JPH0774723A - スペクトラム拡散信号復調装置 - Google Patents
スペクトラム拡散信号復調装置Info
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- JPH0774723A JPH0774723A JP5171181A JP17118193A JPH0774723A JP H0774723 A JPH0774723 A JP H0774723A JP 5171181 A JP5171181 A JP 5171181A JP 17118193 A JP17118193 A JP 17118193A JP H0774723 A JPH0774723 A JP H0774723A
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- signal
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 復調する際のＳ／Ｎ低下をより完璧に防止す
る。 【構成】 可変周波数発振器３を含む周波数変換手段５
と、混合信号を送信側と同一のＰＮ系列４で逆拡散して
逆拡散信号を得る手段６と、元の情報データを得るため
のバンドパスフィルタ１０を含む復調手段７と、逆拡散
信号の周波数情報を作出するデジタル周波数検出手段か
らの周波数情報に基づき可変周波数発振器を調整して大
まかな周波数補正を行う第１の周波数補正手段１３と、
発振器１６よりの中間周波信号と逆拡散信号との位相を
比較して、位相差に応じて可変周波数発振器を微調整す
る位相比較器１５及びＬＰＦ１７と、ＬＰＦ出力信号を
監視し、細かな周波数補正が失敗した場合、第１の周波
数補正手段を再起動し再度大まかな周波数補正を行う電
圧監視器１８とを備える。
る。 【構成】 可変周波数発振器３を含む周波数変換手段５
と、混合信号を送信側と同一のＰＮ系列４で逆拡散して
逆拡散信号を得る手段６と、元の情報データを得るため
のバンドパスフィルタ１０を含む復調手段７と、逆拡散
信号の周波数情報を作出するデジタル周波数検出手段か
らの周波数情報に基づき可変周波数発振器を調整して大
まかな周波数補正を行う第１の周波数補正手段１３と、
発振器１６よりの中間周波信号と逆拡散信号との位相を
比較して、位相差に応じて可変周波数発振器を微調整す
る位相比較器１５及びＬＰＦ１７と、ＬＰＦ出力信号を
監視し、細かな周波数補正が失敗した場合、第１の周波
数補正手段を再起動し再度大まかな周波数補正を行う電
圧監視器１８とを備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ドップラ効果、または
送信側発振器の周波数変動等により受信信号の搬送波周
波数に変化が生じた場合にもスペクトラム拡散信号を復
調する際のＳ／Ｎ低下をより完璧に防止することができ
るスペクトラム拡散信号復調装置に関する。
送信側発振器の周波数変動等により受信信号の搬送波周
波数に変化が生じた場合にもスペクトラム拡散信号を復
調する際のＳ／Ｎ低下をより完璧に防止することができ
るスペクトラム拡散信号復調装置に関する。
【０００２】
【従来技術】近年、ＧＰＳ（ｇｌｏｂａｌ ｐｏｓｉｔ
ｉｏｎｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）等のように搬送波に重畳
したスペクトラム拡散信号で互いに通信し合う無線局の
少なくとも一方が高速度で移動することに起因して搬送
波の周波数がドップラ効果で変化しても、スペクトラム
拡散信号を復調する際のＳ／Ｎの低下を防止することが
可能なスペクトラム拡散信号復調装置が提案されてい
る。すなわち、この復調装置Ｒは図２に示すように、変
調装置Ｔが乗算器１を使用して周波数がｆ0 の搬送波を
伝送すべき情報データＤで変調すると共に、乗算器２を
使用してその変調信号を所定ビット長の疑似雑音（以
下、ＰＮ系列と称する）ＭＴで乗積変調することによっ
て生成したスペクトラム拡散信号Ｓを復調する装置であ
って、周波数ｆL のローカル信号Ｌを発生させるための
局部発振器３と、ＰＮ系列ＭＴと同一のＰＮ系列ＭＲを
発生させるためのＰＮ系列発生器４とを具える。
ｉｏｎｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）等のように搬送波に重畳
したスペクトラム拡散信号で互いに通信し合う無線局の
少なくとも一方が高速度で移動することに起因して搬送
波の周波数がドップラ効果で変化しても、スペクトラム
拡散信号を復調する際のＳ／Ｎの低下を防止することが
可能なスペクトラム拡散信号復調装置が提案されてい
る。すなわち、この復調装置Ｒは図２に示すように、変
調装置Ｔが乗算器１を使用して周波数がｆ0 の搬送波を
伝送すべき情報データＤで変調すると共に、乗算器２を
使用してその変調信号を所定ビット長の疑似雑音（以
下、ＰＮ系列と称する）ＭＴで乗積変調することによっ
て生成したスペクトラム拡散信号Ｓを復調する装置であ
って、周波数ｆL のローカル信号Ｌを発生させるための
局部発振器３と、ＰＮ系列ＭＴと同一のＰＮ系列ＭＲを
発生させるためのＰＮ系列発生器４とを具える。
【０００３】また、変調装置Ｔから送信されたスペクト
ラム拡散信号Ｓとローカル信号Ｌとをミキサ５で周波数
混合することによりそのスペクトラム拡散信号Ｓを周波
数ｆI ＝ｆ0 −ｆL の中間周波信号Ｉに変換すると共
に、乗算器６で中間周波信号ＩをＰＮ系列ＭＲで逆拡散
し、その逆拡散信号Ｊをデータ復調部７と、ＤＦＴ（ｄ
ｉｓｃｒｅｔｅ Ｆｏｕｒｉｅｒ ｔｒａｎｓｆｏｒ
ｍ）８を具えた同期捕捉部９とに夫々供給する。データ
復調部７は情報データＤの伝送速度に基づく帯域幅でそ
の中心周波数がｆI の信号成分をバンドパスフィルタ１
０で抽出すると共に、その信号成分を検波器１１で包絡
線検波することによりキャリア成分を除去し、元の情報
データＤを復調する。一方、同期捕捉部９はＤＦＴ８で
逆拡散信号Ｊの周波数スペクトルを求め、各周波数のス
ペクトル毎にそのレベルが所定値を越えるまで検出信号
をタイミング回路１２を介してＰＮ系列発生器４に供給
することにより、ＰＮ系列ＭＲを１ビットシフトさせて
変調側と復調側のＰＮ系列を互いに同期させる。また、
同期捕捉部９は、前記所定値を越えたスペクトル周波数
値を補正回路１３に供給し、それに基づいて補正回路１
３より局部発振器３へ制御電圧が第１の制御信号として
供給され、逆拡散信号Ｊの周波数が常にバンドパスフィ
ルタ１０の中心周波数ｆI になるように局部発振器３の
発振周波数が大まかに調整される。
ラム拡散信号Ｓとローカル信号Ｌとをミキサ５で周波数
混合することによりそのスペクトラム拡散信号Ｓを周波
数ｆI ＝ｆ0 −ｆL の中間周波信号Ｉに変換すると共
に、乗算器６で中間周波信号ＩをＰＮ系列ＭＲで逆拡散
し、その逆拡散信号Ｊをデータ復調部７と、ＤＦＴ（ｄ
ｉｓｃｒｅｔｅ Ｆｏｕｒｉｅｒ ｔｒａｎｓｆｏｒ
ｍ）８を具えた同期捕捉部９とに夫々供給する。データ
復調部７は情報データＤの伝送速度に基づく帯域幅でそ
の中心周波数がｆI の信号成分をバンドパスフィルタ１
０で抽出すると共に、その信号成分を検波器１１で包絡
線検波することによりキャリア成分を除去し、元の情報
データＤを復調する。一方、同期捕捉部９はＤＦＴ８で
逆拡散信号Ｊの周波数スペクトルを求め、各周波数のス
ペクトル毎にそのレベルが所定値を越えるまで検出信号
をタイミング回路１２を介してＰＮ系列発生器４に供給
することにより、ＰＮ系列ＭＲを１ビットシフトさせて
変調側と復調側のＰＮ系列を互いに同期させる。また、
同期捕捉部９は、前記所定値を越えたスペクトル周波数
値を補正回路１３に供給し、それに基づいて補正回路１
３より局部発振器３へ制御電圧が第１の制御信号として
供給され、逆拡散信号Ｊの周波数が常にバンドパスフィ
ルタ１０の中心周波数ｆI になるように局部発振器３の
発振周波数が大まかに調整される。
【０００４】さらに、位相比較器１５は、上記乗算器６
よりの逆拡散信号Ｊと発振器１６よりの中間周波信号と
の位相を比較し、上記補正回路１３よりの第１の制御信
号が局部発振器３へ供給された後に、その位相差に応じ
た制御電圧を第２の制御信号として局部発振器３へ供給
する。その第２の制御信号に従って上記局部発振器３の
発振周波数が調整され、上記逆拡散信号Ｊの周波数が上
記バンドパスフィルタ１０の中心周波数ｆI に微調整さ
れる。すなわち、上記同期捕捉部９によって大まかな周
波数補正が行われ、その後、上記位相比較器１５によっ
てより細かな周波数補正が行われる。また、変調側と復
調側のＰＮ系列相互の同期をとった後、ＤＬＬ（ｄｅｌ
ａｙｌｏｃｋ ｌｏｏｐ）１４より、この同期状態を保
持するための制御信号がＰＮ系列発生器４に供給され、
ＰＮ系列ＭＲのシフトクロック周波数が調整される。す
なわち、上記同期捕捉部９によって大まかな周波数補正
が行われ、その後、上記位相比較器１５によってより細
かな周波数補正が行われるため、上記補正回路１３へ供
給される制御信号が離散的であっても逆拡散信号の周波
数を正確にバンドパスフィルタの中心周波数に調整で
き、スペクトラム拡散信号を復調する際のＳ／Ｎの低下
を防止することができる。
よりの逆拡散信号Ｊと発振器１６よりの中間周波信号と
の位相を比較し、上記補正回路１３よりの第１の制御信
号が局部発振器３へ供給された後に、その位相差に応じ
た制御電圧を第２の制御信号として局部発振器３へ供給
する。その第２の制御信号に従って上記局部発振器３の
発振周波数が調整され、上記逆拡散信号Ｊの周波数が上
記バンドパスフィルタ１０の中心周波数ｆI に微調整さ
れる。すなわち、上記同期捕捉部９によって大まかな周
波数補正が行われ、その後、上記位相比較器１５によっ
てより細かな周波数補正が行われる。また、変調側と復
調側のＰＮ系列相互の同期をとった後、ＤＬＬ（ｄｅｌ
ａｙｌｏｃｋ ｌｏｏｐ）１４より、この同期状態を保
持するための制御信号がＰＮ系列発生器４に供給され、
ＰＮ系列ＭＲのシフトクロック周波数が調整される。す
なわち、上記同期捕捉部９によって大まかな周波数補正
が行われ、その後、上記位相比較器１５によってより細
かな周波数補正が行われるため、上記補正回路１３へ供
給される制御信号が離散的であっても逆拡散信号の周波
数を正確にバンドパスフィルタの中心周波数に調整で
き、スペクトラム拡散信号を復調する際のＳ／Ｎの低下
を防止することができる。
【０００５】しかしながら、上記従来技術においては、
制御電圧が雑音の影響を受けるのを防止するため、上記
位相比較器１５の後段に時定数の大きなＬＰＦ（ローパ
スフィルタ）１７を設けなければならなかった。そのた
め、上記位相比較器１５によって細かな周波数補正を行
っている最中に、上記スペクトラム拡散信号の搬送周波
数が短時間に大きく変動した場合、上記ＬＰＦ１７の時
定数の影響で追従が極端に遅れたり、全く追従出来なく
なったりし、上記位相比較器１５による細かな周波数補
正が達成できなくなってしまうという問題があった。
制御電圧が雑音の影響を受けるのを防止するため、上記
位相比較器１５の後段に時定数の大きなＬＰＦ（ローパ
スフィルタ）１７を設けなければならなかった。そのた
め、上記位相比較器１５によって細かな周波数補正を行
っている最中に、上記スペクトラム拡散信号の搬送周波
数が短時間に大きく変動した場合、上記ＬＰＦ１７の時
定数の影響で追従が極端に遅れたり、全く追従出来なく
なったりし、上記位相比較器１５による細かな周波数補
正が達成できなくなってしまうという問題があった。
【０００６】
【発明の目的】本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであって、位相比較器による細かな周波数補正を確実
に行わせることにより、ドップラ効果、または送信側発
振器の周波数変動等により受信信号の搬送波周波数に変
化が生じた場合にもスペクトラム拡散信号を復調する際
のＳ／Ｎ低下をより完璧に防止することができるスペク
トラム拡散信号復調装置を提供することを目的とする。
のであって、位相比較器による細かな周波数補正を確実
に行わせることにより、ドップラ効果、または送信側発
振器の周波数変動等により受信信号の搬送波周波数に変
化が生じた場合にもスペクトラム拡散信号を復調する際
のＳ／Ｎ低下をより完璧に防止することができるスペク
トラム拡散信号復調装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【発明の概要】上記目的を達成するため、本発明は、搬
送波を媒体として情報データを含んだスペクトラム拡散
信号を復調する装置において、上記スペクトラム拡散信
号を周波数混合するための可変周波数発振器を含む周波
数変換手段と、上記周波数混合されたスペクトラム拡散
信号を送信側と同一のＰＮ系列で逆拡散して逆拡散信号
を得る手段と、上記逆拡散信号から元の情報データを得
るための復調手段と、上記逆拡散信号の周波数情報を作
出するデジタル周波数検出手段と、該周波数情報に基づ
いて前記可変周波数発振器を調整して大まかな周波数補
正を行う第１の周波数補正手段と、上記大まかな周波数
補正の後に上記逆拡散信号に基づいて前記可変周波数発
振器を微調整して細かな周波数補正を行う第２の周波数
補正手段と、前記可変周波数発振器を微調整するための
上記第２の周波数補正手段よりの信号を監視し、上記第
２の周波数補正手段による細かな周波数補正が失敗した
場合、上記第１の周波数補正手段を再起動して再度大ま
かな周波数補正を行うための電圧監視手段とを備えるこ
とを特徴とする。さらに、前記復調手段が、上記逆拡散
信号から情報データの伝送速度に基づく帯域幅でその中
心周波数の信号成分をバンドパスフィルタで抽出すると
共に、その信号成分を検波器で包絡線検波することによ
りキャリア成分を除去し、元の情報データを復調する様
に構成され、前記第２の周波数補正手段が、発振器より
の中間周波信号と上記逆拡散信号との位相を比較して、
その位相差に応じて前記可変周波数発振器の微調整を行
う位相比較器およびローパスフィルタから成る。
送波を媒体として情報データを含んだスペクトラム拡散
信号を復調する装置において、上記スペクトラム拡散信
号を周波数混合するための可変周波数発振器を含む周波
数変換手段と、上記周波数混合されたスペクトラム拡散
信号を送信側と同一のＰＮ系列で逆拡散して逆拡散信号
を得る手段と、上記逆拡散信号から元の情報データを得
るための復調手段と、上記逆拡散信号の周波数情報を作
出するデジタル周波数検出手段と、該周波数情報に基づ
いて前記可変周波数発振器を調整して大まかな周波数補
正を行う第１の周波数補正手段と、上記大まかな周波数
補正の後に上記逆拡散信号に基づいて前記可変周波数発
振器を微調整して細かな周波数補正を行う第２の周波数
補正手段と、前記可変周波数発振器を微調整するための
上記第２の周波数補正手段よりの信号を監視し、上記第
２の周波数補正手段による細かな周波数補正が失敗した
場合、上記第１の周波数補正手段を再起動して再度大ま
かな周波数補正を行うための電圧監視手段とを備えるこ
とを特徴とする。さらに、前記復調手段が、上記逆拡散
信号から情報データの伝送速度に基づく帯域幅でその中
心周波数の信号成分をバンドパスフィルタで抽出すると
共に、その信号成分を検波器で包絡線検波することによ
りキャリア成分を除去し、元の情報データを復調する様
に構成され、前記第２の周波数補正手段が、発振器より
の中間周波信号と上記逆拡散信号との位相を比較して、
その位相差に応じて前記可変周波数発振器の微調整を行
う位相比較器およびローパスフィルタから成る。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて説
明する。図１は、本発明によるスペクトラム拡散信号復
調装置の一実施例を示す構成図である。図１に示す様
に、このスペクトラム拡散信号復調装置Ｒは、図２に示
す従来の復調装置Ｒに電圧監視器１８を追加したもの
で、ＬＰＦ１７の出力側に上記電圧監視器１８の入力側
が接続され、ＤＦＴ同期捕捉部９の再起動端子に上記電
圧監視器１８の再起動出力が接続されている。上記電圧
監視器１８は、位相比較器１５による細かな周波数補正
がスペクトラム拡散信号の搬送周波数の短時間での大き
な変動により失敗した場合、上記同期捕捉部９を再起動
するためのもので、上記ＬＰＦ１７よりの電圧を監視
し、その電圧が所定時間内にＯＶとならない場合、上記
ＤＦＴ同期捕捉部９へ再起動信号を供給する。なお、他
の構成は図２に示す復調装置と同様である。
明する。図１は、本発明によるスペクトラム拡散信号復
調装置の一実施例を示す構成図である。図１に示す様
に、このスペクトラム拡散信号復調装置Ｒは、図２に示
す従来の復調装置Ｒに電圧監視器１８を追加したもの
で、ＬＰＦ１７の出力側に上記電圧監視器１８の入力側
が接続され、ＤＦＴ同期捕捉部９の再起動端子に上記電
圧監視器１８の再起動出力が接続されている。上記電圧
監視器１８は、位相比較器１５による細かな周波数補正
がスペクトラム拡散信号の搬送周波数の短時間での大き
な変動により失敗した場合、上記同期捕捉部９を再起動
するためのもので、上記ＬＰＦ１７よりの電圧を監視
し、その電圧が所定時間内にＯＶとならない場合、上記
ＤＦＴ同期捕捉部９へ再起動信号を供給する。なお、他
の構成は図２に示す復調装置と同様である。
【０００９】次に、上記構成の復調装置Ｒの動作につい
て説明する。図１において、変調装置Ｔから送致された
スペクトラム拡散信号Ｓとローカル信号Ｌとをミキサ５
で周波数混合することによりそのスペクトラム拡散信号
Ｓが周波数ｆI ＝ｆ0 −ｆL の中間周波信号Ｉに変換さ
れると共に、乗算器６で中間周波信号ＩがＰＮ系列ＭＲ
で逆拡散され、その逆拡散信号Ｊがデータ復調部７と、
ＤＦＴ（ｄｉｓｃｒｅｔｅ Ｆｏｕｒｉｅｒ ｔｒａｎ
ｓｆｏｒｍ）８を具えた同期捕捉部９と、位相比較器１
５とに夫々供給される。データ復調部７は、上記逆拡散
信号Ｊから情報データＤの伝送速度に基づく帯域幅でそ
の中心周波数がｆI の信号成分をバンドパスフィルタ１
０で抽出すると共に、その信号成分を検波器１１で包絡
線検波することによりキャリア成分を除去し、元の情報
データＤを復調し、同期捕捉部９はＤＦＴ８で逆拡散信
号Ｊの周波数スペクトルを求め、各周波数のスペクトル
毎にそのレベルが所定値を越えるまで検出信号をタイミ
ング回路１２を介してＰＮ系列発生器４に供給すること
により、ＰＮ系列ＭＲを１ビットシフトさせて変調側と
復調側のＰＮ系列を互いに同期させる。また、同期捕捉
部９は、前記所定値を越えたスペクトル周波数値を補正
回路１３に供給し、それに基づいて補正回路１３より局
部発振器３へ制御電圧が第１の制御信号として供給さ
れ、逆拡散信号Ｊの周波数が常にバンドパスフィルタ１
０の中心周波数ｆI になるように局部発振器３の発振周
波数が大まかに調整される。
て説明する。図１において、変調装置Ｔから送致された
スペクトラム拡散信号Ｓとローカル信号Ｌとをミキサ５
で周波数混合することによりそのスペクトラム拡散信号
Ｓが周波数ｆI ＝ｆ0 −ｆL の中間周波信号Ｉに変換さ
れると共に、乗算器６で中間周波信号ＩがＰＮ系列ＭＲ
で逆拡散され、その逆拡散信号Ｊがデータ復調部７と、
ＤＦＴ（ｄｉｓｃｒｅｔｅ Ｆｏｕｒｉｅｒ ｔｒａｎ
ｓｆｏｒｍ）８を具えた同期捕捉部９と、位相比較器１
５とに夫々供給される。データ復調部７は、上記逆拡散
信号Ｊから情報データＤの伝送速度に基づく帯域幅でそ
の中心周波数がｆI の信号成分をバンドパスフィルタ１
０で抽出すると共に、その信号成分を検波器１１で包絡
線検波することによりキャリア成分を除去し、元の情報
データＤを復調し、同期捕捉部９はＤＦＴ８で逆拡散信
号Ｊの周波数スペクトルを求め、各周波数のスペクトル
毎にそのレベルが所定値を越えるまで検出信号をタイミ
ング回路１２を介してＰＮ系列発生器４に供給すること
により、ＰＮ系列ＭＲを１ビットシフトさせて変調側と
復調側のＰＮ系列を互いに同期させる。また、同期捕捉
部９は、前記所定値を越えたスペクトル周波数値を補正
回路１３に供給し、それに基づいて補正回路１３より局
部発振器３へ制御電圧が第１の制御信号として供給さ
れ、逆拡散信号Ｊの周波数が常にバンドパスフィルタ１
０の中心周波数ｆI になるように局部発振器３の発振周
波数が大まかに調整される。
【００１０】さらに、上記位相比較器１５は、上記乗算
器６よりの逆拡散信号Ｊと上記発振器１６よりの中間周
波信号との位相を比較し、上記補正回路１３よりの第１
の制御信号が局部発振器３へ供給された後に、その位相
差に応じた制御電圧を第２の制御信号としてＬＰＦ１７
を介して局部発振器３へ供給する。その第２の制御信号
に従って上記局部発振器３の発振周波数が調整され、上
記逆拡散信号Ｊの周波数が上記バンドパスフィルタ１０
の中心周波数ｆI に微調整されるわけであるが、ここ
で、上記微調整の最中に、上記スペクトラム拡散信号の
搬送周波数が短時間に大きく変動した場合、上記ＬＰＦ
１７の大きな時定数の影響で追従が極端に遅れ、上記Ｌ
ＰＦ１７よりの電圧がなかなかＯＶにならず上記微調整
（細かな周波数補正）が達成されない事がある。そこ
で、上記電圧監視器１８は、上記ＬＰＦ１７よりの電圧
を監視し、その電圧が前もって決められた所定時間内に
ＯＶにならない場合、細かな周波数補正が失敗したと判
断し、上記同期捕捉部９の再起動端子に再起動信号を供
給する。その再起動信号により、上記同期捕捉部９が再
起動され、再度大まかな周波数補正が行われる。その
後、上記位相比較器１５によって再度細かな周波数補正
が行われ、ここで、上記スペクトラム拡散信号の搬送周
波数の短時間での大きな変動がなければ、上記細かな周
波数補正が成功し、上記逆拡散信号Ｊの周波数が上記バ
ンドパスフィルタ１０の中心周波数ｆI に微調整され
る。
器６よりの逆拡散信号Ｊと上記発振器１６よりの中間周
波信号との位相を比較し、上記補正回路１３よりの第１
の制御信号が局部発振器３へ供給された後に、その位相
差に応じた制御電圧を第２の制御信号としてＬＰＦ１７
を介して局部発振器３へ供給する。その第２の制御信号
に従って上記局部発振器３の発振周波数が調整され、上
記逆拡散信号Ｊの周波数が上記バンドパスフィルタ１０
の中心周波数ｆI に微調整されるわけであるが、ここ
で、上記微調整の最中に、上記スペクトラム拡散信号の
搬送周波数が短時間に大きく変動した場合、上記ＬＰＦ
１７の大きな時定数の影響で追従が極端に遅れ、上記Ｌ
ＰＦ１７よりの電圧がなかなかＯＶにならず上記微調整
（細かな周波数補正）が達成されない事がある。そこ
で、上記電圧監視器１８は、上記ＬＰＦ１７よりの電圧
を監視し、その電圧が前もって決められた所定時間内に
ＯＶにならない場合、細かな周波数補正が失敗したと判
断し、上記同期捕捉部９の再起動端子に再起動信号を供
給する。その再起動信号により、上記同期捕捉部９が再
起動され、再度大まかな周波数補正が行われる。その
後、上記位相比較器１５によって再度細かな周波数補正
が行われ、ここで、上記スペクトラム拡散信号の搬送周
波数の短時間での大きな変動がなければ、上記細かな周
波数補正が成功し、上記逆拡散信号Ｊの周波数が上記バ
ンドパスフィルタ１０の中心周波数ｆI に微調整され
る。
【００１１】また、変調側と復調側のＰＮ系列相互の同
期をとった後、ＤＬＬ（ｄｅｌａｙｌｏｃｋ ｌｏｏ
ｐ）１４より、この同期状態を保持するための制御信号
がＰＮ系列発生器４に供給され、ＰＮ系列ＭＲのシフト
クロック周波数が調整される。なお、上記実施例では、
上記電圧監視器１８においてＬＰＦ１７よりの電圧が所
定時間内にＯＶにならない場合に細かな周波数補正の失
敗と判断していたが、これに限定されずＬＰＦ１７より
の電圧が所定値以上である場合に細かな周波数補正の失
敗と判断してもよい。
期をとった後、ＤＬＬ（ｄｅｌａｙｌｏｃｋ ｌｏｏ
ｐ）１４より、この同期状態を保持するための制御信号
がＰＮ系列発生器４に供給され、ＰＮ系列ＭＲのシフト
クロック周波数が調整される。なお、上記実施例では、
上記電圧監視器１８においてＬＰＦ１７よりの電圧が所
定時間内にＯＶにならない場合に細かな周波数補正の失
敗と判断していたが、これに限定されずＬＰＦ１７より
の電圧が所定値以上である場合に細かな周波数補正の失
敗と判断してもよい。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に、上記同期
捕捉部９によって行われる大まかな周波数補正の後に上
記位相比較器１５によって行われるより細かな周波数補
正が失敗した場合にも、上記同期捕捉部９を再起動する
ため、上記位相比較器１５による細かな周波数補正を確
実に行うことができ、逆拡散信号の周波数をより正確に
バンドパスフィルタの中心周波数に調整できる。それに
より、スペクトラム拡散信号を復調する際のＳ／Ｎの低
下をより完璧に防止することができる。
捕捉部９によって行われる大まかな周波数補正の後に上
記位相比較器１５によって行われるより細かな周波数補
正が失敗した場合にも、上記同期捕捉部９を再起動する
ため、上記位相比較器１５による細かな周波数補正を確
実に行うことができ、逆拡散信号の周波数をより正確に
バンドパスフィルタの中心周波数に調整できる。それに
より、スペクトラム拡散信号を復調する際のＳ／Ｎの低
下をより完璧に防止することができる。
【図１】本発明によるスペクトラム拡散信号復調装置の
一実施例を示す構成図である。
一実施例を示す構成図である。
【図２】従来のスペクトラム拡散信号復調装置の構成図
である。
である。
１、２、６………乗算器、 ３………局
部発振器、４………ＰＮ系列発生器、
５………ミキサ、７………データ復調部、
８………ＤＦＴ、９………同期捕捉部、
１０………バンドパスフィルタ、１１……
…検波器、 １２………タイミン
グ回路、１３………補正回路、 １
４………ＤＬＬ、１５………位相比較器、
１６………発振器、１７………ＬＰＦ、
１８………電圧監視器、Ｔ………変調装
置、 Ｒ………復調装置、Ｊ……
…逆拡散信号、
部発振器、４………ＰＮ系列発生器、
５………ミキサ、７………データ復調部、
８………ＤＦＴ、９………同期捕捉部、
１０………バンドパスフィルタ、１１……
…検波器、 １２………タイミン
グ回路、１３………補正回路、 １
４………ＤＬＬ、１５………位相比較器、
１６………発振器、１７………ＬＰＦ、
１８………電圧監視器、Ｔ………変調装
置、 Ｒ………復調装置、Ｊ……
…逆拡散信号、
Claims (2)
- 【請求項１】 搬送波を媒体として情報データを含んだ
スペクトラム拡散信号を復調する装置において、上記ス
ペクトラム拡散信号を周波数混合するための可変周波数
発振器を含む周波数変換手段と、上記周波数混合された
スペクトラム拡散信号を送信側と同一のＰＮ系列で逆拡
散して逆拡散信号を得る手段と、上記逆拡散信号から元
の情報データを得るための復調手段と、上記逆拡散信号
の周波数情報を作出するデジタル周波数検出手段と、該
周波数情報に基づいて前記可変周波数発振器を調整して
大まかな周波数補正を行う第１の周波数補正手段と、上
記大まかな周波数補正の後に上記逆拡散信号に基づいて
前記可変周波数発振器を微調整して細かな周波数補正を
行う第２の周波数補正手段と、前記可変周波数発振器を
微調整するための上記第２の周波数補正手段よりの信号
を監視し、上記第２の周波数補正手段による細かな周波
数補正が失敗した場合、上記第１の周波数補正手段を再
起動して再度大まかな周波数補正を行うための電圧監視
手段とを備えることを特徴とするスペクトラム拡散信号
復調装置。 - 【請求項２】 前記復調手段が、上記逆拡散信号から情
報データの伝送速度に基づく帯域幅でその中心周波数の
信号成分をバンドパスフィルタで抽出すると共に、その
信号成分を検波器で包絡線検波することによりキャリア
成分を除去し、元の情報データを復調する様に構成さ
れ、前記第２の周波数補正手段が、発振器よりの中間周
波信号と上記逆拡散信号との位相を比較して、その位相
差に応じて前記可変周波数発振器の微調整を行う位相比
較器およびローパスフィルタから成ることを特徴とする
請求項１に記載のスペクトラム拡散信号復調装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5171181A JPH0774723A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | スペクトラム拡散信号復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5171181A JPH0774723A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | スペクトラム拡散信号復調装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0774723A true JPH0774723A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=15918511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5171181A Pending JPH0774723A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | スペクトラム拡散信号復調装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0774723A (ja) |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP5171181A patent/JPH0774723A/ja active Pending
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