JPH0768535B2 - 含浸油 - Google Patents

含浸油

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JPH0768535B2
JPH0768535B2 JP9095387A JP9095387A JPH0768535B2 JP H0768535 B2 JPH0768535 B2 JP H0768535B2 JP 9095387 A JP9095387 A JP 9095387A JP 9095387 A JP9095387 A JP 9095387A JP H0768535 B2 JPH0768535 B2 JP H0768535B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は含浸油に関し、詳しくは摩擦特性と含浸性に優
れ、特に多孔性フッ素樹脂に好適な含浸油に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 軸受や摺動面などの潤滑面の一部にフッ素樹脂を埋め込
んで、フッ素樹脂内に含浸された潤滑剤によって潤滑す
る潤滑方法が行なわれており、このようなフッ素樹脂含
浸油剤としてシリコーンオイルが用いられている。
しかしながら、従来使用されているシリコーンオイルに
は次のような問題点がある。
鋼−鋼間の摩擦特性が悪く、潤滑性に問題がある。
炭化水素系油と比較して一般に高価である。
添加剤の溶解性が悪く、添加剤による性能向上の可
能性が少ない。
本願発明者は摩擦特性が良好で、多孔性フッ素樹脂でも
含浸しうる比較的安価な含浸油を提供すべく鋭意検討を
重ねた。その結果、特定のオルガノポリシロキサンを含
有するものが目的を達成しうることを見出し、この知見
に基いて本発明を完成した。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、一般式 [式中、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基,フェニル
基,炭素数7〜30のアルキルフェニル基あるいは炭素数
4〜30のシクロアルキル基を示し、それぞれ同一であっ
てもよいし、異なるものでもよい。但し、R2およびR4
内の少なくとも一方が 式 または式 (式中、R5,R6,R7およびR9は炭素数1〜30のアルキレン
基,フェニレン基,炭素数7〜30のアルキルフェニレン
基あるいは炭素数4〜30のシクロアルキレン基を示し、
R8,R10は炭素数1〜30のアルキル基,フェニル基,炭素
数7〜30のアルキルフェニル基あるいは炭素数4〜30の
シクロアルキル基を示し、p,q,rはそれぞれ0〜200の整
数であり、p+q+r≧1を満たすものである。但し、
R5〜R10の内の少なくとも1つはベンゼン環を有する置
換基である。) を示し、m,nはそれぞれ1〜800を示す。] で表わされるオルガノポリシロキサンのランダム共重合
体および/またはブロック共重合体を0.001〜99重量%
の割合で含有する含浸油を提供するものである。
前記一般式[I]において、R1〜R4は前記した通りであ
る。すなわち、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基,フ
ェニル基,炭素数7〜30のアルキルフェニル基あるいは
炭素数4〜30のシクロアルキル基を示し、それぞれ同一
であってもよいし、異なるものでもよい。ここで炭素数
1〜30のアルキル基としてはメチル基,エチル基,プロ
ピル基,ブチル基,アミル基,ヘキシル基などが挙げら
れる。また炭素数7〜30のアルキルフェニル基としては
トリル基,キシリル基などが挙げられる。さらに炭素数
4〜30のシクロアルキル基としてはシクロヘキシル基な
どが挙げられる。
但し、前記一般式[I]において、R2およびR4の内の少
なくとも一方が式[II]または式[III]を示し、m,nは
それぞれ1〜800、好ましくは20〜500を示している。
すなわち一般式[I]においてR2およびR4の内の少なく
とも一方が 式 または式 を示している。ここでR5,R6,R7およびR9は炭素数1〜30
のアルキレン基,フェニレン基,炭素数7〜30のアルキ
ルフェニレン基あるいは炭素数4〜30のシクロアルキレ
ン基を示している。炭素数1〜30のアルキレン基として
具体的にはメチレン基,エチレン基,プロピレン基,ト
リメチレン基などが挙げられる。また炭素数7〜30のア
ルキルフェニレン基としてはトリレン基,キシリレン基
などが挙げられる。さらに炭素数4〜30のシクロアルキ
レン基としてはシクロヘキシレン基などが挙げられる。
またR8,R10は炭素数1〜30のアルキル基,フェニル基,
炭素数7〜30のアルキルフェニル基あるいは炭素数4〜
30のシクロアルキル基を示し、具体的なものとしては、
R1〜R4の説明においては述べたものと同じものが挙げら
れる。
さらにp,q,rはそれぞれ0〜200の整数であるが、p+q
+r≧1の式を満たす必要がある。
但し、R5〜R10の内の少なくとも1つはベンゼン環を有
する置換基であることが必要である。
本発明では前記一般式[I]で表わされるオルガノポリ
シロキサンのランダム共重合体および/またはブロック
共重合体を用いる。
上記オルガノポリシロキサンの分子末端は、通常式 および式 で表わされるものである。上記式中、R11,R12は前記し
た通り炭素数1〜30のアルキル基,フェニル基,炭素数
7〜30のアルキルフェニル基または炭素数4〜30のシク
ロアルキル基を示し、具体的なものとしてはR1〜R4の説
明において述べたものと同じものが挙げられる。通常R
11,R12としては炭素数1〜30のアルキル基、特にメチル
基を示している。
本発明の含浸油は上記の如きオルガノポリシロキサンを
0.001〜99重量%、好ましくは0.05〜95重量%の割合で
含有するものである。ここでオルガノポリシロキサンの
含有割合が0.001重量%未満であると含浸率が向上せ
ず、一方99重量%を超えると潤滑性が低下するため、い
ずれも好ましくない。
ここで本発明の含浸油を構成する、上記オルガノポリシ
ロキサン以外の成分としては、潤滑油基油,油性剤,極
圧剤が挙げられる。但し、本発明の含浸油においては、
潤滑油基油,油性剤,極圧剤のいずれか1種が配合され
ていることが必要である。特に焼付荷重の低下を避ける
ために、これらは好ましくは5重量%以上の割合で含有
させることが好ましい。
潤滑油基油としては鉱油および/または合成油が挙げら
れる。ここで鉱油としてはスピンドル油,70ニュートラ
ル,100ニュートラル,150ニュートラル,500ニュートラ
ル,ブライトストックが挙げられる。また合成油として
はポリブテン,ポリα−オレフィン,α−オレフィンの
共重合体,合成エステルなどを例示することができ、特
にポリブテン,ポリα−オレフィン共重合体が好まし
い。ポリブテン,ポリα−オレフィン共重合体は、分子
量250〜5,000のものが使用でき、特に300〜3,000のもの
が好ましい。
上記潤滑油基油の配合量が少なすぎると潤滑性が低く、
逆に多すぎると含浸率が低下する。
さらに本発明においては油性剤,極圧剤を配合すること
ができる。ここで油性剤,極圧剤としては式R13COOH
(式中、R13は炭素数8〜24の炭化水素基を示す。)ま
たは式R14COOR15(式中、R14,R15はそれぞれ炭素数1〜
24の炭化水素基を示す。)で表わされる化合物を挙げる
ことができる。この化合物を配合することにより、含浸
油の摩擦特性を一層向上させることができる。上記式R
13COOHで表わされる化合物として具体的にはカプリン
酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステア
リン酸,オレイン酸,ベヘン酸等がある。また式R14COO
R15で表わされる化合物として具体的にはメチルラウレ
ート,メチルステアレート,メチルオレエート,イソプ
ロピルラウレート,イソプロピルパルミテート,ブチル
ステアレート,ヘキシルラウレート,オクチルパルミテ
ート,ラウリルステアレート等を挙げることができる。
この油性剤,極圧剤は一般に多量配合するほど好ましい
が、あまり多重に配合すると組成物の酸化安定性が悪化
するので上限を有する。したがって、通常1〜30重量%
程度である。
なお、上記以外に油性剤,極圧剤として種々の油脂、ラ
ウリルアルコール,オレイルアルコール等の高級アルコ
ール、ラウリルアミン等のアミン、トリクレジルホスフ
ェート,トリフェニルホスファイト等のリン酸エステル
または亜リン酸エステル、ジベンジルジサルファイド,
硫化油脂等のイオウ系化合物、塩素化油脂,塩素化パラ
フィン等のハロゲン化合物、さらにはナフテン酸鉛,ジ
チオリン酸亜鉛,ジチオリン酸モリブデン,チオカルバ
ミン酸モリブデン等の金属含有化合物を挙げることがで
きる。
さらに必要により酸化防止剤,防錆剤,腐食防止剤など
の添加剤を適宜配合することもできる。
[実施例] 次に本発明の実施例を示す。
実施例1〜5および比較例1〜9 第1表に示す組成を有する含浸油について、下記の方法
により含浸率,摩擦係数の測定およびファレックス試験
を行なった。結果を第1表に示す。
試験方法 (1) 含浸率の測定 発泡率90%のフッ素樹脂を含浸材として2cm間隔で切断
し、初期重量を測定し、この被含浸材を、油温100℃の
含浸油中に浸漬して一時間放置した。その後、被含浸材
を含浸油中より引き上げ、アセトンおよび工業用ガソリ
ンにて付着含浸油を洗い流した。次に、100℃の恒温槽
中に5分間放置し、溶剤を揮発させた。その後、被含浸
材の重量(試験後重量)を測定し、次式により含浸率を
求めた。
(2) 摩擦係数の測定 曽田式振子試験方法により行なった。
(3)ファレックス試験 ASTM D 3233に準拠して焼付限界荷重を測定した。
*1:下記の構造式を有するオルガノポリシロキサン m+n=300,平均分子量15,000 *2:出光石油化学製,出光ポリブテン15H(分子量550) *3:下記の構造式を有するポリメチルシロクサン n≒200,平均分子量14,400 *4:ブライトストック *5:下記の構造式を有するα−メチルスチレン変成シロ
キサン m=40,n=30 平均分子量10,000 *6:下記の構造式を有するポリエーテル変成シロキサン m=25,n=5 平均分子量8,000 *7:下記の構造式を有するオルガノポリシロキサン m+n=50 平均分子量8,000 [発明の効果] 本発明の含浸油によれば多孔性フッ素樹脂を高い含浸率
で含浸させることができる。
また本発明の含浸油は摩擦特性に優れたものである。
したがって、本発明の含浸油は特に多孔性フッ素樹脂の
含浸油として有効に利用することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基,フェニル
    基,炭素数7〜30のアルキルフェニル基あるいは炭素数
    4〜30のシクロアルキル基を示し、それぞれ同一であっ
    てもよいし、異なるものでもよい。但し、R2およびR4
    内の少なくとも一方が 式 または式 (式中、R5,R6,R7およびR9は炭素数1〜30のアルキレン
    基,フェニレン基,炭素数7〜30のアルキルフェニレン
    基あるいは炭素数4〜30のシクロアルキレン基を示し、
    R8,R10は炭素数1〜30のアルキル基,フェニル基,炭素
    数7〜30のアルキルフェニル基あるいは炭素数4〜30の
    シクロアルキル基を示し、p,q,rはそれぞれ0〜200の整
    数であり、p+q+r≧1を満たすものである。但し、
    R5〜R10の内の少なくとも1つはベンゼン環を有する置
    換基である。) を示し、m,nはそれぞれ1〜800を示す。] で表わされるオルガノポリシロキサンのランダム共重合
    体および/またはブロック共重合体を0.001〜99重量%
    割合で含有する含浸油。
  2. 【請求項2】オルガノポリシロキサンの分子末端が式 [式中、R11は炭素数1〜30のアルキル基,フェニル
    基,炭素数7〜30のアルキルフェニル基または炭素数4
    〜30のシクロアルキル基を示す。] および式 [式中、R12は炭素数1〜30のアルキル基,フェニル
    基,炭素数7〜30のアルキルフェニル基または炭素数4
    〜30のシクロアルキル基を示す。] で表わされるものである特許請求の範囲第1項記載の含
    浸油。
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WO2014085520A1 (en) 2012-11-28 2014-06-05 Dow Corning Corporation A method of reducing friction and wear between surfaces under a high load condition

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