JPH0771992A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JPH0771992A
JPH0771992A JP24066793A JP24066793A JPH0771992A JP H0771992 A JPH0771992 A JP H0771992A JP 24066793 A JP24066793 A JP 24066793A JP 24066793 A JP24066793 A JP 24066793A JP H0771992 A JPH0771992 A JP H0771992A
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gas
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勉 大谷
Takashi Tanaka
崇 田中
Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微量のガス漏れを早期に発見することができ
るようにする。 【構成】 制御部15は、所定時間以上、ガス器具を使
用していると判断できるガス流量がガス流量計13によ
って計測されなかった場合に、所定期間、ガス遮断弁1
2によってガス流路11を遮断し、ガス流量計13によ
って計測されるガスの流量を積算する。そして、制御部
15は、積算されたガスの流量が予め設定された値を越
えた場合に微量のガス漏れが存在すると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスコンロ等のガス器
具の上流において供給されるガスの流量を計測するため
のガスメータに係り、特に微量のガス漏れを検出するこ
とのできるガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用のガスメータとして、通過
するガスの流量を計測する機能の他に、マイクロコンピ
ュータを搭載して安全機能を付加したものが実用化され
ている。このガスメータの安全機能としては、流量計を
用いて所定量以上のガス流量を検出した場合や所定のガ
ス流量を所定時間以上検出した場合、あるいはガス圧力
検出センサを用いて所定の圧力以上の供給圧力がない場
合等に、ガス遮断弁を駆動してガス流路を遮断させる機
能がある。これらの機能により、配管中の漏洩や、不自
然なガスの流出などを検出して、事故を未然に防止し、
安全性を保障するようになっている。
【0003】マイクロコンピュータを搭載したガスメー
タの安全機能としては、上述のような機能の他に、微量
のガス漏れを検出する機能もある。従来のガスメータに
おける微量のガス漏れを検出する機能は、例えば、所定
時間例えば1時間以上ガスを使用していないという状況
が所定日数例えば30日間検出できなかった場合に、ガ
スメータより下流側で微量のガス漏れが存在すると判断
してガスを遮断するというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の微量のガス漏れを検出する機能では、微量
のガス漏れを検出するのに30日という長い期間がかか
ってしまい、微量のガス漏れを早期に発見することがで
きないという問題点がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、微量のガス漏れを早期に発見するこ
とができるようにしたガスメータを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タは、ガスが通過するガス流路と、このガス流路に設け
られ、このガス流路を遮断するためのガス遮断弁と、ガ
ス流路に設けられ、このガス流路を通過するガスの流量
を計測するガス流量計と、所定時間以上、ガス器具を使
用していると判断できるガス流量がガス流量計によって
計測されなかった場合に、所定期間、ガス遮断弁を駆動
してガス流路を遮断し、ガス流量計によって計測される
ガスの流量を積算するガス流量積算手段と、このガス流
量積算手段によって積算されたガスの流量が予め設定さ
れた値を越えた場合に微量のガス漏れが存在すると判断
する判断手段とを備えたものである。
【0007】このガスメータでは、所定時間以上、ガス
器具を使用していると判断できるガス流量がガス流量計
によって計測されなかった場合に、ガス流量積算手段に
よって、所定期間、ガス流路が遮断され、ガス流量計に
よって計測されるガスの流量が積算される。そして、判
断手段によって、ガス流量積算手段によって積算された
ガスの流量が予め設定された値を越えた場合に微量のガ
ス漏れが存在すると判断される。
【0008】請求項2記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、さらに、判断手段によって微
量のガス漏れが存在すると判断された場合に警告を発す
る警告手段を備えたものである。
【0009】このガスメータでは、判断手段によって微
量のガス漏れが存在すると判断された場合には、警告手
段によって警告が発せられる。
【0010】請求項3記載のガスメータは、請求項1ま
たは2記載のガスメータにおいて、さらに、判断手段に
よって微量のガス漏れが存在すると判断された場合には
ガス遮断弁によるガス流路の遮断を継続し、微量のガス
漏れが存在すると判断されなかった場合にはガス遮断弁
を開けるガス遮断弁制御手段を備えたものである。
【0011】このガスメータでは、判断手段によって微
量のガス漏れが存在すると判断された場合には、ガス遮
断弁制御手段によってガス遮断弁によるガス流路の遮断
が継続され、判断手段によって微量のガス漏れが存在す
ると判断されなかった場合には、ガス遮断弁制御手段に
よってガス遮断弁が開けられる。これにより、微量のガ
ス漏れが存在すると判断されなかった場合には、ガス漏
れの検査の終了次第、ガス器具の使用が可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1ないし図4は本発明の一実施例
に係るものである。
【0013】図1は本実施例に係るガスメータの概略の
構成を示す説明図である。この図に示すように、本実施
例のガスメータ10の内部には、ガス流入口16および
ガス流出口17を有するガス流路11が設けられてい
る。このガス流路11には、図示しない配管を通じてガ
ス20が流入し、このガス20が図示しないガスコンロ
等のガス器具に対して供給されるようになっている。ガ
ス流路11にはガス流入口16側から順に、ガス流路1
1を遮断するためのガス遮断弁12、ガス流路11を通
過するガスの流量を計測するためのガス流量計13およ
びガス流路11内のガスの圧力を検出するためのガス圧
力検出センサ14が配設されている。
【0014】また、ガスメータ10内には、ガス流量計
13およびガス圧力検出センサ14の各出力を入力する
と共に、ガス遮断弁12等を制御する制御部15が設け
られている。
【0015】図2は本実施例のガスメータ10における
制御部15とその周辺の構成を示すブロック図である。
この図に示すように、制御部10は、CPU(中央処理
装置)30、ROM(リード・オンリ・メモリ)31、
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)32、時刻を計
時するためのクロック33および入出力ポート34を備
え、これらは互いにバス35によって接続されている。
入出力ポート34には、前述のガス流量計13とガス圧
力検出センサ14の他に、ガス遮断弁12を駆動する駆
動回路36と、微量のガス漏れの発生を警告する警告灯
37とが接続されている。
【0016】この制御部15では、CPU30が、RA
M32をワーキングエリアとして、ROM31に格納さ
れたプログラムを実行することによって、微量のガス漏
れの検出等の安全機能を実現するようになっている。
【0017】制御部15は、特に微量のガス漏れの検出
に関する機能として、所定時間以上、ガス器具を使用し
ていると判断できるガス流量がガス流量計13によって
計測されなかった場合に、所定期間、ガス遮断弁12を
駆動してガス流路11を遮断し、ガス流量計13によっ
て計測されるガスの流量を積算するガス流量積算手段
と、このガス流量積算手段によって積算されたガスの流
量が予め設定された値を越えた場合に微量のガス漏れが
存在すると判断する判断手段と、この判断手段によって
微量のガス漏れが存在すると判断された場合に警告灯3
7を点灯して警告を発する警告手段と、判断手段によっ
て微量のガス漏れが存在すると判断された場合にはガス
遮断弁12によるガス流路11の遮断を継続し、微量の
ガス漏れが存在すると判断されなかった場合にはガス遮
断弁12を開けるガス遮断弁制御手段の各機能を備えて
いる。
【0018】次に本実施例のガスメータの動作について
説明する。
【0019】本実施例のガスメータは、ガス流量計13
によってガス流路11を通過するガスの流量を計測する
と共に、ガス圧力検出センサ14によってガス流路11
内のガスの圧力を検出するようになっている。そして、
従来と同様に、ガス流量計13を用いて所定量以上のガ
ス流量を検出した場合や所定のガス流量を所定時間以上
検出した場合、あるいはガス圧力検出センサ14を用い
て所定の圧力以上の供給圧力がない場合等に、ガス遮断
弁12を駆動してガス流路11を遮断させる安全機能を
有する。本実施例のガスメータは、これらの安全機能の
他に、以下で説明するような微量のガス漏れを検出する
機能を有する。
【0020】図3は微量のガス漏れを検出する動作を示
す流れ図である。この動作では、まず、制御部15によ
って、ガス器具が未使用であると判断できる状態、すな
わち通常の使用状態でユーザがガス器具を使用している
と判断できるガス流量がガス流量計13によって計測さ
れない状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステ
ップS101)。所定時間継続しない場合(N)は、上
記判断(ステップS101)を繰り返す。所定時間継続
した場合(Y)は、所定期間、駆動回路36を介してガ
ス遮断弁12を駆動してガス流路11を遮断し、その期
間、ガス流量計13によって計測されるガスの流量を積
算する(ステップS102)。この積算された流量は制
御部15内のRAM32に格納される。次に、制御部1
5は、積算された流量が予め設定された値を越えたか否
かを判断することによって微量のガス漏れが存在するか
否かを判断する(ステップS103)。微量のガス漏れ
が存在する場合(Y)には、制御部15は、ガス遮断弁
12によるガス流路11の遮断を継続すると共に、警告
信号を出して警告灯37を点灯させ(ステップS10
4)、動作を終了する。微量のガス漏れが存在しない場
合(ステップS103;N)には、制御部15は、ガス
遮断弁12を復帰すなわち開けて(ステップS10
5)、動作を終了する。
【0021】図4は積算されたガスの流量から微量のガ
ス漏れを検出する方法を説明するための特性図であり、
横軸はガス遮断弁12によってガス流路11を遮断して
からの経過時間、縦軸は積算されたガスの流量を示す。
この図に示すように、ガスメータ10より下流側の配管
に穴がある等により微量のガス漏れが存在する場合、ガ
ス流路11を遮断してからの経過時間の増加に伴って積
算流量が増加することが分かっている。そこで、本実施
例では、ガス流路11を遮断してから所定期間内でガス
の流量を監視し、この所定期間におけるガスの流量の積
算値が予め設定された値を越えた場合に微量のガス漏れ
が存在すると判断する。また、ガスの流量の積算値の増
加勾配を演算し、この増加勾配の大きさから穴の大きさ
を推定することも可能である。なお、所定期間の満了前
に、ガスの流量の積算値が予め設定された値を越えた場
合、その時点で、微量のガス漏れが存在すると判断する
ようにしても良い。
【0022】このように本実施例では、ガス器具を使用
していると判断できるガス流量が計測されない状態が所
定時間継続した場合に、一旦ガス流路11を遮断し、ガ
スの流量を監視することによって微量のガス漏れが存在
するか否かを判断するようにしている。従って、所定時
間以上ガス器具を使用していないときに随時、微量のガ
ス漏れの検査を実行でき、所定時間以上ガス器具を使用
していない状態が30日以内に存在すると仮定した場合
(多くの場合そうであると考えられる)に、従来の微量
のガス漏れを検出する機能に比べて、早期に微量のガス
漏れを発見することができ、安全性が向上する。
【0023】また、本実施例では、微量のガス漏れが発
生していないと判断された場合には、微量のガス漏れの
検査が終了次第、自動的にガス遮断弁12が開けられる
ので、ユーザの手を煩わせることなくガス器具の使用が
可能となる。また、微量のガス漏れの検査はガス器具を
使用していないときに行われ、しかも、微量のガス漏れ
が発生していないと判断された場合には検査終了後、自
動的にガス遮断弁12が開けられるので、ガス器具の使
用にほとんど支障を与えない。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば微量のガス漏れが存在すると判断された場合の警
告の方法は、警告灯の点灯に限らず、ブザーを鳴らす等
の他の方法を用いて良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載のガス
メータによれば、所定時間以上、ガス器具を使用してい
ると判断できるガス流量がガス流量計によって計測され
なかった場合に、ガス流量積算手段によって、所定期
間、ガス流路を遮断し、ガス流量計によって計測される
ガスの流量を積算し、判断手段によって、積算されたガ
スの流量が予め設定された値を越えた場合に微量のガス
漏れが存在すると判断するようにしたので、所定時間以
上ガス器具を使用していないときに随時、微量のガス漏
れの検査を実行でき、微量のガス漏れを早期に発見する
ことができ、安全性を向上することができるという効果
がある。
【0026】また、請求項2記載のガスメータによれ
ば、判断手段によって微量のガス漏れが存在すると判断
された場合に警告手段によって警告を発するようにした
ので、上記効果に加え、一層安全性を向上することがで
きるという効果がある。
【0027】また、請求項3記載のガスメータによれ
ば、判断手段によって微量のガス漏れが存在すると判断
された場合には、ガス遮断弁制御手段によってガス遮断
弁によるガス流路の遮断を継続し、判断手段によって微
量のガス漏れが存在すると判断されなかった場合には、
ガス遮断弁制御手段によってガス遮断弁を開けるように
したので、微量のガス漏れが存在すると判断されなかっ
た場合にはガス漏れの検査が終了次第、ガス器具の使用
が可能になり、上記各効果に加え、ユーザの手を煩わせ
ることがなく、またガス器具の使用にほとんど支障を与
えることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガスメータの概略の構
成を示す説明図である。
【図2】図1における制御部とその周辺の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図1のガスメータにおいて微量のガス漏れを検
出する動作を示す流れ図である。
【図4】図1のガスメータにおいて微量のガス漏れを検
出する方法を説明するための特性図である。
【符号の説明】
10 ガスメータ 11 ガス流路 12 ガス遮断弁 13 ガス流量計 15 制御部 37 警告灯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが通過するガス流路と、 このガス流路に設けられ、このガス流路を遮断するため
    のガス遮断弁と、 前記ガス流路に設けられ、このガス流路を通過するガス
    の流量を計測するガス流量計と、 所定時間以上、ガス器具を使用していると判断できるガ
    ス流量が前記ガス流量計によって計測されなかった場合
    に、所定期間、前記ガス遮断弁を駆動してガス流路を遮
    断し、前記ガス流量計によって計測されるガスの流量を
    積算するガス流量積算手段と、 このガス流量積算手段によって積算されたガスの流量が
    予め設定された値を越えた場合に微量のガス漏れが存在
    すると判断する判断手段とを具備することを特徴とする
    ガスメータ。
  2. 【請求項2】 前記判断手段によって微量のガス漏れが
    存在すると判断された場合に警告を発する警告手段をさ
    らに具備することを特徴とする請求項1記載のガスメー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記判断手段によって微量のガス漏れが
    存在すると判断された場合には前記ガス遮断弁によるガ
    ス流路の遮断を継続し、微量のガス漏れが存在すると判
    断されなかった場合には前記ガス遮断弁を開けるガス遮
    断弁制御手段をさらに具備することを特徴とする請求項
    1または2記載のガスメータ。
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