JPH0759643A - 玄関ドア用郵便受け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】郵便物の玄関の土間への落下、散乱を防止し、
郵便物の取出が容易な玄関ドア用郵便受けを提供する。 【構成】筐体３からなり、筐体３の側壁に郵便取出口31
が穿設され、郵便取出口31に引戸33が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅の玄関ドアに
取着される玄関ドア用郵便受けに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、郵便物等を受ける為に、玄関内方
に開かれ、バネによって閉鎖方向に付勢される開閉蓋を
玄関ドアに設けることは、例えば、実開昭62-52490号公
報に示すように、公知であり、郵便物等が玄関の土間に
落下、散乱するのを防止する為に、開閉蓋の下方に籠を
付設することも公知である。又、郵便取出口に撥ね上げ
方式の扉が設けられることも公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように籠を付設した場合にも、その大きさが充分でない
と郵便物が必ずしも籠内に落下せず、籠の大きさを増す
と郵便物の取出が困難になる等の問題があり、撥ね上げ
方式の扉を設けた場合には、開閉作業に力がかかって、
材質が限定される等の問題があった。

【０００４】本発明は、上記従来の問題点を解消し、郵
便物の玄関の土間への落下、散乱を防止し、郵便物の取
出が容易な玄関ドア用郵便受けを提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の玄関ドア用郵便
受けは、筐体からなり、筐体の側壁に郵便取出口が穿設
され、郵便取出口に引戸が設けられていることを特徴と
する。

【０００６】本発明の玄関ドア用郵便受けに用いられる
筐体及び引戸の材質は、特に限定されず、金属、合成樹
脂、木材等の何れでもよいが、玄関ドアと同材質とされ
るのが意匠上好ましい。

【０００７】引戸は、片引戸であっても、両引戸であっ
ても何れでもよいが、郵便取出口を開放した際に引戸が
レールから脱落しないよう、レール端部にストッパーを
設けるのが好ましい。

【０００８】引戸には、不時の開放を防止する為、落し
猿を設けてもよい。又、引戸の閉鎖時にも、郵便物の受
信の有無を視認出来るよう、引戸を略格子状とするか、
引戸の一部に透孔や透明部を設けてもよい。

【０００９】

【作用】本発明の玄関ドア用郵便受けは、筐体からな
り、筐体の側壁に郵便取出口が穿設され、郵便取出口に
引戸が設けられているので、郵便物が玄関の土間に落
下、散乱しないよう、筐体を大きくした場合にも、郵便
物を郵便取出口から容易に取出せる。

【００１０】又、開扉時に荷重が扉に掛からないので、
強度が要求されず、材質の選択の自由度が増すと共に、
構造が簡単で、経時による蝶番や係止鉤等の金具の故障
が発生しない。

【００１１】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図１は本発明玄関ドア用郵便受けの第１実施例を示
す断面図、図２は図１の側面図、図３は第２実施例を示
す断面図、図４は図３の側面図である。

【００１２】図１及び図２に於いて、１は木製の玄関ド
アであって、その略中央には、矩形状の透孔11が穿設さ
れている。透孔11には、屋外側から開閉蓋２が、屋内側
から郵便受けの筐体３が、夫々取着されている。

【００１３】開閉蓋２は、屋内方向に回動可能に蝶着さ
れており、バネ21によって常時閉鎖方向に付勢されてい
る。筐体３の側壁には、郵便取出口31が穿設されてお
り、郵便取出口31の上下には、断面Ｈ字状のレール32が
固着され、木製の引戸33が左右に摺動可能に設けられて
いる。

【００１４】図３及び図４に於いては、筐体3aは上方が
開口されており、玄関ドア1aの透孔11aの下方に取着さ
れている。筐体3aの側壁に穿設された郵便取出口 31aの
上下の端縁には相対向する凹溝が刻設されており、引戸
33aが左右に摺動可能に設けられている。透孔 11aの屋
内側には、開閉蓋2aから玄関内部を透視されるのを防ぐ
目隠し板４が取着されている。筐体3aと引戸 33aは、玄
関ドア1aと同一の材質から形成され、意匠的に統一され
ている。

【００１５】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成は前記実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても、本発明に含まれる。例えば、実施例では、引
戸は片引戸となされているが、引戸の開放時の筐体から
の張出寸法を減少出来る両引戸とし、２本の腕杆を一端
で回動可能に連結し、連結部を案内溝に沿って上下に移
動可能とし、２本の腕杆の自由端に２枚の引戸を夫々連
結して、一方を摺動させれば、他方も連動して摺動する
構造としてもよい。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、叙上の通り構成されているの
で、郵便物の玄関の土間への落下、散乱を防止し、郵便
取出口から容易に取出すことが出来る。又、ドアと同じ
材質を用いて、両者を意匠的に一体とした設計が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明玄関ドア用郵便受けの第１実施例を示す
断面図。

【図２】図１の側面図。

【図３】本発明玄関ドア用郵便受けの第２実施例を示す
断面図。

【図４】図３の側面図。

【符号の説明】

３ 筐体 3a 筐体 31 郵便取出口 31a 郵便取出口 33 引戸 33a 引戸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 玄関ドアに取着された玄関ドア用郵便受
   けに於いて、郵便受けは筐体からなり、筐体の側壁に郵
   便取出口が穿設され、郵便取出口に引戸が設けられてい
   ることを特徴とする玄関ドア用郵便受け。
2. 【請求項２】 筐体、引戸、玄関ドアが意匠的に統一さ
   れている請求項１に記載の玄関ドア用郵便受け。