JPH0587453A - ヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置 - Google Patents
ヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置Info
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- JPH0587453A JPH0587453A JP27193791A JP27193791A JPH0587453A JP H0587453 A JPH0587453 A JP H0587453A JP 27193791 A JP27193791 A JP 27193791A JP 27193791 A JP27193791 A JP 27193791A JP H0587453 A JPH0587453 A JP H0587453A
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- Japan
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- heat
- heat pump
- water
- refrigerant
- treated water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 産業廃液等の処理水を、効率よく、しかも
低コストで処理できる処理装置を提供する。 【構成】 減圧装置が連結された密閉処理容器に、処
理水入口部と蒸気出口部とが設けられ、密閉処理容器内
部に、処理水水分を蒸発させ、処理水固形物を乾燥させ
るヒートポンプの放熱部が配置され、前記蒸気出口部に
連結した蒸気移送部に、蒸気を復水させるヒートポンプ
の受熱部が設けられている。 【効果】 エネルギー効率が大幅に向上し、さらに設
備費が低減するとともに処理能率も向上し、結果として
処理コストを低減できる効果がある。
低コストで処理できる処理装置を提供する。 【構成】 減圧装置が連結された密閉処理容器に、処
理水入口部と蒸気出口部とが設けられ、密閉処理容器内
部に、処理水水分を蒸発させ、処理水固形物を乾燥させ
るヒートポンプの放熱部が配置され、前記蒸気出口部に
連結した蒸気移送部に、蒸気を復水させるヒートポンプ
の受熱部が設けられている。 【効果】 エネルギー効率が大幅に向上し、さらに設
備費が低減するとともに処理能率も向上し、結果として
処理コストを低減できる効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、産業廃液等の処理水
を効率よく処理するヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置
に関するものである。
を効率よく処理するヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品工業や他の製造業で生ずる産業廃液
は、一部では、環境汚染の防止や処理効率を図るため
に、そのまま廃棄するのではなく、処理水を蒸発、濃縮
して、さらに、加熱によって得られる固形物を乾燥させ
て、清浄な水分と固形物に分別して処理されている。こ
の方法の実施に際しては、蒸発装置と、乾燥装置とをそ
れぞれ用意し、蒸発処理と、乾燥処理とを2種の機械装
置を用いて、別工程で行っている。そして、各装置の熱
源には、電気ヒータや水蒸気などを個々に選定し、使用
している。
は、一部では、環境汚染の防止や処理効率を図るため
に、そのまま廃棄するのではなく、処理水を蒸発、濃縮
して、さらに、加熱によって得られる固形物を乾燥させ
て、清浄な水分と固形物に分別して処理されている。こ
の方法の実施に際しては、蒸発装置と、乾燥装置とをそ
れぞれ用意し、蒸発処理と、乾燥処理とを2種の機械装
置を用いて、別工程で行っている。そして、各装置の熱
源には、電気ヒータや水蒸気などを個々に選定し、使用
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の処理設
備では、上記のように蒸発処理と乾燥処理とにそれぞれ
専用の装置が必要であり、また処理も別工程で行うの
で、設備費が増大するとともに処理能率も良好ではない
という問題点がある。しかも、各設備には別個に熱源用
の供給システムが必要であり、利用されるべきエネルギ
ーを十分に利用していないため、エネルギー効率が低い
という問題点もある。この発明は、上記事情を背景とし
てなされたものであり、蒸発させるべき水の蒸発潜熱
と、蒸発した水を復水するための冷却に要する能力を同
一系内で循環利用し、全体としてエネルギー効率を高め
ることによって省エネルギー化が達成される蒸発・乾燥
装置を提供することにより、処理コストの低減を図るこ
とを目的とする。
備では、上記のように蒸発処理と乾燥処理とにそれぞれ
専用の装置が必要であり、また処理も別工程で行うの
で、設備費が増大するとともに処理能率も良好ではない
という問題点がある。しかも、各設備には別個に熱源用
の供給システムが必要であり、利用されるべきエネルギ
ーを十分に利用していないため、エネルギー効率が低い
という問題点もある。この発明は、上記事情を背景とし
てなされたものであり、蒸発させるべき水の蒸発潜熱
と、蒸発した水を復水するための冷却に要する能力を同
一系内で循環利用し、全体としてエネルギー効率を高め
ることによって省エネルギー化が達成される蒸発・乾燥
装置を提供することにより、処理コストの低減を図るこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明のヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置は、
減圧装置が連結された密閉処理容器に、処理水入口部と
蒸気出口部とが設けられており、この密閉処理容器内部
に、処理水水分を蒸発させ、処理水固形物を乾燥させる
ヒートポンプの放熱部が配置されており、さらに、前記
蒸気出口部に連結した蒸気移送部に、蒸気を復水させる
ヒートポンプの受熱部が設けられていることを特徴とす
る。
め、本願発明のヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置は、
減圧装置が連結された密閉処理容器に、処理水入口部と
蒸気出口部とが設けられており、この密閉処理容器内部
に、処理水水分を蒸発させ、処理水固形物を乾燥させる
ヒートポンプの放熱部が配置されており、さらに、前記
蒸気出口部に連結した蒸気移送部に、蒸気を復水させる
ヒートポンプの受熱部が設けられていることを特徴とす
る。
【0005】
【作用】本願発明によれば、密閉処理装置内には、処理
水入口部を通して処理水が導入され、密閉処理装置は、
減圧装置によって充分低圧に減圧されている。密閉処理
装置内に導入された処理水は、減圧雰囲気下によって、
沸点が著しく低下しており、密閉処理装置内に配置され
たヒートポンプの放熱部からの熱によって、容易に蒸発
する。処理水は、蒸発によりさらに、濃縮され、その固
形分が乾燥される。処理水から生成された蒸気は、蒸気
出口部から蒸気移送部へと移動して、ヒートポンプの受
熱部と接触する。ヒートポンプでは、前記した放熱部に
おいて、作動ガスが放熱して液化し、作動液はヒートポ
ンプ内を移動して、ヒートポンプの受熱部に達してい
る。作動液は、この受熱部で前記した蒸気から熱を得て
ガス化し、ヒートポンプ内を循環する。一方、受熱部で
は蒸気は作動ガスに熱を奪われ、凝固して復水が行われ
る。このようにして、処理水は、固形分を含まない清純
な水と、乾燥した固形物とに効率よく分別されて回収さ
れる。
水入口部を通して処理水が導入され、密閉処理装置は、
減圧装置によって充分低圧に減圧されている。密閉処理
装置内に導入された処理水は、減圧雰囲気下によって、
沸点が著しく低下しており、密閉処理装置内に配置され
たヒートポンプの放熱部からの熱によって、容易に蒸発
する。処理水は、蒸発によりさらに、濃縮され、その固
形分が乾燥される。処理水から生成された蒸気は、蒸気
出口部から蒸気移送部へと移動して、ヒートポンプの受
熱部と接触する。ヒートポンプでは、前記した放熱部に
おいて、作動ガスが放熱して液化し、作動液はヒートポ
ンプ内を移動して、ヒートポンプの受熱部に達してい
る。作動液は、この受熱部で前記した蒸気から熱を得て
ガス化し、ヒートポンプ内を循環する。一方、受熱部で
は蒸気は作動ガスに熱を奪われ、凝固して復水が行われ
る。このようにして、処理水は、固形分を含まない清純
な水と、乾燥した固形物とに効率よく分別されて回収さ
れる。
【0006】
【実施例】以下に、この発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。有底有蓋円筒型の密閉処理容器1内に、
密閉処理容器1を上下に区分けする仕切板2が設けられ
ており、上部が真空蒸発缶3、下部が乾燥缶4に割り当
てられている。真空蒸発缶3は、その側壁に処理水入口
部5が形成されており、この処理水入口部5に、外部の
処理水供給源(図示しない)に接続した処理水供給管6
が連結されている。なお、処理水供給管6には、流入を
制御する供給弁7が設けられている。また、真空蒸発管
3の上端には、蒸気出口部8が形成されており、真空蒸
発缶3の外部に伸長する蒸気移送管(移送部)9に連結
されている。
いて説明する。有底有蓋円筒型の密閉処理容器1内に、
密閉処理容器1を上下に区分けする仕切板2が設けられ
ており、上部が真空蒸発缶3、下部が乾燥缶4に割り当
てられている。真空蒸発缶3は、その側壁に処理水入口
部5が形成されており、この処理水入口部5に、外部の
処理水供給源(図示しない)に接続した処理水供給管6
が連結されている。なお、処理水供給管6には、流入を
制御する供給弁7が設けられている。また、真空蒸発管
3の上端には、蒸気出口部8が形成されており、真空蒸
発缶3の外部に伸長する蒸気移送管(移送部)9に連結
されている。
【0007】さらに、真空蒸発管3の内側部には、ヒー
トポンプの放熱部に相当する多管式冷媒凝縮器10が内
蔵されている。この多管式冷媒凝縮器10の流入側に
は、冷媒配管12が接続されており、冷媒配管12の先
端は真空蒸発缶3の外部にある冷凍装置11の圧縮器に
連結されている。また冷媒凝縮器10の流出側には、同
じく冷凍装置11に連結された冷凍冷媒配管13が接続
されている。上記冷凍装置11には、さらに、冷媒液を
送出する冷媒配管14と循環冷媒ガスを受入れる冷媒配
管15とが接続されている。この冷媒配管14は、膨張
弁16を介して、ヒートポンプの受熱部に相当する水分
凝縮器17の流入側に連結されており、冷媒配管15は
直接、水分凝縮器17の流出側に連結されている。この
水分凝縮器17は、前記した蒸気移送管8の先端部に配
置されており、水分凝縮器17の他端側には、弁18を
設けた移送・排気管19が接続されている。さらに、移
送・排気管19は、弁18を介して、凝縮水回収部20
と、真空ポンプ21(減圧装置)に接続されている。
トポンプの放熱部に相当する多管式冷媒凝縮器10が内
蔵されている。この多管式冷媒凝縮器10の流入側に
は、冷媒配管12が接続されており、冷媒配管12の先
端は真空蒸発缶3の外部にある冷凍装置11の圧縮器に
連結されている。また冷媒凝縮器10の流出側には、同
じく冷凍装置11に連結された冷凍冷媒配管13が接続
されている。上記冷凍装置11には、さらに、冷媒液を
送出する冷媒配管14と循環冷媒ガスを受入れる冷媒配
管15とが接続されている。この冷媒配管14は、膨張
弁16を介して、ヒートポンプの受熱部に相当する水分
凝縮器17の流入側に連結されており、冷媒配管15は
直接、水分凝縮器17の流出側に連結されている。この
水分凝縮器17は、前記した蒸気移送管8の先端部に配
置されており、水分凝縮器17の他端側には、弁18を
設けた移送・排気管19が接続されている。さらに、移
送・排気管19は、弁18を介して、凝縮水回収部20
と、真空ポンプ21(減圧装置)に接続されている。
【0008】なお、前記した冷媒凝縮器10は、一部が
大気に接する開放部を有しており、凝縮器10内の高圧
冷媒ガスを放散させることができる安全構造を採用して
いる。具体的には、冷媒凝縮器10には、設定圧力以上
に圧力が上昇した場合に冷媒ガスを放散する安全弁22
が設けられており、安全弁22の放散側にリリーフ管2
3が接続されている。リリーフ管23は先端において、
水分圧縮器17側の冷媒配管15に接続されている。す
なわち、冷媒ガスが大気中に放散されないように、環境
汚染に対する配慮がなされている。
大気に接する開放部を有しており、凝縮器10内の高圧
冷媒ガスを放散させることができる安全構造を採用して
いる。具体的には、冷媒凝縮器10には、設定圧力以上
に圧力が上昇した場合に冷媒ガスを放散する安全弁22
が設けられており、安全弁22の放散側にリリーフ管2
3が接続されている。リリーフ管23は先端において、
水分圧縮器17側の冷媒配管15に接続されている。す
なわち、冷媒ガスが大気中に放散されないように、環境
汚染に対する配慮がなされている。
【0009】次に、密閉処理装置1の下部乾燥缶4は、
仕切り板2に設けた連通管24により、上部真空蒸発缶
3と連通可能となっており、連通管24には、弁25が
設けられている。そして乾燥缶4内の縦方向中央部に
は、乾燥缶4を上下に仕切るようにしてフィルター26
が配置されており、フィルター26の下部にヒートポン
プの放熱部に相当する加熱部27が設けられている。加
熱部27には、冷媒凝縮器10に導入される冷媒ホット
ガスと同一経路で冷媒ガスが送り込まれており、冷凍装
置に一端が接続された冷媒配管28と冷媒配管29とが
接続されている。なお、乾燥缶4には、蒸気移送管30
が接続されており、弁31を介して蒸気移送管8に接続
されている。
仕切り板2に設けた連通管24により、上部真空蒸発缶
3と連通可能となっており、連通管24には、弁25が
設けられている。そして乾燥缶4内の縦方向中央部に
は、乾燥缶4を上下に仕切るようにしてフィルター26
が配置されており、フィルター26の下部にヒートポン
プの放熱部に相当する加熱部27が設けられている。加
熱部27には、冷媒凝縮器10に導入される冷媒ホット
ガスと同一経路で冷媒ガスが送り込まれており、冷凍装
置に一端が接続された冷媒配管28と冷媒配管29とが
接続されている。なお、乾燥缶4には、蒸気移送管30
が接続されており、弁31を介して蒸気移送管8に接続
されている。
【0010】次に、この装置の作用を図面に基づいて説
明する。先ず、供給弁7を開放して処理水供給管6か
ら、所望の処理水32を所定量宛、真空蒸発缶3内に注
入する。次いで、弁18を開いて真空ポンプ21を作動
させ、蒸気移送管9を通して真空蒸発缶3および乾燥缶
4内を排気減圧する。また、冷凍装置11からは、冷媒
配管12を通して高圧ホットガスが冷媒凝縮器10のシ
ェル側に導入され、シェル外側および多管内の処理水と
熱交換が行われ、ホットガスは液化して、冷媒配管13
を経て冷凍装置11に戻る。これに対し、ホットガスに
よって加熱された処理水は、その温度に対応する飽和蒸
気圧下で沸騰蒸発し、蒸気出口部8、蒸気移送管9を通
して水分凝縮器17へと移動する。このため、処理水3
3は水分が徐々に蒸発して濃縮される。
明する。先ず、供給弁7を開放して処理水供給管6か
ら、所望の処理水32を所定量宛、真空蒸発缶3内に注
入する。次いで、弁18を開いて真空ポンプ21を作動
させ、蒸気移送管9を通して真空蒸発缶3および乾燥缶
4内を排気減圧する。また、冷凍装置11からは、冷媒
配管12を通して高圧ホットガスが冷媒凝縮器10のシ
ェル側に導入され、シェル外側および多管内の処理水と
熱交換が行われ、ホットガスは液化して、冷媒配管13
を経て冷凍装置11に戻る。これに対し、ホットガスに
よって加熱された処理水は、その温度に対応する飽和蒸
気圧下で沸騰蒸発し、蒸気出口部8、蒸気移送管9を通
して水分凝縮器17へと移動する。このため、処理水3
3は水分が徐々に蒸発して濃縮される。
【0011】一方、水分凝縮器17では、冷凍装置11
から液化した冷媒液が膨張弁16を介して冷媒配管14
を経て導入されており、冷媒液は蒸気移送管9を通して
移送されてきた蒸気と熱交換して、ガス化する。冷媒ガ
スは、冷媒配管15を通して冷凍装置11へと戻り、冷
凍装置11の圧縮器で圧縮されて高圧ホットガスとな
り、さらに冷媒配管12へと送出されるように循環使用
される。
から液化した冷媒液が膨張弁16を介して冷媒配管14
を経て導入されており、冷媒液は蒸気移送管9を通して
移送されてきた蒸気と熱交換して、ガス化する。冷媒ガ
スは、冷媒配管15を通して冷凍装置11へと戻り、冷
凍装置11の圧縮器で圧縮されて高圧ホットガスとな
り、さらに冷媒配管12へと送出されるように循環使用
される。
【0012】これに対し、冷媒液によって冷却された蒸
気は液化し、水分凝縮器17内に凝縮水として滞留す
る。なお、冷媒圧縮器10で冷媒ガス圧が所定以上上昇
した場合には、安全確保のため、一部ガスは、リリーフ
管23を通して上記冷媒配管15に送出される。一定の
時間上記処理を行って濃縮された処理水32は、弁25
を開いて、連通管24を通して乾燥缶4へと移送する。
移送された濃縮処理水は、フィルター26で濾過され
て、固形分と液分とに分離される。なお、加熱源27に
は、冷媒配管28を通して高圧ホットガスが導入されて
おり、真空蒸発缶3内と同様に、液分の蒸発と、固形分
の乾燥とが行われる。この結果生ずる蒸気は、弁31を
開いて蒸気移送管30から蒸気移送管8へと移送し、前
記と同様にして水分凝縮器17で液化させる。なお、加
熱源27で液化した冷媒液は、冷媒配管29を通して冷
凍装置11へと循環する。
気は液化し、水分凝縮器17内に凝縮水として滞留す
る。なお、冷媒圧縮器10で冷媒ガス圧が所定以上上昇
した場合には、安全確保のため、一部ガスは、リリーフ
管23を通して上記冷媒配管15に送出される。一定の
時間上記処理を行って濃縮された処理水32は、弁25
を開いて、連通管24を通して乾燥缶4へと移送する。
移送された濃縮処理水は、フィルター26で濾過され
て、固形分と液分とに分離される。なお、加熱源27に
は、冷媒配管28を通して高圧ホットガスが導入されて
おり、真空蒸発缶3内と同様に、液分の蒸発と、固形分
の乾燥とが行われる。この結果生ずる蒸気は、弁31を
開いて蒸気移送管30から蒸気移送管8へと移送し、前
記と同様にして水分凝縮器17で液化させる。なお、加
熱源27で液化した冷媒液は、冷媒配管29を通して冷
凍装置11へと循環する。
【0013】上記処理を一定時間行った後、乾燥させた
固形分は、乾燥缶4から取り出して処理される。また、
水分凝縮器17に滞留させた凝縮水は、弁18を開いて
凝縮水回収部20へと輸送し、必要な処理を行う。以上
のように、上記実施例では、処理水の蒸発、濃縮、乾燥
工程が、同一系、同一時間帯に、同一熱源によって進行
する。そして、上記実施例で、1kgの処理水を蒸発さ
せるために必要な熱量(約573kcal /kg)に換算
すると、電熱ヒーターによる場合の約1/3のエネルギ
ー使用量で足り、エネルギー効率が大幅に向上した。
固形分は、乾燥缶4から取り出して処理される。また、
水分凝縮器17に滞留させた凝縮水は、弁18を開いて
凝縮水回収部20へと輸送し、必要な処理を行う。以上
のように、上記実施例では、処理水の蒸発、濃縮、乾燥
工程が、同一系、同一時間帯に、同一熱源によって進行
する。そして、上記実施例で、1kgの処理水を蒸発さ
せるために必要な熱量(約573kcal /kg)に換算
すると、電熱ヒーターによる場合の約1/3のエネルギ
ー使用量で足り、エネルギー効率が大幅に向上した。
【0014】なお、上記実施例では、処理水の濃縮と固
形分の乾燥は、真空蒸発缶3と乾燥缶4とを用いて、別
々の空間で処理を行ったが、本願発明としては、上記各
処理を同一の空間で行うことも可能である。また、上記
実施例では、真空蒸発缶3と乾燥缶4とは、一つの密閉
処理容器を分割することによって構成したが、真空蒸発
缶3用と乾燥缶4用とにそれぞれ独立した密閉処理容器
を用意して、各密閉処理容器をパイプなどで連結する構
造とすることも可能である。
形分の乾燥は、真空蒸発缶3と乾燥缶4とを用いて、別
々の空間で処理を行ったが、本願発明としては、上記各
処理を同一の空間で行うことも可能である。また、上記
実施例では、真空蒸発缶3と乾燥缶4とは、一つの密閉
処理容器を分割することによって構成したが、真空蒸発
缶3用と乾燥缶4用とにそれぞれ独立した密閉処理容器
を用意して、各密閉処理容器をパイプなどで連結する構
造とすることも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本願のヒートポン
プ式真空蒸発・乾燥装置によれば、減圧装置が連結され
た密閉処理容器に、処理水入口部と蒸気出口部とが設け
られており、密閉処理容器内部に、処理水水分を蒸発さ
せ、処理水固形物を乾燥させるヒートポンプの放熱部が
配置されており、さらに、前記蒸気出口部に連結した蒸
気移送部に、蒸気を復水させるヒートポンプの受熱部が
設けられているので、冷媒ホットガスの持つ熱量を処理
水の加熱源として有効に利用することができ、エネルギ
ー効率が大幅に向上する効果がある。また、同一系内で
同一時間帯に濃縮と乾燥処理を行うことができ、設備費
が低減するとともに処理能率が向上し、結果として処理
コストを低減できる効果がある。したがって、産業廃液
処理において、技術上、コスト上で優れた処理装置を提
供することができる。
プ式真空蒸発・乾燥装置によれば、減圧装置が連結され
た密閉処理容器に、処理水入口部と蒸気出口部とが設け
られており、密閉処理容器内部に、処理水水分を蒸発さ
せ、処理水固形物を乾燥させるヒートポンプの放熱部が
配置されており、さらに、前記蒸気出口部に連結した蒸
気移送部に、蒸気を復水させるヒートポンプの受熱部が
設けられているので、冷媒ホットガスの持つ熱量を処理
水の加熱源として有効に利用することができ、エネルギ
ー効率が大幅に向上する効果がある。また、同一系内で
同一時間帯に濃縮と乾燥処理を行うことができ、設備費
が低減するとともに処理能率が向上し、結果として処理
コストを低減できる効果がある。したがって、産業廃液
処理において、技術上、コスト上で優れた処理装置を提
供することができる。
【図1】図1は、実施例の装置を示す概略図である。
1 密閉処理容器 3 真空蒸発缶 4 乾燥缶 5 処理水入口部 8 蒸気出口部 9 蒸気移送管 10 冷媒凝縮器 11 冷凍装置 17 水分凝縮器 21 真空ポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】 減圧装置が連結された密閉処理容器に、
処理水入口部と蒸気出口部とが設けられており、密閉処
理容器内部に、処理水水分を蒸発させ、処理水固形物を
乾燥させるヒートポンプの放熱部が配置されており、さ
らに、前記蒸気出口部に連結した蒸気移送部に、蒸気を
復水させるヒートポンプの受熱部が設けられていること
を特徴とするヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27193791A JPH0587453A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27193791A JPH0587453A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587453A true JPH0587453A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17506919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27193791A Pending JPH0587453A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | ヒートポンプ式真空蒸発・乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587453A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100455963C (zh) * | 2006-04-18 | 2009-01-28 | 沈阳大学 | 一种用于冷冻干燥技术的快速冻结液态物料的方法 |
JP2016017798A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 株式会社タクマ | 飛灰の処理装置および処理方法 |
JP2016137431A (ja) * | 2015-01-27 | 2016-08-04 | 株式会社タクマ | 飛灰の処理装置および処理方法 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP27193791A patent/JPH0587453A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100455963C (zh) * | 2006-04-18 | 2009-01-28 | 沈阳大学 | 一种用于冷冻干燥技术的快速冻结液态物料的方法 |
JP2016017798A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 株式会社タクマ | 飛灰の処理装置および処理方法 |
JP2016137431A (ja) * | 2015-01-27 | 2016-08-04 | 株式会社タクマ | 飛灰の処理装置および処理方法 |
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