JPH0761273A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH0761273A
JPH0761273A JP23084893A JP23084893A JPH0761273A JP H0761273 A JPH0761273 A JP H0761273A JP 23084893 A JP23084893 A JP 23084893A JP 23084893 A JP23084893 A JP 23084893A JP H0761273 A JPH0761273 A JP H0761273A
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JP
Japan
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vehicle
seat
impact
backrest
occupant
Prior art date
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JP23084893A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tamegai
清 為我井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 追突又は前方衝突に伴う頸部損傷、即ち、む
ちうち症から乗員を保護することができる乗員保護機構
付きの車両用シートを提供すること。 【構成】 リクライニング機構4の側部に腕部5を延設
し、これに係脱自在に結合して背当て3を係止する係止
機構7と、前記腕部5に結合した衝撃吸収機構であっ
て、係止機構7の係止が解除され、かつ車両に強い衝撃
が加わった際に、背当て3を後方に倒そうとする衝撃を
吸収する衝撃吸収機構6と、少なくとも1つの車両用ブ
レーキ系統が作動している際に車両の外部から強い衝撃
が加わったことを条件として、背当て3に対する係止機
構7による係止を解除し、同時に衝撃吸収機構6を作動
させる制御信号を発生する制御部8とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や特殊車両等の
ための車両用シートに関し、特に追突事故に代表される
外部衝撃を受けた際に乗員が頸部損傷を被る事態を予防
するための機構を備えた乗員保護機構付きの車両用シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】国民全体の半分以上が免許人口と言われ
るようになってから久しく、夥しい数の自動車その他の
車両が道路を走行しており、それにつれて交通事故も確
実に増加している。
【0003】交通事故防止のために多くの対策が執られ
ているが、道路の整備が進み、自動車が次第に高性能化
していることも含めて各種の要因があり、物損事故のみ
ならず人身事故も増加している。人命を落とすような大
事故もあるが、追突、正面衝突等の場合に最も多い人身
の被害は、一般にむちうち症といわれる頸部損傷であ
る。
【0004】人間の頭部は体重の20%にも及ぶほど重
く、この重量を頸椎を中心としてこれを取り巻く筋や筋
肉からなる、いわゆる首によって支えられている。この
ような首に過度の衝撃が加わると、頸椎自体はもとより
筋類に損傷、捻挫等が生じ、いわゆるむちうち症とな
る。
【0005】むちうち症の呼び名は、後方(前方)から
の強い衝撃を受けた頚及び上半身が一旦前方(後方)に
倒され、その直後に反動により、後方(前方)に急激に
倒されるように運動する、いわゆるむちうち運動によっ
て発症することに由来している。このようなむちうち運
動によって生ずる頸部損傷を予防し、或いは軽減するた
めに、現在の自動車シートでは乗員の上半身背部を確実
に把持する構造を有し、かつ背当ての上方にヘッドレス
トが設けられている。
【0006】このような背当ての構造並びにヘッドレス
トが設けられることによって、従前の車両用シートに比
して明らかに効果があったことが報告されている。しか
しこのようなシートの構造にも拘らず、交通事故、特
に、追突事故や正面衝突事故等に於ける人身の傷害に
は、必ずといって良い程頸部損傷、即ち、むちうち症が
発生している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、追突又は前
方衝突、特に、追突事故に伴う頸部損傷、即ち、むちう
ち症から乗員を保護することができる乗員保護機構付き
の車両用シートを提供することを課題とする。ここに乗
員とは、車両の運転者及び同乗者を含む者をいう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、シートの背当てを係止しておくための係止
手段と、前記背当てを後方に倒そうとする衝撃を吸収す
るための衝撃吸収手段と、少なくとも1つの車両用ブレ
ーキ系統が作動している際に車両の外部から強い衝撃が
加わったことを条件として、前記背当てに対する係止手
段による係止を解除し、同時に衝撃吸収手段を作動させ
る制御信号を発生する制御部と、を備えた車両用シート
であり、これによって前記課題を解決することができ
る。
【0009】
【作用】本発明は、以上のように構成したものであるか
ら、フットブレーキ又はサイドブレーキの一方あるいは
双方が作動している際に、追突され、又は前方から衝突
されて強い衝撃が加わると、この衝撃によって背当てを
固定している係止手段による係止作用が解除される。こ
うして背当ては自由に後方に倒れる得る状態となり、同
時に、後方に倒そうとする身体の動きに対して、その衝
撃を吸収する衝撃吸収作用を実行する。例えば、シート
の背当てによって乗員が後方に倒れようとするその身体
全体を受け止め、背当てと乗員の身体とが一体となって
後方に倒れつつ、後方に向かって倒れる力を徐々に吸収
する。
【0010】そのため、最初の一回のみは身体が大きく
傾動するものの、この過程で衝撃が緩やかに吸収されて
しまうので、2回目以降の無理な運動は防止され、乗員
の身体、特に頚部の損傷は免がれる。したがって、頸部
捻挫や筋類に損傷が及ぶ被害、いわゆるむちうち症に至
る事態を予防することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本考案の実施例を説
明する。ところで、現今多く用いられている車両用シー
トは、いわゆるバケットシートと呼ばれるものが多く、
乗員の上半身背部を包み込むように設計されている。こ
のようなバケットシートは、一般に、背当てを任意角度
に調節可能にするためのリクライニング機構も備えてい
る。リクライニング機構は、スプリングによって立位側
に付勢されている背当てを、ラチェット機構で係止して
おき、乗員のラチェット解除操作により任意角度に調節
するものである。
【0012】このようなリクライニング機構も、単に運
転時の姿勢を調節するだけの調節範囲の狭いものと、ほ
ぼフラットになるまでの広い範囲にわたって調節可能な
フルリクライニングシートとがある。本発明の実施例に
於いては、いずれの型式のシートであっても適用可能で
あるように配慮しているが、これらリクライニング機構
は周知の構造であり、説明が煩雑となるので、説明の都
合上必要である部分について略示するに止める。
【0013】図1は本発明の車両用シートの基本構成例
を示す側面図である。シート1は、座面2と背当て3と
からなる。この背当て3は乗員の背から首までを確実に
保持するバケット形状をしており、かつその上部には乗
員の頭部を支承するヘッドレストが設けられているが、
この図では、これについては省略している。
【0014】この実施例では、座面2と背当て3とを角
度可変なように連結するリクライニング機構の座面2側
に腕部5を延設し、この腕部5に対して本発明を適用し
たものである。本発明の乗員保護機構は、衝撃吸収機構
6と、係止機構7と、これら両機構の動作を制御する制
御部8、この制御部8に対する条件を与えるための衝撃
検出部9並びにブレーキ検出部10を有する。
【0015】前記係止機構7は、平常時に於いて、リク
ライニング機構4の座面側に延長した腕部5を把持して
おり、所定条件に従って制御部8から発生される作動信
号に応じて選択的に係止を解除する。衝撃吸収機構6
は、係止機構7が解除された状態で、腕部5に対して矢
印11のようにかかる作用力、即ち、背当て3が後方に
倒れようとする作用力を初め弱く徐々に強力に吸収する
ように構成したものである。これらの各構成要素は、以
下のような諸条件にしたがって作動する。
【0016】制御部8は、衝撃吸収機構6及び係止機構
7の動作を制御する。制御出力を発生するための条件
は、フットブレーキFB及びサイドブレーキ(パーキン
グブレーキ)SBの少なくとも一方が作動しているこ
と、及び外部から所定レベル以上の衝撃が加わったこと
である。
【0017】少なくとも上記のうちの1系統のブレーキ
が作動していることを条件としたのは、車両が停止状態
又は減速状態であることを考慮したものである。即ち、
車両が信号待ちや右折待ち、あるいは歩行者の横断待ち
等の理由で停止している際や、前方の道路状況により減
速中である状態で後続車両に追突されるような事態を考
慮している。ブレーキが全く作動していない走行状態で
は、このような危険も少ないし、逆に通常走行状態で、
背当て3が後方に倒れ得る衝撃吸収動作を行い得るよう
になるのは危険になるため、禁止するものである。
【0018】このようなブレーキの作動を表わす信号
は、ブレーキ検出部10に接続されたセンサ類、例え
ば、制動灯点灯信号を利用するか、あるいはフットブレ
ーキFBのペダル又はサイドブレーキSBのブレーキレ
バー等に設けたスイッチFBSW、SBSWによって検
出することができる。
【0019】外部からの所定レベル以上の衝撃は、衝撃
検出部9に接続されたセンサ類、例えば、車両の前後の
バンパーに取り付けられた衝撃センサFS又はRSによ
って検出することができる。所定レベル以上の衝撃であ
るか否かは、複数の衝撃センサを設けておき、これらの
出力を電子的に処理して所定レベルと比較することによ
り判定することができる。また、バンパーに取り付けた
複数のスイッチによる作動時間差の大小によって判定す
ることもできる。
【0020】衝撃吸収部6は、各種弾性体(スプリン
グ)を組み合わせて構成することもできるが、例えば、
ショックアブソーバに類似する制御可能な油圧シリンダ
6Cにより衝撃吸収を行なうことができる。そのピスト
ンロッド6Rの先端を前記腕部5にピン結合しておく訳
である。いずれにしても、作動圧力源6Pが制御部8か
らの制御信号に応じて遅滞無く作動し、それ以降にシー
ト1の背当て3に加わる衝撃を吸収するように作用す
る。このような衝撃吸収動作が行なわれた後、背当て3
を当該位置に止め、使用者の復帰操作に従って復帰す
る。
【0021】これら実施例に於ける腕部5の係止機構7
は、腕部5の上方移動を阻止すべくその係止孔5Hに係
止するするフック部材7Fと、その係止状態を保持させ
るスプリング7Bと、係止孔5Hからフック部材7Fを
離脱をさせるべく動作するソレノイド7Sとによって構
成することができる。その他の周知の構成を採用するこ
とができる。
【0022】なお、この実施例に於いては、乗員保護機
能の機構部である係止機構7及び衝撃吸収機構6を、リ
クライニング機構4の座面2側に配置しているが、背当
て3側に配置することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明の車両用シートによれば、ブレー
キ操作時に所定レベル以上の衝撃を受けると、係止機構
が解除され、背当ては後方に倒れ得る状態となる。この
ような状態で、乗員に加わる反動が背当てに伝わると、
この背当てには、衝撃吸収機構が作動しているので、乗
員の反動による後方への倒れ動作に初め緩やかに徐々に
強力に制動がかけらることとなる。このような衝撃吸収
動作によって、乗員の上半身、特に頚部に加わる衝撃は
大幅に緩和される。したがって、追突等の外部衝撃を受
けた際に乗員が被る頸部損傷、即ち、むちうち症に至る
事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の車両用シートの主要部の構成例を示
す概略側面図。
【符号の説明】
1 シート 2 座面 3 背当て 4 リクライニング機構 5 腕部 5H 係止孔 6 衝撃吸収機構 6C 油圧シリンダ 6P 作動圧力源 6R ピストンロッド 7 係止機構 7B スプリング 7F フック部材 7S ソレノイド 8 制御部 9 衝撃検出部 10 ブレーキ検出部 FBSW スイッチ SBSW スイッチ FS 衝撃センサ RS 衝撃センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの背当て(3)を係止しておくため
    の係止手段(7)と、 前記背当て(3)を後方に倒そうとする衝撃を吸収するた
    めの衝撃吸収手段(6)と、 少なくとも1つの車両用ブレーキ系統が作動している際
    に車両の外部から強い衝撃が加わったことを条件とし
    て、前記背当て(3)に対する係止手段(7)による係止を解
    除し、同時に衝撃吸収手段(6)を作動させる制御信号を
    発生する制御部(8)と、を備えた車両用シート。
JP23084893A 1993-08-24 1993-08-24 車両用シート Pending JPH0761273A (ja)

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JP23084893A JPH0761273A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 車両用シート

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JP23084893A JPH0761273A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 車両用シート

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Publication Number Publication Date
JPH0761273A true JPH0761273A (ja) 1995-03-07

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ID=16914243

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JP23084893A Pending JPH0761273A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 車両用シート

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JP (1) JPH0761273A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998015425A1 (en) * 1996-10-04 1998-04-16 Magna Interior Systems Inc. Vehicle seat having hydraulic locking mechanism
GB2354936A (en) * 1999-10-05 2001-04-11 Autoliv Dev Vehicle seat for reducing whiplash

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998015425A1 (en) * 1996-10-04 1998-04-16 Magna Interior Systems Inc. Vehicle seat having hydraulic locking mechanism
GB2354936A (en) * 1999-10-05 2001-04-11 Autoliv Dev Vehicle seat for reducing whiplash
GB2354936B (en) * 1999-10-05 2003-12-03 Autoliv Dev Improvements in or relating to a vehicle seat arrangement

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