JPH0765074A - 情報予約蓄積方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 膨大な量の書籍情報を放送し、これを受信し
て自己の記憶手段に希望する書籍情報を蓄積し、この蓄
積した書籍情報を必要に応じて取出して表示し、読書す
ることができる情報予約書籍方式において、蓄積したい
書籍情報の予約を簡単に行なうことができるようにす
る。 【構成】 情報センタＡ側に書籍情報の他に放送予定情
報を用意し、この放送予定情報を定期的に放送する。端
末Ｘには放送予定情報を蓄積する蓄積手段１０６を設
け、定期的に放送される放送予定情報を蓄積し常に最新
の放送予定情報を蓄積する。この放送予定情報を書籍情
報出力手段１０７に表示させ、その表示された放送予定
の中から希望する書名を指定することにより、その書名
に付随した書籍コードを予約コード記憶手段１１０に記
憶する。この記憶手段１１０に記憶した書籍コードと一
致する書籍コードが付された書籍情報が放送されると、
この書籍情報を端末側情報蓄積手段１０６に蓄積する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばブック・メタ
ファ（コンピュータのディスプレイ表示を本のイメージ
で行う方式であり、目次からのジャンプや頁めくり等の
本の機能を疑似する。ソフトウェアは所定のフォーマッ
トで作られた書籍情報とそれを表示し本の機能を実現す
るプログラムからなる。）と呼ばれ、情報をコンピュー
タのディスプレイ上のイメージで表示し、かつ書籍情報
を放送によって配布するシステムにおいて、配布された
書籍情報の中から蓄積しておきたい書籍情報を予め予約
して選択的に蓄積する情報予約蓄積方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より様々な書籍情報を多くの人々が
容易に入手できるようにするために、ネットワークでつ
ないだ複数システムの間で書籍情報のやり取りを行う情
報通信システムの検討が行われてきた。また、取得した
書籍情報を読み易くするための表示方法の検討もなされ
てきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら情報通信
システムにより膨大な情報が同時に入手できるようにな
ったために、利用者が真に必要とする情報を円滑に蓄積
することが容易でなくなった。この発明の目的は、本の
形式による表示方法と本の機能を用いて放送予定情報を
表示し、より効率的に利用者が必要とする情報を選択す
ることができ、書籍情報を放送して表示する情報通信シ
ステムの使いやすさを向上させることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明ではブック・メタファの書籍情報を情報セ
ンタから放送によって端末に配送し、端末側で受信蓄積
して必要なときに表示する情報予約蓄積方式において、
書籍情報の放送予定情報を定期的にセンタ側で放送する
情報送信手段と、放送した放送予定情報を端末側で受信
する情報受信手段と、受信した放送予定情報を表示する
書籍情報出力手段と、表示した放送予定の書名を選択す
る書籍選択入力手段と、選択した書名に付随する一意な
書籍コードを記憶する予約コード記憶手段と、センタか
ら放送された書籍情報の書籍コードが予約コード記憶手
段に記憶した書籍コードと一致するか否か比較する書籍
コード比較手段と、この比較手段の比較で一致した書籍
コードの書籍情報のみを蓄積する端末側情報蓄積手段と
を備えたものである。

【０００５】この発明の情報予約蓄積方式によれば端末
側に設けた予約コード記憶手段に蓄積を希望する書籍の
書籍コードを入力し、記憶しておけば、その書籍情報が
放送された際に、その書籍コードと予約コード記憶手段
に記憶した書籍コードとが一致することにより、この書
籍コードが一致した書籍情報のみを端末側情報蓄積手段
に蓄積することができる。

【０００６】従って膨大な量の書籍情報が放送されてい
ても利用者は希望する書籍情報だけを簡単に入手するこ
とができ、効率のよいシステムの運用が可能となる。

【０００７】

【実施例】以下この発明の一実施例を図を用いて説明す
る。図１はこの発明による情報予約蓄積方式を説明する
ための一構成例を示す。図中１０は書籍情報および放送
予定情報を提供する情報提供者、Ａは情報を放送する情
報センタ、Ｘは放送される情報を受信する端末、１１は
端末Ｘを操作して希望する書籍の書籍コードを入手する
利用者を示す。

【０００８】情報センタＡは情報提供者１０が情報通信
システムに入力を行なう情報入力手段１０１と、この情
報入力手段１０１から入力された情報を蓄積するセンタ
側情報蓄積手段１０２と、センタ側情報蓄積手段１０２
で蓄積された放送予定情報に従い書籍情報と放送予定の
書籍情報とを送信する情報送信手段１０３とを具備して
構成される。

【０００９】端末Ｘは情報センタＡから送信された書籍
情報を受信する情報受信手段１０４と、情報受信手段１
０４で受信した書籍情報に付された書籍コードが予約コ
ード記憶手段１０１に記憶してある書籍コードの中に一
致するものがあるか否かを比較する書籍コード比較手段
１０５と、この書籍コード比較手段１０５で結果が一致
した書籍コードの書籍情報を蓄積する端末側情報蓄積手
段１０６と、端末側情報蓄積手段１０６で蓄積した書籍
情報を本の形式で表示する書籍情報出力手段１０７と、
利用者１１が書籍情報出力手段１０７で出力した放送予
定情報から蓄積を希望する書籍の書籍コードを選択して
入力する書籍選択入力手段１０８と、書籍選択入力手段
１０８で選択入力した書籍コードが、端末側情報蓄積手
段１０６に蓄積されている書籍情報の書籍コードの中に
一致するものがあるか否かを検査する予約コード検査手
段１０９と、予約コード検査手段１０９で一致しなかっ
た書籍コードを記憶する予約コード記憶手段１１０とを
具備して構成される。

【００１０】図１に示した情報通信システムを利用する
ことにより利用者１１は書籍選択入力手段１０８を使っ
て蓄積を希望する書籍コードを入力し、予約することに
より、その書籍コードが付された書籍情報が情報センタ
Ａから放送されると、その希望する書籍情報だけを端末
側情報蓄積手段１０６に取込むことができる。つまり、
情報センタＡの情報蓄積手段１０２には図２に示す放送
予定情報と、情報提供者１０から入力された蓄積情報が
記憶されているものとする。書籍情報は例えば図３に示
すように「書名書籍コード 発行元 著者名 目次デー
タ 本文データ 索引データ」の順にフォーマットされ
て記憶される。

【００１１】放送予定情報は定期的に、例えば図２に示
した例では毎日の０：００〜１：００の間に読出されて
情報送信手段１０３を通じて送信される。端末Ｘでは情
報受信手段１０４で放送予定情報を受信し、放送予定情
報に付された書籍コード例えば「Ａ００００１」を書籍
コード比較手段１０５に送る。書籍コード比較手段１０
５では書籍コード「Ａ００００１」を解読し、放送予定
情報と判定すると、その放送予定情報を端末側情報蓄積
手段１０６に取込む。端末側情報蓄積手段１０６には放
送予定情報を書き込む専用の領域が設けられており、こ
の放送予定情報書き込み領域に放送予定情報が放送され
る毎に放送された放送予定情報を重ね書きして蓄積す
る。この結果、端末側情報蓄積手段１０６に設けた放送
予定情報書き込み領域には常時最新の放送予定情報だけ
が蓄積される。

【００１２】利用者１１は必要に応じて端末側情報蓄積
手段１０６に設けた放送予定情報書き込み領域から最新
の放送予定情報を読出して書籍情報出力手段１０７に出
力し、図５に示す形式で放送予定を表示する。放送予定
情報は図２に示すように放送日、放送局を表わすチャン
ネル番号と、放送開始時刻、終了時刻、書籍コード、書
名、発行元、著者名が送られる。放送予定情報は全局共
通で送られるのに対し、書籍情報は多重化されて設けら
れた放送局別に放送される。従って情報センタＡの情報
送信手段１０３は多チャンネルの放送機能を具備する
か、又は情報センタＡが複数設けられる場合もある。端
末Ｘの情報受信手段１０４はチャンネル選択手段を具備
し、書籍選択入力手段１０８で選択した書籍名から、放
送局を表わすチャンネル番号と、書籍コードが指定さ
れ、放送局を表わすチャンネル番号により情報受信手段
１０４の受信チャンネルが予約される。

【００１３】書籍選択入力手段１０８における入力方法
としては、例えばマウスのような入力手段によって図５
に示すカーソルＫを蓄積を希望する書名の位置に移動さ
せ、その位置で実行キイー等を操作することにより、そ
の書名を入力する方法が考えられる。図５に示す網目を
付した部分は入力済の書名欄を示す。図５に示した書名
を入力することにより、図２に示した放送予定情報の中
の書籍コードと放送局を表わすチャンネル番号が指定さ
れる。書籍コードは予約コード検査手段１０９に送られ
る。この予約コード検査手段１０９において、端末側情
報蓄積手段１０６に既に蓄積されている書籍情報の書籍
コードと照合される。端末側情報蓄積手段１０６に同一
の書籍コードが存在しないことを確認すると、その書籍
コードを予約コード記憶手段１１０に記憶する。同一の
書籍コードが端末側情報蓄積手段１０６に存在する場合
は、その書籍コードは予約コード記憶手段１１０への記
憶を阻止される。

【００１４】放送予定時刻に取込みを希望する書籍情報
が放送されると、情報受信手段１０４は書籍選択入力手
段１０８で選択した書名に付随した放送チャンネル番号
により受信チャンネルを指定し、取込を希望する書籍情
報を受信する。書籍コード比較手段１０５では受信した
書籍情報に付加されている書籍コードを予約コード記憶
手段１１０に記憶している書籍コードと比較し、一致を
検出して端末側情報蓄積手段１０６に書籍情報の蓄積を
開始する。書籍情報の蓄積が終了すると、予約コード記
憶手段１１０は蓄積を終了した書籍コードを削除し、爾
後同一の書籍情報が放送されても蓄積動作することを阻
止するようにしている。

【００１５】図４は書籍コード比較手段１０５に組込ま
れた放送予定情報の判別と蓄積及び書籍コードの比較動
作及び一致検出時の書籍蓄積を行なうプログラムの概要
を示すフローチャートを示す。また図６は書籍情報出力
手段１０７に表示した書籍情報を示す。図示のように書
籍情報出力手段１０７には書籍情報を本の形式で表示す
る機能及び頁めくり、指定した頁への飛び越し機能等が
備えられている。

【００１６】図７は予約コード検査手段１０９に組込ん
だコード検査機能のプログラムの概要を示すフローチャ
ートを示す。また図８は予約コード記憶手段１１０に記
憶した蓄積を希望する書籍コードの一例を示す。図示す
るように予約コード記憶手段１１０には任意の数の書籍
コードを記憶することができ、この記憶に従って書籍情
報を自動的に蓄積動作する。尚書籍情報を蓄積した後は
先にも説明したように蓄積を終了した書籍コードは削除
され、２重に書籍情報を蓄積しないようにしている。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
利用者は書籍情報出力手段１０７に表示された放送予定
情報に従って蓄積を希望する書名を指定することによ
り、その書名の書籍情報を自動的に端末側情報蓄積手段
１０６に蓄積することができる。よって誰にでも簡単に
目的とする書籍情報を取り込むことができ、操作性のよ
い情報予約蓄積方式を提供することができる。

【００１８】また利用者は蓄積中は端末Ｘに付き添って
いる必要がない。よって蓄積中に他の仕事をすることが
でき便利である。尚、上述した放送予定情報の項目「放
送日、放送局、開始時刻、終了時刻、書籍コード、書
名、発行元、著者名」は任意であり、項目数は増えても
減ってもよい。また書籍情報のフォーマットも図３に示
した例に限らず任意である。放送予定の本の枠内の表示
形式も図５に示した例に限らず任意である。更に書籍の
選択入力の入力方法もマウスを利用する方法で説明した
が、キイーボードによる入力でもよい。

【００１９】また、端末Ｘの数や情報センタＡの数は放
送形式であるため自由である。放送する書籍情報の数も
自由である。書籍コードの振り方も任意である。更に放
送の形態も任意であり、有線放送（光ファイバ、同軸ケ
ーブル等）でも無線放送（ＵＨＦ、ＶＨＦ、衛星等）で
もよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すブロック図。

【図２】この発明の実施例に用いた放送予定情報の内容
を説明するための図。

【図３】この発明の実施例に用いた書籍情報のフォーマ
ットの一例を示す図。

【図４】この発明の実施例に用いた書籍コード比較手段
に組込んだ機能を説明するためのフローチャート。

【図５】この発明の実施例に用いた放送予定情報を表示
した例を示す正面図。

【図６】この発明の実施例に用いた書籍情報を表示した
例を示す正面図。

【図７】この発明の実施例に用いた予約コード検査手段
に組込んだ書籍コード検査機能を説明するためのフロー
チャート。

【図８】この発明の実施例に用いた予約コード記憶手段
に記憶する書籍コードの例を示す図。

【符号の説明】

１０ 情報提供者 Ａ 情報センタ Ｘ 端末 １１ 利用者 １０１ 情報入力手段 １０２ センタ側情報蓄積手段 １０３ 情報送信手段 １０４ 情報受信手段 １０５ 書籍コード比較手段 １０６ 端末側情報蓄積手段 １０７ 書籍情報出力手段 １０８ 書籍選択入力手段 １０９ 予約コード検査手段 １１０ 予約コード記憶手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 克彦 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 書籍情報を情報センタから放送によって
   端末に配送し、端末側で受信蓄積して必要なときに表示
   する情報予約蓄積方式において、 書籍情報の放送予定情報を定期的にセンタ側で放送する
   情報送信手段と、 前記放送した放送予定情報を端末側で受信する情報受信
   手段と、 前記受信した放送予定情報を表示する蓄積情報出力手段
   と、 前記表示した放送予定の書名を選択する書籍選択入力手
   段と、 前記選択した書名に付随する一意な書籍コードを記憶す
   る予約コード記憶手段と、 センタから放送された書籍情報の書籍コードが前記予約
   コード記憶手段に記憶した書籍コードと一致するか否か
   を比較する書籍コード比較手段と、 前記比較で一致した書籍コードの書籍情報のみを蓄積す
   る端末側情報蓄積手段と、 を備えたことを特徴とする情報予約蓄積方式。
2. 【請求項２】 請求項１記載の情報予約蓄積方式におい
   て、記憶した書籍コードが端末側に蓄積済みの書籍コー
   ドに一致するものがあるか否かを比較する予約コード検
   査手段と、前記比較で一致した場合に予約を拒否する手
   段を備えたことを特徴とする情報予約蓄積方式。