JPH0769687A - 光ファイバテープ心線の製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線の製造方法

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JPH0769687A
JPH0769687A JP5220277A JP22027793A JPH0769687A JP H0769687 A JPH0769687 A JP H0769687A JP 5220277 A JP5220277 A JP 5220277A JP 22027793 A JP22027793 A JP 22027793A JP H0769687 A JPH0769687 A JP H0769687A
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JP
Japan
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optical fiber
resin
nipple
fibers
coated
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JP5220277A
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Hiroyuki Sanada
博之 真田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の光ファイバ素線を走行させながら並列
に配列して連続的に押出して樹脂コーティングする際
に、被覆樹脂の中に気泡が混入するのを防止する。 【構成】 筒状に形成されるホルダーの一端に嵌合され
るニップルから連続的に供給される複数本の光ファイバ
素線を並列に揃えた状態で供給し、該ホルダー内に形成
される樹脂被覆室によって並列化した複数本の光ファイ
バ素線の外周に樹脂を押し出し被覆し、しかる後、該ホ
ルダーの他端に嵌合されるダイによって樹脂被覆された
光ファイバ心線を所定形状に成形する光ファイバテープ
心線の製造方法で、連続的に供給される複数本の光ファ
イバ素線を並列に揃え、7.6×10-4Torr以下に
減圧したニップル内を走行させて樹脂被覆室に供給し連
続的にUV樹脂をテープ状にコーティングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバテープ心線
に係り、特に、複数の光ファイバ素線を走行させながら
並列に配列して連続的に押出して樹脂コーティングした
際の被覆樹脂の内に気泡が混入するのを防止することの
できる光ファイバテープ心線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバは、従来の銅導体と
比べ物理的な或いは機械的な特性に著しい違いがあるた
め、1次被覆、2次被覆等を施し、光ファイバ素線とし
て機械的な特性、取扱い易さの向上を図っている。しか
し、ケーブル化する場合には、光ファイバ素線に側圧等
の大きな外力が加わると、光ファイバ心線に微小な曲り
(マイクロベンディング)を生じ、伝送損失が増加する
ので、ケーブル構造及び製造に配慮する必要がある。こ
の点を考慮して光ファイバケーブルの構造としては、ス
ペーサ形がある。このスペーサ形ファイバケーブルは、
ケーブルの機械特性の向上、特に側圧に対する高信頼性
を得られる構造となっている。
【0003】また、光ファイバ素線は、光ファイバ線引
き装置において電気炉から引き出され紡糸されたガラス
ファイバに一次被覆、二次被覆を施したものである。こ
の光ファイバ素線は、このままの状態では表面に傷が付
きやすく、また機械的強度も弱いので樹脂コーティング
を施して構成される単心形光ファイバ心線、あるいは複
数の光ファイバ素線を並列に並べて樹脂コーティングし
てテープ状にした多心光ファイバテープ心線が形成され
る。
【0004】この光ファイバテープ心線は、従来、図2
に示す如き光ファイバテープ心線製造装置100によっ
てオンラインによって製造されている。すなわち、サプ
ライ装置110から供給される複数本の光ファイバ素線
120は、ガイド部材130を介して帯状の光ファイバ
心線120に樹脂をコーティングするコーティングヘッ
ド140に供給される。
【0005】このコーティングヘッド140は、図3に
示す如き構成を有している。すなわち、円筒状に形成さ
れるホルダー141と、このホルダー141に取り付け
られたダイ142と、ニップル143とによって構成さ
れている。ダイ142は、円筒状に形成され、フランジ
部144でボルトによってホルダー141に取り付けら
れている。
【0006】ニップル143の後端には、フランジ部1
45が設けられており、ニップル143の内部すなわち
光ファイバ導入部は、中空になっており、空洞部147
が形成されている。この空洞部147には、空気が充満
されている。このニップル143は、ホルダー141の
後端に嵌着されており、ニップル143のフランジ部で
ボルトによってホルダー141に密に取り付けられてい
る。このダイ142とニップル143との間には空間が
形成されており、この空間が帯状に束ねられた複数本の
光ファイバ素線120に被覆するUV硬化型樹脂150
が充満する樹脂被覆室146を形成している。
【0007】そして、ホルダー141の上部側壁には、
ニップル143によって並列に揃えられて帯状に束ねら
れた複数本の光ファイバ素線120に被覆するUV硬化
型樹脂150を投入する樹脂供給口1410が設けられ
ており、この樹脂供給口1410は、樹脂被覆室146
に連通している。また、ホルダー141の下部側壁に
は、帯状に束ねられた複数本の光ファイバ素線120に
気泡の含まれた樹脂を被覆してしまないようにするため
に帯状光ファイバ心線の製造開始時の初期に投入された
樹脂を廃棄するための樹脂オーバーフロー口1411が
設けられており、この樹脂供給口1410は、樹脂被覆
室146に連通している。この樹脂供給口1410から
コーティング用の樹脂150を投入すると、樹脂被覆室
146内がUV硬化型樹脂150で充満される。
【0008】ニップル143で並列に揃えられて帯状に
束ねられた複数本の光ファイバ素線120は、ダイ14
2のほぼ中心に位置し、UV硬化型樹脂150で充満さ
れた樹脂被覆室146内を通過する際に樹脂でコーティ
ングされ、ダイ142のフランジ部側出口から引き出さ
れる。
【0009】このように、コーティングヘッド140に
おいては、複数本(例えば、4本、6本、8本等)並べ
られた光ファイバ素線120に、UV硬化型樹脂150
を図6に示す如く被覆する。しかる後、UV(ultr
aviolet)炉等の樹脂硬化炉160において、複
数本の光ファイバ素線120に被覆されたUV硬化型樹
脂150を硬化して複数心(4心、6心、8心等)の光
ファイバテープ心線180を製造し、引取装置190に
よって引き取り、巻取装置200によって巻き取ってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の光
ファイバテープ心線の製造方法では、ニップル143に
連続的に供給される複数本の光ファイバ素線120を、
ニップル143内で並列に揃えた状態で樹脂被覆室14
6に供給し、この樹脂被覆室146において並列化した
複数本の光ファイバ素線120の外周にUV硬化型樹脂
150を押し出し被覆している。
【0011】ところが、ニップル143の内部すなわち
光ファイバ導入部が中空になっており、この中空になっ
ている空洞部147には、空気が充満されており、ニッ
プル143の光ファイバ素線120の供給側は、大気側
に開放された状態となっている。このため、ニップル1
43内を通り、複数本の光ファイバ素線120が並列に
揃えられた状態で樹脂被覆室146に走行進入する際
に、複数本の光ファイバ素線120が細かい空気の泡を
巻き込むことになる。この細かい空気の泡を巻き込んだ
状態で複数本の光ファイバ素線120の外周にUV硬化
型樹脂150を押し出し被覆するため、外周に被覆され
たUV硬化型樹脂150に図4に示す如く、気泡151
が混入した状態となる。
【0012】このように光ファイバ素線120の外周に
被覆されるUV硬化型樹脂150に気泡151が混入す
ると、UV硬化型樹脂150を被覆して製造される光フ
ァイバテープ心線180の伝送特性を悪化させるばかり
でなく、引張強度、曲げ応力等の機械的特性を劣化させ
るという問題点を有している。
【0013】光ファイバの外周に被覆されるUV硬化型
樹脂に気泡が混入しないようにする光ファイバの製造方
法としては、例えば、特開昭60−103053号があ
る。この光ファイバの製造方法は、図5に示す如く、真
空引き装置300の真空ポンプ310によって、リーク
弁320を備えた真空ゲージ330を介して樹脂槽40
0内の真空度が常に一定になるように管理しながら樹脂
槽400内の空気を吸い出し真空引きしている。この樹
脂槽400内の空気を引く際、不純物が真空ポンプ31
0内に混入しないようにトラップ340を介して行って
いる。したがって、図5に示す如き光ファイバの製造方
法によると、紡糸、線引きされた光ファイバ500が樹
脂槽400内に入り、このとき光ファイバ500の側面
に付着し抱き込まれた空気は、光ファイバ500が被覆
用樹脂600内に入る前に、樹脂槽400内の真空に保
持されている部分で完全に除去され、被覆用樹脂600
内に入ることになり、気泡のない塗膜が光ファイバ50
0に被覆されコーティングファイバ550を得られる。
【0014】しかしながら、この図5に示される如き従
来の光ファイバの製造方法にあっては、樹脂槽内を真空
にするに、かなりの密閉が必要であり、装置全体のコス
トが高くなってしまうという問題点を有している。さら
に、図5に示される如き従来の光ファイバの製造方法に
あっては、光ファイバが走行していくコーティングヘッ
ド内の樹脂溜り内を真空にしなければならないため、縦
型コーティングを行う光ファイバの製造(線引き)には
有効な方法であるが、複数の光ファイバ素線を走行させ
ながら並列に配列して連続的に水平位置で押出して樹脂
コーティングする光ファイバテープ心線の製造には適用
できないという問題点を有している。
【0015】本発明は、複数の光ファイバ素線を走行さ
せながら並列に配列して連続的に押出して樹脂コーティ
ングする際に、被覆樹脂の中に気泡が混入するのを防止
することのできる光ファイバテープ心線の製造方法を提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ファイバテープ心線の製造方法において
は、筒状に形成されるホルダーの一端に嵌合されるニッ
プルから連続的に供給される複数本の光ファイバ素線を
並列に揃えた状態で供給し、該ホルダー内に形成される
樹脂被覆室によって並列化した複数本の光ファイバ素線
の外周に樹脂を押し出し被覆し、しかる後、該ホルダー
の他端に嵌合されるダイによって樹脂被覆された光ファ
イバ心線を所定形状に成形する光ファイバテープ心線の
製造方法で、連続的に供給される複数本の光ファイバ素
線を並列に揃え、7.6×10-4Torr以下に減圧し
たニップル内を走行させて樹脂被覆室に供給し連続的に
UV樹脂をテープ状にコーティングするようにしたもの
である。
【0017】
【作用】コーティングヘッドのニップルの光ファイバ素
線導入部内を7.6×10-4Torr以下に減圧してお
く。そして、このニップルの光ファイバ素線導入部内
に、走行する光ファイバ素線を複数本テープ状に並列さ
せて導入する。並列に揃えられた複数本の光ファイバ素
線は、減圧され空気が稀薄になったニップルの光ファイ
バ素線導入部内を走行し、ニップルの光ファイバ素線導
入部内が減圧され空気が稀薄になっているため、並列に
揃えられた複数本の光ファイバ素線がニップルを出て樹
脂被覆室に侵入する際に、ニップルの光ファイバ素線導
入部内の空気を巻き込むことがない。また、ニップルの
光ファイバ素線導入部内が減圧されているため、ニップ
ルの樹脂被覆室から光ファイバ素線導出部を通して被覆
樹脂がニップルの光ファイバ素線導入部内に引っ張られ
た状態となっている。このため並列に揃えられた複数本
の光ファイバ素線がニップルを出て樹脂被覆室に侵入す
る際に、樹脂被覆室からニップルの光ファイバ素線導入
部内に被覆樹脂が押し出されているので並列に揃えられ
た複数本の光ファイバ素線によって被覆樹脂内に空気を
巻き込むことがない。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る光ファイバテープ心線の
製造方法の実施例について説明する。図1には、本発明
に係る光ファイバテープ心線の製造方法の一実施例が示
されている。
【0019】図において、1はコーティングヘッドで、
ガイド部材から案内されてくる平型に並べられた複数本
(例えば、4本、8本等)の光ファイバ素線120に、
アクリル酸塩、アクリル酸エステル、アクリル酸樹脂な
どのアクリレート樹脂等のUV硬化型樹脂10を押し出
し被覆するものである。このUV硬化型樹脂10は、紫
外線を照射すると硬化する性質を有するもので、通常、
UV硬化型樹脂10を被覆した後、1秒前後照射するだ
けで90%以上硬化する性質を有している。このコーテ
ィングヘッド1においては、着色が施された複数の光フ
ァイバ素線120が並列され、その外周に透明又は半透
明のマトリクス材(液状)が付着した状態になってい
る。
【0020】このコーティングヘッド1は、円筒状に形
成されるホルダー2と、このホルダー2に取り付けられ
たダイ3と、ニップル4とによって構成されている。ダ
イ3は、円筒状に形成され、一端にはフランジ部5が設
けられている。このダイ3は、円筒状のホルダー2の先
端に嵌着されており、ダイ3のフランジ部5がボルト
(図示されていない)によってホルダー2に取り付けら
れている。
【0021】ニップル4は、円筒状に形成され先端がロ
ート状に狭められ、先端部の開口形状は、複数本の光フ
ァイバ素線120を並列に揃えて帯状に束ねるのに好適
な略楕円形に形成されている。また、ニップル4の後端
には、フランジ部6が設けられており、ニップル4の内
部すなわち光ファイバ素線120が走行してくる光ファ
イバ導入部は、中空になっており、空洞部8が形成され
ている。この空洞部8は、複数本の光ファイバ素線12
0が導かれ並列化されるところである。このニップル4
は、円筒状のホルダー2の後端に嵌着されており、ニッ
プル4のフランジ部6がボルト(図示されていない)に
よってホルダー2に密に取り付けられている。
【0022】ホルダー2に取り付けられているダイ3と
ニップル4との間には空間が形成されており、この空間
が帯状に束ねられた複数本の光ファイバ素線120に被
覆するUV硬化型樹脂10が充満する樹脂被覆室7を形
成している。すなわち、ニップル4内を走行する帯状に
束ねられた複数本の光ファイバ素線120が樹脂被覆室
7を走行していくときに帯状に束ねられた複数本の光フ
ァイバ素線120の表面にUV硬化型樹脂10が被覆さ
れる。そして、このUV硬化型樹脂10の被覆された複
数本の光ファイバ素線120の形状をダイ3が整える。
したがって、ダイ3の内径の形状は、ニップル4の先端
の形状に合わせたような形状に形成されている。
【0023】また、ホルダー2の上部側壁には、ニップ
ル4によって並列に揃えられて帯状に束ねられた複数本
の光ファイバ素線120に被覆するUV硬化型樹脂10
を投入する樹脂供給口21が設けられており、この樹脂
供給口21は、樹脂被覆室7に連通している。さらに、
ホルダー2の下部側壁には、帯状に束ねられた複数本の
光ファイバ素線120にイニシャル時に気泡の含まれた
UV硬化型樹脂を被覆してしまないようにするために、
帯状光ファイバ心線の製造開始時の初期に投入されたU
V硬化型樹脂を廃棄するための樹脂オーバーフロー口2
2が設けられている。そして、この樹脂供給口21は、
樹脂被覆室7に連通しており、この樹脂供給口21から
コーティング用のUV硬化型樹脂10を投入すると、樹
脂被覆室7内がUV硬化型樹脂10で充満される。
【0024】ニップル4で並列に揃えられて帯状に束ね
られた複数本の光ファイバ素線120は、ダイ3の内径
のほぼ中心に位置した状態で、UV硬化型樹脂10で充
満された樹脂被覆室7に走行していき、樹脂被覆室7内
を通過する際に帯状に束ねられた複数本の光ファイバ素
線120の表面にUV硬化型樹脂10がコーティングさ
れ、ダイ3の中心の開口部において所定の形状に成形さ
れ、ダイ3のフランジ部5側出口から引き出される。
【0025】30は減圧部で、ニップル4内を7.6×
10-4Torr以下に減圧するものである。31は減圧
管路で、ニップル4の内径と同一の内径を有する筒状に
形成されており、ニップル4の後端に固着されている。
したがって、ニップル4と減圧管路31とは連通した状
態となっている。32は蓋体で、減圧管路31の開口部
を塞ぐためのものである。33は蓋体32の略中央に形
成される孔で、この孔33の開口形状は、複数本の光フ
ァイバ素線120を並列に揃えて導入するのに好適な略
楕円形に形成されている。
【0026】34は吸引口で、減圧管路31の側部に形
成されており、減圧管路31内の空気を吸引することに
よってニップル4内の空気を吸引するためのものであ
る。35は吸引ホースで、吸引口34に嵌着されてい
る。この吸引ホース35には、切替コック36を介して
真空ポンプ37が接続されている。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、サプライ装置110から供給されてくる複数本の
光ファイバ素線120を纏めて減圧管路31の開口部を
塞ぐ蓋体32の孔33から減圧管路31内に導入する。
この減圧管路31内に導入された複数本の光ファイバ素
線120は、減圧管路31からニップル4内に導入さ
れ、ニップル4において帯状に束ねて樹脂被覆室7に供
給する。この樹脂被覆室7に供給された複数本の光ファ
イバ素線120は、樹脂被覆室7においてUV硬化型樹
脂10がコーティングされ、ダイ3の中心の開口部にお
いて所定の形状に成形され、ダイ3のフランジ部5側出
口から引き出される。
【0028】このような経路で走行するサプライ装置1
10から供給されてくる複数本の光ファイバ素線120
を走行させる際に、まず、切替コック36を開き、真空
ポンプ37を作動して吸引ホース35を介して減圧管路
31内及びニップル4内の空気を吸引する。そして、ニ
ップル4内の圧力が7.6×10-4Torr以下になる
まで減圧する。ニップル4内の圧力が7.6×10-4
orr以下になった時点で複数本の光ファイバ素線12
0を走行させる。このニップル4内の圧力は、常時、
7.6×10-4Torr以下に保持されている。
【0029】蓋体32の孔33から減圧管路31内に導
入された複数本の光ファイバ素線120は、減圧管路3
1内を通り、ニップル4内を通って帯状に束ねられて樹
脂被覆室7に供給される。この樹脂被覆室7に供給され
る際に、ニップル4内の圧力が7.6×10-4Torr
以下に減圧されているため、複数本の光ファイバ素線1
20の周囲の空気は、稀薄になっている。しかも、ニッ
プル4内の複数本の光ファイバ素線120の周囲の空気
は、吸引ホース35を介して常時吸引されているため、
複数本の光ファイバ素線120が樹脂被覆室7内に突入
する際に、複数本の光ファイバ素線120が空気を被覆
樹脂に巻き込むことがない。このようにしてニップル4
内を通って帯状に束ねられて樹脂被覆室7に供給された
複数本の光ファイバ素線120の周囲には、気泡を含ま
ないUV硬化型樹脂10がコーティングされることにな
る。
【0030】
【発明の効果】本発明は、筒状に形成されるホルダーの
一端に嵌合されるニップルから連続的に供給される複数
本の光ファイバ素線を並列に揃えた状態で供給し、該ホ
ルダー内に形成される樹脂被覆室によって並列化した複
数本の光ファイバ素線の外周に樹脂を押し出し被覆し、
しかる後、該ホルダーの他端に嵌合されるダイによって
樹脂被覆された光ファイバ心線を所定形状に成形する光
ファイバテープ心線の製造方法で、連続的に供給される
複数本の光ファイバ素線を並列に揃え、7.6×10-4
Torr以下に減圧したニップル内を走行させて樹脂被
覆室に供給し連続的にUV樹脂をテープ状にコーティン
グするため、複数の光ファイバ素線を走行させながら並
列に配列して連続的に押出して樹脂コーティングする際
に、被覆樹脂の中に気泡が混入するのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバテープ心線の製造方法
の実施例を示す全体構成図である。
【図2】従来の光ファイバテープ心線の製造方法を示す
全体構成図である。
【図3】図2に図示のコーティングヘッドを示す断面図
である。
【図4】従来の光ファイバテープ心線の製造装置によっ
て製造された光ファイバテープ心線に光ファイバ素線の
断面図である。
【図5】従来の被覆樹脂に気泡が混入するのを防止する
光ファイバの製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1………………………………………………………………
コーティングヘッド 2………………………………………………………………
ホルダー 3………………………………………………………………
ダイ 4………………………………………………………………
ニップル 7………………………………………………………………
樹脂被覆室 8………………………………………………………………
空洞部 10……………………………………………………………
UV硬化型樹脂 30……………………………………………………………
減圧部 31……………………………………………………………
減圧管路 32……………………………………………………………
蓋体 33……………………………………………………………
孔 34……………………………………………………………
吸引口 35……………………………………………………………
吸引ホース 37……………………………………………………………
真空ポンプ 120…………………………………………………………
光ファイバ素線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また、ホルダー2の上部側壁には、ニップ
ル4によって並列に揃えられて帯状に束ねられた複数本
の光ファイバ素線120に被覆するUV硬化型樹脂10
を投入する樹脂供給口21が設けられており、この樹脂
供給口21は、樹脂被覆室7に連通している。さらに、
ホルダー2の下部側壁には、帯状に束ねられた複数本の
光ファイバ素線120にイニシャル時に気泡の含まれた
UV硬化型樹脂を被覆してしまないようにするため
に、帯状光ファイバ心線の製造開始時の初期に投入され
たUV硬化型樹脂を廃棄するための樹脂オーバーフロー
口22が設けられている。そして、この樹脂供給口21
は、樹脂被覆室7に連通しており、この樹脂供給口21
からコーティング用のUV硬化型樹脂10を投入する
と、樹脂被覆室7内がUV硬化型樹脂10で充満され
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成されるホルダーの一端に嵌合
    されるニップルから連続的に供給される複数本の光ファ
    イバ素線を並列に揃えた状態で供給し、該ホルダー内に
    形成される樹脂被覆室によって並列化した複数本の光フ
    ァイバ素線の外周に樹脂を押し出し被覆し、しかる後、
    該ホルダーの他端に嵌合されるダイによって樹脂被覆さ
    れた光ファイバ心線を所定形状に成形する光ファイバテ
    ープ心線の製造方法において、上記連続的に供給される
    複数本の光ファイバ素線を並列に揃え、7.6×10-4
    Torr以下に減圧したニップル内を走行させて上記樹
    脂被覆室に供給するようにしたことを特徴とする光ファ
    イバテープ心線の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100423236B1 (ko) * 2001-10-24 2004-03-18 엘지전선 주식회사 고속인선용 광섬유 피복장치
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