JPH0773801A - 光電子放出面およびそれを用いた電子管と光検出装置 - Google Patents

光電子放出面およびそれを用いた電子管と光検出装置

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JPH0773801A
JPH0773801A JP21860993A JP21860993A JPH0773801A JP H0773801 A JPH0773801 A JP H0773801A JP 21860993 A JP21860993 A JP 21860993A JP 21860993 A JP21860993 A JP 21860993A JP H0773801 A JPH0773801 A JP H0773801A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換量子効率の優れた光電子放出面、光
電子増倍機能を有する高感度の電子管、高感度の光検出
装置を提供する。 【構成】 光電子放出面は、入射光を吸収して光電子を
励起するp型半導体の一側面に絶縁層と引出し電極が順
次積層され、p型半導体の他の側面にコンタクト層が形
成され、引出し電極側を高電位とする電圧が、引出し電
極とコンタクト層との間に印加される。そして、p型半
導体の一側面に光が入射すると、励起されて該一側面側
に移動する光電子を、上記所定極性の電圧によって上記
引出し電極と該一側面との間に形成される電界により、
光電子を放出する構造となっている。更に、かかる構造
の光電子放出面を内蔵し、放出された光電子を電子増倍
する電子管を構成する。更に、かかる電子管を光検出部
に適用することで高感度の光検出装置を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電変換量子効率の優
れた光電子放出面、及び当該光電子放出面を適用するこ
とによって高感度化を実現する光電子増倍管や画像増強
管などの光電子増倍機能を有する電子管、更にかかる電
子管を適用した高感度の光検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光電子放出面は、入射光を光電子に変換
して外部へ放出する光電子変換機能を有し、例えば、光
電子増倍管や画像増強管の受光面等に適用されている。
【0003】従来、かかる光電子放出面には、一般的に
アルカリアンチモナイド等の材料が適用され、例えば、
Sb・Cs等のモノアルカリ光電子放出面、Sb・K/
Cs等のバイアルカリ光電子放出面、(Na・K・S
b)Cs等のマルチアルカリ光電子放出面が広く実用に
供されている。これらの光電子放出面は、図7に示すよ
うなエネルギーバンド構造を有している。尚、図中、C
Bは伝導帯、VBは価電子帯、FLはフェルミ準位、V
Lは真空準位である。そして、真空中に配置された光電
子放出面に光が入射すると、光電子放出面内部における
光吸収により励起された光電子eが放出表面まで移動し
更に真空中へ脱出することにより、光電子放出が実現さ
れる。
【0004】ところが、かかる種類の光電子放出面にあ
っては、長波長域の入射光に対する光電子放出の比率
(光電変換量子効率)が、短波長域の入射光に対する光
電変換量子効率に較べて低いために広帯域にわたって高
感度特性が得られないという問題と、たとえ短波長域の
入射光に対しても十分に光電変換量子効率が高くないと
いう問題があった。
【0005】かかる問題の発生原因は、図7に基づいて
定性的に説明され得る。即ち、図7において、長波長域
の入射光により伝導帯CBの底で励起された光電子e*
は、放出表面まで移動しても、伝導帯CBよりも高いエ
ネルギー準位にある真空準位VLを越えて真空中へ脱出
することができないのに対し、比較的高いエネルギーを
有する短波長域の入射光によって励起された光電子e
は、真空準位VLを越えて真空中へ脱出する確率が高く
なる。この結果、長波長域の入射光に対する光電変換量
子効率が、短波長域の入射光に対する光電変換量子効率
に較べて低くなってしまう。具体例としてアルカリアン
チモナイド光電子放出面にあっては、約300nm以下
の短波長域の入射光に対して最大の光電変換量子効率を
発揮する。しかし、この短波長域の入射光に対する最大
の光電変換量子効率は、30%程度に止まっている。
【0006】このような問題点を改善し、長波長域の入
射光に対する光電変換量子効率を改善するために、Ga
As半導体を適用した負の電子親和光電子放出面(Nega
tiveElectron Affinity) が開発されるに至った。この
光電子放出面は、図8に示すようなエネルギーバンド構
造を有している。尚、図中、CBは伝導帯、VBは価電
子帯、FLはフェルミ準位、VLは真空準位である。こ
の負の電子親和光電子放出面にあっては、アルカリアン
チモナイド光電子放出面とは異なり、真空準位VLのエ
ネルギーが伝導帯CBより低いので、伝導帯CBの底に
ある光電子eであっても放出表面まで移動すれば真空中
へ脱出することができ、この結果、長波長域の入射光に
対する光電変換量子効率が向上する。また、GaAs等
の単結晶半導体を適用すれば、アルカリアンチモナイド
等の多結晶材料による光電子放出面よりも光電子の拡散
長が長くなり、入射光を全て吸収するに十分な厚さを有
していても、光電子は放出表面に到達するだけの拡散長
を得ることができる。
【0007】しかし、負の電子親和光電子放出面の実際
の光電変換量子効率は、長波長域の入射光に対して改善
が認められるものの、短波長ないし長波長域の広帯域で
見ると約20%程度に止まっている。したがって、伝導
帯CBの底にある大多数の光電子eは真空中へ脱出でき
ない状態にあると言える。
【0008】このように、実用に供されている光電子放
出面での光電変換量子効率は、短波長域(例えば、紫外
域)の光に対しても約30%程度に止まっており、通常
は10%程度であることから、他の光導電あるいは光起
電力を利用する周知のフォトダイオード等の固体光検出
素子と比較しても極めて低い。このことは、例えば光電
子放出面に入射した光子のうち約90%の情報を検出し
ないこととなるので、光電子放出を利用する光検出技術
の欠点となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の負の
電子親和光電子放出面において、光電子の放出表面と陽
極を近接させて、これらの間に高電圧を印加することに
よって放出表面近傍に高電界を発生させると、光電変換
量子効率を向上させることができることが一般的に知ら
れている。
【0010】しかし、かかる手段にあっては、陽極を放
出表面に近接させなければならないので、構造的に実現
が困難となる。更に、高電界を得るためには陽極と陰極
(放出表面側の極)を極めて狭くし且つ一定にすること
が困難であること等に起因して、10KV程度の高電圧
電源が必要になると共に、このような高電圧を放出表面
と陽極間に印加すると放電現象を招来する等の問題が発
生する。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みて成されたものであり、低電圧であっても、広い波
長帯域にわたって高い光電変換量子効率が得られる光電
子放出面を提供することを目的とする。また、かかる光
電子放出面を適用した高感度の電子管と光検出装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明の光電子放出面は、入射光を吸収して光
電子を励起するp型半導体と、p型半導体の一側面に積
層された絶縁層と、絶縁層に積層された引出し電極と、
引出し電極と上記p型半導体の他の側面との間に所定極
性の電圧を印加するために該側面に形成されたコンタク
ト層とを具備し、上記p型半導体の一側面に光が入射す
ると、励起されて該一側面側に移動する光電子を、上記
所定極性の電圧によって上記引出し電極と該一側面との
間に形成される電界により、光電子を放出する構成とし
た。
【0013】又、本発明の他の光電子放出面は、入射光
を吸収して光電子を励起するp型半導体と、p型半導体
の一側面に積層された絶縁層と、絶縁層に積層された引
出し電極と、引出し電極と上記p型半導体の他の側面と
の間に所定極性の電圧を印加するために該側面に形成さ
れたコンタクト層とを具備し、上記p型半導体の裏面側
に光が入射すると、励起されて上記一側面側に移動する
光電子を、上記所定極性の電圧によって上記引出し電極
と該一側面との間に形成される電界により、光電子を放
出する構成とした。
【0014】又、これらの電子放出面を備え、電子放出
面から放出される光電子を電子増倍部で電子増倍する電
子管を構成した。
【0015】又、かかる電子管を適用して、電子管の出
力を信号処理する信号処理手段により、各種の光計測を
行う光検出装置を実現した。
【0016】
【作用】かかる構造を有する光電子放出面によれば、p
型半導体の表面Sと引出し電極との間に外部電界が形成
されるので、光電子の放出表面と真空中との間のエネル
ギー障壁が極めて薄くなる。したがって、p型半導体内
に励起された光電子はトンネル効果によりこの薄いエネ
ルギー障壁を通過して、真空中へ容易に脱出する。更
に、絶縁層は半導体製造技術により極めて薄く且つ一様
に形成されるので、p型半導体の放出表面と引出し電極
との間の上記外部電界は均一となる。この結果、印加電
圧を、従来のような高電圧に設定する必要がなくなり、
放電現象による光電子放出面の破壊等の問題を解消する
ことができる。
【0017】このように、上記エネルギー障壁が薄くな
るので、光電変換効量子効率が大幅に向上し、高感度の
光電子放出面が実現される。そして、かかる光電子放出
面を適用した電子管は、電子増倍する前に光電子放出面
から高効率で光電子が放出されるので、高S/Nが実現
される。
【0018】
【実施例】本発明による光電子放出面の一実施例を図1
及び図2と共に説明する。尚、この実施例は反射型光電
子放出面に関する。まず、図1に示す縦断面図に基づい
て構造を説明する。p型半導体1の裏面全体にAuGe
が蒸着されることによって、オーミックコンタクト2が
形成されている。この実施例では、p型半導体1は、1
×1019(cm3 )のキャリア濃度のGaAsが適用さ
れている。p型半導体1の表面には、SiO2 またはS
3 4 から成る所定のパターン形状の絶縁層3が積層
され、更に、絶縁層3の上面には、Al電極(以下、引
出し電極という)4が積層されている。絶縁層3が積層
されない領域の表面には、Cs2 0等の金属層5が塗布
され、電子放出の向上を図るようにしている。そして、
かかる反射型光電子放出面は真空雰囲気中(真空管内を
含む)で使用されると共に、引出し電極4とオーミック
コンタクト2間に任意の電圧VB が印加されて使用され
る。尚、オーミックコンタクト2に対して引出し電極4
を高電位とするように電圧VB が印加される。
【0019】次に、かかる構造を有する反射型光電子放
出面の動作を、更に図2及び図8のエネルギーバンド図
と共に説明する。尚、図2中、CBは伝導帯の準位、V
Bは価電子帯の準位、FLはフェルミ準位、VLは真空
準位である。
【0020】まず、電圧VB を印加しない場合、即ち、
オーミックコンタクト2と引出し電極4間を開放状態と
した場合には、図8と同様のエネルギーバンド構造とな
る。そして、入射光hνが表面側から入射すると、p型
半導体1の伝導帯CBに励起された光電子eが、伝導帯
CBの底から放出面まで移動する。そして、放出面まで
移動(到達)した光電子eのうち、p型半導体1の表面
の伝導帯の準位CBと真空準位VLとの間のエネルギー
障壁を越えたもののみが、真空中へ放出される。このと
き、光電子eが真空中へ放出される確率は約30〜40
%である。
【0021】一方、オーミックコンタクト2と引出し電
極4間に電圧VB を印加した場合には、図2に示すエネ
ルギーバンド構造となる。このとき、入射光hνによっ
てp型半導体1の伝導帯CBに励起された光電子eは、
伝導帯CBの底から放出面へ到達する。ここで注目すべ
き本発明の特徴は、電圧VB が印加されることによっ
て、p型半導体1の表面Sと引出し電極4との間に外部
電界が形成されるので、図2に示すように、真空準位V
Lが伝導帯の準位CBより極めて低くなると共に、放射
面と真空中との間のエネルギー障壁が極めて薄くなる。
したがって、光電子eはトンネル効果によりこの薄いエ
ネルギー障壁を通過して、真空中へ容易に脱出する。更
に、絶縁層3は半導体製造技術により極めて薄く且つ一
様に形成されるので、p型半導体1の表面Sと引出し電
極4との間の上記外部電界は均一となる。この結果、電
圧VB を、従来のような高電圧に設定する必要がなくな
り、放電現象による光電子放出面の破壊等の問題を解消
することができる。
【0022】このように、この実施例によれば、上記エ
ネルギー障壁が薄くなるので、光電変換効量子効率が大
幅に向上し、高感度の光電子放出面を実現することがで
きる。
【0023】尚、この実施例では、p型半導体1にGa
As半導体を適用したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、他種類のp型半導体を適用しても同様の効
果を得ることができる。又、オーミックコンタクト2を
金とゲルマニウムの合金(AuGe)とし引出し電極4
をアルミニウム(Al)で形成したがこれに限定される
ものではなく、他の金属を適用してもよい。又、p型半
導体1の表面に塗布した金属層5は、Cs2 0に限定さ
れるものではなく、他種類のアルカリ金属やその化合
物、更に酸化物やフッ化物を材料として形成してもよ
い。
【0024】次に、本発明による光電子放出面の他の実
施例を図3と共に説明する。尚、この実施例は透過型光
電子放出面に関する。まず、図3に示す縦断面図に基づ
いて構造を説明する。透明ガラス基板6上に、SiO2
膜7aとSi3 4 膜7bから成る反射防止膜7が積層
され、更に、この反射防止膜7上に、AlGaAsの窓
層8とGaAsのp型半導体層9が積層されている。そ
して、p型半導体層9の表面に、SiO2 またはSi3
4 から成る所定のパターン形状の絶縁層10が積層さ
れ、この絶縁層10の上面には、Al電極(引出し電
極)11が積層されている。絶縁層10が積層されない
p型半導体層9の表面領域には、Cs2 0等の金属層1
2が塗布され、電子放出の向上を図るようにしている。
更に、透明ガラス基板6の一端と反射防止膜7と窓層8
及びp型半導体層9の側端からp型半導体層9の一部表
面まで回り込むようにして、Cr蒸着によるカソード電
極13が形成されている。
【0025】そして、かかる透過型光電子放出面は真空
雰囲気中(真空管内を含む)で使用されると共に、引出
し電極11とカソード電極13間に任意の電圧VB が印
加されて使用される。尚、カソード電極13に対して引
出し電極11を高電位とするように電圧VB が印加され
る。
【0026】次に、かかる構造を有する透過型光電子放
出面の動作を説明する。
【0027】任意の電圧VB を印加した状態で、透明ガ
ラス基板6側から光hνが入射すると、光hνは反射防
止膜7ないし窓層8を通ってp型半導体層9で吸収さ
れ、それに伴ってp型半導体層9に励起される光電子e
が放出表面Sまで拡散移動する。ここで、電圧VB に起
因して、カソード電極13とp型半導体層9の放出表面
S間に電界が形成されるので、図2のエネルギーバンド
構造と同様に、光電子eは薄いエネルギー障壁を通過し
て、容易に真空中へ脱出する。
【0028】このように、この実施例の透過型光電子放
出面も、前記反射型光電子放出面と同様に、光電変換効
量子効率が大幅に向上し、高感度の光電子放出面を実現
することができる。又、絶縁層10は半導体製造技術に
より極めて薄く且つ一様に形成されるので、p型半導体
層9の表面Sと引出し電極11との間の上記外部電界は
均一となる。この結果、電圧VB を、従来のような高電
圧に設定する必要がなくなり、放電現象による光電子放
出面の破壊等の問題を解消することができる。
【0029】尚、この実施例では、p型半導体層9にG
aAs半導体を適用したが、これに限定されるものでは
なく、他種類のp型半導体を適用しても同様の効果を得
ることができる。又、引出し電極11とカソード電極1
3も他種類の金属材料を適用してもよい。又、p型半導
体層9の表面に塗布した金属層12は、Cs2 0に限定
されるものではなく、他種類のアルカリ金属やその化合
物、更に酸化物やフッ化物を材料として形成してもよ
い。
【0030】又、図1と図3に示した構造の光電子放出
面において、次に示すような各変形例であってもよい。
【0031】(1) p型半導体1,9は、III−V族
化合物半導体又はその混晶、若しくはIII−V族化合
物半導体のヘテロ構造で形成する。
【0032】(2) p型半導体1,9は、GaAaで形
成する。
【0033】(3) p型半導体1,9は、GaAsy
(1-y) (但し、0≦y≦1)で形成する。
【0034】(4) p型半導体1,9は、Inx Ga
(1-x) Asy (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦y≦
1)で形成する。
【0035】(5) p型半導体1,9は、GaAsとA
x Ga(1-x) As(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)
のヘテロ構造で形成する。
【0036】(6) p型半導体1,9は、GaAsとI
x Ga(1-x) As(但し、0≦x≦1)のヘテロ構造
で形成する。
【0037】(7) p型半導体1,9は、InPとIn
x Ga(1-x) Asy (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦
y≦1)のヘテロ構造で形成する。
【0038】(8) p型半導体1,9は、InPとIn
x Aly Ga[1-(x+y)] As(但し、0≦x≦1、0≦
y≦1)のヘテロ構造で形成する。
【0039】(9) p型半導体1,9は、p型のSi又
はp型のGe、若しくはそれらの混晶、 あるいは
これらのヘテロ構造で形成する。
【0040】(10) p型半導体1,9は、約1×1018
から約5×1019(cm3 )の範囲のキャリア濃度にす
る。
【0041】(11) 絶縁層3,10は、SiO2 又はS
3 4 、若しくはAl2 3 、あるいはこれらの積層
構造にする。
【0042】(12) 絶縁層3,10は、SiO2 又はS
3 4 、若しくはAl2 3 、あるいはこれらの積層
構造にする。
【0043】(13) 金属層5,12は、Cs、K、Na
又はRbで形成する。
【0044】次に、本発明による光電子放出面を適用し
た光電子増倍管の一実施例を図4に基づいて説明する。
尚、この実施例は、図1に示した反射型光電子放出面を
適用したサイドオン型の反射型光電子増倍管であり、図
4はその光電子増倍管の要部断面図である。
【0045】まず、構造を説明すると、真空容器内に、
図1に示した反射型光電子放出面Xとダイオノード群Y
が密封された状態で配設され、反射型光電子放出面Xの
引出し電極4(図1参照)と第1段目のダイノードY1
との間に、ダイノードY1 を高電圧側にして約100ボ
ルト程度の加速電圧が印加されて使用される。又、最終
段(第n段)のダイノードYn に内向してアノード15
が設けられている。
【0046】次に、かかる構造を有する光電子増倍管の
動作を説明する。光入射窓14から反射型光電子放出面
Xに光hνが入射すると、その光hνが光電子放出面X
に吸収されるのに伴い励起された光電子eが真空中へ放
出され、更に約100ボルトの加速電圧により第1段目
のダイノードY1 へ加速されて入射する。尚、光電子放
出面Xから真空中へ光電子eが放出するときの光電変換
量子効率が高いことは前述した通りである。
【0047】第1段目のダイノードY1 では、加速され
た光電子eの入射により約2〜3倍程度の2次電子が放
出され、更に第2段目のダイノードへ入射する。そし
て、第n段目のダイノードYn までの複数のダイノード
群により2次電子放出が繰り返されるので、アノード1
5からは、光電子eの約106 倍に増幅された光電流が
検出される。
【0048】このように、かかる実施例の光電子増倍管
は、高光電変換量子効率の光電子放出面Xによって最初
から多量の光電子eを放出させ、これをダイノード群で
電子増倍するので、高S/N及び高ゲインを可能にす
る。
【0049】尚、この実施例は反射型の光電子増倍管で
あるが、図3に示した透過型光電子放出面を適用するこ
とによって、高S/N及び高ゲインを可能とする透過型
光電子増倍管を提供することができる。また、サイドオ
ン型に限らず、ヘッドオン型にも適用でき、更に様々な
構成の光電子増倍部(ダイノード)を具える光電子増倍
管にも本発明の光電子放出面を適用することで、高S/
N及び高ゲイン化を達成することができる。
【0050】次に、本発明による光電子放出面を適用し
た映像増強管(イメージインテンシファイア)の一実施
例を図5に基づいて説明する。尚、この実施例は、図3
に示した透過型光電子放出面を適用したものであり、図
5はその映像増強管の要部断面図である。
【0051】まず、構造を説明すると、真空容器16内
に、図3に示した透過型光電子放出面Zが、その透明ガ
ラス基板6(第3図参照)を光入射窓17と共用して設
けられ、透過型光電子放出面Zの放出表面に内向してマ
イクロチャンネルプレート(電子増倍部)18が設けら
れると共に、マイクロチャンネルプレート18の反対側
には蛍光面19が形成されている。尚、マイクロチャン
ネルプレート18は、例えば、直径約25mm、厚さ約
0.48mmの薄いガラス板で成型され、更に夫々の内
径が約10μmの百数十万個程度の多数の細孔(チャン
ネル)が、反射型光電子放出面Zの方向に沿って貫通し
て形成され、夫々の細孔の両端に電圧が印加されること
によって電位勾配が設定されている。そして、透過型光
電子放出面Z側から細孔へ電子が入射すると、電位勾配
に引かれて電子が細孔内壁に多数回衝突しながら反対側
へ移動し、この衝突の際に電子増倍が繰り返されるの
で、例えば106 倍に増幅され、蛍光面19を発光させ
る。又、これら夫々の細孔が1画素に相当している。
【0052】次に、かかる構造を有する映像増強管の動
作を説明する。
【0053】光入射窓17を介して、被写体からの光A
が光電子放出面Zに入射すると、その光Aが光電子放出
面Zに吸収されるのに伴い励起された光電子eが真空中
へ放出され、更にマイクロチャンネルプレート18へ入
射する。尚、光電子放出面Zから真空中へ光電子eが放
出するときの光電変換量子効率が高いことは前述した通
りである。そして、入射光電子eは夫々の細孔(チャン
ネル)で電子増倍され且つ電位勾配により加速されて蛍
光面19へ衝突するので、蛍光面19に被写体の像Bが
鮮明に再生される。
【0054】このように、かかる実施例の映像増強管
は、高光電変換量子効率の光電子放出面Zによって最初
から多量の光電子eを放出させ、電子増倍するので、高
S/N及び高ゲインを可能にし、従来よりも更に低照度
下での高感度・鮮明撮像を実現する。
【0055】次に、図4の実施例などで示した本発明の
光電子増倍管を適用した高感度光検出装置の一実施例
を、図6に基づいて説明する。尚、この実施例は、透過
型の光電子放出面を備える透過型光電子増倍管(PM
T)を適用している。図6において、被測定光hνを集
光レンズ20と分光器21及びカップリングレンズ22
に通すことによって分光し、その分光された光を光電子
増倍管(PMT)の光電子放出面に入射させる光学系が
備えられている。光電子放出面は入射光を光電子に変換
してダイノード群へ放出し、ダイノード群で電子増倍さ
れた光電流が光電子増倍管(PMT)のアノードから出
力される。尚、光電子増倍管(PMT)の光電子放出面
と引出し電極、及び各種のアノードには、高圧電源23
と抵抗分割回路(図示せず)により所定のバイアス電圧
が印加されている。
【0056】光電子増倍管(PMT)の上記アノードか
ら出力される光電流は、プリアンプ24とロックインア
ンプ25で増幅及び計測され、レコーダ(記録装置)2
6に記録される。更に、分光器21から出力される分光
信号と、レコーダ26から出力されるレベル信号がコン
ピュータ処理システム27に入力され、コンピュータ処
理システム27は、かかる分光信号の波長情報とレベル
信号の強度情報に基づいて、被測定光hνのスペクトラ
ム分布等をモニター表示したりする。
【0057】尚、この実施例では、極めて基本的な構成
の光検出装置を示したが、本発明の光電子増倍管を適用
して、他の測定方法、例えば、パルス測定方法や光子計
数法等を適用した高感度の光検出装置を実現することが
できる。又、本発明の映像増強管を適用すれば、マルチ
チャンネル測光の高感度光検出装置を実現することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光電
子放出面によれば、従来のアルカリアンチモナイドを適
用した光電子放出面及び負の電子親和力光電子放出面に
較べて、極めて高い光電変換量子効率が得られる。した
がって、かかる光電子放出面を光電子増倍管や映像増強
管等に適用すると、各々高S/Nを実現することができ
る。更に、これらの光電子増倍管や映像増強管等を適用
した光検出装置を構築すると、従来に較べて極めて高い
検出限界を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射型光電子放出面の一実施例の
構造を示す縦断面図である。
【図2】図2に示す光電子放出面の機能を説明するため
のエネルギーバンド図である。
【図3】本発明による透過型光電子放出面の一実施例の
構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明による光電子増倍管の一実施例の要部構
造を示す断面図である。
【図5】本発明による映像増強管の一実施例の要部構造
を示す断面図である。
【図6】本発明による光検出装置の一実施例の構成を示
すブロック図である。
【図7】従来の光電子放出面の問題点を説明するための
エネルギーバンド図である。
【図8】主として従来の光電子放出面の問題点を更に説
明するためのエネルギーバンド図である。
【符号の説明】
1…p型半導体、2…オーミックコンタクト、3…絶縁
層、4…引出し電極、5…金属層、6…透明ガラス基
板、7…反射防止膜、8…窓層、9…p型半導体層、1
0…絶縁層、11…引出し電極、12…金属層、13…
カソード電極、14…光入射窓、15…アノード、16
…真空容器、17…光入射窓、18…マイクロチャンネ
ルプレート、19…蛍光面、20…集光レンズ、21…
分光器、22…カップリングレンズ、23…高圧電源、
24…プリアンプ、25…ロックインアンプ、26…レ
コーダ、27…コンピュータ処理システム、Y…ダイノ
ード群、PMT…光電子増倍管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 正美 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を吸収して光電子を励起するp型
    半導体と、 上記p型半導体の一側面に積層された絶縁層と、 上記絶縁層に積層された引出し電極と、 上記引出し電極と上記p型半導体の他の側面との間に所
    定極性の電圧を印加するために該側面に形成されたコン
    タクト層とを具備し、 上記p型半導体の一側面に光が入射すると、励起されて
    該一側面側に移動する光電子を、上記所定極性の電圧に
    よって上記引出し電極と該一側面との間に形成される電
    界により、光電子を放出することを特徴とする光電子放
    出面。
  2. 【請求項2】 入射光を吸収して光電子を励起するp型
    半導体と、 上記p型半導体の一側面に積層された絶縁層と、 上記絶縁層に積層された引出し電極と、 上記引出し電極と上記p型半導体の他の側面との間に所
    定極性の電圧を印加するために該側面に形成されたコン
    タクト層とを具備し、 上記p型半導体の裏面側に光が入射すると、励起されて
    上記一側面側に移動する光電子を、上記所定極性の電圧
    によって上記引出し電極と該一側面との間に形成される
    電界により、光電子を放出することを特徴とする光電子
    放出面。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層は、前記p型半導体の一側面
    に所定のパターン状に積層され、前記絶縁層の形成され
    ない一側面の領域に、アルカル金属又はその化合物、も
    しくはアルカル金属の酸化物あるいはアルカル金属のフ
    ッ化物から成る金属層が積層されることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の光電子放出面。
  4. 【請求項4】 前記p型半導体は、III −V 族化合物半
    導体又はその混晶、若しくはIII −V 族化合物半導体の
    ヘテロ構造を有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の光電子放出面。
  5. 【請求項5】 前記p型半導体は、GaAsから成るこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電子放
    出面。
  6. 【請求項6】 前記p型半導体は、GaAsy (1-y)
    (但し、0≦y≦1)から成ることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の光電子放出面。
  7. 【請求項7】 前記p型半導体は、Inx Ga(1-x)
    y (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦y≦1)から成
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電
    子放出面。
  8. 【請求項8】 前記p型半導体は、GaAsとAlx
    (1-x) As(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)のヘテ
    ロ構造を有することを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の光電子放出面。
  9. 【請求項9】 前記p型半導体は、GaAsとInx
    (1-x) As(但し、0≦x≦1)のヘテロ構造を有す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電
    子放出面。
  10. 【請求項10】 前記p型半導体は、InPとInx
    (1-x) Asy (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦y≦
    1)のヘテロ構造を有することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の光電子放出面。
  11. 【請求項11】 前記p型半導体は、InPとInx
    y Ga[1-(x+y)]As(但し、0≦x≦1、0≦y≦
    1)のヘテロ構造を有することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の光電子放出面。
  12. 【請求項12】 前記p型半導体は、p型のSi又はp
    型のGe、若しくはそれらの混晶、あるいはこれらのヘ
    テロ構造を有することを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の光電子放出面。
  13. 【請求項13】 前記p型半導体は、約1×1018から
    約5×1019(cm3 )の範囲のキャリア濃度であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電子放
    出面。
  14. 【請求項14】 前記絶縁層は、SiO2 又はSi3
    4 、若しくはAl23 、あるいはこれらの積層構造を
    有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    光電子放出面。
  15. 【請求項15】 前記絶縁層は、SiO2 又はSi3
    4 、若しくはAl23 、あるいはこれらの積層構造を
    有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    光電子放出面。
  16. 【請求項16】 前記アルカリ金属は、Cs、K、Na
    又はRbであることを特徴とする請求項3に記載の光電
    子放出面。
  17. 【請求項17】 請求項1又は請求項2に記載の前記電
    子放出面と、 該電子放出面から放出される光電子を電子増倍する電子
    増倍部と、を具備することを特徴とする電子管。
  18. 【請求項18】 前記電子増倍部は、ダイノードから成
    ることを特徴とする請求項17に記載の電子管。
  19. 【請求項19】 前記電子増倍部は、マイクロチャンネ
    ルプレートから成ることを特徴とする請求項17に記載
    の電子管。
  20. 【請求項20】 請求項18又は請求項19に記載の前
    記電子管と、 該電子管の出力を信号処理する信号処理手段と、を具備
    することを特徴とすることを特徴とする光検出装置。
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