JPH0770867A - コンポジットロールの強化用繊維筒状体 - Google Patents
コンポジットロールの強化用繊維筒状体Info
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- JPH0770867A JPH0770867A JP5246300A JP24630093A JPH0770867A JP H0770867 A JPH0770867 A JP H0770867A JP 5246300 A JP5246300 A JP 5246300A JP 24630093 A JP24630093 A JP 24630093A JP H0770867 A JPH0770867 A JP H0770867A
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- tubular
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 環状に配置された複数のたて糸４と、該たて
糸４と交差して螺旋状に延びるよこ糸５とを織成してな
る管状織物３が複数層重ね合わされ、隣接する管状織物
３がその端末において連続している繊維筒状体におい
て、前記管状織物３のうち最外層を含む１乃至数層が、
よこ糸５の密度が十分に密であり且つたて糸４の密度は
よこ糸５の密度よりも十分に疎であって、当該最外層を
含む層以外の層は、たて糸４の密度・よこ糸５の密度共
に前記最外層を含む層のたて糸４の密度と同程度に疎で
ある。 【効果】 内部の管状織物３の糸密度が疎く、外層の管
状織物３においてよこ糸５の密度が高いので、マトリッ
クスセラミックの繊維筒状体２内部への浸透性が良好で
十分に含浸することができ、且つコンポジットロールの
表面が平滑で耐摩耗性に優れたものとなる。
糸４と交差して螺旋状に延びるよこ糸５とを織成してな
る管状織物３が複数層重ね合わされ、隣接する管状織物
３がその端末において連続している繊維筒状体におい
て、前記管状織物３のうち最外層を含む１乃至数層が、
よこ糸５の密度が十分に密であり且つたて糸４の密度は
よこ糸５の密度よりも十分に疎であって、当該最外層を
含む層以外の層は、たて糸４の密度・よこ糸５の密度共
に前記最外層を含む層のたて糸４の密度と同程度に疎で
ある。 【効果】 内部の管状織物３の糸密度が疎く、外層の管
状織物３においてよこ糸５の密度が高いので、マトリッ
クスセラミックの繊維筒状体２内部への浸透性が良好で
十分に含浸することができ、且つコンポジットロールの
表面が平滑で耐摩耗性に優れたものとなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコンポジットロールの強
化用繊維筒状体に関するものであって、特に熔融亜鉛メ
ッキラインの浴中で使用される、セラミック繊維で強化
されたセラミックコンポジットロールにおける、強化材
としてのセラミック繊維の筒状体に関するものである。
化用繊維筒状体に関するものであって、特に熔融亜鉛メ
ッキラインの浴中で使用される、セラミック繊維で強化
されたセラミックコンポジットロールにおける、強化材
としてのセラミック繊維の筒状体に関するものである。
【０００２】この繊維筒状体を黒鉛ロールの表面に被覆
し、その繊維筒状体内にマトリックスのセラミックを含
浸して焼成することにより、セラミックコンポジットロ
ールが得られる。
し、その繊維筒状体内にマトリックスのセラミックを含
浸して焼成することにより、セラミックコンポジットロ
ールが得られる。
【０００３】
【従来の技術】従来、カーボンロールの表面に繊維強化
セラミック層を形成したロールについて、特開平４−１
９３９３６号公報に記載された発明が知られているが、
この公報には強化用繊維の構造については触れられてい
ない。
セラミック層を形成したロールについて、特開平４−１
９３９３６号公報に記載された発明が知られているが、
この公報には強化用繊維の構造については触れられてい
ない。
【０００４】また複合材料の強化材としての多層環状織
物として、特開平４−３００３４０号公報に記載された
ものが知られている。このものは、環状に配置された複
数のたて糸と、該たて糸と交差して螺旋状に延びるよこ
糸とを織成してなる管状織物が複数層重ね合わされ、最
外層以外の管状織物はその一端において、前記たて糸が
外側に折返されて、当該管状織物の外側に隣接する管状
織物のたて糸に連続しているものである。
物として、特開平４−３００３４０号公報に記載された
ものが知られている。このものは、環状に配置された複
数のたて糸と、該たて糸と交差して螺旋状に延びるよこ
糸とを織成してなる管状織物が複数層重ね合わされ、最
外層以外の管状織物はその一端において、前記たて糸が
外側に折返されて、当該管状織物の外側に隣接する管状
織物のたて糸に連続しているものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記多層管状織物を黒
鉛ロールの表面に形成し、これにマトリックスとしての
セラミックを含浸して焼成することにより、繊維で強化
されたセラミックコンポジットロールが得られる。
鉛ロールの表面に形成し、これにマトリックスとしての
セラミックを含浸して焼成することにより、繊維で強化
されたセラミックコンポジットロールが得られる。
【０００６】そしてこのセラミックコンポジットロール
においては、マトリックスセラミックが多層管状織物の
組織内に十分に含浸して、緻密なセラミックコンポジッ
トを形成していると共に、その表面は平滑で且つ高度の
耐摩耗性を有していることが要求される。
においては、マトリックスセラミックが多層管状織物の
組織内に十分に含浸して、緻密なセラミックコンポジッ
トを形成していると共に、その表面は平滑で且つ高度の
耐摩耗性を有していることが要求される。
【０００７】しかしながら前記多層管状織物において
は、コッポジットロールの表面の平滑性や耐摩耗性を向
上させるためには個々の管状織物の糸密度を高くするこ
とが好ましいが、糸密度が高くなるとコンポジット化に
際してマトリックスのセラミックが糸の間に含浸し難
く、内部まで緻密なセラミックコンポジットを得ること
が困難である。
は、コッポジットロールの表面の平滑性や耐摩耗性を向
上させるためには個々の管状織物の糸密度を高くするこ
とが好ましいが、糸密度が高くなるとコンポジット化に
際してマトリックスのセラミックが糸の間に含浸し難
く、内部まで緻密なセラミックコンポジットを得ること
が困難である。
【０００８】また管状織物の糸密度を疎くすることによ
りマトリックスセラミックの含浸性を向上させることは
できるが、部分的に繊維による強化の程度にばらつきが
生じるため、コンポジットロールの表面における平滑性
が悪くなり、また耐摩耗性が低下する。
りマトリックスセラミックの含浸性を向上させることは
できるが、部分的に繊維による強化の程度にばらつきが
生じるため、コンポジットロールの表面における平滑性
が悪くなり、また耐摩耗性が低下する。
【０００９】多層管状織物における表面付近の管状織物
のみを糸密度を高くし、内部の糸密度を疎くすることに
より、マトリックスの含浸性と平滑性や耐摩耗性とを共
に向上させることが考えられるが、前記多層管状織物に
おいては個々の管状織物がその端末において折返され、
隣接する管状織物と連続しているので、各層の管状織物
におけるたて糸の数が全て同じであるため、たて糸数を
変えて糸密度を変化させることができない。
のみを糸密度を高くし、内部の糸密度を疎くすることに
より、マトリックスの含浸性と平滑性や耐摩耗性とを共
に向上させることが考えられるが、前記多層管状織物に
おいては個々の管状織物がその端末において折返され、
隣接する管状織物と連続しているので、各層の管状織物
におけるたて糸の数が全て同じであるため、たて糸数を
変えて糸密度を変化させることができない。
【００１０】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、前記多層管状織物よりなる繊維筒状体におい
て、各層の管状織物を構成するたて糸の本数を変えるこ
となく、よこ糸の打込み数のみを変化させて層間の糸密
度を変化させることにより、マトリックスセラミックが
筒状体内部にまで十分に含浸することができ、且つコン
ポジットロールとして表面の平滑性及び耐摩耗性を向上
させることを目的とするものである。
あって、前記多層管状織物よりなる繊維筒状体におい
て、各層の管状織物を構成するたて糸の本数を変えるこ
となく、よこ糸の打込み数のみを変化させて層間の糸密
度を変化させることにより、マトリックスセラミックが
筒状体内部にまで十分に含浸することができ、且つコン
ポジットロールとして表面の平滑性及び耐摩耗性を向上
させることを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決する手段】而して本発明は、環状に配置さ
れた複数のたて糸と、該たて糸と交差して螺旋状に延び
るよこ糸とを織成してなる管状織物が複数層重ね合わさ
れ、隣接する管状織物がその端末において連続している
繊維筒状体において、前記管状織物のうち最外層を含む
１乃至数層が、よこ糸密度が十分に密であり且つたて糸
密度はよこ糸密度よりも十分に疎であって、当該最外層
を含む層以外の層は、たて糸密度・よこ糸密度共に前記
最外層を含む層のたて糸密度と同程度に疎であることを
特徴とするものである。
れた複数のたて糸と、該たて糸と交差して螺旋状に延び
るよこ糸とを織成してなる管状織物が複数層重ね合わさ
れ、隣接する管状織物がその端末において連続している
繊維筒状体において、前記管状織物のうち最外層を含む
１乃至数層が、よこ糸密度が十分に密であり且つたて糸
密度はよこ糸密度よりも十分に疎であって、当該最外層
を含む層以外の層は、たて糸密度・よこ糸密度共に前記
最外層を含む層のたて糸密度と同程度に疎であることを
特徴とするものである。
【００１２】この繊維筒状体において、前記最外層を含
む層におけるよこ糸は、当該よこ糸がほゞ隙間なく密に
並んだ状態に匹敵する密度を有し、全てのたて糸の密度
は、たて糸太さ×密度が２００×８tex ・本／inch以下
となるように設定するのが好ましい。
む層におけるよこ糸は、当該よこ糸がほゞ隙間なく密に
並んだ状態に匹敵する密度を有し、全てのたて糸の密度
は、たて糸太さ×密度が２００×８tex ・本／inch以下
となるように設定するのが好ましい。
【００１３】図１は本発明の繊維筒状体を示すものであ
って、１は黒鉛のロールであり、該ロール１の表面に本
発明の繊維筒状体２が嵌合されている。
って、１は黒鉛のロールであり、該ロール１の表面に本
発明の繊維筒状体２が嵌合されている。
【００１４】繊維筒状体２は複数の管状織物３a,３b 〜
３i を重ね合わせてなっており、各管状織物３はその端
末において隣接する管状織物３に連続しており、全体と
して一つの管状織物を内外にジグザグに折畳んだ形態を
なしている。
３i を重ね合わせてなっており、各管状織物３はその端
末において隣接する管状織物３に連続しており、全体と
して一つの管状織物を内外にジグザグに折畳んだ形態を
なしている。
【００１５】この図面においては管状織物３は九つの層
よりなっている。そしてその内側の七つの層３a 〜３g
は疎い組織よりなっており、最外層を含む二つの層３h,
３iは、よこ糸のみが高密度の組織で織られている。
よりなっている。そしてその内側の七つの層３a 〜３g
は疎い組織よりなっており、最外層を含む二つの層３h,
３iは、よこ糸のみが高密度の組織で織られている。
【００１６】図３及び図４は前記繊維筒状体２における
内部の管状織物３a 〜３g 及び外層の管状織物３h,３i
を示すものである。内部の管状織物３a 〜３g はたて糸
４とよこ糸５とよりなっており、そのたて糸４、よこ糸
５共に疎い密度で織られており、その間に大きな空隙６
が形成されている。
内部の管状織物３a 〜３g 及び外層の管状織物３h,３i
を示すものである。内部の管状織物３a 〜３g はたて糸
４とよこ糸５とよりなっており、そのたて糸４、よこ糸
５共に疎い密度で織られており、その間に大きな空隙６
が形成されている。
【００１７】また外層の管状織物３h,３i もたて糸４と
よこ糸５とよりなっており、たて糸４は内部の管状織物
３a 〜３g と同程度の疎さであるが、よこ糸５は内部の
管状織物３a 〜３g に比べて大巾に密になっており、よ
こ糸５はほゞ隙間なく並んだ状態に匹敵する密度を有し
ている。
よこ糸５とよりなっており、たて糸４は内部の管状織物
３a 〜３g と同程度の疎さであるが、よこ糸５は内部の
管状織物３a 〜３g に比べて大巾に密になっており、よ
こ糸５はほゞ隙間なく並んだ状態に匹敵する密度を有し
ている。
【００１８】
【作用】本発明においては、内部の管状織物３a 〜３g
と外層の管状織物３h,３i とのたて糸４がほゞ同程度の
疎さであるので、たて糸４の密度を同一にすることによ
り、各管状織物３の端末において隣接する管状織物３に
連続した繊維筒状体２を、容易に連続して織成すること
ができる。
と外層の管状織物３h,３i とのたて糸４がほゞ同程度の
疎さであるので、たて糸４の密度を同一にすることによ
り、各管状織物３の端末において隣接する管状織物３に
連続した繊維筒状体２を、容易に連続して織成すること
ができる。
【００１９】また外層の管状織物３h,３i はよこ糸５の
密度が高く、ほゞ隙間なく並んだ状態に匹敵する密度を
有しているが、たて糸４の密度が疎くその間においてよ
こ糸５が拘束されていないので、よこ糸５の間を通って
マトリックスセラミックが内部に浸透することができ
る。
密度が高く、ほゞ隙間なく並んだ状態に匹敵する密度を
有しているが、たて糸４の密度が疎くその間においてよ
こ糸５が拘束されていないので、よこ糸５の間を通って
マトリックスセラミックが内部に浸透することができ
る。
【００２０】また内部の管状織物３a 〜３g には大きな
空隙６が形成されているので、マトリックスセラミック
をさらに内部に浸透させることができ、十分な量のセラ
ミックを含浸することができる。
空隙６が形成されているので、マトリックスセラミック
をさらに内部に浸透させることができ、十分な量のセラ
ミックを含浸することができる。
【００２１】また繊維筒状体２の表面においては、外層
の管状織物３h,３i においてたて糸４が疎くよこ糸５が
密であるので、たて糸４がほゞ直線状に延び、その両側
をよこ糸５が挾んでいる状態であるので、管状織物３の
表面が滑らかであり、凹凸が少いものとなる。
の管状織物３h,３i においてたて糸４が疎くよこ糸５が
密であるので、たて糸４がほゞ直線状に延び、その両側
をよこ糸５が挾んでいる状態であるので、管状織物３の
表面が滑らかであり、凹凸が少いものとなる。
【００２２】
【発明の効果】従って本願発明によれば、繊維筒状体２
の表面に多量の繊維が配置されていて緻密であり、コン
ポジットロールとして表面が平滑であり、且つ耐摩耗性
に優れたものとなる。
の表面に多量の繊維が配置されていて緻密であり、コン
ポジットロールとして表面が平滑であり、且つ耐摩耗性
に優れたものとなる。
【００２３】また外層の管状織物３h,３i のたて糸４が
疎いために密度の高いよこ糸５の間を通ってマトリック
スセラミックが内部に浸透することができ、十分に含浸
させることができる。
疎いために密度の高いよこ糸５の間を通ってマトリック
スセラミックが内部に浸透することができ、十分に含浸
させることができる。
【００２４】
【実施例】直径２００mmの黒鉛ロール１の表面に、２０
０tex の炭化ケイ素繊維をたて糸４及びよこ糸５とし
て、たて糸４・よこ糸５共に６本／inchの密度で筒状に
織物を織成して、最内層の管状織物３a を形成した。
０tex の炭化ケイ素繊維をたて糸４及びよこ糸５とし
て、たて糸４・よこ糸５共に６本／inchの密度で筒状に
織物を織成して、最内層の管状織物３a を形成した。
【００２５】このたて糸４の密度は、当該たて糸の太さ
によって変動するが、たて糸の太さ×密度が２００×８
tex ・本／inch以下とするのが好ましく、またよこ糸５
も同程度とするのが適当である。
によって変動するが、たて糸の太さ×密度が２００×８
tex ・本／inch以下とするのが好ましく、またよこ糸５
も同程度とするのが適当である。
【００２６】そしてその最内層の管状織物３a の端末か
ら織成方向を反転して、当該管状織物３a の表面に同一
組織で二層目の管状織物３b を織成し、さらにその端末
から織成方向を反転して、順次三層目乃至七層目の管状
織物３c 〜３g を同一組織で織成した。
ら織成方向を反転して、当該管状織物３a の表面に同一
組織で二層目の管状織物３b を織成し、さらにその端末
から織成方向を反転して、順次三層目乃至七層目の管状
織物３c 〜３g を同一組織で織成した。
【００２７】而して、七層目の管状織物３g の端末にお
いて織成方向を反転して、当該管状織物３g の表面に前
記たて糸４及びよこ糸５により、たて糸４密度が６本／
inch、よこ糸５密度が２４本／inchの組織で八層目の管
状織物３h を織成し、さらにその管状織物３h の端末に
おいて織成方向を反転して、管状織物３h と同一組織で
九層目の管状織物３i を織成し、黒鉛ロール１の表面に
形成された繊維筒状体２を得た。
いて織成方向を反転して、当該管状織物３g の表面に前
記たて糸４及びよこ糸５により、たて糸４密度が６本／
inch、よこ糸５密度が２４本／inchの組織で八層目の管
状織物３h を織成し、さらにその管状織物３h の端末に
おいて織成方向を反転して、管状織物３h と同一組織で
九層目の管状織物３i を織成し、黒鉛ロール１の表面に
形成された繊維筒状体２を得た。
【００２８】炭化ケイ素の前駆体である有機ケイ素高分
子化合物の一つであるポリカルボシラン１００重量部
に、硬化剤として加熱脱水性無機化合物の一つであるホ
ウ酸を５重量部を混合し、これをアルコールに分散して
液状化合物（粘度５００cps ）を調製した。
子化合物の一つであるポリカルボシラン１００重量部
に、硬化剤として加熱脱水性無機化合物の一つであるホ
ウ酸を５重量部を混合し、これをアルコールに分散して
液状化合物（粘度５００cps ）を調製した。
【００２９】内部を減圧できる浸漬槽に前記液状化合物
を満し、前記繊維筒状体を浸漬し、３８０mmHgに減圧し
て１時間放置し、液状化合物を繊維筒状体に含浸した。
その後繊維筒状体を取出して乾燥した。
を満し、前記繊維筒状体を浸漬し、３８０mmHgに減圧し
て１時間放置し、液状化合物を繊維筒状体に含浸した。
その後繊維筒状体を取出して乾燥した。
【００３０】次にこの液状化合物を含浸した繊維筒状体
を徐々に加熱して６００℃にまで昇温し、焼成した。さ
らにこの含浸−焼成を３回繰返して、コンポジットロー
ルを得た。
を徐々に加熱して６００℃にまで昇温し、焼成した。さ
らにこの含浸−焼成を３回繰返して、コンポジットロー
ルを得た。
【００３１】比較例として、たて糸・よこ糸共に、２０
０tex の炭化ケイ素繊維１３．５本／inchの密度で管状
織物を織成し、その管状織物を九層重ねて繊維筒状体を
形成し、それに実施例と同様に液状化合物を含浸して焼
成し、コンポジットロールを得た。
０tex の炭化ケイ素繊維１３．５本／inchの密度で管状
織物を織成し、その管状織物を九層重ねて繊維筒状体を
形成し、それに実施例と同様に液状化合物を含浸して焼
成し、コンポジットロールを得た。
【００３２】得られたコンポジットロールにおける織目
のピンホールは、比較例においては１inch角当り５０〜
１００個であったが、実施例においては約１０個であっ
た。またコンポジットロールの表面粗さは、比較例にお
いては▽相当であったが、実施例では▽▽相当であっ
た。
のピンホールは、比較例においては１inch角当り５０〜
１００個であったが、実施例においては約１０個であっ
た。またコンポジットロールの表面粗さは、比較例にお
いては▽相当であったが、実施例では▽▽相当であっ
た。
【００３３】また前記コンポジットロールを４８０℃の
熔融亜鉛メッキ浴中に設置し、鋼板の亜鉛メッキを行っ
たところ、比較例では３〜６ケ月で鋼板に傷が生じた
が、比較例においては１２ケ月に亙って傷が生じること
がなかった。
熔融亜鉛メッキ浴中に設置し、鋼板の亜鉛メッキを行っ
たところ、比較例では３〜６ケ月で鋼板に傷が生じた
が、比較例においては１２ケ月に亙って傷が生じること
がなかった。
【図１】 本発明の繊維筒状体の一部を破断して示した
斜視図
斜視図
【図２】 前記繊維筒状体の拡大して示した一部の縦断
面図
面図
【図３】 内部の管状織物３a 〜３g を拡大して示すも
のであって、（ａ）は平面図、（ｂ）は縦断面図、
（ｃ）は横断面図
のであって、（ａ）は平面図、（ｂ）は縦断面図、
（ｃ）は横断面図
【図４】 外層の管状織物３h,３i を拡大して示すもの
であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は縦断面図、（ｃ）
は横断面図
であって、（ａ）は平面図、（ｂ）は縦断面図、（ｃ）
は横断面図
２ 繊維筒状体 ３ 管状織物 ４ たて糸 ５ よこ糸
Claims (2)
- 【請求項１】 環状に配置された複数のたて糸（４）
と、該たて糸（４）と交差して螺旋状に延びるよこ糸
（５）とを織成してなる管状織物（３）が複数層重ね合
わされ、隣接する管状織物（３）がその端末において連
続している繊維筒状体において、前記管状織物（３）の
うち最外層を含む１乃至数層が、よこ糸（５）の密度が
十分に密であり且つたて糸（４）の密度はよこ糸（５）
の密度よりも十分に疎であって、当該最外層を含む層以
外の層は、たて糸（４）の密度・よこ糸（５）の密度共
に前記最外層を含む層のたて糸（４）の密度と同程度に
疎であることを特徴とする、コンポジットロールの強化
用繊維筒状体 - 【請求項２】 前記最外層を含む層におけるよこ糸
（５）は、当該よこ糸（５）がほゞ隙間なく密に並んだ
状態に匹敵する密度を有し、全てのたて糸（４）の密度
は、たて糸太さ×密度が２００×８tex ・本／inch以下
であることを特徴とする、請求項１に記載のコンポジッ
トロールの強化用繊維筒状体
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24630093A JP3203456B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | コンポジットロールの強化用繊維筒状体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24630093A JP3203456B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | コンポジットロールの強化用繊維筒状体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770867A true JPH0770867A (ja) | 1995-03-14 |
| JP3203456B2 JP3203456B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=17146512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24630093A Expired - Fee Related JP3203456B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | コンポジットロールの強化用繊維筒状体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3203456B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2478768A (en) * | 2010-03-18 | 2011-09-21 | Marathon Belting Ltd | Wrapped woven fibrous structure with seamless woven tube sheath |
| CN102373527A (zh) * | 2010-08-23 | 2012-03-14 | 常州市郑陆特种纺机专件有限公司 | 平纹立体多层圆筒形或圆筒异形编织物 |
| CN114729476A (zh) * | 2019-10-28 | 2022-07-08 | 费德罗-莫格尔动力系公司 | 抗冲击可缠绕多层编织套筒及其构造方法 |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP24630093A patent/JP3203456B2/ja not_active Expired - Fee Related
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