JPH0761998A - 新規サポニン化合物およびデスアシルサポニン化合物 - Google Patents
新規サポニン化合物およびデスアシルサポニン化合物Info
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- JPH0761998A JPH0761998A JP20975193A JP20975193A JPH0761998A JP H0761998 A JPH0761998 A JP H0761998A JP 20975193 A JP20975193 A JP 20975193A JP 20975193 A JP20975193 A JP 20975193A JP H0761998 A JPH0761998 A JP H0761998A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 式(I)
で表わされる新規サポニン化合物およびそのデスアシル
体。 【効果】 茶葉から抽出することができ、抗炎症、抗体
アレルギー作用を有する有用な化合物およびそのデスア
シル体である。
体。 【効果】 茶葉から抽出することができ、抗炎症、抗体
アレルギー作用を有する有用な化合物およびそのデスア
シル体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規サポニン化合物およ
びデスアシルサポニン化合物に関する。さらに詳しく
は、茶(Thea sinensis L.)葉から単離され、抗炎症、
抗アレルギー作用を有し医薬品として有用な新規サポニ
ン化合物およびデスアシルサポニン化合物に関する。
びデスアシルサポニン化合物に関する。さらに詳しく
は、茶(Thea sinensis L.)葉から単離され、抗炎症、
抗アレルギー作用を有し医薬品として有用な新規サポニ
ン化合物およびデスアシルサポニン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】茶種子より得られるサポニンについて
は、既に2種の新規サポニン(テアサポニン E1および
テアサポニンE2)が単離され、化学構造が明らかにさ
れている(薬学雑誌112、1−41頁、(1992)
参照)。一方、茶葉サポニンは、混合物として分離さ
れ、そのUVスペクトル、旋光度、その他のデータによ
り茶種子サポニンとは異なることが明らかになっている
(農芸化学会誌43、750−757頁、(1969)
参照)。茶葉サポニンの構造は、茶葉サポニンの単離精
製が困難なことから、未だ明らかにされていなかった。
は、既に2種の新規サポニン(テアサポニン E1および
テアサポニンE2)が単離され、化学構造が明らかにさ
れている(薬学雑誌112、1−41頁、(1992)
参照)。一方、茶葉サポニンは、混合物として分離さ
れ、そのUVスペクトル、旋光度、その他のデータによ
り茶種子サポニンとは異なることが明らかになっている
(農芸化学会誌43、750−757頁、(1969)
参照)。茶葉サポニンの構造は、茶葉サポニンの単離精
製が困難なことから、未だ明らかにされていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は新規サ
ポニン化合物を提供することにある。本発明の他の目的
は、茶葉より得られる新規サポニン化合物を提供するこ
とにある。本発明のさらに他の目的は、抗炎症、抗アレ
ルギー作用を有し医薬品として有用な新規なサポニン化
合物を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、本発明の新規サポニン化合物から得ることのできる
新規デスアシルサポニン化合物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかになろう。
ポニン化合物を提供することにある。本発明の他の目的
は、茶葉より得られる新規サポニン化合物を提供するこ
とにある。本発明のさらに他の目的は、抗炎症、抗アレ
ルギー作用を有し医薬品として有用な新規なサポニン化
合物を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、本発明の新規サポニン化合物から得ることのできる
新規デスアシルサポニン化合物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかになろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、第1に、下記式(1)
の上記目的および利点は、第1に、下記式(1)
【0005】
【化3】
【0006】で表わされる新規サポニン化合物によって
達成される。上記式(1)で表わされる本発明の新規サ
ポニン化合物(以下テアサポニンB 1という)は以下の
物性を示す。 (1a)旋光度[α]D 20=−14゜(C=0.8、メタ
ノール) (2a)赤外線吸収スペクトル(KBr拡散反射法) 図1に示した。図1中、 ピーク1・・・・・3381cm-1、 ピーク2・・・・・2951cm-1、 ピーク3・・・・・1728cm-1、 ピーク4・・・・・1635cm-1、 ピーク5・・・・・1375cm-1、 ピーク6・・・・・1255cm-1。 (3a)紫外線吸収スペクトル(メタノール溶液) 203nm(logε=4.4)、215nm(ショル
ダー)及び277nm(logε=4.3)に吸収極大
がある。 (4a)マススペクトル(FABMS、m/z) 1305(分子イオンピーク、(M−H)-)。 (5a)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO δ
(ppm)) 7.58(2H,br,s、シンナモイル2',6'H)、
7.52(1H,d,J=15.8Hz、シンナモイルγ
H)、7.38(3H,br,s、シンナモイル3',4',
5'H)、6.40(1H,d,J=15.8Hz、シンナ
モイルβH)、5.37(1H,d,J=10.0Hz、2
2β−H)、5.33(1H,br,s、12−H)、5.
31(1H,d,J=10.0Hz、21α−H)、5.0
6(1H,br,s,16−H)、4.82(1H,d,J=
4.7Hz アラビノース アノメリックH)、4.70
(1H,d,J=6.7Hz キシロース アノメリック
H)、4.39(1H,br,d、 ガラクトース アノ
メリックH)、4.38(1H,d,J=7.3Hz グル
クロン酸 アノメリックH)、3.8〜3.2(糖 由
来)、3.16(1H,ABq,28−Ha)、3.06
(1H,br,d,3α−H)、2.97(1H,ABq,
d,28−Hb)、2.50(1H,br,S,18−
H)、2.27(1H,m,19−Ha)、2.14(3
H,S,21−O−Ac)、1.78(1H,m,11−H
a)、1.71(3H,S,16−O−Ac)、1.68
(1H,m,15−Ha)、1.68(1H,m,2−H
a)、1.51(1H,m,2−Hb)、1.51(1H,
m,1−Ha)、1.47(1H,m,11−Hb)、1.
42(1H,m,7−Ha)、1.39(1H,m,6−H
a)、1.25(1H,m,19−Hb)、1.24(1
H,m,6−Hb)、1.23(1H,m,15−Hb)、
1.21(3H,s,27−H3)、1.13(1H,m,7
−Hb)、1.00(3H,s,30−H3)、0.92
(3H,s,23−H3)、0.82(3H,s,25−
H3)、0.82(1H,1−Hb)、0.80(3H,s,
29−H3)、0.79(3H,s,26−H3)、0.71
(3H,s,24−H3)、0.63(1H,m,5α−
H)、(6a)13C−NMRスペクトル(d6−DMS
O)表1、表2および表3に示した。表1にはアグリコ
ン部分の13C−NMRスペクトル、表2にはアシル基部
分の13C−NMRスペクトルおよび表3には糖部の 13C
−NMRスペクトルを示した。
達成される。上記式(1)で表わされる本発明の新規サ
ポニン化合物(以下テアサポニンB 1という)は以下の
物性を示す。 (1a)旋光度[α]D 20=−14゜(C=0.8、メタ
ノール) (2a)赤外線吸収スペクトル(KBr拡散反射法) 図1に示した。図1中、 ピーク1・・・・・3381cm-1、 ピーク2・・・・・2951cm-1、 ピーク3・・・・・1728cm-1、 ピーク4・・・・・1635cm-1、 ピーク5・・・・・1375cm-1、 ピーク6・・・・・1255cm-1。 (3a)紫外線吸収スペクトル(メタノール溶液) 203nm(logε=4.4)、215nm(ショル
ダー)及び277nm(logε=4.3)に吸収極大
がある。 (4a)マススペクトル(FABMS、m/z) 1305(分子イオンピーク、(M−H)-)。 (5a)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO δ
(ppm)) 7.58(2H,br,s、シンナモイル2',6'H)、
7.52(1H,d,J=15.8Hz、シンナモイルγ
H)、7.38(3H,br,s、シンナモイル3',4',
5'H)、6.40(1H,d,J=15.8Hz、シンナ
モイルβH)、5.37(1H,d,J=10.0Hz、2
2β−H)、5.33(1H,br,s、12−H)、5.
31(1H,d,J=10.0Hz、21α−H)、5.0
6(1H,br,s,16−H)、4.82(1H,d,J=
4.7Hz アラビノース アノメリックH)、4.70
(1H,d,J=6.7Hz キシロース アノメリック
H)、4.39(1H,br,d、 ガラクトース アノ
メリックH)、4.38(1H,d,J=7.3Hz グル
クロン酸 アノメリックH)、3.8〜3.2(糖 由
来)、3.16(1H,ABq,28−Ha)、3.06
(1H,br,d,3α−H)、2.97(1H,ABq,
d,28−Hb)、2.50(1H,br,S,18−
H)、2.27(1H,m,19−Ha)、2.14(3
H,S,21−O−Ac)、1.78(1H,m,11−H
a)、1.71(3H,S,16−O−Ac)、1.68
(1H,m,15−Ha)、1.68(1H,m,2−H
a)、1.51(1H,m,2−Hb)、1.51(1H,
m,1−Ha)、1.47(1H,m,11−Hb)、1.
42(1H,m,7−Ha)、1.39(1H,m,6−H
a)、1.25(1H,m,19−Hb)、1.24(1
H,m,6−Hb)、1.23(1H,m,15−Hb)、
1.21(3H,s,27−H3)、1.13(1H,m,7
−Hb)、1.00(3H,s,30−H3)、0.92
(3H,s,23−H3)、0.82(3H,s,25−
H3)、0.82(1H,1−Hb)、0.80(3H,s,
29−H3)、0.79(3H,s,26−H3)、0.71
(3H,s,24−H3)、0.63(1H,m,5α−
H)、(6a)13C−NMRスペクトル(d6−DMS
O)表1、表2および表3に示した。表1にはアグリコ
ン部分の13C−NMRスペクトル、表2にはアシル基部
分の13C−NMRスペクトルおよび表3には糖部の 13C
−NMRスペクトルを示した。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】
【表3】
【0010】本発明のテアサポニンB1は、生または蒸
熱した茶葉あるいは飲用に加工した茶葉(煎茶など)
を、低級脂肪族アルコール類あるいは含水低級脂肪族ア
ルコールを用いて抽出し、抽出エキスを各種カラムクロ
マトグラフィーに付し、ついで高速液体クロマトグラフ
ィーにより分離精製することにより得ることができる。
テアサポニンB1は抗炎症作用、抗アレルギー作用を有
し、医薬品として有用な化合物である。また、本発明に
よれば、第2に、下記式(2)
熱した茶葉あるいは飲用に加工した茶葉(煎茶など)
を、低級脂肪族アルコール類あるいは含水低級脂肪族ア
ルコールを用いて抽出し、抽出エキスを各種カラムクロ
マトグラフィーに付し、ついで高速液体クロマトグラフ
ィーにより分離精製することにより得ることができる。
テアサポニンB1は抗炎症作用、抗アレルギー作用を有
し、医薬品として有用な化合物である。また、本発明に
よれば、第2に、下記式(2)
【化4】 で表わされる新規デスアシルサポニン化合物(以下デス
アシルテアサポニンBという)が提供される。上記式
(2)で表わされるデスアシルテアサポニンBは以下の
物性を示す。 (1b)旋光度[α]D 25=+11゜ (C=0.8、メ
タノール) (2b)赤外線吸収スペクトル(KBr拡散反射法) (3b)図2に示した。図2中、 ピーク1・・・・・3410cm-1、 ピーク2・・・・・2945cm-1、 ピーク3・・・・・1639cm-1、 ピーク4・・・・・1375cm-1、 ピーク5・・・・・1078cm-1、 ピーク6・・・・・1047cm-1、 (4b)マススペクトル (FAB−MS、m/z) 1115(分子イオンピーク、(M+Na)+) (5b)高分解能 FAB−MS 観測値 1115.5190 (計算値:分子式C52H84O24Na+に対し1115.5
250) (6b)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO) 図3に示した。 (7b)13C−NMRスペクトル 表4および表5に示した。表4にはアグリコン部分の13
C−NMRスペクトルおよび表5には糖部の13C−NM
Rスペクトルを示した。
アシルテアサポニンBという)が提供される。上記式
(2)で表わされるデスアシルテアサポニンBは以下の
物性を示す。 (1b)旋光度[α]D 25=+11゜ (C=0.8、メ
タノール) (2b)赤外線吸収スペクトル(KBr拡散反射法) (3b)図2に示した。図2中、 ピーク1・・・・・3410cm-1、 ピーク2・・・・・2945cm-1、 ピーク3・・・・・1639cm-1、 ピーク4・・・・・1375cm-1、 ピーク5・・・・・1078cm-1、 ピーク6・・・・・1047cm-1、 (4b)マススペクトル (FAB−MS、m/z) 1115(分子イオンピーク、(M+Na)+) (5b)高分解能 FAB−MS 観測値 1115.5190 (計算値:分子式C52H84O24Na+に対し1115.5
250) (6b)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO) 図3に示した。 (7b)13C−NMRスペクトル 表4および表5に示した。表4にはアグリコン部分の13
C−NMRスペクトルおよび表5には糖部の13C−NM
Rスペクトルを示した。
【0011】
【表4】
【0012】
【表5】
【0013】上記式(2)のデスアシルテアサポニンB
は前記式(1)のテアサポニンB1を加水分解すること
により容易に取得することができる。また、粗サポニン
混合物を加水分解し、HPLC等により分離精製するこ
とによって得ることもできる。以下、実施例により本発
明をさらに詳細に説明する。
は前記式(1)のテアサポニンB1を加水分解すること
により容易に取得することができる。また、粗サポニン
混合物を加水分解し、HPLC等により分離精製するこ
とによって得ることもできる。以下、実施例により本発
明をさらに詳細に説明する。
【0014】
実施例1 粉茶(宇治産、ヤブキタ種、20kg)をメタノール
(401)で3回加熱抽出(reflux)した。この
メタノール抽出液を合し、溶媒を減圧下留去して、メタ
ノールエキス(2.2kg)を得た。メタノールエキス
(100g)をシリカゲルカラムクロマトで繰り返し精
製し[シリカゲル2kg、展開溶媒:クロロホルム−
メタノール−水10:3:1(下層)〜6:4:1(グ
ラディエント)、およびシリカゲル800g、展開溶
媒:nブタノール−酢酸エチル−水4:1:5(上層)
(アイソクラティク)]、粗サポニン混合物(TS−1
と仮称、0.64g)を得た。このTS−1(1.0g)
をジメチルスルホキシド(5ml)に溶解させて、HP
LC[Cosmosil 5C18 column (4.6mm i.d. x250mm)展
開溶媒:メタノール−水−トリフルオロ酢酸500:5
00:1、UV254nmで検出]で分離し、主ピーク
(TS−1・G1〜TS−1・G4)を分取した。各々の
分取した溶液を、ピリジンで中和し、減圧下溶媒を留去
した。さらに、主ピークTS−1・G4(100mg)
をHPLC[Cosmosil 5C18 column (4.6mm i.d. x25
0mm)展開溶媒:0.25%酢酸アンモニウム水溶液−ア
セトニトリル3:2]で分離精製し、主ピークTS−1
・G41を得た。TS−1・G41には酢酸アンモニウム
塩が含まれているので、濃縮液をHPLC[Cosmosil
5C1 8 column (4.6mm i.d. x250mm)展開溶媒:水−ア
セトニトリル−イソプロピルエーテル75:25:1]
で脱塩処理して、テアサポニンB1を単離(27mg)
した。テアサポニンB1は(1a)〜(6a)の物性を
示した。
(401)で3回加熱抽出(reflux)した。この
メタノール抽出液を合し、溶媒を減圧下留去して、メタ
ノールエキス(2.2kg)を得た。メタノールエキス
(100g)をシリカゲルカラムクロマトで繰り返し精
製し[シリカゲル2kg、展開溶媒:クロロホルム−
メタノール−水10:3:1(下層)〜6:4:1(グ
ラディエント)、およびシリカゲル800g、展開溶
媒:nブタノール−酢酸エチル−水4:1:5(上層)
(アイソクラティク)]、粗サポニン混合物(TS−1
と仮称、0.64g)を得た。このTS−1(1.0g)
をジメチルスルホキシド(5ml)に溶解させて、HP
LC[Cosmosil 5C18 column (4.6mm i.d. x250mm)展
開溶媒:メタノール−水−トリフルオロ酢酸500:5
00:1、UV254nmで検出]で分離し、主ピーク
(TS−1・G1〜TS−1・G4)を分取した。各々の
分取した溶液を、ピリジンで中和し、減圧下溶媒を留去
した。さらに、主ピークTS−1・G4(100mg)
をHPLC[Cosmosil 5C18 column (4.6mm i.d. x25
0mm)展開溶媒:0.25%酢酸アンモニウム水溶液−ア
セトニトリル3:2]で分離精製し、主ピークTS−1
・G41を得た。TS−1・G41には酢酸アンモニウム
塩が含まれているので、濃縮液をHPLC[Cosmosil
5C1 8 column (4.6mm i.d. x250mm)展開溶媒:水−ア
セトニトリル−イソプロピルエーテル75:25:1]
で脱塩処理して、テアサポニンB1を単離(27mg)
した。テアサポニンB1は(1a)〜(6a)の物性を
示した。
【0015】実施例2 (1)実施例1と同様にして得られた粗サポニン混合物
(TS−1)(640mg)に5%KOH水溶液(8m
l)を加えて、室温(25℃)で8時間攪拌した。反応
液を5%HCl水溶液で中和した後、溶媒を減圧下留去
した。残渣をHPLC(Cosmosill 5C18 column, メ
タノール−水−トリフルオロ酢酸=500:500:
1)により分離精製し、デスアシルテアサポニンB,
(320mg)を得た。 (2)また、やはり実施例1と同様にして得たテアサポ
ニンB1(3mg)に5%KOH水溶液(0.5ml)を
加え、室温(25℃)で3時間攪拌した。反応液を5%
HCl水溶液で中和した後、溶媒を減圧下留去した。残
渣をHPLC(Cosmosill 5C18 column, メタノール
−水−トリフルオロ酢酸=500:500:1)により
分離精製し、デスアシルテアサポニンB,(1.5mg)
を得た。上記(1)、(2)のいずれによっても、デス
アシルテアサポニンBは前記(1b)〜(7b)の物性
を示した。
(TS−1)(640mg)に5%KOH水溶液(8m
l)を加えて、室温(25℃)で8時間攪拌した。反応
液を5%HCl水溶液で中和した後、溶媒を減圧下留去
した。残渣をHPLC(Cosmosill 5C18 column, メ
タノール−水−トリフルオロ酢酸=500:500:
1)により分離精製し、デスアシルテアサポニンB,
(320mg)を得た。 (2)また、やはり実施例1と同様にして得たテアサポ
ニンB1(3mg)に5%KOH水溶液(0.5ml)を
加え、室温(25℃)で3時間攪拌した。反応液を5%
HCl水溶液で中和した後、溶媒を減圧下留去した。残
渣をHPLC(Cosmosill 5C18 column, メタノール
−水−トリフルオロ酢酸=500:500:1)により
分離精製し、デスアシルテアサポニンB,(1.5mg)
を得た。上記(1)、(2)のいずれによっても、デス
アシルテアサポニンBは前記(1b)〜(7b)の物性
を示した。
【0016】
【発明の効果】本発明の新規なサポニン化合物は茶葉か
ら抽出することができ、抗炎症、抗アレルギー症状作用
を有する。
ら抽出することができ、抗炎症、抗アレルギー症状作用
を有する。
【図1】本発明の新規サポニン化合物の赤外線吸収スペ
クトル図である。
クトル図である。
【図2】本発明のデスアシルサポニン化合物の赤外線吸
収スペクトル図である。
収スペクトル図である。
【図3】本発明のデスアシルサポニン化合物の1H−N
MRスペクトル図である。
MRスペクトル図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 で表わされる新規サポニン化合物。
- 【請求項2】 下記式(2) 【化2】 で表わされる新規デスアシルサポニン化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20975193A JP3441488B2 (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 新規サポニン化合物およびデスアシルサポニン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20975193A JP3441488B2 (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 新規サポニン化合物およびデスアシルサポニン化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0761998A true JPH0761998A (ja) | 1995-03-07 |
JP3441488B2 JP3441488B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=16578036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20975193A Expired - Fee Related JP3441488B2 (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 新規サポニン化合物およびデスアシルサポニン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3441488B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996001618A1 (fr) * | 1994-07-07 | 1996-01-25 | Shiseido Co., Ltd. | Preparation dermatologique |
JP2006241008A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Ogawa & Co Ltd | 新規サポニン化合物 |
JP2007051101A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Univ Nihon | 抗炎症化合物 |
JP2009057365A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-03-19 | Nippon Yakuyo Shokuhin Kenkyusho:Kk | 茶花の腸運動亢進作用および膵リパーゼ阻害作用成分とその用途 |
CN105418723A (zh) * | 2015-12-03 | 2016-03-23 | 苏州大学 | 一种茶皂苷提取物及其制备方法 |
CN107556359A (zh) * | 2017-09-18 | 2018-01-09 | 江南大学 | 一种提高水提茶皂素溶出率的方法 |
CN109942664A (zh) * | 2019-03-11 | 2019-06-28 | 合肥工业大学 | 一种植物灭螺剂螺威的制备方法 |
-
1993
- 1993-08-24 JP JP20975193A patent/JP3441488B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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