JPH0763526B2 - 回転ゲーム装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、データをランダムに選択する、作戦ゲーム、
チヤンスゲーム、テレビゲーム等を含む種々の異なつた
ゲームの一部として使用される回転ゲーム装置に関す
る。

〔従来の技術〕

本発明は、1981年９月29日に本発明と同じ発明者に対し
て特許された米国特許第4,291,881号に記載された“万
華鏡的・ゲーム装置”の改良に関する。前記特許で指摘
された通り、数または他のデータをランダムに選択する
装置は人類の歴史を通じてゲームに利用されてきた。ダ
イスおよび簡単なスピンナは普通にこのために使用され
る。しかしながら、そのような装置が比較的簡単である
ため、それらは制限された量のデータしか発生すること
ができない。さらに、そのような装置は見て面白いもの
ではなかつた。上記米国特許第4,291,881号には指標を
有する複数の小さいホイールがベースホイールの面に載
置され円形のハウジング内に設けられている装置が示さ
れている。ランダムなデータはベースホイールを回転す
ることにより発生する。この運動のトルクは小さいホイ
ールを反対方向に回転させる。すべてが停止すると、中
央に位置する指針は小さいホイールの一つのデータを指
示しゲームプレー等の一部としてその上の指標を選択す
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、ベースホイールに対して反対回転する多数の
小さいホイールが設けられる、進歩したデータ選択装置
に関する。本発明の目的は、装置が種々のゲームに使用
できるように小さいホイールを容易に除去でき、またゲ
ームプレーおよび／または作戦の一部が、異なつた指標
を有する異なつたホイールをベースホイールに関連した
プレーに加えまたは外すことができる装置を提供するこ
とである。本発明のさらに別の目的は、装置に使用され
る小さいホイールを収納する収納装置を有し、たとえば
ホイールをベースホイールに置くことによりそのホイー
ルをプレーに使用している時、小さいホイールのどちら
の面を選択するのに有効な装置を提供することにある。

要するに、本発明の一実施例によれば、本発明のランダ
ムに選択されるデータを発生する回転ゲーム装置は、ハ
ウジング、ハウジング内で回転可能でかつ複数の中央に
設置されたつめまたはカラーを有するベース部材、円形
の傾斜面および保持リツプを有するリテーナ部材、およ
び指標を有し一端がベース部材上に支持され他端がリテ
ーナ部材の傾斜面に支持された多数の着脱可能なホイー
ルを有する。ベース部材が停止しているとき、ホイール
は重力の影響でベース部材のつめに接触し、ベース部材
が回転しているときホイールは外方にかつリテーナ部材
の傾斜面上方に変位して遠心力の影響で保持リツプに接
触し、遠心力が減少しホイールが重力の影響によつてベ
ース部材のつめに落下するまでホイールを反対回転させ
る。

本発明の他の目的および利点は図面に基づく下記の詳細
な説明から明らかになるであろう。

〔実施例〕

図面とくに第１図ないし第５図において、本発明の装置
は円形のハウジング11を有し、ハウジング11は図示のよ
うに底部が閉鎖され頂部が開放した凹み区域12を有す
る。ニードル軸受13は円形ハウジング11の凹み区域12の
中心にその底部に固定され、上方に延びている。円形ベ
ースホイール14は中空のハンドル部材16を有し、ハンド
ル部材16はニードル軸受13に取り付けられ、円形ベース
ホイール14が円形ハウジング11に対して回転運動し得る
ように取付けられている。円形リテーナ部材17は接着剤
またはフアスナによつて円形ハウジング11に適当に取付
けられている。円形リテーナは上向きに傾斜する面18お
よび保持リツプ19を有する（第３図）。

第２図に示すように、本発明の一実施例において、カラ
ー／指示部材21が接着剤、しまり嵌めまたは他の適当な
手段により、直立するハンドル部材16に適当に取付けら
れている。部材21は一連のつめ21a、および一連の指標
指示装置、この場合指針21bを備えている。第２図に示
すように、ハンドル22は直立するハンドル部材16上に部
材21を保持している。複数の着脱可能なホイールまたは
円板23が設けられている。第１図に示すように、これら
のホイールまたは円板23は、各ホイールまたは円板の一
端部がつめ21aの一つに接触して円形ベースホイール上
に乗り、また反対側端部が円形リテーナ部材の傾斜面上
に乗るように、回転ゲーム装置に設置されている。

図面に全体的に示すように、着脱可能な各ホイールまた
は円板23はその上に指標を有する。第１図に示す代表的
指標は異なつた色（赤、青、緑、黄、紫）のホイール上
の簡単な数字であるが、指標を絵、文字、記号または他
の種類の種々の作戦または熟練ゲームプレーの要件に入
りうる可視的指標としうることは明らかである。本発明
によれば、ホイールまたは円板は反対側の面に異なつた
指標を備えることができ、ホイールまたは円板は容易に
裏返して別の面を出すことができる。図示の特殊な実施
例において、ゲーム装置は五つの別の着脱可能な円板ま
たはホイールと、対応する数のつめ21aおよび指針21bを
有する。明らかに、五つより多いまたは少ない数の着脱
可能のホイールまたは円板を設けることができる。ま
た、ゲーム装置全体がゲーム装置において一回に要する
数以上の数のホイールまたは円板を備えることも本発明
の一部である。このように、装置は、作戦またはゲーム
プレーが特定の時間に回転装置に含まれる種々の円板ま
たはホイールに依存するような、ゲームにおいて有用で
ある。好ましくは、ホイールまたは円板はその端部に突
起または組み合わせ用凹みのような特徴ある面を有し、
それらは特殊のゲームに役立つようにホイールまたは円
板の積み重ねを容易にする。

望むならば、円形リテーナ17の傾斜面もゲームプレーに
入るかまたはそれを決定する指標を備えることができ
る。これは第２図に全体的に示され、この面の簡単な一
部は英・数字の表示を備えている。円板またはホイール
23の場合、円形リテーナの傾斜面は実際に装置が関連す
るゲームプレーに入るかまたはそれを決定するものとな
りうる。

第１図ないし第５図によつて本発明の作用を説明する。
装置が停止または休止しているとき、要素の相対的関係
は第１図ないし第３図に示されている。すなわち、着脱
可能なホイールまたは円板23はつめ21aに接触し、指示
要素21bは各ホイールまたは円板上の特定の区域を指示
する。装置はハンドル22を手でつかみ円形ベースホイー
ル14を回転することによつて作動される。ベースホイー
ル14が一方または他方に回転するとき、各円板またはホ
イール23はベースホイール14の回転とは反対に回転され
る。さらに、ベースホイール14の回転および円板または
ホイール23の反対回転から生ずる遠心力は、円板または
ホイール23を第４図および第５図に示すように円形リテ
ーナ部材の傾斜面18を上昇させ、ホイールまたは円板23
は保持リツプ19に接触する。ホイールまたは円板23はそ
れらの端部の一方が第４図および第５図においてはなお
ベースホイール14に接触している。そのため、ホイール
または円板23を物理的に円形リテーナ部材の周りにベー
スホイールの回転と同じ方向に回転させ、一方それぞれ
の円板はそれぞれの円板の端部が保持リツプ19と接触し
ているため同時に反対方向に回転する。この運動の組み
合わせは、円板またはホイールの最終的位置のランダム
さを増加し、視覚的効果を面白くし、そこでホイールま
たは円板上に種々の指標を設けることによりまつたく別
のものとすることができる。

第４図において、円形リテーナはR,G,B,Yのラベルを付
した部分を有する。これはまさに、もし望むならば、特
定の指標または色の部分をこの面に設けることができ
（かつ／または面を一層広く拡大し）ゲームプレーの一
部としてインジケータ部材21上の指針と共働しうること
を示している。

ベースホイール14の回転が遅くなると、円板またはホイ
ール23の回転も明らかに遅くなり、最終的に重力の作用
により傾斜面18の下に落下して、つめ21aに接触し、指
針21bは第1,3図に示すように、ホイールまたは円板の特
定の区域または指標を指示する。

もちろん、第１図ないし第５図は本発明の一実施例を示
すにすぎないことを理解すべきである。たとえば、ベー
スホイール14を手で動かす代わりに小さいモータ等によ
つて回転する装置を設けることができる。別の例とし
て、ホイールまたは円板よりも少ない指針21bを設け、
その円板またはホイールを指針がゲームプレーの一部の
形式として指示することもできる。種々のプラスチツク
が、種々の回転要素の材料として選択しうることは明ら
かであるが、木および金属のような他の材料も適してい
る。明らかに、装置は、ボード等を含むゲームの一部で
ある比較的小さい卓上型からたとえばテレビゲームシヨ
ーに使用するきわめて大型まで、種々の大きさに構成す
ることができる。装置は遊園地の乗物としても有用であ
る。また図面には、ホイールまたは円板23の種々の区域
または指標の一つを選択または指示するため機械的指針
が示されているが、つめ近くに光要素を設け、円板また
はホイールの透明区域と共働して円板またはホイール上
の選択された区域または指標を照明することも適当であ
る。しかして、“指針装置”なる語が使用されるときそ
れはホイールまたは円板の指標または区域を選択する機
械的、光学的または電気的機構のいずれかを指すことを
意図している。これらのおよび多くの他の変形は本発明
の基本的構想から離れることなく実施しうるものであ
る。

第６図ないし第８図を見ると本発明の別の実施例が示さ
れ、ホイールまたは円板23用収納室が設けられ、その室
は実際にゲームプレーにかかわりかつその一部をなして
いる。たとえば第６図に示すように広いベース26が設け
られ、第１図ないし第５図の装置が広いベースの中央に
取付けられている。第６図ないし第８図に示す特殊な実
施例において、複数の（８個の）収納室27が広いベース
26の周りに配置されている。この特殊な実施例におい
て、各収納室27は、本体27aと、スナツプふた27cによつ
て本体27aにスナツプ止めされるように適当に配設され
た、蝶着ふた27bを有する。また、第７図および第８図
に示すように、各収納室はピボツト28によつて広いベー
ス26に取付けられ、全収納室は回転または旋回可能であ
る。

作用において、収納室27は回転ゲーム装置が使用されて
いないときホイールまたは円板23を収納するため使用で
きることは明らかである。また、収納室は回転ゲーム装
置が使用されている間たとえば回転装置に取付けられる
より多くのホイールまたは円板があるゲームにおいて、
ホイールまたは円板を収納することができる。上記のよ
うに、本発明の装置は、回転装置に置かれた特殊なホイ
ールまたは円板がゲームプレーの一部を構成するような
ゲームプレーに適用可能であり、ゲームプレーの或る部
分では作戦またはチヤンスのいずれかを通してどのホイ
ールまたは円板が回転装置にあるか決定される。第６図
ないし第８図に示すような“回転可能な”収納室はゲー
ムプレーのさらに他の要素を可能にする。とくに、一つ
以上のホイールまたは円板を収納室に設置可能であり、
収納室は各ホイールまたは円板の二つの側面の一方また
は他方をランダムに露出するように回転される。他の大
きさのある目的物（たとえば図面、おもちゃの車等）を
選択的に収納室に置くことも可能である。これはどのゲ
ームに本発明の装置が使用されるにしても、明らかにゲ
ームプレーの一部を構成する。

本発明の装置が使用されるゲームのバラエテイおよび構
成はゲーム開発者の創造性およ想像力のみによつて制限
される。すなわち、本発明の回転ゲーム装置は、ホイー
ルまたは円板23、それらの指標等に関連するルールおよ
びゲームプレーのアウトラインを構成することによつ
て、本質的に全ゲームを構成する。また、本発明の回転
ゲーム装置は、ボードおよび／またはカード等を有する
ゲームの一部であってもよく、回転装置は回転、前進、
チヤンスの選択等においてゲームプレーに関与する。た
とえば、プレイヤーのホイールまたは円板のどれが回転
装置に置かれるかの選択はプレイヤーのゲーム作戦上の
問題であり、明らかにホイール上の選択された指標は回
転ゲーム装置を回転することにおけるチヤンスの機能を
果す。

以上、本発明の特殊な実施例を記載したが、多くの他の
実施例および変形が発明の範囲内に存在することは明ら
かである。したがつて、実施例の記載は限定的のものと
解すべきでなく、特許請求の範囲の記載が本発明の範囲
を決定するものと考えるべきである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、小さいホイールを容易に除去でき、ゲ
ームプレーおよび／または作戦の一部が異なつた指標を
有する異なつたホイールをベースホイールに関連してプ
レーに出し入れできることにより、種々のゲームに使用
できるゲーム装置がえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は停止中の本発明一実施例装置の上面図で、小さ
いホイールが位置決めカラーおよび指標選択装置を有す
る中心部材に接触している状態を示す図、第２図は第１
図の機構の展開図で、機構の種々の要素の相互関係を示
す図、第３図は第１図の３−３線に沿う部分断面図、第
４図は運動中の装置を示す第１図と同様の上面図で、ベ
ースホイールおよび小さいホイールは反対回転している
状態を示す図、第５図は第４図の５−５線に沿う断面
図、第６図は収納／円板側面選択機構が設けられた本発
明の別の実施例を示す図、第７図は第６図の収納／円板
側面選択機構の一つの断面図で、円板を出し入れする蝶
着された頂部を示す図、第８図は第７図と同様であるが
円板側面をランダムに選択する収納／選択機構の取り付
けを示すである。 11……ハウジング、12……凹んだ区域、13……ニードル
軸受、14……円形ベースホイール、16……ハンドル部
材、17……円形リテーナ部材、18……傾斜面、19……保
持リツプ、21……カラー／指針部材、21a……つめ、21b
……指針、22……ハンドル、23……小さいホイール、26
……広いベース、27……収納室、27a……室本体、27b…
…ふた、28……ピボツト。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ランダムに選択されるデータを発生する回
   転ゲーム装置であつて、ハウジングと、前記ハウジング
   内で回転可能でかつ中央に設置された複数のつめまたは
   カラーを有するベース部材と、円形の傾斜面および保持
   リツプを有するリテーナ部材と、指標を有し一端がベー
   ス部材上に支持され他端が前記リテーナ部材の傾斜面に
   支持された複数の着脱可能なホイールを有し、ベース部
   材が停止しているときホイールはベース部材のつめに重
   力の作用により接触し、ベース部材が回転しているとき
   ホイールは外向きにかつリテーナ部材の傾斜面に沿い上
   方に変位して遠心力の作用によつて保持リツプに接触
   し、ホイールが重力の作用によりベース部材のつめに落
   下する程度に遠心力が減少するまでそれぞれホイールを
   反対方向に自転させながら、前記ベース部材の運動方向
   の回転をさせる前記回転ゲーム装置。
2. 【請求項２】指標指示装置はつめの一部として設けられ
   ホイールが前記つめに接触するときホイールの少なくと
   も一つの上の指標を選択する請求項１記載の回転ゲーム
   装置。
3. 【請求項３】前記着脱可能なホイールはそれらの両面に
   指標を備え、ホイールの一方または他方の面の指標はゲ
   ームプレーにもち込まれ、その面はホイールがゲーム装
   置の所定位置にあるとき見ることができる請求項１記載
   の回転ゲーム装置。
4. 【請求項４】一時に装置に置きうるホイールの数をこえ
   る着脱可能なホイールを有し、それにより装置に置かれ
   るホイールの選択がゲームプレーの一部となりうる請求
   項１記載の回転ゲーム装置。
5. 【請求項５】前記リテーナ部材はその周囲または保持リ
   ツプにも指標を備え、ゲームプレーの一部となりうる請
   求項１記載の回転ゲーム装置。
6. 【請求項６】前記ホイールは容易に重ねうるようにその
   周囲に突起または凹みを有する請求項１記載の回転ゲー
   ム装置。
7. 【請求項７】複数の指標指示装置が前記つめの一部とし
   て設けられ、同時に前記複数のホイールの上の指標を選
   択する請求項２記載の回転ゲーム装置。
8. 【請求項８】前記ハウジングは複数の着脱可能なホイー
   ル収納室を有し、着脱可能なホイールまたは回転ゲーム
   装置の一部を構成する他の大きさのある目的物を収納す
   る請求項１記載の回転ゲーム装置。
9. 【請求項９】着脱可能なホイール収納室は頂部に蝶着さ
   れた頂壁を有し、収納室はそれ自体前記ハウジングに蝶
   着され、それにより収納室が収納室に収容されたホール
   部材をランダムにひっくり返すように回転し、ゲームプ
   レーの一部としてホイール部材の一方または他方の側面
   を選択する請求項１記載の回転ゲーム装置。
10. 【請求項１０】ランダムに選択されるデータを発生する
    回転ゲーム装置であつて、凹所を有する円形ハウジング
    と、そのハウジングの凹所内においてハウジングによつ
    て支持された軸受装置上で回転することができ、前記軸
    受装置に嵌合する直立するハンドルを有するベース部材
    と、前記凹所上方に前記ハウジングに取付けられ、傾斜
    面およびリツプを有するリテーナと、直立するハンドル
    部材に取付けられかつ複数のつめを有するカラー部材
    と、指標を有し一端が前記リテーナ上にまた一端がベー
    スホイール上に支持される小さいホイール部材とを有
    し、それにより前記ベースホイールが停止しているとき
    複数のホイール部材は前記カラー部材のつめに重力の作
    用により押し付けられて接触し、前記ベースホイールが
    回転しているとき前記ホイール部材は遠心力の作用によ
    り外向きに変位してそれらの外端は前記円形リテーナの
    リツプに接触し、ホイール部材を前記ホイールの運転方
    向に回転させるとともに、それらの回転方向および前記
    ベース部材の回転方向にたいして反対方向に自転させる
    回転ゲーム装置。