JPH07703A - 熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装置 - Google Patents

熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装置

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JPH07703A
JPH07703A JP16751293A JP16751293A JPH07703A JP H07703 A JPH07703 A JP H07703A JP 16751293 A JP16751293 A JP 16751293A JP 16751293 A JP16751293 A JP 16751293A JP H07703 A JPH07703 A JP H07703A
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JP
Japan
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chamber
materials
treated
evacuated
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP16751293A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Okabe
修一 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
C & Ee Kk
Original Assignee
C & Ee Kk
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Filing date
Publication date
Application filed by C & Ee Kk filed Critical C & Ee Kk
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Publication of JPH07703A publication Critical patent/JPH07703A/ja
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 広範囲にわたる処理物に対応でき、加熱や冷
却のための熱源を必要とせずに、民生用としても応用で
きる程にコンパクト化が可能で、しかも付帯設備が少な
くて済むので大幅なローコスト化が図れるようにする。 [構成] 被処理物が投入される減圧室と、その減圧室
内の気体が移送される加圧室とを有し、前記した減圧室
と加圧室には回収物質排出口が設けられていることとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱交換型の減圧蒸溜、乾
燥装置に関し、具体的には海水や汚れた洗浄水等からの
真水の蒸溜、石油精製をはじめとする一般蒸溜装置、あ
るいは生ゴミ等の乾燥等、液体または固体状の物質から
水等の低沸点物質を蒸発させそれを回収するか除去する
ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した処理の技術として、減圧
下のもとで低沸点物質を蒸溜するものとして、同一チャ
ンバー内に蒸発した物質を冷却回収するための冷却コイ
ルを配したものや、減圧器で蒸発させたものを別の冷却
器へ送り、冷却器からの回収熱をヒートポンプ等で減圧
器へ戻す装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術にあって、第一の従来例では回収のための
冷却コイルも減圧室内におかれているので、蒸発させる
のと凝縮させるのとの差は温度差のみであり、減圧効果
が差程上昇せず、加熱源と冷却源とを有することが必要
で多大のエネルギーを要する。また、第二の従来例で
は、ヒートポンプの効率の制限があり、配管途中の熱の
ロスがあって、特に水等低温で蒸発させるシステムにと
っては熱効率が悪く、ヒートポンプ自体の設備費も高い
ものとなっている。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明は上記した従来の技術の
問題点に着目してなされたもので、広範囲にわたる処理
物に対応でき、加熱や冷却のための熱源を必要とせず
に、民生用としても応用できる程にコンパクト化が可能
で、しかも付帯設備が少なくて済むので大幅なローコス
ト化が図れる熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装置は、被
処理物が投入される減圧室と、その減圧室内の気体が移
送される加圧室とを有し、前記した減圧室と加圧室には
回収物質排出口が設けられていることを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】上記した構成としたことにより、格別な熱源を
必要とせずに、圧力変動によって水等の低沸点物質は沸
騰し、蒸発することとなり、この蒸発した気体を加圧室
へ送り込むことで加圧された圧力下で凝縮し、液化する
こととなるので、後はその液化物を回収するか廃棄すれ
ばよく、被処理物についても同様の処理をなせば済むこ
ととなるのである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第一実施例を示す構成図、図2は
同じく第二実施例を示す構成図。図3は同じく第三実施
例を示す構成図、図4は同じく第四実施例を示す概略図
である。
【0008】これらの図にあって1は減圧室(タンク)
を示し、この減圧室1の周囲には、この減圧室1を囲む
加圧室(タンク)2が配備されているもので、前記した
減圧室1と加圧室2にはポンプ3を介在させた気体の移
送ライン4で連結されている。また、減圧室1の上面に
は被処理物の投入口5が設けられており、この投入口5
には密閉用の蓋6乃至は弁が設けられるとともに、下端
部分には処理後の被処理物の排出用弁7乃至は蓋が設け
られているもので、加圧室2にはその下面に回収物質の
排出弁8及び大気中への気体の放散弁9が設けられ、外
面には水位計10が取り付けられている。
【0009】本発明の基本となる第一実施例は上記のよ
うに構成されており、ここでこの実施例装置の使用方
法、動作を説明する。蒸溜ないしは乾燥を目的とした被
処理物を減圧室1の投入口5から投入して、蓋6ないし
は弁を閉じてこの減圧室1を密閉状態とする。この状態
でポンプ3を駆動させ減圧室1内の気体を加圧室2へ移
送ライン4を通して移送させる。
【0010】この作業によって減圧室1内の圧力(気
圧)は低下して、内部に収容されている被処理物よりも
低沸点の物質、例えば水は減圧作用によって加熱せずと
も沸騰蒸発する。この蒸発した低沸点物質はポンプ5を
経て移送ライン4によって加圧室2へ入り、その加圧室
2における加圧状態のもとで冷却せずとも容易に凝縮し
て液化し、加圧室2内へ溜まることになり、この際に凝
縮熱が発せられる。
【0011】前記した凝縮熱は減圧室1の室壁を介して
減圧室1内へ伝導され、減圧室1内での蒸発のための気
化熱と同値であるからこれを補うことになる。なお、放
散弁9は加圧室2内が一定の圧力値以上になることを防
ぐ安全対策用のものであり、水位計10は加圧室2内に
溜まった低沸点物質がある一定量以上になると排出弁8
を開放してこれを排出するためのものである。そして、
蒸溜乃至は乾燥の処理が終了すれば弁7もしくは蓋を開
け、被処理物を外部へ排出する。
【0012】また、図2に示す場合には装置としてアス
ピレータ11を組み付けたものである。この装置にあっ
ては加圧室2の最下部付近からパイプ12がポンプ13
を介してアスピレータ11に連結されているもので、加
圧室2内に溜まった低沸点物質を送るものとしている。
こうしてアスピレータ11に送られた低沸点物質は減圧
室1からパイプ14で吸引した低沸点物質の気体と共に
パイプ15によって加圧室2内へ再送するものとなって
いる。
【0013】この第二実施例によると、潜熱を有する液
化した低沸点物質を減圧室1の室壁へ噴射させることと
なるので、熱効率上昇を補助することができ、減圧用ポ
ンプ3の代わりに安価なアスピレータ11や一般用ポン
プ13を使用するので装置をより安価とできる。
【0014】さらに、図3で示すのはシェルアンドチュ
ーブ方式として実施した第三実施例である。即ち、係る
構成をはじめ、多段プレート型のほか、既知となってい
る各種の熱交換器の構造ならば十分に本発明を応用実施
することが可能となるものであり、減圧室や加圧室の配
置も二重チャンバー構造でなくともよく、内外位置も問
うことがない。また、加圧室に関しても、コスト的、あ
るいはその他の化学的問題のために、格別な加圧状態で
なく大気圧としてもよく、この場合、前記した放散弁9
は圧力コントロールが不要となるので動作中は開として
おいてよく、あるいは単なる開放管としてもよい。
【0015】次に、図4として示す第四実施例は、例え
ば工業用廃水からの水の回収、海水からの真水の分離等
液体を被処理物として扱う場合の工業用プラントと連結
した連続処理の装置である。この場合には工業用プラン
ト16(タンクでもよい)より被処理物としての液体を
ポンプ18(特になくとも可)によって流量調整弁19
を介して減圧室20へ送られ、この減圧室20からはパ
イプ21・22、ポンプ23を介して蒸発した低沸点物
質が加圧室24に送られ、液化して溜められる。この加
圧室24と減圧室20には各々水位計25・26が設け
られ、常時適正量が貯えられるように流量調整弁27・
28によってコントロールされるようになっている。
【0016】本実施例に係る熱交換型の減圧蒸溜、乾燥
装置は上記のように構成され、作動する。ここで、減圧
室や加圧室の圧力値をどの程度に保持するかについて
は、対象範囲が広いために特に特定はしないが、被処理
物から分離回収される成分の純度に影響が出る場合には
当然に係る圧力の保持が必要となってくる。この場合、
減圧室内の圧力コントロールについてはポンプ速度、被
処理物の速度との関係を制御することで可能となり、加
圧室内の圧力コントロールはポンプ速度と大気の放散弁
の開度との関係を制御することで可能となる。さらに、
熱効率アップによる省エネルギー対策としては装置全体
を断熱材で被覆すればより一層完全なものとなってく
る。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る熱交換型の減圧蒸溜、乾燥
装置は上述のように構成されている。そのため、被処理
物が広範囲にわたり、加熱や冷却のための熱源を一切必
要とすることなく動作するので省エネルギー効果が顕著
なものとなる。また、装置全体を民生用としても利用で
きる程度にコンパクト化できるうえ、付帯設備が少なく
しかも安価な部品で済むので装置全体としてのコストも
大幅に低廉化できるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の第二実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の第三実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の第四実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 減圧室 2 加圧室 3 ポンプ 4 移送ライン 5 投入口 6 蓋 7 排出用弁 8 排出弁 9 放散弁 10 水位計 11 アスピレータ 12 パイプ 14 パイプ 15 パイプ 16 工業用プラント 19 流量調整弁 23 ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物が投入される減圧室と、その減
    圧室内の気体が移送される加圧室とを有し、前記した減
    圧室と加圧室には回収物質排出口が設けられていること
    を特徴とする熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装置。
  2. 【請求項2】 減圧室内の気体を加圧室へ移送する手段
    としてポンプもしくはアスピレータを用いたことを特徴
    とする請求項1に記載の熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装
    置。
  3. 【請求項3】 工業用プラントと連結した連続処理構成
    としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    した熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装置。
JP16751293A 1993-06-14 1993-06-14 熱交換型の減圧蒸溜、乾燥装置 Pending JPH07703A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5861930A (en) * 1996-05-31 1999-01-19 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Color liquid crystal substrate and a manufacturing method thereof
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