JPH0761747B2 - 印刷用原版およびこれを用いた製版方法 - Google Patents
印刷用原版およびこれを用いた製版方法Info
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- JPH0761747B2 JPH0761747B2 JP6821488A JP6821488A JPH0761747B2 JP H0761747 B2 JPH0761747 B2 JP H0761747B2 JP 6821488 A JP6821488 A JP 6821488A JP 6821488 A JP6821488 A JP 6821488A JP H0761747 B2 JPH0761747 B2 JP H0761747B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、印刷用原版、およびこれを用いた新規な製版
方法に関し、詳しくは、放電破壊記録に忠実な高解像の
画像を高速にて製版することのできる直描型平版印刷用
原版およびこれを用いた製版方法に関する。
方法に関し、詳しくは、放電破壊記録に忠実な高解像の
画像を高速にて製版することのできる直描型平版印刷用
原版およびこれを用いた製版方法に関する。
従来の技術 現在、事務用印刷システムとして、凸版印刷、凹版印
刷、平版印刷、孔版等、多様な技術が知られている。こ
の中でも特に支持体上に画像受理層を有する直描型平版
印刷はそのプロセスが簡便であるゆえにメインテナンス
フリーであり、比較的耐刷性にも優れているため、近
年、特に普及しつつある。このような印刷用原版に製
版、即ち、画像形成を行うには、一般に画像受理層に油
性インキを手書きにより描画するか、タイプライター等
で印字する方法が採用されている。その他、普通紙電子
写真複写機(PPC複写機)を用いたトナー画像を画像受
理層とする方法も広く普及している。これらは、製版
後、その表面を不感脂化液(いわゆるエッチ液)で処理
された後、印刷用原版として供せられる。
刷、平版印刷、孔版等、多様な技術が知られている。こ
の中でも特に支持体上に画像受理層を有する直描型平版
印刷はそのプロセスが簡便であるゆえにメインテナンス
フリーであり、比較的耐刷性にも優れているため、近
年、特に普及しつつある。このような印刷用原版に製
版、即ち、画像形成を行うには、一般に画像受理層に油
性インキを手書きにより描画するか、タイプライター等
で印字する方法が採用されている。その他、普通紙電子
写真複写機(PPC複写機)を用いたトナー画像を画像受
理層とする方法も広く普及している。これらは、製版
後、その表面を不感脂化液(いわゆるエッチ液)で処理
された後、印刷用原版として供せられる。
このような、直描型平版印刷用原版の代表例は、米国特
許第2532865号明細書に開示されている。
許第2532865号明細書に開示されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような原版上は、PPC複写機によっ
て製版後、印刷を行ったとき、往々にして地汚れが発生
するという問題があった。これは、原版の表面が平滑な
ため、非画像部にトナー粒子が残存・付着することが原
因である。この問題を解消させるため、画像受理層中に
顔料を含有させることにより、その表面平滑度、または
表面粗さを特定化させる提案もなされているが、この場
合は、逆に、印刷時の使用環境温度および湿度により不
安定となる問題や印刷の鮮明性に欠けるという問題が発
生しやすい。
て製版後、印刷を行ったとき、往々にして地汚れが発生
するという問題があった。これは、原版の表面が平滑な
ため、非画像部にトナー粒子が残存・付着することが原
因である。この問題を解消させるため、画像受理層中に
顔料を含有させることにより、その表面平滑度、または
表面粗さを特定化させる提案もなされているが、この場
合は、逆に、印刷時の使用環境温度および湿度により不
安定となる問題や印刷の鮮明性に欠けるという問題が発
生しやすい。
本発明は、上記の事情に鑑み、従来の直描型平版印刷で
の、地汚れ、使用環境にともなう不安定性、および印刷
の非鮮明性等の各問題点を解消し、高解像の画像を高速
にて製版することのできる直描型平版印刷用原版、およ
びこれを用いた新規な製版方法を提供することを目的と
するものである。
の、地汚れ、使用環境にともなう不安定性、および印刷
の非鮮明性等の各問題点を解消し、高解像の画像を高速
にて製版することのできる直描型平版印刷用原版、およ
びこれを用いた新規な製版方法を提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 本発明者は、鋭意検討の結果、上記問題点が、以下の構
成により解消され、同時により優れた直描型平版印刷が
実現できるという見通しを得るに至り、本発明を完成し
た。
成により解消され、同時により優れた直描型平版印刷が
実現できるという見通しを得るに至り、本発明を完成し
た。
即ち、本発明の印刷用原版は、光透過性支持体の一面
に、放電破壊記録で除去可能な光反射層を設け、他面に
親水性樹脂中に光分解性化合物および光熱変換物質を含
有させた中間層、及び熱転写性を有する親油性樹脂から
なる表面層を順次形成させてなることを特徴とするもの
である。
に、放電破壊記録で除去可能な光反射層を設け、他面に
親水性樹脂中に光分解性化合物および光熱変換物質を含
有させた中間層、及び熱転写性を有する親油性樹脂から
なる表面層を順次形成させてなることを特徴とするもの
である。
本発明の製版方法は、前記した印刷用原版を使用して、 (a)前記印刷用原版の光反射層を放電破壊記録により
画像状に破壊させる工程、 (b)前記印刷用原版の表面層と、該表面層と画像状に
除去させるための中間受像シートとを密着させる工程、 (c)前記印刷用原版の光反射層から中間受像シート上
へ画像状に転写させる工程、及び (d)前記印刷用原版と中間受像シートとを剥離・分離
させることにより、印刷用原版の表面層上に親油性画像
部と親水性非画像部を形成させる工程、よりなることを
特徴とするものである。
画像状に破壊させる工程、 (b)前記印刷用原版の表面層と、該表面層と画像状に
除去させるための中間受像シートとを密着させる工程、 (c)前記印刷用原版の光反射層から中間受像シート上
へ画像状に転写させる工程、及び (d)前記印刷用原版と中間受像シートとを剥離・分離
させることにより、印刷用原版の表面層上に親油性画像
部と親水性非画像部を形成させる工程、よりなることを
特徴とするものである。
まず、本発明の印刷用原版の構成について、第1図、第
2図および第3図により説明する。
2図および第3図により説明する。
第1図は、本発明の印刷用原版の基本的構成を有する実
施例の断面図であり、光透過性支持体1の一面に、放電
破壊記録で除去可能な光反射層2を設け、前記支持体の
他面に、親水性樹脂中に光分解性化合物及び光熱変換物
質を含有させた単一層から構成される中間層3、及び熱
転写性を有する親油性樹脂からなる表面層4を順次形成
させたものである。
施例の断面図であり、光透過性支持体1の一面に、放電
破壊記録で除去可能な光反射層2を設け、前記支持体の
他面に、親水性樹脂中に光分解性化合物及び光熱変換物
質を含有させた単一層から構成される中間層3、及び熱
転写性を有する親油性樹脂からなる表面層4を順次形成
させたものである。
第2図は、本発明の印刷用原版の他の実施例の断面図で
あり、光分解性化合物を含有させた第1中間層5、およ
び親水性樹脂中に光熱変換物質を含有させた第2中間層
6の複数層が中間層3を構成し、第2中間層上に表面層
4を形成させたものである。
あり、光分解性化合物を含有させた第1中間層5、およ
び親水性樹脂中に光熱変換物質を含有させた第2中間層
6の複数層が中間層3を構成し、第2中間層上に表面層
4を形成させたものである。
第3図は、本発明の印刷用原版の更に他の実施例の断面
図であり、第3図(イ)は、第1図における光透過性支
持体と中間層との間に剥離層7を設けたものであり、第
3図(ロ)は、第2図における光透過性支持体と第1中
間層との間に剥離層7を設けたものである。
図であり、第3図(イ)は、第1図における光透過性支
持体と中間層との間に剥離層7を設けたものであり、第
3図(ロ)は、第2図における光透過性支持体と第1中
間層との間に剥離層7を設けたものである。
次に本発明の主たる層構成で使用する材料について述べ
る。
る。
[光透過性支持体] 本発明で用いられる光透過性支持体には、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリイ
ミド、ポリカーボネート、芳香族ポリアミド、ポリアリ
レート等の各種耐熱性および機械的強度に優れた樹脂か
らなるフィルムが用いられる。これ等フィルムの厚さ
は、6〜1000μm、好ましくは50〜200μmの範囲であ
る。
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリイ
ミド、ポリカーボネート、芳香族ポリアミド、ポリアリ
レート等の各種耐熱性および機械的強度に優れた樹脂か
らなるフィルムが用いられる。これ等フィルムの厚さ
は、6〜1000μm、好ましくは50〜200μmの範囲であ
る。
[光反射層] 放電破壊し易い、アルミニウム、亜鉛、錫等の金属蒸着
膜が適用される。この際、放電記録特性を良好にさせる
ため、シリカ、アルミナ、二酸化錫、水和アルミナ、ガ
ラズビーズ等の無機微粒子、シリコーン樹脂、ポリメチ
ルメタアクリレート樹脂等の有機微粒子を含有させた透
明性の高い粗面化層を、支持体と光反射層との間に設け
た方が好ましい。
膜が適用される。この際、放電記録特性を良好にさせる
ため、シリカ、アルミナ、二酸化錫、水和アルミナ、ガ
ラズビーズ等の無機微粒子、シリコーン樹脂、ポリメチ
ルメタアクリレート樹脂等の有機微粒子を含有させた透
明性の高い粗面化層を、支持体と光反射層との間に設け
た方が好ましい。
[中間層−単一層構成] 単一層から構成される中間層は、親水性樹脂をバインダ
ーとし、このバインダー中に光分解性化合物および光熱
変換物質を溶解もしくは分散して成層されるものであ
る。親水性樹脂の具体制としては、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、澱粉および
その誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルピ
ロリドン、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、スチレン
・マレイン酸共重合体樹脂等の水溶性樹脂の他、分子中
に水酸基(OH)、カルボキシル基(COOH)、アミノ基
(NH2)、ケトン基(CO)、スルホン基(SO3H)および
酸素、窒素、硫黄等の原子を含有する親水性基を有する
各種有機溶剤可溶樹脂をあげることができる。
ーとし、このバインダー中に光分解性化合物および光熱
変換物質を溶解もしくは分散して成層されるものであ
る。親水性樹脂の具体制としては、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、澱粉および
その誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルピ
ロリドン、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、スチレン
・マレイン酸共重合体樹脂等の水溶性樹脂の他、分子中
に水酸基(OH)、カルボキシル基(COOH)、アミノ基
(NH2)、ケトン基(CO)、スルホン基(SO3H)および
酸素、窒素、硫黄等の原子を含有する親水性基を有する
各種有機溶剤可溶樹脂をあげることができる。
光分解性化合物は、紫外線、可視光線および赤外線等を
含む光により速やかに光分解することが必須の条件とな
る。好適な材料系としてジアゾ化合物およびアジド化合
物をあげることができ、そして、ジアゾ化合物として
は、従来ジアゾ複写材料の分野で使用されているものを
そのままあげることができる。即ち、その具体例として
は、4−ジアゾ−1−ジメチルアミノベンゼン、4−ジ
アゾ−1−ジエチルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−
ベンゾイルアミノ−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジ
アゾ−1−モルホリノベンゼン、4−ジアゾ−1−モル
ホリノ−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
モルホリノ−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−ピロリジノ−3−メチルベンゼン、4−ジアゾ−1
−ピロリジノ−2−メチルベンゼン、4−ジアゾ−1−
ジメチルアミノ−2−(4′−クロロフェノキシ)−5
−クロロベンゼン等をあげることができる。
含む光により速やかに光分解することが必須の条件とな
る。好適な材料系としてジアゾ化合物およびアジド化合
物をあげることができ、そして、ジアゾ化合物として
は、従来ジアゾ複写材料の分野で使用されているものを
そのままあげることができる。即ち、その具体例として
は、4−ジアゾ−1−ジメチルアミノベンゼン、4−ジ
アゾ−1−ジエチルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−
ベンゾイルアミノ−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジ
アゾ−1−モルホリノベンゼン、4−ジアゾ−1−モル
ホリノ−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
モルホリノ−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−ピロリジノ−3−メチルベンゼン、4−ジアゾ−1
−ピロリジノ−2−メチルベンゼン、4−ジアゾ−1−
ジメチルアミノ−2−(4′−クロロフェノキシ)−5
−クロロベンゼン等をあげることができる。
上記のジアゾ化合物は、その塩化物と塩化亜鉛、塩化カ
ドミウム、塩化錫等のハロゲン化金属との塩数を形成さ
せて安定化させることができる。また、前記ジアゾ化合
物は、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、
フルオロ硫酸などのフッ化物の酸やテトラフェニルホウ
素のナトリウム塩等の有機ホウ素塩と錯塩を形成させて
安定化させることもできる。
ドミウム、塩化錫等のハロゲン化金属との塩数を形成さ
せて安定化させることができる。また、前記ジアゾ化合
物は、テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、
フルオロ硫酸などのフッ化物の酸やテトラフェニルホウ
素のナトリウム塩等の有機ホウ素塩と錯塩を形成させて
安定化させることもできる。
他方、アジド化合物としては、特に芳香族アジド化合物
が有効であるが、その他に4,4′−ジアジド−ジフェニ
ルスルホン、4,4′−ジアジドベンゾスルホン、4,4′−
ジアジドスチルベン、4,4′−ジアジドベンザルアセト
ン、2,6−ジ−(4−アジドベンザル)−4−メチルシ
クロヘキサノン等が本発明に適用できる。
が有効であるが、その他に4,4′−ジアジド−ジフェニ
ルスルホン、4,4′−ジアジドベンゾスルホン、4,4′−
ジアジドスチルベン、4,4′−ジアジドベンザルアセト
ン、2,6−ジ−(4−アジドベンザル)−4−メチルシ
クロヘキサノン等が本発明に適用できる。
上記のジアゾ化合物とアジド化合物は、単独または2種
類以上を混合して用いることもできる。
類以上を混合して用いることもできる。
これらの光分解性化合物は特別な処理をすることなく使
用することができるが、必要に応じ、親水性樹脂を壁材
とするマイクロカプセル中に内包させて使用することも
できる。なお、これら光分解性化合物の使用量は、中間
層中の全固形分100重量部に対し、0.1〜80重量部、好ま
しくは5〜50重量部の範囲が適当である。
用することができるが、必要に応じ、親水性樹脂を壁材
とするマイクロカプセル中に内包させて使用することも
できる。なお、これら光分解性化合物の使用量は、中間
層中の全固形分100重量部に対し、0.1〜80重量部、好ま
しくは5〜50重量部の範囲が適当である。
次に中間層中に同時に配合させる光熱変換物質は、紫外
線、可視光線および赤外線等を含む光エネルギーをより
広い波長域にわたり吸収し、より有効に熱エネルギーへ
と変換させる能力を有するカーボンブラック、黒鉛、各
種の有機顔料や染料が適用される。
線、可視光線および赤外線等を含む光エネルギーをより
広い波長域にわたり吸収し、より有効に熱エネルギーへ
と変換させる能力を有するカーボンブラック、黒鉛、各
種の有機顔料や染料が適用される。
これら光熱変換物質は、単独又は2種以上を混合して用
いることもできる。なお、光熱変換物質の使用量は、当
該層中の全固形分100重量部に対し、1〜50重量部、好
ましくは3〜30重量部の範囲が適当である。
いることもできる。なお、光熱変換物質の使用量は、当
該層中の全固形分100重量部に対し、1〜50重量部、好
ましくは3〜30重量部の範囲が適当である。
中間層用塗料は、前記した親水性樹脂をバインダーと
し、このバインダー中に光分解性化合物および光熱変換
物質を加え、適当な溶剤中に溶解もしくは分散させるこ
とにより得られるが、バインダーを水溶性樹脂とした場
合は、以下にあげる耐水化剤を併用する必要がある。そ
の具体例としては、グリオキザール、メラミンホルムア
ルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等のアミノプ
ラストの初期縮合物、メチロール化ポリアミド樹脂等の
変性ポリアミド樹脂、ポリアミド、ポリアミン・エピク
ロルヒドリン付加物、ポリアミドエピクロロヒドリン樹
脂、変性ポリアミド・ポリイミド樹脂等をあげることが
できる。この場合、耐水化を促進させるために、塩化ア
ンモニウム等の架橋触媒を併用させることが好ましい。
さらにまた、親水性の程度を向上させるために、シリ
カ、アルミナ等の無機顔料を添加させてもよい。
し、このバインダー中に光分解性化合物および光熱変換
物質を加え、適当な溶剤中に溶解もしくは分散させるこ
とにより得られるが、バインダーを水溶性樹脂とした場
合は、以下にあげる耐水化剤を併用する必要がある。そ
の具体例としては、グリオキザール、メラミンホルムア
ルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等のアミノプ
ラストの初期縮合物、メチロール化ポリアミド樹脂等の
変性ポリアミド樹脂、ポリアミド、ポリアミン・エピク
ロルヒドリン付加物、ポリアミドエピクロロヒドリン樹
脂、変性ポリアミド・ポリイミド樹脂等をあげることが
できる。この場合、耐水化を促進させるために、塩化ア
ンモニウム等の架橋触媒を併用させることが好ましい。
さらにまた、親水性の程度を向上させるために、シリ
カ、アルミナ等の無機顔料を添加させてもよい。
中間層用塗料は、前記したバインダー、光分解性化合
物、光熱変換物質、及び必要に応じて各種添加剤を加
え、適当な溶剤中に溶解もしくは分散させることにより
得られ、ソルベントコーティング法により支持体面上に
0.01〜20μm、好ましくは0.1〜10μmの塗布厚とする
ように塗布される。
物、光熱変換物質、及び必要に応じて各種添加剤を加
え、適当な溶剤中に溶解もしくは分散させることにより
得られ、ソルベントコーティング法により支持体面上に
0.01〜20μm、好ましくは0.1〜10μmの塗布厚とする
ように塗布される。
[中間層−複数層構成] 複数層から構成される中間層は、光透過性支持体側に、
樹脂中に前記した光分解性化合物を含有させた第1中間
層を設け、その上に前記した親水性樹脂中に前記した光
熱変換物質を含有させた第2中間層を積層させればよ
い。その場合、第1中間層のバインダーとして用いられ
る樹脂は、必ずしも親水性樹脂とする必要はない。
樹脂中に前記した光分解性化合物を含有させた第1中間
層を設け、その上に前記した親水性樹脂中に前記した光
熱変換物質を含有させた第2中間層を積層させればよ
い。その場合、第1中間層のバインダーとして用いられ
る樹脂は、必ずしも親水性樹脂とする必要はない。
[剥離層] 剥離層は、その上に積層される中間層との間の界面接着
力を軽減させるために設けられるものである。この場
合、剥離層は、適当なバインダー中に離型性添加剤を配
合させて設けてもよいし、離型性材料を単独で設けても
よい。剥離層は、透明性の高いことが望ましく、これに
好適な材料系として、シリコーン系化合物類、フッ素系
化合物類、ワックス系化合物類、界面活性剤類、または
微粒子類をあげることができる。
力を軽減させるために設けられるものである。この場
合、剥離層は、適当なバインダー中に離型性添加剤を配
合させて設けてもよいし、離型性材料を単独で設けても
よい。剥離層は、透明性の高いことが望ましく、これに
好適な材料系として、シリコーン系化合物類、フッ素系
化合物類、ワックス系化合物類、界面活性剤類、または
微粒子類をあげることができる。
[表面層] 表面層は、熱転写性を有する親油性樹脂を成層して設け
られる。これらの樹脂は、中間層中に含有される光熱変
換物質による光吸収の結果、発生する熱エネルギーで熱
溶融、または熱軟化し、中間受像シート上に転写される
必要がある。また、材料は、親油性であることが必要で
あり、例えば、その分子中に、アルキル基(C
nH2n+1)、フェニル基(C6H5)等の炭化水素基お有する
ものをあげることができる。それらの具体例としてワッ
クス類をあげることができる。表面層にはワックス類に
親油性樹脂や顔料、各種オイル等を添加させてもよい。
また表面層は透明であっても不透明であってもよい。
られる。これらの樹脂は、中間層中に含有される光熱変
換物質による光吸収の結果、発生する熱エネルギーで熱
溶融、または熱軟化し、中間受像シート上に転写される
必要がある。また、材料は、親油性であることが必要で
あり、例えば、その分子中に、アルキル基(C
nH2n+1)、フェニル基(C6H5)等の炭化水素基お有する
ものをあげることができる。それらの具体例としてワッ
クス類をあげることができる。表面層にはワックス類に
親油性樹脂や顔料、各種オイル等を添加させてもよい。
また表面層は透明であっても不透明であってもよい。
表面層はホットメルトコーティング法またはソルベント
コーティング法により、前記した中間層上に形成され
る。表面層の厚さは、0.01〜10μm、好ましくは0.1〜
5μmの範囲が適当である。
コーティング法により、前記した中間層上に形成され
る。表面層の厚さは、0.01〜10μm、好ましくは0.1〜
5μmの範囲が適当である。
次に、上記した印刷用原版を使用する本発明の製版方法
について、そのプロセスを第4図により説明する。第4
図は、本発明の製版方法を模式的に示す説明図である。
まず、印刷原版用の巻芯10aに、光反射層面が内側に巻
囲された印刷用原版10は、アースローラー12a、12b間を
通過して、放電記録ヘッド13とプラテン11との間に到達
する。この際、光反射層面は、アースローラ12aによっ
て、アース電位に保持される。放電記録ヘッドは、入力
される画像信号9にしたがって、光反射層面を画像状に
放電破壊する。一方、中間受像シート搬送ローラー12
c、12d間により搬送され、転写ドラム17の一端に設けら
れた爪17aにより固定された中間受像シート8は、転写
ドラム17の表面に沿って密着し、図の矢印の方向に回転
することにより、放電破壊記録された印刷用原版の表面
層に密着させる。密着された中間受像シートと原版と
は、転写ドラム17とガラス板16との間に搬送され、この
位置で反射版14を伴ったキセノンランプ、ヨウ素ランプ
等のフラッシュランプ15により光反射層側に全面照射が
なされる。このとき、原版の中間層の光熱変換機能によ
り、光の照射部に対応した表面層が、中間受像シート上
に転写される。転写後の原版は、中間受像シートから剥
離・分離させられ、表面層上に親油性画像部と親水性非
画像部が形成され、製版が完了する。製版後の原版は、
キャプスタンローラー18a、18bを経て製版済原版用の巻
芯10bに巻き取られる。
について、そのプロセスを第4図により説明する。第4
図は、本発明の製版方法を模式的に示す説明図である。
まず、印刷原版用の巻芯10aに、光反射層面が内側に巻
囲された印刷用原版10は、アースローラー12a、12b間を
通過して、放電記録ヘッド13とプラテン11との間に到達
する。この際、光反射層面は、アースローラ12aによっ
て、アース電位に保持される。放電記録ヘッドは、入力
される画像信号9にしたがって、光反射層面を画像状に
放電破壊する。一方、中間受像シート搬送ローラー12
c、12d間により搬送され、転写ドラム17の一端に設けら
れた爪17aにより固定された中間受像シート8は、転写
ドラム17の表面に沿って密着し、図の矢印の方向に回転
することにより、放電破壊記録された印刷用原版の表面
層に密着させる。密着された中間受像シートと原版と
は、転写ドラム17とガラス板16との間に搬送され、この
位置で反射版14を伴ったキセノンランプ、ヨウ素ランプ
等のフラッシュランプ15により光反射層側に全面照射が
なされる。このとき、原版の中間層の光熱変換機能によ
り、光の照射部に対応した表面層が、中間受像シート上
に転写される。転写後の原版は、中間受像シートから剥
離・分離させられ、表面層上に親油性画像部と親水性非
画像部が形成され、製版が完了する。製版後の原版は、
キャプスタンローラー18a、18bを経て製版済原版用の巻
芯10bに巻き取られる。
以上の操作において、中間受像シートの表面は、原版の
表面層を確実かつ均一に転写させると同時に、転写後露
出する親水性非画像部が平滑面となるように、その平滑
度が高いことが望ましい。また、転写時に発生する光分
解ガスや、その他の揮発成分を容易に逸散させることが
できるようにその透気度が低い、通気性のシートである
ことが望ましい。このような目的のために、たとえば、
通常、熱転写用紙として用いられているところの、ベッ
ク平滑度が500秒以上の高平滑紙を使用することができ
る。
表面層を確実かつ均一に転写させると同時に、転写後露
出する親水性非画像部が平滑面となるように、その平滑
度が高いことが望ましい。また、転写時に発生する光分
解ガスや、その他の揮発成分を容易に逸散させることが
できるようにその透気度が低い、通気性のシートである
ことが望ましい。このような目的のために、たとえば、
通常、熱転写用紙として用いられているところの、ベッ
ク平滑度が500秒以上の高平滑紙を使用することができ
る。
作用 放電破壊記録で光反射層を画像状に放電破壊させた後、
光反射層側から全面光照射させると、中間層中の光熱変
換物質の光吸収により熱エネルギーに変換されて発熱す
る。同時に光分解性化合物の光吸収により光分解が生
じ、光分解ガスが発生する。このガスの著しい体積膨張
により強い押圧力が働く。この場合、とくに剥離層が設
けられていると、ガス膨張の反作用として中間層の押圧
力をより増大させることができる。
光反射層側から全面光照射させると、中間層中の光熱変
換物質の光吸収により熱エネルギーに変換されて発熱す
る。同時に光分解性化合物の光吸収により光分解が生
じ、光分解ガスが発生する。このガスの著しい体積膨張
により強い押圧力が働く。この場合、とくに剥離層が設
けられていると、ガス膨張の反作用として中間層の押圧
力をより増大させることができる。
上記の熱エネルギーと押圧力により、表面層は放電破壊
記録に忠実に中間受像シート上に転写され、剥離後に
は、親水性の中間層面が露出する。一方、未転写の表面
層は、親油性に保持される。したがって、直描型の平版
印刷用原版として使用できる。
記録に忠実に中間受像シート上に転写され、剥離後に
は、親水性の中間層面が露出する。一方、未転写の表面
層は、親油性に保持される。したがって、直描型の平版
印刷用原版として使用できる。
実施例 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これ
等実施例は本願発明を限定するものではない。なお、配
合部数はすべて重量部を示すものとする。
等実施例は本願発明を限定するものではない。なお、配
合部数はすべて重量部を示すものとする。
実施例1 [光反射層の形成] 厚さが125μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
からなる光透過性支持体上に、平均粒径5μmのシリカ
(SiO2)を含有させた層厚6μmの粗面化層を設け、さ
らに該粗面化層上に約500ÅのAl蒸着層を設けることに
より、放電破壊記録で除去可能な光反射層を設けた。
からなる光透過性支持体上に、平均粒径5μmのシリカ
(SiO2)を含有させた層厚6μmの粗面化層を設け、さ
らに該粗面化層上に約500ÅのAl蒸着層を設けることに
より、放電破壊記録で除去可能な光反射層を設けた。
[中間層の形成] バインダー: 530部 ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名PVA117)の
10%水溶液 光熱変換物質: 8部 カーボンブラック(ライオン・アクゾ社製、商品名ケッ
チェンブラックEC−T) 光分解性化合物: 25部 4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼ
ン・塩化亜鉛塩 耐水化剤: 45部 変性ポリアミド樹脂の30%水溶液(ディック・ハーキュ
レス社製、商品名エピノックスP−9007Y) 硬化触媒: 0.5部 塩化アンモニウム 溶剤: 60部 水 上記混合液に、ガラスビーズを加え、ペイントシェイカ
ーによって100分間、分散・溶融処理を行った後、これ
を中間層用塗料とした。次にこの塗料を、光反射層が設
けられた面と反対側の支持体上に、乾燥後の塗布厚が2.
5μmとなるように塗工して中間層を形成した。その
後、30℃の温度下にて2日間、キュアー処理を行うこと
により、中間層の硬化反応を完結させた。
10%水溶液 光熱変換物質: 8部 カーボンブラック(ライオン・アクゾ社製、商品名ケッ
チェンブラックEC−T) 光分解性化合物: 25部 4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼ
ン・塩化亜鉛塩 耐水化剤: 45部 変性ポリアミド樹脂の30%水溶液(ディック・ハーキュ
レス社製、商品名エピノックスP−9007Y) 硬化触媒: 0.5部 塩化アンモニウム 溶剤: 60部 水 上記混合液に、ガラスビーズを加え、ペイントシェイカ
ーによって100分間、分散・溶融処理を行った後、これ
を中間層用塗料とした。次にこの塗料を、光反射層が設
けられた面と反対側の支持体上に、乾燥後の塗布厚が2.
5μmとなるように塗工して中間層を形成した。その
後、30℃の温度下にて2日間、キュアー処理を行うこと
により、中間層の硬化反応を完結させた。
[表面層の形成] 樹脂(1): 10部 マイクロクリスタリンワックス(融点91℃) 樹脂(2): 1部 低分子量ポリエチレン(融点86℃) 溶剤: 89部 ミネラルスピリット 上記混合液にガラスビーズを加え、ペイントシェイカー
によって200分間、分散・溶解処理を行った後、これを
表面層用塗料とした。次にこの塗料を中間層上に、乾燥
後の塗布厚が2.0μmとなるように塗工して表面層を形
成した。
によって200分間、分散・溶解処理を行った後、これを
表面層用塗料とした。次にこの塗料を中間層上に、乾燥
後の塗布厚が2.0μmとなるように塗工して表面層を形
成した。
実施例2 実施例1と同様にして、厚さが125μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムの片面に放電破壊記録で除去可
能な光反射層を設けた。[第1中間層の形成] バインダー: 70部 ポリメチルメタアクリレート樹脂の10%トルエン溶液
(綜研化学社製、商品名サーモラックM−2000) 光分解性化合物: 3部 4−ジアゾ−1−ジエチルアミノ−2−(4′−クロメ
フェノキシ)−5−クロロベンゼン・6フッ化リン塩 溶液: 27部 メチルエチルケトン 上記混合液を均一に溶解させた後、これを第1中間層塗
料とした。次にこの塗料を光反射層が設けられた面と反
対側の支持体上に、乾燥後の塗布厚が1.2μmとなるよ
うに塗工して第1中間層を形成した。
テレフタレートフィルムの片面に放電破壊記録で除去可
能な光反射層を設けた。[第1中間層の形成] バインダー: 70部 ポリメチルメタアクリレート樹脂の10%トルエン溶液
(綜研化学社製、商品名サーモラックM−2000) 光分解性化合物: 3部 4−ジアゾ−1−ジエチルアミノ−2−(4′−クロメ
フェノキシ)−5−クロロベンゼン・6フッ化リン塩 溶液: 27部 メチルエチルケトン 上記混合液を均一に溶解させた後、これを第1中間層塗
料とした。次にこの塗料を光反射層が設けられた面と反
対側の支持体上に、乾燥後の塗布厚が1.2μmとなるよ
うに塗工して第1中間層を形成した。
[第2中間層の形成] バインダー: 570部 ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名PVA117)の
10%水溶液 光熱変換物質: 8部 カーボンブラック(ライオン・アクゾ社製、商品名ケッ
チェンブラックEC−T) 親水性顔料: 20部 平均粒径3.5μmの無定形シリカ (富士デビソン社製、商品名サイロイド244) 耐水化剤: 48部 変性ポリアミド樹脂の30%水溶液(ディック・ハーキュ
レス社製、商品名エピノックスP−9007Y) 硬化触媒: 0.5部 塩化アンモニウム 溶剤: 150部 水 上記混合液に、ガラスビーズを加え、ペイントシェイカ
ーによって100分間、分散・溶融処理を行った後、これ
を第2中間層用塗料とした。次にこの塗料を、第1中間
層上に乾燥後の塗布厚が2.0μmとなるように塗工して
第2中間層を形成した。その後、30℃の温度下で2日
間、キュアー処理を行うことにより、第2中間層の硬化
反応を完結させた。
10%水溶液 光熱変換物質: 8部 カーボンブラック(ライオン・アクゾ社製、商品名ケッ
チェンブラックEC−T) 親水性顔料: 20部 平均粒径3.5μmの無定形シリカ (富士デビソン社製、商品名サイロイド244) 耐水化剤: 48部 変性ポリアミド樹脂の30%水溶液(ディック・ハーキュ
レス社製、商品名エピノックスP−9007Y) 硬化触媒: 0.5部 塩化アンモニウム 溶剤: 150部 水 上記混合液に、ガラスビーズを加え、ペイントシェイカ
ーによって100分間、分散・溶融処理を行った後、これ
を第2中間層用塗料とした。次にこの塗料を、第1中間
層上に乾燥後の塗布厚が2.0μmとなるように塗工して
第2中間層を形成した。その後、30℃の温度下で2日
間、キュアー処理を行うことにより、第2中間層の硬化
反応を完結させた。
[表面層の形成] 樹脂(1): 25部 1号カルナバワックス(融点86℃) 樹脂(2): 25部 ギャンデリラワックス(融点71℃) 樹脂(3): 30部 エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂(日本合成化学工業
社製、商品名ソアレックスR−BH) 樹脂(4): 20部 石油樹脂 (荒川化学社製、商品名アルコンM) 上記混合物を95℃で200分間溶融・混合させた後、ホッ
トメルト塗工法により第2中間層上に、その塗布厚が2.
0μmとなるように塗工して表面層を形成した。
社製、商品名ソアレックスR−BH) 樹脂(4): 20部 石油樹脂 (荒川化学社製、商品名アルコンM) 上記混合物を95℃で200分間溶融・混合させた後、ホッ
トメルト塗工法により第2中間層上に、その塗布厚が2.
0μmとなるように塗工して表面層を形成した。
実施例3 実施例1と同様にして、厚さが125μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムの片面に放電破壊記録で除去可
能な光反射層を得た。
テレフタレートフィルムの片面に放電破壊記録で除去可
能な光反射層を得た。
[剥離層の形成] 剥離性物質: 100部 フロオロカーボンの87%トルエン分散液(アクリル・プ
ラスチックリサーチボラトリーズ社製、商品名、モール
ド・ウィズF−57) 溶剤: 60部 トルエン 上記混合液にガラスビーズを加え、ペイントシェイカー
によって100分間、分散処理を行った後、これを剥離層
用塗料とした。次に該塗料を光反射層が設けられた面と
反対側の支持体上に、乾燥後の塗布厚が0.5μmとなる
ように塗工した剥離層を形成した。
ラスチックリサーチボラトリーズ社製、商品名、モール
ド・ウィズF−57) 溶剤: 60部 トルエン 上記混合液にガラスビーズを加え、ペイントシェイカー
によって100分間、分散処理を行った後、これを剥離層
用塗料とした。次に該塗料を光反射層が設けられた面と
反対側の支持体上に、乾燥後の塗布厚が0.5μmとなる
ように塗工した剥離層を形成した。
[中間層の形成] バインダー: 260部 アクリル系ブロックポリマーの25%メチルセロソルブ溶
液(日本油脂社製、商品名モディパーHM−18) 光熱変換物質: 10部 カーボンブラック(ライオン・アクゾ社製、商品名ケッ
チェンブラックEC−T) 光分解性化合物: 25部 4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼ
ン・6フッ化リン塩 溶剤(1): 500部 アセトン 溶剤(2): 200部 メタノール 上記混合液に、ガラスビーズを加え、ペイントシェイカ
ーによって100分間、分散処理を行った後、これを中間
層用塗料とした。次にこの塗料を、剥離層上に、乾燥後
の塗布厚が2.5μmとなるように塗工して中間層を形成
した。その後、実施例2と同様にして上記中間層上に表
面層を形成した。
液(日本油脂社製、商品名モディパーHM−18) 光熱変換物質: 10部 カーボンブラック(ライオン・アクゾ社製、商品名ケッ
チェンブラックEC−T) 光分解性化合物: 25部 4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼ
ン・6フッ化リン塩 溶剤(1): 500部 アセトン 溶剤(2): 200部 メタノール 上記混合液に、ガラスビーズを加え、ペイントシェイカ
ーによって100分間、分散処理を行った後、これを中間
層用塗料とした。次にこの塗料を、剥離層上に、乾燥後
の塗布厚が2.5μmとなるように塗工して中間層を形成
した。その後、実施例2と同様にして上記中間層上に表
面層を形成した。
以上、実施例1〜3で得た印刷用原版各々について、第
4図の装置を用いて、先に説明した製版方法にしたがっ
て製版を行った。この際、プラテン圧力は700g/cm2、転
写ドラムとガラス板間の圧力は100g/cm2であった。放電
記録ヘッドは、複数の放電電極からなるラインヘッドを
用い、これに入力させる画像信号は、文字パターン、ベ
タパターン、およびディザー法による階調性パターンの
3種類とし、それぞれネガ、ポジの両方について入力を
行った。ヘッド印加電圧は45V、フラッシュランプのエ
ネルギーは13mJ/m2に一定させた。また搬送時のスピー
ドは3m/分とした。一方、中間受像シートは、そのベッ
ク平滑度が500秒、透気度が40秒の熱転写紙を用いた。
4図の装置を用いて、先に説明した製版方法にしたがっ
て製版を行った。この際、プラテン圧力は700g/cm2、転
写ドラムとガラス板間の圧力は100g/cm2であった。放電
記録ヘッドは、複数の放電電極からなるラインヘッドを
用い、これに入力させる画像信号は、文字パターン、ベ
タパターン、およびディザー法による階調性パターンの
3種類とし、それぞれネガ、ポジの両方について入力を
行った。ヘッド印加電圧は45V、フラッシュランプのエ
ネルギーは13mJ/m2に一定させた。また搬送時のスピー
ドは3m/分とした。一方、中間受像シートは、そのベッ
ク平滑度が500秒、透気度が40秒の熱転写紙を用いた。
得られた直描型平版印刷用原版を使用して、市販のエッ
チ液で表面処理を行った後、25℃、65%RHの環境下にお
かれたオフセット印刷機(小森スプリント2カラー)に
よって、黒インキの印刷を行った。
チ液で表面処理を行った後、25℃、65%RHの環境下にお
かれたオフセット印刷機(小森スプリント2カラー)に
よって、黒インキの印刷を行った。
一方、得られた直描型平版印刷用原版を使用して、エッ
チン液で表面処理を行うことなく、シアンインキ(東洋
インキ製造社製、商品名アクアレスST藍)を用いて印刷
を行った。それぞれの場合について初期の印刷特性およ
び100枚目の印刷特性を各々第1表及び第2表にまとめ
る。評価の方法は、目視および拡大写真(25倍)から判
断し「カスレ」、「印字ガケ」「トギレ」等の発生がな
く高品質な文字と判断した場合を○とし、一部に上記の
問題が発生した場合を△、線の「カスレ」や「トギレ」
が目立ち、濃度不足の場合を×とした。ベタの場合は、
マクベス濃度計で1.2以上の濃度が得られた場合を○、
0.9以上の濃度が得られた場合を△、これ以下の場合を
×とした。階調性の場合は、ドットが確実に解像された
濃度の変動幅が0.1以下の場合を○、一部、ドットの未
解像が発生するが、その変動幅が0.3以下の場合を△、
これ以下の場合を×とした。
チン液で表面処理を行うことなく、シアンインキ(東洋
インキ製造社製、商品名アクアレスST藍)を用いて印刷
を行った。それぞれの場合について初期の印刷特性およ
び100枚目の印刷特性を各々第1表及び第2表にまとめ
る。評価の方法は、目視および拡大写真(25倍)から判
断し「カスレ」、「印字ガケ」「トギレ」等の発生がな
く高品質な文字と判断した場合を○とし、一部に上記の
問題が発生した場合を△、線の「カスレ」や「トギレ」
が目立ち、濃度不足の場合を×とした。ベタの場合は、
マクベス濃度計で1.2以上の濃度が得られた場合を○、
0.9以上の濃度が得られた場合を△、これ以下の場合を
×とした。階調性の場合は、ドットが確実に解像された
濃度の変動幅が0.1以下の場合を○、一部、ドットの未
解像が発生するが、その変動幅が0.3以下の場合を△、
これ以下の場合を×とした。
発明の効果 本発明は上記の構成からなるので、従来の直描型平版印
刷と比較して以下の利点がある。
刷と比較して以下の利点がある。
1)放電破壊記録に忠実な高解像の印刷ができる。
2)現像所要時間がきわめて高く、高速で製版ができ
る。
る。
3)エッチ液による表面処理を施さないときでも高品質
の印刷ができる。
の印刷ができる。
4)印刷用原版の構成が簡単で、製版装置の構造も簡単
なため、信頼性が高く、装置の小型化及び低価格化がは
かれる。
なため、信頼性が高く、装置の小型化及び低価格化がは
かれる。
5)カラー印刷が容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第3図は、本発明の印刷用原版の実施例の断
面図、第4図は、本発明の製版方法を模式的に示す説明
図である。 1……光透過性支持体、2……光反射層、3……中間
層、4……表面層、5……第1中間層、6……第2中間
層、7……剥離層、8……中間受像シート、9……画像
信号、10……印刷用原版、10a、10b……原版用巻芯、11
……プラテン、12a、12b……アースローラー、12c、12d
……中間受像シート搬送ローラー、13……放電記録ヘッ
ド、14……反射板、15……フラッシュランプ、16……ガ
ラス板、17……転写ドラム、17a……爪、18a、18b……
キャプスタンローラー。
面図、第4図は、本発明の製版方法を模式的に示す説明
図である。 1……光透過性支持体、2……光反射層、3……中間
層、4……表面層、5……第1中間層、6……第2中間
層、7……剥離層、8……中間受像シート、9……画像
信号、10……印刷用原版、10a、10b……原版用巻芯、11
……プラテン、12a、12b……アースローラー、12c、12d
……中間受像シート搬送ローラー、13……放電記録ヘッ
ド、14……反射板、15……フラッシュランプ、16……ガ
ラス板、17……転写ドラム、17a……爪、18a、18b……
キャプスタンローラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−123470(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】光透過性支持体の一面に、放電破壊記録で
除去可能な光反射層を設け、他面に親水性樹脂中に光分
解性化合物および光熱変換物質を含有させた中間層、及
び熱転写性を有する親油性樹脂からなる表面層を順次形
成させてなることを特徴とする印刷用原版。 - 【請求項2】中間層が親水性樹脂中に光分解性化合物お
よび光熱変換物質を含有させた単一層からなることを特
徴とする請求項(1)記載の印刷用原版。 - 【請求項3】中間層が樹脂中に光分解性化合物を含有さ
せた第1中間層、及び親水性樹脂中に光熱変換物質を含
有させた第2中間層の複数層からなり、かつ、第1中間
層が支持体側に形成されていることを特徴とする請求項
(1)記載の印刷用原版。 - 【請求項4】光透過性支持体の一面に放電破壊記録で除
去可能な光反射層を設け、他面に親水性樹脂中に光分解
性化合物および光熱変換物質を含有させた中間層、及び
熱転写性を有する親油性樹脂からなる表面層を順次形成
させてなる印刷用原版を使用して、 (a)該印刷用原版の光反射層の放電破壊記録により画
像状に破壊させる工程、 (b)該印刷用原版の表面層と、該表面層を画像状に除
去させるための中間受像シートとを密着させる工程、 (c)該印刷用原版の光反射層側から光エネルギーを全
面照射させることにより、表面層を中間受像シート上に
画像状に転写させる工程、及び (d)該印刷用原版と中間受像シートとを剥離・分離さ
せることにより、印刷用原版の表面層上に親油性画像部
と親水性非画像部を形成させる工程、よりなることを特
徴とする製版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6821488A JPH0761747B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 印刷用原版およびこれを用いた製版方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6821488A JPH0761747B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 印刷用原版およびこれを用いた製版方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01241495A JPH01241495A (ja) | 1989-09-26 |
JPH0761747B2 true JPH0761747B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=13367324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6821488A Expired - Lifetime JPH0761747B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 印刷用原版およびこれを用いた製版方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761747B2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-24 JP JP6821488A patent/JPH0761747B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01241495A (ja) | 1989-09-26 |
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