JPH0773848A - 質量分析計及び質量分析方法 - Google Patents

質量分析計及び質量分析方法

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JPH0773848A
JPH0773848A JP6148977A JP14897794A JPH0773848A JP H0773848 A JPH0773848 A JP H0773848A JP 6148977 A JP6148977 A JP 6148977A JP 14897794 A JP14897794 A JP 14897794A JP H0773848 A JPH0773848 A JP H0773848A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のイオン源を用い、前記イオン源を短時間
に切り換え、分析対象を拡大したLC/MSを提供す
る。 【構成】APCI部1とESI部2を回転台11または
往復台19に設置し、前記回転台11は、受台13とオ
サエリング12とにより回転可能に、前記往復台19
は、受台21とオサオ金具20とベアリング22と送り
ネジ23とにより往復可能にそれぞれ構成されている。
APCI部1とESI部2とは、第一細孔16,第二細
孔17,質量分析部18に対向する位置に移動せしめら
れ、それぞれのイオン化法によりイオン化し質量分析を
可能にするものである。 【効果】複数イオン源を簡単に切り換えられ、分析対象
物質が拡大し、一つのサンプルに対して複数のマススペ
クトルを得て分子構造解析等が容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、質量分析計(以下、M
Sという)及び質量分析方法に係り、特に、液体クロマ
トグラフ質量分析計(以下、LC/MSという)におい
て、複数のイオン源、例えば大気圧化学イオン化イオン
源(以下、APCIという)とエレクトロスプレイイオ
ン化イオン源(以下、ESIという)等を用い、広範な
測定対象試料を分析するのに好適なものを得ることにあ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のLC/MSにおけるイオン化法
は、数種類の方法が提案されている。
【0003】各イオン化法は、それぞれ特色があり、あ
る物質についてはイオン化が困難であるという欠点があ
った。
【0004】一方、分離装置としてLCを用いる場合は
その測定対象は広範であり、極性の低いものから高いも
のまで存在する。
【0005】このような数多くの試料を一つのイオン化
法で対応するため種々の方式が発展してきた。
【0006】この種々の方式については、加藤義昭et.
HITACHI SCIENTIFIC INSTRUMENT NEWS, Vol.34,No.
1,1991;“M−1000形日立LC−MS分析
計”記載の技術がある。
【0007】これらの各イオン化法は、それぞれ特徴を
有し、イオン化しやすい試料グループが限定され、一方
法により全ての試料をイオン化することはできない。
【0008】しかし、一方では広範なLCの測定対象物
質をLC/MS分析したいという要望も多かった。
【0009】このため、二つのイオン源を備えたMSの
技術が提案された。例えば、API法と他のイオン源を
組合せて、イオン化の効率を向上させる技術がある。
【0010】上記技術は、API法による主イオン源と
電子衝撃形の補助イオンとを直列に設け、APIでイオ
ン化されなかった中性分析を電子衝撃によりイオン化す
ることにより、イオン量を増加させ実質的に質量分析計
の感度向上を図るものである。これに関連するものとし
ては、日本国特許第1078632 号記載の技術がある。
【0011】さらに、広範な測定対象物質をLC/MS
分析するため、大気イオン化イオン源と化学イオン化イ
オン源とを設け、前記両イオン源を切り換えて使用する
技術が提案された。これに関連するものとしは、特開平
4−109160 号公報記載の技術があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のMSにおい
ては、二つのイオン源が設けられているが、その試料導
入系の使用条件に制限があり、二つのイオン源の組合せ
が限定されていたため、被測定対象物の範囲が限定さ
れ、LCと直結しても前LCの被測定対象物を広範な範
囲において分離できるという利点を生かしきれていなか
った。
【0013】さらに、イオン性,高極性化合物のイオン
化に優れた機能を発揮するESI法との組合せが考慮さ
れていなかった。そのため高分子化合物等の分析が不可
能という問題があった。
【0014】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、複数個のイオン源を備え、か
つ、複数個のイオン源を短時間に切り換えることができ
る、分析対象が拡大されたLCと直結しその長所を生か
し、広範な対象物を測定できる大気圧イオン化MSを提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る大気圧イオン化質量分析計の構成は、
液体クロマトグラフで分離し、大気圧イオン化イオン源
で前記分離成分を霧化,イオン化して質量分析を行う質
量分析計において、前記大気圧イオン化イオン源を複数
個と、前記複数個のイオン源を切り換える切換器とを備
えたものである。複数個の大気圧イオン化イオン源は、
大気圧化学イオン化イオン源とエレクトロスプレイイオ
ン化イオン源との組合せ、あるいは大気圧化学イオン化
イオン源と他方式の大気圧イオン化イオン源との組合せ
のいずれかにより構成したものである。
【0016】また、複数個のイオン源を切り換える手段
は、前記各イオン源を機械的手段により所定の位置へ配
設するようにしたものである。
【0017】また、複数個のイオン源を切り換える手段
は、所定の位置へ配設した前記各イオン源を電気的手段
により切り換えるようにしたものである。
【0018】また、複数個のイオン源を切り換える手段
は、所定の位置へ配設した前記各イオン源を電気的手段
により切り換えるようにし、かつ、前記各イオン源の所
定位置を機械的手段により微調整できるようにしたもの
である。
【0019】さらに、機械的に所定の位置へ配設する手
段は、各イオン源が所定の軌道上を回動するようにした
ものである。
【0020】さらに、機械的に所定の位置へ配設する手
段は、各イオン源が所定の軌道上を往復運動するように
したものである。
【0021】
【作用】上記各技術的手段の働きは次のとおりである。
【0022】本発明の構成によれば、例えば低中極性物
質のイオン化に適した大気圧化学イオン化イオン源と、
高極性物質のイオン化に適したエレクトロスプレイイオ
ン化イオン源とを組合せ、それぞれのイオン源を動作さ
せることにより、前記質量分析部に多種類のイオンを入
射・分析させ、液体クロマトグラフ質量分析計の測定対
象を拡大することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図8を
参照して説明する。
【0024】まず、全体の概要を簡単に説明する。
【0025】図1,図2及び図8において、1はAPC
I部、2はESI部、3は流出パイプ、4は霧化器、5
は支柱、6は脱溶媒室、7は針電極、8は支柱、9は流
出パイプ、10はガス導入管、11は回転台、12はオ
サエリング、13は受台、14,15は支柱、16は第
一細孔、17は第二細孔、18は質量分析部、19は往
復台、20はオサエ金具、21は受台、22はベアリン
グ、23は送りネジ、24はLCポンプ、25はLCカ
ラム、26は質量分析計、27は電源、28は切換スイ
ッチである。
【0026】〔実施例 1〕次に、図1にしたがい、A
PCIが組み込まれたLC/MSの概略を説明する。
【0027】図1において、LCポンプ24によりLC
カラム25に送られ分離された試料溶液は、APCI部
1に送り込まれる。
【0028】前記APCI部1に送り込まれた試料溶液
は、霧化器4で霧化され、脱溶媒室6において溶媒分子
が除去される。
【0029】前記溶媒分子が除去された霧化試料は、針
電極7と第一細孔16の間に印加された約3kVの電圧
によるコロナ放電により、溶媒分子がイオン化される。
【0030】この溶媒イオンと試料分子がイオン分子反
応によりイオン化され質量分析計26で質量分析され
る。
【0031】次に、本発明の一実施例に係る大気イオン
化分析計を説明する。
【0032】MSがLCと直結されている構成,動作に
ついては、上記図1において説明したので重ねての説明
を省略する。
【0033】以下、大気イオン化分析計のイオン源部に
ついて説明する。
【0034】図2において、APCI部1およびESI
部2は、回転台11に固定装着されている。
【0035】前記APCI部1は、LC(図示せず)か
ら試料溶液を流出させる流出パイプ3,前記流出試料溶
液を霧化させる霧化器4,支柱5によって支えられてい
る前記試料溶液の溶媒分子が除去する脱溶媒室6,支柱
8によって支えられているコロナ放電を起こす針電極7
および前記針電極7に電圧を印加する電源27により構
成されている。
【0036】前記ESI部2は、LC(図示せず)から
の試料溶液を流出させる流出パイプ9と前記流出パイプ
9を内包するガス導入管10とからなり、前記回転台1
1を貫通し、前記ガス導入管10は、前規電源27によ
り電圧が印加されるように構成されている。
【0037】また、切換スイッチ28により前記電源2
7の印加電圧が前記APCI部1と前記ESI部2とに
切り換えるようになっている。さらに、前記電源27の
印加電圧が可変となるようになっている。
【0038】前記回転台11は、支柱14,15により
受台13とオサエリング12により、回転可能な構成と
なっている。
【0039】前記回転台11の回転により、前記APC
I部1の脱溶媒室6および前記ESI部2の流出パイプ9
のいずれかのイオン流出方向の前方には、第一細孔1
6,第二細孔17が配置されるようになり、この細孔を
通じて質量分析部18と連通している。
【0040】したがって、前記APCI部1,前記ES
I部2により生成したイオンは、それぞれ第一細孔1
6,第二細孔17を通過し、質量分析部18へ導入され
ることになる。
【0041】図示では、APCI部1が前記第一細孔1
6,前記第二細孔17,質量分析部18とに対向する位
置にあり、質量分析をする状態にあることを示してい
る。
【0042】前記回転台11のつまみにより回転するこ
とにより前記ESI部2が前記第一細孔16,前記第二
細孔17,質量分析部18とに対向する位置に移動し、
かつ、前記切換スイッチ28を前記APCI側から前記
ESI2側に切り換わり、前記電源27の電圧が前記針
電極7から前記ガス導入管10へ印加されることにより
前記ESI部2がイオン化した試料を分析することとな
る。
【0043】このようにしてAPCI部1,ESI部2
の切り換えが可能となり、それぞれのイオン化法により
イオン化された試料の分析が行われることになる。
【0044】なお、イオン源切り換えにあたっては、イ
オン源の測定条件(ドリフト電圧,イオン化室温度)を
予め決めておいても良いし、これらの測定条件をその都
度、設定しても良い。
【0045】ところで、一般に、アミノ酸のように極性
が小さい試料を分析するためにはAPCIによるイオン
化が適していると考えられており、一方、蛋白質のよう
な高分子化合物を分析するためにはESIによるイオン
化が適していると考えられている。このように測定試料
に応じた適切なイオン化があり、測定試料に応じて選択
することが望ましい。
【0046】このシステムでは、まず、試料をAPCI
によりイオン化して質量分析を行い、次に、ESIによ
りイオン化して質量分析を行う。そして、APCI及び
ESIの質量分析結果に基づいて、APCIのみによる分
析で充分か、ESIのみによる分析で充分か、あるい
は、APCIとESIの両方の分析が必要か判断するよ
うになっている。
【0047】そして、その判断結果に応じて、次回から
においては、適切なイオン源を選択して、質量分析をす
すめる。
【0048】図3(a)において、ステップ301で測
定者はどのような測定試料を測定するか入力する。測定
試料の種類は記憶される。次に、ステップ302で、測
定者はモードを選択する。すなわち、仮測定モードと実
測定モードから一方を選択する。仮測定モードは、試料
に対して、APCIがふさわしいか、ESIがふさわし
いか、あるいは、APCIとESIの両方が必要か判断
するためのモードである。
【0049】ステップ302で仮測定モードが選択され
ると、図3(b)のフロチャートに移り、まず、ステッ
プ310で、回転台11(図2)を回転させ、試料がAP
CI部でイオン化されるようにする。さらに、実際に、
質量分析がなされ、分析結果にかかる情報が記憶され
る。
【0050】次に、ステップ314で、回転台11(図
2)を回転させ、試料がESI部2でイオン化されるよ
うにする。やはり、実際に質量分析を行い、分析結果に
かかる情報が記憶される。
【0051】次に、ステップ314で、APCIによる
分析結果及びESIによる分析結果がディスプレイの画
面に表示される。すなわち、まず、図4に示されるよう
な、APCI及びESIによるTIC(Total Ion Curr
ent.所定時間における総信号量(イオン量))及び図5
に示されるマススペクトルが表示される。なお、APCIと
ESIに応じて表示の色を変えるとわかりやすい。図4
の例では、時間t1 において、APCIにより検出され
たイオン量は、ESIにより検出されたイオン量より
も、かなり大きい。時間t2 における両者の比較でも、
同様の傾向がみられる。さらに、時間t3 及び時間t4
では、APCIのみで検出が可能となっている。また、
図5に示されるマススペクトルにおいては、ほぼ全域の
m/Zにわたって、APCIにより検出されたイオン量
が、ESIにより検出されたイオン量よりも大きい。す
なわち、このことは、APCIによれば充分な情報が得
られているが、ESIによると情報が失落することを意
味している。
【0052】さらに、図6に示されるように、デイプレ
イには、APCI及びESIの各々について、時間に対
する信号強度(イオン量),m/Zに対する信号強度
(イオン量),組成元素及び化合式が数値化されて表示
される。
【0053】ステップ316で、このような情報に基づ
いて、測定者は、この試料に対する適切なイオン化を選
択する。すなわち、APCI,ESI,APCIとES
Iの両方のなかから選択する。この情報は記憶される。
この分析結果により、試料に応じた、ドリフト電圧,イ
オン化室温度等のイオン化条件を設定しても良い。
【0054】なお、上記の例では、APCIがESIよ
り好ましい例を示したが、これとは逆に、他の試料では
ESIがAPCIよりも好ましいかもしれない。さら
に、APCIによる質量分析とESIによる質量分析を
両方行う必要がある場合も存在する。例えば、図4にお
いて、APCIではt1 におけるA及びt3 におけるC
が検出され、他のB及びDが検出されず、ESIにおい
て、t2 におけるB及びt4 におけるDが検出され、A
及びCが検出されないような場合である。このような場
合は、APCI及びESIにより測定を行い、両方のマ
ススペクトルを合成し、これに基づく分析結果が重要と
なる。
【0055】さらに、この例では、測定者がAPCI,
ESI又はAPCIとESIの両方の、いずれかを選択
しているが、あらかじめ、選択のためのプログラムを記
憶させ、自動的に選択させるようにしても良い。
【0056】図3(a)のステップ302で実測モード
が選択されると、図3(c)のステップ320で、測定
試料に応じてイオン源を選択する。これは、ステップ3
16の選択結果(記憶されている)に基づいて選択され
る。なお、この測定試料が仮測定モードを経ていない場
合には、図7に示される関係に基づいて、自動的に、A
PCIとESIから選択される。また、測定者が選択す
るようにしても良い。さらに、ステップ322で、質量
分析が実行される。例えば、APCIとESIによる両
方の分析を行って、両方の結果を合成して、両方の結果
に基づいて、ディスプレイに結果を表示する。
【0057】図7は、本実施例で説明したAPCとES
Iとに適した物質名を縦軸に、分子量を横軸とにとり、
適用範囲(斜線部)を描いたものである。
【0058】APCIはアミノ酸,抗生物質,糖等の分
子量1000〜2000ダルトン,ESIはペプチド,
蛋白質等の分子量10万ダルトン程度以上のイオン化に
それぞれ好適であり、本実施例により両者の適用が簡単
な切換操作で可能となる。
【0059】また、これらの上記物質群は、LCで最も
多く測定されるものであり、LC/MSへ組み込むMS
としてのその利用価値は計り知れない。
【0060】〔実施例 2〕次に、本発明の他の一実施
例に係る大気イオン化分析計のイオン源部を説明する。
【0061】図8において、図中、図1と同一符号は同
等部分であるので詳細な説明は省略する。新たな符号の
み説明する。19は往復台、20はオサエ金具、21は
受台、22はベアリング、23は送りネジ、24,25
は支柱である。
【0062】〔実施例 1〕におけると同一のAPCI
部1とESI部2とは、往復台19に固定装着されてい
る。
【0063】前記往復台19は、支柱24,25によっ
て支えられている受台21と、ガイド兼用のオサエ金具
20と、当該往復台19を滑動させるためのベアリング
22により往復移動するように構成されている。
【0064】前記往復台19は、つまみ付の送りネじ2
3により往復運動を与えられ、図示においては、APC
I部1が、第一細孔16,第二細孔17,質量分析部1
8と対向する位置にあり、分析状態にあることを示して
いる。
【0065】前記往復台19により前記ESI部2も分
析可能位置に移動すると共に、切換スイッチ28がAP
CI部1側からESI部2側に切り換わることにより、
第一細孔16,第二細孔17,質量分析部18に対向す
る位置となり、前記イオン源によりイオン化された試料
の分析が可能となる。
【0066】上記各実施例においては、複数個のイオン
源の切り換えを機械的に行わせる手段について説明した
が、これに限定されるものでなく電気的に実施しても差
し支えない。例えば所定の位置へ複数個のイオン源を配
置し、電気的に切り換えを実施する。
【0067】さらに、機械的,電気的両手段を併用して
も差し支えない。例えば所定の位置へ複数個のイオン源
を配置し、電気的に切り換えを実施し、さらに、機械的
に微調整を実施しても差し支えない。
【0068】上記各実施例においては、下記のような具
体的結果があげられる。
【0069】(1)APCI,ESIなどの複数個のイ
オン源が、装着換えなどの操作なしに簡便、かつ、容易
に短時間で切換可能となる。従来のものでは約60分要
していたが、本実施例では約3分にて実施できる。
【0070】(2)APCI,ESIなどの複数のイオ
ン源の利点を生かし、分析可能な測定対象を拡大でき
る。
【0071】(3)一つの試料物質に対してもAPC
I,ESIなどの複数のイオン化法によりイオン化分析
することにより異なるマススペクトルが得られ、情報量
が多面化し、分子構造解析などが行い易くなる。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、複数個のイオン源を備え、かつ、複数個のイオン
源を短時間に切り換えることができる、分析対象が拡大
されたLCと直結しその長所を生かし、広範な対象物を
測定できる大気圧イオン化質量分析計を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】APCIが組み込まれたLC/MSの略示図で
ある。
【図2】大気圧イオン化MSのイオン源縦断面図であ
る。
【図3】分析動作を示すフローチャートである。
【図4】APCI及びESIそれぞれにおけるTICを
示す図である。
【図5】APCI及びESIそれぞれにおけるマススペ
クトルを示す図である。
【図6】分析結果の表示内容を示す図である。
【図7】分析対象物質に応じてイオン源の選択を示す図
である。
【図8】第2の実施例における、LC/MSのイオン源
縦断面図である。
【符号の説明】
1…APCI部、2…ESI部、3…流出パイプ、4…
霧化器、5,8,14,15…支柱、6…脱溶媒室、7
…針電極、9…流出パイプ、10…ガス導入管、11…
回転台、12…オサエリング、13,21…受台、16
…第一細孔、17…第二細孔、18…質量分析部、19
…往復台、20…オサオ金具、22…ベアリング、23
…送りネジ、24…LCポンプ、25…LCカラム、2
6…質量分析計、27…電源、28…切換スイッチ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体クロマトグラフで分離し、大気圧イオ
    ン化イオン源で前記分離成分を霧化,イオン化し、質量
    分析を行う質量分析計において、 前記大気圧イオン化イオン源を複数個と、前記複数個の
    イオン源を切り換える切換器とを備えたことを特徴とす
    る質量分析計。
  2. 【請求項2】複数個の大気圧イオン化イオン源は、大気
    圧化学イオン化イオン源とエレクトロスプレイイオン化
    イオン源との組合せにより構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の質量分析計。
  3. 【請求項3】前記切換器は、前記各イオン源を機械的手
    段により所定位置へ配設するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の質量分析計。
  4. 【請求項4】前記切換器は、所定位置へ配設した前記各
    イオン源を電気的手段により切り換えるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の質量分析計。
  5. 【請求項5】前記切換器は、所定位置へ配設した前記各
    イオン源を電気的手段により切り換えるようにし、か
    つ、前記各イオン源の所定位置を機械的手段により微調
    整するようにしたことを特徴とする請求項1記載の質量
    分析計。
  6. 【請求項6】所定の位置へ機械的に配設する手段は、各
    イオン源が所定の軌道上を回動するようにしたことを特
    徴とする請求項3記載の質量分析計。
  7. 【請求項7】所定の位置へ機械的に配設する手段は、各
    イオン源が所定の軌道上を往復運動するようにしたこと
    を特徴とする請求項3記載の質量分析計。
  8. 【請求項8】前記複数のイオン源によるイオン化をそれ
    ぞれ行い、これに基づいてイオン源を切り換えることを
    特徴とする請求項1記載の質量分析計。
  9. 【請求項9】試料に応じてイオン源を選択することを特
    徴とする請求項1記載の質量分析計。
  10. 【請求項10】複数のイオン源と、前記イオン源を切り
    換える切換器と、前記切換器からのイオン化された試料
    を質量分析する質量分析部を有したことを特徴とする質
    量分析計。
  11. 【請求項11】同一の試料が前記複数のイオン源でイオ
    ン化が可能な構成であることを特徴とする請求項10記
    載の質量分析計。
  12. 【請求項12】液体クロマトグラフで分離し、大気圧化
    イオン化イオン源で前記分離成分を霧化し、イオン化
    し、質量分析を行う質量分析計において、 前記大気圧イオン化イオン源を複数個備え、さらに、前
    記複数の大気圧イオン化イオン源を並列的に設置し、前
    記複数の大気圧イオン化イオン源を前記並列方向に移動
    する手段を有したことを特徴とする質量分析計。
  13. 【請求項13】液体クロマトグラフで分離し、複数の大
    気圧イオン源を切り換え、この切り換えた大気圧イオン
    源でイオン化し、質量分析を行うことを特徴とする質量
    分析計方法。
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