JPH0760012A - 下水処理機械における耐摩耗性シューとレール - Google Patents
下水処理機械における耐摩耗性シューとレールInfo
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- JPH0760012A JPH0760012A JP24061593A JP24061593A JPH0760012A JP H0760012 A JPH0760012 A JP H0760012A JP 24061593 A JP24061593 A JP 24061593A JP 24061593 A JP24061593 A JP 24061593A JP H0760012 A JPH0760012 A JP H0760012A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 揚砂機、汚泥掻寄機等の汚砂処理後に用いる
シューの本体と、レールの双方に、耐食・耐摩耗性に優
れた材質を用い、摩耗の激しいシューとレールの寿命改
善と騒音の減少を図る。 【構成】 揚砂機,汚泥掻寄機等の下水処理機械に用い
られるシュー4を、シューのレールとの摺動面にセラミ
ック41を一体に設けて製作する。さらにレール5を硬
度の高い材質にて製作したレール鋼とする。これにより
レール、シューの双方の耐摩耗性を向上する。
シューの本体と、レールの双方に、耐食・耐摩耗性に優
れた材質を用い、摩耗の激しいシューとレールの寿命改
善と騒音の減少を図る。 【構成】 揚砂機,汚泥掻寄機等の下水処理機械に用い
られるシュー4を、シューのレールとの摺動面にセラミ
ック41を一体に設けて製作する。さらにレール5を硬
度の高い材質にて製作したレール鋼とする。これにより
レール、シューの双方の耐摩耗性を向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は揚砂機,汚泥掻寄機,フ
ライトコンベアなどの下水処理機械において、レール
と、このレールと摺動するシューのレール摺動面に耐食
性・耐摩耗性に優れた材質を用いてレール、シューの双
方の耐摩耗性を向上させる下水処理機械における耐摩耗
性シューとレールに関するものである。
ライトコンベアなどの下水処理機械において、レール
と、このレールと摺動するシューのレール摺動面に耐食
性・耐摩耗性に優れた材質を用いてレール、シューの双
方の耐摩耗性を向上させる下水処理機械における耐摩耗
性シューとレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水処理工程において比較的前半部に位
置する揚砂機,フライトコンベア,汚泥掻寄機などの設
置した処理槽内には砂粒の混入が多量なものとなってい
る。そして揚砂機のバケット,フライトコンベア,汚泥
掻寄機のフライト等は池底長手方向に沿って敷設したレ
ールにその荷重を支持しつつ摺動移動するようにして所
望の作業を行う。このバケット,フライト等がレール上
を摺動する際、混入した砂等による摺動摩擦が激しい。
このためバケット,フライト等が直接摩耗しないように
レールと接する摺動部分にシューを取り付け、このシュ
ーをしばしば交換してバケット,フライト等の耐摩耗性
を図るようにしている。そしてこのシューとして使用す
る材質は、普通鋳鉄(FC20)から耐摩耗性のよい球
状黒鉛鋳鉄(FCD60)までが一般に使用されてい
る。
置する揚砂機,フライトコンベア,汚泥掻寄機などの設
置した処理槽内には砂粒の混入が多量なものとなってい
る。そして揚砂機のバケット,フライトコンベア,汚泥
掻寄機のフライト等は池底長手方向に沿って敷設したレ
ールにその荷重を支持しつつ摺動移動するようにして所
望の作業を行う。このバケット,フライト等がレール上
を摺動する際、混入した砂等による摺動摩擦が激しい。
このためバケット,フライト等が直接摩耗しないように
レールと接する摺動部分にシューを取り付け、このシュ
ーをしばしば交換してバケット,フライト等の耐摩耗性
を図るようにしている。そしてこのシューとして使用す
る材質は、普通鋳鉄(FC20)から耐摩耗性のよい球
状黒鉛鋳鉄(FCD60)までが一般に使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塩素イオン、硫酸イオ
ン、砂等を含む下水においては、普通鋳鉄性のシューで
は耐食・耐摩耗性が不十分で、激しい摩耗・腐食にてこ
のシューをしばしば交換する必要があり、このシューの
交換に少なからずの手数を要するものとなっている。ま
た腐食劣化に対する改善としてシューにSUS304
を、またレール表面にもSUS304製の薄板を張る方
法が提案されているが、あまり効果がない。またシュー
全体をセラミックにて製作することも考えられるが、セ
ラミックの材質として耐食・耐摩耗性においては優れて
いても、硬度は極めて高いが破壊じん性値が低く脆弱な
ものとなって衝撃に弱く使用に耐えないものとなる。ま
た複雑な形状にも加工し難く、高価なものとなる。
ン、砂等を含む下水においては、普通鋳鉄性のシューで
は耐食・耐摩耗性が不十分で、激しい摩耗・腐食にてこ
のシューをしばしば交換する必要があり、このシューの
交換に少なからずの手数を要するものとなっている。ま
た腐食劣化に対する改善としてシューにSUS304
を、またレール表面にもSUS304製の薄板を張る方
法が提案されているが、あまり効果がない。またシュー
全体をセラミックにて製作することも考えられるが、セ
ラミックの材質として耐食・耐摩耗性においては優れて
いても、硬度は極めて高いが破壊じん性値が低く脆弱な
ものとなって衝撃に弱く使用に耐えないものとなる。ま
た複雑な形状にも加工し難く、高価なものとなる。
【0004】本発明は揚砂機、汚泥掻寄機等の汚砂処理
後に用いるシューの本体と、レールの双方に、耐食・耐
摩耗性に優れた材質を用い、これを適宜組み合わせるこ
とにより摩耗の激しいシューとレールの寿命改善と騒音
の減少を図ることを目的とする。
後に用いるシューの本体と、レールの双方に、耐食・耐
摩耗性に優れた材質を用い、これを適宜組み合わせるこ
とにより摩耗の激しいシューとレールの寿命改善と騒音
の減少を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、揚砂機,汚泥掻寄機等の下水
処理機械に用いられるシューを、シューのレールとの摺
動面にセラミックを一体に設けてなり、このシュー本体
と接触するレールを、硬度の高いた材質にて製作したレ
ール鋼、あるいはセラミック溶射レール、自溶合金溶射
レール、硬いステンレス等とし、これらを適当に組み合
わせてなることを要旨とする。
するためになしたもので、揚砂機,汚泥掻寄機等の下水
処理機械に用いられるシューを、シューのレールとの摺
動面にセラミックを一体に設けてなり、このシュー本体
と接触するレールを、硬度の高いた材質にて製作したレ
ール鋼、あるいはセラミック溶射レール、自溶合金溶射
レール、硬いステンレス等とし、これらを適当に組み合
わせてなることを要旨とする。
【0006】
【作 用】揚砂機のバケットや汚泥掻寄機のフライト等
のレールとの摺動部に設けるシューを、シュー本体をレ
ールとの摺動面にセラミック製の摺動体を1または2以
上を埋設するようにして設けて一体とし、またこのシュ
ーが摺動接触するレールを硬度の高いた材質にて製作し
たレール鋼、あるいはセラミック溶射レール、自溶合金
溶射レール、硬いステンレス等とし、これらを適当に組
み合わせて使用するため、レール、シューの双方の耐食
・耐摩耗性が向上し、しかもシュー、レールの長寿命化
と低騒音化が図れるものとなる。
のレールとの摺動部に設けるシューを、シュー本体をレ
ールとの摺動面にセラミック製の摺動体を1または2以
上を埋設するようにして設けて一体とし、またこのシュ
ーが摺動接触するレールを硬度の高いた材質にて製作し
たレール鋼、あるいはセラミック溶射レール、自溶合金
溶射レール、硬いステンレス等とし、これらを適当に組
み合わせて使用するため、レール、シューの双方の耐食
・耐摩耗性が向上し、しかもシュー、レールの長寿命化
と低騒音化が図れるものとなる。
【0007】
【実施例】以下本発明揚砂機、汚泥掻寄機等の下水処理
機械における耐摩耗性シューとレールを図示の実施例に
もとづいて説明する。図1乃至図6に示す実施例は揚砂
機Aで、これは図5,図6に示すように水槽1内にその
長手方向に底部を水面上に沿ってエンドレス状に揚砂機
のチェン2を張架し、このチェンに所要間隔ごとにバケ
ット3を取り付け、このバケット3を底に沿って移動さ
せ、底部に沈澱した汚砂を抄い取り、掻き揚げ排出する
ものである。そしてこの揚砂機Aには、水槽底面に敷設
したレール5上をバケット3が摺動して移動する際、バ
ケットの摩耗を防ぐため、レールとの摺動面にシュー4
を取り付ける。
機械における耐摩耗性シューとレールを図示の実施例に
もとづいて説明する。図1乃至図6に示す実施例は揚砂
機Aで、これは図5,図6に示すように水槽1内にその
長手方向に底部を水面上に沿ってエンドレス状に揚砂機
のチェン2を張架し、このチェンに所要間隔ごとにバケ
ット3を取り付け、このバケット3を底に沿って移動さ
せ、底部に沈澱した汚砂を抄い取り、掻き揚げ排出する
ものである。そしてこの揚砂機Aには、水槽底面に敷設
したレール5上をバケット3が摺動して移動する際、バ
ケットの摩耗を防ぐため、レールとの摺動面にシュー4
を取り付ける。
【0008】このシュー4は図1乃至図3に示すような
各種の形状とすることができる。このシュー4はシュー
本体40と、レール5との摺動面に設けたセラミック摺
動耐41とより構成される。このシュー本体40の形状
はバケット3に取り付けるに適した、所要の大きさと形
状とし、その材質は従来と同じく普通鋳鉄から球状黒鉛
までの材質、あるいはステンレス鋼等を用いて成形する
か、もしくは所要の強度と弾性を備えたゴムまたは合成
樹脂等を用いて成形するものとする。
各種の形状とすることができる。このシュー4はシュー
本体40と、レール5との摺動面に設けたセラミック摺
動耐41とより構成される。このシュー本体40の形状
はバケット3に取り付けるに適した、所要の大きさと形
状とし、その材質は従来と同じく普通鋳鉄から球状黒鉛
までの材質、あるいはステンレス鋼等を用いて成形する
か、もしくは所要の強度と弾性を備えたゴムまたは合成
樹脂等を用いて成形するものとする。
【0009】この鋳鉄製または弾性シュー本体40の両
側には取付フランジ42,42を一体に設け、この取付
フランジ部より肉厚なシュー本体40内に、しかもレー
ルとの接触面には露出するようにしてセラミック摺動体
41が一体に設けられる。このセラミック摺動体41
は、その大きさをレールと摺動する面全体をカバーする
ようにして定めると共に、断面形状を図2に示すように
台形とし、シュー本体40を製する時、図1に示すよう
に鋳込んで一体とする。この場合、セラミック摺動体4
1は1つのシュー本体40に対して1つとする場合と、
製作の容易性を考えてこれを図8に示すように2または
3以上に分割して製作し、これを嵌合固定する場合とが
ある。そして2つのセラミック摺動体41を並列配設す
るが、3以上を用いる場合は千鳥状または整列的に配列
することもある。尚、複数個のセラミック摺動体41の
配列方法はこれに限定されることなく色々と考えられ
る。
側には取付フランジ42,42を一体に設け、この取付
フランジ部より肉厚なシュー本体40内に、しかもレー
ルとの接触面には露出するようにしてセラミック摺動体
41が一体に設けられる。このセラミック摺動体41
は、その大きさをレールと摺動する面全体をカバーする
ようにして定めると共に、断面形状を図2に示すように
台形とし、シュー本体40を製する時、図1に示すよう
に鋳込んで一体とする。この場合、セラミック摺動体4
1は1つのシュー本体40に対して1つとする場合と、
製作の容易性を考えてこれを図8に示すように2または
3以上に分割して製作し、これを嵌合固定する場合とが
ある。そして2つのセラミック摺動体41を並列配設す
るが、3以上を用いる場合は千鳥状または整列的に配列
することもある。尚、複数個のセラミック摺動体41の
配列方法はこれに限定されることなく色々と考えられ
る。
【0010】またこのセラミック摺動体41は、シュー
本体40とは個別に、しかも断面台形にして製作し、こ
れをシュー本体40にセラミック摺動体41の嵌合溝4
Mを蟻溝形に形成し、この嵌合溝4M内に嵌合固定する
こともできる。この場合、図3(A)に示すように嵌合
溝4Mの一端、すなわちシューの摺動方向前面側を開口
させ、後面側を閉じるようにし、これによりバケットに
シューを取り付けて使用する時、セラミック摺動体41
がシュー本体より脱抜されるのを防止するか、または図
3(B)に示すように嵌合溝4Mをシュー前面側が広
く、後面側が狭くなるテーパ形(逆テーパ形)とし、こ
れにより使用時においてセラミック摺動体の脱抜を防止
される。
本体40とは個別に、しかも断面台形にして製作し、こ
れをシュー本体40にセラミック摺動体41の嵌合溝4
Mを蟻溝形に形成し、この嵌合溝4M内に嵌合固定する
こともできる。この場合、図3(A)に示すように嵌合
溝4Mの一端、すなわちシューの摺動方向前面側を開口
させ、後面側を閉じるようにし、これによりバケットに
シューを取り付けて使用する時、セラミック摺動体41
がシュー本体より脱抜されるのを防止するか、または図
3(B)に示すように嵌合溝4Mをシュー前面側が広
く、後面側が狭くなるテーパ形(逆テーパ形)とし、こ
れにより使用時においてセラミック摺動体の脱抜を防止
される。
【0011】さらには下水処理機械におけるシューがバ
ケットに取り付けられた時、シュー本体40の摺動方向
と直交方向に嵌合溝4Mを設け、この嵌合溝4M内にセ
ラミック摺動体41を差し込み、その両端部をシュー本
体40に止めたストッパにて抜け止め状に支持すること
も、またこのセラミックを取付ボルトにてシュー本体に
固定することも可能である。
ケットに取り付けられた時、シュー本体40の摺動方向
と直交方向に嵌合溝4Mを設け、この嵌合溝4M内にセ
ラミック摺動体41を差し込み、その両端部をシュー本
体40に止めたストッパにて抜け止め状に支持すること
も、またこのセラミックを取付ボルトにてシュー本体に
固定することも可能である。
【0012】また図7乃至図10に示すものは汚砂掻寄
機Bの実施例で、水路1内にその長手方向に沿ってエン
ドレス状のチェン2を張架し、このチェン2に所要間隔
毎にフライト6,6…を多数設け、これにより水路底に
沈澱した汚泥をフライトにて汚泥ホッパー側へ掻き寄せ
るようになす。
機Bの実施例で、水路1内にその長手方向に沿ってエン
ドレス状のチェン2を張架し、このチェン2に所要間隔
毎にフライト6,6…を多数設け、これにより水路底に
沈澱した汚泥をフライトにて汚泥ホッパー側へ掻き寄せ
るようになす。
【0013】このフライト6に取り付けるシュー7はフ
ライト6の形状に合わせてシュー本体70の形状が、図
7の各図に示すように定められ、そしてこのシュー本体
70内に図1乃至図3に示した実施例と同様にしてセラ
ミック摺動体71に嵌合して一体とする。このセラミッ
ク摺動体71は、平板状の他に図7(3)に示すように
レールの踏面を少し嵌合するような窪みを形成したもの
とすることも、さらには図7(4)に示すように2枚重
ねとすることも可能である。
ライト6の形状に合わせてシュー本体70の形状が、図
7の各図に示すように定められ、そしてこのシュー本体
70内に図1乃至図3に示した実施例と同様にしてセラ
ミック摺動体71に嵌合して一体とする。このセラミッ
ク摺動体71は、平板状の他に図7(3)に示すように
レールの踏面を少し嵌合するような窪みを形成したもの
とすることも、さらには図7(4)に示すように2枚重
ねとすることも可能である。
【0014】さらにセラミック摺動体41,71を製す
るセラミックとしては、アルミナ系セラミック板、酸化
ジルコニウム系セラミック板、その他のものが使用さ
れ、このセラミックをシュー本体に嵌合するときはシリ
コン系の接着剤やゴムシートを介在させてセラミックを
振動や衝撃から保護することもある。
るセラミックとしては、アルミナ系セラミック板、酸化
ジルコニウム系セラミック板、その他のものが使用さ
れ、このセラミックをシュー本体に嵌合するときはシリ
コン系の接着剤やゴムシートを介在させてセラミックを
振動や衝撃から保護することもある。
【0015】レール5はその全体を硬い材質を用いる。
例えばレール鋼を用いてレール全体を製作するか、ある
いは所望の材質にてレールを所要断面形状に製作し、か
つシューとの摺動面の耐摩耗性を改善するため、レール
表面すなわち踏面にセラミックを溶射するか、自溶合金
を溶射してレール踏面を硬い材質にて被覆する。さらに
硬度HB170以上のステンレス例えばマルテンサイト
系の硬いステンレス板を取り付けて一体とする。
例えばレール鋼を用いてレール全体を製作するか、ある
いは所望の材質にてレールを所要断面形状に製作し、か
つシューとの摺動面の耐摩耗性を改善するため、レール
表面すなわち踏面にセラミックを溶射するか、自溶合金
を溶射してレール踏面を硬い材質にて被覆する。さらに
硬度HB170以上のステンレス例えばマルテンサイト
系の硬いステンレス板を取り付けて一体とする。
【0016】このレール踏面の耐摩耗性を向上する方法
は、シューとの組み合わせにより適当に選定するもので
ある。
は、シューとの組み合わせにより適当に選定するもので
ある。
【0017】セラミックを使用したシューの摩耗は非常
に少なく、これは従来のシューの材料である金属に比
べ、材質が格段に硬いことからも理解されるが、摺動の
相手材である鋼製のレールに対して、従来の炭素鋼や鋳
鉄製のシューがレールを摩耗する程度と変わらない。こ
の理由としては、 (1)下水処理機の砂のある池底でのシューとレールの摺
動面で、砂が摩耗粒子のような働きをするアブレシブ摩
耗があるが、これに対し硬いセラミックは有利であり、
一方レールの鋼材に対する砂の摩耗作用はシュー材質が
変わっても変わらない。 (2)シューとレールのような接触する2種の固体が同種
の時は、強い凝着が起こり、凝着摩耗が激しい。従って
同じ種類の金属同士の摺動は最悪であるが、合金しやす
い金属の組み合わせも好ましくはない。これに対し全く
異種の金属と、セラミックの組み合わせは摩耗に対して
有利である。 (3)一般に表面の潤滑性が良く、摩擦係数の小さいほど
摩耗は少ないと考えられる。摩耗係数は測定条件により
ばらつきがあるが、 鋼と鋼の摩擦係数は0.8 鋼と鋳鉄の摩擦係数は0.4 アルミナとアルミナの摩擦係数は0.6 ステンレスとセラミックの摩擦係数は0.48 のように、セラミックは鋳鉄なみか、それ以下と考えら
れる。
に少なく、これは従来のシューの材料である金属に比
べ、材質が格段に硬いことからも理解されるが、摺動の
相手材である鋼製のレールに対して、従来の炭素鋼や鋳
鉄製のシューがレールを摩耗する程度と変わらない。こ
の理由としては、 (1)下水処理機の砂のある池底でのシューとレールの摺
動面で、砂が摩耗粒子のような働きをするアブレシブ摩
耗があるが、これに対し硬いセラミックは有利であり、
一方レールの鋼材に対する砂の摩耗作用はシュー材質が
変わっても変わらない。 (2)シューとレールのような接触する2種の固体が同種
の時は、強い凝着が起こり、凝着摩耗が激しい。従って
同じ種類の金属同士の摺動は最悪であるが、合金しやす
い金属の組み合わせも好ましくはない。これに対し全く
異種の金属と、セラミックの組み合わせは摩耗に対して
有利である。 (3)一般に表面の潤滑性が良く、摩擦係数の小さいほど
摩耗は少ないと考えられる。摩耗係数は測定条件により
ばらつきがあるが、 鋼と鋼の摩擦係数は0.8 鋼と鋳鉄の摩擦係数は0.4 アルミナとアルミナの摩擦係数は0.6 ステンレスとセラミックの摩擦係数は0.48 のように、セラミックは鋳鉄なみか、それ以下と考えら
れる。
【0018】
【発明の効果】本発明下水処理機械における耐摩耗性シ
ューとレールは下水処理機械に用いられるシューを、シ
ューのレールとの摺動面にセラミックを一体に設けて製
作すると共にこのレールを、硬度の高い材質にて製作し
たレール鋼、あるいはシューと摺動する部分に、セラミ
ックを溶射してなるセラミック溶射レール、シューと摺
動する部分に、自溶合金を溶射してなる自溶合金溶射レ
ール、硬いステンレスにて製作したため、シュー及びレ
ールの長寿命化、かつ低騒音を図れる等の利点がある。
ューとレールは下水処理機械に用いられるシューを、シ
ューのレールとの摺動面にセラミックを一体に設けて製
作すると共にこのレールを、硬度の高い材質にて製作し
たレール鋼、あるいはシューと摺動する部分に、セラミ
ックを溶射してなるセラミック溶射レール、シューと摺
動する部分に、自溶合金を溶射してなる自溶合金溶射レ
ール、硬いステンレスにて製作したため、シュー及びレ
ールの長寿命化、かつ低騒音を図れる等の利点がある。
【図1】本発明下水処理機械におけるシューの第1実施
例を示す平面図である。
例を示す平面図である。
【図2】同断面図である。
【図3】異なる第2実施例の平面図である。
【図4】レールの断面図である。
【図5】揚砂機の実施例を示す正面図である。
【図6】同縦断面図である。
【図7】同汚泥掻寄機用としてのシューの正面図であ
る。
る。
【図8】複数個のセラミック摺動体を用いたシューの実
施例を示す平面図である。
施例を示す平面図である。
【図9】汚泥掻寄機の正面図である。
【図10】同縦断面図である。
1 水路 2 チェン 3 バケット 4 シュー 40 シュー本体 41 セラミック摺動体 5 レール 6 フライト 7 シュー 70 シュー本体 71 セラミック摺動体 A 揚砂機 B 汚泥掻寄機
Claims (4)
- 【請求項1】 揚砂機,汚泥掻寄機等の下水処理機械に
用いられるシューを、シューのレールとの摺動面にセラ
ミックを一体に設けて製作すると共に、レールを硬度の
高い材質にて製作したレール鋼としてなる下水処理機械
における耐摩耗性シューとレール。 - 【請求項2】 レールとの摺動面にセラミックを一体に
設けてなるシュー本体と接触するレールを、シューと摺
動する部分に、セラミックを溶射してなるセラミック溶
射レールとした請求項1記載の下水処理機械における耐
摩耗性シューとレール。 - 【請求項3】 レールとの摺動面にセラミックを一体に
設けてなるシュー本体と接触するレールを、シューと摺
動する部分に、自溶合金を溶射してなる自溶合金溶射レ
ールとした請求項1記載の下水処理機械における耐摩耗
性シューとレール。 - 【請求項4】 レールとの摺動面にセラミックを一体に
設けてなるシュー本体と接触するレールを、硬いステン
レスにて製作した請求項1記載の下水処理機械における
耐摩耗性シューとレール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24061593A JP2923417B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 耐摩耗性シューと耐摩耗性レールを備えた下水処理機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24061593A JP2923417B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 耐摩耗性シューと耐摩耗性レールを備えた下水処理機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760012A true JPH0760012A (ja) | 1995-03-07 |
JP2923417B2 JP2923417B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=17062137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24061593A Expired - Fee Related JP2923417B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 耐摩耗性シューと耐摩耗性レールを備えた下水処理機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2923417B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014161769A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Sanki Eng Co Ltd | 汚泥掻寄機 |
JP2019214008A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | アサヒ機装株式会社 | フライト構造 |
KR102065890B1 (ko) * | 2019-07-18 | 2020-01-13 | 태광식 | 버킷을 이용한 침사인양기 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP24061593A patent/JP2923417B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014161769A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Sanki Eng Co Ltd | 汚泥掻寄機 |
JP2019214008A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | アサヒ機装株式会社 | フライト構造 |
KR102065890B1 (ko) * | 2019-07-18 | 2020-01-13 | 태광식 | 버킷을 이용한 침사인양기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2923417B2 (ja) | 1999-07-26 |
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