JPH0761043B2 - ステレオ音声伝送蓄積方式 - Google Patents

ステレオ音声伝送蓄積方式

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JPH0761043B2
JPH0761043B2 JP8284086A JP8284086A JPH0761043B2 JP H0761043 B2 JPH0761043 B2 JP H0761043B2 JP 8284086 A JP8284086 A JP 8284086A JP 8284086 A JP8284086 A JP 8284086A JP H0761043 B2 JPH0761043 B2 JP H0761043B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はステレオ音声の伝送蓄積方式に関する。
(従来の技術) 近年、通信技術の進歩に伴い離れた場所でもいながらに
して会議のできる遠隔会議システムが普及し始めてい
る。
従来の遠隔会議システムは、広帯域の専用線を用いたテ
レビ会議システムが主流であるが、CCITT等で検討され
ているISDN網(デジタル統合サービス網)が整備されれ
ば、公衆網として64kbpsをベースとした狭帯域のデジタ
ル網が広くはりめぐらされることとなり、将来的には狭
帯域網を用いた遠隔会議システムが中小企業や家庭まで
含めた普及の鍵を握ると考えられる。
このような低伝送速度、たとえば64〜128kbps程度の伝
送路を使用した遠隔会議システムにおいては、会議の運
営に支障を与えない範囲において、画像や音声の多量の
情報を圧縮することが必要となる。
第7図は、従来の遠隔会議システムの構成例であり、音
声のマンマシンインターフェイスであるマイク1、スピ
ーカ2と、画像のマンマシンインターフェイスであるテ
レビカメラ3、テレビモニタ4、電子黒板5、ファック
ス6、テレライティング装置7と、音声データを16kbps
に符号、復号化する音声ユニット8と、画像ユニット11
を制御する制御ユニット9と、制御ユニット9への指示
を入力する制御パッド10と、制御ユニット9により指定
された画像信号を48kbpsに符号、復号化する画像ユニッ
ト11と、64kbpsの伝送路12を介してこれら音声、画像信
号の送信および受信を行なう伝送ユニット13より構成さ
れている。
このような低伝送速度の伝送路を使用する遠隔会議シス
テムにおいては、モノラル音声でさえ、たとえばADPCM
等の音声データ圧縮処理により16kbps等の低伝送容量に
圧縮する必要があり、したがって通常ステレオ音声は用
いられていない。
一方、遠隔会議システムにおいては臨場感を出すために
も、相手側の誰が話しているかを知る話者識別のために
も、ステレオ音声の採用が望ましいことは良く知られて
いる。
しかしながら、このような長所を持つステレオ音声を前
述のような低伝送速度の伝送路を使用する遠隔会議シス
テムに導入しようとしたとき、従来のステレオ音声伝送
方式によれば、第8図のようなステレオ音声伝送システ
ムが必要となる。
このステレオ音声伝送システムでは、音声情報は左右2
チャンネルとなり、モノラル時の2倍の伝送容量が必要
である。
したがって、従来手法で低伝送速度、たとえば64kbpsの
伝送路を使用する遠隔会議システムにステレオ音声を導
入する方法としては、 (イ)音声の1チャンネルの伝送情報量を8kbpsに圧縮
する方法 (ロ)画像の伝送情報量を48kbpsから32kbpsに減らす方
法 等が考えられる。
しかし、(イ)は音声品質が劣化し、(ロ)は画像品質
の劣化ないしはサービスの低下をきたすという問題があ
った。
(発明が解決しようとする問題点) 以上のように従来のステレオ音声伝送蓄積方式は、伝送
情報量もしくは蓄積情報量が多過ぎ、かつ再生音質も悪
いという問題点があった。
本発明は上記の事情に基づいてなされたもので、低伝送
速度の伝送路あるいは小容量の蓄積手段においても使用
可能で、かつ低コストで商品質のステレオ音声の伝送お
よび再生を可能とするステレオ音声伝送蓄積方式を提供
するものである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、かかる課題を解決するため、複数チャンネル
の音声信号を蓄積もしくは伝送路を介して伝送するステ
レオ音声伝送蓄積方式において、送信もしくは蓄積側は
前記複数チャンネルの少なくとも1つのチャンネルの主
音声信号より残りのチャンネルの副音声信号を得るため
の伝達関数またはこれに近似する関数を推定し、この伝
達関数またはこれに近似する関数を用いて推定された推
定音声信号と副音声信号との残差信号もしくはこの残差
信号を圧縮手段および伸長手段により圧縮伸長した圧縮
伸長残差信号を用いて推定パラメータを逐次的に調整す
る第1の推定手段を有するとともに、前記主音声信号と
前記残差信号もしくは前記圧縮手段により圧縮された圧
縮残差信号とを伝送または蓄積し、受信もしくは再生側
は前記主音声信号から前記残差信号もしくは送信蓄積側
と等価な伸長手段により前記圧縮残差信号を伸長した圧
縮伸長残差信号を評価して前記推定音声信号を推定する
前記第1の推定手段と等価な第2の推定手段を設けると
ともに、前記副音声信号を前記第2の推定手段により推
定された推定音声信号に前記残差信号もしくは前記圧縮
伸長残差信号を加算することにより再生するものであ
る。
(作用) したがって第1図に示すように、送信側および受信側の
推定手段は同期して等価な副音声信号の推定を行い、さ
らにこの推定された推定音声信号に残差信号もしくは圧
縮手段、伸長手段により圧縮伸長された残差信号を加算
して再生音の音質を向上させている。
(実施例) 以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
第2図は本発明の第1の実施例の伝送蓄積方式を実施す
る遠隔会議用ステレオ音声伝送システムの概略構成図で
ある。なお、以下の説明では説明を簡単にするため伝送
蓄積方式は片方向のみを示す。また通常の会議において
は、一方の会議場の複数話者が同時に話すことはまれで
あると考えられ、また仮に一方の会場の話者が複数同時
に話す場合でも、これらの音声をステレオ伝送する必要
は1人の話者が話している場合に比べて低いと考えられ
る。このため以下の説明では、会議の大部分を占める単
独発言をステレオ音声伝送する場合のみを説明する。
このステレオ音声伝送システムは、送信部が左右チャン
ネルのマイク1R、1Lと、左右チャンネルのマイク入力音
声信号を遅延する遅延回路20と、右チャンネル音声信号
x(k)から時間領域での推定左チャンネル音声信号
(k)を推定する推定回路21と、左チャンネル音声信号
y(k)からこの推定左チャンネル音声信号(k)を
差し引く減算器22により構成され、受信側は左右チャン
ネルのスピーカ2R、2Lと、右チャンネル音声信号x
(k)から推定左チャンネル音声信号 を合成する合成回路24と、この合成回路24により合成さ
れた推定左チャンネル音声信号 に残差信号を加算する加算器23とより構成され、この送
信部と受信部とは伝送路25、26により接続されている。
なおx(k)、y(k)は左右チャンネルの各音声信号
のkサンプル時点の値を示す。
同図において、話者A1が発した音声X(ω)はマイク
1R、1Lに収音され、このマイク入力信号YR(ω)、Y
L(ω)は伝播遅延ならびに室内の音声特性で決まる伝
達関数FR(ω)、GL(ω)により以下のように表され
る。ただし、ωは角周波数である。
YR(ω)=FR(ω)X(ω) ………(1) YL(ω)=GL(ω)X(ω) ………(2) さらに、左マイク入力信号YL(ω)は、推定回路21にお
ける因果律を保証するための遅延回路20でC(ω)なる
フラットな遅延を受け、遅延回路20まで含めた伝達関数
FL(ω)により以下のように表される。
YL(ω)=C(ω)GL(ω)X(ω) =FL(ω)X(ω) ………(3) この左チャンネル音声信号YL(ω)は、減算器22に入力
される。
また推定回路21は、これら左右チャンネルの音声信号YR
(ω)、YL(ω)を用いて、右チャンネル音声信号Y
R(ω)より左チャンネル音声信号YL(ω)を得る伝達
関数 G(ω)=FL(ω)/FR(ω) ………(4) を推定し伝達関数G(ω)の推定伝達関数(ω)を生
成する。
この推定回路21は、第3図(A)に示す時間領域の推定
左チャンネル音声信号(k)を算出する適応トランス
バーサルフィルタ21aと、第3図(B)に示す伝達関数
G(ω)の推定インパルス応答(k)を遂次更新する
修正回路21 とよりその要部が構成され、この適応ト
ランスバーサルフィルタ21aと修正回路21bはクロックに
同期して動作する。
またこの適応トランスバーサルフィルタ21aは、Nタッ
プのシフトレジスタ27と、推定インパルス応答(k)
と右チャンネル音声信号x(k)の各成分ごとの乗算
を行なう乗算器28と、この結果の総和を求める加算器29
とよりなる。
この推定回路21において、まず右チャンネル音声信号x
(k)は一段当たり1サンプル分の遅延を有するシフト
レジスタ27に入力され、時系列ベクトル X(k)=(x(k)、x(k−1)………、x(k−
N+1))T ……(5) (T)は転置ベクトルを示す) が生成される。
一方、推定伝達関数(ω)を時間領域で近似した推定
インパルス応答を(k)=(h1(k)、h2(k)、h3
(k)………、hN(k))T ………(6) とすると、以下の式により左チャンネル音声信号y
(k)の推定値(k)を得ることができる。
(k)=(k)TX(k) ………(7) このとき、伝達関数G(ω)のインパルス応答系列Hが H=h1、h2、………、hN)T ………(8) で表示できたとすると、伝達関数の推定が良好で (k)=H ………(9) となったときに、左チャンネル音声信号推定(k)が
実際の左チャンネル音声信号y(k)の良い近似とな
る。
なお推定回路21における推定インパルス応答(k)の
推定は、修正回路21bにおいて遂次的に例えば以下の演
算を行なうことにより成される。
(k+1)=(k)+αe(k)X(k)/||X
(k)||2 ………(10) (ただし(0)=0) このアルゴリズムは公知の学習同定法である。なお(1
0)式においてe(k)は、第2図の減算器22の出力 e(k)=y(k)−(k) ………(11) であり、αは(10)式の収束速度および安定性を決定す
る係数である。
以上の操作の後左チャンネル側のデータとしては残差信
号e(k)のみが伝送される。
一方受信側では、推定回路21と同じ構成の合成回路24を
有し、この合成回路は伝送されてきた右チャンネル音声
信号x(k)および残差信号e(k)より逐次送信側の
左チャンネル音声信号の推定結果を追跡し、下式より推
定左チャンネル を得る。
(但し、 は合成回路における推定タップ係数系列、 ここで受信側の式(12)、(13)は送信側の式(7)、
(10)と同一であるため、左チャンネル音声信号の送受
の推定値(K)、 はつねに となる。
したがって受信側の左チャンネル出力yL(k)は加算器
23によって推定値y(k)と残差信号e(k)とが加算
されているので となり左チャンネル音声が忠実に再現できる。
このステレオ音声伝送システムの推定回路21および合成
回路24は、時間領域の適応トランスバーサルフィルタを
使用しているが、周波数領域の適応フィルタによって実
現することも可能である。
次に本発明の第2の実施例について説明する。
第4図はこの実施例の伝送蓄積方式を実施する遠隔用会
議ステレオ音声伝送システムの概略構成図である。
この実施例は左右チャンネル音声間の相関を除した後、
ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulatio
n)符号、復号化する事により、より少ない情報量でス
テレオ音声の伝送蓄積を可能にするものであり、第4図
においては、第2図に示す第1の実施例と同一の機能を
果たす要素にはそれと同一の番号を付する。
第4図に示されるように、送信側には右チャンネルADPC
M符号化部30、左チャンネルADPCM符号化部31を有し、受
信側は右チャンネルADPCM復号化部32、左チャンネルADP
CM復号化部33を有する。
またチャンネル間相関除去部34は第1の実施例における
推定回路21と、チャンネル間相関付加部35は第1の実施
例における合成回路24とほぼ同様の機能を有する。
単独発言音声S(ω)(ωは角周波数)は、室内の音響
特性等で決定される右チャンネル、左チャンネル伝達関
数FR(ω)、FL(ω)で左右マイク1R、1Lに収音され、
左右チャンネル音声X(ω)、Y(ω)となる。
送信側においてチャンネル間相関除去部34は、 を後述するADPCM符号化部30、31において符号復号化さ
れた右チャンネル音声信号X1(ω)、残差信号E1(ω)
より予測し、予測伝達関数(ω)を生成し、 (ω)=(ω)X1(ω) ………(17) より生成した予測値(ω)を左チャンネル音声Y
(ω)より減算器22で差し引いた予測残差信号E(ω)
を左チャンネルADPCM符号化部31に入力する。
この左チャンネルADPCM符号化部31は、ADPCM符号化され
た残差信号F(ω)を伝送路26に送る。さらにこの左チ
ャンネルADPCM符号化部31は、ADPCM復号化部33と同じ復
号化機能を有し、この復号化機能により復号化された残
差信号F(ω)の復号化残差信号E1(ω)が相関除去部
35に入力される。
また、右チャンネルADPCM符号化部30は、ADPCM符号化さ
れた右チャンネル音声信号D(ω)を伝送路25に送る。
さらにこの右チャンネルADPCM符号化部30も、ADPCM復号
化部32と同じ復号化機能を有し、この復号化機能により
復号化された右チャンネル音声信号D(ω)の復号化信
号X1(ω)が相関除去部34に入力される。
一方、受信側では、D(ω)、F(ω)をADPCM復号化
部32、33でADPCM復号化した後、チャンネル間相関付加
部35で、 (ω)=(ω)X1(ω) ………(18) YL(ω)=E1(ω)+(ω) ………(21) なる計算により、左チャンネル音声YL(ω)を再生す
る。すなわち受信側のチャンネル間相関付加部35は、AD
PCM復号化されたX1(ω)、E1(ω)を入力して
(ω)を推定する。
第5図はこの実施例のさらに詳細な回路図である。
このステレオ音声伝送システムの送信部100は、右チャ
ンネル用マイクロフォン1Rより入力される右チャンネル
音声x(t)をADPCM符号化する右チャンネルADPCM符号
化部30、左チャンネル用マイクロフォン1Lより入力され
る左チャンネル音声y(t)をADPCM符号化する左チャ
ンネルADPCM符号化部31、および右チャンネル音声をも
とに左チヤンネル音声を予測し左チャンネル音声よりチ
ャンネル間相関を除去するチャンネル間相関除去部34よ
り成る。
この送信部100より出力されるADPCM信号D(k)および
F(k)は、伝送路25、26を介して、受信部200に入力
される。
一方このステレオ伝送システムの受信部200は、右チャ
ンネルADPCM符号D(k)を復号化して右チャンネル音
声x1(t)を再生する右チャンネルADPCM復号化部32、
左チャンネルADPCM符号F(k)を復号化して左チャン
ネル音声y1(t)を再生する左チャンネルADPCM復号化
部33、および右チャンネル音声をもとに左チャンネル音
声を予測しチャンネル間相関を除去したADPCM復号音声
に再びチャンネル間相関を付加するチャンネル相関付加
部35よりなる。
次に各部についてさらに詳細に説明する。
右チャンネルADPCM符号化部30 右チャンネルADPCM符号化部30はA/D変換器101、減算器1
03、適応量子化器105、適応逆量子化器107、加算器10
9、予測器111からなる。
ここではディジタル化された右チャンネル音声x(k)
を、予測器111で予測した右チャンネル予測音声
(k)を差し引き、予測により電力がx(k)より少
なくなった予測残差信号d(k)を、振幅に応じ
て量子化のステップを適応的に変化させる適応量子化器
器105で、例えば32kbps程度のADPCM符号に符号化する。
また予測器111では、適応逆量子化器107で復号化した再
生予測残差信号d1(k)と、予測器の出力(k)を加
算器109で加算する事により、受信部の右チャンネルADP
CM復号化部32と同一の右チャンネル再生音声x1(k)を
入力し、再生予測残差信号d1(k)の電力を最小にすべ
く適応フィルタ処理を行なう。
左チャンネルADPCM符号化部31 左チャンネルADPCM符号化部31は、A/D変換器113、遅延
器115、減算器117、適応量子化器119、適応逆量子化器1
21、加算器123、予測器127からなる。
遅延回路115により遅延が加えられた左チャンネル音声
からチャンネル間相関除去部34で相関を除去したチャン
ネル間相関除去信号e(k)に対して、右チャンネル同
様のADPCM符号化処理を行う。
前述した遅延は、チャンネル間相関除去部34において、
左右各チャンネル音声x(k)、y(k)の因果律を保
証する(左側のマイクへの直接音の到達が右側のマイク
よりも早い場合でも、チャンネル間相関除去部34への入
力は、必ず左側音声の方が遅れる様にする)ものであ
る。
ここでは、音声の自己相関成分が予測器127で除去さ
れ、また左チャンネル音声に混入している右チャンネル
音声との相関成分はチャンネル間相関除去部34で除去さ
れるので、右チャンネルより少ない情報量のADPCM符
号、例えば16kbps程度に圧縮できる。
チャンネル間相関除去部34 チャンネル間相関除去部34は予測器129、減算器131より
なり、右チャンネル再生音声x1(k)を入力し、チャン
ネル間相関成分(k)を予測器129で生成する。予測
器129は、適応フィルタ処理を行ない、受信不200におけ
る左チャンネル予測残差信号e1(k)の電力を最小にす
る様フィルタの特性を適応的に変える。
右チャンネルADPCM復号化部32 右チャンネルADPCM復号化部32は適応逆量子化器133、加
算器135、予測器137、遅延器139、D/A変換器141からな
る。
受信したADPCM符号D(k)は、適応逆量子化器133によ
り、右チャンネル再生予測残差信号d1(k)となり、予
測器137より出力される右チャンネル予測信号(k)
が加算器135で加算され、右チャンネル再生音声x
1(k)となる。
その後、遅延器139により符号化器100で左チャンネルに
加えた遅延を補償するため、左チャンネル再生音声に同
じ量の遅延を加えた後、D/A変換器141によりスピーカ2R
から出力される。
この予測器137は、右チャンネル再生音声x1(k)を入
力して、右チャンネル予測信号(k)を生成する適応
フィルタ処理を行い、このフィルタの学習は、右チャネ
ル再生予測残差信号d1(k)の電力を最小にする事によ
り行う。
この予測器137は、右チャンネルADPCM符号化部30の予測
器111と同一であり、さらに同一の信号を入力するた
め、送信部100、受信部200で同じ予測信号(k)を出
力できる。
左チャンネルADPCM復号化部33 左チャンネルADPCM復号化部33は適応逆量子化器143、加
算器145、予測器147、D/A変換器149からなる。
右チャンネル同様、受信したADPCM符号F(k)より、
受信側左チャンネル予測残差信号e1(k)を生成する。
その後、この信号はチャンネル間相関付加部35で、相関
成分(k)が加えられ、左チャンネル再生音声y
1(k)となり、D/A変換器149でアナログ信号となり、
スピーカ2Lより出力される。
チャンネル間相関付加部35 チャンネル間相関付加部35は予測器151、加算器153より
なり、右チャンネル再生音声x1(k)を入力し、チャン
ネル間相関成分(k)を予測器151で生成する。
この予測器151は、送信部100と同一の予測器で、送信部
100同様に受信側左チャンネル予測残差信号e1(k)の
電力を最小にする様学習する適応フィルタで、送信部10
0と同じ予測値(k)が得られる。
次に予測器129(111、127、137、147、151)、適応量子
化器105(119)および適応逆量子化器133(107、121、1
43)について説明する。
予測器129 予測器129は、時間領域で行うもの、周波数領域(例え
ばFFTを用いる)で行うもの等種々の方式、構成が研究
されている。本発明においては、この予測器はどの様な
ものでも適応可能であるが、この実施例では第2図に示
す時間領域の適応トランスバーサルフィルタを用いてチ
ャンネル間の予測器129を構成した。
なお以下の説明では第2図におけるYR(ω)をX1(ω)
に、e(k)をe1(k)に置きかえるものとする。
この予測器は、第2図(A)に示す時間領域の推定左チ
ャンネル音声信号(k)を算出する適応トランスバー
サルフィルタ21aと、チャンネル間伝達関数G(ω)の
推定インパルス応答(k)を遂次更新する修正回路21
bとよりその要部が構成され、この適応トランスバーサ
ルフィルタ21aと修正回路21bはサンプリング信号に同期
して動作する。
またこの適応トランスバーサルフィルタ21aは、Nタッ
プのシフトレジスタ27と、推定インパルス応答(k)
と右チャンネル音声信号x(k)の各成分ごとの乗算を
行なう乗算器28と、この結果の総和を求める加算器29と
よりなる。
この予測器129において、まず右チャンネル音声信号x1
(k)は一段当たり1サンプル分の遅延を有するシフト
レジスタ27に入力され、時系列ベクトル X1(k)=(x1(k)、x1(k−1)………、x1(k-N+
1))T ………(20) (Tは転置ベクトルを示す) が生成される。
一方、推定伝達関数G(ω)を時間領域で近似した推定
インパルス応答を (k)=(h1(k)、h2(k)、h3(k)………、hN
(k))T ………(21) とすると、以下の式により左チャンネル音声信号y
(k)の推定値(k)を得ることができる。
(k)=H(k)TX1(k) ………(22) このとき、伝達関数G(ω)のインパルス応答系列Hが H=(h1、h2、………、hNT ……(23) で表示きたとすると、伝達関数の推定が良好で (k)≒H ………(24) となったときに、左チャンネル音声信号推定値(k)
が実際の左チャンネル音声信号y(k)の良い近似とな
る。
なお予測器129における推定インパルス応答(k)の
推定は、修正回路21bにおいてe1(k)の電力が最小に
なる様遂次的に以下の演算を行なうことによりなされ
る。
H(k+1)=H(k)+αe1(k)X1(k)/X1(k)2
………(25) (ただしH(O)=O) このアルゴリズムは公知の学習同定法である。なお(2
5)式においてe1(k)は、第5図の減算器123の出力 e(k)=y(k)−(k) ………(26) の受信側での再生信号である。
またαは(25)式の収束速度および安定性を決定する係
数である。
適応量子化器105および適応逆量子化器133 第6図は適応量子化器105および適応逆量子化器133の構
成図である。
この適応量子化器105は除算器155、符号化器157、復号
化器159、乗算器161、電力検出器163からなり、適応逆
量子化器107は復号化器165、乗算器167、電力検出器169
からなる。
以上において、例えば14bitリニアの予測残差信号d
(k)は送信側では、量子化ステップΔ(k)なる値で
除算されて量子化された後、符号化器157でADPCM符号D
(k)となり、伝送路25に送出される。
この量子化ステップΔ(k)は、復号化器159で再生さ
れた信号に乗算器161で量子化ステップΔ(k)を掛け
る事により再生した逆量子化信号d1(k)の電力を電力
検出器163で計算する事により得られる。
一方、適応逆量子化器133では、ADPCM符号を復号化器16
5で復号化した後、乗算器167で量子化ステップΔ(k)
を乗算し、例えば14bitリニアの受信側予測残差信号d1
(k)を生成する。量子化ステップΔ(k)は、送信側
同様、電力検出器169によりd1(k)の電力を検出する
事により決定される。
なお、以上の演算は対数領域で行う事も可能である。
この第2の実施例によればステレオ伝送において主音声
信号と残差信号をADPCM符号化して伝送するようにした
のでステレオ音声伝送に比してより少ない情報量でステ
レオの伝送が可能となる。
なお第1の実施例および第2の実施例ともに推定アルゴ
リズムとして、学習同定法を例にして説明したが、これ
以外にも最急降下法等の他の学習アルゴリズムを用いる
ことができる。
また以上の実施例では2チャンネルのステレオ音声伝送
を行なったが、本発明はこれに限定されるものではな
く、3チャンネル以上のステレオ音声伝送を行なうこと
もできる。
さらに以上の実施例ではステレオ音声伝送について説明
したが、これを音声蓄積に用いることもできる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、ステレオ音声の伝
送または蓄積において主音声信号と残差信号もしくは圧
縮残差信号のみを伝送または蓄積するようにし、受信蓄
積側と送信再生側で等価な音声推定を行い、受信再生側
ではこの推定音声信号に残差信号もしくは圧縮残差信号
を加算するようにしたので、従来のステレオ伝送蓄積方
式に比べて少ない情報量で伝送または蓄積が可能とな
り、低コストで高品質のステレオ音声の伝送または蓄積
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図は本発
明の第1の実施例に係わるステレオ音声伝送システムの
概略構成図、第3図は同システムの推定回路の構成ブロ
ック図、第4図は本発明の第2の実施例に係るステレオ
音声伝送システムの概略構成図、第5図は第2の実施例
の詳細な回路図、第6図は適応量子化器および逆量子化
器の構成ブロック図、第7図は従来の遠隔会議システム
の概略構成図、第8図は従来のステレオ音声伝送システ
ムの構成図である。 21……推定回路 22……減算器 23……合成回路 24……加算器 30……右チャンネルADPCM符号化部 31……左チャンネルADPCM符号化部 32……右チャンネルADPCM復号化部 33……左チャンネルADPCM復号化部 34……チャンネル間相関除去部 35……チャンネル間相関付加部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数チャンネルの音声信号を蓄積もしくは
    伝送路を介して伝送するステレオ音声伝送蓄積方式にお
    いて、 送信もしくは蓄積側は前記複数チャンネルの少なくとも
    1つのチャンネルの主音声信号より残りのチャンネルの
    副音声信号を得るための伝達関数またはこれに近似する
    関数を推定し、この伝達関数またはこれに近似する関数
    を用いて推定された推定音声信号と副音声信号との残差
    信号もしくはこの残差信号を圧縮手段および伸長手段に
    より圧縮伸長した圧縮伸長残差信号を用いて推定パラメ
    ータを逐次的に調整する第1の推定手段を有するととも
    に、前記主音声信号と前記残差信号もしくは前記圧縮手
    段により圧縮された圧縮残差信号とを伝送または蓄積
    し、 受信もしくは再生側は前記主音声信号から前記残差信号
    もしくは送信蓄積側と等価な伸長手段により前記圧縮残
    差信号を伸長した圧縮伸長残差信号を評価して前記推定
    音声信号を推定する前記第1の推定手段と等価な第2の
    推定手段を設けるとともに、前記副音声信号を前記第2
    の推定手段により推定された推定音声信号に前記残差信
    号もしくは前記圧縮伸長残差信号を加算することにより
    再生することを特徴とするステレオ音声伝送蓄積方式。
  2. 【請求項2】圧縮手段は、適応予測器もしくは適応量子
    化器より構成された特許請求の範囲第1項記載のステレ
    オ音声伝送蓄積方式。
  3. 【請求項3】伸長手段は、適応予測器もしくは逆適応量
    子化器より構成された特許請求の範囲第1項記載のステ
    レオ音声伝送蓄積方式。
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