JPH0772099B2 - 繊維状CSと活性MgOの複合素材並にその二次製品並にそれらの製造方法 - Google Patents

繊維状CSと活性MgOの複合素材並にその二次製品並にそれらの製造方法

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JPH0772099B2
JPH0772099B2 JP35420491A JP35420491A JPH0772099B2 JP H0772099 B2 JPH0772099 B2 JP H0772099B2 JP 35420491 A JP35420491 A JP 35420491A JP 35420491 A JP35420491 A JP 35420491A JP H0772099 B2 JPH0772099 B2 JP H0772099B2
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    • C04B14/38Fibrous materials; Whiskers
    • C04B14/46Rock wool ; Ceramic or silicate fibres
    • C04B14/4643Silicates other than zircon
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規の不焼成セラミッ
クスであって、耐火性不焼成かつ軽量の構造材、断熱
材、防音材として、嵩比重で比強度特に比曲強度に優れ
た画期的斬新なる複合素材についてのものである。 具
体的には繊維状カルシウムシリケートと活性マグネシヤ
との全く新規なる組合わせを主とする合成に係る複合素
材及びその二次製品と、並にそれらの製造方法とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、耐火性、不燃性の軽量構造材、断
熱材等には次のようなものが知られている。 (1)第1の従来技術 水熱合成による珪酸石灰塩水和物を主体とするものがあ
る。 所謂ケイカル板などであり、軽量不燃材として建
物の外壁などに用いられている。 (2)第2の従来技術 ポルトランドセメントのモルタルにアスベストを混合し
た石綿スレート板も、工場建築などの屋根材、壁材等
に、従来非常に多く用いられていた。 (3)第3の従来技術 ポルトランドセメントのモルタルにガラス繊維を混入し
た材料も、石綿セメント製品の代替品として最近使用さ
れている。 (4)第4の従来技術 ポルトランドセメントのモルタルに炭素繊維及び又はポ
リマー繊維を混入したものも、最近一部に用いられるよ
うになって来た。 (5)第5の従来技術 珪砂とセメント、石灰、石こう等を配合しアルミ金属粉
のアルカリ性発泡体を高圧蒸気養生した軽量気泡コンク
リート(所謂ALC)も近年多く用いられている。 (6)第6の従来技術 石こう中に木質繊誰を混入して成形した石こう板も建材
として可成使用されている。 (7)第7の従来技術 マグネシウムオキシクロライド(m・MgO・MgC1
・nH)、所謂マグネシアセメントも気硬性セ
メントとして壁材などに用いられている。 またマグネ
シアセメント製品としては、木毛セメントボンドとして
欧米では比較的多く使用されている。
【0003】
【本発明の目的:解決すべき課題】上記のように、従来
の軽量不燃材、断熱材等は多種知られているが、夫々次
のような問題点、欠点を有している。第1の従来技術の
所謂珪カル板は不燃性のものではあるけれども、あまり
軽くはないという問題点がある上コストも高いという欠
点がある。第2の従来技術の所謂石綿スレート板は、人
体に有害であるので、公衆衛生上、最近特に公害物とし
て取り扱われるようになり、むしろ、公共建築物からは
除去されて、代替材料が取り付けられる程である。 従
って、コストは安いけれども、最大の問題点を有してい
る。第3の従来技術の、ポルトランドセメントモルタル
中にガラス繊維を混入したものは前記アスべスト製品の
代替品として衛生上は一応問題はないが、通常のガラス
繊維であると、セメント中のアルカリによって侵される
から、曲げ強度が弱くなるという大きな欠点がある。
またアルカリに侵されないZrO入りのガラス繊維は
非常なコスト高であるから、通常の建築物に使用しても
採算がとれないという問題点もある。第4の従来技術の
ポルトランドセメントモルタルに炭素繊維及び又はポリ
マー繊維を混入した材料は、炭素繊維等がセメントのア
ルカリに侵されず、嵩比重も軽いのであるが、何分にも
炭素繊維等そのものは未だに非常に高価なものであるか
ら、一般建物の材料としては、コスト高で不向きという
問題点がある。第5の従来技術である所謂ALCは、高
圧蒸気養生で温度はそれ程高くはないから遊離の石灰が
残っているので、最初から強度が弱くて脆い。 また多
孔性であるから前記遊離石灰が風化して炭酸化し益々弱
くなるという欠点がある。第6の従来技術の木質繊維入
りの石こうは、準不燃材料であって、耐火性には乏しく
機械的強度も弱く、セラミック材料の比ではないので、
欠点が多い。第7の従来技術である、マグネシアセメン
ト製品は曲げ強度が高く、粉塵化しない特徴があるけれ
ども、吸温性を有する欠点があるのであまり普及してい
ない。
【0004】本発明は、上記多くの従来技術の問題点諸
欠点を除去し、軽くて耐火性があり、防音性能が高く、
特に曲げ強度、比強度が高く、風化せず吸温性もなく、
而もコストも高くない、断熱材料、即ち繊維状CSと活
性MgOの複合材料と二次製品並にそれらの製造方法と
を創始提供することを目的とする。
【0005】
【本発明の構成:課題解決の手段】本発明の、繊維状C
Sと活性MgOの複合材料の構成は二つの主なる要素か
ら成る。 即ち第一の要素は繊維状CSであって、その
CaOとSiOの含有モル比は0.8以上1.2以下
であって、アスペクト比は5以上30以下であり、これ
を稀硫酸で処理したものである。 第二の要素は活性M
gOであって、その結晶サイズが100[Å]以上50
0[Å」以下のものである。 而して第一の要素は重量
で20[%]以上80[%]以下用い、第二の要素は重
量で80[%]以下20[%]以上用いる。 また副次
的要素として、該活性MgOの1/4以上1/6モル以
下当量の硫酸基を用い、上記三要素が均質に含有される
ことが、本発明複合材料の特徴になっている。 前記C
aOとSiOのモル比を0.8以上1.2以下とした
のは、この範囲外では殆んど繊維を形成しないからであ
り、該繊維のアスベスト比を5以上30以下としたの
は、5未満では繊維の形状をなさず、また30を超える
と曲った部分が多くなり、製品となった場合に曲げ強度
を増進する手段として不充分となるからである。 また
この繊維を稀硫酸で処理したものとするのは、繊維の表
面をゲル状化することによって第二の要素である活性M
gOと化学的結合部分をも形成し、一体化させて曲げ強
度と比強度を極力大ならしめるためである。次に第二の
要素である活性MgOの結晶サイズを100[Å]以上
500[Å」以下としたのは、100[Å]未満では結
晶化せず不活性となり、500[Å]を超えると粒径過
大となり、矢張り活性化されないからである。また硫酸
基を活性MgOの1/4以下1/6モル以上用いること
にしたのは1/4を超えると残留硫酸が多くなるので有
害であり、1/6未満では未反応の活性MgOが残り複
合効果が不充分となるからである。次に本発明の繊維状
CSは具体的には珪灰石の主成分である繊維状βCSと
スラグウール中において、CとSの含有モル比が0.8
以上1.2以下のもの、即ち確実に繊維状をなすもので
ある。更に次に本発明の複合素材の製造方法としては、
先ず繊維状CSを主成分とする珪灰石及び又はスラグウ
ール、即ち繊維状CSを10メッシュ以上100メッシ
ュ以下に粉砕し、重量が該繊維状CS素材の1.3倍以
上2.0倍以下であって、濃度が2[%]以上 10
[%]以下の稀硫酸溶液に浸漬して50[℃]以上70
[℃」以下に加温攪拌することにより、前記繊維状CS
素材の表面をゲル状化し、該繊維状CS素材を膨潤させ
懸濁スラリーとしたものに、微晶質マグネサイトを65
0[℃]以上950[℃]以下の温度で假焼して結晶粒
子径を100[Å]以上500[Å]以下とした活性M
gOを、前記スラリーが塩基性となるように過剰に添加
混合して、繊維状CS懸濁過飽和硫酸マグネシウム複合
素材としたことを特徴とする方法である。繊維状CS素
材の通る篩目を10メッシュ以上(1.68[mm]以
下)としたのは、10メッシュ未満では、粗すぎて、明
確な効果が得られないからであり、100メッシュ以下
(0.149[mm]以上)としたのは、それを超える
と細かくなり過ぎて繊維としての効果が失なわれるから
である。また使用稀硫酸の量を1.3倍以上としたの
は、それ未満では繊維の表面を充分にゲル化できないか
らであり、2.0倍以下としたのは、それを超えると混
合物の粘性が小さくなり過ぎ分離を起すからである。
また加温の温度を50[℃」以上としたのは、それ未満
では繊維の表面が充分にゲル化しないからであり、70
[℃]以下としたのは、それを超えると、繊維の内部ま
で硫酸と反応し、繊維としての引張強度が失なわれるか
らである。次に微晶質マグネサイトの假焼温度を650
[℃]以上としたのは、それ未満ではマグネサイト中の
COの分解が進まないからであり、950[℃]以下
としたのは、それを超えると生成したMgOの活性度が
低下するからである。 また活性MgOの結晶粒子径は
温度と時間により制御する方法をとるが、100[Å]
以上としたのは、それ未満であると、複合素材を作る場
合に反応時間が速くなり過ぎて工程時間が間に合わない
からであり、500[Å]以下としたのは、それを超え
ると、MgOの活性度が低下するからである。更に、本
発明の、二次製品の組成として、繊維状CSと活性Mg
Oの複合素材に、更に活性MgOを加える場合に、該複
合素材中のMgSOに対して、モル比を3倍以上とし
たのは、それ未満であると、相当な硬化強度を得るため
不充分であり、5倍以下としたのは、それを超えると、
最終生成物のうち遊離のMg(OH)が多くなり過ぎ
強度が低下するからである。更にまた、本発明の上記二
次製品の製造工程で遠赤外線炉を用いる場合に、その温
度を50[℃」以上としたのは、それ未満では強度の発
現が遅れるからであり、300[℃」以下としたのは、
前記CS繊維表面のゲル状組織が分解して、非繊維部分
との一体化が損なわれ、強度特に曲げ強度が不充分とな
るからである。
【0006】
【作用】第一に繊維状CSは、アスベストに比較しては
柔軟性では劣るが、引張強度は優るとも劣らない。しか
し、これらを稀硫酸液にて処理することにより比較的粗
粉砕された繊維集束体を膨潤させその表面を一部溶解す
ることにより著しい柔軟性を附与することが出来る。第
二に多層構造をもつ天然微晶質マグネサイトを熱分解し
て得られるペリクレース結晶粒子を100[Å]以上5
00[Å]以下とすることでマグネサイトの仮像をもつ
活性MgOとなり第一の硫酸処理されたCS繊維との密
着性を著しく増大し層状と繊維状との積層された構造を
生成する。第三にCS繊維を処理して硫酸と活性MgO
の反応で生成する硫酸マグネシウムは活性MgOとオキ
シサルフェートセメントを形成しCS繊維と活性MgO
の水和により生成する層状ブルーサイトを強固に接着す
る作用により比強度(強度/嵩比重)に優れた硬化体と
なるものである。第四に、前記CS繊維の硫酸液による
溶解反応で生成する石膏はα形半水塩または無水塩とな
っておりMgOと複合され強度の増大に寄与し、同時に
生成するシリカゲルは気乾により水密性を増大する作用
をもっている。第五に本発明者らの想定する構造式とし
て次のような新しい結合組織を有するものと推定され
る。 nMgO・(MgSO+CaSO)・mHO 而して、強度発現の作用からして、前記式中のnは3な
いし5と思考されるのである。
【0007】
【実施例1】本実施例は前記CSの原料として珪灰石を
使用した例である。 第1工程としては60メッシュ以
下に調整した珪灰石粉を100重量部と、10[%]硫
酸溶液140重量部とを混合し、50[℃]に加熱して
1.5時間攪拌反応させた。 また第2工程としては上
記生成物に150[メッシュ](0.105[mm])
以下の活性MgOを30重量部を添加し、50[℃]に
加熱して1時間攪拌反応せしめた。 次に第3工程とし
て二次製品の製造工程であるが、更に150[メッシ
ュ]以下の活性MgOを100重量部と高分子エマルジ
ョンを10重量部とを、第2工程までに出来た繊維状C
Sと活性MgOの複合素材に混練して全体を均質なペー
スト状とする。最後に第4工程として前記ペースト状複
合材料を型枠内に隙間なく流し込み振動成形する。 こ
の状態において型枠内で5時間養生硬化させた。 次い
でこれを脱型した後、遠赤外線炉内中において、180
[℃]で10時間加熱し硬化促進せしめた。この本発明
実施例の物性試験結果は次記表1の左欄に示す通りであ
る。尚2〜3の従来技術についても、主なる物性項目に
ついて記載し比較評価を行なった。 但し比強度は曲げ
強度を嵩比重で除した値である。
【0008】
【表1】
【0009】上記表1に示された試験結果の通り、本発
明品(例1)は主な従来品に比較し、嵩比重はほぼ同等
であるが、吸水率は数分の1で、曲げ強度はいずれの従
来品に比しても倍以上、かつ、耐火性、耐水性、耐風化
性においても抜群の品質を有することがわかった。
【実施例2】本実施例は本発明品のうち、超軽量断熱材
として製造使用するものの例である。第一工程として
は、繊維状CSとして60[メッシュ]以下の珪灰石繊
維100重量部に、10[%]硫酸溶液150重量部を
加えて混合し、50[℃]に加熱し、2時間攪拌し反応
せしめた。 また、第二工程として、150[メッシ
ュ」以下の活性Mg0・30重量部を上記反応物に添加
混合し、50[℃]に加熱して1時間攪拌し反応せしめ
た。 次に第三工程として前記混合反応物に、150
[メッシュ]以下の活性MgO100重量部と、高分子
エマルジョン5重量部と、シリカゲル3重量部と、塩化
マグネシウムの20[%」水溶液15重量部とを添加
し、混練してペースト状とした。更に第四工程として、
パーライトスフェアー200重量部を添加し、20分間
混合攪拌した。 而して、第五工程として、第四工程ま
での仕上り物を型枠内に充填し振動成形し、表面より2
ないし3[mm]の層にメッシュガラス繊維布を埋設
し、型枠内で6時間硬化せしめた。 その後脱型し、遠
赤外線炉内において180[℃]で12時間促進硬化せ
しめた。この実施例2の本発明品(例2)の左欄に示す
通りであり、2〜3の従来品と比較し、評価を行なっ
た。
【0010】
【表2】
【0011】上記表2に示された試験結果の通り、超軽
量断熱材としての本発明品(例2)は、主な従来品と比
較し、嵩比重が格段に軽く、吸収率は極めて小さく、而
も強度は従来品の倍と、従来品に比較し顕著に優れた性
能を有することがわかった。
【実施例3】本実施例は繊誰状CSの資財としてスラグ
ウールを用いた例である。第1工程として、スラグウー
ル44重量部に2[%」硫酸110重量部を加えて混合
し、50[℃」に加熱し、2時間攪拌し反応せしめた。
第2工程としては、上記反応物に、150[メッシ
ュ」以下の活性MgO56重量部を添加混合し、50
[℃]に加熱して1時間攪拌し反応せしめた。 次に第
3工程として前記混合反応物に、150[メッシュ]以
下の活性MgO100重量部と、高分子エマルジョン5
重量部と、シリカゲル3重量部と、塩化マグネシウムの
20[%]水溶液15重量部とを添加し、混練してペー
スト状とした。 更に第4工程として、スラグウール1
00重量部を添加し、20分間混合攪拌した。 次い
で、第5工程として、第4工程までの仕上り複合物を型
枠内に充填し振動成形し、型枠内で6時間硬化養生せし
めた。その後脱型し、遠赤外線炉内において180
[℃]で12時間促進硬化せしめた。この実施例3の本
発明品(例3)の物性試験結果は表3の左欄に示す通り
であり、2〜3の代表的従来品と比較すると、顕著な効
果が得られていることがわかった。
【0012】
【表3】
【0013】表3に示された実験結果より、本発明品
(例3)は、代表的従来品に比し、嵩比重が軽く、吸水
率は小さく、而も曲げ強さも約10倍という画期的の進
歩した結果が得られた。 従って比強度は、従来品の1
0数倍に達した。換言すれば、繊維状CSとしてスラグ
ウールを使用した場合も、従来品に比し、驚く程軽くて
強い複合素材が本発明によって創出されたことが、実験
により確認されたことになる。
【0014】
【本発明の効果】
(1) 本発明に係る繊維状CSとMgOの複合素材及
びその二次製品は、従来技術に全く存在しない複合構造
の新部材であり、独創度高く、進歩性も大なるものであ
る。 従って、物性項目の1つ1つが代表的従来品より
も遥かに優れた性能を有するという、特別に大きな効果
が得られた。 (2) 具体的には、先ず曲げ強度が非常に大きく而も
嵩比重が小さいから従来品に比較し、比強度も10数倍
に達する、という顕著な効果がある。 (3) 次に本発明品は従来品に比し吸水率が非常に小
さい。 また従来のセメント製品は炭酸化により経年劣
化するが、これに対し、本発明品は炭酸化により、むし
ろ、強度を増大するため耐風化性が極めて大である。
其の上断熱性防音性が格段に優れている。 従って、建
造物の外壁などに用いても最高の効果が得られる。 (4) 次に本発明の製造方法についても、特にスラグ
ウールは金属精練の廃棄物利用の副産物であり、またマ
グネサイトも大量の資源が存在し、入手し易いので、コ
ストが非常に安く製造できるという効果がある。 (5) 総合的に効果をまとめると、従来品よりも10
数倍の比強度をもつ、軽くて強く、耐風化性の大なる画
期的高品質のニューセラミックス複合材料が、コストの
安い製法と共に、ここに創出提供されたのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:18) 111:40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CaOとSiOの含有モル比が0.8以
    上1.2以下であって、アスペクト比が5以上30以下
    の繊維状のカルシウムシリケート(以下繊維状CSと略
    称する)の稀硫酸処理物20重量[%]以上80重量
    「%」以下と、結晶サイズが100[Å]以上500
    [Å]以下の活性MgO粒子80重量[%]以下20重
    量[%]以上と、前記活性MgOの1/4以下1/6モ
    ル以上当量の硫酸基(SO −2)と、を均一に含有す
    ることを特徴とする、繊維状CSと活性MgOの複合素
    材。
  2. 【請求項2】前記繊維状CSが、珪灰石の主成分であ
    る、繊維状β形結晶のCS(以下繊維状βCSという)
    である、特許請求の範囲第1項に記載の、繊誰状CSと
    活性MgOの複合素材。
  3. 【請求項3】前記繊維状CSが、CaOとSiOの含
    有モル比が0.8以上1.2以下の繊維状スラグウール
    である、特許請求の範囲第1項に記載の、繊維状CSと
    活性MgOの複合素材。
  4. 【請求項4】繊維状CSを主成分とする珪灰石及び又は
    スラグウール(以下繊維状CS素材という)を10メッ
    シュ以上100メッシュ以下に粉砕し、重量が該繊維状
    CS素材の1.3倍以上2.0倍以下であって、濃度が
    2[%]以上10[%]以下の稀硫酸溶液に浸漬して5
    0[℃]以上70[℃]以下に加温攪拌することによ
    り、前記繊維状CS素材の表面をゲル状化し、該繊維状
    CS素材を膨潤させ懸濁スラリーとしたものに、微晶質
    マグネサイトを650[℃]以上950[℃]以下の温
    度で假焼して結晶粒子径を100[Å]以上500
    [Å]以下とした活性MgOを、前記スラリーが塩基性
    となるように過剰に添加混合して、繊維状CS懸濁過飽
    和硫酸マグネシウム複合素材としたことを特徴とする、
    繊維状CSと活性MgOの複合素材の製造方法。
  5. 【請求項5】前記請求項1ないし4のいずれかに記載の
    繊維状CSと活性MgOの複合素材に、該複合素材中の
    MgSOに対してモル比が3倍以上5倍以下の活性M
    gOを混合したことを特徴とする、繊維状CSと活性M
    gOの複合素材の二次製品。
  6. 【請求項6】前記請求項5に記載の複合素材の二次製品
    に、無機繊維及び又は無機粒状物を混合成形した後、5
    0[℃]以上300[℃]以下の遠赤外線炉内におい
    て、必要に応じCO雰囲気内で、硬化促進させること
    を特徴とする、繊維状CSと活性MgOの複合素材の二
    次製品の製造方法。
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