JPH0766111A - 露光装置および露光方法 - Google Patents

露光装置および露光方法

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JPH0766111A
JPH0766111A JP5216082A JP21608293A JPH0766111A JP H0766111 A JPH0766111 A JP H0766111A JP 5216082 A JP5216082 A JP 5216082A JP 21608293 A JP21608293 A JP 21608293A JP H0766111 A JPH0766111 A JP H0766111A
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exposure
detection mark
exposed
projection lens
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JP5216082A
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Hiroharu Ueda
弘治 上田
Hiroshi Maehara
広 前原
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Canon Inc
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Canon Inc
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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    • G03F7/707Chucks, e.g. chucking or un-chucking operations or structural details
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70241Optical aspects of refractive lens systems, i.e. comprising only refractive elements
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光装置および露光方法を、補正精度を向上
させるとともに、パターンの位置ずれを直接検出して投
影レンズの倍率を調整できるようにする。 【構成】 第1の制御装置611 では、透明基板2に形
成された第1の基板側検出マークと被露光体基板用保持
台13に形成された第1の保持具側検出マークとの相対
位置が、第1のCCDカメラ521 の出力信号より計測
される。第2の制御装置612 では、第2の基板側検出
マークと第2の保持具側検出マークとの相対位置が、第
2のCCDカメラ522 の出力信号より計測される。第
1および第2の制御装置611,612でそれぞれ計測さ
れた相対位置に基づいて投影レンズ32のレンズ倍率が
計算され、計算されたレンズ倍率に応じて、投影レンズ
32の倍率調整用鏡筒が第1および第2制御装置6
1,612によって駆動されることにより、投影レンズ
32のレンズ倍率の補正が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光装置および露光方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線マスク構造体(X線マスク)は、一
般的に、薄膜状のX線透過膜と、このX線透過膜上に形
成されたX線吸収体パターンとを含む。ここで、X線吸
収体パターンは、被転写体(レチクル)上に形成された
パターンを露光装置を用いてX線吸収体に転写すること
により形成される。
【0003】このようなX線マスク構造体のX線吸収体
パターンをシンクロトロン放射光などのX線を用いてウ
エハに転写して半導体デバイスを作成する場合、一般的
には、複数枚のX線マスク構造体を使用し、各X線マス
ク構造体のX線吸収体パターンをウエハ上で重ね合わせ
ていくため、各X線マスク構造体のX線吸収体パターン
の位置を一定に制御する必要がある。
【0004】そこで、従来、X線マスク構造体を作成す
る際には、たとえば、露光により被転写体に形成された
パターンをダミーの被露光体基板に転写して、被転写体
のパターンに対応したレジスト像を被露光体基板上に形
成したのち、レジスト像に形成されたパターンの位置ず
れを測定して、測定した位置ずれに基づいて調整するこ
とにより、各X線マスク構造体のX線吸収体パターンの
位置を一定に制御している。
【0005】一方、特公平2−27811号公報および
特公平2−58766号公報には、特公平3−4093
4号公報などに記載されているように、被転写体に形成
された位置検出用マークを被露光体基板の相当位置に結
像し、被露光体基板用のステージに設けられた検出器に
よって投影露光の位置ずれや歪を測定して、直接補正す
る方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパターンの位置ずれを測定して調整する制御では、ダ
ミーの被露光体基板を用いるため、時間を長く費やすと
いう問題のほか、高精度が得られないという問題があ
る。
【0007】また、上述した特公平2−27811号公
報および特公平2−58766号公報に開示されている
ような直接補正する方法では、被転写体に形成する位置
検出用マークのパターンを半導体デバイスのパターンに
支障のないように配置することが必要であり、位置検出
用マークの配置が制約されるので、補正精度を向上させ
るためには、専用の評価マスクを作成することが必要に
なり、被転写体の交換の必要が発生するなどの問題があ
る。
【0008】これらの問題を解決するためには、パター
ンの位置ずれを直接検出して投影レンズの倍率を調整で
きる露光装置および露光方法を開発する必要があるが、
そのためには、位置検出用マークの位置が露光画角内に
制約されるために、補正精度を向上することが課題とし
て挙げられる。
【0009】本発明の目的は、補正精度を向上した、パ
ターンの位置ずれを直接検出して投影レンズの倍率を調
整できる露光装置および露光方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の露光装置は、パ
ターンが形成された被転写体を保持する被転写体保持手
段と、投影レンズおよび該投影レンズの倍率調整手段を
有する露光光学系と、被露光体基板を保持するととも
に、少なくとも前記露光光学系の結像面と平行な方向に
前記被露光体基板を移動させる被露光体基板用保持手段
とを備え、前記被転写体に形成された前記パターンを前
記露光光学系によって前記被露光体基板に転写する露光
装置において、少なくとも一対の第1の検出マークが形
成された透明基板と、前記被転写体保持手段と前記投影
レンズとの間に設けられた、前記透明基板を保持する基
板保持手段と、前記透明基板に照明光を照射して前記第
1の検出マークを前記被露光体基板用保持手段上に結像
させる照明光学系と、前記被露光体基板用保持手段の前
記第1の検出マークが結像される平面上に形成された少
なくとも一対の第2の検出マークと、該第2の検出マー
クを照射した前記照明光を受光して、該第2の検出マー
クと前記第1の検出マークとの相対位置を計測し、該計
測された相対位置に応じて前記倍率調整手段を駆動し
て、前記投影レンズの倍率補正を行う制御手段とを具備
することを特徴とする。
【0011】ここで、前記被露光体基板がX線マスク基
板であってもよく、前記被転写体がX線マスクであり、
前記被露光体基板がウエハであってもよい。
【0012】本発明の露光方法は、倍率補正が可能な投
影レンズを介して、被転写体に形成されたパターンを被
露光体基板に転写する露光方法において、少なくとも一
対の第1の検出マークが形成された透明基板を前記被転
写体と前記投影レンズとの間に設置するとともに、前記
被露光体基板を保持する被露光体基板用保持手段に少な
くとも一対の第2の検出マークを形成しておき、前記第
1の検出マークおよび前記第2の検出マークに照明光を
照射し、前記第2の検出マークを照射した前記照明光を
受光して、該第2の検出マークと前記第1の検出マーク
との相対位置を計測し、該計測された相対位置に応じて
前記投影レンズの倍率補正を行うことを特徴とする。
【0013】ここで、前記被露光体基板がX線マスク基
板であってもよく、前記被転写体がX線マスクであり、
前記被露光体基板がウエハであってもよい。
【0014】
【作用】本発明の露光装置では、少なくとも一対の第1
の検出マークが形成された透明基板を保持するための基
板保持手段が被転写体保持手段と投影レンズとの間に設
けられているため、被露光体基板を保持する被露光体基
板用保持手段に形成された第2の検出マークと第1の検
出マークとの相対位置を計測することにより、パターン
の位置ずれを直接検出して投影レンズの倍率を調整する
ことができる。
【0015】本発明の露光方法においても、同様にし
て、パターンの位置ずれを直接検出して投影レンズの倍
率を調整することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0017】図1は、本発明の露光装置の第1の実施例
を示す概略構成図である。
【0018】露光装置10は、恒温チャンバー(不図
示)内に設置されるとともに、定盤11上に組み上げら
れており、ステージ部と、レチクル部と、露光光学系
と、アライメント光学系、制御部とを含む。以下、露光
装置10の各構成要素について詳しく説明する。
【0019】(1)ステージ部 ステージ部は、被露光体基板ステージ12と、被露光体
基板用保持具13と、被露光体基板ステージ12の位置
検出装置とからなる。
【0020】ここで、被露光体基板ステージ12は、定
盤11上に設けられており、露光光学系の結像面に平行
な方向(すなわち、投影レンズ32からの露光光L2
光軸に対して垂直な平面)に沿って被露光体基板1を移
動させるためのものである。被露光体基板用保持具13
は、被露光体基板ステージ12上に設けられており、被
露光体基板1を吸着保持するためのものである。被露光
体基板用保持具13には、図2(A)に示す保持具側検
出マーク100 ような幅広の十字形の形状を有する第1お
よび第2の保持具側検出マーク1001,1002(図3参照)
が、露光光学系の中心に対して点対称の位置にそれぞれ
形成されている。なお、露光基板用保持具13内には、
温調水を循環させるための配管131 が設けられてお
り、露光基板用保持具13の温度を温調水により一定に
保っている。
【0021】被露光体基板ステージ12の位置検出装置
は、公知のレーザ干渉計によるものであり、レーザ干渉
計(不図示)と、被露光体基板ステージ12上に設けら
れた、レーザ干渉計からのレーザ光L1 を反射させるた
めの光学ミラー14とからなる。なお、被露光体基板ス
テージ12は、レーザ干渉計により検出された位置に応
じて、移動量が制御される。
【0022】(2)レチクル部 レチクル部は、透明基板2と、基板保持台21と、レチ
クル保持台22と、マスキングブレード23とからな
る。
【0023】ここで、基板保持台21は、投影レンズ3
2の図示上方に設けられており、透明基板2を保持する
ためのものである。なお、透明基板2には、図2(B)
に示す基板側検出マーク101 のような保持具側検出マー
ク100 よりも幅および寸法ともに小さい形状を有する第
1および第2の基板側検出マーク1011,1012(図3参
照)が、露光光学系の中心に対して点対称の位置にそれ
ぞれ形成されている。
【0024】なお、前述した第1の保持具側検出マーク
1001は、被露光体基板ステージ12の第1の基板側検出
マーク1011が結像される平面上に形成されている。ま
た、前述した第2の保持具側検出マーク1002は、被露光
体基板ステージ12の第2の基板側検出マーク1012
像される平面上に形成されている。
【0025】透明基板2の材料としては、低膨張ガラス
または石英ガラスなどの比較的熱膨張係数の小さい材料
を用いることが望ましい。また、透明基板2の形状につ
いては、通常のフォトマスクのような板ガラスの形状で
あってもよいし、レチクル3のパターン領域に相当する
部分が中空になっている形状であってもよい。
【0026】レチクル保持台22は、基板保持台21の
図示上方に設けられており、レチクル3を保持するため
のものである。なお、レチクル3は、レチクルアライメ
ント光学系(不図示)によってアライメントされてレチ
クル保持台22に保持され、被露光体基板用保持具13
に吸着保持されている被露光体基板1とアライメントさ
れる。また、レチクル3は、レチクル保持台22の図示
上方に設けられた露光光源31からの露光光L2 によっ
て均等に照射されたときに、レチクル3に取り込まれた
パターンが投影レンズ32を介して被露光体基板1の表
面に転写されるように、レチクル保持台22に保持され
ている。
【0027】マスキングブレード23は、レチクル保持
台22の図示上方に設けられており、図示左右へ移動さ
れることにより、露光光L2 の透過および遮断を行うた
めのものである。
【0028】(3)露光光学系 露光光学系は、レチクル保持台22の図示上方に設けら
れた、露光光L2 を発する露光光源31と、基板保持台
21と被露光体基板ステージ12との間に設けられた、
倍率調整用鏡筒(不図示)を有する投影レンズ32とか
らなる。なお、投影レンズ32は、第1および第2の照
明光源411,412からそれぞれ発せられる第1および
第2の照明光L31,L32の波長に対して、収差などが補
正されているものとする。
【0029】(4)アライメント光学系 アライメント光学系は、第1のアライメント光学系と第
2のアライメント光学系とからなる。
【0030】ここで、第1のアライメント光学系は、第
1の照明光L31をパルス発振するエキシマレーザからな
る第1の照明光源411 と、第1の照明光源411 の図
示左方に設けられた、第1の照明光L31の波長幅を制限
するための第1の波長フィルタ421 と、第1の照明光
源411 と第1の波長フィルタ421 との間に設けられ
た第1の光ファイバー431 と、第1の波長フィルタ4
1 の図示左方に設けられた第1の偏光ビームスプリッ
タ441 と、第1の偏光ビームスプリッタ44 1 の図示
下方に設けられた第1の反射ミラー451 と、第1の反
射ミラー451の図示左方に設けられた第1の対物レン
ズ461 と、第1の対物レンズ461 の図示左方に設け
られた第1のミラー471 と、第1の偏光ビームスプリ
ッタ44 1 の図示上方に設けられた第1のリレーレンズ
481 と、第1のリレーレンズ481 の図示上方に設け
られた第1の空間フィルタ491 と、第1の空間フィル
タ491 の図示上方に設けられた第1のエレクタレンズ
501 と、第1のエレクタレンズ501 の図示上方に設
けられた第2の空間フィルタ511 と、第2の空間フィ
ルタ511 の図示上方に設けられた第1のCCDカメラ
521 とを含む。
【0031】なお、第1の照明光源411 は、第1の照
明光L31を図示左方に発するためのものであり、エキシ
マレーザからなる必要は必ずしもなく、露光光L2 と同
じ波長を有する光を発する光源からなるものであればよ
い。第1の光ファイバー43 1 は、第1の照明光源41
1 から発せられた第1の照明光L31を第1の波長フィル
タ421 を介して第1の偏光ビームスプリッタ441
導くためのものである。第1の反射ミラー451 は、第
1の偏光ビームスプリッタ441 で図示下方に反射され
た第1の照明光L31を図示左方に反射させるとともに、
図示左方から入射される第1の反射照明光RL31を図示
上方に反射させるためのものである。第1の対物レンズ
461 は、λ/4位相偏光板(不図示)を有するもので
ある。第1のミラー471 は、第1の対物レンズ461
から出射される第1の照明光L31を図示下方に反射させ
るとともに、図示下方から入射される第1の反射照明光
RL31を図示左方に反射させるためのものである。第1
のリレーレンズ481 ,第1の空間フィルタ491 ,第
1のエレクタレンズ501 および第2の空間フィルタ5
1 は、第1の偏光ビームスプリッタ441 から図示上
方に出射される第1の反射照明光RL31を第1のCCD
カメラ521 に導くためのものである。第1のCCDカ
メラ521 の出力信号は、第1の制御装置611 に送ら
れる。
【0032】第2のアライメント光学系は、第1のアラ
イメント光学系と同様に構成されている。ここで、第1
および第2のアライメント光学系はそれぞれ、レチクル
3と透明基板2との間にその一部を突込んだ形で配置さ
れているが、レチクル3と露光光源31との間に配置さ
れてもよい。
【0033】(5)制御部 制御部は、第1の制御装置611 と第2の制御装置61
2 とからなる。
【0034】ここで、第1の制御装置611 は、第1の
照明光源411 を構成するエキシマレーザのパルス周波
数を制御するほか、被露光体基板ステージ12の移動を
制御するためのものである。第2の制御装置612 は、
第2の照明光源412 を構成するエキシマレーザのパル
ス周波数を制御するほか、被露光体基板ステージ12の
移動を制御するためのものである。
【0035】また、第1の制御装置611 および第2の
制御装置612 は、第1のCCDカメラ521 および第
2のCCDカメラ522 の出力信号より、第1の保持具
側検出マーク1001と第1の基板側検出マーク1011との相
対位置および第2の保持具側検出マーク1002と第2の基
板側検出マーク1012との相対位置を計測し、計測した相
対位置に応じて投影レンズ32の倍率調整用鏡筒を駆動
して、投影レンズ32の倍率補正を行うためのものでも
ある。
【0036】次に、露光装置10の動作について説明す
る。
【0037】被露光体基板ステージ12が、第1および
第2の制御装置611,612の指令に従って移動され
る。レーザー干渉計で読み込まれた被露光体基板ステー
ジ12の位置(以下、「ステージ位置」と称する。)が
所定の位置に達するたびに、そのステージ位置を示すス
テージ位置データが第1および第2の制御装置611
612 に記憶されるとともに、第1および第2の照明光
31,L32が第1および第2の照明光源411,412
らそれぞれ出射される。
【0038】第1の照明光L31の偏光方向は、第1の偏
光ビームスプリッタ441 で図示下方に反射される偏光
方向に設定されているため、第1の照明光L31は、第1
の反射ミラー451 ,第1の対物レンズ461 および第
1のミラー471 を介して透明基板2に達する。これに
より、第1の基板側検出マーク1011が第1の照明光L 31
によって照射される。また、透明基板2を透過した第1
の照明光L31は、投影レンズ32を介して被露光体基板
用保持具13に達する。これにより、第1の保持具側検
出マーク1001が第1の照明光L31によって照射される。
【0039】透明基板2または被露光体基板用保持具1
3で反射された第1の反射照明光RL31は第1の照明光
31の光路に沿って戻るが、第1の反射照明光RL31
偏光方向は、第1の対物レンズ461 内の位相偏光板に
よって、第1の偏光ビームスプリッタ441 を透過する
偏光方向に変えられる。その結果、第1の反射照明光R
31は、第1の偏光ビームスプリッタ441 を透過した
のち、第1のリレーレンズ481 ,第1の空間フィルタ
491 ,第1のエレクタレンズ501 および第2の空間
フィルタ511 を介して第1のCCDカメラ521 に達
する。これにより、第1の基板側検出マーク1011を示す
画像データと第1の保持具側検出マーク1001を示す画像
データとがそれぞれ、第1のCCDカメラ521 で得ら
れる。これらの画像データは、第1の制御装置611
送られて、前述したステージ位置データとともに記憶さ
れる。
【0040】第1の制御装置611 では、図3(A)に
示すように、第1の基板側検出マーク1011を示す画像デ
ータと第1の保持具側検出マーク1001を示す画像データ
とが重ね合わされることにより、第1の基板側検出マー
ク1011と第1の保持具側検出マーク1001との相対位置
(x11−x12,y11−y12)が計測される。
【0041】また、第2の照明光L32の偏光方向は、第
2の偏光ビームスプリッタ442 で図示下方に反射され
る偏光方向に設定されているため、第2の照明光L
32は、第2の反射ミラー452 ,第2の対物レンズ46
2 および第2のミラー472 を介して透明基板2に達す
る。これにより、第2の基板側検出マーク1012が第2の
照明光L32によって照射される。また、透明基板2を透
過した第2の照明光L32は、投影レンズ32を介して被
露光体基板用保持具13に達する。これにより、第2の
保持具側検出マーク1002が第2の照明光L32によって照
射される。
【0042】透明基板2または被露光体基板用保持具1
3で反射された第2の反射照明光RL32は第2の照明光
32の光路に沿って戻るが、第2の反射照明光RL32
偏光方向は、第2の対物レンズ462 内の位相偏光板に
よって、第2の偏光ビームスプリッタ442 を透過する
偏光方向に変えられる。その結果、第2の反射照明光R
32は、第2の偏光ビームスプリッタ442 を透過した
のち、第2のリレーレンズ482 ,第3の空間フィルタ
492 ,第2のエレクタレンズ502 および第4の空間
フィルタ512 を介して第2のCCDカメラ522 に達
する。これにより、第2の基板側検出マーク1012を示す
画像データと第2の保持具側検出マーク1002を示す画像
データとがそれぞれ、第2のCCDカメラ522 で得ら
れる。これらの画像データは、第2の制御装置612
送られて、前述したステージ位置データとともに記憶さ
れる。
【0043】第2の制御装置612 では、図3(B)に
示すように、第2の基板側検出マーク1012を示す画像デ
ータと第2の保持具側検出マーク1002を示す画像データ
とが重ね合わされることにより、第2の基板側検出マー
ク1012と第2の保持具側検出マーク1002との相対位置
(x21−x22,y21−y22)が計測される。
【0044】第1の制御装置611 および第2の制御装
置612 でそれぞれ計測された相対位置に基づいて投影
レンズ32のレンズ倍率が計算され、計算されたレンズ
倍率に応じて、投影レンズ32の倍率調整用鏡筒が第1
の制御装置611 および第2の制御装置612 によって
駆動されることにより、投影レンズ32のレンズ倍率の
補正が行われる。
【0045】次に、露光装置10を用いて半導体デバイ
ス(ICやLSIなどの半導体チップ,液晶パネルおよ
びCCDなど)を製造する一方法について、図4を参照
して説明する。
【0046】製造する半導体デバイスの回路設計を行っ
たのち(ステップS1)、回路設計に応じた回路パター
ンが形成されたマスクを製作する(ステップS2)。こ
れと並行して、シリコンなどの材料を用いてウエハを製
造する(ステップS3)。続いて、上記製作されたマス
クと製造されたウエハとを用いて、公知のリソグラフィ
技術を利用してウエハ上に実際の回路を形成する(ステ
ップS4)。この工程は、一般的に、「前工程」と呼ば
れる。続いて、回路が形成されたウエハを半導体チップ
化する工程を行う(ステップS5)。この工程は、一般
的に、「後工程」と呼ばれ、アッセンブリ工程(ダイシ
ングやボンディング)およびパッケージング工程(チッ
プ封入)などを含む。続いて、後工程で製作された半導
体デバイスの動作確認テストや耐久性テストなどの検査
を行う(ステップS6)。続いて、検査を合格した半導
体デバイスを出荷する(ステップS7)。
【0047】次に、図4に示した前工程のプロセスの詳
細について、図5を参照して説明する。
【0048】酸化工程(ステップS11)では、ウエハ
の表面の酸化が行われる。CVD工程(ステップS1
2)では、ウエハの表面への絶縁膜の形成が行われる。
電極処理工程(ステップS13)では、蒸着によるウエ
ハ上への電極の形成が行われる。イオン打込み工程(ス
テップS14)では、ウエハへのイオンの打込みが行わ
れる。
【0049】レジスト処理工程(ステップS15)で
は、ウエハへの感光材の塗布が行われる。感光工程(ス
テップS16)では、図1に示した露光装置10を用い
たマスクの回路パターンのウエハへの焼付露光が行われ
る。現像工程(ステップS17)では、露光したウエハ
の現像が行われる。エッチング工程(ステップS18)
では、現像したレジスト像以外の部分の削取りが行われ
る。レジスト剥離工程(ステップS19)では、エッチ
ングが済んで不要となったレジストの除去が行われる。
【0050】以上の各工程が図5に示した順に繰り返し
行われることによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0051】次に、図1に示した露光装置10を用いて
製造したX線マスク構造体について、図6を参照して説
明する。
【0052】X線マスク構造体200 は、露光装置10を
用いて形成されたX線吸収体パターン201 と、X線吸収
体パターン201 を支持するための支持膜202 と、支持膜
202を支持するための支持枠203 と、接着剤205 により
支持膜202 と互いに接着されたフレーム204 とを含む。
【0053】X線吸収体パターン201 は、通常、Au,
TaおよびWなどの原子番号の大きい重金属元素などの
公知の材料によって構成される。これらの材料を使用し
たX線吸収体パターン201 は、メッキ法,スパッタ法お
よびCVD法などの公知の成膜技術と公知のフォトリソ
グラフィ技術との組み合わせにより形成される。また、
支持膜202 は、SiC,SiN,ダイヤモンド,BNお
よびBドープSiなどの無機膜やポリイミドおよびポリ
アミドなどの有機高分子膜などの公知の材料によって構
成される。支持枠203 には、通常、シリコンウエハが用
いられる。フレーム204 の材料としては、パイレックス
などのガラス材料,Tiなどの金属材料およびSiCな
どのセラミック材料などの公知の材料を用いることがで
きる。
【0054】なお、X線マスク構造体200 では、強度を
高めるために、支持膜202 とフレーム204 とを接着剤20
5 により互いに接着したが、強度的に問題がなければ、
フレーム204 は必ずしも必要ではない。また、X線マス
ク構造体200 は、アライメント光に対する反射防止膜,
保護膜および導電膜などをさらに含んでいてもよい。
【0055】図7は、本発明の露光装置の第2の実施例
を示す概略構成図である。
【0056】露光装置500 は、以下に示す点で、図1に
示した第1の実施例の露光装置10と異なる。
【0057】(a)第1の基板側検出マーク1011と第1
の保持具側検出マーク1001とを透過した第1の照明光L
31を受光するための第1の受光器5711と、第2の基板側
検出マーク1012と第2の保持具側検出マーク1002とを透
過した第2の照明光L32を受光するための第2の受光器
5712とが、被露光体基板ステージ512 内にそれぞれ設け
られている。
【0058】(b)第1の受光器5711の出力信号および
第2の受光器5712の出力信号が、第1の制御装置5611
よび第2の制御装置5612にそれぞれ送られている。
【0059】(c)第1の制御装置5611が、第1の受光
器5711の出力信号より、第1の保持具側検出マーク1001
と第1の基板側検出マーク1011との相対位置を計測す
る。また、第2の制御装置5612が、第2の受光器5712
出力信号より、第2の保持具側検出マーク1002と第2の
基板側検出マーク1012との相対位置を計測する。
【0060】露光装置500 においても、第1の制御装置
5611および第2の制御装置5612でそれぞれ計測された相
対位置に基づいて投影レンズ532 のレンズ倍率が計算さ
れ、計算されたレンズ倍率に応じて、投影レンズ532 の
倍率調整用鏡筒が第1の制御装置5611および第2の制御
装置5612によって駆動されることにより、投影レンズ53
2 のレンズ倍率の補正が行われる。
【0061】以上の説明においては、基板側検出マーク
および保持具側検出マークは一対づつ形成されたが、少
なくとも一対以上形成されていればよい。ただし、基板
側検出マークおよび保持具側検出マークの対数に応じた
個数のアライメント光学系が必要となる。
【0062】また、被露光体基板ステージは、露光光学
系の結像面と平行な方向に被露光体基板を移動させるも
のとしたが、露光光学系の結像面と平行な方向および垂
直な方向にそれぞれ被露光体基板を移動させるものでも
よい。
【0063】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次の効果を奏する。
【0064】(1)レジスト像のパターン形成や計測を
行うことなく投影レンズの倍率補正を行うことができる
ため、被露光体基板ごとに生ずる倍率に対応して最適な
レンズ倍率で露光を行うことができる。その結果、たと
えば、パターンの設計値に対して位置精度の優れた信頼
性の高いX線マスクが作成できるため、従来製造の難し
かった高精度な高集積度の半導体デバイスを製造するこ
とができる。
【0065】(2)検出マーク位置が画角内に制限され
ないため、補正精度を向上することができる。
【0066】(3)本発明の露光装置を用いて作成され
たX線マスクは、組マスクの中の各マスクが同じ条件で
描かれているので、マスク同士の重ね合わせ精度が優れ
ているという特徴を有す。また、本発明の露光方法で作
成されたX線マスクを使用して製造されたデバイスは、
高精度のマスク間の位置合わせがなされるので、良好な
デバイス特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の第1の実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1に示した露光装置に用いられているレンズ
倍率の検出マークの形状を示す図であり、(A)は保持
具側検出マークの形状を示す図、(B)は基板側検出マ
ークの形状を示す図である。
【図3】保持具側検出マークと基板側検出マークとの相
対位置の計測方法を説明するための図であり、(A)は
第1の基板側検出マークと第1の保持具側検出マークと
の相対位置の計測方法を説明するための図、(B)は第
2の基板側検出マークと第2の保持具側検出マークとの
相対位置の計測方法を説明するための図である。
【図4】図1に示した露光装置を用いて半導体デバイス
を製造する一方法を説明するための図である。
【図5】図4に示した前工程のプロセスの詳細を説明す
るための図である。
【図6】図1に示した露光装置を用いて製造したX線マ
スク構造体を説明するための図である。
【図7】本発明の露光装置の第2の実施例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 被露光体基板 2 透明基板 3 レチクル 10,500 露光装置 11,511 定盤 12,512 被露光体基板ステージ 13,513 被露光体基板用保持具 131,5131 配管 14,514 光学ミラー 21,521 基板保持台 22,522 レチクル保持台 23,523 マスキングブレード 31,531 露光光源 32,532 投影レンズ 411,412,5411,5412 照明光源 421,422,5421,5422 波長フィルタ 431,432,5431,5432 光ファイバー 441,442,5441,5442 偏光ビームスプリッタ 451,452,5451,5452 反射ミラー 461,462,5461,5462 対物レンズ 471,472,5471,5472 ミラー 481,482,5481,5482 リレーレンズ 491,492,511,512,5491,5492,5511,5512
空間フィルタ 501,502,5501,5502 エレクタレンズ 521,522,5521,5522 CCDカメラ 611,612,5611,5612 制御装置 100,1001,1002 保持具側検出マーク 101,1011,1012 基板側検出マーク 200 X線マスク構造体 201 X線吸収体パターン 202 支持膜 203 支持枠 205 接着剤 204 フレーム 5711,5712 受光器 L1 レーザ光 L2 露光光 L31,L32 照明光 RL31,RL32 反射照明光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンが形成された被転写体を保持す
    る被転写体保持手段と、投影レンズおよび該投影レンズ
    の倍率調整手段を有する露光光学系と、被露光体基板を
    保持するとともに、少なくとも前記露光光学系の結像面
    と平行な方向に前記被露光体基板を移動させる被露光体
    基板用保持手段とを備え、前記被転写体に形成された前
    記パターンを前記露光光学系によって前記被露光体基板
    に転写する露光装置において、 少なくとも一対の第1の検出マークが形成された透明基
    板と、 前記被転写体保持手段と前記投影レンズとの間に設けら
    れた、前記透明基板を保持する基板保持手段と、 前記透明基板に照明光を照射して前記第1の検出マーク
    を前記被露光体基板用保持手段上に結像させる照明光学
    系と、 前記被露光体基板用保持手段の前記第1の検出マークが
    結像される平面上に形成された少なくとも一対の第2の
    検出マークと、 該第2の検出マークを照射した前記照明光を受光して、
    該第2の検出マークと前記第1の検出マークとの相対位
    置を計測し、該計測された相対位置に応じて前記倍率調
    整手段を駆動して、前記投影レンズの倍率補正を行う制
    御手段とを具備することを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記被露光体基板がX線マスク基板であ
    ることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記被転写体がX線マスクであり、前記
    被露光体基板がウエハであることを特徴とする請求項1
    記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 倍率補正が可能な投影レンズを介して、
    被転写体に形成されたパターンを被露光体基板に転写す
    る露光方法において、 少なくとも一対の第1の検出マークが形成された透明基
    板を前記被転写体と前記投影レンズとの間に設置すると
    ともに、前記被露光体基板を保持する被露光体基板用保
    持手段に少なくとも一対の第2の検出マークを形成して
    おき、 前記第1の検出マークおよび前記第2の検出マークに照
    明光を照射し、 前記第2の検出マークを照射した前記照明光を受光し
    て、該第2の検出マークと前記第1の検出マークとの相
    対位置を計測し、 該計測された相対位置に応じて前記投影レンズの倍率補
    正を行うことを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 前記被露光体基板がX線マスク基板であ
    ることを特徴とする請求項4記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記被転写体がX線マスクであり、前記
    被露光体基板がウエハであることを特徴とする請求項4
    記載の露光方法。
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