JPH0761814A - スピネル粉末の製造方法 - Google Patents

スピネル粉末の製造方法

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JPH0761814A
JPH0761814A JP5211379A JP21137993A JPH0761814A JP H0761814 A JPH0761814 A JP H0761814A JP 5211379 A JP5211379 A JP 5211379A JP 21137993 A JP21137993 A JP 21137993A JP H0761814 A JPH0761814 A JP H0761814A
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JP
Japan
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powder
spinel
alloy
spinel powder
temperature
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JP5211379A
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Hiroshi Tabuchi
宏 田渕
Akihiko Takahashi
明彦 高橋
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】1100℃以下の低温で、特殊な冷凍装置や高
圧装置を用いることなく結晶性の高いスピネル粉末を製
造する方法を提供する。 【構成】酸化皮膜が表面に存し、マグネシウムを0.5
〜6.0重量%含有し残部がアルミニウムと不可避的不
純物からなるAl−Mg合金を、500〜1100℃の
温度に加熱、保持した後、生成したスピネル以外の成分
を分離、除去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピネル(MgAl2
4 )粉末の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピネルは融点がアルミナよりも高く、
熱伝導率が小さく、耐食性にも優れているため、耐火物
等の高温用材料としての用途が期待されている。
【0003】日本セラミックス協会編セラミック工業ハ
ンドブック(1989)1617〜1618頁に記載の
如く、スピネルの工業的製造方法としては、電気炉でマ
グネシアとアルミナの配合原料を溶融しインゴットを得
る電融法と、微粉原料を混合造粒してロータリキルンな
どで焼結クリンカーを得る焼結法がある。これらの方法
から得られたインゴットまたは焼結クリンカーを粉砕し
てスピネル粉末が製造される。
【0004】一方、その他のスピネル粉末の製造方法と
して以下のものが知られている。浜野健也編ファインセ
ラミックスハンドブック(1984)97頁には、マグ
ネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液を混合し、特
定のpHで得られた共沈物を加熱してスピネル粉末を製
造する共沈法について開示されている。
【0005】特開昭58−15028号公報には、放電
媒体の水中にMg−Al合金ペレット群を浸漬し、媒体
を介して接するペレットの接触点で起こる水中火花放電
反応によって生成するMg−Al合金の水酸化物微粉を
カ焼してスピネル粉末を製造する水中火花放電法が開示
されている。
【0006】窯業協会誌、Vol.90、No.104
2(1982)312頁には、硫酸マグネシウムと硫酸
アルミニウムとの混合水溶液を凍結乾燥した後、熱分解
してスピネル粉末を製造する凍結乾燥法が開示されてい
る。
【0007】セラミックスインターナショナル、Vo
l.8、No.1(1982)17頁には、マグネシウ
ムの硝酸溶液とアルミニウムの硝酸溶液を740〜10
30℃で噴霧、熱分解してスピネル粉末を製造する噴霧
熱分解法が開示されている。
【0008】ソリッドステートイオニクス、Vol.3
2/33(1989)436頁には、マグネシウムの水
酸化物とアルミニウムの水酸化物を250℃、40気圧
の高圧熱水中で処理してスピネル粉末を製造する水熱合
成法が開示されている。
【0009】メタラジカルトランズアクションズA、V
ol.23A、April(1992)1279頁に
は、マグネシウムを1重量%含有し、アルミナ粒子で強
化されたAl−Mg合金基複合材料の製造過程におい
て、675〜800℃の温度でアルミナ粒子上にスピネ
ル結晶が生成することが記載されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0010】上記、電融法においては原料溶融のために
少なくとも2100℃以上の高温が必要であり、焼結法
においても少なくとも1400℃以上の焼結温度が必要
である。また、共沈法では共沈物のスピネル化には12
00℃以上の加熱を必要とし、水中火花放電法では、A
l−Mg合金の水酸化物のスピネル化に1100℃以上
のカ焼温度を必要とする。凍結乾燥法においては凍結乾
燥物のスピネル化は1000℃以上の加熱で可能となる
が、凍結乾燥のために特殊な冷凍装置や真空乾燥装置を
必要とする。
【0011】噴霧熱分解法においては、740℃以上で
硝酸塩が分解してスピネル相が生成するが、X線回折ピ
ークの半値巾で評価される結晶性は低く、結晶内部の欠
陥が多い。また、水熱合成法においては、合成温度は比
較的低いが、高圧を必要とするために特殊な装置を必要
とする。複合材料の製造過程でアルミナ粒子上にスピネ
ル結晶が生成する方法においては、生成するスピネル結
晶をアルミナから分離してスピネル粉末を得ることは困
難である。
【0012】そこで本発明の目的は、1100℃以下の
低温で、特殊な冷凍装置や高圧装置を用いることなく結
晶性の高いスピネル粉末を製造する方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スピネル
粉末の製造方法について鋭意検討を重ねた結果、表面に
酸化皮膜を有するAl−Mg合金を特定温度に加熱する
ことによりスピネル粉末が得られることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0014】すなわち、本発明は下記に示すものであ
る。 1.酸化皮膜が表面に存し、マグネシウムを0.5〜
6.0重量%含有し残部がアルミニウムと不可避的不純
物からなるAl−Mg合金を、500〜1100℃の温
度に加熱、保持した後、生成したスピネル以外の成分を
分離、除去することを特徴とするスピネル粉末の製造方
法。 2.酸化皮膜が75℃以上の熱水中または水蒸気中で生
成されることを特徴とする前項1記載のスピネル粉末の
製造方法。 3.Al−Mg合金の体積比表面積が1000m2 /m
3 以上であることを特徴とする前項1または2記載のス
ピネル粉末の製造方法。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。Al−M
g合金中のマグネシウムの濃度は0.5〜6.0重量%
の範囲であることが必要である。マグネシウムの濃度が
0.5重量%未満では得られる粉末にα−アルミナ相が
混入することがあり、6.0重量%を超えるとMgO相
が混入することがある。より好ましいマグネシウムの濃
度は1.0〜5.0重量%の範囲である。
【0016】なお、Al−Mg合金の純度は特に制限は
ないが、アルミニウムの純度が90重量%以上であれば
よい。ただし、高純度のAl−Mg合金を用いることに
より純度の高いスピネル粉末を得ることが期待できる。
【0017】Al−Mg合金の酸化皮膜は、大気中や室
温あるいは高温で生成する酸化皮膜でもよいが、75℃
以上に加熱された熱水中あるいは高温蒸気中で生成する
ベーマイト皮膜や擬ベーマイト皮膜でもよいし、陽極酸
化皮膜や化成皮膜等であってもよい。ベーマイト皮膜の
場合には原料の単位重量当たりの収率を向上させること
ができる。
【0018】Al−Mg合金の体積比表面積は1000
2 /m3 以上であることが好ましい。1000m2
3 未満の場合には、Al−Mg合金の表面に存在する
酸化皮膜が少ないためにスピネル粉末の収率が低くな
る。したがって、原料の単位重量当たりのスピネル粉末
の収量を多くするには箔や粉末等の体積比表面積が大き
い材料を用いるほうが好ましい。
【0019】体積比表面積が1000m2 /m3 以上の
Al−Mg合金としては箔や粉末等が挙げられるが、薄
板や細線あるいは缶材等も用いることができる。なお、
ここで体積比表面積とは、(表面積)÷(体積)=(体
積比表面積)をメートル単位で表した数値のことであ
る。
【0020】Al−Mg合金をそのまま加熱することに
より、表面酸化皮膜はスピネル化するが、油圧機械等に
より圧縮成形してから加熱しても何ら差し支えないし、
あらかじめ用意したアルミニウムまたはアルミニウム合
金の溶湯にAl−Mg合金またはAl−Mg合金の圧縮
成形体を添加してもよい。
【0021】Al−Mg合金の加熱温度の範囲は500
〜1100℃である。500℃未満ではスピネル相の生
成が十分ではなく、1100℃を超えるとα−アルミナ
相が混入する。より好ましい加熱温度の範囲は600〜
1000℃である。
【0022】保持時間については特に制限はないが、工
業的な管理上からは5分以上であることが好ましく、生
産効率上からは10時間以内であることが好ましい。ま
た、保持雰囲気についても特に制限はなく、大気中のよ
うな酸化性雰囲気中、COガスが存在するような弱還元
性雰囲気中、あるいは不活性ガス雰囲気中や減圧下であ
ってもよい。
【0023】生成したスピネルをAl−Mg合金から粉
として分離する方法についても特に制限はない。例え
ば、固化したAl−Mg合金を化学溶解または電気化学
溶解し、残渣としてスピネル粉末を得ることができる。
【0024】Al−Mg合金を化学溶解する際に用いる
溶解液としては通常、塩酸、硝酸、燐酸、硫酸等の酸が
用いられる。たとえばpH1〜2程度の塩酸水溶液中に
Al−Mg合金を浸漬してアルミニウムを溶解し、スピ
ネル粉末を得ることができる。強アルカリの水溶液はス
ピネル粉末を溶解するので使用できない。
【0025】電気化学溶解法では、Al−Mg合金を電
気化学的に溶解することができる電解液であればどのよ
うなものでも使用することができる。例えば、60%過
塩素酸水溶液:エタノール=1:6の混合液を電解液と
して用いることができる。
【0026】また、溶融状態のAl−Mg合金をフィル
ター等によりろ過してフィルター上にスピネル粉末を捕
捉することができるし、同じく、溶融状態のAl−Mg
合金を遠心分離器にかけ、上澄み溶湯を除去することに
より遠心分離に用いた容器の底部に濃縮されたスピネル
を得ることができる。これを前述のような化学溶解の方
法で残ったAl−Mg合金を除去してスピネル粉末を得
ることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。なお、X線回折測定は
理学電気株式会社製、RAD−γCで行い、走査電子顕
微鏡観察は日本電子データム株式会社製、JSM−T2
20を用いた。
【0028】実施例1 純度99.999重量%のアルミニウムと純度99.9
9重量%のマグネシウムを用いて製造したマグネシウム
を1.1重量%含有するAl−Mg合金の鋳塊を圧延
し、厚さ0.05mmの箔を得た。この箔の体積比表面
積は40000m 2 /m3 である。この箔20gをイオ
ン交換水中で1時間煮沸して表面にベーマイト皮膜を形
成し、減圧下、一軸プレス成形機により直径24mmの
ペレットに圧縮成形した。得られた圧縮成形体を保持温
度800℃で5時間保持した。冷却後、得られたAl−
Mg合金塊を塩酸で溶解し380mgの粉末を得た。X
線回折測定および走査電子顕微鏡による観察の結果、該
粉末は粒径5μm以下のスピネル粉末であった。また、
X線回折測定におけるピークの半値巾を評価した結果、
本スピネル粉末の結晶性が十分高いことを確認した。結
果を表1に示す。
【0029】実施例2 Al−Mg合金のマグネシウムの濃度を4.6重量%と
した以外は実施例1と同様にして、180mgの粉末を
得た。該粉末をX線回折測定および走査電子顕微鏡によ
る観察の結果、その粒径は10μm以下のスピネル粉末
であった。結果を表1に示す。
【0030】実施例3 実施例1で用いたものと同じAl−1.1重量%Mg合
金の箔に、ベーマイト処理を施さずに圧縮成形した以外
は実施例1と同様にして、100mgの粉末を得た。該
粉末をX線回折測定および走査電子顕微鏡による観察の
結果、その粒径は1μm以下のスピネル粉末であった。
結果を表1に示す。
【0031】実施例4 実施例1で用いたものと同じAl−1.1重量%Mg合
金の箔に、表面にベーマイト皮膜を形成させ、圧縮成形
せずにそのまま800℃で5時間保持した以外は実施例
1と同様にして、420mgの粉末を得た。該粉末をX
線回折測定および走査電子顕微鏡による観察の結果、そ
の粒径は5μm以下のスピネル粉末であった。結果を表
1に示す。
【0032】実施例5 保持温度800℃で保持時間を5分間とした以外は実施
例1と同様にして、320mgの粉末を得た。該粉末を
X線回折測定および走査電子顕微鏡による観察の結果、
その粒径は3μm以下のスピネル粉末であった。結果を
表1に示す。
【0033】実施例6 あらかじめ800℃に加熱、保持した純度99.999
重量%のアルミニウム溶湯20gに、実施例1で用いた
ものと同じAl−1.1重量%Mg合金の箔で、表面に
ベーマイト皮膜を形成させた圧縮成形体を20g添加し
た後、800℃で5時間保持した以外は実施例1と同様
にして280mgの粉末を得た。該粉末をX線回折測定
および走査電子顕微鏡による観察の結果、その粒径は5
μm以下のスピネル粉末であった。結果を表1に示す。
【0034】実施例7 保持温度を600℃とした以外は実施例1と同様にして
40mgの粉末を得た。該粉末をX線回折測定および走
査電子顕微鏡による観察の結果、その粒径は1μm以下
のスピネル粉末であった。結果を表1に示す。
【0035】実施例8 保持温度を1000℃とした以外は実施例1と同様にし
て、320mgの粉末を得た。該粉末をX線回折測定お
よび走査電子顕微鏡による観察の結果、その粒径は10
μm以下のスピネル粉末であった。結果を表1に示す。
【0036】比較例1 Al−Mg合金のマグネシウムの濃度を0.2重量%と
した以外は実施例1と同様にして、260mgの粉末を
得た。該粉末をX線回折測定および走査電子顕微鏡によ
る観察の結果、該粉末からはスピネル相の他にα−アル
ミナ相が検出された。結果を表1に示す。
【0037】比較例2 圧縮成形体の加熱、保持温度を400℃とした以外は実
施例1と同様にして、微量の粉末を得た。該粉末をX線
回折測定および走査電子顕微鏡による観察の結果、該粉
末からスピネル相は検出されなかった。結果を表1に示
す。
【0038】比較例3 保持温度を1200℃とした以外は実施例1と同様にし
て、100mgの粉末を得た。該粉末をX線回折測定お
よび走査電子顕微鏡による観察の結果、該粉末からスピ
ネル相の他にα−アルミナ相が検出された。結果を表1
に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、1100℃以下の低温
で、特殊な冷凍装置や高圧装置を用いることなく、結晶
性の高いスピネル粉末の製造が可能であり、工業上きわ
めて有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】実施例2 Al−Mg合金のマグネシウムの濃度を4.6重量%と
した以外は実施例1と同様にして、180mgの粉末を
得た。X線回折測定および走査電子顕微鏡による観察の
結果、該粉末は粒径10μm以下のスピネル粉末であ
った。結果を表1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】実施例3 実施例1で用いたものと同じAl−1.1重量%Mg合
金の箔に、ベーマイト処理を施さずに圧縮成形した以外
は実施例1と同様にして、100mgの粉末を得た。X
線回折測定および走査電子顕微鏡による観察の結果、
粉末は粒径1μm以下のスピネル粉末であった。結果
を表1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】実施例4 実施例1で用いたものと同じAl−1.1重量%Mg合
金の箔に、表面にベーマイト皮膜を形成させ、圧縮成形
せずにそのまま800℃で5時間保持した以外は実施例
1と同様にして、420mgの粉末を得た。X線回折測
定および走査電子顕微鏡による観察の結果、該粉末は
5μm以下のスピネル粉末であった。結果を表1に
示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】実施例5 保持温度800℃で保持時間を5分間とした以外は実施
例1と同様にして、320mgの粉末を得た。X線回折
測定および走査電子顕微鏡による観察の結果、該粉末は
粒径3μm以下のスピネル粉末であった。結果を表1
に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】実施例6 あらかじめ800℃に加熱、保持した純度99.999
重量%のアルミニウム溶湯20gに、実施例1で用いた
ものと同じAl−1.1重量%Mg合金の表面にベーマ
イト皮膜を形成させた圧縮成形体を20g添加した
後、800℃で5時間保持した以外は実施例1と同様に
して280mgの粉末を得た。X線回折測定および走査
電子顕微鏡による観察の結果、該粉末は粒径5μm以
下のスピネル粉末であった。結果を表1に示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】実施例7 保持温度を600℃とした以外は実施例1と同様にして
40mgの粉末を得た。X線回折測定および走査電子顕
微鏡による観察の結果、該粉末は粒径1μm以下のス
ピネル粉末であった。結果を表1に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】実施例8 保持温度を1000℃とした以外は実施例1と同様にし
て、320mgの粉末を得た。X線回折測定および走査
電子顕微鏡による観察の結果、該粉末は粒径10μm
以下のスピネル粉末であった。結果を表1に示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】比較例1 Al−Mg合金のマグネシウムの濃度を0.2重量%と
した以外は実施例1と同様にして、260mgの粉末を
得た。該粉末をX線回折測定した結果、該粉末からはス
ピネル相の他にα−アルミナ相が検出された。結果を表
1に示す。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】比較例2 圧縮成形体の加熱、保持温度を400℃とした以外は実
施例1と同様にして、微量の粉末を得た。該粉末をX線
回折測定した結果、該粉末からスピネル相は検出され
なかった。結果を表1に示す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】比較例3 保持温度を1200℃とした以外は実施例1と同様にし
て、100mgの粉末を得た。該粉末をX線回折測定
結果、該粉末からスピネル相の他にα−アルミナ相
が検出された。結果を表1に示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化皮膜が表面に存し、マグネシウムを
    0.5〜6.0重量%含有し残部がアルミニウムと不可
    避的不純物からなるAl−Mg合金を、500〜110
    0℃の温度に加熱、保持した後、生成したスピネル以外
    の成分を分離、除去することを特徴とするスピネル粉末
    の製造方法。
  2. 【請求項2】酸化皮膜が75℃以上の熱水中または水蒸
    気中で生成されることを特徴とする請求項1記載のスピ
    ネル粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】Al−Mg合金の体積比表面積が1000
    2 /m3 以上であることを特徴とする請求項1または
    2記載のスピネル粉末の製造方法。
JP5211379A 1993-08-26 1993-08-26 スピネル粉末の製造方法 Pending JPH0761814A (ja)

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