なる3つの光信号に変換し、3本の光伝送路で伝送
するものであり、第1の実施例とは多重化信号の組み合
わせのみ異なり基本的な動作は同様である。この実施例
の特徴としては、回線断が発生する前に異なる波長の光
信号を予め多重し、受信側で多重化した信号の一部を取
り込んでいる。
【0029】図において、51〜53は光送信器、54
〜56はビームスプリッタ、57〜59は光カプラ、6
0〜62は断検出回路、63〜65は光フィルタ、66
〜68は光スイッチ、69〜71は光受信器をそれぞれ
示している。多重送信部3においては、光送信器51に
よってSYS1からの電気信号を波長λ1 の光信号に変
換する。光送信器52によってSYS2からの電気信号
を波長λ2 の光信号に変換する。光送信器53によって
SYS3からの電気信号を波長λ3 の光信号に変換す
る。該光信号はビームスプリッタ54〜56により、2
つの光信号に分波される。このとき、該光信号のレベル
は約1/2になる。光カプラ57ではビームスプリッタ
54から送出された波長λ1 の光信号と、ビームスプリ
ッタ56から送出された波長λ3 の光信号を波長多重
し、光伝送路へ送出する。波長多重された光信号をλ1
+λ3 と呼ぶことにすると、光伝送路LINE1には光
信号λ1 +λ3 が送出されることになる。光カプラ58
ではビームスプリッタ55から送出された波長λ2 の光
信号と、ビームスプリッタ54から送出された波長λ1
の光信号を波長多重し、光伝送路へ送出する。波長多重
された光信号をλ2 +λ1 と呼ぶことにすると、光伝送
路LINE2には光信号λ2 +λ1 が伝送されることに
なる。光カプラ59ではビームスプリッタ56から送出
された波長λ3 の光信号と、ビームスプリッタ55から
の波長λ2 の光信号を波長多重し、光伝送路へ送出す
る。波長多重された光信号をλ3 +λ2 と呼ぶことにす
ると、光伝送路LINE3には光信号λ3 +λ2 が送出
されることになる。
【0030】受信分離部4では、LINE1〜LINE
3の多重化された光信号は光フィルタ63〜65により
波長毎に分離され、波長λ1 の光信号は光スイッチ66
に、波長λ2 の光信号は光スイッチ67に、波長λ3
光信号は光スイッチ68にそれぞれ送出される。光スイ
ッチ66へは、光フィルタ63と光フィルタ64から同
じ波長λ1 の光信号が挿入されるが、通常時は光フィル
タ63からの波長λ1の光信号を取り入れている。光ス
イッチ67へも同様に光フィルタ64と光フィルタ65
からの同じ波長λ2 の光信号が挿入されるが、通常時は
光フィルタ64からの波長λ2 の光信号を取り入れてい
る。光スイッチ68へも同様に光フィルタ65と光フィ
ルタ63からの同じ波長λ3 の光信号が挿入されるが、
通常時は光フィルタ65からの波長λ3 の光信号を取り
込んでいる。波長λ1 、λ2 、λ 3 の光信号はそれぞれ
光受信器69〜71で電気信号に変換されて送出され
る。
【0031】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。よって、光伝送
路LINE1で伝送されていた波長λ1 +λ3 の光信号
は受信側に到着することはない。通常時にはLINE1
に伝送されているλ1 +λ3 の光信号の内、波長λ1
光信号だけ受信しているので、該光信号を取り込むよう
に操作される。回線断検出回路60では、何も伝送路か
ら光信号が送出されてこないので回線断を確認し、光ス
イッチ66に対して波長λ1 の光信号を光フィルタ64
から取り込むように、回線切り替え命令である制御信号
が発生される。光スイッチ66は制御信号に応じて回線
を切り替える。以上のように回線断の影響を受けた波長
λ1 の光信号を受け取る。また、光伝送路LINE2、
LINE3で回線断が生じた場合も、同様な操作が行わ
れる。
【0032】回線断時間の長さについては、前記第1の
発明の第1実施例の場合と同様である。また、この場合
光伝送路が2本の場合でも冗長することができる。すな
わち、1本の伝送路に波長λ1 〜λ3 の光信号を波長多
重化したものを伝送し、受信部で波長毎に分離するもの
である。この場合も光伝送路が3本の場合と同様の効果
が得られる。
【0033】一般にこの効果については、波長の異なる
光信号の個数がnで、光伝送路の本数がm本の場合につ
いても、全ての波長の光信号が複数の回線に送出される
限りは同様のことが言える。図4は第2の発明の第1の
実施例である。本実施例では2システムからの電気信号
をそれぞれ波長の異なる2つの光信号に変換し、2本の
光伝送路で伝送するものである。この実施例の特徴とし
ては、通常時は波長多重することなく伝送するが、回線
断発生時には回線断による影響を受けた側の光信号を波
長多重して正常側の光伝送路で伝送する。第1の発明は
回線断が生ずる前に、異なる波長の光信号を予め多重し
て伝送路へ送出しているのに対し、第2の発明では回線
断が生じてから該光信号を多重化しているものである。
【0034】図において、81,82は光送信器、8
3,84は光スイッチ、85,86、91,92は光カ
プラ、87,88は断検出回路、89,90は光フィル
タ、93,94は光受信器をそれぞれ示している。多重
送信部3においては、光送信器81によってSYS1か
らの電気信号を波長λ1 の光信号に変換する。光送信器
82によってSYS2からの電気信号を波長λ2 の光信
号に変換する。通常時、光スイッチ83では波長λ1
光信号を光カプラ85へ送出されるように光信号を選択
し、光スイッチ84では波長λ2 の光信号を光カプラ8
6へ送出されるように回線が選択される。この場合、1
入力2出力の光スイッチが用いられる。よって、光カプ
ラ85,86においては通常時は波長多重せず、光伝送
路LINE1、LINE2には波長λ1 、λ2 の光信号
がそれぞれ送出されることになる。
【0035】受信分離部4では、LINE1、LINE
2に伝送される光信号は光フィルタ89,90を介し
て、波長λ1 の光信号は光カプラ91に、波長λ2 の光
信号は光カプラ92にそのまま送出される。光カプラ9
1では光フィルタ89から送出された波長λ1 の光信号
だけを受け取っているので、該光信号を光受信器93へ
そのまま送出する。光カプラ92では光フィルタ90か
ら送出された波長λ2 の光信号だけが挿入されているの
で、何も合成することなく該光信号を光受信器94へそ
のまま送出する。波長λ1 、λ2 の光信号はそれぞれ光
受信器93,94で電気信号に変換されて送出される。
【0036】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。光伝送路LIN
E1で伝送されていた波長λ1 の光信号は受信側に到着
することはない。したがって、回線断の影響を受けた波
長λ1 の光信号を正常回線であるLINE2を介して伝
送されるように操作される。
【0037】回線断検出部87では、何も伝送路から光
信号が送出されてこないので回線断を確認し、光スイッ
チ83に対して波長λ1 の光信号を光カプラ86へ送出
するように、回線切り替え命令である制御信号が発生さ
れる。なお、この制御信号は光伝送路の逆回線を介して
伝送される。制御信号に応じた光スイッチ83では、波
長λ1 の光信号を光カプラ86へ送出されるように回線
が選択され、光カプラ86では光スイッチ83から送出
された波長λ1 の光信号と、光スイッチ84から送出さ
れた波長λ2 の光信号を波長多重し、光伝送路へ送出す
る。
【0038】なお、この多重化信号をλ2 +λ1 と呼ぶ
ことにすると、光伝送路LINE2へは光信号λ2 +λ
1 の光信号が伝送されることになる。該光信号は光フィ
ルタ90において波長毎に分離され、波長λ1 の光信号
は光カプラ91へ、波長λ2の光信号は光カプラ92へ
それぞれ送出される。光カプラ91、92では該光信号
をそのまま光受信器93,94へそれぞれ送信し、電気
信号に変換される。ここで光スイッチではなく、光カプ
ラを使用していることにより回線断による回線の切り替
えが不要となる。また、光伝送路LINE2で回線断が
生じた場合も同様な操作が行われる。
【0039】回線断時間の長さについては以下の通りで
ある。第2の発明では回線断が生じてから光信号を多重
化している。よって、第1の発明のように受信側での回
線切り替えをではなく、送信側においての回線切り替え
を必要とする。以上より、第1の発明より若干瞬断時間
は長くなるが、第1の発明同様、光伝送路にダミー信号
を送出する必要はない。よって、従来例と比較して、回
線断時間の長さは短いものとなる。
【0040】図5は第2の発明の第2の実施例である。
本実施例では3システムからの電気信号をそれぞれ波長
の異なる3つの光信号に変換し、3本の光伝送路で伝送
するものであり、第1の実施例とは多重化信号の組み合
わせのみが異なり、基本的な動作は同様である。この実
施例の特徴としては、通常時は波長多重することなく伝
送するが、回線断発生時には回線断による影響を受けた
光信号を波長多重して正常回線で伝送する。
【0041】図において、101〜103は光送信器、
104〜106は光スイッチ、107〜109、116
〜118は光カプラ、110〜112は断検出回路、1
13〜115は光フィルタ、119〜121は光受信器
をそれぞれ示している。多重送信部3においては、光送
信器101によってSYS1からの電気信号を波長λ1
の光信号に変換する。光送信器102によってSYS2
からの電気信号を波長λ2 の光信号に変換する。光送信
器103によってSYS3からの電気信号を波長λ3
光信号に変換する。通常時、光スイッチ104では波長
λ1 の光信号を光カプラ107へ送出されるように、光
スイッチ105では波長λ2 の光信号を光カプラ108
へ送出されるように、光スイッチ106では波長λ3
光信号を光カプラ109へ送出されるように回線が選択
される。よって、光カプラ107〜109においては通
常時は波長多重せず、光伝送路LINE1〜LINE3
には波長λ1 、λ2 、λ3 の光信号がそれぞれ送出され
ることになる。
【0042】受信分離部4では、LINE1〜LINE
3に伝送される光信号は多重化された信号ではないの
で、光フィルタ113〜115では波長分離せず、波長
λ1 の光信号は光カプラ116に、波長λ2 の光信号は
光カプラ117に、波長λ3 の光信号は光カプラ118
にそのまま送出される。光カプラ116では光フィルタ
113から送出された波長λ1 の光信号だけが挿入され
ているので、何も合成することなく該光信号を光受信器
119へそのまま送出する。光カプラ117では光フィ
ルタ114から送出された波長λ2 の光信号だけが挿入
されているので、何も合成することなく該光信号を光受
信器120へそのまま送出する。光カプラ118では光
フィルタ115から送出された波長λ3 の光信号だけが
挿入されているので、何も合成することなく該光信号を
光受信器121へそのまま送出する。波長λ1 、λ2
λ3 の光信号はそれぞれ光受信器119〜121で電気
信号に変換されて送出される。
【0043】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。光伝送路LIN
E1で伝送されていた波長λ1 の光信号は受信側に到着
することはない。したがって、回線断の影響を受けた波
長λ1 の光信号を正常回線であるLINE2を介して伝
送されるように操作される。
【0044】回線断検出部110では、何も伝送路から
光信号が送出されてこないので回線断を確認し、光スイ
ッチ104に対して波長λ1 の光信号を光カプラ108
へ送出するように、回線切り替え命令である制御信号が
発生される。なお、この制御信号は光伝送路の逆方向回
線を介して伝送される。制御信号に応じた光スイッチ1
04では、波長λ1 の光信号を光カプラ108へ送出さ
れるように回線が選択され、光カプラ108では光スイ
ッチ104から送出された波長λ1 の光信号と、光スイ
ッチ105から送出された波長λ2 の光信号を波長多重
し、光伝送路へ送出する。なお、この多重化信号をλ2
+λ1 と呼ぶことにすると、光伝送路LINE2へは光
信号λ2 +λ1 の光信号が伝送されることになる。該光
信号は光フィルタ114において波長毎に分離され、波
長λ1 の光信号は光カプラ116へ、波長λ2 の光信号
は光カプラ117へそれぞれ送出される。光カプラ11
6、117では該光信号をそのまま光受信器119,1
20へそれぞれ送信する。ここで光スイッチではなく、
光カプラを使用していることにより回線断による回線の
切り替えが不要となる。また、光伝送路LINE2,L
INE3で回線断が生じた場合も同様な操作が行われ
る。
【0045】回線断時間の長さについては以下の通りで
ある。第2の発明では回線断が生じてから光信号を多重
化している。よって、第1の発明のように受信側での回
線切り替えをではなく、送信側においての回線切り替え
を必要とする。以上より、第1の発明より若干瞬断時間
は長くなるが、第1の発明同様、光伝送路にダミー信号
を送出する必要はない。よって、従来例と比較して、回
線断時間の長さは短いものとなる。
【0046】一般にこの効果については、波長の異なる
光信号の個数がnで、光伝送路の本数がm本の場合につ
いても同様のことが言える。図6は第3の発明の第1の
実施例である。本実施例では2システムからの電気信号
をそれぞれ波長の異なる2つの光信号に変換し、2本の
光信号で伝送するものである。この実施例の特徴として
は、通常時は波長多重することなく伝送するが、回線断
発生時には回線断による影響を受けた光信号を波長多重
して正常回線で伝送する。第2の発明とは回線断が生じ
た場合に発生される制御信号が送信側だけでなく、受信
側へも送信される点が異なっている。
【0047】図において、131,132は光送信器、
133,134、141,142は光スイッチ、13
5,136は光カプラ、137,138は断検出回路、
139,140は光フィルタ、143,144は光受信
器をそれぞれ示している。多重送信部3においては、光
送信器131によってSYS1からの電気信号を波長λ
1 の光信号に変換する。光送信器132によってSYS
2からの電気信号を波長λ2 の光信号に変換する。通常
時、光スイッチ133では波長λ1 の光信号を光カプラ
135へ送出されるように回線が選択され、光スイッチ
134では波長λ2 の光信号を光カプラ136へ送出さ
れるように回線が選択される。よって、光カプラ13
5,136においては通常時は波長多重せず、光伝送路
LINE1、LINE2には波長λ1 、λ2 の光信号が
それぞれ送出されることになる。
【0048】受信分離部4では、LINE1、LINE
2に伝送される光信号は多重化された信号ではないの
で、光フィルタ139,140では波長分離せず、波長
λ1 の光信号は光スイッチ141に、波長λ2 の光信号
は光スイッチ142にそのまま送出される。光スイッチ
141では光フィルタ139から送出された波長λ1
光信号を光受信器143へ、光カプラ142では光フィ
ルタ140から送出された波長λ2 の光信号を光受信器
144へそのまま送出する。波長λ1 、λ2 の光信号は
それぞれ光受信器143,144で電気信号に変換され
て送出される。
【0049】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。光伝送路LIN
E1で伝送されていた波長λ1 の光信号は受信側に到着
することはない。したがって、回線断の影響を受けた波
長λ1 の光信号を正常回線であるLINE2を介して伝
送されるように操作される。
【0050】回線断検出部137では、何も伝送路から
光信号が送出されてこないので回線断を確認し、光スイ
ッチ133に対して波長λ1 の光信号を光カプラ136
へ送出するように、回線切り替え命令である制御信号が
発生される。なお、この制御信号は光伝送路の逆方向回
線を介して伝送される。また、光スイッチ141に対し
ては波長λ1 の光信号を光フィルタ140から取り込む
ように、回線切り替え命令である制御信号が発生され
る。制御信号に応じた光スイッチ133では、波長λ1
の光信号を光カプラ136へ送出されるように回線が選
択され、光カプラ136では光スイッチ133から送出
された波長λ1 の光信号と、光スイッチ134から送出
された波長λ2 の光信号を波長多重し、光伝送路へ送出
する。なお、この多重化信号をλ2 +λ1 と呼ぶことに
すると、光伝送路LINE2へは光信号λ2 +λ1 の光
信号が伝送されることになる。該光信号は光フィルタ1
40において波長毎に分離され、波長λ1 の光信号は光
スイッチ141へ、波長λ2の光信号は光スイッチ14
2へそれぞれ送出される。光スイッチ141では、波長
λ1 の光信号を光フィルタ140から取り込むように回
線が切り替えられる。したがって、波長λ1 、λ2 の光
信号はそのまま光受信器143,144へそれぞれ送出
される。
【0051】回線断時間の長さについては以下の通りで
ある。第3の発明では回線断が生じてから光信号を多重
化している。よって、第1の発明のように受信側での回
線切り替えではなく、送信側においての回線切り替えを
必要とする。また、第2の発明とは異なり、受信側にお
いても回線切り替えが存在する。以上より、第1の発明
より若干瞬断時間は長くなるが、第1の発明同様、光伝
送路にダミー信号を送出する必要はない。よって、第2
の発明とほぼ同様の瞬断時間の短縮化が期待できる。
【0052】図7は第3の発明の第2の実施例である。
本実施例では3システムからの電気信号を波長の異なる
3つの光信号に変換し、3本の光伝送路で伝送するもの
であり、第1の実施例とは多重化信号の組み合わせのみ
異なり、基本的動作な動作は同様である。この実施例の
特徴としては、通常時は波長多重することなく伝送する
が、回線断発生時には回線断による影響を受けた光信号
を波長多重して正常回線で伝送する。
【0053】図において、151〜153は光送信器、
154〜156、166〜168は光スイッチ、157
〜159は光カプラ、160〜162は断検出回路、1
63〜165は光フィルタ、169〜171は光受信器
をそれぞれ示している。多重送信部3においては、光送
信器151によってSYS1からの電気信号を波長λ1
の光信号に変換する。光送信器152によってSYS2
からの電気信号を波長λ2 の光信号に変換する。光送信
器153によってSYS3からの電気信号を波長λ3
光信号に変換する。通常時、光スイッチ154では波長
λ1 の光信号を光カプラ157へ送出されるように、光
スイッチ155では波長λ2 の光信号を光カプラ158
へ送出されるように、光スイッチ156では波長λ3
光信号を光カプラ159へ送出されるように回線が選択
される。よって、光カプラ157〜159においては通
常時は波長多重せず、光伝送路LINE1〜LINE3
には波長λ1 、λ2 、λ3 の光信号がそれぞれ送出され
ることになる。
【0054】受信分離部4では、LINE1〜LINE
3に伝送される光信号は多重化された信号ではないの
で、光フィルタ163〜165では波長分離せず、波長
λ1 の光信号は光スイッチ166に、波長λ2 の光信号
は光スイッチ167に、波長λ 3 の光信号は光スイッチ
168にそのまま送出される。光スイッチ166では光
フィルタ163から送出された波長λ1 の光信号を光受
信器169へ、光スイッチ167では光フィルタ164
から送出された波長λ2 の光信号を光受信器170へ、
光スイッチ168では光フィルタ165から送出された
波長λ3 の光信号を光受信器171へそのまま送出す
る。波長λ1 、λ2 、λ3 の光信号はそれぞれ光受信器
169〜171で電気信号に変換されて送出される。
【0055】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。光伝送路LIN
E1で伝送されていた波長λ1 の光信号は受信側に到着
することはない。したがって、回線断の影響を受けた波
長λ1 の光信号を正常回線であるLINE2を介して伝
送されるように操作される。
【0056】回線断検出部160では、何も伝送路から
光信号が送出されてこないので回線断を確認し、光スイ
ッチ154に対して波長λ1 の光信号を光カプラ158
へ送出するように、回線切り替え命令である制御信号が
発生される。なお、この制御信号は光伝送路の逆方向回
線を介して伝送される。また、光スイッチ166に対し
ては波長λ1 の光信号を光フィルタ164から取り込む
ように、回線切り替え命令である制御信号が発生され
る。制御信号に応じた光スイッチ154では、波長λ1
の光信号を光カプラ158へ送出されるように回線が切
り替えられ、光カプラ158では光スイッチ154から
送出された波長λ1 の光信号と、光スイッチ155から
送出された波長λ2 の光信号を波長多重し、光伝送路へ
送出する。なお、この多重化信号をλ2 +λ1 と呼ぶこ
とにすると、光伝送路LINE2へは光信号λ2 +λ1
の光信号が伝送されることになる。該光信号は光フィル
タ164において波長毎に分離され、波長λ1 の光信号
は光スイッチ166へ、波長λ2 の光信号は光スイッチ
167へそれぞれ送出される。光スイッチ166では、
波長λ1 の光信号を光フィルタ164から取り込むよう
に回線が切り替えられる。したがって、波長λ1 、λ2
の光信号はそのまま光受信器169,170へそれぞれ
送出される。また、光伝送路LINE2、LINE3で
回線断が生じた場合も同様な操作が行われる。
【0057】回線断時間の長さについては以下の通りで
ある。第3の発明では回線断が生じてから光信号を多重
化している。よって、第1の発明のように受信側での回
線切り替えではなく、送信側においての回線切り替えを
必要とする。また、第2の発明とは異なり、受信側にお
いても回線切り替えが存在する。以上より、第1の発明
より若干瞬断時間は長くなるが、第1の発明同様、光伝
送路にダミー信号を送出する必要はない。よって、第2
の発明とほぼ同様の瞬断時間の短縮化が期待できる。
【0058】一般にこの効果については、波長の異なる
光信号の個数がnで、光伝送路の本数がm本の場合につ
いても、全ての波長の光信号が複数の回線に送出される
限りは同様のことが言える。図8は第4の発明の第1の
実施例である。本実施例では2システムからの電気信号
をそれぞれ波長の異なる2つの光信号に変換し、2本の
光伝送路で伝送するものである。この実施例の特徴とし
ては、全ての波長の光信号の伝送経路が全て実質等長と
なっている。これにより、受信側で複数の伝送路からの
同一光信号を同期化することができる。また、受信側で
予め多重化した光信号を常に送信し、回線断が発生して
も他の回線いずれかに回線断の影響を受ける光信号が伝
送されており、そこから常に該光信号を取り込んでいる
ので、回線断による瞬断はないが、受信レベルとしては
減少する。
【0059】図において、181,182は光送信器、
183,184はビームスプリッタ、185,186、
191,192は光カプラ、187,188は断検出回
路、189,190は光フィルタ、193,194は光
受信器をそれぞれ示している。多重送信部3において
は、光送信器181によってSYS1からの電気信号を
波長λ1 の光信号に変換する。光送信器182によって
SYS2からの電気信号を波長λ2 の光信号に変換す
る。通常時、該光信号はビームスプリッタ183,18
4により、2つの光信号に分波される。このとき、該光
信号のレベルは約1/2になる。光カプラ185ではビ
ームスプリッタ183からの波長λ1 の光信号と、ビー
ムスプリッタ184からの波長λ2 の光信号を波長多重
する。光カプラ186ではビームスプリッタ183から
の波長λ1 の光信号と、ビームスプリッタ184からの
波長λ2 の光信号を波長多重する。波長多重された光信
号をλ 1 +λ2 と呼ぶことにすると、光伝送路LINE
1,LINE2には同じ光信号λ1 +λ2 が送出される
ことになる。
【0060】受信分離部4では、LINE1,LINE
2に伝送される多重化された光信号は光フィルタ18
9,190により波長毎に分離され、波長λ1 の光信号
は光カプラ191へ、波長λ2 の光信号は光カプラ19
2へそれぞれ送出される。光カプラ191では光フィル
タ189と、光フィルタ190からの波長λ1 の光信号
を合成し、光受信器193へ送出する。光カプラ192
では光フィルタ189と、光フィルタ190からの波長
λ2 の光信号を合成し、光受信器194へ送出する。た
だし、波長λ1 の光信号が伝送される複数の光伝送経
路、即ち、1つはビームスプリッタ183→光カプラ1
85→光伝送路LINE1 →断検出回路187→光フィ
ルタ189→光カプラ191の経路と、もう1つはビー
ムスプリッタ183→光カプラ186→光伝送路LIN
E2→断検出回路188→光フィルタ190→光カプラ
191の経路を実質等長とすることで光カプラ191で
同期受信をすることができる。また、波長λ2 の光信号
についても同様である。また、伝送路に遅延回路等を挿
入し、同期をとれるようにすることも可能であり、伝送
路が実質等長であれば同期受信できる。
【0061】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。光伝送路LIN
E1で伝送されていたλ1 +λ2 の光信号は受信側に到
着することはない。だが、波長λ1 の光信号も、波長λ
2 の光信号もレベルは約1/2であるが他の正常回線L
INE2で伝送されており、それぞれを光受信器19
3,194における等化増幅部で受信レベルを送信時レ
ベルにまで引き上げ、通常時と同様の受信をすることが
できる。また、受信レベルが約1/2になることを考慮
して、光送信器により予め通常時の約2倍のレベルで出
力するように断検出回路187から光送信器181,1
82へ制御信号を送出することでも同様の効果が得られ
る。また、光伝送路LINE2で回線断が生じた場合も
同様な操作が行われる。
【0062】回線断の長さについては以下の通りであ
る。第4の発明では、回線断が発生してから波長多重す
るのではなく、回線断が発生する以前から多重化してお
り、全ての光信号が冗長性を持っている。また、全ての
波長の光信号の伝送経路が全て実質等長となっており、
受信側で同一光信号の同期をとることが可能となる。以
上より、回線断による瞬断を無くすことができる。
【0063】図9は第4の発明の第2の実施例である。
本実施例では3システムからの電気信号をそれぞれ波長
の異なる3つの光信号に変換し、3本の伝送路で伝送す
るものであり、該1実施例とは多重化信号の組み合わせ
のみが異なり、基本的な動作は同様である。この実施例
の特徴としては、全ての波長の光信号の伝送路が全て実
質等長となっている。これにより、受信側で複数の伝送
路からの同一光信号を同期化することができる。また、
受信側で予め多重化した光信号を常に送信し、回線断が
発生しても他の回線いずれかに回線断の影響を受ける光
信号が伝送されており、そこから常に該光信号を取り込
んでいるので、回線断による瞬断はないが、受信レベル
としては減少する。
【0064】図において、201〜203は光送信器、
204〜206はビームスプリッタ、207〜209、
216〜218は光カプラ、210〜212は断検出回
路、213〜215は光フィルタ、219〜221は光
受信器をそれぞれ示している。多重送信部3において
は、光送信器201によってSYS1からの電気信号を
波長λ1 の光信号に変換する。光送信器202によって
SYS2からの電気信号を波長λ2 の光信号に変換す
る。光送信器203によってSYS3からの電気信号を
波長λ3 の光信号に変換する。通常時、該光信号はビー
ムスプリッタ204〜206により、2つの光信号に分
波される。このとき、該光信号のレベルは約1/2にな
る。光カプラ207ではビームスプリッタ204からの
波長λ1 の光信号と、ビームスプリッタ206からの波
長λ3 の光信号を波長多重する。波長多重された光信号
をλ1 +λ3 と呼ぶことにすると、光伝送路LINE1
にはλ 1 +λ3 の光信号が送出されることになる。光カ
プラ208ではビームスプリッタ204からの波長λ1
の光信号と、ビームスプリッタ205からの波長λ2
光信号を波長多重する。波長多重された光信号をλ2
λ1 と呼ぶことにすると、光伝送路LINE2にはλ2
+λ1 の光信号が送出されることになる。光カプラ20
9ではビームスプリッタ205からの波長λ2 の光信号
と、ビームスプリッタ206からの波長λ3 の光信号を
波長多重する。波長多重された光信号をλ 3 +λ2 と呼
ぶことにすると、光伝送路LINE3にはλ3 +λ2
光信号が送出されることになる。
【0065】受信分離部4では、LINE1〜LINE
3に伝送される多重化された光信号は光フィルタ213
〜215により波長毎に分離され、波長λ1 の光信号は
光カプラ216へ、波長λ2 の光信号は光カプラ217
へ、波長λ3 の光信号は光カプラ218へそれぞれ送出
される。光カプラ216では光フィルタ213と、光フ
ィルタ214からの波長λ1 の光信号を合成し、光受信
器219へ送出する。光カプラ217では光フィルタ2
14と、光フィルタ215からの波長λ2 の光信号を合
成し、光受信器220へ送出する。光カプラ218では
光フィルタ215と、光フィルタ213からの波長λ3
の光信号を合成し、光受信器221へ送出する。ただ
し、波長λ1 の光信号が伝送される複数の光伝送経路、
即ち、1つはビームスプリッタ204→光カプラ207
→光伝送路LINE1 →断検出回路210→光フィルタ
213→光カプラ216の経路と、もう1つはビームス
プリッタ204→光カプラ208→光伝送路LINE2
→断検出回路211→光フィルタ214→光カプラ21
6の経路を実質等長とすることで光カプラ216で同期
受信をすることができる。また、波長λ2 、λ3 の光信
号についても同様である。 次に、光伝送路での回線断
時の予備系の切り替え復旧動作につき以下に説明する。
【0066】仮に、光伝送路LINE1で回線断が発生
したとする。光伝送路LINE1で伝送されていたλ1
+λ3 の光信号は受信側に到着することはない。だが、
波長λ1 の光信号も、波長λ3 の光信号もレベルは約1
/2であるが、それぞれ他の正常回線LINE2、LI
NE3で伝送されており、それぞれを光受信器219,
221における等化増幅部で受信レベルを送信時レベル
にまで引き上げ、通常時と同様の受信をすることができ
る。また、光伝送路LINE2,LINE3で回線断が
生じた場合も同様な操作が行われる。
【0067】回線断の長さについては以下の通りであ
る。第4の発明では、回線断が発生してから波長多重す
るのではなく、回線断が発生する以前から多重化してお
り、全ての光信号が冗長性を持っている。また、全ての
波長の光信号の伝送経路が全て実質等長となっており、
受信側で同一光信号の同期をとることが可能となる。以
上より、回線断による瞬断を無くすことができる。
【0068】一般にこの効果については、波長の異なる
光信号の個数がnで、光伝送路の本数がm本の場合につ
いても、全ての波長の光信号が複数の回線に送出される
限りは同様のことが言える。図10は第5の発明の第1
の実施例である。本実施例では2システムからの電気信
号をそれぞれ波長の異なる2つの光信号に変換し、2本
の伝送路で伝送するものである。この実施例の特徴とし
ては、全ての波長の光信号の伝送路が全て実質等長とな
っている。これにより、受信側で複数の伝送路からの同
一光信号を同期化することができる。また、送信側で予
め多重化した光信号を常に送信し、回線断が発生しても
他の回線いずれかに回線断の影響を受ける光信号が伝送
されており、そこから常に該光信号を取り込んでいるの
で、回線断による瞬断はないが、受信レベルとしては減
少する。また、第4の発明ではビームスプリッタで分波
した後、光カプラで波長多重しているのに対し、第5の
発明では光カプラで波長多重した後、ビームスプリッタ
で分波している。これにより、第5の発明の場合は光カ
プラやビームスプリッタの個数は減少させることができ
るが、多重化する信号の組み合わせは限定されたものと
なる。
【0069】図において、231,232は光送信器、
233,237は光カプラ、234はビームスプリッ
タ、235,236は断検出回路、238は光フィル
タ、239,240は光受信器をそれぞれ示している。
多重送信部3においては、光送信器231によってSY
S1からの電気信号を波長λ1 の光信号に変換する。光
送信器232によってSYS2からの電気信号を波長λ
2 の光信号に変換する。該光信号は光カブラ233で波
長多重される。波長多重された光信号をλ1 +λ2 と呼
ぶことにする。該光信号はビームスプリッタ234によ
り2つの光信号λ1 +λ2 に分波され、光伝送路LIN
E1、LINE2にそれぞれ送出される。このとき、該
光信号のレベルは約1/2になる。
【0070】受信分離部4では、LINE1,LINE
2に伝送される多重化された光信号は光カプラ237に
より合成され、ビームスプリッタ238において波長毎
に分離される。波長λ1 の光信号は光受信器239へ、
波長λ2 の光信号は光受信器240へそれぞれ送出され
る。ただし、λ1 +λ2 の光信号が伝送される複数の光
伝送経路、即ち、1つはビームスプリッタ234→光伝
送路LINE1 →断検出回路235→光カプラ237の
経路と、もう1つはビームスプリッタ234→光伝送路
LINE2→断検出回路236→光カプラ237の2つ
の経路を実質等長とすることで光カプラ237において
同期受信をすることができる。
【0071】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。光伝送路LIN
E1で伝送されていたλ1 +λ2 の光信号は受信側に到
着することはない。だが、受信レベルとしては約1/2
にはなるが、他の正常回線である光伝送路LINE2に
おいて該光信号と同じλ1 +λ2 の光信号が伝送されて
おり、光受信器239,240における等化増幅部にお
いて受信レベルを送信時のレベルにまで引き上げ、通常
時と同様の受信をすることができる。
【0072】回線断の長さについては以下の通りであ
る。第5の発明では、回線断が発生してから波長多重す
るのではなく、回線断が発生する以前から多重化してお
り、全ての光信号が冗長性を持っている。また、全ての
波長の光信号の伝送経路が全て実質等長となっており、
受信側で同一光信号の同期をとることが可能となる。以
上より、回線断による瞬断を無くすことができる。
【0073】図11は第5の発明の第2の実施例であ
る。本実施例では3システムからの電気信号をそれぞれ
波長の異なる3つの光信号に変換し、3本の伝送路で伝
送するものであり、第1の実施例とは多重化信号の組み
合わせのみ異なり基本的な動作は同様である。この実施
例の特徴としては、全ての波長の光信号の伝送経路が全
て実質等長となっている。これにより、受信側で複数の
伝送路からの同一光信号を同期化することができる。ま
た、受信側で予め多重化した光信号を常に送信し、回線
断が発生しても他の回線いずれかに回線断の影響を受け
る光信号が伝送されており、そこから常に該光信号を取
り込んでいるので、回線断による瞬断はないが、受信レ
ベルとしては減少する。第4の発明ではビームスプリッ
タで分波した後、光カプラで波長多重しているのに対
し、第5の発明では光カプラで波長多重した後、ビーム
スプリッタで分波している。これにより、第5の発明の
場合は光カプラやビームスプリッタの個数は減少させる
ことができるが、多重化する信号の組み合わせは限定さ
れたものとなる。
【0074】図において、242〜244は光送信器、
245,250は光カプラ、246はビームスプリッ
タ、247〜249は断検出回路、251は光フィル
タ、252〜254は光受信器をそれぞれ示している。
多重送信部3においては、光送信器242によってSY
S1からの電気信号を波長λ1 の光信号に変換する。光
送信器243によってSYS2からの電気信号を波長λ
2 の光信号に変換する。光送信器244によってSYS
3からの電気信号を波長λ3 の光信号に変換する。通常
時、該光信号は光カブラ245で波長多重される。波長
多重された光信号をλ1 +λ2 +λ3 と呼ぶことにす
る。該光信号はビームスプリッタ246により3つの光
信号λ1 +λ2 +λ3 に分波され、光伝送路LINE1
〜LINE3にそれぞれ送出される。このとき、該光信
号のレベルは約1/3になる。
【0075】受信分離部4では、LINE1〜LINE
3に伝送される多重化された光信号は光カプラ250に
より合成され、光フィルタ251において波長毎に分離
される。波長λ1 の光信号は光受信器252へ、波長λ
2 の光信号は光受信器253へ、波長λ3 の光信号は光
受信器254へそれぞれ送出される。ただし、λ1 +λ
2 +λ3 の光信号が伝送される複数の光伝送経路、即
ち、1つはビームスプリッタ246→光伝送路LINE
1 →断検出回路247→光カプラ250の経路と、ビー
ムスプリッタ246→光伝送路LINE2→断検出回路
248→光カプラ250と、もう1つはビームスプリッ
タ246→光伝送路LINE3→断断検出回路249→
光カプラ250の3つの経路を実質等長とすることで光
カプラ250において同期受信をすることができる。
【0076】次に、光伝送路での回線断時の予備系の切
り替え復旧動作につき以下に説明する。仮に、光伝送路
LINE1で回線断が発生したとする。光伝送路LIN
E1で伝送されていたλ1 +λ2 +λ3 の光信号は受信
側に到着することはない。だが、受信レベルとしては約
2/3にはなるが、他の正常回線である光伝送路LIN
E2,LINE3において該光信号と同じλ1 +λ2
λ3 の光信号が伝送されており、光受信器252〜25
4における等化増幅部において受信レベルを送信時のレ
ベルにまで引き上げ、通常時と同様の受信をすることが
できる。また、光伝送路LINE2,LINE3で回線
断が生じた場合でも同様な操作が行われる。
【0077】回線断の長さについては以下の通りであ
る。第5の発明では、回線断が発生してから波長多重す
るのではなく、回線断が発生する以前から多重化してお
り、全ての光信号が冗長性を持っている。また、全ての
波長の光信号の伝送経路が全て実質等長となっており、
受信側で同一光信号の同期をとることが可能となる。以
上より、回線断による瞬断を無くすことができる。
【0078】一般にこの効果については、波長の異なる
光信号の個数がnで、光伝送路の本数がm本の場合につ
いても、任意の波長の光信号が複数の回線に送出される
限りは同様のことが言える。以上の実施例では上り回線
について説明してきたが、詳細は下り回線についても同
一である。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、送信側で異なる波長の
光信号を波長多重して光伝送路で伝送し、受信側で波長
分離し、受信する。且つ、任意の光信号を複数の光伝送
路で送出するように波長多重し、伝送する。よって、光
伝送路の信頼性の確保を実現させることができる。ま
た、任意の光信号について、同一光信号が送出されてい
る伝送経路を実質等長とすることで受信側で同期受信が
可能となり、回線断発生時における瞬断を回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】第1の発明の第1実施例を示す図である。
【図3】第1の発明の第2実施例を示す図である。
【図4】第2の発明の第1実施例を示す図である。
【図5】第2の発明の第2実施例を示す図である。
【図6】第3の発明の第1実施例を示す図である。
【図7】第3の発明の第2実施例を示す図である。
【図8】第4の発明の第1実施例を示す図である。
【図9】第4の発明の第2実施例を示す図である。
【図10】第5の発明の第1実施例を示す図である。
【図11】第5の発明の第2実施例を示す図である。
【図12】光送信部の一実施例を示す図である。
【図13】光受信部の一実施例を示す図である。
【図14】回線断検出部の一実施例を示す図である。
【図15】ビームスプリッタの一実施例を示す図であ
る。
【図16】光カプラの一実施例を示す図である。
【図17】光フィルタの一実施例を示す図である。
【図18】光スイッチの一実施例を示す図である。
【図19】従来の伝送路冗長装置(2+1予備方式)を
示す図である。
【符号の説明】
1,2 光送受信装置 3 多重送信部 4 受信分離部 5 光送信部 6 多重化部 7 分離部 8 光受信部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光送信部(5)と、複数の光伝送路と、
    多重化部(6)と、分離部(7)と、光受信部(8)を
    具備し、 前記光送信部(5)では、複数の電気信号を各々波長の
    異なる光信号に変換し、 前記多重化部(6)では、波長の異なる複数の光信号を
    波長多重し、前記複数の伝送路に該光信号を送出し、 前記分離部(7)では、前記複数の光伝送路から該光信
    号を受信し、波長毎に分離し、 前記光受信部(8)では、分離された波長の異なる複数
    の光信号をそれぞれ電気信号に変換し、 少なくとも前記複数の光伝送路の一部が回線断を生じた
    際に、前記多重化部(6)により、前記複数の光信号の
    少なくとも一部を波長多重し、残る正常な光伝送路の少
    なくとも一部を介して伝送することにより、前記複数の
    光信号全てを伝送するようにしたことを特徴とする光送
    受信装置。
  2. 【請求項2】 前記多重化部(6)が、波長の異なる複
    数の光信号をそれぞれ分波する分波手段と、分波された
    波長の異なる光信号を波長多重し、波長多重された光信
    号をそれぞれ複数の光伝送路へ送出する多重手段を有
    し、 前記分離部(7)が、光伝送路の回線断を検出する回線
    断検出手段と、光伝送路から光信号を受信し、波長毎に
    分離する分離手段と、同一波長の複数の光信号の内、光
    受信部へ入力する光信号を前記回線断検出手段の断検出
    結果に応じて切り替える切り替え手段を有することを特
    徴とする請求項1に記載の光送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記多重化部(6)が、複数の光伝送路
    の内、波長の異なる複数の光信号を伝送する伝送路を切
    り替える切り替え手段と、切り替え手段からの波長の異
    なる複数の光信号を波長多重し、光伝送路を介して前記
    分離部(7)側へ到達するように波長多重された各光信
    号を光伝送路へ送出する多重手段を有し、 前記分離部(7)が、光伝送路の回線断を検出する回線
    断検出手段と、複数の伝送路から光信号を受信し、波長
    毎に分離する分離手段と、該光信号を同一波長毎に合成
    する合成手段を有することを特徴とする請求項1に記載
    の光送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記多重化部(6)が、複数の伝送路の
    内、波長の異なる光複数の光信号を伝送する伝送路を切
    り替える切り替え手段と、切り替え手段からの波長の異
    なる複数の光信号を波長多重し、光伝送路を介して前記
    分離部(7)側へ到達するように波長多重された各光信
    号を光伝送路へ送出する多重手段を有し、 前記分離部(7)が、光伝送路の回線断を検出する回線
    願検出手段と、複数の伝送路から該光信号を受信し、波
    長毎に分離する分離手段と、同一波長の複数光信号の
    内、取り込む信号を前記回線断検出手段の結果に応じて
    切り替える切り替え手段を有することを特徴とする請求
    項1に記載の光送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記多重化部(6)が、波長の異なる複
    数の光信号をそれぞれ分波する分波手段と、前記分波手
    段からの光信号を波長多重して複数の伝送路へ送出する
    多重手段を有し、 前記分離部(7)が、複数の伝送路から該光信号を受信
    し、波長毎に分離する分離手段と、該光信号を同一波長
    毎に合成する合成手段を有し、 全ての同一波長の光信号において、伝送される経路を全
    て実質等長とすることを特徴とする請求項1に記載の光
    送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記多重化部(6)が、波長の異なる複
    数の光信号を波長多重する多重手段と、該多重化信号を
    分波して複数伝送路に送信する分波手段を有し、 前記分離部(7)が、複数の伝送路から該光信号を受信
    し、合成する合成手段と、該多重化信号を波長毎に分離
    する分離手段を有し、 全ての同一波長の光信号において、伝送される経路を全
    て実質等長とすることを特徴とする請求項1に記載の光
    送受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080996A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Nec Corp 光送信装置、光受信装置及び波長多重光伝送システム
US8050718B2 (en) 2007-03-01 2011-11-01 Fujitsu Limited Wireless base station

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8050718B2 (en) 2007-03-01 2011-11-01 Fujitsu Limited Wireless base station
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