JPH0761399A - 微小重力環境における液滴回収装置 - Google Patents
微小重力環境における液滴回収装置Info
- Publication number
- JPH0761399A JPH0761399A JP20952093A JP20952093A JPH0761399A JP H0761399 A JPH0761399 A JP H0761399A JP 20952093 A JP20952093 A JP 20952093A JP 20952093 A JP20952093 A JP 20952093A JP H0761399 A JPH0761399 A JP H0761399A
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- JP
- Japan
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- gas
- recovery
- propeller
- adsorbent
- liquid
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- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微小重力環境において、簡単な構成で故障を
生じにくく、ガス中の液滴を効果的に回収できる液滴回
収装置を提供する。 【構成】 液滴を含んだガス1が流れる管路2の途中に
拡径部3を設けると共に該拡径部3内に吸着材4を収容
して液溜め部5を構成し、前記管路2内の前記液溜め部
5に対応した位置に、管路2と同心の軸7を中心に前記
ガス1の流れによって回転可能に取付けられ、且つ複数
の回転羽根8aの先端が前記液溜め部5の吸着材4と僅
かな隙間12を有するようにした回収プロペラ8を配設
し、回転羽根8aに付着回収された液滴を回収プロペラ
8の遠心力によって先端に移動させて吸着材4に送る。
生じにくく、ガス中の液滴を効果的に回収できる液滴回
収装置を提供する。 【構成】 液滴を含んだガス1が流れる管路2の途中に
拡径部3を設けると共に該拡径部3内に吸着材4を収容
して液溜め部5を構成し、前記管路2内の前記液溜め部
5に対応した位置に、管路2と同心の軸7を中心に前記
ガス1の流れによって回転可能に取付けられ、且つ複数
の回転羽根8aの先端が前記液溜め部5の吸着材4と僅
かな隙間12を有するようにした回収プロペラ8を配設
し、回転羽根8aに付着回収された液滴を回収プロペラ
8の遠心力によって先端に移動させて吸着材4に送る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小重力環境での液滴を
含んだガスから液滴を回収するのに適した微小重力環境
における液滴回収装置に関するものである。
含んだガスから液滴を回収するのに適した微小重力環境
における液滴回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、宇宙往還機、宇宙ステーション等
のような微小重力環境における種々の研究が進められて
いる。
のような微小重力環境における種々の研究が進められて
いる。
【0003】機器の駆動、冷却等を行った液体がガス中
に飛散した場合、地上では重力によって自然分離させる
ことができるが、微小重力環境においては、一旦飛散し
た液滴は重力を有しないために分離されることなく飛散
した状態を保持し続けることになる。
に飛散した場合、地上では重力によって自然分離させる
ことができるが、微小重力環境においては、一旦飛散し
た液滴は重力を有しないために分離されることなく飛散
した状態を保持し続けることになる。
【0004】宇宙空間において用いられる液体は、通常
地上から運搬された貴重な資源であり、よって宇宙空間
等の微小重力環境では、液体を繰り返し使用する必要が
あり、従って前記ガス中に飛散した液滴は回収して再使
用する必要がある。
地上から運搬された貴重な資源であり、よって宇宙空間
等の微小重力環境では、液体を繰り返し使用する必要が
あり、従って前記ガス中に飛散した液滴は回収して再使
用する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記微小重力
環境においては、ガス中に飛散している液滴を回収する
ことは困難であり、例えば地上で一般的に用いられてい
るフィルター等の方式を採用するようなことはできな
い。
環境においては、ガス中に飛散している液滴を回収する
ことは困難であり、例えば地上で一般的に用いられてい
るフィルター等の方式を採用するようなことはできな
い。
【0006】宇宙空間で使用される各種機器は、軽量小
型であること、駆動エネルギーが小さいか不要で、作動
が確実で故障の発生が無いこと等が要求されるが、フィ
ルターを用いた液滴の回収装置では、フィルターにおけ
る圧損が増大し、そのためにガスを送給するポンプの容
量が増大し、該ポンプを駆動する駆動エネルギーの消費
量も増大する問題がある。
型であること、駆動エネルギーが小さいか不要で、作動
が確実で故障の発生が無いこと等が要求されるが、フィ
ルターを用いた液滴の回収装置では、フィルターにおけ
る圧損が増大し、そのためにガスを送給するポンプの容
量が増大し、該ポンプを駆動する駆動エネルギーの消費
量も増大する問題がある。
【0007】また、地上であればフィルターに付着回収
した液体を重力によって自然流下させて分離回収するこ
ともできるが、微小重力環境ではフィルターに付着した
液滴が移動しないためにフィルターに液体が堆積した場
合にフィルターが目詰りを起こし、以後の液滴の回収が
不能になってしまう問題を有する。
した液体を重力によって自然流下させて分離回収するこ
ともできるが、微小重力環境ではフィルターに付着した
液滴が移動しないためにフィルターに液体が堆積した場
合にフィルターが目詰りを起こし、以後の液滴の回収が
不能になってしまう問題を有する。
【0008】本発明は、上記した問題点に鑑みてなした
もので、微小重力環境において、簡単な構成で故障を生
じにくく、ガス中の液滴を効果的に回収できる微小重力
環境における液滴回収装置を提供することを目的とす
る。
もので、微小重力環境において、簡単な構成で故障を生
じにくく、ガス中の液滴を効果的に回収できる微小重力
環境における液滴回収装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、液滴を含んだ
ガスが流れる管路の途中に拡径部を設けると共に該拡径
部内に吸着材を収容して液溜め部を構成し、前記管路内
の前記液溜め部に対応した位置に、管路と同心の軸を中
心に前記ガスの流れによって回転可能に取付けられ、且
つ回転羽根の先端が前記液溜め部の吸着材と僅かな隙間
を有するようにした回収プロペラを配設したことを特徴
とする微小重力環境における液滴回収装置、及び、回収
プロペラを、ガス流によって回転方向が交互に逆転する
ように多段に配置したことを特徴とする微小重力環境に
おける液滴回収装置、及び、回収プロペラの回転羽根に
おけるガス流に対向した面に、回転中心側から先端に向
かって幅寸法が漸次減少したテーパ溝を形成したことを
特徴とする微小重力環境における液滴回収装置、に係る
ものである。
ガスが流れる管路の途中に拡径部を設けると共に該拡径
部内に吸着材を収容して液溜め部を構成し、前記管路内
の前記液溜め部に対応した位置に、管路と同心の軸を中
心に前記ガスの流れによって回転可能に取付けられ、且
つ回転羽根の先端が前記液溜め部の吸着材と僅かな隙間
を有するようにした回収プロペラを配設したことを特徴
とする微小重力環境における液滴回収装置、及び、回収
プロペラを、ガス流によって回転方向が交互に逆転する
ように多段に配置したことを特徴とする微小重力環境に
おける液滴回収装置、及び、回収プロペラの回転羽根に
おけるガス流に対向した面に、回転中心側から先端に向
かって幅寸法が漸次減少したテーパ溝を形成したことを
特徴とする微小重力環境における液滴回収装置、に係る
ものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、液滴を含んだガスが回収
プロペラに向かって管路内を流れると、前記ガス中の流
動によって回収プロペラが回転され、ガス中に飛散した
液滴は、回転している回収プロペラの回転羽根に衝突し
て付着回収され、更に回転羽根に付着した液体は、回収
プロペラの回転による遠心力によって回転羽根の先端側
に移動し、回転羽根の先端と僅かの隙間を有している吸
着材に吸着されて回収される。更にまた、前記回収プロ
ペラを回転させて自らが旋回力を受けて流動するガスの
流れに乗った液滴は、遠心力によって外周の液溜め部の
吸着材及び管路内面に衝突して付着回収される。
プロペラに向かって管路内を流れると、前記ガス中の流
動によって回収プロペラが回転され、ガス中に飛散した
液滴は、回転している回収プロペラの回転羽根に衝突し
て付着回収され、更に回転羽根に付着した液体は、回収
プロペラの回転による遠心力によって回転羽根の先端側
に移動し、回転羽根の先端と僅かの隙間を有している吸
着材に吸着されて回収される。更にまた、前記回収プロ
ペラを回転させて自らが旋回力を受けて流動するガスの
流れに乗った液滴は、遠心力によって外周の液溜め部の
吸着材及び管路内面に衝突して付着回収される。
【0011】請求項2の発明では、ガス中に飛散した液
滴は、一方向に回転している回収プロペラの回転羽根に
衝突することにより付着回収され、また回収されなかっ
た液滴は次段の反対方向に回転する回収プロペラに衝突
して付着回収されることにより、更に効果的な回収が可
能となる。
滴は、一方向に回転している回収プロペラの回転羽根に
衝突することにより付着回収され、また回収されなかっ
た液滴は次段の反対方向に回転する回収プロペラに衝突
して付着回収されることにより、更に効果的な回収が可
能となる。
【0012】請求項3の発明では、回収プロペラに付着
回収された液滴が回転羽根のテーパ溝に滲み込み、該テ
ーパ溝が回転中心側から先端に向かって幅寸法が漸次減
少していることによる毛管現象と、前記回収プロペラの
回転による遠心力とによって、テーパ溝内の液体を回転
羽根の先端側に確実に移動させて、回転羽根の先端から
吸着材に確実に回収させることができる。
回収された液滴が回転羽根のテーパ溝に滲み込み、該テ
ーパ溝が回転中心側から先端に向かって幅寸法が漸次減
少していることによる毛管現象と、前記回収プロペラの
回転による遠心力とによって、テーパ溝内の液体を回転
羽根の先端側に確実に移動させて、回転羽根の先端から
吸着材に確実に回収させることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
する。
【0014】図1は請求項1の発明の一実施例を示すも
ので、液滴を含んだガス1が流れる管路2の軸方向の途
中に、拡径部3を形成すると共に、該拡径部3内にウィ
ック等の吸着材4を収容することにより液溜め部5を構
成する。
ので、液滴を含んだガス1が流れる管路2の軸方向の途
中に、拡径部3を形成すると共に、該拡径部3内にウィ
ック等の吸着材4を収容することにより液溜め部5を構
成する。
【0015】前記管路2内の前記液溜め部5に対応した
位置に、管路2内面に固定した支持フレーム6によって
管路2の中心に支持された軸7が設けてあり、該軸7に
複数の回転羽根8a(例えば図3のように等間隔に3
枚)を有した回収プロペラ8が、固体潤滑材等を備えた
回転管10を介して一定方向に回転自在に取付けられて
いる。11はスラスト軸受を示す。
位置に、管路2内面に固定した支持フレーム6によって
管路2の中心に支持された軸7が設けてあり、該軸7に
複数の回転羽根8a(例えば図3のように等間隔に3
枚)を有した回収プロペラ8が、固体潤滑材等を備えた
回転管10を介して一定方向に回転自在に取付けられて
いる。11はスラスト軸受を示す。
【0016】回収プロペラ8の回転羽根8aは、前記液
溜め部5の吸着材4との間に僅かな隙間12を有するよ
うにした大きさに形成してある。さらに、前記液溜め部
5の外部には、小型の液体ポンプ14を備えた液体回収
管15が接続されている。
溜め部5の吸着材4との間に僅かな隙間12を有するよ
うにした大きさに形成してある。さらに、前記液溜め部
5の外部には、小型の液体ポンプ14を備えた液体回収
管15が接続されている。
【0017】次に、上記図1の実施例の作用を説明す
る。
る。
【0018】液滴を含んだガス1が回収プロペラ8に向
かって管路2内を流れると、前記ガス1の流動によって
回収プロペラ8が回転され、ガス1中に飛散した液滴
は、回転している回収プロペラ8に衝突することにより
回転羽根8aに付着回収される。
かって管路2内を流れると、前記ガス1の流動によって
回収プロペラ8が回転され、ガス1中に飛散した液滴
は、回転している回収プロペラ8に衝突することにより
回転羽根8aに付着回収される。
【0019】更にまた、前記回収プロペラ8を回転させ
て自らは旋回力を受け流動するガス1の流れに乗った液
滴は、遠心力によって外周の液溜め部5の吸着材4及び
管路2内面に衝突して付着回収される。液滴が回収され
たガスは清浄ガス1aとなって下流側へ流動する。
て自らは旋回力を受け流動するガス1の流れに乗った液
滴は、遠心力によって外周の液溜め部5の吸着材4及び
管路2内面に衝突して付着回収される。液滴が回収され
たガスは清浄ガス1aとなって下流側へ流動する。
【0020】前記回収プロペラ8の回転羽根8aに付着
回収された液滴は、回収プロペラ8の回転による遠心力
によって、回転羽根8aの先端から僅かの隙間12を有
している吸着材4に吸着されて回収される。吸着材4に
回収された液体は、液溜め部5に接続された液体回収管
15によって回収されて再利用される。
回収された液滴は、回収プロペラ8の回転による遠心力
によって、回転羽根8aの先端から僅かの隙間12を有
している吸着材4に吸着されて回収される。吸着材4に
回収された液体は、液溜め部5に接続された液体回収管
15によって回収されて再利用される。
【0021】図2は請求項2の発明の一実施例を示した
もので、図中図1と同一のものには同じ符号を付して説
明を省略する。
もので、図中図1と同一のものには同じ符号を付して説
明を省略する。
【0022】支持フレーム6によって管路2の中心に支
持された軸7に、管路2に形成した液溜め部5の位置に
対応して、多段(図では2段)の回収プロペラ8,9を
回転自在に取付ける。尚、前記多段の回収プロペラ8,
9は、前記ガス1の流れによって一方向Aと反対方向B
に交互に回転方向が反転するように回転羽根8a,9a
の形状が決定されている。各回収プロペラ8,9の回転
羽根8a,9aは、前記液溜め部5の吸着材4との間に
僅かな隙間12を有する大きさに形成されている。
持された軸7に、管路2に形成した液溜め部5の位置に
対応して、多段(図では2段)の回収プロペラ8,9を
回転自在に取付ける。尚、前記多段の回収プロペラ8,
9は、前記ガス1の流れによって一方向Aと反対方向B
に交互に回転方向が反転するように回転羽根8a,9a
の形状が決定されている。各回収プロペラ8,9の回転
羽根8a,9aは、前記液溜め部5の吸着材4との間に
僅かな隙間12を有する大きさに形成されている。
【0023】次に、上記図2の実施例の作用を説明す
る。
る。
【0024】液滴を含んだガス1が回収プロペラ8に向
かって管路2内を流れると、前記ガス1の流動によって
回収プロペラ8,9が逆方向に回転され、ガス1中に飛
散した液滴は、先ず一方向Aに回転している回収プロペ
ラ8に衝突することにより回転羽根8aに付着回収さ
れ、また回収されなかった液滴は次段の反対方向Bに回
転している回収プロペラ9に衝突して回転羽根9aに回
収される。
かって管路2内を流れると、前記ガス1の流動によって
回収プロペラ8,9が逆方向に回転され、ガス1中に飛
散した液滴は、先ず一方向Aに回転している回収プロペ
ラ8に衝突することにより回転羽根8aに付着回収さ
れ、また回収されなかった液滴は次段の反対方向Bに回
転している回収プロペラ9に衝突して回転羽根9aに回
収される。
【0025】更にまた、前記回収プロペラ8,9を回転
させて自らは旋回力を受けて流動するガス1の流れに乗
った液滴は、遠心力によって外周の液溜め部5の吸着材
4及び管路2内面に衝突して付着回収される。
させて自らは旋回力を受けて流動するガス1の流れに乗
った液滴は、遠心力によって外周の液溜め部5の吸着材
4及び管路2内面に衝突して付着回収される。
【0026】前記回収プロペラ8,9の回転羽根8a,
9aに付着回収された液滴は、遠心力によって回転羽根
8a,9aの先端に向かって移動し、回転羽根8a,9
aの先端と僅かの隙間12を有している吸着材4に吸着
されて回収される。
9aに付着回収された液滴は、遠心力によって回転羽根
8a,9aの先端に向かって移動し、回転羽根8a,9
aの先端と僅かの隙間12を有している吸着材4に吸着
されて回収される。
【0027】図3は請求項3の発明の一実施例を示すも
ので、図1及び図2の回収プロペラ8,9の回転羽根8
a,9aをガス1の流れの上流側から見た正面の形状を
表わしている。
ので、図1及び図2の回収プロペラ8,9の回転羽根8
a,9aをガス1の流れの上流側から見た正面の形状を
表わしている。
【0028】即ち、各回収プロペラ8,9における各回
転羽根8a,9aのガス1の流れに対向する面に、回転
中心側から先端に向かって幅寸法が漸次減少するように
した多数のテーパ溝13を形成している。
転羽根8a,9aのガス1の流れに対向する面に、回転
中心側から先端に向かって幅寸法が漸次減少するように
した多数のテーパ溝13を形成している。
【0029】次に、上記図3の実施例の作用を説明す
る。
る。
【0030】回収プロペラ8,9に付着回収された液滴
は、回転羽根8a,9aのテーパ溝13に滲み込み、該
テーパ溝13に滲み込んだ液体は、該テーパ溝13が回
転中心側から先端に向かって幅寸法が漸次減少している
ことによる毛管現象と、回収プロペラ8,9の回転によ
る遠心力によって、回転羽根8a,9aの先端に向かっ
て移動し、回転羽根8a,9aの先端と僅かの隙間12
を有している吸着材4に吸着されて回収される。
は、回転羽根8a,9aのテーパ溝13に滲み込み、該
テーパ溝13に滲み込んだ液体は、該テーパ溝13が回
転中心側から先端に向かって幅寸法が漸次減少している
ことによる毛管現象と、回収プロペラ8,9の回転によ
る遠心力によって、回転羽根8a,9aの先端に向かっ
て移動し、回転羽根8a,9aの先端と僅かの隙間12
を有している吸着材4に吸着されて回収される。
【0031】尚、本発明は前記実施例にのみ限定される
ものではなく、回収プロペラの設置段数は任意に選定し
得ること、回転羽根の形状、テーパ溝の形状等は任意に
選定し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内に於いて種々変更を加え得ることは勿論である。
ものではなく、回収プロペラの設置段数は任意に選定し
得ること、回転羽根の形状、テーパ溝の形状等は任意に
選定し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内に於いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、液滴を含んだ
ガスが回収プロペラに向かって管路内を流れると、前記
ガス中の流動によって回収プロペラが回転され、ガス中
に飛散した液滴は、回転している回収プロペラの回転羽
根に衝突して付着回収され、更に回転羽根に付着した液
体は、回収プロペラの回転による遠心力によって回転羽
根の先端側に移動し、回転羽根の先端と僅かの隙間を有
している吸着材に吸着されて回収される。更にまた、前
記回収プロペラを回転させて自らが旋回力を受けて流動
するガスの流れに乗った液滴は、遠心力によって外周の
液溜め部の吸着材及び管路内面に衝突して付着回収され
る。よって、駆動装置を有しない簡単で故障を生じ難い
構成にて、ガス中の液滴を効果的に回収できる優れた効
果を奏し得る。
ガスが回収プロペラに向かって管路内を流れると、前記
ガス中の流動によって回収プロペラが回転され、ガス中
に飛散した液滴は、回転している回収プロペラの回転羽
根に衝突して付着回収され、更に回転羽根に付着した液
体は、回収プロペラの回転による遠心力によって回転羽
根の先端側に移動し、回転羽根の先端と僅かの隙間を有
している吸着材に吸着されて回収される。更にまた、前
記回収プロペラを回転させて自らが旋回力を受けて流動
するガスの流れに乗った液滴は、遠心力によって外周の
液溜め部の吸着材及び管路内面に衝突して付着回収され
る。よって、駆動装置を有しない簡単で故障を生じ難い
構成にて、ガス中の液滴を効果的に回収できる優れた効
果を奏し得る。
【0033】請求項2の発明によれば、ガス中に飛散し
た液滴は、一方向に回転している回収プロペラの回転羽
根に衝突することにより付着回収され、また回収されな
かった液滴は次段の反対方向に回転する回収プロペラに
衝突して付着回収されるので、更に効果的な液滴の回収
が可能となる。
た液滴は、一方向に回転している回収プロペラの回転羽
根に衝突することにより付着回収され、また回収されな
かった液滴は次段の反対方向に回転する回収プロペラに
衝突して付着回収されるので、更に効果的な液滴の回収
が可能となる。
【0034】請求項3の発明によれば、回収プロペラに
付着回収された液滴が回転羽根のテーパ溝に滲み込み、
該テーパ溝が回転中心側から先端に向かって幅寸法が漸
次減少していることによる毛管現象と、前記回収プロペ
ラの回転による遠心力とによって、テーパ溝に回収した
液体を回転羽根の先端側に更に確実に移動させて吸着材
に回収させることができる。
付着回収された液滴が回転羽根のテーパ溝に滲み込み、
該テーパ溝が回転中心側から先端に向かって幅寸法が漸
次減少していることによる毛管現象と、前記回収プロペ
ラの回転による遠心力とによって、テーパ溝に回収した
液体を回転羽根の先端側に更に確実に移動させて吸着材
に回収させることができる。
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す切断平面図で
ある。
ある。
【図2】請求項2の発明の一実施例を示す切断平面図で
ある。
ある。
【図3】図1及び図2をガスの上流側から見た切断正面
図である。
図である。
1 液滴を含んだガス 2 管路 3 拡径部 4 吸着材 5 液溜め部 7 軸 8 回収プロペラ 8a 回転羽根 9 回収プロペラ 9a 回転羽根 12 隙間 13 テーパ溝
Claims (3)
- 【請求項1】 液滴を含んだガスが流れる管路の途中に
拡径部を設けると共に該拡径部内に吸着材を収容して液
溜め部を構成し、前記管路内の前記液溜め部に対応した
位置に、管路と同心の軸を中心に前記ガスの流れによっ
て回転可能に取付けられ、且つ回転羽根の先端が前記液
溜め部の吸着材と僅かな隙間を有するようにした回収プ
ロペラを配設したことを特徴とする微小重力環境におけ
る液滴回収装置。 - 【請求項2】 回収プロペラを、ガス流によって回転方
向が交互に逆転するように多段に配置したことを特徴と
する請求項1に記載の微小重力環境における液滴回収装
置。 - 【請求項3】 回収プロペラの回転羽根におけるガス流
に対向した面に、回転中心側から先端に向かって幅寸法
が漸次減少したテーパ溝を形成したことを特徴とする請
求項1又は2に記載の微小重力環境における液滴回収装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20952093A JPH0761399A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 微小重力環境における液滴回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20952093A JPH0761399A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 微小重力環境における液滴回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0761399A true JPH0761399A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16574156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20952093A Pending JPH0761399A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 微小重力環境における液滴回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761399A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012120947A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Fukusuke Kogyo Kk | オイルミスト除去装置 |
JP2021196112A (ja) * | 2020-06-15 | 2021-12-27 | サンタ株式会社 | 油除去フィルタ |
-
1993
- 1993-08-24 JP JP20952093A patent/JPH0761399A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012120947A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Fukusuke Kogyo Kk | オイルミスト除去装置 |
JP2021196112A (ja) * | 2020-06-15 | 2021-12-27 | サンタ株式会社 | 油除去フィルタ |
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