JPH0773925A - コネクタ用防水パッキングとその防水パッキングを使用した防水コネクタ - Google Patents
コネクタ用防水パッキングとその防水パッキングを使用した防水コネクタInfo
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- JPH0773925A JPH0773925A JP9977994A JP9977994A JPH0773925A JP H0773925 A JPH0773925 A JP H0773925A JP 9977994 A JP9977994 A JP 9977994A JP 9977994 A JP9977994 A JP 9977994A JP H0773925 A JPH0773925 A JP H0773925A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接触子を通す孔径を、接触子よりも大きくし
て装着を容易にするとともに、押圧部に偏りを生じて
も、各シール面は均一な水密性を保てるようにするコネ
クタ用の防水パッキングと、その防水パッキングを専ら
使用した防水コネクタを提供すること。 【構成】 パッキング１１は、雄型コネクタ１における
複数の雄型接触子４が通る貫通孔１２の孔径が、装着時
の非圧縮状態では、接触子４よりも大きいので、装着が
容易であるとともに、雌雄コネクタ１、５を結合し、ね
じ筒１０により雌雄コネクタの先端面にパッキング１１
を挟みつけたて使用した圧縮状態では、中空室１７の気
圧が、パッキング１１の各部分の周壁を均一に押圧する
ので、均質な水密性が保たれる。
て装着を容易にするとともに、押圧部に偏りを生じて
も、各シール面は均一な水密性を保てるようにするコネ
クタ用の防水パッキングと、その防水パッキングを専ら
使用した防水コネクタを提供すること。 【構成】 パッキング１１は、雄型コネクタ１における
複数の雄型接触子４が通る貫通孔１２の孔径が、装着時
の非圧縮状態では、接触子４よりも大きいので、装着が
容易であるとともに、雌雄コネクタ１、５を結合し、ね
じ筒１０により雌雄コネクタの先端面にパッキング１１
を挟みつけたて使用した圧縮状態では、中空室１７の気
圧が、パッキング１１の各部分の周壁を均一に押圧する
ので、均質な水密性が保たれる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電気装置や電子機器等
の電線を接続するコネクタ用の防水パッキングと、その
防水パッキングを使用した防水コネクタに関する。
の電線を接続するコネクタ用の防水パッキングと、その
防水パッキングを使用した防水コネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の防水コネクタは、接触部を収納し
た部屋の部分全体を、水密にシールするのが一般的であ
る。また、雌雄コネクタの合せ目にパッキングを挟ん
で、水密にシールするものもある。
た部屋の部分全体を、水密にシールするのが一般的であ
る。また、雌雄コネクタの合せ目にパッキングを挟ん
で、水密にシールするものもある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の防水コネクタ用
のパッキングは、雌雄コネクタの合せ目にパッキングを
挟んで水密にシールする、雌雄コネクタが接触子を多数
有する多芯コネクタの場合、多数の接触子を中央にまと
めて通す大きな孔を備えた、ドーナツ型をなしているの
が、一般的である。
のパッキングは、雌雄コネクタの合せ目にパッキングを
挟んで水密にシールする、雌雄コネクタが接触子を多数
有する多芯コネクタの場合、多数の接触子を中央にまと
めて通す大きな孔を備えた、ドーナツ型をなしているの
が、一般的である。
【０００４】この、ドーナツ型パッキングや複数の接触
子全体をシールする形式のものは、接触子間の水密隔離
は困難であり、接触子に生じた露結や水滴の残留によ
る、線間短絡等の事故は防げない。
子全体をシールする形式のものは、接触子間の水密隔離
は困難であり、接触子に生じた露結や水滴の残留によ
る、線間短絡等の事故は防げない。
【０００５】複数の接触子間を、水密にシールするに
は、各接触子間を独立に区分しなければならず、その為
には、多数の接触子（主に雄型接触子）を可撓性弾性材
をなすゴムパッキングに、各接触子を通す孔を明けてお
き、その各孔に雄型接触子を通してから、雌雄コネクタ
の両端面で、パッキングを挟みつけるようにしている。
は、各接触子間を独立に区分しなければならず、その為
には、多数の接触子（主に雄型接触子）を可撓性弾性材
をなすゴムパッキングに、各接触子を通す孔を明けてお
き、その各孔に雄型接触子を通してから、雌雄コネクタ
の両端面で、パッキングを挟みつけるようにしている。
【０００６】各雄型接触子が孔を通る部分で水密性を維
持するには、接触子にパッキングが弾圧していなければ
ならないため、接触子の直径よりも貫通孔の径を小さく
しなければ、貫通孔と接触子が弾圧せず、高い水密性は
得られない。
持するには、接触子にパッキングが弾圧していなければ
ならないため、接触子の直径よりも貫通孔の径を小さく
しなければ、貫通孔と接触子が弾圧せず、高い水密性は
得られない。
【０００７】そのために、多数の雄型接触子を有する雄
型コネクタに、雄型接触子の直径より小さな孔が多数明
いたパッキングを装着するのは、容易ではない。
型コネクタに、雄型接触子の直径より小さな孔が多数明
いたパッキングを装着するのは、容易ではない。
【０００８】さらに、厚みのあるゴムパッキング等に使
用される内部が充実した可撓性弾性材や、極小さい気泡
を均一に含む可撓性弾性材は、圧縮すると孔や外径が変
形して水密性を高めることは周知であるが、圧縮力が局
部的に偏ると水密性の均一性は保てない。
用される内部が充実した可撓性弾性材や、極小さい気泡
を均一に含む可撓性弾性材は、圧縮すると孔や外径が変
形して水密性を高めることは周知であるが、圧縮力が局
部的に偏ると水密性の均一性は保てない。
【０００９】本発明は、上述の課題に鑑み、接触子を通
す孔径を、接触子よりも大きくして装着を容易にすると
ともに、圧縮部に偏りを生じても、各シール面は均一な
水密性を保てるようにしたコネクタ用の防水パッキング
と、その防水パッキングを専ら使用した防水コネクタを
提供することを目的とする。
す孔径を、接触子よりも大きくして装着を容易にすると
ともに、圧縮部に偏りを生じても、各シール面は均一な
水密性を保てるようにしたコネクタ用の防水パッキング
と、その防水パッキングを専ら使用した防水コネクタを
提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のように
して、上述の課題を解決する。本発明のパッキングは、
雄型接触子が貫通する貫通孔を、雄型接触子の外径より
極僅か大径となすとともに、該貫通孔を取り巻く孔壁
を、軸線方向に極僅か延びる肉薄の筒壁となし、しかも
雌雄コネクタいずれか一方の外筒もしくは雌雄コネクタ
同士を連結する連結筒のいずれかに嵌合する外周を、軸
線方向に極僅か延びる肉薄筒状とし、さらに軸線方向両
端面を、雌雄コネクタの端面に、それぞれ当接する肉薄
の端壁となるように、可撓性弾性材をもって平板状偏平
中空構造に成型してある。
して、上述の課題を解決する。本発明のパッキングは、
雄型接触子が貫通する貫通孔を、雄型接触子の外径より
極僅か大径となすとともに、該貫通孔を取り巻く孔壁
を、軸線方向に極僅か延びる肉薄の筒壁となし、しかも
雌雄コネクタいずれか一方の外筒もしくは雌雄コネクタ
同士を連結する連結筒のいずれかに嵌合する外周を、軸
線方向に極僅か延びる肉薄筒状とし、さらに軸線方向両
端面を、雌雄コネクタの端面に、それぞれ当接する肉薄
の端壁となるように、可撓性弾性材をもって平板状偏平
中空構造に成型してある。
【００１１】上記パッキングの外周壁は、雌雄コネクタ
を連結固定する外筒の内径より極僅か小径をなす円筒形
をなしているのが好ましい。また、平板状偏平中空構造
内に、液状体を充填してもよい。
を連結固定する外筒の内径より極僅か小径をなす円筒形
をなしているのが好ましい。また、平板状偏平中空構造
内に、液状体を充填してもよい。
【００１２】本発明の防水コネクタは、接触子保持体の
端面から雄型接触子を突出させた雄型コネクタと、接触
子保持体の端面から雌型接触子を埋設させた雌型コネク
タと、雄型コネクタの雄型接触子を雌型コネクタの雌型
接触子に嵌合接触させた状態で両コネクタ同士を圧接保
持する保持手段と、前記雌雄コネクタの両接触子保持体
の端面に、雄型接触子が中央部を貫通して挾まれ、かつ
その貫通孔は雄型接触子の外径より極僅か大径をなすと
ともに、該貫通孔を取り巻く孔壁は、軸線方向に極僅か
延びる肉薄の筒壁をなし、しかも雌雄コネクタいずれか
一方の外筒もしくは雌雄コネクタ同士を連結する保持手
段の連結筒のいずれかに嵌合する外周は、軸線方向に極
僅か延びる肉薄筒状をなし、さらに雌雄コネクタの端面
にそれぞれ当接する軸線方向の両端面は、肉薄の端壁を
なして、可撓性弾性材をもって平板状偏平中空構造に成
型したパッキングとを備えている。
端面から雄型接触子を突出させた雄型コネクタと、接触
子保持体の端面から雌型接触子を埋設させた雌型コネク
タと、雄型コネクタの雄型接触子を雌型コネクタの雌型
接触子に嵌合接触させた状態で両コネクタ同士を圧接保
持する保持手段と、前記雌雄コネクタの両接触子保持体
の端面に、雄型接触子が中央部を貫通して挾まれ、かつ
その貫通孔は雄型接触子の外径より極僅か大径をなすと
ともに、該貫通孔を取り巻く孔壁は、軸線方向に極僅か
延びる肉薄の筒壁をなし、しかも雌雄コネクタいずれか
一方の外筒もしくは雌雄コネクタ同士を連結する保持手
段の連結筒のいずれかに嵌合する外周は、軸線方向に極
僅か延びる肉薄筒状をなし、さらに雌雄コネクタの端面
にそれぞれ当接する軸線方向の両端面は、肉薄の端壁を
なして、可撓性弾性材をもって平板状偏平中空構造に成
型したパッキングとを備えている。
【００１３】上記防水コネクタは、保持手段が、先端内
腔に雌ねじを備え、後端に、雌雄コネクタのいずれかに
遊嵌されて軸線方向先方に抜け止する段部を備え、前記
雌ねじが雌雄コネクタを接続したとき他方のコネクタの
先端部の外周に螺設した雄ねじに螺挿されて、雌雄コネ
クタの突き合せ先端部を絞め付けつつ、両雌雄コネクタ
同士を結合するねじ筒であるのが好ましい。
腔に雌ねじを備え、後端に、雌雄コネクタのいずれかに
遊嵌されて軸線方向先方に抜け止する段部を備え、前記
雌ねじが雌雄コネクタを接続したとき他方のコネクタの
先端部の外周に螺設した雄ねじに螺挿されて、雌雄コネ
クタの突き合せ先端部を絞め付けつつ、両雌雄コネクタ
同士を結合するねじ筒であるのが好ましい。
【００１４】
【作用】複数の雄型接触子が通る孔径が、非圧縮状態で
は、接触子よりも大きいので、装着が容易であるととも
に、圧縮状態では、中空室の気圧が均一になるように、
パッキングの周壁を押圧するので、均質な水密性が保て
る。
は、接触子よりも大きいので、装着が容易であるととも
に、圧縮状態では、中空室の気圧が均一になるように、
パッキングの周壁を押圧するので、均質な水密性が保て
る。
【００１５】
【実施例】図１は、本発明の一実施例を示す防水用のパ
ッキングと、そのパッキングを使用した防水コネクタの
一例を示す分解斜視図である。
ッキングと、そのパッキングを使用した防水コネクタの
一例を示す分解斜視図である。
【００１６】(１)は、接触子保持体(２)の端面(３)から
雄型接触子(４)を突出させた雄型コネクタである。
雄型接触子(４)を突出させた雄型コネクタである。
【００１７】(５)は、接触子保持体(６)の端面(７)から
雌型接触子(８)を埋設させた雌型コネクタである。
雌型接触子(８)を埋設させた雌型コネクタである。
【００１８】雄型コネクタ(１)には、雌型コネクタ(５)
の雌型接触子(８)に、雄型接触子(４)を嵌合接触させた
状態で、両コネクタ(１)(５)同士を圧接保持する保持手
段(９)が設けられている。
の雌型接触子(８)に、雄型接触子(４)を嵌合接触させた
状態で、両コネクタ(１)(５)同士を圧接保持する保持手
段(９)が設けられている。
【００１９】保持手段(９)は、先端内腔(9a)に雌ねじ(9
b)を備え、後端(9c)に、雄型コネクタ(１)の先端の拡径
段部(1a)に遊嵌されて、軸線方向先方には、抜け止させ
る段部(9d)を備え、前記雌ねじ(9b)が雌雄コネクタ(１)
(５)を接続したとき雌型コネクタ(５)の先端部(5a)の外
周に螺設した雄ねじ(5b)に螺挿されて、雌雄コネクタ
(１)(５)の突き合せ端面(３)(７)を絞め付けつつ、両雌
雄コネクタ(１)(５)同士を結合するねじ筒(10)で構成さ
れている。
b)を備え、後端(9c)に、雄型コネクタ(１)の先端の拡径
段部(1a)に遊嵌されて、軸線方向先方には、抜け止させ
る段部(9d)を備え、前記雌ねじ(9b)が雌雄コネクタ(１)
(５)を接続したとき雌型コネクタ(５)の先端部(5a)の外
周に螺設した雄ねじ(5b)に螺挿されて、雌雄コネクタ
(１)(５)の突き合せ端面(３)(７)を絞め付けつつ、両雌
雄コネクタ(１)(５)同士を結合するねじ筒(10)で構成さ
れている。
【００２０】前記雌雄コネクタ(１)(５)の両端面をな
す、両接触子保持体(２)(６)の両端面(３)(７)には、防
水用のパッキング(11)が、中央部に各雄型接触子(４)を
貫通させて挾まれている。
す、両接触子保持体(２)(６)の両端面(３)(７)には、防
水用のパッキング(11)が、中央部に各雄型接触子(４)を
貫通させて挾まれている。
【００２１】図２に示すごとく、パッキング(11)には、
中央部分に複数の貫通孔(12)が設けられ、その貫通孔(1
2)は、雄型接触子(４)の外径(Ｄ1)より極僅かに大きな
孔径(ｄ1)をなすとともに、該貫通孔(12)を取り巻く孔
壁(13)は、軸線方向に極僅か延びる肉薄の筒壁(13a)を
なしている。
中央部分に複数の貫通孔(12)が設けられ、その貫通孔(1
2)は、雄型接触子(４)の外径(Ｄ1)より極僅かに大きな
孔径(ｄ1)をなすとともに、該貫通孔(12)を取り巻く孔
壁(13)は、軸線方向に極僅か延びる肉薄の筒壁(13a)を
なしている。
【００２２】さらに、パッキング(11)における雌雄コネ
クタ(１)(５)同士を連結する保持手段(９)であるねじ筒
(10)に嵌合する外周(14)は、軸線方向に極僅か延びる肉
薄の筒壁(14a)をなし、かつ雌雄コネクタ(１)(５)の端
面(３)(７)にそれぞれ当接する軸線方向の両端面(15)(1
6)は、肉薄の端壁(15a)(16a)をなし、その端壁(15a)(16
a)の間には、中空室(17)が設けられている。
クタ(１)(５)同士を連結する保持手段(９)であるねじ筒
(10)に嵌合する外周(14)は、軸線方向に極僅か延びる肉
薄の筒壁(14a)をなし、かつ雌雄コネクタ(１)(５)の端
面(３)(７)にそれぞれ当接する軸線方向の両端面(15)(1
6)は、肉薄の端壁(15a)(16a)をなし、その端壁(15a)(16
a)の間には、中空室(17)が設けられている。
【００２３】上記パッキング(11)は、シリコンゴム等の
可撓性弾性材をもって平板状偏平中空構造に、中空室(1
7)の中に、常温常圧で、形を膨らませたり、または凹ま
せたりしない程度に、空気もしくは他の気体を封じ込め
て成型したものである。
可撓性弾性材をもって平板状偏平中空構造に、中空室(1
7)の中に、常温常圧で、形を膨らませたり、または凹ま
せたりしない程度に、空気もしくは他の気体を封じ込め
て成型したものである。
【００２４】図３は、雌雄コネクタ(１)(５)の端面(３)
(７)に、パッキング(11)を挟み、ねじ筒(10)をもって、
パッキング(11)を押圧した、本発明の防水コネクタの使
用状態を示すものである。
(７)に、パッキング(11)を挟み、ねじ筒(10)をもって、
パッキング(11)を押圧した、本発明の防水コネクタの使
用状態を示すものである。
【００２５】パッキング(11)は、中空室(17)の気体が圧
縮されることにより、各孔壁(13)の筒壁(13a)や外周(1
4)の筒壁(14a)、及び両端面(15)(16)の端壁(15a)(16a)
の部分に隙間があれば、その隙間を埋めるように、各壁
部分が伸びて、雌雄コネクタ(１)(５)の要部表面と密着
し、水密性を発揮する。
縮されることにより、各孔壁(13)の筒壁(13a)や外周(1
4)の筒壁(14a)、及び両端面(15)(16)の端壁(15a)(16a)
の部分に隙間があれば、その隙間を埋めるように、各壁
部分が伸びて、雌雄コネクタ(１)(５)の要部表面と密着
し、水密性を発揮する。
【００２６】この際、中空室(17)の圧力は押圧力に比例
し、各壁部分の内部押圧力は、どの部分もほぼ均一に加
わり、局部的にシール効果の偏りを生じることがなく、
しかも各筒壁(13a)(14a)や端壁(15a)(16a)の厚さを薄く
することにより、密着する相手の表面の粗さや凹凸に馴
染み易く、一層のシール効果を高めることができる。
し、各壁部分の内部押圧力は、どの部分もほぼ均一に加
わり、局部的にシール効果の偏りを生じることがなく、
しかも各筒壁(13a)(14a)や端壁(15a)(16a)の厚さを薄く
することにより、密着する相手の表面の粗さや凹凸に馴
染み易く、一層のシール効果を高めることができる。
【００２７】さらに、雄型接触子(４)の外径(Ｄ1)と貫
通孔(12)の孔径(ｄ1)の寸法精度、及びねじ筒(10)の内
径(Ｄ2)とパッキング(11)の外径(ｄ2)の寸法精度が、シ
ール効果に大幅に影響を与えることなく、しかもパッキ
ング(11)と接する部分の表面状態を、高精度に凹凸の少
ない状態に保つ必要がない。
通孔(12)の孔径(ｄ1)の寸法精度、及びねじ筒(10)の内
径(Ｄ2)とパッキング(11)の外径(ｄ2)の寸法精度が、シ
ール効果に大幅に影響を与えることなく、しかもパッキ
ング(11)と接する部分の表面状態を、高精度に凹凸の少
ない状態に保つ必要がない。
【００２８】シールを要する部分の嵌合精度を低くする
ことができるので、すでに作られたコネクタに適合する
パッキング(11)を容易に提供できる。
ことができるので、すでに作られたコネクタに適合する
パッキング(11)を容易に提供できる。
【００２９】図４は、前記パッキング(11)の他の実施例
を示すものである。図４図示のパッキング(11A)には、
中空室(17)内に液状体(18)が充填されている。なお、図
面中、前記説明と同一部分を表すものは、同一符号を付
して、詳細な説明は省略する。
を示すものである。図４図示のパッキング(11A)には、
中空室(17)内に液状体(18)が充填されている。なお、図
面中、前記説明と同一部分を表すものは、同一符号を付
して、詳細な説明は省略する。
【００３０】液状体(18)は、比較的粘度の高いゼリー状
ものまで使用できる。ただし、パッキング(11A)の外側
から局部的に圧力が加わった場合、少なくとも数秒以内
に、内部のどの部分においても、圧力が均等になる程度
の粘性をもつ材料で、内部圧力の均等化に長時間（数日
から数年）要する粘性の材料は好ましくない。
ものまで使用できる。ただし、パッキング(11A)の外側
から局部的に圧力が加わった場合、少なくとも数秒以内
に、内部のどの部分においても、圧力が均等になる程度
の粘性をもつ材料で、内部圧力の均等化に長時間（数日
から数年）要する粘性の材料は好ましくない。
【００３１】上記のように、中空室(17)内に、内部圧力
の均等速度の速い液状体(18)を充填することにより、前
記実施例の中空室(17)とした場合よりも、使用環境に応
じた熱膨張計数の液状体(18)を選択することにより、温
度変化に対する安定化が図れる。また、流状体(18)を非
圧縮性の流体とすることにより、実質的に体積変化の極
少ない弾性パッキングを提供することができる。
の均等速度の速い液状体(18)を充填することにより、前
記実施例の中空室(17)とした場合よりも、使用環境に応
じた熱膨張計数の液状体(18)を選択することにより、温
度変化に対する安定化が図れる。また、流状体(18)を非
圧縮性の流体とすることにより、実質的に体積変化の極
少ない弾性パッキングを提供することができる。
【００３２】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。 (a) 使用されるコネクタとの寸法精度を高めることなく
作ることができる。 (b) 嵌合部の寸法は、装着時に緩く嵌合するため、多数
の接触子があっても、装着が容易である。 (c) 寸法精度を高める必要がないので、安価に提供でき
る。 (d) 既存のコネクタに容易に適用できる。 (e) 充実した弾性材のように、経時的に外形が変形して
弾性力が弱まることがなく、長期間安定した防水性を保
てる。
作ることができる。 (b) 嵌合部の寸法は、装着時に緩く嵌合するため、多数
の接触子があっても、装着が容易である。 (c) 寸法精度を高める必要がないので、安価に提供でき
る。 (d) 既存のコネクタに容易に適用できる。 (e) 充実した弾性材のように、経時的に外形が変形して
弾性力が弱まることがなく、長期間安定した防水性を保
てる。
【図１】本発明の一実施例を示す、防水コネクタの分解
斜視図である。
斜視図である。
【図２】図１に示すパッキングのII−II線断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の防水コネクタの使用状態の要部縦断面
図である。
図である。
【図４】パッキングの別な実施例を示す図２と同様位置
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
(１)雄型コネクタ (1a)拡径段部 (２)接触子保持体 (３)端面 (４)雄型接触子 (５)雌型コネクタ (5a)先端部 (5b)雄ねじ (６)接触子保持体 (７)端面 (８)雌型接触子 (９)保持手段 (9a)先端内腔 (9b)雌ねじ (9c)後端 (9d)段部 (10)ねじ筒 (11)(11A)パッキング (12)貫通孔 (13)孔壁 (13a)筒壁 (14)外周 (14a)筒壁 (15)(16)両端面 (15a)(16a)端壁 (17)中空室 (18)液状体 (Ｄ1)外径 (Ｄ2)内径 (ｄ1)孔径 (ｄ2)外径
Claims (5)
- 【請求項１】 雄型接触子が貫通する貫通孔を、雄型接
触子の外径より極僅か大径となすとともに、該貫通孔を
取り巻く孔壁を、軸線方向に極僅か延びる肉薄の筒壁と
なし、しかも雌雄コネクタいずれか一方の外筒もしくは
雌雄コネクタ同士を連結する連結筒のいずれかに嵌合す
る外周を、軸線方向に極僅か延びる肉薄筒状とし、さら
に軸線方向両端面を、雌雄コネクタの端面に、それぞれ
当接する肉薄の端壁となるように、可撓性弾性材をもっ
て平板状偏平中空構造に成型したことを特徴とするコネ
クタ用防水パッキング。 - 【請求項２】 外周壁が、雌雄コネクタを連結固定する
外筒の内径より極僅か小径をなす円筒形をなしている、
請求項１に記載のコネクタ用防水パッキング。 - 【請求項３】 平板状偏平中空構造内に、液状体を充填
してなる請求項１又は２に記載のコネクタ用防水パッキ
ング。 - 【請求項４】 接触子保持体の端面から雄型接触子を突
出させた雄型コネクタと、 接触子保持体の端面から雌型接触子を埋設させた雌型コ
ネクタと、 雄型コネクタの雄型接触子を雌型コネクタの雌型接触子
に嵌合接触させた状態で両コネクタ同士を圧接保持する
保持手段と、 前記雌雄コネクタの両接触子保持体の端面に、雄型接触
子が中央部を貫通して挾まれ、かつその貫通孔は雄型接
触子の外径より極僅か大径をなすとともに、該貫通孔を
取り巻く孔壁は、軸線方向に極僅か延びる肉薄の筒壁を
なし、しかも雌雄コネクタいずれか一方の外筒もしくは
雌雄コネクタ同士を連結する保持手段の連結筒のいずれ
かに嵌合する外周は、軸線方向に極僅か延びる肉薄筒状
をなし、さらに雌雄コネクタの端面にそれぞれ当接する
軸線方向の両端面は、肉薄の端壁をなして、可撓性弾性
材をもって平板状偏平中空構造に成型したパッキングと
を備えてなることを特徴とする防水コネクタ。 - 【請求項５】 保持手段が、先端内腔に雌ねじを備え、
後端に、雌雄コネクタのいずれかに遊嵌されて軸線方向
先方に抜け止する段部を備え、前記雌ねじが雌雄コネク
タを接続したとき他方のコネクタの先端部の外周に螺設
した雄ねじに螺挿されて、雌雄コネクタの突き合せ先端
部を絞め付けつつ、両雌雄コネクタ同士を結合するねじ
筒である請求項４に記載の防水コネクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9977994A JPH0773925A (ja) | 1993-06-21 | 1994-05-13 | コネクタ用防水パッキングとその防水パッキングを使用した防水コネクタ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-33304 | 1993-06-21 | ||
| JP3330493 | 1993-06-21 | ||
| JP9977994A JPH0773925A (ja) | 1993-06-21 | 1994-05-13 | コネクタ用防水パッキングとその防水パッキングを使用した防水コネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0773925A true JPH0773925A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=26371984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9977994A Pending JPH0773925A (ja) | 1993-06-21 | 1994-05-13 | コネクタ用防水パッキングとその防水パッキングを使用した防水コネクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0773925A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014222608A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 株式会社アイ・メデックス | フラットケーブルにおけるコネクタとの接続構造及びコネクタ |
| WO2015027638A1 (zh) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 宁波日鼎电子科技有限公司 | 一种防水电连接器 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP9977994A patent/JPH0773925A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014222608A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 株式会社アイ・メデックス | フラットケーブルにおけるコネクタとの接続構造及びコネクタ |
| WO2015027638A1 (zh) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 宁波日鼎电子科技有限公司 | 一种防水电连接器 |
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