JPH0759763A - 3次元物体計測装置 - Google Patents

3次元物体計測装置

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JPH0759763A
JPH0759763A JP5210215A JP21021593A JPH0759763A JP H0759763 A JPH0759763 A JP H0759763A JP 5210215 A JP5210215 A JP 5210215A JP 21021593 A JP21021593 A JP 21021593A JP H0759763 A JPH0759763 A JP H0759763A
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JP
Japan
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image
dimensional
processing unit
blood vessel
processing section
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Application number
JP5210215A
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English (en)
Inventor
Koichi Honda
浩一 本田
Katsuhiko Tonami
克彦 渡並
Tsuneo Saito
恒雄 斎藤
Hiroyuki Kudo
博幸 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Publication of JPH0759763A publication Critical patent/JPH0759763A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象物体の周りを回転撮影した複数の2次元
画像から、3次元像を再構成する装置を実現することに
より、データ収集時間の短縮、患者に対する負担の軽
減、ならびに血管などの造影画像への適用を可能にす
る。 【構成】 円錐ビ−ムで投影するX線源1と2次元平面
の検出器2を備えた回転撮影装置を用いて撮影した2次
元画像より、パラメ−タ平面上、あるいはパラメ−タ空
間に直線群を生成し、その交点座標を求めることより、
被写体の3次元座標を抽出する。更に、得られた3次元
情報より再投影画像を作成し、これを原画像と比較し、
この比較結果をもとに3次元情報を補正することによ
り、高精度な再構成像の取得が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置で被写体の周
りを回転しながら撮影することにより、X線による円錐
ビーム投影画像から3次元像を再構成する3次元物体計
測装置に関し、特に被写体が人体であるような医療分野
に応用が可能な計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血管造影像は、血管中にX線の透過を妨
げる目的で造影剤を注入し、血管とその周辺組織とのコ
ントラストを強調して、血管や血流に関する情報を得る
ことができる。近年、X線による脳血管造影法として回
転立体撮影方法が開発されている。その結果、医師は裸
観視あるいはステレオ観察鏡を用いることにより、脳血
管の3次元情報を定性的に把握することができるように
なった。しかしながら、各種疾患の診断や治療効果の推
定、あるいは外科手術計画等のためには、X線画像から
各血管の相対的な位置関係や性状、寸法等の定量化され
た3次元情報の取得が必要となっている。従来の3次元
像再構成法は、X線CTやMRIを使用し適当なスライ
ス間隔で被写体の断層画像を取得し、これを積み上げて
3次元像を再構成していた。このような再構成方法とし
て、例えば、特開昭64―88694号公報に記載された3次
元再投影装置が挙げられる。この装置では、CTスキャ
ナ等の断層像作成装置で連続的に作成した連続断層像を
2次元画像メモリに順次記憶した後、2次元アフィン変
換装置により2次元画像メモリの各断層像を読み出して
再投影方向に回転する。その後、2次元周辺分布測定装
置を用いて再投影方向に回転された各断層像に対して、
x,y方向での濃淡値の積分分布を求めた後、これらの
周辺分布デ−タを再投影画像のラインデ−タとして出力
することにより、3次元的な再投影画像を表示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、直交する2方向からの造影像等、極めて少数方向か
ら撮影された画像からの再構成であったので、複雑な3
次元構造を持つ脳血管の場合には、再構成された3次元
像の精度やその表示方法等の点で問題があり、定量化さ
れた情報を得るためには不十分であった。また、上記公
報に記載された3次元再投影装置においても、精度良く
3次元像を再構成するためにはスライス間隔をより狭く
した連続断層画像が必要となる。そのため、撮影の回数
や撮影に要する時間も増加する。特に、血管などの造影
を行なう場合は、断層画像の数だけ造影を行なわなけれ
ばならず、これは患者への造影剤の注入の回数に相当
し、患者に負担をかけることとなる。本発明の目的は、
このような従来の課題を解決し、1回の回転撮影により
得られた2次元画像から3次元像を再構成することがで
き、デ−タ収集時間の短縮、患者に対する負担の軽減、
血管等の造影画像への適用が可能な3次元物体計測装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の3次元物体計測装置は、(イ)円錐ビーム
で投影するX線源(1)と、円錐ビームの透過像を2次
元平面で受像する検出器(3)とを備え、X線源(1)
と検出器(3)とを被写体(2)の周りで回転させて撮
影する回転X線撮影装置において、検出器(3)で検出
される被写体(2)の透過像を、走査して撮影した2次
元画像(図3〔a〕)に対して、2次元画像の走査ライ
ンごとの画像データを回転角の順に重ね合わせた時空間
画像(図3の〔b〕)を生成する処理部(12)と、時
空間画像から正弦波を抽出するためにHough変換を
行ない、時空間画像(図4〔a〕〔c〕〔e〕)をパラ
メータ平面(図4〔b〕〔d〕〔f〕)に変換する処理
部(13)と、パラメータ平面から交点に相当する部分
を抽出する処理部(13)と、抽出した点の座標から被
写体の各部の3次元座標を取得する処理部(14)と、
3次元座標をもとに被写体の再投影画像を作成する処理
部(15)と、再投影画像と撮影した2次元画像とを比
較し、比較結果をもとに3次元座標情報を補正する処理
部(16)を備えたことを特徴としている。また、
(ロ)円錐ビームで投影するX線源(1)と円錐ビーム
の透過像を2次元平面(21)で受像する検出器(3)
とを備え、X線源(1)と検出器(3)とを被写体
(2)の周りで回転させて撮影する回転X線撮影装置に
おいて、検出器(3)で検出される被写体(2)の透過
像を、走査して撮影した2次元画像(21)に対して、
X線源(1)と2次元画像(21)との間にパラメータ
空間(20)を想定し、回転角に従ってX線源(1)か
ら2次元画像(21)上の点に引いた直線のうち、パラ
メータ空間(20)を通る部分を累積的に記録する処理
部と、パラメータ空間(20)において各直線の交点の
3次元座標を抽出する処理部(14)と、3次元座標を
もとに被写体の再投影画像を作成する処理部(15)
と、再投影画像と撮影した2次元画像とを比較し、比較
結果をもとに3次元座標情報を補正する処理部(16)
とを備えたことも特徴としている。
【0005】
【作用】本発明においては、従来の連続断層画像の代わ
りに、円錐ビームX線源で対象物の周りを回転撮影した
画像を用い、この画像から3次元像を再構成する。この
場合、回転撮影により得られる連続した血管造影画像か
らの3次元像の再構成法としては、(イ)hough
〔hak〕変換による手法を用いる。この方法によれ
ば、極く一部しか造影されていない血管像からでも比較
的精度よく3次元座標が算出できる。(ロ)また、検出
器で検出される被写体の透過像を、走査して撮影した2
次元画像に対して、X線源と2次元画像との間にパラメ
ータ空間を想定し、回転角に従ってX線源から2次元画
像上の点に引いた直線のうち、パラメータ空間を通る部
分を累積的に記録するとともに、パラメータ空間におい
て各直線の交点の3次元座標を抽出し、その3次元座標
をもとに被写体の再投影画像を作成する手法も提案す
る。その結果、造影剤の注入および回転撮影を一度にす
ることができるので、患者に対する負担を最小限に抑え
ることが可能である。また、円錐ビームX線源を使用し
ているので、スライス間隔を十分小さくした連続断層画
像に相当した情報が得られる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面により
詳細に説明する。なお、各図中同じ働きをするものには
同じ番号を付けて表す。図2は、本発明の第1の実施例
で使用する円錐ビーム投影画像を得るためのシステムの
構成図である。図2において、1はX線源、2は被写
体、3はイメージインテンシファイア、4はA/Dコン
バータ、5はDSA(Digital Substruction Angiogr
aphic )処理部、6は情報記録媒体、7は計算機であ
る。被写体2は人間の頭部であり、脳血管を撮影するた
めに、撮影時に造影剤を血管に注入する。X線源1から
放射されたX線は、脳血管の造影像を含む頭部の透過像
としてイメージインテンシファイア3で検出する。検出
された透過像はA/Dコンバータ4にによりディジタル
画像に変換され、DSA処理部5で造影した部分のみ、
つまり脳血管のみの画像にするため、予め造影前に撮影
した画像と差分をとる。この一連の操作は90度対向にお
かれた2組のX線源1とイメージインテンシファイア3
の対で得られた、2枚の画像(正面と側面)に対して行
なう。また、被写体2の周りを回転し投影角を変えて、
1度につき1枚の割合で撮影し、90度まで繰り返す。こ
のようにして得られた合計180枚の脳血管の画像は、情
報記録媒体6に記録され、これは計算機7により処理さ
れる。一般に、90度の回転撮影のために12秒程度要す
る。また、有限量の造影剤は、血流により血管中を動脈
から静脈へと移動する。このため、180枚の画像は異な
る時間に撮影されているので、それぞれの内容は異なっ
ている。
【0007】以下、このように回転撮影した頭部DSA
画像から脳血管の3次元像を再構成する装置の機能動作
について説明する。図1は、本発明の第1の実施例を示
す装置内の機能ブロック図である。図2中の計算機7
は、図1に示す機能を実現する各モジュール部分を含ん
でいる。図1において、10は情報記録媒体6に記録さ
れた頭部DSA画像を取得する処理部、11は脳血管の
みを抽出するために階調画像を2値画像に変換する処理
部、12は2値画像を、血管各部の回転運動の軌跡を表
した画像である時空間画像に変換する処理部、13は時
空間画像をHough変換し、パラメータ平面を得る処
理部、14はパラメータ平面から血管各部の3次元座標
を求める処理部、15は3次元座標群に基づいて脳血管
の再投影画像を作成する処理部、16は得られた再投影
画像と頭部DSA画像を比較し、その残差をもとに脳血
管の3次元座標群を補正する処理部、17は3次元座標
群に基づいて脳血管を映像表示装置上に立体表示する処
理部である。DSA画像は、図2のDSA処理部5で作
成されて、情報記録媒体6に記録されている。先ず、頭
部DSA画像(階調画像)取得処理部10は、情報記録
媒体6からのデータを取得する。次に、脳血管抽出(2
値化処理)処理部11は、DSA画像に残る不要部分
(血管以外の部分)を削除した後、2値化処理を行う。
DSA処理部5で作成されたDSA画像は、対象物体が
脳血管であるため、血管内に造影剤を注入して撮影した
ライブ画像と通常のX線透過画像(マスク画像)との間
でディジタル的な差分処理が行われ、DSA画像が作成
される。例えば、毎秒7.5フレームの回転速度で12秒間
撮影された180枚のDSA画像であり、画像の解像度
は、512pixel×480line×16bitである。この連続したD
SA画像は、血管中を流れる造影剤を撮影したものであ
って、撮影時間の経過とともに造影剤が動脈相、毛細血
管相、および静脈相とに分離して、それぞれに独立に処
理されることが望ましい。
【0008】次に、時空間画像への作成処理部12、H
ough変換処理部13および3次元座標群取得処理部14
の一連の処理では、連続した血管造影画像からの3次元
像の再構成法として、Hough変換による手法を用いる。
このHough変換手法は、先ず得られたDSA画像より血
管部分のみを抽出し、この血管抽出画像を時間順に積み
重ねて3次元の時空間画像を形成する。この時空間画像
上で観測される各血管断面は、正弦波状の運動軌跡を形
成する。この運動軌跡の正弦波パラメータをhough
変換の手法を用いて検出し、これから各血管の3次元座
標を求めるのである。次に、再投影画像の作成処理部1
5、3次元座標群の補正処理部16および立体表示処理
部17の一連の処理では、例えばCT画像再構成法の一
種であるART(Algebraic Reconstruct Techniq
ue)法により補正することができる。ART法は1つの
例であって、他の方法を用いることができるのは勿論で
ある。立体表示処理部17は、得られた3次元像を例え
ばコンピュータグラフィックソフトウェアを用いて立体
表示することができる。なお、CGソフトウェアによる
表示に限定されることはなく、その他の表示方法も勿論
可能である。楕円球による表現もその一例である。AR
T法は、被写体を複数のボクセルに分割し、そのボクセ
ル値を反復改良演算により求める方法である。すなわ
ち、先ずボクセルに初期値を設定して、そのボクセル値
をもとに再投影画像を作成する。そして、再投影画像と
原画像との比較を行い、差があれば対応するボクセルの
値を補正する。脳血管の3次元構造を把握するために、
得られた脳血管の3次元像を立体表示する。CTやMR
I等のマルチスライス画像の3次元表示法として、一般
的にパッチ法やボクセル法等があり、これらは本発明に
も適用可能であるが、ここでは、コンピュータグラフィ
ックソフトウェアを使用している。コンピュータグラフ
ィックソフトウェアを用いて立体表示するには、脳血管
像をモデル化する必要がある。脳血管像の各水平断面
は、楕円により近似することができるので、脳血管像は
複数の楕円球を積み重ねたものにより表現可能であると
考えた。そこで、3次元像の各断面より血管断面を抽出
し、それを一定の厚みのある楕円球に変換し、立体表示
することにした。さらに、このモデル化の際に、微細な
血管の削除、微小区間の血管の途切れの補完も同時に行
うことにした。これらの補正処理の大部分は、自動化す
ることができる。
【0009】図3は、本発明により時空間画像に変換す
る方法を示す説明図である。図3において、〔a〕は2
値画像、〔b〕は時空間画像であり、θは投影角であ
る。〔a〕に示す脳血管の2値画像を〔b〕に示す時空
間画像に変換する場合、2値画像の各ラインYの画像デ
ータを投影角θの順に積み重ねて行なう。同時に、θ方
向の投影角の画像が縦方向に配列される。すなわち、検
出器で検出された被写体の透過像を、走査して撮影した
2次元画像〔a〕に対して、2次元画像の走査ラインご
との画像データを回転角の順に重ね合わせた時空間画像
〔b〕を生成する。その結果、512dot×480lineの180枚
の2値画像は、512dot×180lineの480枚の時空間画像に
変換されることになる。この時空間画像には、図3
〔b〕に示すように、正弦波状の脳血管の断面の軌跡が
現れる。従って、この正弦波の初期位相と振幅が判れ
ば、このラインにおける血管断面の3次元座標が得られ
る。しかし、造影剤は血液の移動と共に移動していくの
で、例えば動脈について着目すると、全ての投影角の画
像に動脈が撮影されているわけではなく、最初の30%程
度にしか映っていない。他の部分には、毛細血管や静脈
が撮影されている。従って、時空間画像には3分の1周
期の正弦波(断片)しか現れないことになる。このた
め、全体の約30%しか存在しない正弦波(断片)から位
相と振幅を求める方法として、Hough変換を用い
る。
【0010】図4は、Hough変換の原理を示す図で
ある。図4において、〔a〕、〔c〕、〔e〕は時空間画
像に相当するρθ平面、〔b〕、〔d〕、〔f〕はxyパ
ラメータ平面である。両平面は下式(1)で関連付けら
れている。 x・cosθ+y・sinθ=ρ ・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 〔a〕におけるρθ平面上の一点(ρ0,θ0)は、
〔b〕におけるxyパラメータ平面では直線Lに相当
し、また〔d〕におけるxyパラメータ平面上の一点
(x0,y0)は、〔c〕におけるρθ平面の正弦波x・
cosθ+y・sinθ=ρに相当する。いま、〔e〕に示す
ように、ρθ平面の正弦波S上に3点p,q,rが存在
する場合、各点をxyパラメータ平面に変換して得られ
る直線は、〔f〕に示すように、各直線P,Q,Rが
(x1,y1)の一点で交わる。この点のxy座標を上式
に代入して得られる式は、ρθ平面上に存在する正弦波
の式である。このような性質を利用し、〔e〕の時空間
画像上の点を〔f〕のxyパラメータ平面に変換し、
〔f〕に示す各直線の交点に相当する部分の座標を抽出
することにより、時空間画像上の正弦波を修復すること
ができる。この処理を、各ラインの時空間画像に対して
施せば、脳血管の3次元像を再構成する3次元座標を取
得することができる(図1における3次元座標群取得処
理部14参照)。時空間画像上の正弦波の修復とは、正
弦波を示す式のパラメータx,yを求めることである。
このパラメータx,yは、xyパラメータ平面上の交点
座標(x,y)と対応する。従って、前述のHough変換
により変換され、抽出された座標(x,y)に基づいて、正
弦波を示す式のパラメータx,yを求めればよい。
【0011】次に、上述のようにして得られた3次元座
標群をもとに回転撮影装置の幾何学的形状を考慮し、各
投影方向に再投影を行ない、脳血管の再投影画像を作成
する(図1における再投影画像の作成処理部15参
照)。脳血管の3次元像を再構成する3次元座標の取得
方法について述べる。脳血管の3次元座標とは、脳血管
が存在する位置を示す3次元座標群のことである。3次
元座標のうち、垂直方向(z)の位置は、対応する時空
間画像のライン数に相当する。水平断面上の位置(x,
y)は、xyパラメータ平面上の交点座標(x,y)、
つまり時空間画像上の正弦波のパラメータx,yに相当
する。この再投影画像と頭部DSA画像とを比較し、そ
の差が小さくなるように3次元座標群の修正を繰り返
す。そして、再投影画像と頭部DSA画像との差が最小
となる3次元座標群を求める。なお、再投影画像と頭部
DSA画像との比較方法としては、(a)両画像の各画
素の残差を求める方法と、(b)両画像の各画素毎の比
を求める方法とがある。また、3次元座標群の修正にお
いて、修正の対象となるのは、再投影画像と頭部DSA
画像が不一致となる画素に対応する部分である(画素と
X線源を結ぶ直線上)。3次元座標群の修正方法の例と
しては、(a)比較方法が減算による場合には、修正対
象部分に対応する残差を比例的に加算する。(b)比較
方法が除算による場合には、修正対象部分に対応する比
を乗算する。そして、いずれの場合にも、修正結果は、
血管が存在しない部分が0になる。その後に、最終的に
得られた3次元座標群をもとに立体表示することができ
る。上記方法によれば、Hough変換における抽出も
れによる欠落部分、および誤抽出による不要部分の修正
を行なうことができ、より正確な3次元情報の抽出が可
能となる。
【0012】図5は、本発明の第2の実施例を示す3次
元物体計測装置の原理図である。図1に示した第1の実
施例では2値画像をラインごとに分割し、2次元の時空
間画像に変換し、Hough変換により2次元のxyパ
ラメータ平面に変換した。つまり、各ラインごとに3次
元情報を抽出していた。これは円錐ビーム投影(点光源
による投影)を平行投影に近似した処理である。このた
め、X線源1の光軸と被写体の回転軸との交点からの距
離に比例して、誤差の影響が大きくなる。特に、細い血
管を対象とする場合、この影響は無視できないものとな
る。本発明の第2の実施例では、上記問題を解決するた
めに、2値画像を3次元のパラメータ空間に変換して3
次元情報の抽出を行なう。これによって、正確な脳血管
の3次元像再構成を実現することができる。図5におい
て、20はパラメータ空間、21は2値画像である。パ
ラメータ空間20は座標系の中心に位置し、原点(パラ
メータ空間20の中心部)から図5の左方向に向って距
離fのy軸上にX線源(0,―f,0)、図5の右方向に向
って距離dのy軸上に2値画像(0,d,0)があるものと
する。このような座標系において、2値画像21上の各
点とX線源1とを結ぶ直線のうち、パラメータ空間20
を通る部分を累積的に記録する。つまり、2値画像21
上の点(x,d,z)とX線源(0,―f,0)とを通る直線を求
める。ここで、xは2値画像21の横方向座標軸、zは
縦方向座標軸、dは2値画像21の平面に垂直方向の座
標軸である。このようなパラメータ空間20を通過する
部分の累積記録処理を、各投影角の画像に対して行な
う。このときパラメータ空間20は、投影角の分だけZ
軸(縦方向軸)を中心にその周りに回転される。パラメ
ータ空間20中において、被写体に相当する部分が交点
となるので、この交点を抽出することにより血管各部の
3次元座標が得られる。さらに、上記処理により得られ
た3次元座標群に対し、第1の実施例に示したような3
次元座標群の修正処理を加え、最終的な脳血管の3次元
座標群を得ることとする。すなわち、図1における3次
元座標群取得処理部14により、パラメータ空間におい
て各直線の交点の3次元座標を抽出した後、再投影画像
の作成処理部15により、3次元座標をもとに被写体の
再投影画像を作成し、さらに、3次元座標群補正処理部
16する処理部と、該再投影画像と撮影した2次元画像
とを比較し、該比較結果をもとに該3次元座標情報を補
正する処理部とを備えたことを特徴とする3次元物体計
測装置。上述の第2の実施例による方法によれば、誤差
の影響を受けることなく再構成を行なえるので、より正
確な3次元情報の抽出が可能となる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1回の回転撮影により得られた2次元画像から3次元画
像を再構成することができるので、データ収集時間の短
縮、患者に対する負担の軽減、ならびに血管などの造影
画像への適用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す2次元物体計測装
置の機能ブロック図である。
【図2】図1における円錐ビーム投影画像を取得するた
めのシステム構成図である。
【図3】図1における時空間画像に変換する原理を示す
図である。
【図4】図1におけるHough変換の原理を示す図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例を示す2次元物体計測装
置の原理説明図である。
【符号の説明】
1 X線源 2 被写体 3 イメージインテンシファイア 4 A/Dコンバータ 5 DSA処理部 6 情報記録媒体 7 計算機 20 パラメータ空間 21 2値画像 10 頭部DSA画像部(階調画像処理部) 11 脳血管抽出部(2値化処理部) 12 時空間画像への作成 13 Hough変換部 14 3次元座標群取得部 15 再投影画像の作成部 16 3次元座標群の補正部 17 立体表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01T 1/161 9014−2G G06T 1/00 7/00 (72)発明者 工藤 博幸 茨城県つくば市天王台1丁目1番1号 筑 波大学電子・情報工学系内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円錐ビームで投影するX線源と該円錐ビ
    ームの透過像を2次元平面で受像する検出器とを備え、
    該X線源と該検出器とを被写体の周りで回転させて撮影
    する回転X線撮影装置において、該検出器で検出される
    該被写体の透過像を、走査して撮影した2次元画像に対
    して、該2次元画像の走査ラインごとの画像データを回
    転角の順に重ね合わせた時空間画像を生成する処理部
    と、該時空間画像から正弦波を抽出するためにHoug
    h変換を行ない該時空間画像をパラメータ平面に変換す
    る処理部と、該パラメータ平面から交点に相当する部分
    を抽出する処理部と、該抽出した点の座標から該被写体
    の各部の3次元座標を取得する処理部と、該3次元座標
    をもとに該被写体の再投影画像を作成する処理部と、該
    再投影画像と撮影した2次元画像とを比較し、該比較結
    果をもとに該3次元座標情報を補正する処理部とを備え
    たことを特徴とする3次元物体計測装置。
  2. 【請求項2】 円錐ビームで投影するX線源と該円錐ビ
    ームの透過像を2次元平面で受像する検出器とを備え、
    該X線源と該検出器とを被写体の周りで回転させて撮影
    する回転X線撮影装置において、該検出器で検出される
    該被写体の透過像を、走査して撮影した2次元画像に対
    して、該X線源と該2次元画像との間にパラメータ空間
    を想定し、回転角に従って該X線源から該2次元画像上
    の点に引いた直線のうち、該パラメータ空間を通る部分
    を累積的に記録する処理部と、該パラメータ空間におい
    て各直線の交点の3次元座標を抽出する処理部と、該3
    次元座標をもとに該被写体の再投影画像を作成する処理
    部と、該再投影画像と撮影した2次元画像とを比較し、
    該比較結果をもとに該3次元座標情報を補正する処理部
    とを備えたことを特徴とする3次元物体計測装置。
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