JPH0773911B2 - 印刷インキの観察装置 - Google Patents

印刷インキの観察装置

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JPH0773911B2
JPH0773911B2 JP62007616A JP761687A JPH0773911B2 JP H0773911 B2 JPH0773911 B2 JP H0773911B2 JP 62007616 A JP62007616 A JP 62007616A JP 761687 A JP761687 A JP 761687A JP H0773911 B2 JPH0773911 B2 JP H0773911B2
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roller
printing ink
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observing
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建一 土井
新太郎 山岡
真澄 高瀬
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
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  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は,回転しているローラ上にある印刷インキの観
察装置に関する。さらに詳しくは,オフセット印刷イン
キ等のローラ上での,インキと湿し水との乳化挙動を動
的な状態で観察することが可能な装置に関する。
(従来技術) オフセット印刷等では,印刷インキを受理する親油性の
画線部と,湿し水を受理し,印刷インキを反撥する親水
性の非画線部から構成された印刷版を使用する印刷方式
であるがために,印刷中には印刷版面上に,印刷インキ
と湿し水とが共に供給される。印刷が進むにつれ,イン
キ壷より練りローラ群を経てインキ着けローラによって
版面上の画線部に供給される印刷インキに湿し水が次第
に乳化して行くが,この乳化は画線部上の印刷インキの
みならず,インキ着けローラや練りローラ上の印刷イン
キにまで進んで行く。この乳化挙動は,印刷インキノ界
面化学的あるいはレオロジカルな物性,あるいは印刷イ
ンキと湿し水との相対的な量,さらには湿し水のpH値,
表面張力等によっても大きく影響される。
また,乳化現象に起因する印刷上のトラブルも非常に多
く,例えば,汚れ,ロール溜り,壷元ロールはげ,ロー
ルストリッピング,ゴースト,セット・乾燥の遅延,光
沢の劣化,網点再現性の劣化といった現象はいずれも印
刷インキと湿し水との乳化が適正でない場合に発生す
る。
従って,オフセット印刷等の関連産業,特に印刷インキ
の製造業に携わる者にとっては,印刷インキと湿し水と
の乳化を適正に保つために,これに影響を及ぼす印刷イ
ンキの物性をいかにコントロールするかが最大の課題で
あるといっても過言ではない。
従来,印刷インキと湿し水との乳化に関し,通常行われ
て来た試験法は,一定量の印刷インキと湿し水とをハイ
スピードミキサーで強制撹拌して乳化させた後,一定の
シェアーで過剰の湿し水を除き,キシレン還流法で乳化
した湿し水の量を測定するか,リソブレークテスター
(THWING−ALBERT社製)のような複数の互いに接触して
回転するローラ群に一定量の印刷インキを供給した後,
端にあるローラに湿し水を一定時間接触させて,ローラ
上の印刷インキを乳化させてから乳化インキをローラ上
よりかき取り,カールフィッシャー法で乳化した湿し水
量を定量測定する,というものであった。
しかしながら,乳化挙動の本質を把握するには,上記試
験法の如く,印刷インキ中に乳化し得る湿し水の量だけ
でなく,乳化の状態,すなわち乳化した湿し水の水滴の
大きさ,分布状態および乳化して行く過程での乳化状態
の変化を正確に確認することが不可欠である。
従来の乳化状態の確認装置としては,光学顕微鏡か電子
顕微鏡しかなかった。これらの装置を使用する際は,先
ず乳化試料を得るために印刷機のローラ上から直接乳化
インキをかき取るか,あるいはリソブレークテスターの
ような乳化テスターのローラ上から乳化インキをかき取
り,次にこれらの試料を光学顕微鏡で観察するか,試料
を凍結して,その切断面を電子顕微鏡で観察することが
行われていた。しかしながら,これらの装置を用いる際
は,試料採取の際のかき取りによって乳化インキが剪断
力を受け,乳化状態が変化してしまい,ローラ上にある
未来観察されるべき乳化インキとはその乳化状態が異っ
てしまうという大きな欠点があった。また光学顕微鏡で
は,プレパラート作成の際,カバーグラスの加圧によ
り,さらに乳化状態が変化してしまうという欠点があっ
た。電子顕微鏡では,測定試料作成に時間がかかり,単
に一つの切断面の情報しか得られないという欠点があっ
た。また,上記の装置では,いずれもローラ上での乳化
状態の時間に対する連続変化を詳細に知ることは不可能
である。
また,特公昭57−35113号公報のように,オフセット印
刷装置における湿し水および印刷インキの平衡状態を監
視する装置も知られている。この装置では,印刷中にお
ける湿し水と印刷インキとの量を知ることができる。し
かし,乳化状態までをも知るものではなく,受信器(セ
ンサー)で湿し水および印刷インキの量を測定するもの
である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は,従来から知られている装置の欠点を改良する
ものであり,乳化インキの乳化状態の観察装置に関する
種々の欠点を改良し,印刷インキの乳化状態を回転ロー
ラ上で正確に,かつ経時での詳細な乳化状態の連続変化
を簡便に観察または測定するのに優れた装置を提供する
ものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は,複数本の互いに接触して回転する,湿し水に
より乳化状態にある印刷インキが表面に存在するローラ
に,接触して回転する表面親油性、かつ光線透過性の透
明ローラと、該透明ローラの内部にある照光装置と、該
照光装置からの光線を観察光源として回転中のローラ上
の印刷インキの拡大像を静止像として観察することがで
きる拡大観察装置とを備えてなる印刷インキの観察装置
であり,さらには照光装置の光源が,高速閃光キセノン
ランプである印刷インキの観察装置,または照光装置
が,透明ローラ外にある高速閃光キセノンランプから光
ファイバーケーブルによって,透明ローラ内に導光され
る装置である印刷インキの観察装置である。
なお,本発明の装置は実際の印刷機に設置することは勿
論,印刷インキの試験機等に設置することもできる。
本発明の透明ローラとしては,通常中空状であり,中に
照光装置を設置することができる。この透明ローラの材
質としては,照光装置からの光線を透過し得るものであ
り,例えば(メダ)アクリル樹脂,スチレン樹脂,ウレ
タン樹脂等の親油性の光透過材が好ましい。すなわち,
ガラス等の親水性の材質の場合には,湿し水がローラ表
面を濡らし,印刷インキが付着せず,ローラ上での乳化
状態が得られなくなり好ましくない。なお、該ローラと
してガラスを使用し,そのガラス表面を親油性の光透過
材で覆ったものを用いることができる。
拡大観察装置,照光装置に使用される器材は,回転ロー
ラ上の観察対象物の静止像が記録できるか,肉眼で観察
できるものであれば,特に限定されないが,拡大観察装
置としては,一般に使用される光学顕微鏡が好ましく,
記録のために光学顕微鏡に写真カメラを取り付けること
もできる。また、拡大用の光学系を有するCCDカメラを
拡大観察装置として使用することも可能で,この場合に
は,CCDカメラとCRT,あるいはCCDカメラとVTRの組合せで
乳化状態の観察ができ,さらにこれ等と画像解析回路と
の組合せで乳化状態の計数解析も可能である。
照光装置としては,光源装置であり,光源として高速閃
光キセノンランプを用いるのが,好ましく,必要な閃光
時間は,回転ローラの周速,拡大観察装置の拡大倍率お
よび観察対象物の大きさによっても異なるが,半値巾が
百万分の一秒前後の高速閃光時間を有するものが,解像
度の良い静止画像を得るために,適当である。但し,ロ
ーラ回転が比較的低速である場合は,照光装置の光源と
して連続光を発生する通常のタングステンランプやハロ
ゲンタングステンランプも使用でき,この場合は,拡大
観察装置に取り付けた写真カメラのシャッタースピード
を上げることで,静止像が記録できる。これ等照光装置
の光源は透明ローラ内に設置してもよいが,該ローラの
外部に光源を設置し,該ローラ内に光学レンズを用いた
投光光学系や光ファイバーケーブルによって導光し,ミ
ラー等の光路変更器によって拡大観察装置の光軸方向へ
光路を変更することが好ましい。また,照光装置には,
透明ローラの回転と共には回転せずに,該ローラ内で照
光装置が静止する保持構造を備えることが好ましい。
なお,本発明の観察装置は,湿し水が供給されていない
未乳化時のローラ上のインキ皮膜の微細な状態も観察で
きることはいうまでもない。従って,印刷インキ製造時
の3本ロールミル上でのインキの練肉度のチェックにも
利用できる。また,塗料,化粧品等の乳化物または分散
物の製造時の品質管理にも利用できる。
次に本発明を図面により説明する。なお,図面は本発明
の一実施態様である。
第1図は,オフセット印刷装置に本発明の観察装置を取
り付けた一実施例を示す側面概略図である。オフセット
印刷装置は,圧胴1,ブランケット胴2,版胴3,インキ装置
4および湿し水装置5からなり,観察装置の透明ローラ
7はオフセット印刷装置の1番目のインキ着けローラ6
に接して回転しており,透明ローラ7上の乳化インキの
乳化状態は,該透明ローラ内の照光装置から発する高速
閃光ストロボ光線を観察光源として,拡大観察装置8の
光学顕微鏡とカメラの組合せにより観察される。
第1図では,観察装置を1番目のインキ着けローラ6に
接触させているが,場合によっては2番目等のローラに
接触させることもできる。
第2図は,第1図におけるインキ着けローラ6に接して
回転している透明ローラ7の部分断面を示す。透明ロー
ラ7は,透明なアクリル樹脂製の親油性光透過材10を使
用し,中空シャフト11は印刷装置本体に固定されてい
る。光透過材10と中空シャフト11との間にはベアリング
12を介しており,中空シャフト11は固定されているが,
透明ローラ表面の光透過材10の部分は自由に回転する。
また,中空シャフト11内には,照光装置である光ファイ
バーケーブル14,保持材13および光路変更器のミラー15
が設けられており,別に設置した高速閃光ストロボ光源
から光線を導光する光ファイバーケーブル14が保持材13
によって該中空シャフト11に保持固定されており、光フ
ァイバーケーブル14より発する光線17はミラー15によっ
て光学顕微鏡の対物レンズ16の光軸方向に光路変更され
る。保持材13を用いることで,光線17は対物レンズ16の
光軸方向に常に保たれる。
以上のようにして,透明ローラ7とインキ着けローラ6
上にある乳化インキ9の乳化状態は回転中にもかかわら
ず静止像として観察される。
第3図は,テーブルテストにて乳化状態をチェックする
ための乳化テスト装置に本発明の観察装置を組み込んだ
実施態様を示す側面概略図である。ローラ群は,ならし
用のバイブレーションローラ18,駆動ローラ19および透
明ローラ20よりなり,これ等の互いに接触して回転する
ローラ群上に与えたインキに,給水ポンプ25から供給さ
れる湿し水がバイブレーションローラ18の表面に滴下さ
れ,バイブレーションローラ18と駆動ローラ19,および
駆動ローラ19と透明ローラ20との間の各ニップ間で剪断
力を受け乳化が進んで行く。また,高速閃光ストロボ装
置24により光源ランプ23で発光された光線を光ファイバ
ーケーブル22で透明ローラ20内の照光装置21に導光し,
これを観察光源として,透明ローラ20上の乳化インキの
乳化状態を拡大用の光学系を備えたCCDカメラ26で受け,
CRT27で観察すると同時にVTR28に記録することができ
た。
【図面の簡単な説明】
図面は,本発明の一実施態様を示すものである。第1図
は,印刷インキの観察装置をオフセット印刷装置に取り
付けた側面概略図,第2図は第1図における部分断面
図,第3図は乳化テスト装置に観察装置を取り付けた側
面概略図,をそれぞれ示す。 図中の符号は,1……圧胴,2……ブランケット胴,3……版
胴,4……インキ装置,5……湿し水装置,6……インキ着け
ローラ,7,20……透明ローラ,8……拡大観察装置,9……
乳化インキ,10……光透過材,11……中空シャフト,12…
…ベアリング,13……保持材,14,22……光ファイバーケ
ーブル,15……ミラー,16……対物レンズ,17……光線,18
……バイブレーションローラ,19……駆動ローラ,21……
照光装置,23……光源ランプ,24……高速閃光ストロボ装
置,25……給水ポンプ,26……CCDカメラ,27……CRT,28…
…VTR,をそれぞれ示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の互いに接触して回転する、湿し水
    により乳化状態にある印刷インキが表面に存在するロー
    ラに、接触して回転する表面親油性、かつ光線透過性の
    透明ローラと、該透明ローラの内部にある照光装置と、
    該照光装置からの光線を観察光源として回転中のローラ
    上の印刷インキの拡大像を静止像として観察することが
    できる拡大観察装置とを備えてなることを特徴とする印
    刷インキの観察装置。
  2. 【請求項2】照光装置の光源が、高速閃光キセノンラン
    プである特許請求の範囲第1項記載の印刷インキの観察
    装置。
  3. 【請求項3】照光装置が、透明ローラ外にある高速閃光
    キセノンランプから光ファイバーケーブルによって、透
    明ローラ内に導光される装置である特許請求の範囲第2
    項記載の印刷インキの観察装置。
JP62007616A 1987-01-16 1987-01-16 印刷インキの観察装置 Expired - Lifetime JPH0773911B2 (ja)

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JP62007616A JPH0773911B2 (ja) 1987-01-16 1987-01-16 印刷インキの観察装置

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JPS63176153A JPS63176153A (ja) 1988-07-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5456506A (en) * 1977-10-12 1979-05-07 Sugawara Kenkiyuujiyo Kk Method of detecting printing displacement

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