JPH0760802A - 円筒形有底管体およびその成型用金型 - Google Patents

円筒形有底管体およびその成型用金型

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JPH0760802A
JPH0760802A JP23572393A JP23572393A JPH0760802A JP H0760802 A JPH0760802 A JP H0760802A JP 23572393 A JP23572393 A JP 23572393A JP 23572393 A JP23572393 A JP 23572393A JP H0760802 A JPH0760802 A JP H0760802A
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molding
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tube
male
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Takehiko Uchida
健彦 内田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Nippo Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
Nippo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、管胴部の成型に割型等を使用するこ
となく、少なくとも外形が真円筒状の有底管体を射出成
型可能とすることによって、従来のテーパー状管体に見
られた諸問題を解消することを目的としたものである。 【構成】熱可塑性合成樹脂材の射出成型に当たって、少
なくとも管胴部の外形が真円筒状であるように成型した
ことを特徴とする円筒形有底管体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可塑性合成樹脂材
を射出成型法によって比較的深い円筒形の有底管体を成
型する技術に関し、更に詳しくは成型用金型の雌型に抜
き勾配を付することなく、有底円筒状の管体を得ること
を技術的内容としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から広く利用されている合成樹脂製
の、例えばスピッツや管真空採血管等の有底管体は、高
度の透明性と表面平滑性が要求されることと、膨大な量
に達する使用済管体の廃棄などの関係から、公害性の少
ないとされているポリエチレンテレフタレート(以下
「PET」という)を原料として射出成型されるもので
あった。
【0003】しかし、この種製品の管胴部に要求される
上記の表面平滑性を満足させるためには、成型用金型に
割型を使用することは論外で、勢いその金型には一定の
抜き勾配が必要となるから、製品の胴部は抜き勾配に見
合ったテーパーが付されるという結果にならざるを得な
かったのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、管胴
部がテーパー状を呈するスピッツ管等は、これを製品と
して出荷する迄の作業工程において各管胴部に対するラ
ベルの貼着が困難であった他、その一定本数を纏めて移
動させたり、箱詰めする際などの整列、更には実際の使
用の場における一時的な保管に、トレー上や机上に積み
上げることは不可能であったから、広いスペースを必要
とするなど、その取り扱いに多くの課題が見られたもの
である。
【0005】
【課題を解決するためのる手段】このような実情に鑑
み、本発明者は鋭意、実験・考究を重ねた結果、管胴部
の成型に割型等を使用することなく、少なくとも外形が
真円筒状の有底管体の射出成型に成功し、上記従来のテ
ーパー状管体に見られた諸問題を解消したものである。
【0006】本発明は、熱可塑性合成樹脂材を射出成型
法によって円筒形の有底管体を成型するに当たり、割型
等を用いることなく、少なくとも管胴部の外形を真円筒
状に成型することを可能ならしめたものである。
【0007】即ち、上記外形が真円筒形の有底管体を得
る射出成型用金型として、該金型における雄型の基部に
1〜数条のリング溝を凹設するとともに、雌型の抜き勾
配を0とし、その凹底部に開口する樹脂注入孔を上記開
口に向かって暫時拡大するテーパー孔とするという手段
を用いた。
【0008】更に、射出成型用金型において雄型の基部
に1〜数条のリング溝を凹設するとともに、管胴部に相
当する部分の抜き勾配を0とした雌型と、管体底部に相
当する凹底部並びにこれに連通する樹脂注入孔を備えた
ホットランナーとを別体に構成し、両部材を離間可能に
密着・固定するという手段を用いた。
【0009】
【作用】本発明における射出成型用の金型では、雌型の
抜き勾配を0として製品の型抜きを可能にするための要
件として、離型時の製品が雄型面に付随しているこ
と、雄型の抜け出しに伴う雌型内部の真空化を防止す
ること、離型時に雌雄両型の軸心が狂わないような作
動精度を持たすこと、の三点が考えられる。
【0010】この内は、成型用金型の工作精度を高め
ることで技術的に解決される問題であるが、上記につ
いては、雄型基部に設けたリング溝が離型時における雌
雄両型間の製品の残着力のバランスを崩して常に製品を
雄型に付随させるという作用を齎らし、又は樹脂注入
孔をテーパー状に成形するか、雌型とホットランナーと
を別体ににして両部材を離間可能に密着・固定すること
により、離型時に雌型内部に外気を導入し、その真空化
を防止するという作用を奏するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の構成を一つの実施例に従って
更に詳述すると、図1は例えばPET樹脂を射出成型し
て得た外径が15mm、高さが110mmの真円筒形のスピ
ッツ管を示し、2は上記スピッツ管の口部内周に僅かに
凸成された1〜数条のリング、又3は球面状の底部であ
る。
【0012】図2は、上記スピッツ管1の成型用金型を
一部切欠して示したもので、その4は雄型、5は雌型で
あるが、上記雄型4の外面には極く僅かに先細りのテー
パーを付すのが好ましく、又その基部4aに近い外周面
に1〜数条の比較的浅いリング溝4bを凹設したもので
ある。更に上記雌型5の凹底部5aには射出成型機(図
示せず)に連通する樹脂注入孔5bが開口し、該樹脂注
入孔は上記開口に向かって暫時拡大するテーパー状に成
形されたものである。
【0013】上記実施例に示した成型用金型を使用して
真円筒形のスピッツ管を射出成型するに当たっては、例
えばPET樹脂ペレットを射出成型機に投入して溶融、
練和し、この樹脂を上記雌型5の樹脂注入孔5bを介し
て金型内に注入することは、猶従前のそれと同様である
が、注入樹脂の硬化を待って雄型4を図2の矢印方向に
正確に移動させれば、注入された樹脂は雄型のリング溝
4bにも充填されて管体口部にリング2を形成するか
ら、この両者の係合が製品の雌型5への残着力に打ち勝
って製品を雄型側に付随した状態で雌型からの離型が行
えるのである。
【0014】一方、雄型4の抜け出しに伴い、雌型5の
樹脂注入孔5b内で硬化して製品の底面3に連続するテ
ーパー状の余剰樹脂も同時に移動するが、樹脂注入孔5
bの末端細径部で上記余剰樹脂が切断するから、テーパ
ー状に形成された樹脂注入孔の内壁5cとの間に僅かな
空隙が生じることになり、この空隙から外気が雌型内に
流入して抜き勾配を0とした金型内の真空化を確実に防
止し得るのである。
【0015】更に図3は、本発明に係る成型用金型の他
の実施例を示したものであって、その雄型4’は前記実
施例の雄型4と同様、その基部4aに近い外周面に1〜
数条の比較的浅いリング溝4bを凹設した構成である
が、雌型5’は抜き勾配を0とした管胴部に相当する部
分のみからなり、これと対応する底型6には、管体の底
部3に相当する凹底部6aと、該部に極く僅かに開口す
る樹脂注入孔6bを備え、両部材が油圧シリンダー(図
示せず)などを介して離間可能に密に圧着し得るように
したものである。
【0016】図3における7は必要に応じて雄型4’内
に設けられた冷却水の循環水路、又雄型4’に点線で示
した符号8は、雄型を斜め上下方向に縦断して二分する
分割線である。
【0017】上述した各実施例において雌雄の両金型が
互いに分離されれば、製品を雄型4から離脱して目的の
管体を得るのであるが、この場合、雄型面には極く僅か
ながらテーパーが付されていることと、雄型のリング溝
4b内に係入している管体のリング2は僅少な外力によ
ってリング溝を乗り越えて容易に製品の離型が行えるの
である。
【0018】而して、上記雄型のリング溝4bと管体の
リング2との係合度合いが高過ぎると離型が困難になる
し、また甘いと製品が雌型5側に残留することになり、
この間のバランスを保つことが肝要である。
【0019】尚、図3に例示したように雄型4’を斜め
上下に縦断して二つ割りに構成することによって、雄型
からの製品の離脱を一層容易にすることが可能である
し、又これによって上述した雄型の抜き勾配をも不要と
して内面も真円筒状の製品を得ることが出来るのであ
る。
【0020】上記実施例においてはPET樹脂を原料と
したスピッツ管の成型についてのみ述べたが、製品に透
明性などが強く要求されないような管体、もしくは廃棄
時の公害などに関係しないような場合には、原料として
延伸または無延伸のポリポロピレン、塩化ビニルその他
適宜な熱可塑性樹脂であっても、本発明はそのまま適用
でき、従来の手法で得られる有底管体に比して肉厚精度
等の高い製品が得られるのである。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の円筒形管
体は、少なくとも管胴部の成型に割型などを使用せずに
あらゆる熱可塑性樹脂原料から射出成型によって真円筒
形の有底管体が得られるものであるから、従来のテーパ
ー状の管体とは異なり、管胴部に対するラベル等の貼着
や印刷が簡単且つ正確に行え、従ってラベルの自動貼着
機や自動印刷機などの利用も自在となる他、多数の管体
をバラで保管または移動するような場合にも、管胴部の
両側を支持するだけで安定的に多段の積み重ねが可能で
あるなど、その取扱いが極めて容易になるという顕著な
効果が齎らされるのである。
【0022】この他、本発明の製品は、使用時に加熱を
要しない目的、用法によっては、一部の試験管やビーカ
ーなど、従来のガラスに代わる広い用途にも利用できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成型用金型によって成型されたスピッ
ツ管の一部切欠正面図
【図2】本発明の成型用金型の概要を示す部分断面図
【図3】本発明の成型用金型の他の実施例を概要的に示
す部分断面図
【符号の説明】
1 スピッツ管の胴部 2 リング 3 スピッツ管の底部 4 雄型 4’ 雄型 5 雌型 5’ 雌型 6 底型 7 冷却水の循環水路 8 雄型の分割線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂材の射出成型に当たっ
    て、少なくとも管胴部の外形が真円筒状であることを特
    徴とする円筒形有底管体。
  2. 【請求項2】熱可塑性合成樹脂材を射出成型法によって
    有底管体を成型するに当たり、成型用金型における雄型
    の基部に1〜数条のリング溝を凹設するとともに、管胴
    部に相当する部分の雌型の抜き勾配を0とし、雌型の凹
    底部に開口する樹脂注入孔を上記開口に向かって暫時拡
    大するテーパー孔としたことを特徴とする円筒形有底管
    体の成型用金型
  3. 【請求項3】熱可塑性合成樹脂材を射出成型法によって
    有底管体を成型するに当たり、成型用金型における雄型
    の基部に1〜数条のリング溝を凹設するとともに、管胴
    部に相当する部分の抜き勾配を0とした雌型と、管体底
    部に相当する凹底部および樹脂注入孔を備えてなる底型
    とが互いに開離可能に密着し得るようにしたことを特徴
    とする円筒形有底管体の成型用金型
  4. 【請求項4】雄型が内部に冷却水の循環孔を有する請求
    項2又は3記載の円筒形有底管体の成型用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107627511A (zh) * 2017-10-27 2018-01-26 南京汇龙橡胶制品有限公司 一种橡胶生产浇筑装置

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