JPH0767864A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JPH0767864A
JPH0767864A JP5222408A JP22240893A JPH0767864A JP H0767864 A JPH0767864 A JP H0767864A JP 5222408 A JP5222408 A JP 5222408A JP 22240893 A JP22240893 A JP 22240893A JP H0767864 A JPH0767864 A JP H0767864A
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video signal
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input
signal
circuit
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JP5222408A
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Seiichiro Nagai
清一郎 永井
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】関心輝度領域のコントラストを増加させ、視認
性の高いX線診断装置を提供する。 【構成】被検体を透過したX線に対応する可視光信号を
TVカメラ4によって映像信号Vに変換する。映像信号
Vは、信号処理回路5aによって関心輝度領域に基づく
コントラスト処理が施される。信号処理回路5aは、T
Vカメラ4が出力した映像信号Vから低周波数域の映像
信号V2 を分離させるLPF7と、LPF7により分離
された映像信号V2 に、入出力特性の傾きが、関心輝度
領域よりもその両外側の高輝度域及び低輝度域の方が大
きくなる信号変換を施す入出力変換回路8と、入出力変
換回路8により変換された映像信号V2rをTVカメラ4
が出力した映像信号V(=V1 )から差し引く減算回路
9とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体を透過したX線
から得られる映像信号を画像表示して患者の診断を行な
うX線診断装置に係り、特に、映像信号に、診断上関心
のある輝度領域(以下、関心輝度領域という)を優先し
たコントラスト処理を施す手段を有するX線診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】X線TV装置として知られるX線診断装
置は、被検体にX線を曝射し、被検体を透過したX線か
ら得られた映像信号をTVモニタで表示して診断を行な
うものである。このようなX線診断装置は、被検体内部
のカテーテルの動きや、造影剤の流れ等をモニタを通じ
て観察することができ、各種診断に用いられている。
【0003】上記映像信号は、被検体を透過したX線を
イメージインテンシファイヤ(以下、I.I.という)
で光学像に変換し、この光学像を撮像管、CCD等のT
Vカメラで映像信号に変換して得られる。このTVカメ
ラには、TVカメラから出力される映像信号の諸特性を
制御するCCU(カメラコントロールユニット)が接続
されている。
【0004】X線診断装置では、被検体内の診断部位が
有するX線透過度に基づいて映像信号の強度が定まり、
この映像信号の強度によって、モニタ上の輝度分布が決
まる(以下、必要に応じて映像信号強度のことを「輝
度」という)ため、映像信号をそのままモニタ系へ出力
すると、図10に示すように、診断上関心のある関心輝
度領域Rのコントラスト(図10中では、映像信号の入
力強度(輝度)に対するモニタ出力強度の割合(傾き)
をいう)が、モニタ上では小さくなる場合があり、視認
性が悪くなるといった問題が生じていた。
【0005】そこで、この問題を解決するため、CCU
内に前記映像信号を入力し、この入力信号(強度)と、
モニタ系へ出力する出力信号(強度)との関係を制御す
るコントロール回路を備えたものが知られている。この
コントロール回路によって、入力信号と、出力信号との
関係を、図11に示すように、関心輝度領域Rより高輝
度側のコントラストを小さくして、関心輝度領域Rのコ
ントラストを際立たせる対策がとられていた。
【0006】しかしながらこの対策では、高輝度側のコ
ントラストが極端に減少してしまうため、モニタ上の高
輝度側の映像は白くつぶれてしまう。すなわち、被検体
のX線が透過しやすい部分についての情報が、ほとんど
得られなくなかった。
【0007】そこで、この問題を解決するために、ED
R(Expanded Dynamic Range)方式と呼ばれる入出力変
換回路を備えたものが提案されている。
【0008】EDR(Expanded Dynamic Range)方式で
は、コントロール回路は、図12に示すように、映像信
号Vの出力系を二つの線路に分割し、一方の線路(第2
の線路D)に低域通過フィルタ(以下、LPFという)
21及びスレッシュホールド回路22を備える。また、
スレッシュホールド回路22の出力映像信号Vb2 と他
方の線路(第1の線路C)の映像信号Vaとを入力し、
映像信号Vaから映像信号Vb2 を減算する減算回路2
3が備えられている。
【0009】第2の線路の映像信号Vbは、LPF21
を通過して低周波成分のみの信号Vb1 になり、この信
号をスレッシュホールド回路22によって、図13に示
したように、ある輝度(強度)レベルから出力値を持つ
ような信号Vb2 に変換される。
【0010】減算回路23では、第1の線路Cの映像信
号Vaからスレッシュホールド回路22の出力信号Vb
2 が減算されモニタ系24へ出力される。
【0011】この際、スレッシュホールド回路22を介
してモニタ系24へ出力された映像信号の入出力特性
は、高周波成分と低周波成分とで異なっている。高周波
成分の入出力特性は、図14に示すように、何ら変化し
ていないが、低周波成分の入出力特性は、図15に示す
ように、スレッシュホールドレベルより高い輝度成分の
コントラストが低下している。
【0012】すなわち、スレッシュホールドレベルより
高い輝度成分の内、高周波成分は不変であるため、モニ
タ上の高輝度側の映像には、真っ白な背景の中に被検体
の輪郭のみが見える。
【0013】したがって、関心輝度領域Rより高輝度側
のコントラストを低下させ、且つ被検体の輪郭を示すこ
とができ、診断上若干有用となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たEDR方式では、関心輝度領域より低輝度側のコント
ラストには何ら配慮されていない。つまり、診断上あま
り有用でない低輝度側のコントラストを低下させていな
いため、結果的に関心のある輝度領域のコントラストが
依然として小さいままであり、視認性が低いといった問
題点があった。
【0015】本発明が上述した事情に鑑みてなされたも
ので、関心輝度領域のコントラストを増加させ、視認性
の高いX線診断装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、請求項1記載のX線診断装置は、被検体を透過した
X線に対応する可視光信号を映像信号に変換する撮像手
段と、この撮像手段から出力される映像信号に関心輝度
領域に基づくコントラスト処理を施す信号処理手段と、
この信号処理手段により処理された映像信号を表示する
表示手段とを備えたX線診断装置において、前記信号処
理手段は、前記撮像手段が出力した映像信号から当該映
像信号の低周波数域を分離させる低域分離回路と、この
低域分離回路により分離された低周波数域の映像信号
に、入出力特性の傾きが、前記関心輝度領域の入力より
もその両外側の高輝度域及び低輝度域の方が大きくなる
信号変換を施す入出力変換回路と、この入出力変換回路
により変換された低周波数域の映像信号を前記撮像手段
が出力した映像信号から差し引く減算回路とを備えてい
る。
【0017】また、上記目的を解決するため、請求項2
記載のX線診断装置は、被検体を透過したX線に対応す
る可視光信号を映像信号に変換する撮像手段と、この撮
像手段から出力される映像信号に関心輝度領域に基づく
コントラスト処理を施す信号処理手段と、この信号処理
手段により処理された映像信号を表示する表示手段とを
備えたX線診断装置において、前記信号処理手段は、前
記撮像手段が出力した映像信号を当該映像信号の高周波
数域及び低周波数域に分離させる高域及び低域分離回路
と、上記低域分離回路により分離された低周波数域の映
像信号に、入出力特性の傾きが、前記関心輝度領域の方
がその両外側の高輝度域及び低輝度域よりも大きくなる
信号変換を施す入出力変換回路と、この入出力変換回路
により変換された低周波数域の映像信号を前記高域分離
回路により分離された高周波数域の映像信号に加算する
加算回路とを備えている。
【0018】
【作用】請求項1記載のX線診断装置によれば、撮像手
段から出力された映像信号は、信号処理手段内の低域分
離回路によって、低周波数域の映像信号が分離され、さ
らに入出力変換回路によって、分離された映像信号の入
出力特性が所要の特性に信号変換される。
【0019】すなわち、入力出力特性の傾きが、関心輝
度領域部分よりもその両外側の高輝度域及び低輝度域の
方が大きくなるように、信号変換が行なわれる。そして
減算回路によって、撮像手段からの信号(この信号は、
高周波成分と低周波成分の両方を含む)から、入出力変
換された映像信号(低周波成分)が減算される。
【0020】この際、入出力変換された映像信号の関心
輝度領域部分の傾きよりも、その両外側の高輝度域及び
低輝度域の傾きの方が大きくなっているため、減算結果
は逆に、関心輝度領域の入出力特性の傾きが、関心輝度
領域よりもその両外側の高輝度側及び低輝度側の傾きと
比べて大きくなっている。
【0021】この結果、映像信号の低周波成分は、関心
輝度領域部分のコントラストが増加し、関心輝度領域よ
り高輝度側及び低輝度側部のコントラストが低下する。
一方映像信号の高周波成分のコントラストは、もとのま
ま変わらない。
【0022】したがって、映像信号の高周波成分は、関
心輝度領域より低輝度側でも高輝度側でもコントラスト
が低下しないため、被検体の輪郭を示すことができ、且
つ、映像信号の低周波成分は、関心輝度領域のみコント
ラストを増加させることができる。
【0023】また、請求項2記載のX線診断装置は、撮
像素子から出力された映像信号は、高域及び低域分離回
路によって高周波数域及び低周波数域に分離される。低
域分離回路から出力された映像信号(低周波成分)は、
入出力変換回路によって入力された映像信号(低周波成
分)の入出力特性が所要の特性になるように信号変換さ
れる。
【0024】すなわち、入出力特性の傾きが、関心輝度
領域部分の方が、その両外側の高輝度側及び低輝度側よ
りも大きくなるような信号変換が行なわれる。
【0025】そして、高域分離回路によって分離された
映像信号(高周波成分)と入出力変換回路の出力信号
(低周波成分)とが加算回路によって加算される。
【0026】この結果、映像信号の低周波成分は、関心
輝度領域部分のコントラストが増加し、関心輝度領域よ
り高輝度側及び低輝度側部のコントラストが低下する。
一方映像信号の高周波成分のコントラストは、もとのま
ま変わらない。
【0027】したがって、映像信号の高周波成分は、関
心輝度領域より低輝度側でも高輝度側でもコントラスト
が低下しないため、被検体の輪郭を示すことができ、且
つ、映像信号の低周波成分は、関心輝度領域のみコント
ラストを増加させることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係るX線診断装置の実施例を
添付図面を参照して説明する。
【0029】第1実施例を図1〜図7に基づいて説明す
る。
【0030】図1に示されたX線診断装置としてのX線
TV装置は、X線を被検体である患者Hに向けて曝射す
るX線管1と、患者Hを透過したX線を光学像に変換す
るイメージインテンシファイヤ(以下、I.I.とい
う)2と、変換された光学像を適切な大きさ及び強さに
補正する光学系3と、補正された光学像を映像信号に変
換する、CCD等の撮像素子を備えたTVカメラ4(撮
像手段)とを備えている。
【0031】TVカメラ4には、TVカメラ4の動作を
制御すると共に、映像信号に、コントラスト処理を含む
信号処理を施す機能を有するCCU5が備えられてい
る。このCCU5は、例えば、図2に示すように、映像
信号に信号処理を施す信号処理回路5a(なお、信号処
理回路5aは、本発明の信号処理手段を形成している)
と、TVカメラ4の動作を制御する制御部5bとを備え
ている。
【0032】CCU5から出力された映像信号は、画像
処理部6a、TVモニタ6bを有するモニタ系6へ入力
される。モニタ系6へ入力された映像信号は、必要に応
じて所望の画像処理が画像処理部6aで施された後、T
Vモニタ6bへ入力され表示に供される。なお、画像処
理が行なわれない場合、映像信号は、CCU5から直接
TVモニタ6bへ入力され、表示に供される。
【0033】信号処理回路5aは、図3に示すように、
TVカメラ4から出力される映像信号Vの経路が二つの
線路A、B(線路A上の映像信号V1 、線路B上の映像
信号V2 )に分岐している。線路Bには、映像信号V2
の低周波成分のみ(V2r)を通過させる低域通過フィル
タ(LPF)7(なお、LPF7は、本発明の低域分離
回路を形成している)と、LPF7から出力された映像
信号V2rを所要の入出力特性に変換する入出力変換回路
8とが設けられる。さらに、この信号処理回路5aに
は、線路A、Bから入力させる映像信号V1 、V2rを一
旦バッファ部で保持し、同期をとって読み出して、線路
Aの映像信号V1 から線路Bの映像信号V2rを減算する
減算回路9が備えられている。
【0034】入出力変換回路8は、例えば図4に示すよ
うに、A/D変換器10、ルックアップテーブル(LU
T)11を備えている。このLUT11には、入出力変
換回路8に入力された映像信号V2rを所要の入出力特性
に変換するための変換係数等がディジタル量で記憶され
ている。これにより、制御部5bからの制御信号に基づ
いてLUT11を参照し、入出力変換が行なわれるよう
になっている。
【0035】ここで本実施例における、LUT11に記
憶されている変換係数に基づいた入出力(強度)特性曲
線(γ曲線)の一例を図5に示す。図5に示されたγ曲
線は、所定の領域(関心輝度領域R)の入出力特性が一
定値(y=c;cは定数)であり、関心輝度領域Rの外
側の高輝度側域、低輝度側域は、所定の傾き(それぞ
れ、y=bx、y=dx−e;b、dは所要の係数、e
は定数)を有する特性となっている。
【0036】次に、この第1実施例の作用を示す。
【0037】X線管1から出力されたX線は、患者Hに
曝射される。そして、患者Hを透過したX線は、I.
I.2及び光学系3によって適切な光学像に変換され、
CCU5の制御部5bからの制御信号に基づいて動作す
るTVカメラ4によって映像信号Vに変換される。な
お、映像信号Vの入出力特性は、図6に示すように、直
線性(y=ax;aは所要の係数)を有するものとす
る。
【0038】この映像信号Vは、CCU5の信号処理回
路5aに入力され、線路A側の映像信号V1 と線路B側
の映像信号V2 とに分配され、線路A側の映像信号V1
は、直接、減算回路9のバッファ部に入力する。一方、
線路B側の映像信号V2 は、LPF7に入力して低周波
成分のみの映像信号V2rとなり、入出力変換回路8へ入
力される。
【0039】入出力変換回路8では、入力されたV2rは
A/D変換器10によってディジタル信号に変換され、
LUT11aが参照され、図5に示したγ曲線に従って
入出力変換が行なわれる。そして、入出力変換された映
像信号V2r′は、減算回路9のバッファ部に入力され
る。
【0040】減算回路9は、バッファ部に保持された線
路A側の映像信号V1 から、新たに保持された映像信号
V2r′を減算する。このとき、線路A側の映像信号V1
は、高周波成分及び低周波成分の双方からなるので、V
1 =V1h(高周波成分)+V1r(低周波成分)とする
と、減算回路9での減算は、
【数1】 となり、高周波成分V1hは、この減算によって影響を受
けない。
【0041】一方、低周波成分の減算(V1r−V2r′)
による入出力特性の変化を図5〜図7に示す。
【0042】図6は、線路A側の映像信号V1r(y=a
x)であり、この特性曲線から、図5に示した入出力変
換された映像信号V2r′(y=bx、y=c、y=dx
−e)が減算され、図7に示す(V1r−V2r′)の入出
力特性が得られる。これによると、関心輝度領域R部分
の入力信号に対する出力信号の傾きが、元の映像信号V
1rの傾きと比べて大きくなり、逆に、関心輝度領域R部
分より低輝度側、及び高輝度側の各領域の傾きは、元の
映像信号V1rの傾きと比べて小さくなっている。
【0043】つまり、関心輝度領域R部分の入出力特性
の傾きは、その低輝度側域、及び高輝度側域の傾きに比
べて、大きくなっている。
【0044】したがって、低周波成分については、関心
輝度領域Rのコントラストが増加し、関心輝度領域Rよ
り高輝度側域及び低輝度側域のコントラストが低下して
いることが分かる。
【0045】一方、高周波成分は、上述したように、減
算によって影響を受けないので、コントラストは、元の
映像信号のものと変わらない。
【0046】この結果、減算回路9からの減算結果をモ
ニタ系6へ出力して、TVモニタ6bによって表示され
た画像は、関心輝度領域Rのコントラストが増加し、且
つ、関心輝度領域Rより高輝度側及び低輝度側の各領域
部分では、被検体の輪郭を示すことができ、視認性が向
上する。
【0047】また、本実施例では、LUTに記憶されて
いる変換係数に基づいた入出力(強度)特性曲線(γ曲
線)は略線形であったが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば非線形でもよい。
【0048】次に、第2実施例を図8及び図9に基づい
て説明する。
【0049】第2実施例は、第1実施例の構成と比べ
て、信号処理回路5aの構成のみが異なる。すなわち、
図8に示すように、信号処理回路5aの線路Aに、映像
信号V1 の高周波成分のみ(V1h)を通過させる高域通
過フィルタ(HPF)12(なお、HPF12が本発明
の高域分離回路を形成している)を設け、減算回路の代
りに、加算回路13を設けている。
【0050】また、LUT11に記憶されている変換係
数に基づいた入出力(強度)特性曲線(γ曲線)を図9
に示す。図9に示されたγ曲線は、関心輝度領域の入出
力特性が所定の傾き(y=fx−g;fは所要の係数、
gは定数)であり、関心輝度領域よりも低輝度側及び高
輝度側の各領域は、所定の傾き(それぞれ、y=hx、
y=ix+j;h、i、は所要の係数、jは定数;但
し、f>h,i)を有する特性となっている。なお、そ
の他は、第1実施例の構成と同様であり、その説明は省
略する。
【0051】第2実施例では、元の映像信号V(Vr +
Vh )のうち、線路A側の映像信号V1 は、HPF12
に入力して高周波成分のみの映像信号V1hとなり、減算
回路9のバッファ部に入力される。一方、線路B側の映
像信号V2 は、LPF7に入力して低周波成分のみの映
像信号V2rとなり、入出力変換回路8へ入力される。入
出力変換回路8では、入力されたV2rをA/D変換器に
よってディジタル信号に変換され、LUT11aが参照
され、図9に示したγ曲線に従って入出力変換を行な
う。そして、入出力変換された映像信号V2r”は、加算
回路13のバッファ部に入力される。
【0052】加算回路13は、バッファ部に保持された
線路A側の映像信号V1hから、新たに保持された映像信
号V2r”を加算する。このとき、加算回路13での加算
は、
【数2】V1h+V2r” となり、高周波成分V1hは、元の映像信号が持つ高周波
成分のままである。
【0053】一方、映像信号の低周波成分V2r”は、第
1実施例に示した図7とほぼ同様の入出力特性となり、
関心輝度領域Rの傾きが、元の映像信号V1rの傾きと比
べて大きくなり、逆に、関心輝度領域Rより低輝度側、
及び高輝度側の各領域の傾きは、元の映像信号V1rの傾
きと比べて小さくなっている。
【0054】つまり、関心輝度領域部分の傾きは、関心
輝度領域部分より低輝度側、及び高輝度側の傾きに比べ
て、大きくなっている。一方、高周波成分は、元の映像
信号と変わらない。
【0055】この結果、加算回路13からの加算結果を
モニタ系6へ出力して、TVモニタ6bによって表示さ
れた画像は、関心輝度領域Rのコントラストが増加し、
且つ、関心輝度領域Rより高輝度側及び低輝度側の各領
域部分では、被検体の輪郭を示すことができ、視認性が
向上するといった第1実施例と同等の効果が得られる。
【0056】なお、第2実施例におけるHPFとして、
特定の周波数成分のみを強調する、高周波強調フィルタ
を採用することによって、TVモニタ上で得られる画像
のエッジ強調を同時に行なうことができる。
【0057】また、第2実施例においても第1実施例と
同様に、LUTに記憶されている変換係数に基づいた入
出力(強度)特性曲線(γ曲線)は、非線形でもよい。
【0058】そして、第1及び第2実施例では、信号処
理回路をCCU内に設けたが本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、画像処理回路の中に設けても良
い。
【0059】また、第1及び第2実施例では、入出力変
換回路をデジタル回路として構成したが、本発明がこれ
に限定されるものではなく、例えば、入出力特性曲線の
傾きを変える機能を有するアナログ回路(信号のゲイン
を調節する回路等)として構成しても良い。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載のX線
診断装置によれば、被検体を透過したX線に対応する可
視光信号を変換して得られた映像信号の低周波数域を分
離し、分離した映像信号に、その入出力特性の傾きが、
関心輝度領域部分よりもその両外側の高輝度及び低輝度
側の方が大きくなるように信号変換を施し、信号変換し
た映像信号を、可視光信号を変換して得られた映像信号
から減算するため、得られた映像信号は、高周波成分は
元の信号のコントラストと変らずに、低周波成分の関心
輝度領域のコントラストのみを増加させることができ
る。したがって、被検体の輪郭を示すことができ、且
つ、関心輝度領域のコントラストを高めることができ、
視認性の向上したX線診断装置を提供することができ
る。
【0061】また、請求項2記載のX線診断装置によれ
ば、被検体を透過したX線に対応する可視光信号を変換
して得られた映像信号の高周波数域及び低周波数域を分
離し、分離した低周波数域の映像信号に、その入出力特
性の傾きが、関心輝度領域部分の方がその両外側の高輝
度及び低輝度側よりも大きくなるように信号変換を施
し、信号変換した映像信号と可視光信号を変換して得ら
れた映像信号とを加算するため、得られた映像信号は、
高周波成分は元の信号のコントラストと変らずに、低周
波成分の関心輝度領域のコントラストのみを増加させる
ことができる。したがって、被検体の輪郭を示すことが
でき、且つ、関心輝度領域のコントラストを高めること
ができ、視認性の向上したX線診断装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施例に係るX線診断装
置の概略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例におけるCCUの概略構成を示すブ
ロック図。
【図3】図2における信号処理回路の概略構成を示すブ
ロック図。
【図4】図3における入出力変換回路の概略構成を示す
ブロック図。
【図5】入出力変換回路での入出力特性曲線の一例を表
すグラフ。
【図6】信号処理回路に入力する映像信号の入出力特性
曲線の一例を表すグラフ。
【図7】減算回路を出力した映像信号(低周波成分)の
入出力特性曲線の一例を表すグラフ。
【図8】第2実施例における入出力変換回路の概略構成
を示すブロック図。
【図9】入出力変換回路での入出力特性曲線の一例を表
すグラフ。
【図10】従来の映像信号強度(輝度)とモニタ出力と
の関係を示すグラフ。
【図11】従来の映像信号強度(輝度)とモニタ出力と
の関係を示すグラフ。
【図12】従来の信号処理回路の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図13】従来のスレッシュホールド回路における入出
力特性曲線の一例を表すグラフ。
【図14】従来のモニタ系へ出力される映像信号(高周
波成分)の入出力特性曲線の一例を表すグラフ。
【図15】従来のモニタ系へ出力される映像信号(低周
波成分)の入出力特性曲線の一例を表すグラフ。
【符号の説明】
5a 信号処理回路 6 モニタ系 7 LPF(ローパスフィルタ) 8 入出力変換回路 9 減算回路 A 線路 B 線路 V 映像信号 V1 線路A上の映像信号 V2 線路B上の映像信号 V2r LPFから出力した映像信号(低周波成分) V2r′ 入出力変換回路から出力した映像信号(低周波
成分)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を透過したX線に対応する可視光
    信号を映像信号に変換する撮像手段と、この撮像手段か
    ら出力される映像信号に関心輝度領域に基づくコントラ
    スト処理を施す信号処理手段と、この信号処理手段によ
    り処理された映像信号を表示する表示手段とを備えたX
    線診断装置において、前記信号処理手段は、前記撮像手
    段が出力した映像信号から当該映像信号の低周波数域を
    分離させる低域分離回路と、この低域分離回路により分
    離された低周波数域の映像信号に、入出力特性の傾きが
    前記関心輝度領域よりもその両外側の高輝度域及び低輝
    度域の方が大きくなる信号変換を施す入出力変換回路
    と、この入出力変換回路により変換された低周波数域の
    映像信号を前記撮像手段が出力した映像信号から差し引
    く減算回路とを備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体を透過したX線に対応する可視光
    信号を映像信号に変換する撮像手段と、この撮像手段か
    ら出力される映像信号に関心輝度領域に基づくコントラ
    スト処理を施す信号処理手段と、この信号処理手段によ
    り処理された映像信号を表示する表示手段とを備えたX
    線診断装置において、前記信号処理手段は、前記撮像手
    段が出力した映像信号を当該映像信号の高周波数域及び
    低周波数域に分離させる高域及び低域分離回路と、上記
    低域分離回路により分離された低周波数域の映像信号
    に、入出力特性の傾きが前記関心輝度領域の方がその両
    外側の高輝度域及び低輝度域よりも大きくなる信号変換
    を施す入出力変換回路と、この入出力変換回路により変
    換された低周波数域の映像信号を前記高域分離回路によ
    り分離された高周波数域の映像信号に加算する加算回路
    とを備えたことを特徴とするX線診断装置。
JP5222408A 1993-09-07 1993-09-07 X線診断装置 Pending JPH0767864A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100949225B1 (ko) * 2001-11-21 2010-03-24 지이 메디컬 시스템즈 글로발 테크놀러지 캄파니 엘엘씨 x-선 시스템 및 자동 대비 제어 유닛 및 진단 영상 대비강화 방법
JP2015173422A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 画像処理装置

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