JPH0763297A - 雲台の平衡装置 - Google Patents
雲台の平衡装置Info
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- JPH0763297A JPH0763297A JP13464694A JP13464694A JPH0763297A JP H0763297 A JPH0763297 A JP H0763297A JP 13464694 A JP13464694 A JP 13464694A JP 13464694 A JP13464694 A JP 13464694A JP H0763297 A JPH0763297 A JP H0763297A
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Abstract
な構造で発生させ、搭載したカメラ、ビデオカメラ、ム
ービーカメラ等の撮影機器を安定かつ円滑に傾動させ、
また、種々の重量の撮影機器にも容易に復元力を対応さ
せる。 【構成】傾動時に回転力に釣り合う適正な復元力を発生
し、安定かつ円滑に傾動させる雲台の平衡装置におい
て、水平軸7と、基部1に対して垂直に配設した縦軸2
の内部に配置され、前記水平軸に水平移動自在に支持さ
れた左右一対のホルダー8a,8bと、これらのホルダ
ー間に水平方向に支持された少なくとも一つの圧縮され
た弾性体10と、少なくとも一方のホルダー8aと連結
し、傾動時にはそのホルダーとともに縦軸内部内側に水
平移動するガイドピン13と、周縁端部にガイドピンの
側面と当接する湾曲面を有し、かつ縦軸に傾動自在に支
持された支柱3に接続され、この支柱とともに回動し、
傾動時には前記湾曲面によりガイドピンを縦軸内部内側
に水平方向に押し込み、ホルダー間に弾性体をさらに圧
縮させる回動部材15とを設ける。
Description
するものである。さらに詳しくは、この発明は、傾動時
の回転力と釣り合う適正な復元力を簡便な構造で発生さ
せ、搭載したカメラ、ビデオカメラ、ムービーカメラ等
の撮影機器を安定かつ円滑に傾動させることができ、し
かも種々の重量の撮影機器にも容易に復元力を対応させ
ることのできる雲台の平衡装置に関するものである。
にカメラ、ビデオカメラ、ムービーカメラ等の撮影機器
を固定するとともに、傾動および水平回転を円滑かつ自
在に行うための装置として、雲台が広く用いられてきて
いる。雲台の中には、搭載した撮影機器を下方に傾動さ
せた時に、撮影機器が急激に回転し落下するのを防止す
るために、平衡装置を内蔵したものが知られてもいる。
器の重心の移動により発生する回転力と釣り合う復元力
を、バネ等の弾性体により発生させるものであり、この
回転力と平衡する復元力により、撮影機器の落下を防止
し、安定かつ円滑に傾動を行わせ、その操作性を良好な
ものとしている。このような雲台の平衡装置について
は、たとえば特公平2−27560 号公報、実公平3−1303
7 号公報などに記載された装置がこれまでに提供されて
いる。しかしながら、これらの装置においては、いずれ
も雲台の傾動にともなって偏心して回転するクランクや
カムを用いており、その設計には種々の因子を考慮しな
ければならず、設計が面倒であるとともに難しく、ま
た、装置構造が複雑でもあり、コスト高となり、しかも
操作性も余り良好なものとは言えなかった。
されたものであり、従来の雲台の平衡装置の欠点を解消
し、傾動時の回転力と釣り合う適正な復元力を簡便な構
造で発生させ、搭載したカメラ、ビデオカメラ、ムービ
ーカメラ等の撮影機器を安定かつ円滑に傾動させること
ができ、しかも種々の重量の撮影機器にも容易に復元力
を対応させることのできる、新しい雲台の平衡装置を提
供することを目的としている。
を解決するものとして、傾動時に回転力に釣り合う適正
な復元力を発生し、安定かつ円滑に傾動させる雲台の平
衡装置であって、水平軸と、基部に対して垂直に配設し
た縦軸の内部に配置され、前記水平軸に水平移動自在に
支持された左右一対のホルダーと、これらのホルダー間
に水平方向に支持された少なくとも一つの圧縮された弾
性体と、少なくとも一方のホルダーと連結し、傾動時に
はそのホルダーとともに縦軸内部内側に水平移動するガ
イドピンと、周縁端部にガイドピンの側面と当接する湾
曲面を有し、かつ縦軸に傾動自在に支持された支柱に接
続され、この支柱とともに回動し、傾動時には前記湾曲
面によりガイドピンを縦軸内部内側に水平方向に押し込
み、ホルダー間に弾性体をさらに圧縮させる回動部材と
からなることを特徴とする雲台の平衡装置を提供する。
し、弾性体の弾性力を調節する調節ツマミを支柱前面部
に回転自在に配置するとともに、前記ネジ部材に対応す
るネジ穴を水平軸の一端部に形成し、調節ツマミの回転
によりネジ部材をネジ穴に挿脱自在として水平軸を水平
方向に移動自在とし、さらに、ネジ穴と反対側の水平軸
の端部にガイドピンを設けないホルダーを接続し、調節
ツマミの回転による水平軸の水平移動にともなわせてそ
のホルダーを水平移動させ、ガイドピンを接続したホル
ダーとの間に弾性体をさらに圧縮し、弾性体の弾性力を
調節することを好ましい態様の一つとしている。あるい
はまた、支柱前面部に配置され、弾性体の弾性力を調節
する調節ツマミを水平軸に固定し、この調節ツマミとと
もに水平軸を回転自在とし、かつ水平軸の端部外周面に
ネジ部を形成するとともに、このネジ部と噛み合う別の
ネジ部を回動部材内周面に設け、調節ツマミの回転によ
り回動部材を支柱に接続したまま水平移動させ、ガイド
ピンを介してホルダー間に弾性体をさらに圧縮し、弾性
体の弾性力を調節することを好ましい態様としてもい
る。
ーとの間に、ホルダー間に配置された弾性体とは別の弾
性体を配設し、この弾性体でホルダーを縦軸内部内側に
押圧することをも好ましい態様の一つとしている。
部に対して垂直に配設した縦軸の内部に配置され、前記
水平軸に水平移動自在に支持された左右一対のホルダー
と、これらのホルダー間に水平方向に支持された少なく
とも一つの圧縮された弾性体と、少なくとも一方のホル
ダーと連結し、傾動時にはそのホルダーとともに縦軸内
部内側に水平移動するガイドピンと、周縁端部にガイド
ピンの側面と当接する湾曲面を有し、かつ縦軸に傾動自
在に支持された支柱に接続され、この支柱とともに回動
し、傾動時には前記湾曲面によりガイドピンを縦軸内部
内側に水平方向に押し込み、ホルダー間に弾性体をさら
に圧縮させる回動部材とから構成するものである。この
ような構成とすることによって、傾動時の回転力と釣り
合う適正な復元力を簡便な構造によって実現することが
できる。カメラ、ビデオカメラ、ムービーカメラ等の撮
影機器を安定かつ円滑に傾動させることができ、その操
作性は良好となる。製造も簡便かつ容易となり、コスト
の低減が図れる。
は、支柱前面部に回転自在な調節ツマミを配置し、この
調節ツマミの回転によりホルダー間に弾性体をさらに圧
縮し、復元力の大きさを撮影機器の重量等に合わせて適
宜に調節することができる。種々の撮影機器への対応が
容易となる。さらにこの発明の雲台の平衡装置では、縦
軸とホルダーとの間に、ホルダー間に配置された弾性体
とは別の弾性体を設けることができ、上記した調節ツマ
ミによる復元力の調節を補助することができる。この縦
軸とホルダーとの間に設ける弾性体の弾性力によって調
節ツマミの回転力を軽減させることができ、軽い回転力
でも調節ツマミは回転し、調節ツマミの回転操作がスム
ーズとなる。
の雲台の平衡装置についてさらに詳しく説明する。図1
は、この発明の雲台の平衡装置の一実施例を示した断面
図である。この図1に示した例においては、雲台本体の
基部(1)に対して縦軸(2)を垂直に配設し、一体と
している。縦軸(2)の左右両側には、中央部に開口を
有するキャップ(3)を固定しており、このキャップ
(3)の中央開口部にベアリング(4)を介して支柱
(5)を接続している。この左右一対の支柱(5)の上
部には、カメラ、ビデオカメラ、ムービーカメラ等の撮
影機器を取り付けるためのカメラ台(6a)およびカメ
ラ取付プレート(6b)を設けている。このようにし
て、左右一対の支柱(5)が、縦軸(2)のキャップ
(3)に支持されて垂直方向に傾動し、撮影機器の傾動
が可能となる。
に、支柱(5)の傾動の中心軸と一致する水平軸(7)
を配置している。この水平軸(7)は、後述するよう
に、水平方向にのみ移動自在としている。また、縦軸
(2)に設けたキャップ(3)の内部に、左右一対のホ
ルダー(8a)(8b)を水平軸(7)上にスライド移
動自在に配設している。ホルダー(8a)(8b)の間
には、これらを水平方向に貫通する複数のシャフト
(9)を同軸上に設けている。これらのシャフト(9)
は、その両端部において縦軸(2)のキャップ(3)に
固定され、ホルダー(8a)(8b)の回転を不能にし
ている。また、シャフト(9)の周囲には、左右両端部
をそれぞれホルダー(8a)(8b)に接続したスプリ
ング(10)を配設している。これらのスプリング(1
0)は、ホルダー(8a)(8b)間に圧縮され、その
弾性力は、左右一対のホルダー(8a)(8b)を外側
に押圧するように作用する。このため、左側のホルダー
(8a)は、水平軸(7)の左端部に設けた座金(1
1)にベアリング(12)を介して当接する。以上のシ
ャフト(9)およびスプリング(10)の個数について
は特に制限はなく、単数または複数の任意とすることが
できる。搭載する撮影機器の重量等に応じて適宜な数と
することができる。一方、右側のホルダー(8b)に
は、その側部にガイドピン(13)を上下に一本ずつベ
アリング(14)を介して連結し、ホルダー(8b)と
一体的にガイドピン(13)を水平軸(7)上に水平移
動自在としている。ガイドピン(13)は、この図1の
例のように上下に一本ずつ設ける他、上下いずれかに一
本とすることもできる。また、上下方向ばかりでなく、
水平方向に設けてもよい。その本数も単数または複数の
任意とすることができる。
3)の側面に当接する周縁端面を有する回動部材(1
5)を、傾動自在とした右側の支柱(5)に固定してい
る。この回動部材(15)は、傾動時に、ガイドピン
(13)をホルダー(8b)とともに縦軸(2)のキャ
ップ(3)の内側に水平方向に押し込むためのものであ
る。また、回動部材(15)の周縁端面は、ホルダー
(8a)(8b)間に水平方向に設けたスプリング(1
0)の弾性力により確実にガイドピン(13)の側面に
当接する。
を示した平面図、断面図および側面図である。たとえば
この図2に示したように、回動部材(15)は、図1に
例示したガイドピン(13)の側面に接する周縁端部
に、平滑でなめらかな起伏を有する湾曲面(16)を形
成している。この湾曲面(16)は、図2の例を展開し
て示した図3の例のように、前に90°、後ろに75°
を傾動の限界として、90°周期で起伏が繰り返す湾曲
面とすることができる。すなわち、この図3の例におい
ては、前に90°、後ろに75°を傾動の限界とし、前
後の傾動限界に対応させて山部(17)を設け、傾動し
ない状態には谷部(18)を対応させ、これらの山部
(17)および谷部(18)をそれぞれ90°周期で設
けている。こうすることにより、前後に傾動するに従っ
て、ガイドピン(13)の側面に接触する湾曲面(1
6)を、谷部(18)から山部(17)へとなめらかに
変化させ、ガイドピン(13)を縦軸(2)のキャップ
(3)の内側、すなわち図1の左方向へ水平に移動させ
ることができる。また、このような周期面とすることに
より、山部(17)と谷部(18)とを図2aに例示し
たように回転対称に配置することも可能である。図1の
例のようにガイドピン(13)を対称配置する場合に、
傾動時にこれらのガイドピン(13)の側面に接しつ
つ、ガイドピン(13)を水平方向に同じ距離だけ縦軸
(2)のキャップ(3)の内側に押し込むことができ
る。もちろん、回動部材(15)周縁端部の湾曲面(1
6)の形状についてはこれら図2および図3の例に限定
されることはない。ガイドピン(13)の配置位置や個
数、水平方向の移動距離等に応じて適宜な形状とするこ
とができる。たとえば前後に90°ずつの傾動に対応さ
せて湾曲面(16)の形状を設計することも可能であ
る。
(5)の前面部にベアリング(19)を介して調節ツマ
ミ(20)を回転自在に配設している。この調節ツマミ
(20)は、復元力の大きさを搭載する撮影機器の重量
に応じて適当に調節するためのものである。この調節ツ
マミ(20)には、先端部にネジ部を有するネジ部材
(21)を連結している。一方、水平軸(7)の右端内
周部には、そのネジ部材(21)のネジ部と噛み合う別
のネジ部を有するネジ穴を形成し、かつ右側先端部を支
柱(5)の中央部に形成した空間(22)のキー溝(2
3)に摺動自在に接続している。こうすることにより、
調節ツマミ(20)を回転させると、ネジ部材(21)
が調節ツマミ(20)とともに回転し、水平軸(7)の
ネジ穴に噛み込まれ、水平軸(7)が空間(22)方
向、すなわち図1の右方向に水平に移動する。すると、
左側のホルダー(8a)が水平軸(7)左端部の座金
(11)にともなわれてシャフト(9)に沿って右方向
に水平移動する。このホルダー(8a)の右方向への移
動により、スプリング(10)が左右一対のホルダー
(8a)(8b)間においてさらに圧縮され、スプリン
グ(10)の弾性力が強められ、傾動時に発生させる復
元力を大きくすることができる。搭載する撮影機器の重
量が重い時などに、傾動時の回転力に釣り合うように復
元力を大きくすることができ、撮影機器の重量に応じた
適正な復元力とすることができる。このような復元力の
調節は撮影機器搭載時、あるいは非搭載時、さらには傾
動時の任意の時期に行うことができる。その操作は簡便
である。
置は次のように作動する。すなわち、カメラ、ビデオカ
メラ、ムービーカメラ等の撮影機器を、カメラ取付プレ
ート(6b)を介してカメラ台(6a)に据え付け、前
あるいは後ろに撮影機器を傾動させると、支柱(5)が
傾動し、これと同時に回動部材(15)が回動する。支
柱(5)の傾動により水平軸(7)が座金(11)およ
び調節ツマミ(20)とともに回動するが、ベアリング
(12)(19)の存在によりその回動はスムーズに行
われ、また、その回動の影響を他の部材に与えずに済
む。一方、回動部材(15)周縁端部の湾曲面(16)
は、図2および図3に例示したように、初期状態には谷
部(18)がガイドピン(13)の側面に当接している
が、傾動にともなって山部(17)方向に回動し、ガイ
ドピン(13)を図1の左方向に水平方向に押し込む。
回動部材(15)の湾曲面(16)は、なだらかに谷部
(18)から山部(17)に移行するため、ガイドピン
(13)は徐々に水平軸(7)上を左方向に水平移動す
る。ガイドピン(13)の水平移動は、ベアリング(1
4)によりスムーズに行われる。このガイドピン(1
3)の水平移動と一体的に右側のホルダー(8b)が、
水平軸(7)上をシャフト(10)に沿って左方向に水
平移動する。このホルダー(8b)の左方向への水平移
動によって、左側のホルダー(8a)との間にスプリン
グ(10)が徐々にさらに圧縮され、弾性力が大きくな
る。このように、撮影機器の傾動にともなってスプリン
グ(10)はさらに圧縮され、弾性力を増していき、復
元力が大きくなる。撮影機器の傾動が大きくなると、そ
の重心の移動により回転力が大きくなるが、上記の通
り、復元力も回転力と釣り合うように大きくなるため、
撮影機器がいかなる傾動状態にあっても回転力と復元力
は常に釣り合い、撮影機器が急に回転し落下するのを防
止することができる。しかも復元力は、前記の通りに、
撮影機器の重量等に対応して調節することができ、種々
の撮影機器に容易に対応することができる。一方、撮影
機器を元の状態に戻すと、支柱(5)の復帰にともなっ
て回動部材(15)が上記とは逆方向に回動し、スプリ
ング(10)の弾性力によりガイドピン(13)がホル
ダー(8b)とともに押し戻され、その側面を回動部材
(15)の周端側部の湾曲面(16)に接したまま図1
の右方向に水平に戻る。これと同時に、スプリング(1
0)の弾性力は次第に小さくなり、復元力も回転力に対
応して小さくなる。傾動状態に対応した復元力となり、
この復元力は常時回転力と釣り合う。このように、この
発明の雲台の平衡装置は、傾動時に回転力と釣り合う適
正な復元力を発生することができ、撮影機器の安定かつ
円滑な傾動が得られる。その操作性も良好となる。しか
もそれを前記の通りの簡便な構造によって実現すること
ができ、雲台の製造も簡便かつ容易となり、コストの低
減が図れる。
例を示した断面図である。この図4の例においては、ガ
イドピン(13)をその両端部においてベアリング(1
4)を介して右側のホルダー(8b)に連結し、回動部
材(15)によるガイドピン(13)の水平移動をより
安定なものとしている。その他の構成は図1の例と同様
としている。この図2では、シャフト(9)およびスプ
リング(10)を省略して図示しているが、これらは図
1の例と同様に左右一対のホルダー(8a)(8b)間
に水平方向に設けられている。また、キー溝(23)も
空間(22)の内周部に設けられている。
別の例を示した断面図である。この図5の例において
は、縦軸(2)のキャップ(3)の内部に配置した左右
一対のホルダー(8a)(8b)の両方の側部に、上下
に一本ずつ配置したガイドピン(13a)(13b)を
連結している。また、これらのガイドピン(13a)
(13b)の側面に当接する湾曲面を周縁端部に有する
2つの回動部材(15a)(15b)を、水平軸(7)
上に対向配置している。これらの回動部材(15a)
(15b)は、傾動自在な支柱(5)に対して水平方向
に移動自在に接続している。また、これらの回動部材
(15a)(15b)は、調節ツマミ(20)の回転に
より水平移動するようにしている。すなわち、この図5
の例においては、水平軸(7)は、図1および図4の例
と異なり、水平方向には移動せず、単に回転自在のみと
している。調節ツマミ(20)は、水平軸(7)の右端
部に固定されており、この調節ツマミ(20)の回転に
より水平軸(7)が回転するようにしている。また、水
平軸(7)の両端部の外周面には、ネジ部(24a)
(24b)を形成しており、しかもこれらのネジ部(2
4a)(24b)に設けたネジの方向を互いに逆向きと
している。一方、ネジ部(24a)(24b)と対向す
る回動部材(15a)(15b)の内周面には、それら
のネジ部(24a)(24b)と噛み合う別のネジ部を
設けている。このため、調節ツマミ(20)を回転する
と、水平軸(7)が回転し、この水平軸(7)の回転に
ともなって、回動部材(15a)(15b)が水平軸
(7)上を水平移動する。また、ネジ部(24a)(2
4b)のネジの向きを互いに逆方向としているため、回
動部材(15a)(15b)は相対的に水平軸(7)上
を水平移動する。このような回動部材(15a)(15
b)の相対的な水平移動により、これを連結したホルダ
ー(8a)(8b)もシャフト(10)に沿って相対的
に水平移動し、それらの間にスプリング(10)をさら
に圧縮することができる。復元力の大きさを撮影機器の
重量等に応じて適正に調節することができる。
復元力は、図1および図4に示した例と同様に、回転力
に応じて変化し、常時釣り合い状態が保たれる。この図
5の例の場合には、左右両方の回動部材(15a)(1
5b)が傾動にともなって回動し、ガイドピン(13
a)(13b)を縦軸(2)のキャップ(3)の内側に
水平に押し込み、ホルダー(8a)(8b)を内側にシ
ャフト(10)に沿って水平移動させ、スプリング(1
0)を圧縮することができる。傾動による回転力の増大
に釣り合いながら復元力も大きくなる。一方、撮影機器
を元の状態に戻す時には、支柱(5)の復帰と同時に回
動部材(15a)(15b)が上記とは逆方向に回動
し、また、スプリング(10)の弾性力によりホルダー
(8a)(8b)が縦軸(2)のキャップ(3)方向に
押し戻され、ガイドピン(13a)(13b)が回動部
材(13a)(13b)周縁端部の湾曲面に当接したま
ま元の位置まで水平移動する。これと同時に、回転力の
減少にともなって復元力が小さくなり、釣り合い状態が
保持される。
にまた別の例を示した断面図である。この例の平衡装置
は、図1に例示した装置と基本的な構成において共通し
ているが、図1に示した左側のキャップ(3)は、縦軸
(2)と一体化されている。これらの縦軸(2)の左側
および下側に雲台の制動装置(25)が連結されて雲台
が組み立てられている。
において左側に位置するホルダー(8a)と図1の例の
左側のキャップ(3)に相当する縦軸(2)の左側面と
の間に、上記したスプリング(10)とは別の弾性体と
してのスプリング(26)が配設されている。このスプ
リング(26)は、ホルダー(8a)を図6の右側、す
なわちホルダー(8b)方向に押圧するように、その弾
性力が作用するようにしている。このようなスプリング
(26)を設けることによって、調節ツマミ(20)に
よる復元力を調節操作をスムーズなものとすることがで
きる。スプリング(26)は、上記の通り、ホルダー
(8a)をホルダー(8b)方向に押圧するため、調節
ツマミ(20)を回転させて水平軸(7)を図6の右側
に水平移動させ、スプリング(10)による復元力を大
きくする際には、その移動を補助するように作用する。
このため、調節ツマミ(20)を回転させる回転力が軽
減され、さほど大きな力でなくとも調節ツマミ(20)
を楽に回すことができる。一方、復元力を小さくする際
には、スプリング(10)の弾性復元を妨げることなく
スプリング(26)は圧縮される。これと同時に、スプ
リング(10)の急激な伸びが緩和される。このため、
ガイドピン(13)や回転部材(15)などに加わる応
力が緩和され、その寿命を長くし、操作信頼性を安定に
確保するのにも好適となる。
の配設は、この図6の例に限定されることはなく、図6
の右側のホルダー(8b)とキャップ(3)との間に設
けることも可能である。その個数についても特に制限は
なく、たとえば傾動時に発生させる復元力の大きさ等に
対応して適宜な数とすることができる。たとえば以上に
示したこの発明の雲台の平衡装置は、図6にも例示した
ように、制動装置(25)との組合せが可能であり、こ
のような組合せによって多機能を有する雲台が実現され
る。
の水平回転および傾動時の回転速度を適宜な大きさに変
更させることを可能とするものである。縦軸(2)の下
部に設けた制動装置(25)は水平回転用のものであ
り、縦軸(2)の左側に隣接して設けた制動装置(2
5)が傾動用である。この制動装置(25)には、同軸
上に配置された複数の突片(31)を内底面に有するケ
ース体(32)が備えられ、このケース体(32)の内
部に制動円板(33)がその突片(31)方向に移動自
在に配置されている。制動円板(33)には、ケース体
(32)と同様に、同軸上に配置された複数の突片(3
4)が設けられており、この突片(34)は、ケース体
(32)の突片(31)の間および最外部の突片とケー
ス体(32)の内側面との間に挿入されるようにしてい
る。また、制動円板(33)には、突片(34)および
その間の底面に貫通穴(35)(36)が、突片(3
4)の方向に形成されている。水平回転用の制動装置
(25)の場合には、制動円板(33)が、雲台の回転
とともに回転するように接続されており、一方、傾動用
の制動装置(25)ではケース体(25)が回動するよ
うに接続されている。
り、内部の密閉空間にグリース等の粘性流体が充填され
ている。このように、粘性流体が封入されたケース体
(32)において、制動円板(33)またはケース体
(32)自体が、水平回転または傾動とともなって回転
または回動することにより粘性抵抗が発生し、この抵抗
が雲台の水平回転または傾動に対して制動力として作用
するのである。
装置(25)においては、支軸(37)に沿って制動円
板(33)がスライド移動するようにしており、ケース
体(32)内での制動円板(33)の配置位置を変更さ
せることで制動力の大小を調節可能にしてもいる。つま
り、ケース体(32)および制動円板(33)にそれぞ
れ設けた突片(31)(34)の噛合い量を大きくする
ことによって制動力を大きくすることができ、噛合い量
を小さくすることによって制動力は小さくなる。このよ
うな噛合い量の変更は、制動円板(33)のスライド移
動で実現される。また、制動円板(33)のスライド移
動に際しては、ケース体(34)の内部に充填された粘
性流体が、制動円板(33)の突片(34)およびその
間の底面に形成された貫通穴(35)(36)を通して
移動し、制動円板(33)のスライド移動を妨げること
はない。
8)を介してスライド軸(39)に接続されており、ま
た、支軸(37)の側面部にピン(38)が貫通する長
穴(40)が設けられ、この長穴(40)の長さを移動
限界としてスライド軸(39)が、ピン(38)を介し
て制動円板(33)を支持しながら、支軸(37)の内
側面に沿ってのスライド移動を可能としている。そし
て、スライド軸(39)は、雲台の表面部に設けた操作
ツマミ(41)に回転力伝達機構(42)を介在させて
接続されている。このため、制動力の変更は、この操作
ツマミ(41)を回転させることで行うことができる。
えられており、操作ツマミ(41)の回転をそのネジ部
を通じてスライド軸(39)に伝え、スライド軸(3
9)の先端部を進退させるようにしている。このような
スライド軸(39)の先端部の進退に関して、回転力伝
達機構(42)は、水平回転用と傾動用とで若干相違し
ている。水平回転用の制動装置(25)の場合には、ネ
ジ部を直接スライド軸(39)の先端部に接続すること
が不可能なため、垂直面内で回動するドラッグ作動板
(43)を設け、ネジ部の水平方向の移動をスライド軸
(39)の垂直方向の移動に変更させている。一方、傾
動用の制動装置の場合には、回転力伝達機構(42)の
ネジ部を直接スライド軸(39)の先端部に接続してい
る。
を組み合わせることによって、雲台の操作性はより向上
する。もちろんこの発明は、以上の例によって限定され
るものではない。弾性体の種類や個数、ガイドピンの配
置位置や個数、また、ホルダーおよび回動部材の形状等
の細部については様々な態様が可能であることはいうま
でもない。
って、傾動時の回転力と釣り合う適正な復元力を簡便な
構造で発生させることができる。搭載したカメラ、ビデ
オカメラ、ムービーカメラ等の撮影機器を安定かつ円滑
に傾動させることが可能となる。しかも復元力を撮影機
器の重量に自在に対応させることができる。また、操作
性が良好となり、コストも低減する。
断面図である。
した平面図、断面図および側面図である。
面図である。
面図である。
を示した断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 傾動時に回転力に釣り合う適正な復元力
を発生し、安定かつ円滑に傾動させる雲台の平衡装置で
あって、水平軸と、基部に対して垂直に配設した縦軸の
内部に配置され、前記水平軸に水平移動自在に支持され
た左右一対のホルダーと、これらのホルダー間に水平方
向に支持された少なくとも一つの圧縮された弾性体と、
少なくとも一方のホルダーと連結し、傾動時にはそのホ
ルダーとともに縦軸内部内側に水平移動するガイドピン
と、周縁端部にガイドピンの側面と当接する湾曲面を有
し、かつ縦軸に傾動自在に支持された支柱に接続され、
この支柱とともに回動し、傾動時には前記湾曲面により
ガイドピンを縦軸内部内側に水平方向に押し込み、ホル
ダー間に弾性体をさらに圧縮させる回動部材とからなる
ことを特徴とする雲台の平衡装置。 - 【請求項2】 ネジ部材を有し、弾性体の弾性力を調節
する調節ツマミを支柱前面部に回転自在に配置するとと
もに、前記ネジ部材に対応するネジ穴を水平軸の一端部
に形成し、調節ツマミの回転によりネジ部材をネジ穴に
挿脱自在とし、水平軸を水平方向に移動自在としてなる
請求項1の雲台の平衡装置。 - 【請求項3】 ネジ穴と反対側の水平軸の端部にガイド
ピンを設けないホルダーを接続し、調節ツマミの回転に
よる水平軸の水平移動にともなわせてそのホルダーを水
平移動させ、ガイドピンを接続したホルダーとの間に弾
性体をさらに圧縮し、弾性体の弾性力を調節する請求項
2の雲台の平衡装置。 - 【請求項4】 支柱前面部に配置され、弾性体の弾性力
を調節する調節ツマミを水平軸に固定し、この調節ツマ
ミとともに水平軸を回転自在とし、かつ水平軸の端部外
周面にネジ部を形成するとともに、このネジ部と噛み合
う別のネジ部を回動部材内周面に設け、調節ツマミの回
転により回動部材を支柱に接続したまま水平移動させ、
ガイドピンを介してホルダー間に弾性体をさらに圧縮
し、弾性体の弾性力を調節する請求項1の雲台の平衡装
置。 - 【請求項5】 縦軸とホルダーとの間に、ホルダー間に
配置された弾性体とは別の弾性体を配設し、この弾性体
でホルダーを縦軸内部内側に押圧する請求項1の雲台の
平衡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13464694A JP3540364B2 (ja) | 1993-06-16 | 1994-06-16 | 雲台の平衡装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-145099 | 1993-06-16 | ||
JP14509993 | 1993-06-16 | ||
JP13464694A JP3540364B2 (ja) | 1993-06-16 | 1994-06-16 | 雲台の平衡装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0763297A true JPH0763297A (ja) | 1995-03-07 |
JP3540364B2 JP3540364B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=26468697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13464694A Expired - Fee Related JP3540364B2 (ja) | 1993-06-16 | 1994-06-16 | 雲台の平衡装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3540364B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104976264A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-10-14 | 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 | 一种三向限位器 |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13464694A patent/JP3540364B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104976264A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-10-14 | 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 | 一种三向限位器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3540364B2 (ja) | 2004-07-07 |
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