JPH0759382A - ブラシレスdcモ−タ用磁気エンコ−ダ - Google Patents

ブラシレスdcモ−タ用磁気エンコ−ダ

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JPH0759382A
JPH0759382A JP5214833A JP21483393A JPH0759382A JP H0759382 A JPH0759382 A JP H0759382A JP 5214833 A JP5214833 A JP 5214833A JP 21483393 A JP21483393 A JP 21483393A JP H0759382 A JPH0759382 A JP H0759382A
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magnetic
motor
winding
phase
signal
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JP5214833A
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Kiyotomo Ishita
清倫 井下
Misao Ichikawa
操 市川
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Nidec Advanced Motor Corp
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Japan Servo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モ−タ構造を簡略化できるブラシレスDCモ
−タ用磁気エンコ−ダを提供するようにする。 【構成】 磁気ドラム22には,対向する磁気センサ2
3によって1回転に1個のオン・オフ信号(Z相信号)
を得る1本の磁気ベルト22dと,1回転に少なくとも
1サイクルの等間隔のオン・オフ信号(回転位置検出信
号)を得るブラシレスDCモ−タの極数と巻線数に対応
する本数の磁気ベルト22a,22b,22cを備え,
回転位置検出信号とZ相信号とは,所定電気角度を有す
るように形成した。この場合,所定の回転位置検出信号
とZ相信号との間に有する所定電気角度の位相差は30
度になるように形成するのが望ましい。また,Z相信号
用磁気ベルト22dの着磁と回転位置検出信号用磁気ベ
ルト22a,22b,22cの着磁とは,相互に所定角
度の位相差を有するように形成するのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラシレスDCモ−タの
回転子に構成される永久磁石の回転角度位置と固定され
た各巻線との相対位置に対応して,各巻線に対する電流
供給位置を検知するための磁気エンコ−ダの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来,ブラシレスDCモ−タの回転子に
構成される永久磁石の回転角度位置に対応する電流供給
位置を検知するためには図4に示す手段が知られてい
る。図4には2極式ブラシレスDCモ−タの電磁機能の
構成を示す概念図(A)と磁気エンコ−ダの外観斜視図
(B)とを併せて示している。図4(A),(B)にお
いて,10′は2極式ブラシレスDCモ−タ(以下モ−
タと略称する),20′は磁気エンコ−ダである。磁気
エンコ−ダ20′の回転軸21はモ−タ10′の回転軸
(図示せず)に結合されている。また,22′は回転軸
21に固着して回転軸21とともに回転する表面に詳細
を後述する所定の磁気ベルトが形成されている磁気ドラ
ムである。23′は磁気ドラム22′との間に小間隙を
設け,磁気ドラムに対向して設けた所定性能を備えた磁
気センサである。磁気センサ23′は磁気ドラム22′
に形成した磁気ベルトの通過を検知し,その通過タイミ
ングで電気信号を出力する。即ち,磁気センサ23′は
回転軸21が結合するモ−タ10′の回転速度と回転位
置に対応する信号を出力する。
【0003】図4(A)において,11N,11Sは,
モ−タ10′の回転軸(図示せず)と一体になって回転
する回転子(図示せず)に構成したN極とS極の永久磁
石であって,12u,12v,12w はそれぞれ固定
部に構成した第1ないし第3の巻線である。Pn は各
巻線12u,12v,12w をスタ−接続した結合
部,即ち,中性点を引き出した共通端子,Pu,Pv,
Pw はそれぞれ各巻線12u,12v,12w の端子
である。永久磁石11N,11Sを構成した回転子(図
示せず)を回転したときに各巻線12u,12v,12
wに誘起する交番電圧は,第1の巻線12uと第2の巻
線12vとの間が電気角で120度,第2の巻線12v
と第3の巻線12wとの間が電気角で120度,第3の
巻線12wと第1の巻線12uとの間が電気角で120
度のそれぞれ位相差を有し,各巻線12u,12v,1
2w の誘起電圧値(波形)がそれぞれ等しくなるよう
に構成されている。モ−タ10′の各巻線12u,12
v,12w には,前述した磁気センサ23′の検出信
号が得られる所定のタイミングに図示しない制御装置に
よって電流が供給される。
【0004】図5には,磁気エンコ−ダ20′の磁気ド
ラム22′の展開図に磁気センサ23′とその検出信号
の出力回路を複合したブロック図を示している。図5は
縦方向が磁気ドラム22′の軸方向で横方向が磁気ドラ
ム22′の円周360度に対応している。以降の説明は
図5において磁気ドラム22′が矢印方向に回転すると
して説明する。図5において,22′は磁気ドラムを展
開したものであって,22aNは磁気ドラム22′の表
面に円周の半分の長さである180度の区間に着磁した
第1の磁気ベルト22aのN極,22aSは第1の磁気
ベルト22aのN極22aNに隣接して着磁したS極で
ある。22bNは,磁気ドラム22′の表面に第1の磁
気ベルト22aに対して円周の1/3,即ち120度ず
らして第1の磁気ベルト22aと同様に形成した第2の
磁気ベルト22bのN極であって,22bSはN極22
bNに隣接して着磁したS極である。22cNは,磁気ド
ラム22′の表面に第2の磁気ベルト22bに対して円
周の1/3,即ち120度ずらして第1の磁気ベルト2
2a,第2の磁気ベルト22bと同様に形成した第3の
磁気ベルト22cのN極で,22cSはN極22cNに隣
接して着磁したS極である。従って,第3の磁気ベルト
22cと第1の磁気ベルト22aとは磁気ドラム22′
の表面円周の1/3即ち,120度ずらして着磁され
る。各磁気ベルトのN極とS極の幅はそれぞれλに形成
されている。
【0005】図5において,23′は磁気ドラムに対向
して設けた所定性能を備えた磁気センサであって,23
1は磁気センサ23′に設けた第1のセンサ素子であ
る。第1のセンサ素子23a1は後述する他のセンサ素
子とも同一の性能を備えていて,図5には,各センサ素
子が磁気抵抗素子によって構成されている場合を記して
いる。第1のセンサ素子23a1は第1の磁気ベルト2
2aの中央部,即ち,第1の磁気ベルトのN極22aN
と,第1の磁気ベルトのS極22aSとの境界面に対向
している。23a2は磁気センサ23′に設けた第2の
センサ素子である。第2のセンサ素子23a2は第1の
センサ素子23a1から,磁気ドラム22′の軸にそっ
てλ/2の位置に構成されている。従って,上述した磁
気ベルトの構成においては,第1の磁気ベルトのS極2
2aSの中央部に対向している。上述と同様に,磁気ド
ラム22′の軸に沿って,第2の磁気ベルト22bに対
向する位置にある第1にあるセンサ素子23a1,第2
のセンサ素子23a2と並行位置に,第3のセンサ素子
23b1と第4のセンサ素子23b2が構成されている。
従って,第3のセンサ素子23b1は,第2の磁気ベル
ト22bの中央部,即ち,第2の磁気ベルトのS極22
bSと,第2の磁気ベルトのN極22bNとの境界面に対
向し,第4のセンサ素子23b2は第2の磁気ベルトの
N極22bNの中央部に対向している。また,同様に,
磁気ドラム22′の軸に沿って,第3の磁気ベルト22
cに対向する位置の第3ないし第4のセンサ素子との平
行位置に,第5のセンサ素子23c1と第6のセンサ素
子23c2が構成されている。従って,第5のセンサ素
子23c1は,第3の磁気ベルト22cの中央部,即
ち,第3の磁気ベルトのN極22cNと第3の磁気ベル
トのS極22cSとの境界面に対向し,第6のセンサ素
子23c2は第3の磁気ベルトのS極22cSの中央部に
対向している。
【0006】第1のセンサ素子23a1と第2のセンサ
素子23a2とは直列に接続されて,両端をグランド電
位Gと所定値の直流電源回路Eとの間に接続されてい
る。また,第1のセンサ素子23a1と第2のセンサ素
子23a2との接続点は波形整形回路6′の第1の比較
器6aの第1の入力端子6a1に接続されている。波形
整形回路6′の第1の比較器6aの第2の入力端子6a
2には,グランド電位Gと所定値の直流電源回路Eとの
間の1/2の電圧を,例えば,グランド電位Gと所定値
の直流電源回路Eとの間の電圧Eを等しい抵抗値の固定
抵抗器7aと7bとで分割して接続されている。同様
に,第3のセンサ素子23b1と第4のセンサ素子23
2とは直列に接続され,両端をグランド電位Gと所定
値の直流電源回路Eとの間に接続されており,第3のセ
ンサ素子23b1と第4のセンサ素子23b2との接続点
は波形整形回路6′の第2の比較器6bの第1の入力端
子6b1に接続されている。また,同様に,第5のセン
サ素子23c1と第6のセンサ素子23c2とは直列に接
続され,両端をグランド電位Gと所定値の直流電源回路
Eとの間に接続されており,第5のセンサ素子23c1
と第6のセンサ素子23c2との接続点は波形整形回路
6′の第3の比較器6cの第1の入力端子6c1に接続
されている。波形整形回路6′の第2の比較器6bの第
2の入力端子6b2と,第3の比較器6cの第2の入力
端子6c2には,いずれも,第1の比較器6aと同様,
グランド電位Gと所定値の直流電源回路Eとの間の1/
2の電圧を供給している。図5において,Aa,Ab,
Acは,それぞれ第1の比較器6a,第2の比較器6
b,第3の比較器6cの出力端子を記していて,この各
比較器からの出力端子を接続するモ−タの制御装置の図
示は省略している。上述した各比較器はそれぞれ第1の
入力端子に入力した電圧値が第2の入力端子に入力して
いる電圧値よりも大きくなるまでは,出力がロウレベ
ル,第1の入力端子に入力した電圧値が第2の入力端子
に入力している電圧値よりも大きくなると,出力がハイ
ベルになる特性を備えている。即ち,第1の入力端子に
入力する電圧値が所定値以上になると,出力に方形波を
出力する波形整形機能を備えている。従って,図5に示
した回路では,それぞれの比較器は,比較器に接続する
センサ素子の対向位置を対向する磁気ベルトが通過する
期間の方形波を出力する。
【0007】図6に,時間経過に対応する図5に示す各
部の誘起電圧(以下電圧と略記する)波形を示してい
る。図6は横軸に時間を示していて,縦軸には,上段か
ら(A)が第1の巻線12uの電圧波形,(B)が第2
の巻線12vの電圧波形,(C)が第3の巻線12wの
電圧波形,(D)が端子PuとPvとの間の電圧波形,
(E)が端子PvとPwとの間の電圧波形,(F)が端
子PwとPuとの間の電圧波形,(G)が第1の比較器
6aの出力端子Aaの出力信号波形,(H)が第2の比
較器6bの出力端子Abの出力信号波形,(I)が第3
の比較器6cの出力端子Acの出力信号波形をそれぞれ
示している。モ−タ10′の各巻線12u,12v,1
2w には,前述したように,永久磁石11N,11S
を構成した回転子(図示せず)を回転したときに,第1
の巻線12uと第2の巻線12vそれぞれの誘起電圧間
が電気角で120度(図6(A)と図6(B)参照),
第2の巻線12vと第3の巻線12wそれぞれの誘起電
圧間が電気角で120度(図6(B)と図6(C)参
照),第3の巻線12wと第1の巻線12uそれぞれの
誘起電圧間が電気角で120度(図6(C)と図6
(A)参照)の位相差を有するように電圧を発生する。
また,第1のセンサ素子23a1と第2のセンサ素子2
3a2とが入力している第1の比較器6aの出力端子A
aからは,第1の磁気ベルト22aを検知した信号を整
形した方形波が図6(G)に示すように出力し,この信
号は図6(A)に示した巻線12uの交番電圧と同相に
なるようにモ−タ10′と磁気エンコ−ダ20′それぞ
れの要素機能の位置関係を構成している。同様に,第2
の磁気ベルト22bを検知した信号(図6(H))の位
相は第2の巻線12vから出力する交番電圧図6(B)
と同相,第3の磁気ベルト22cを検知した信号(図6
(I))の位相は第3の巻線12wから出力する交番電
圧(図6(C))と同相になるようにモ−タ10′と磁
気エンコ−ダ20′それぞれの要素機能の位置関係を構
成している。
【0008】従って,上述した各比較器の出力を入力す
る図示しない制御装置は,第1の比較器6aの出力信号
と同相の電流を第1の巻線12uに供給し,第2の比較
器6bの出力信号と同相の電流を第2の巻線12vに供
給し,第3の比較器6cの出力信号と同相の電流を第3
の巻線12wに供給するようにそれぞれ機能する。従っ
て,モ−タ10′は所望される回転トルクを出力して安
定に回転する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上述したよ
うなモ−タ電流の制御方法であると,それぞれの巻線の
誘起電圧の位相信号を得るために,スタ−接続した中性
点からの引き出し線を設ける必要がある。そのために,
引き出し線を結合するための巻線の端末処理とモ−タ組
み立ての取り扱いが複雑になって作業性を低下させ,コ
ストアップを来すという問題があった。本発明は従来の
上記問題点(課題)を解決し,モ−タ構造を簡略化でき
るブラシレスDCモ−タ用磁気エンコ−ダを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明に基づくブラシレスDCモ−タ用磁気エンコ
−ダにおいては,磁気ドラムには,対向する磁気センサ
によって1回転に1個のオン・オフ信号(Z相信号)を
得る1本の磁気ベルトと,1回転に少なくとも1サイク
ルの等間隔のオン・オフ信号(回転位置検出信号)を得
るブラシレスDCモ−タの極数と巻線数に対応する本数
の磁気ベルトとを備え,回転位置検出信号とZ相信号と
は,所定電気角度を有するように形成した。所定の回転
位置検出信号とZ相信号との間に有する所定電気角度の
位相差は30度になるように形成するのが望ましい。さ
らに,Z相信号用磁気ベルトの着磁と回転位置検出信号
用磁気ベルトの着磁とは,相互に所定角度の位相差を有
するように形成するのが望ましい。
【0011】
【作用】本発明は上述のように構成したので,磁気エン
コ−ダのZ相信号をモ−タの所定の巻線間に出力する誘
起電圧と同相にする(ゼロ電圧点に合わせる)ことによ
って,各巻線の結合点である中性点からの引き出し線が
なくても各巻線の誘起電圧に同期する回転位置検出信号
が得られるのでモ−タの構造を簡易にできる。この場
合,所定の回転位置検出信号とZ相信号との間に有する
電気角度の位相差は,ほぼ30度になるように形成する
と2極式3巻線のブラシレスDCモ−タにおける所定巻
線の誘起電圧の位相に,所定の回転位置検出信号は30
度の設定誤差範囲内で一致する。さらに,Z相信号用磁
気ベルトの着磁と回転位置検出信号用磁気ベルトの着磁
とは,相互に所定角度の位相差を有するように形成する
と,容易にそれぞれの巻線の誘起電圧の位相に所定の回
転位置検出信号の出力位相を一致させることができる。
【0012】
【実施例】本発明に基づくブラシレスDCモ−タ用磁気
エンコ−ダの実施例を図1ないし図3を参照して説明す
る。図1ないし図3においては,従来の技術で説明した
図4ないし図5に記した機能要素と同一,または相当の
機能要素は図4ないし図5に記した符号と同一の符号を
使用し説明は省略する。図2は本発明を適用したブラシ
レスDCモ−タと磁気エンコ−ダの説明図で,同図
(A)は2極式ブラシレスDCモ−タの電磁機能の構成
を示す概念図,同図(B)が磁気エンコ−ダの外観斜視
図である。図2(A)において,10は2極式ブラシレ
スDCモ−タ(以下モ−タと略称する)であって,図2
(B)に示す20は磁気エンコ−ダである。図2(A)
に示すモ−タ10と図4(A)に示したモ−タ10′と
の違いは,各巻線12u,12v,12wをスタ−接続
した中性点からの引き出し線を廃止した点である。ま
た,図2(B)に示す磁気エンコ−ダ20と図4(B)
に示した磁気エンコ−ダ20′との違いは,図1によっ
て後述するように図4(B)の磁気ドラム22′にZ相
用の第4の磁気ベルト22dを設け,磁気センサ23′
にZ相用の第7のセンサ素子23d1と第8のセンサ素
子23d2とを設けた点である。
【0013】図1は,磁気エンコ−ダ20の磁気ドラム
22の展開図に対して,磁気センサ23とその検出信号
の経路をブロック図で示している。なお,図1は縦方向
が磁気ドラム22の軸方向に,また横方向が磁気ドラム
22の円周360度に対応している。以降の説明は,図
1において磁気ドラムが矢印方向に回転するとして説明
する。図1において,22は磁気ドラムを展開したもの
であって,22dNは磁気ドラム22の表面に円周の半
分の長さ,即ち180度の区間に着磁した第4の磁気ベ
ルト22dのN極,22dSは磁気ドラム22の面に円
周の半分の長さに構成した第4の磁気ベルトのN極(2
2dN)に連続して着磁したS極である。従って,第4の
磁気ベルト22dは磁気ドラム22の円周表面をN極2
2dNとS極22dSとによって2等分している。第4の
磁気ベルト22dは第1の磁気ベルト22aに対して機
械的角度で30度位相をずらして着磁している。また,
図1において23は磁気センサであって,磁気ドラム2
2に設けた第4の磁気ベルト22dに対向し,磁気ベル
ト22の方向に並べて第7のセンサ素子23d1と第8
のセンサ素子23d2とを設けている。また,図1にお
いて6は波形整形回路で,図5に示した波形整形回路
6′との違いは,第7のセンサ素子23d1と第8のセ
ンサ素子23d2の結合部を入力する第4の比較器6d
を設けた点である。即ち,第7のセンサ素子23d1
第8のセンサ素子23d2とは回転方向に所定間隔を開
けて詳細を後述する位置に,条件によっては装着位置の
調節可能にして装着している。この第7のセンサ素子2
3d1と第8のセンサ素子23d2とは直列に接続して,
両端をグランド電位Gと,所定値の直流電源回路Eとの
間に接続しており,第7のセンサ素子23d1と第8の
センサ素子23d2の結合部が第4の比較器6dの第1
の入力端子6d1に接続している。また,第4の比較器
6dの第2の入力端子6d2には,グランド電位Gと所
定値の直流電源回路Eとの間の1/2の電圧点,例え
ば,グランド電位Gと所定値の直流電源回路Eとの間を
等しい抵抗値の固定抵抗器7aと7bとで2分割した接
続点に接続している。図1は本発明を説明するために磁
気エンコ−ダの構成を概念的に示したものであって,上
述した各磁気ベルトの寸法や各センサ素子の寸法等は実
物とは対応していない。
【0014】次に,上述の回路機能により構成した実施
例における働きを図3を参照して説明する。図3に,時
間経過に対応する図1に示す各部の誘起電圧(以下電圧
と略記する)波形を示している。図3は横軸に時間を示
していて,縦軸には,上段から(A)が第1の巻線12
uの電圧波形,(B)が第2の巻線12vの電圧波形,
(C)が第3の巻線12wの電圧波形,(D)が端子P
uとPvとの間の電圧波形,(E)が端子PvとPwと
の間の電圧波形,(F)が端子PwとPuとの間の電圧
波形,(G)が第1の比較器6aの出力端子Aaの出力
信号波形,(H)が第2の比較器6bの出力端子Abの
出力信号波形,(I)が第3の比較器6cの出力端子A
cの出力信号波形,(J)が第4の比較器6dの出力端
子Adの出力信号波形をそれぞれ示している。第4の比
較器6dの出力端子Adの出力信号波形をZ相信号と称
す。図3に示す(A)ないし(I)は図6の(A)ない
し(I)と共通である。即ち,磁気ドラム22に形成す
る第4の磁気ベルトの極性に対応して第7のセンサ素子
23d1と第8のセンサ素子23d2とに供給する電圧E
の方向を適切に設定することによって,また,第4の比
較器6dの特性に対応して,図3に示すようにほぼ第7
のセンサ素子23d1と第8のセンサ素子23d2との装
着幅に対応する1個のパルス状のオン・オフ信号が得ら
れる。また,第1ないし第3の磁気ベルトに対応する各
センサ素子に供給する電圧Eの方向を適切に設定するこ
とによって,第1ないし第3の比較器の特性に対応して
各比較器の出力端子には,図3に示すような各1サイク
ルの等間隔のオン・オフ信号によって形成される方形波
信号が得られる。モ−タ10に構成した各巻線はスタ−
接続しているので,第1の巻線12uの誘起電圧に対し
て第1の巻線12uと第2の巻線12vを接続する端子
PuとPvとの間の誘起電圧は30度位相が進んでい
る。前述したように第4の磁気ベルト22dは第1の磁
気ベルト22aに対して30度位相をずらして着磁して
いるので,第7のセンサ23d1と第8のセンサ23d2
の装着位置を適切な位置に合わせることによって,第4
の比較器6dの出力端子Adの出力信号の立ち上がり位
置は第1の巻線12uの誘起電圧よりも30度位相が進
んで得られる。従って,磁気センサ23の装着を第4の
比較器6dの出力端子Adの出力信号位置と第1の巻線
12uと第2の巻線12vを接続する端子PuとPvと
の間の出力電圧(波形)のゼロ点位置とを一致させるこ
とによって,第1の比較器6aの出力端子Aaに得られ
る信号(図3(G))と第1の巻線12uの誘起電圧
(図3(A))とは同相になる。モ−タの各巻線12
u,12v,12wとは正しく相互に120度の位相差
をもたせて構成しており,磁気ドラム22の第1ないし
第3の磁気ベルトは相互に正しく120度位相差をもた
せて形成し,各センサ素子23a1から23c2は正しく
1列に構成しているので,同様に出力端子Abに得られ
る信号図3(H)と第2の巻線12vの誘起電圧(図3
(B))とは同相になり,出力端子Acに得られる信号
(図3(I))と第3の巻線12wの誘起電圧(図3
(C))とは同相になる。モ−タと磁気エンコ−ダと
は,図3に示すように各巻線の電圧の位相と各センサの
出力信号の位相を合わせるようにするには,モ−タと磁
気エンコ−ダとの結合を調節するようにしても良いし,
磁気センサの装着位置を調節可能にしても良い。図3に
示すタイミングで各出力信号が得られることによって,
出力端子Aaに得られる信号と第1の巻線12uを流れ
る電流が同相になり,出力端子Abに得られる信号と第
2の巻線12vを流れる電流が同相になり,出力端子A
cに得られる信号と第3の巻線12wに供給する電流が
同相になるように図示しない電流出力回路を制御するこ
とによってモ−タ10は所望される回転トルクを出力し
て安定に回転する。モ−タの回転を逆転するには,上述
した検知信号によって各巻線に供給する電流位相を適切
に反転すれば良い。また,上述した実施例とは逆方向に
モ−タを回転させるときに上述した調節を実行できるよ
うにするには,上述した説明を逆方向に適用できるよう
に,図3に示した特性図を参照して各巻線の出力位相と
Z相信号の判定位置条件等を適切に設定すれば良い。
【0015】上述の説明は本発明の技術思想を実現する
ための基本手法と構成を示したものであって,種々応用
改変することができる。例えば,上述の説明において
は,第4の磁気ベルト22dを磁気ドラム22の円周を
N,S極によって2等分するように説明したが,上述し
たようにZ信号が正しい位相で検知できれば,N,Sの
磁極を適切に構成すれば良いことは当然である。また,
第1の磁気ベルト22aと第4の磁気ベルト22dとの
間に30度の位相差をもたせ,端子PuとPvとの間に
得られる誘起電圧とZ相信号とを同相になるように説明
したが,Z相信号とその他の端子間の誘起電圧が同相に
なった時に上述と同様の機能が得られるように構成し,
また,調節しても良いことは当然である。また,Z相信
号は立ち上がり点で位相を合わせるように説明したが,
立ち下がり点で合わせるようにしても上述と同様に位相
をあわせれば良い。上述の説明では磁気センサに各2個
の磁気抵抗素子を対にして使用し,比較器によって信号
処理をするように説明したが,出力回路等の信号処理機
能を適切に対応させることによって磁気抵抗素子の配置
条件や電圧印加条件を変更しても良い。また,センサ素
子は磁気抵抗以外の磁気センサ,例えばホ−ル素子等を
使用しても,出力回路等の信号処理機能をそのセンサ素
子の機能に対応させることによって可能である。各比較
器の出力端子に得られる方形波のタイミングと対応させ
る各巻線の誘起電圧のタインングとを完全に同期するた
めには,磁気抵抗素子の機械的寸法及び各抵抗値や特性
性能のばらつき等に対応して,各入力する比較器の特性
等を調節可能にすれば良いことは当然である。また,Z
相信号を対応させる巻線の誘起電圧と正しく同期をとる
ためには,第7のセンサ素子23d1および第8のセン
サ素子23d2それぞれの装着位置を調節可能にしても
良いことも当然である。また,Z相信号は第4の磁気ベ
ルトの構成とセンサ素子の検出信号処理回路の構成によ
って複数個得られても,そのうちの適切な1個の信号を
使用するようにすれば良い。また,上述の説明では,2
極式ブラシレスDCモ−タの場合について説明したが,
その他の極数のブラシレスDCモ−タに対しても,その
極数に伴う各巻線の機械的角度と電気的角度の条件等に
対応して,実施例に上述した技術思想に従って磁気エン
コ−ダにおける磁気ドラムの各磁気ベルトと磁気センサ
それぞれの数や位置等を構成することによって同様に本
発明を適用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述したように構成したので,
次のような優れた効果を有する。 磁気エンコ−ダのZ相信号をモ−タの所定の巻線間に
出力する誘起電圧と同相にする(ゼロ電圧点に合わせ
る)ことによって,各巻線の結合点である中性点からの
引き出し線がなくても,各巻線の誘起電圧に同期する回
転位置検出信号が得られるので,モ−タの構造を簡単と
することができる。 所定の回転位置検出信号とZ相信号との間に有する電
気角度の位相差をほぼ30度になるように形成すると,
2極式3巻線のブラシレスDCモ−タにおける所定巻線
の誘起電圧の位相に対して,所定の回転位置検出信号が
30度の設定誤差範囲内で一致する。 Z相信号用磁気ベルトの着磁と回転位置検出信号用磁
気ベルトの着磁とは,相互に所定角度の位相差を有する
ように形成すると,容易にそれぞれの巻線の誘起電圧の
位相に所定の回転位置検出信号出力位相を一致できる。 巻線の中性点からの出力配線を設けなくても,上述し
たように制御が可能になるので,ブラシレスDCモ−タ
の生産工程を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくブラシレスDCモ−タ用磁気エ
ンコ−ダの実施例を示す磁気ドラム22の展開図に対し
て,磁気センサ23とその検出信号の経路をブロック図
で示している。
【図2】本発明に基づくブラシレスDCモ−タ用磁気エ
ンコ−ダの実施例におけるブラシレスDCモ−タと磁気
エンコ−ダの説明図で,同図(A)は2極式ブラシレス
DCモ−タの電磁機能の構成を示す概念図,同図(B)
は磁気エンコ−ダの外観斜視図である。
【図3】図1及び図2に示す構成における,時間経過に
対応する図1に示す各部の誘起電圧波形を示している概
要タイムチャ−ト図である。
【図4】従来のブラシレスDCモ−タ用磁気エンコ−ダ
におけるブラシレスDCモ−タと磁気エンコ−ダの説明
図で,同図(A)は2極式ブラシレスDCモ−タの電磁
機能の構成を示す概念図,同図(B)は磁気エンコ−ダ
の外観斜視図である。
【図5】従来のブラシレスDCモ−タ用磁気エンコ−ダ
の例を示す磁気ドラムの展開図に対して,磁気センサ2
3′とその検出信号の経路をブロック図で示している。
【図6】図4及び図5に示す構成における,時間経過に
対応する図5に示す各部の誘起電圧波形を示している概
要タイムチャ−ト図である。
【符号の説明】
6:波形整形回路 6a〜6d:比較器 7a,7b:固定抵抗器 22:磁気ドラム 22a〜22d:磁気ベルト 22aN,22bN,22cN,22dN:磁気ベルトのN
極 22aS,22bS,22cS,22dS:磁気ベルトのS
極 23:磁気センサ 23a1,23a2,23b1,23b2,23c1,23
2,23d1,23d2:センサ素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスDCモ−タの回転軸に結合
    し,一体になって回転する表面を回転方向に等間隔で当
    該ブラシレスDCモ−タの極数と回転数に対応した本数
    で所定位置に形成した所定長の磁気ベルトを備えた磁気
    ドラムと,前記磁気ベルトのそれぞれに対向する固定部
    に設けた磁気センサとを備えたブラシレスDCモ−タの
    回転位置検知用磁気エンコ−ダにおいて,前記磁気ドラ
    ムには,対向する磁気センサによって1回転に1個のオ
    ン・オフ信号(Z相信号)を得る1本の磁気ベルトと,
    1回転に少なくとも1サイクルの等間隔のオン・オフ信
    号(回転位置検出信号)を得る当該ブラシレスモ−タの
    極数と巻線数に対応する本数の磁気ベルトとを備え,前
    記回転位置検出信号とZ相信号とは,所定電気角度の位
    相差を有するように形成したことを特徴とするブラシレ
    スDCモ−タ用磁気エンコ−ダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転位置検出信号のうち
    の所定の信号とZ相信号との間に有する所定電気角度
    は,ほぼ30度になるように形成したブラシレスDCモ
    −タ用磁気エンコ−ダ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のZ相信号用磁気ベルトの
    着磁と回転位置検出信号用磁気ベルトの着磁とは,相互
    に所定角度の位相差を有するように形成したブラシレス
    DCモ−タ用磁気エンコ−ダ。
JP5214833A 1993-08-09 1993-08-09 ブラシレスdcモ−タ用磁気エンコ−ダ Pending JPH0759382A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111521839A (zh) * 2020-06-11 2020-08-11 哈尔滨理工大学 一种基于多对极磁钢及辅助定子绕组测速磁电编码器

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