JPH077366U - 回動式植木棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】鉢植え植物の置き換えなしに、僅かな労力で常
時均一な日照を植物に与え、給水の手間をも半減させる
こと。 【構成】下端を軸受３により回動自在に垂直支持された
回動主柱２を中心軸とし、この回動主柱２の上端に上段
棚４、中間部の円周方向に中段棚９、下部の円周方向に
下段棚１０をそれぞれ雛壇式に固定するとともに隣接す
る各棚同士を相互に支持固定する。下段棚１０下に補助
支柱を垂下固定してこの補助支柱下端部に自在キャスタ
を取り付け、これら各棚を、回動支柱２を中心として一
体回動自在とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鉢植え植物を鑑賞するために用いられる植木棚の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

盆栽、あるいは鉢植え植物等を鑑賞するに当たり、これら植物を立体的に配置 するのに、通常は矩形の棚板を上段奥から手前下段に複数段で構成した階段状の 植木棚が用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、近年の市街地住宅、あるいは集合住宅での狭小な庭あるいはベラン ダ等で上記の植木棚を用いると、日照や水遣り等の配慮から、鉢植え植物を定期 的に置き換えてやる必要があり、手入れ上の多大な労力を費やしているのが現状 である。

【０００４】 本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、いちいち鉢植え植物を置き換 えることなく、極めて僅かな労力で常時均一な日照を植物に与え、給水の手間を も大幅に削減することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決する本考案の植木棚は、下端を軸受により回動自在に垂直支持 された回動主柱を中心軸として、該回動主柱の上端に上段棚を、中間部および下 部にそれぞれ円周方向に張り出させた中段棚および下段棚を雛壇式に固定すると ともに隣接する上記各棚同士を相互に支持固定し、下段棚下にはこれを支持する 複数の補助支柱を垂下固定して、この補助支柱下端部に自在キャスタを取り付け 、前記各棚を、前記回動主柱を中心として一体回動自在としたことを特徴とする 。

【０００６】

【実施例】

以下、図示実施例につき本考案を説明する。 図１は、本考案による植木棚１を示したものである。植木棚１は、回動主柱２ を中心軸として構成されている。回動主柱２は、その下端が軸受３により垂直に 軸支されて回動自在である。回動主柱２の上端には、円板状の上段棚４がその中 心で水平に固定されており、回動主柱２の中間部および下部にはそれぞれ、中段 支持骨５および下段支持骨６が円周方向に向けて放射状（本実施例では十字状） に固定されている。そして、これら中段支持骨５と下段支持骨６は、補助支柱７ によって連結固定されている。また、中段支持骨５と上段棚４も、補助支柱８に よって連結固定され、相互支持されている。

【０００７】 上記中段支持骨５と下段支持骨６に、それぞれ中段棚９および下段棚１０が組 み付け固定されている。中段棚９および下段棚１０は、４枚の扇形棚板９ａ（１ ０ａ）からなり、これら棚板９ａ（１０ａ）を支持骨５（６）を挟んで円環状に 繋げたものである。中段棚９は上段棚４よりも円周方向に張り出しており、下段 棚１０は中段棚９よりも同じく円周方向に張り出し、雛壇式に構成されている。

【０００８】 下段棚１０下で下段支持骨６には、それぞれ補助支柱１１が垂下固定されてお り、この補助支柱１１の遊端部に、自在キャスタ１２が取り付けられている。し たがって、主に補助支柱１１および自在キャスタ１２が棚全体の荷重を支えてお り、自在キャスタ１２は、植木棚１の回動をスムーズに行なわせるとともに、全 体のバランスを保持する働きをする。

【０００９】 本植木棚１はしたがって、回動主柱２に、上段棚４、中段棚９および下段棚１ ０が一体固定されていることにより、これらの棚のそれぞれに鉢植え植物１３を 載せた状態で、下段棚１０を左右いずれかの方向に回せば、中段棚９と上段棚４ もこれと一体になって回動主柱２を中心軸にして回動する。よって、例えば１日 １回、半回動させるだけで、各棚上の鉢植え植物１３を配置替えすることなく、 各鉢植え植物１３に均一な日照を与えることができ、水遣りの労力も軽減される 。

【００１０】 図２は、本植木棚１の使用例を示したものである。この植木棚１には、上段棚 ４に水槽１４を載置しておき、中段棚９および下段棚１０に鉢植え植物１３が置 かれている。そして、この水槽１４の蛇口にホース１５を接続し、ホース１５端 部にセラミック等で成形した給水部材１６を取り付け、この給水部材１６を鉢植 え植物１３の土壌に埋め込んである。したがって、水槽１４の蛇口を開けると、 水槽１４内の水が給水部材１６から徐々に土壌に染み込むことになる。

【００１１】 なお、上記実施例では、中間棚９を１段で構成しているが、複数段でもよく、 また、支持骨５（６）を増やすことで、棚板９ａ（１０ａ）の枚数も増えること は勿論である。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、回動主柱に、上、中、下段の棚を一体 に固定したので、各棚を回動主柱を中心に一体回動させることができる。よって 、棚上の鉢植え植物の配置替えをすることなく、これらに日照を均一に与えるこ とができ、水遣りの手間も半減させることができる。また、下段棚下の自在キャ スタにより、棚の回動をスムーズに行なわせることもできる。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による植木棚の一例を示す斜視図であ
る。

【図２】 本考案の植木棚の使用例を示す断面図であ
る。

【００１４】

【符号の説明】

１ 植木棚 ２ 回動主柱 ３ 軸受 ４ 上段棚 ５ 中段支持骨 ６ 下段支持骨 ７，８ 補助支柱 ９ 中段棚 １０ 下段棚 １１ 自在キャスタ １３ 鉢植え植物 １４ 水槽 １５ ホース １６ 給水部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下端を軸受により回動自在に垂直支持され
   た回動主柱を中心軸として、該回動主柱の上端に上段棚
   を、中間部および下部に、それぞれ円周方向に張り出さ
   せた中段棚および下段棚を雛壇式に固定するとともに隣
   接する上記各棚同士を相互に支持固定し、下段棚下には
   これを支持する複数の補助支柱を垂下固定して、この補
   助支柱下端部に自在キャスタを取り付け、前記各棚を、
   前記回動主柱を中心として一体回動自在としたことを特
   徴とする回動式植木棚。