JP2004130780A - リソグラフ印刷プレートの処理 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、インクジェットプリンタを活用してリソグラフ印刷プレートを処理する方法を提供し、また、安価で経済的にリソグラフ印刷プレートを処理する方法を提供することである。本発明のさらなる目的は、高品質プレス印刷を生成するリソグラフ印刷プレートを処理する方法を提供することである。
【解決手段】(a)シリカ、アルミナ及びポリマー状アミンを含む混合物で基板をコーティングすることによるリソグラフ印刷の処理と、
(b)前述の処理で成るコーティングを保護層でオーバーコーティングすることと、
(c)コーティングされた基板にデジタル画像を印刷するために着色インクでインクジェットプリンタを使用することと、及び
(d)インクジェット画像を乾燥することとを含むリソグラフプレートを処理するための方法。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リソグラフ印刷プレートの処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
リソグラフ印刷は油と水の非混和性に基づいており、画像エリアはそこで優先的に油性物質か、又はインクを保持する。適切に処理した表面が水で湿らせられ、次にインクが適用される場合、バックグラウンドか、又は非画像エリアは水を保持して、インクをはじき、一方では画像エリアがインクを受けて、水をはじく。画像エリアのインクは、紙、布などの画像が再生成されるべき物質表面に移動される。共通して、インクは、画像が再生成されるべき物質表面にインクを順次移動する、ブランケットと呼ばれる、中間物質に移動される。
【0003】
様々な幅広い範囲で使用する型のリソグラフ印刷プレートは、アルミニウム基プレートに適用した感光性コーティングを有する。かかるコーティングは、現像段階で除去されるように、可溶になった露出された部分を有することによって、光に反応する。そのようなプレートは、正の作用と呼ばれる。反対に、露出されたコーティング部分が強固する場合、プレートは負の作用と呼ばれる。両者の場合において、存続している画像エリアはインク受容力があるか、若しくは親油性であり、非画像エリア又はバックグラウンドは水受容力があるか、若しくは親水性である。画像と非画像エリアとの間の差異は、フィルムが良好な接触を保証するために真空状態でプレートに適用される、露出工程で成される。次いで、プレートは、一部が紫外線から構成される光源に対して感光される。正のプレートが使用される場合、プレート上の画像に対応するフィルム上のエリアは光がプレートを打たないようにオペークであり、一方で、非画像エリアに対応するフィルム上のエリアは透明であり、より可溶性となり除去されるコーティングまで光の移動を許容する。負のプレートの場合、逆も真である。画像エリアに対応するフィルム上のエリアは透明であり、一方で非画像エリアは不透明である。フィルムの透明エリア下のコーティングは、光の作用によって強固になり、一方で、光によって打たれないエリアは除去される。負のプレートの光で強固になる表面は、したがって親油性でインクを受取り、一方で現像機の作用によって除去されるコーティングを有している非画像エリアは、感度を減じられ、したがって親水性である。
【0004】
デジタルリソグラフプレートの一つの形態は、“直接書き込み式フォトサーマルリソプレート”として知られている。コダックポリクロームグラフィックス(Kodak Polychrome Graphics)は、そのようなプレートを“サーマルゴールドプレート(Thermal Gold Plate)”の商品名で販売している。しかしながら、それらのプレートはアルカリ溶液での湿潤処理を必要とする。どのような処理をも必要としない、直接書き込み式フォトサーマルリソプレートを有することが望ましいだろう。
【0005】
レーザー光線に感光され、次いでクロスリンクまで加熱されて、それによって感光されたエリアの現像を防ぎ、さらに同時に感光されないエリアをより現像可能で表現する、直接書き込み式フォトサーマルリソプレートが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。次いで、かかるプレートは、従来のアルカリのプレート現像液で現像される。現像液と、現像液を含む装置がメンテナンス、洗浄及び定期的な現像液の補給が必要であり、これらすべては費用がかかり、煩雑であることが問題である。
【0006】
また、ある直接書き込み式フォトサーマルリソプレートは、現像を行なわず、それによって基剤上でコーティングされたレーザーを吸収する親水性の上部層は、インクをはじく状態からインク受取り状態にプレートを変換する吸収器を燃やすためにレーザー光線に感光される(例えば、特許文献2を参照。)。かかる特許文献のすべての実施例及び教示によると、高出力レーザーを必要とし、結果となるリソプレートのランレングスは制限される。
【0007】
親水性層を備える印刷プレートが疎水性基剤からの強烈な光によって融除され、さらに疎水性層を備える印刷プレートが親水性基剤から融除される、両者の印刷プレートが開示されている(例えば、特許文献3を参照。)。しかしながら、実施例は何も示されていない。
【0008】
キャリアフィルム(ドナー)からリソグラフ表面まで物質のレーザー移動によって成る、非処理の印刷プレートがある(例えば、特許文献4を参照。)。この方法の問題は、2層間のトラッピングされた小さな粒子ダストが画像の劣化を引き起こすかもしれないということである。さらに、処理するための2つのシートは、より高価である。
【0009】
ポリエステル基剤に基づいたポリケイ酸の薄い上部コーティングをエッチングするレーザー光線を使用することにより、リソプレートを生成し、それによってインクに対して受容力のある感光したエリアを表現する工程が開示されている(例えば、特許文献5を参照。)。ランレングス又は印刷品質の詳細は与えられていないが、しかし、ポリケイ酸などの非架橋ポリマーが比較的迅速に磨耗し、許容できる印刷の短いランレングスを与える。
【0010】
親水性のポリアミド酸で基板をコーティングすることによって、さらに次いでフラッシュランプ又はレーザーの熱で画像的にポリアミド酸をメラノフィル酸と、ポリイミドに変換することによって基板上で印刷マスターを処理するための方法が開示されている(例えば、特許文献6を参照。)。かかる特許文献には、ランレングス、画質又はインク/水のバランスの詳細は与えられていない。
【0011】
粒状の陽極処理をされたアルミニウムリソ基剤にポリマー状のジアゾ基を含んだ樹脂をコーティングすることによって、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)レーザーで画像エリアを感光することによって、さらに次いでグラフィックアートラッカーでプレートを処理することによって、リソプレートを生成する方法が開示されている(例えば、特許文献7を参照。)。ラッカー塗り段階は簡便でなく高価である。
【0012】
オリオフィル酸の基剤にコーティングされた、コロイドシリカ、コロイド状のアルミナ、カルボン酸又はカルボン酸の塩を含む親水性層のレーザー光線除去によるリソプレートの処理方法が開示されている(例えば、特許文献8を参照。)。与えられた唯一の実施例は、架橋剤若しくは付加物を備えずに、コロイド状のアルミナだけ、又は酢酸亜鉛だけを使用する。インク/水のバランス、又はランレングスの制限の詳細は与えられていない。
【0013】
光酸ジェネレーター及び酸性の不安定なテトラヒドロピラニル基を有するポリマーを含む、任意の感光性の構成があり(例えば、特許文献9を参照)、広く請求している。これは疎水性/親水性の切り換えリソグラフプレート構成を含み得る。しかしながら、そのようなポリマー状のスイッチは、印刷工程でのインクと水との間の弱い識別を与えることが知られている。
【0014】
リソグラフ基剤にコーティングされたポリマー状のアジ化物を有し、さらにレーザー光線に対する感光によるポリマー状のアジ化物を除去する印刷プレートが開示されている(例えば、特許文献10を参照。)。印刷機の例は与えられていない。
【0015】
オキサゾリンポリマーを有するドナーからケイ酸塩の表面レシーバまでリソプレートを処理するための熱移動処理が開示されている(例えば、特許文献11を参照。)。このような2つのシートシステムは、ダスト及び2シート処理の費用からの画質問題を受ける。
【0016】
プレート基板上に光硬化インクを噴出することと、画像エリアを強固するために紫外線放射に対してプレートを感光させることとを含む、ダイレクトリソグラフプレートの製造方法が開示されている(例えば、特許文献12を参照。)。次いで、油を基にしたインクは、印刷媒体上に印刷するための画像エリアに付着してよい。しかしながら、基板上に噴射されたインク滴の解像度、又は印刷するランレングスに関してリソグラフ印刷プレートの耐久性は開示されていない。
【0017】
環状の無水物又はその派生物を含有する第一ポリマーと、水酸基部位を含有する第二ポリマーを有する水性インクの構成成分が開示されている(例えば、特許文献13を参照。)。2つのポリマーは、基板の画像化後に焼成段階において熱で架橋される。結果となるマトリックスは、オフセット印刷工程の酸性のインク壷溶液に耐性であると言われている。実施例は、35000から65000コピーのリソグラフのランレングスが可能であると言われている、画像化されたプレートの生成を例示する。一方で非架橋の画像化プレートは、4000コピーだけを表現した。
【0018】
各々の物質が分子間で三重結合を有する、アセチレングリコール、酸化エチレンの添加物及びアセチレングリコール及びアセチレンアルコール、の少なくとも一つを含有するインク受け層を備える、基板上に支持されたインクジェット記録層を開示している(例えば、特許文献14を参照。)。インク受け層は、またシリカなどの無機顔料、可溶性のポリマー状バインダー、及びカチオンのオリゴマー又はポリマーを含んでよい。孔隙率の記載は提供されていない。
【0019】
リソグラフ印刷プレートの製造工程が開示されている(例えば、特許文献15を参照。)。インクジェット液体滴は、プリンタヘッドと通信するコンピュータシステムによって提供されるような画像を描写するデジタル情報に対応する印刷プレートの表面上に画像を形成する。プリンタヘッドからの滴は、印刷可能な固い樹脂画像を形成するために、プレート上にプレコーティングされた反応物を備えて、単独又は組み合わせで、プレート表面にポリマー化する反応物を形成する樹脂を含む。そのように形成された樹脂画像は、拡張された印刷ランのために有用なリソグラフ印刷プレートを提供する。
【0020】
インクジェットプリンタで画像を印刷することによってリソグラフ印刷プレートを処理するための上に記載したすべての方法は、インクジェットプリンタにおいて特別なインク又は流体を使用する必要がある。
【0021】
市販されて入手可能なインクジェットプリンタを市販されて入手可能なインクジェットインクで活用することで、コンピュータに記憶されたデジタル画像ファイルから容易で安価にリソグラフ印刷プレートを処理する方法を有することが望ましい。
【特許文献1】
米国特許第5,372,907号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,034,183号明細書
【特許文献3】
米国特許第3,832,947号明細書
【特許文献4】
米国特許第3,964,389号明細書
【特許文献5】
米国特許第4,054,094号明細書
【特許文献6】
米国特許第4,081,572号明細書
【特許文献7】
米国特許第4,731,317号明細書
【特許文献8】
特開昭55−105560号公報
【特許文献9】
国際公開92/09934号パンフレット
【特許文献10】
欧州特許第0562952B1号明細書
【特許文献11】
米国特許第5,460,918号明細書
【特許文献12】
欧州特許第0503621A1号明細書
【特許文献13】
加国特許第2,107,980号明細書
【特許文献14】
米国特許第5,364,702号明細書
【特許文献15】
米国特許第5,820,932号明細書
【特許文献16】
米国特許第6,044,762号明細書
【特許文献17】
米国特許第6,050,193号明細書
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インクジェットプリンタを活用してリソグラフ印刷プレートを処理する方法を提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、安価で経済的にリソグラフ印刷プレートを処理する方法を提供することである。
【0023】
本発明のさらなる目的は、高品質プレス印刷を生成するリソグラフ印刷プレートを処理する方法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、
(a)シリカ、アルミナ及びポリマー状アミンを含む混合物で基板をコーティングすることによるリソグラフ印刷の処理段階と、
(b)上の(a)段階で成るコーティングを保護層でオーバーコーティングする段階と、
(c)コーティングされた基板にデジタル画像を印刷するために着色インクでインクジェットプリンタを使用する段階と、及び
(d)インクジェット画像の乾燥段階とを含むリソグラフプレートを処理するための方法により達成される。
【0025】
本発明の利点は、リソグラフ印刷プレートが最小限のコスト及び困難さでデジタル供給源から処理できることである。
【0026】
本発明の別の利点は、リソグラフ印刷プレートが市販されて入手可能なインクジェットインクを用いて市販されて入手可能なインクジェットプリンタを活用して処理できることである。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明と一致するリソグラフ印刷プレートの側面図を示す。適切な物質を形成する基板10は、シリカ、アルミナ及びポリマー状アミンの混合物を含む吸着性のオーバーコート20を備えて示される。かかるオーバーコート20は、スピンコーティング、突起ホッパーコーティング、ロールコーティング、ワイヤーワウンドロッドコーティング、又は当業者に周知な一般的なコーティング方法によって形成される。オーバーコート20は、保護層30で順番にオーバーコートされる。保護層30は、周知のコーティング方法を使用するオーバーコート20と同様な手法で形成できる。保護層30の目的は、オーバーコート20を保護することであり、特に、指紋のような親油性物質の偶然の沈着を防ぐことができる。
【0028】
基板10は、機械的に又は電気化学的に粒状化されたアルミニウムであり得る。リソグラフ印刷プレート基板を処理するアルミニウムの粒状化は、リソグラフの当業者にとって周知である。粒状化表面は数ミクロンオーダーの平均粗さを有する。粗い表面は高い保水性能を有し、したがって、オフセット印刷工程においてリソグラフインクをはじく。本発明では、オーバーコート20はリソグラフ印刷を形成するために必要な水分を保持する。本発明での粒状化工程の機能は、オーバーコート20における物理的なアンカーを提供することであり、さらに基板10とオーバーコート20との間の付着を促進することである。加えて、粒状化の部分的な粗さは、リソグラフ印刷プレートの上部層の表面で示されるように一致して保持される。かかる粗さは、オフセット印刷工程で水分を保持するためにリソグラフ印刷プレートの性能を改善することである。ポリマー状の支持体などの他の物質はまた、基板10として使用でき得る。ポリエチレンテレフタラートなどのポリエステルは基板10を提供するために効果的である。
【0029】
オーバーコート20は、水以外のコーティングされたシリカ、アルミナ及びポリマー状アミンの混合物を含む。かかる混合物はまた、ホルムアルデヒド、ビス−ビニルスルホン、グルタルアルデヒド、及び当業者に周知のポリマー状アミンを架橋する同様の物質などの硬化剤を含む。混合物はまた、コーティングの分散と均一性を改善するための界面活性剤を含んでよい。混合物はまた、四次元のポリマー状アミンなどのコーティングの親水性の特徴を増大する他の物質を含んでよい。他の物質は、染料又は色素など様々な種類の着色剤などの化粧の目的における混合物に添加してもよい。
【0030】
コーティング混合物におけるシリカの含有量は、約2パーセント乃至15パーセントの範囲でよく、より好ましくは約5パーセント乃至7パーセントである。コーティング混合物におけるアルミナの含有量は、約1パーセント乃至15パーセントの範囲でよく、より好ましくは約4パーセント乃至6パーセントである。コーティング混合物におけるポリマー状アミンの含有量は、約0.1パーセント乃至2パーセントの範囲でよく、より好ましくは約0.4パーセント乃至0.7パーセントである。コーティング混合物で使用されるシリカの種類は、好ましくは、ポリマー状アミンと置き換え可能な物質である。米国、デラウェア州、ウィルミントンのデュポン社のLudoxCLなどの酸性のコロイド状シリカがポリマー状アミンを置き換えできることが分かっている。ポリマー状アミンは、直鎖であるか、若しくはポリエチレンイミンなどのアミンがポリマーのバックボーン鎖の一部である、枝分かれしたポリマーであるか、又はポリビニルベンジルアミン又はアミンがポリアリルアミンなどのポリマーバックボーンからの付随物であるポリマーであり得る。最も好ましくは、アミンは一次又は二次アミンである。最も好ましくないアミンは、芳香族のアミンである。ポリマー状のアミンは、コロイド状のシリカと混合する前に塩化水素又は硫酸などの当量の鉱酸で中和してよい。コーティング混合物で使用されるアルミナは、好ましくは、ドイツ国、ドゥッセルドルフ、DeGussaのOxide−Cなどの微細粒子のアルミナである。硬化剤を使用する場合、ポリマー状アミンの約1パーセント乃至約10パーセントに等量の硬化剤を混合物に添加される。コーティング界面活性剤は、総溶液量の約0.01パーセント乃至約1パーセントと等量で使用される。コーティング混合物は、ワイヤーワウンドロッド、ローラ、ナイフ、ビルブレード及び突起ホッパーを含む、当業者にとって周知な多くのコーティング方法によって基板10上に拡散される。コーティングされた層の湿潤な厚さは、約1ミクロン乃至約100ミクロンの範囲で変更してよく、より好ましくは約10ミクロン乃至40ミクロンの範囲で変更してよい。コーティングは、吸着性のオーバーコート20を与えるために加温の有無に関わらず、空気乾燥される。
【0031】
保護層30は、ここに参照として組み入れられている、本件出願人と同一出願人所有の発明者による米国特許第6,050,193号及び6,044,762号で記載されている。保護層は、インクジェットインクを受けることができる(又は吸収若しくは溶解が可能な)構成成分を有している。インクジェットインクは、少なくとも20度の接触角度を表し、好ましくは少なくとも30度の角度を表す。実際上、接触角度は一般的に100度未満である。最小限の接触角度は、適用される流体の拡散を抑えるために必要である。接触角度(静止)は、市販されて入手可能なRame−Hart接触角度ゴニオメーターを用いて容易に測定できる。接触角度は、2000rpmでガラスサポートにスピンコーティングされた、望ましい保護層物質の5(質量)%で調製された乾燥した保護層にインクジェット滴を適用した後に測定される。
【0032】
保護層は、インクジェットインク流体が適用されるエリアが個別で、保護膜が、基礎をなす親水性サポートにしっかりと付着されるように流動性のインクジェットインクの乾燥に際して、迅速に吸収するか、又は溶解する。加えて、保護層の非画像化領域は、画像化後に除去できるように、水に対して十分に可溶性であるべきであるか、又は従来のインク壷溶液である。したがって、インク若しくはインク壷溶液が適用されるか、又はインクづけ以前の分離段階で、非画像化領域は除去される。保護層30において使用される物質は、アラビアゴム、アルギン、カラゲーニン、フコイダン、ラミナラン、コーンハルゴム、ゼラチン、ガッチゴム、カラヤゴム、ローカストビーンガム、ペクチン、デキストラン、グアーガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、又はポリビニルピロリドンを含む。本発明の好ましい実施態様において、保護層30はアラビアゴム(アカシアゴム)である。保護層30の好ましい厚さは、約0.5ミクロン乃至約5ミクロンであり、より好ましくは約1ミクロン乃至約2ミクロンである。保護層30は水性溶液からコーティングでき、好ましくは約10ミクロン乃至40ミクロンの湿潤コーティングの厚さを備える。次いで、固体の保護層を生成するために加熱の有無に関わりなく、保護層30は空気乾燥される。
【0033】
図2はリソグラフ印刷プレートにおける画像化工程を示す。インクジェットの着色されたインクの滴は、矢印の方向に移動する黒い円として示される。インク滴は、インクジェットプリンタヘッド(示されていない)から発射される。図2に示されるように、滴がリソグラフ印刷プレートに当たると、滴はオーバーコート20及び保護層30に吸収されて、さらにリソグラフ印刷インクに魅力的な画像ピクセルを形成するように乾燥される。非画像化又はバックグラウンドエリアは印刷機上で水又はインク壷溶液を保持し、リソグラフ印刷インクをはじく。試験されたインクジェットインクに基づいたすべての顔料は、機械上でリソグラフ印刷インクを引きつけるか、又は受ける画像を形成するであろう。対照的に、一般的に使用されるインクジェットインクに基づく染料は、機械上でリソグラフ印刷インクを引きつけるか、又は受ける画像を形成しないであろう。インクジェットインクに基づいた着色剤は、当該技術で周知なポリマー状の分散剤で水中の着色剤をグラインディングすることによって、一般的に成る。追加的な着色剤を必要とせずに、ポリマー状の分散剤溶液はまた、機械上でリソグラフ印刷インクを引きつけるか、又は受ける画像を形成するために本発明で機能するであろうことが知られている。ポリマー状の分散剤は、本発明のリソグラフ印刷プレートで画像を形成する活性物質であり、着色剤はプレートに乗っているだけであることが信じられている。それにもかかわらず、着色剤が画像を可視できるようにして、その結果、印刷機の操縦者が機械にリソグラフ印刷プレートを設置した場合、画質及び画像の位置を判断できるので、着色剤は本発明において価値のある機能の役割をする。
【0034】
【実施例】
下記の実施例は、本発明の実行を例示する。
【0035】
実施例1
混合物は、下記の構成成分を有して水で調製された。
【0036】
6.138%コロイド状シリカと、
0.159%ジビニルスルホンと、
硫酸で中和された0.5845%ポリエチレンイミンと、
5.3%発煙アルミナ(Degussa Oxide−C)と、及び
0.02%界面活性剤 Olin 10−G。
【0037】
混合物は、25ミクロンのMeyer Rodを備えて乾燥された、0.005インチ厚の粒状の陽極処理をされたアルミニウム支持体にコーティングされた。次いで、リソグラフ印刷プレートは、エプソン社製黒色着色剤インクを備えたエプソン社Stylus Color 980インクジェットプリンタの紙供給トレイに配置された。画像は、次いで100℃で10分間乾燥される、リソグラフ印刷プレート上に印刷される。次ぎに、リソグラフ印刷プレートはABDick印刷機に設置されて、20,000の高画質印刷が成された。
【0038】
実施例2
リソグラフ印刷プレートは、実施例1のようにして調製され、エプソン社製StylusC80インクを備えたエプソン社Stylus C80プリンタの紙供給トレイに位置された。画像は、リソグラフ印刷プレートに印刷されて、次いで100度で10分間乾燥させた。リソグラフ印刷プレートは、次いでABDick印刷機に設置されて、20,000の高画質印刷が成された。
【0039】
実施例3
混合物は、下記の構成成分を有して水で調製された。
【0040】
6.138%コロイド状シリカと、
0.02%ホルムアルデヒドと、
硫酸で中和された0.5845%ポリエチレンイミンと、
5.3%発煙アルミナと、及び
0.02%界面活性剤 Olin 10−G。
【0041】
混合物は、25ミクロンのMeyer Rodを備えて乾燥された、0.005インチ厚の粒状の陽極処理をされたアルミニウム支持体にコーティングされた。次いで、リソグラフ印刷プレートは、エプソン社製黒色着色剤インクを備えたエプソン社Stylus Color 980インクジェットプリンタの紙供給トレイに配置された。画像は、次いで100℃で10分間乾燥される、リソグラフ印刷プレート上に印刷される。次ぎに、リソグラフ印刷プレートはABDick印刷機に設置されて、5,000の高画質印刷が成された。
【0042】
実施例4
混合物は、下記の構成成分を有して水で調製された。
【0043】
6%コロイド状シリカと、
0.02%ホルムアルデヒドと、
硫酸で中和された0.6%ポリアリルアミンと、
5%発煙アルミナと、及び
0.02%界面活性剤 Olin 10−G。
【0044】
混合物は、25ミクロンのMeyer Rodを備えて乾燥された、0.005インチ厚の粒状の陽極処理をされたアルミニウム支持体にコーティングされた。次いで、リソグラフ印刷プレートは、エプソン社製黒色着色剤インクを備えたエプソン社Stylus Color 980インクジェットプリンタの紙供給トレイに配置された。画像は、次いで100℃で10分間乾燥される、リソグラフ印刷プレート上に印刷される。次ぎに、リソグラフ印刷プレートはABDick印刷機に設置されて、5,000の高画質印刷が成された。
【0045】
実施例5
混合物は、下記の構成成分を有して水で調製された。
【0046】
6%コロイド状シリカと、
0.02%ホルムアルデヒドと、
0.6%ポリN,N−ジメチル−3,5−ジメチレン塩化ピペリジンと、
5%発煙アルミナと、及び
0.02%界面活性剤 Olin 10−G。
【0047】
混合物は、25ミクロンのMeyer Rodを備えて乾燥された、0.005インチ厚の粒状の陽極処理をされたアルミニウム支持体にコーティングされた。次いで、リソグラフ印刷プレートは、エプソン社製黒色着色剤インクを備えたエプソン社Stylus Color 980インクジェットプリンタの紙供給トレイに配置された。画像は、次いで100℃で10分間乾燥される、リソグラフ印刷プレート上に印刷される。次ぎに、リソグラフ印刷プレートはABDick印刷機に設置されて、5,000の高画質印刷が成された。
【0048】
実施例6
混合物は、下記の構成成分を有して水で調製された。
【0049】
6.138%コロイド状シリカと、
0.159%ホルムアルデヒドと、
硫酸で中和された0.5845%ポリエチレンイミンと、
ジエチル硫酸で四次元の0.5%ポリ(1−ビニルピロリドン−co−2−ジメチルアミノエチルメタクリル酸塩)と、
5.3%発煙アルミナ(Degussa Oxide−C)と、及び
0.02%界面活性剤 Olin 10−G。
【0050】
混合物は、25ミクロンのMeyer Rodを備えて乾燥された、0.005インチ厚の粒状の陽極処理をされたアルミニウム支持体にコーティングされた。次いで、リソグラフ印刷プレートは、エプソン社製黒色着色剤インクを備えたエプソン社Stylus Color 980インクジェットプリンタの紙供給トレイに配置された。画像は、次いで100℃で10分間乾燥される、リソグラフ印刷プレート上に印刷される。次ぎに、リソグラフ印刷プレートはABDick印刷機に設置されて、1,000の高画質印刷が成された。
【0051】
コントロール1
リソグラフ印刷プレートは実施例1のように調製された。リソグラフ印刷プレートは、エプソン社製980色素に基づくインクを備えたエプソン社980プリンタで印刷された。リソグラフ印刷プレートは、100度で10分間乾燥させた。次いで、リソグラフ印刷プレートはABDick印刷機に設置されたが、しかし品質を伴う印刷は成されず、白黒印刷だけが成される。
【0052】
コントロール2
エプソン社C80プリンタは、実施例で記載されたシリカのオーバーコートなしで、粒状の陽極処理をされたアルミニウムプレート基板に直接的に印刷するように使用された。結果となる画像は、あまりにもぼやけたために、印刷機にリソグラフ印刷プレートを配置されなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリソグラフ印刷プレートの側面図を示す図である。
【図2】インクジェット着色インクが衝突する一連の滴としてリソグラフ印刷プレートに適用され、リソグラフ印刷プレートによって吸収される、デジタルインクジェット画像を示す図である。
【符号の説明】
10 基板
20 オーバーコート
30 保護層

Claims (3)

  1. リソグラフプレートの処理方法であって、該方法は、
    (a)シリカ、アルミナ及びポリマー状アミンを含む混合物で基板をコーティングすることによるリソグラフ印刷プレートの処理段階と、
    (b)前記(a)段階で成る前記コーティングを保護層でオーバーコーティングする段階と、
    (c)前記コーティングされた基板にデジタル画像を印刷するために着色インクでインクジェットプリンタを使用する段階と、及び
    (d)前記インクジェット画像の乾燥段階とを含むことを特徴とする、リソグラフプレートの処理方法。
  2. 前記保護層は、着色された水溶性インクジェットインクで少なくとも20度の接触角度を有する可溶性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記基板は粒状化アルミニウムであるか、又はポリエステルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
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