JPH0767388B2 - 抗体産生細胞株の樹立方法 - Google Patents

抗体産生細胞株の樹立方法

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JPH0767388B2
JPH0767388B2 JP61004678A JP467886A JPH0767388B2 JP H0767388 B2 JPH0767388 B2 JP H0767388B2 JP 61004678 A JP61004678 A JP 61004678A JP 467886 A JP467886 A JP 467886A JP H0767388 B2 JPH0767388 B2 JP H0767388B2
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antibody
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一博 長池
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、抗体産生細胞株の樹立方法に関する。
(従来の技術) マウスB細胞ハイブリドーマ法の確立により、各種の抗
原に対するモノクローナル抗体が数多く取得されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、ヒトモノクローナル抗体の産生について
はその源となる特異的産生細胞を大量に得ることが困難
なため多数のクローンを取得し、スクリーニングするこ
とが行なわれている。
このハイブリドーマ法では最も効率の良いモノクローナ
ル抗体産生細胞の樹立方法でも104個分の1以上での効
率を達成することは困難であり、しかも105個での抗体
産生細胞株の樹立は実際上不可能であると考えられてい
る。
その樹立のためには、少なくとも105個の抗原特異的な
B細胞の存在が必要とされる。
このためには、たとえばワクチンにより抗原を感作した
後に、そのリンパ球を集める等の方法が行なわれている
が、腫瘍等の場合には実際上不可能である。
また、in vitro(イン ビトロ)での免疫も試みられは
じめ、抗原添加やPWM(ポークウイートマイト−ジエ
ン)や上皮細胞培養液の添加も行なわれているが、充分
な効果が未だ得られていない。
一方、EB(イービー)ウイルス(EBV)トランスフオー
メーシヨン法によるヒト抗体取得の方法は、T細胞の存
在が株樹立に際して障害になるため、ロゼツト法、ナイ
ロンカラム法等で全T細胞を除去する方法が用いられて
いる。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者らは、目的とする腫瘍抗原に対する抗体
を効率的に得るin vitroでの免疫方法を得るべく種々検
討を行ない、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、ヘルパー/インデューサー
T細胞及び腫瘍抗原並びに抗サプレッサー/サイトキシ
ックT細胞抗体を含有する培地で、B細胞を培養し、腫
瘍抗原に対するヒト型抗体を産生する細胞株をEBウイル
ストランスフォーメーション又はハイブリドーマ法等に
より樹立することを特徴とするヒト型抗体産生細胞株の
樹立方法にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明において、培養に用いられるB細胞として
は、癌患者又は正常人の脾細胞、腹水リンパ球、胸水リ
ンパ球、末梢リンパ球等が挙げられる。このB細胞は、
T細胞を分離して用いることもできるが、通常はB細
胞、T細胞の混合物として用いることができる。
培養に際しては、ヘルパー/インデユーサーT細胞及び
腫瘍抗原を存在させることが必要である。前者は、B細
胞としてT細胞との混合物を用いるときには、特に添加
するには及ばない。添加する場合にはこのヘルパー/イ
ンデユーサーT細胞としては、抗ヘルパー/インデユー
サーT細胞抗体が認識するT細胞を含む細胞が用いられ
る。
一方、後者としては、腫瘍細胞もしくはその培養液又は
腫瘍抗原を含有する腹水、胸水もしくは血清等、さらに
は精製抗原が挙げられる。上記ヘルパー/インデユーサ
ーT細胞、腫瘍細胞の存在量は特に制限されない。
また、培養に際しては、抗サプレツサー/サイトキシツ
クT細胞抗体(OKT−8、Leu2b等)を培地中に添加する
ことにより、サプレツサー/サイトキシツクT細胞を少
なくともその機能を発揮しえないように除去し、実質的
な不存在状態とすることが必要である。また、この場
合、補対源を追加することも可能である。
本発明方法においては、さらに系内にT細胞増殖因子
(TCGF)を添加することにより、一層良好な結果を得る
ことができる。
たとえば、細胞培養法あるいは遺伝子組み換え法により
得られるインターロイキン2を培地中に1〜10%程度添
加することができる。
さらに、必要に応じレクチン等の各種マイトージエンを
添加することもできる。
培地としては、RPMI1640、DMEM等の基本培地に、ウシ胎
児血清又は腹水、胸水等を5〜20vol%程度添加したも
のが通常用いられる。培養は通常5%CO2−95%空気の
流通下で37℃付近で3日間〜2週間程度行なわれる。
本発明においては、EBウイルストランスフオーメーシヨ
ン又はハイブリドーマ法により、細胞株を樹立する。
たとえば、EBウイルストランスフオーメーシヨン法によ
る場合には、上記培養中にEBウイルスを存在させ、常法
により培養することにより目的を達成しうる。
また、ハイブリドーマ法による場合には、親細胞として
ミエローマ細胞と上記培養細胞を常法により融合するこ
とにより目的を達成しうる。
得られた抗体産生細胞は、限界希釈法または軟寒天法、
セルソーター等によるクルーニングの手法を用いること
によつて生産に適した細胞を選別する。本細胞を、たと
えば血清を若干含有した基本培地中で増殖させることに
よつて抗体を取得することができる。
抗体のアツセイは、腫瘍抗原に対する反応をRIA(ラジ
オイムノアセイ)、EIA(エンザイムノムノアセイ)等
の常法により行なうことができる。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明は、その要旨を越えない限り以下の実施例によつ
て限定されるものではない。
実施例1 96穴マイクロタイタープレート(培地:RPMI1640:DMEM
(ダルベコ修正イーグル培地)=1:1、ウシ胎児血清20v
ol.%添加)上に、胃癌細胞MKN−45細胞(103/well)、
抗サプレツサー/サイトキシツクT細胞抗体leu2B(1
μg/ml)、TCGF(5vol.%)を存在させ、さらにEBウイ
ルス産生細胞B95−8の培養上清を添加した。一方、胃
癌細胞摘出時に得られた脾臓よりフイコールコンレー法
によつて脾細胞(T細胞及びB細胞を含む)を分離し、
この脾細胞を106/wellの割合で上記プレート上に添加
し、約1ケ月間培養した。その結果、抗原とした胃癌細
胞MKN45に対する反応性を間接酵素抗体法によつて検討
し、反応するヒト抗体を産生する細胞が多数取得され
た。
培養上清をMKN45に反応させ間接酵素抗体法によつて抗
体産生wellの出現率をその活性に従つて抗原を添加した
場合と添加しない場合にわけて測定した。結果を以下に
示す。
これら抗MKN45抗体産生EBVトランスフオーム細胞は常法
に従つたクローニング(限界希釈法)によつて株化され
た。
なお、抗原としてヒト培養癌細胞MKN74細胞株を用いて
上記抗体についてその抗原特異性を比色法で見ると下表
のようにMKN74抗原に特異的であることがわかる。
実施例2 実施例1において、腫瘍抗原としてCEA(癌胎児抗原)
を用い(CEA産生細胞培養液20%)、脾細胞を7.5×103/
wellとする以外は、実施例1と同様に培養すると、下記
のような抗体産生細胞の出現が認められた。
抗CEA抗体産生細胞の出現率は以下のとおりであつた。
また、これらの抗体産生細胞の出現をフローサイトメー
ターで検出すると第1図のようになる。併せて、抗原な
しで培養した場合(コントロール)を第2図に示す。
第1及び2図において、縦軸は細胞数、横軸は螢光強度
(細胞あたり)を示す。(螢光強度120附近の細胞数が
抗CEA抗体産生に対応する) 実施例3 健常人の末梢血より、リンパ球5×104/wellを、精製CE
A抗原をコーテイングした96wellマイクロタイタープレ
ート培養器でEBV、TCGF、leu2B存在下で培養したとこ
ろ、10%のwellにその抗体産生細胞の出現が認められ
た。一方、TCGF、leu2Bのない場合には、その出現率は
5%であつた。
実施例4 実施例3と同様に調製したリンパ球をMKN45、培養上
清、TCGF、leu2B存在下に培養し、そのリンバ球を8−
アザグアニン耐性親細胞(U266)ヒト1gE産生ミエロー
マとポリエチレングリコール(PEG)1540で常法によつ
て融合した。その結果、胃癌に対する抗体産生細胞が第
3図のように取得された。第3図において縦軸は、抗原
陽性ウエル出現率、横軸は抗原感作時間を示す。
図中、 ▲:抗原、FBS20%、TCGF、leu2Bを含む培地で培養した
場合 △:抗原、TCGF、leu2Bを含む培地で培養した場合 ●:抗原、FBS20%を含む培地で培養した場合 を示す。
すなわち、FCS、TCGF、leu2B添加で抗原感作後8日目に
融合した時、最大の陽性ウエルの出現率を得た。
(発明の効果) 本発明方法によれば、in vitroで腫瘍細胞に対する抗体
を効率よく産生する細胞を樹立することができる。
【図面の簡単な説明】
第1及び2図は、本発明及び比較例における抗体産生細
胞の出現をフローメーターを検出したチヤートを示す。
第3図は抗原陽性ウエル出現率と抗原感作時間の関係を
示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7729−4B C12N 5/00 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘルパー/インデューサーT細胞及び腫瘍
    抗原並びに抗サプレッサー/サイトキシックT細胞抗体
    を含有する培地で、B細胞を培養し、腫瘍抗原に対する
    ヒト型抗体を産生する細胞株をEBウイルストランスフォ
    ーメーション又はハイブリドーマ法等により樹立するこ
    とを特徴とするヒト型抗体産生細胞株の樹立方法。
JP61004678A 1986-01-13 1986-01-13 抗体産生細胞株の樹立方法 Expired - Lifetime JPH0767388B2 (ja)

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JPS62163686A JPS62163686A (ja) 1987-07-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5896029A (ja) * 1981-12-03 1983-06-07 Nippon Koutai Kenkyusho:Kk 抗原特異性b細胞の製造法
JPS58201994A (ja) * 1982-05-21 1983-11-25 Hideaki Hagiwara 抗原特異的ヒト免疫グロブリンの生産方法

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JPS62163686A (ja) 1987-07-20

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