JPH0759351B2 - 溶接コントローラ - Google Patents

溶接コントローラ

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JPH0759351B2
JPH0759351B2 JP4177473A JP17747392A JPH0759351B2 JP H0759351 B2 JPH0759351 B2 JP H0759351B2 JP 4177473 A JP4177473 A JP 4177473A JP 17747392 A JP17747392 A JP 17747392A JP H0759351 B2 JPH0759351 B2 JP H0759351B2
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welding current
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真吾 河合
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/24Electric supply or control circuits therefor
    • B23K11/25Monitoring devices
    • B23K11/252Monitoring devices using digital means
    • B23K11/256Monitoring devices using digital means the measured parameter being the inter-electrode electrical resistance

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Resistance Welding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一対の電極間に被溶接材
を挟み、該電極を介して該被接材に溶接電流を通電し、
該通電によって該被接材に発熱を生じさせ、この発熱に
よって被溶接材を溶接する溶接機のためのコントローラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記形式の溶接機では、溶接電流の遮断
タイミングを制御する必要がある。これが早すぎると溶
接が不充分となり、これが遅すぎれば溶接時間が不必要
に伸びて生産性を損ねる他、電極の摩耗が激しくなった
り、スパッタが発生して溶接強度や外観を損ねてしま
う。このために特公昭62−18273号公報の技術で
は、ΔRが所定の値となったときに溶接電流を遮断す
る。ここでΔRはR(MAX)−R(PRESENT)
であり、R(MAX)は溶接進行中に生じた電極間抵抗
の最大値、R(PRESENT)は現在の電極間抵抗を
示している。電極間抵抗は、被溶接材の昇温とともに上
昇し、ナゲットの成長とともに下降することから一旦上
昇しついで下降する傾向にある。そこで特公昭62−1
8273号公報では現在の抵抗R(RPESENT)が
抵抗最大値R(MAX)より所定量下降したときにナゲ
ットが成長したとして通電を遮断するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術による場
合、抵抗降下量、すなわちΔRに関する所定値を必要と
する。この際当然のことながら、例えば被溶接材の材
質、板厚、枚数、メッキ層等が異なってくれば、抵抗降
下量に関する所定値も異なってくることになる。
【0004】このため溶接機が用いられる条件ごとに、
適正な抵抗降下量の基準値を実験的にあるいは計算して
求めておく必要があり、溶接機の使用者や製造・販売業
者の負担が大きい。特に近来被溶接材の材質,板厚,メ
ッキ層等が多様に変化する傾向にあり、条件ごとに基準
値を求めることが大きな負担となっている。
【0005】また多様な需要に応えるためには、多様な
条件毎に基準値等を記憶させておく必要があり、記憶装
置が大型化する他、それを操作する作業が複雑となって
かえって使いづらくなるという問題も生じ始めている。
さらに、また被溶接材が同一であっても、繰返し溶接を
行なっていると例えば電極径が増大するなどの経時的変
化がおこり、これを補正する処理を予め条件ごとに求め
ておかなくてはならない。
【0006】本発明では、上記事情に鑑み、いちいち溶
接条件ごとに基準値を求めておく必要がなく、それに伴
って溶接作業者が溶接条件の切換えを入力操作する必要
も無くすことのできる新たな溶接コントローラを開発す
ることにした。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、一対の電極間に挟まれた被溶接材に溶接電流を通電
することによって該被溶接材を溶接する溶接機のコント
ローラであり、電極間の抵抗に関する量を検出する手段
と、該検出手段で検出された電極間抵抗が上昇から下降
に転ずる現象の発生を監視する手段と、該監視手段で該
現象の発生が監視された時以後で該検出手段で検出され
た電極間抵抗の時間微分値の絶対値が所定値以下となっ
たときに、該溶接電流の通電を遮断する手段とを有する
ことを特徴とする溶接コントローラを創り出した。なお
ここでいう所定値とは、実施例の記載からも明らかなよ
うに、予め定められている一定の値でもよく、また各溶
接工程ごとに算出されるものであってもよい。
【0008】
【作用】良く知られているように、溶接電流を通電させ
始めると、最初にまず接触抵抗が減少することに起因し
て電極間抵抗は減少し、次に被溶接材の昇温に起因して
電極間抵抗は上昇し、最後にナゲットの成長に起因して
電極間抵抗は下降し始める。すなわち電極間抵抗が上昇
から下降に移行するタイミングはナゲットが成長し始め
たタイミングに一致する。本発明によると、ナゲットが
成長し始めたとき以後で、電極間抵抗の時間微分値の絶
対値が所定値以下となったとき、すなわち電極間抵抗の
変化スピードが所定値以下となったときに通電が遮断さ
れる。ここでこのタイミングは溶接がほぼ完了して飽和
期となったときであり、このタイミングまで通電してこ
のタイミングで遮断すれば良好な溶接結果が得られる。
またここでは抵抗でなく抵抗の時間微分値をパラメータ
とするため、所定値は溶接条件によらないで設定してお
くことができる。
【0009】
【実施例】第1実施例 (溶接電流の調整と溶接時間を調整する例) 図1にこの実施例のシステム構成を示す。図中6a,6
bは一対の電極を示し、この間に挟まれた被溶接材10
a,10bに電源回路11から溶接電流が通電される。
溶接電流の電流値は電流制御回路8によって調整可能と
なっている。この電流制御回路8は中央演算装置1によ
って制御され、中央演算装置1が指示した電流値となる
ように溶接電流を調整する。
【0010】電極6a,6b間には電極間電圧の検出回
路14が設けられており、この検出回路14による検出
値は中央演算装置1に入力可能となっている。また一方
の電極6bには電流検出器7が付加されており、この検
出信号は溶接電流検出回路9に送られる。この回路9の
検出値は中央演算装置1に入力可能となっている。また
電圧検出回路14と電流検出回路9の検出信号は電極間
抵抗の演算回路15に送られ、演算された電流間抵抗を
示す信号は中央演算装置1に入力可能となっている。さ
らに演算された電極間抵抗を示す信号は電極間抵抗を微
分する回路16に入力され、この時間微分された値に対
応する信号が中央演算装置1に入力可能となっている。
【0011】中央演算装置1には、図4に示す処理手順
を実行させるプログラムを記憶している回路2と基準時
間毎にパルスを発生する回路3が接続されている。なお
この実施例では、電圧と電流から電極間抵抗を算出する
例を示しているが、例えば電極間電圧を一定とする条件
が成立していれば、電流のみから抵抗が算出されてもよ
い。
【0012】図2は、溶接電流と溶接時間の適正領域を
示している。図中Aの領域は溶接電流の過少域を示して
おり、スパッタは発生しないがナゲットも生成されな
い。一方Cの領域は過大領域を示しており、ナゲットは
生成するがスパッタも発生して必要な溶接強度が得られ
ない他、溶接部の外観が悪くなる領域を示している。こ
れに対し、領域Bはナゲットが生成されてスパッタが発
生しない適正領域を示している。今領域Bの適正条件下
で該溶接電流が通電されていると、図3に示すようにし
て溶接が進行するとともに、電極間抵抗が図示のように
変化することが知られている。
【0013】通電開始直後にはまず成長開始前期と称さ
れる期間となる。この期間は被溶接材の接触抵抗の減少
に起因して抵抗は減少する。次に成長開始後期を迎る。
この期間は被溶接材の昇温に起因して抵抗は上昇する。
ついで、急速拡大期に至る。このときはナゲットの急成
長とともに抵抗値は急激に下降する。以後抵抗値は緩や
かに下降速度を減じつつ下降を続け、最終的にはほぼ一
定値となる。この間に緩速拡大期,飽和期,冷却期をむ
かえる。
【0014】さて図4は、記憶回路2に記憶されている
プログラムによって中央演算装置1が実行する処理手順
を示している。まずステップS0で溶接がスタートする
と、ステップS2で溶接電流として初期値が流され始め
る。ここで初期値は図5(a) のIoに示すものであり、
ここでは最も小さい電流値で溶接される被溶接材であっ
てもなお溶接が開始することはない程度の低い値に設定
されている。次に前回の抵抗の時間微分値(旧dr/d
t)に初期値としてマイナスの値を設定する(ステップ
S4)。次にステップS6で現在の時間微分値を読込
み、それを新たなdr/dtとする。
【0015】ステップS8では、前回の抵抗変化率(旧
dr/dt)がプラスでしかも今回の抵抗変化率(新d
r/dt)がマイナスとなったか否かを判定する。すな
わち今まで抵抗値が上昇し今回抵抗値が下降し始めた現
象が発生したか否かを判定する。図5(c) に示すように
通電開始直後は一様に抵抗は減少し(すなわちdr/d
tは新旧ともにマイナスである)、ステップS8がノー
となる。このときにはステップS10で抵抗変化率を更
新し、さらにステップS11で溶接電流をΔIだけ増大
させたのち、ステップS6に復帰する(ループR1
4)。この結果図5(a) のように溶接電流IはΔIだけ
増大されてゆく。ΔIだけ増大されてゆくとともに被溶
接材は昇温され抵抗値は増大に転ずる。すなわちdr/
dtは図5(d) に示すようにマイナスからプラスに転
じ、以後プラスを続ける。この間ステップS8はノーで
あり続けるため、電流値はΔIずつ増加されてゆく。
【0016】電流がΔIずつ増加されてゆき、ついには
ナゲットを成長させ始めると、図5(c) の点eに示すよ
うに抵抗は上昇から下降に転ずる。すなわち図5(d) の
点gに示すようにdr/dtはプラスからマイナスに変
化する。このとき図4のステップS8がイエスとなる。
ここでステップS8がイエスとなると、ステップS11
がスキップされるようになる。このため図5の(a) のf
に示すようにそのとき以後溶接電流はその値に維持され
る。ここで維持される溶接電流値はナゲットを成長させ
得る最小の値であり、過大でも過少でもない。
【0017】このように、この実施例ではステップS8
によって電極間抵抗が上昇から下降に転ずる現象の発生
を監視する手段が構成され、ステップS8がイエスとな
ったとき以後はステップS11をスキップさせることに
よって、該現象の発生以前は溶接電流を増大させ、該現
象の発生後は溶接電流を維持する電流調整手段が構成さ
れている。なおこの実施例ではステップS11をスキッ
プさせて電流値を維持している。しかしながら、電流値
を実測してみると、電源変動等に起因して電流値は僅か
に変動する。それでもほぼ良好な溶接結果が得られる。
すなわちここでいう維持とは厳格に維持するもののみな
らず、ほぼ維持するものを許容するのである。
【0018】電極間抵抗が上昇から下降に転じたとき、
すなわちナゲットが成長を開始し始めて図3に示した急
速拡大期に移行したときには、まず図4のステップS1
6で旧変化率(旧dr/dt)をゼロに初期化する(こ
れはdr/dtのピーク値を検索するための人偽的処理
である)。次にステップS18で旧dr/dtの絶対値
と新dr/dtの絶対値を比較する。ここで図5(d) の
期間F(急速拡大期)の間は抵抗変化率(dr/dt)
の絶対値は増大するため図4のステップS18がイエス
となる。このときはステップS20で旧dr/dtを更
新し、またステップS22で新dr/dtを更新する。
抵抗変化率(dr/dt)の絶対値が増大し続ける間、
すなわち図5の(d) のFに示す急速拡大期の間は以上の
処理が繰返され(図4のループR24)、溶接電流はナ
ゲットが成長し始めたときの値に維持される。
【0019】ナゲットが急速に拡大する時期を終えて緩
速に拡大する時期に移行すると、図5の(d) に示すよう
に抵抗変化率dr/dtの絶対値は減少し始める。この
とき図4のステップS18はノーとなり、次にステップ
S26が実行される。ステップS26では、絶対値が減
少し始めたときの抵抗変化率(旧dr/dtであり図5
(d) の点Pに示す変化率のピーク値)をMAXとして記
憶する。
【0020】次に図4のステップS28,S30が繰返
し実行され、変化率の絶対値がピーク値MAXの絶対値
の50%となるタイミングまでループR32が繰返され
る(この場合MAXもdr/dtもマイナスの値をとる
ことがわかっているためステップS30では絶対値とし
ていないが、技術的意味では絶対値を比較していること
に相当する。)。図5(d) の点Qに示すように、変化率
の絶対値がピーク値の50%にまで減少すると、ステッ
プS30がイエスとなって溶接電流は停止される(ステ
ップS34)。すなわち図5の(a) と(d) に示されるよ
うに、変化率の絶対値がピーク値の50%となるまで
は、ナゲットを成長させ始めたときの溶接電流が維持さ
れ、そのとき以後は溶接電流が停止される。ここで抵抗
変化率の絶対値がピーク値の50%となるタイミングは
経験的に図3の飽和期に相当することがわかっており、
このタイミングまで溶接電流を流すとほぼ完全に溶接が
行なわれることがわかっている。なお飽和期に相当する
タイミングはピーク値の20〜60%程度の抵抗変化率
になったときに対応するため、上記50%は20〜60
%の範囲内で予め修正しておいてもよい。
【0021】以上からわかるように、この実施例では、
抵抗変化率のピーク値の50%が所定値にとられてい
る。ピーク値は溶接条件ごとに異なるが、これを参照し
て通電を停止するため、溶接条件ごとに基準値を設定し
ておく必要はない。なおこれにかえてdr/dtが微小
な所定値以下となったら溶接を停止するようにしてもよ
い。溶接がほぼ完了したときのdr/dtは材質・板厚
等と無関係に微小な所定値であることがわかっているた
め、このようにしても、溶接条件によらず適切タイミン
グで溶接を停止させることができる。
【0022】この実施例では、抵抗が上昇から下降に移
行するタイミング(これは変化率がプラスからマイナス
に転ずるタイミングに一致する)に基づいて溶接電流を
調整するため、予め基準値を定めておく必要がない。ま
た抵抗変化率がピーク値の50%になるタイミングに基
づいて溶接時間を調整するため、予め基準時間を定めて
おく必要がない。そして上述の現象は被溶接材の材質,
板厚,枚数等によらないで共通に適用されるため、広範
な溶接条件で同一のプログラムが利用可能であり、操作
者がいちいちプラグラムないし基準値を切換えるといっ
た手間もかからない。
【0023】第2実施例(挟圧力調整タイプ) 図6に第2実施例のシステム構成が示されている。この
実施例では第1実施例のものに、挟圧装置5とその挟圧
力を制御する装置4が付加されている。挟圧力制御装置
4は中央演算装置1の挟圧力指示値に一致するように挟
圧装置5の挟圧力を制御する。
【0024】この実施例では、挟圧力が適値となれば溶
接が適正に進行する溶接電流が予め通電されている。そ
の後、図4のステップS6〜S12を繰返すループR1
4と同様にして、抵抗変化率dr/dtがプラスからマ
イナスに転ずるまで、すなわち抵抗が上昇から下降に転
じ始めるまで挟圧力を増大してゆく。このためにステッ
プS11にかえて「挟圧力をΔP増大」させる処理が実
行される。この実施例によると、挟圧力はナゲットが成
長し始めたときの値に維持される。この挟圧力は過大で
も過少でもないため、挟圧力が適値に保たれた状態で溶
接が行なわれる。なおこの実施例の場合にも、挟圧力に
関する基準値を予め設定しておく必要がない。
【0025】第3実施例(溶接電流と挟圧力の調整タイ
プ) この実施例は図6に示した第2実施例と同様のシステム
構成を備えている。この実施例では図4のスラップS1
1が「溶接電流をΔIだけ増大させ、かつ挟圧力をΔP
だけ増大させる」に置換えられている。このためナゲッ
トが成長し始めるまでは溶接電流と挟圧力の両者が増大
され、ナゲットが成長を開始すると成長を開始したとき
の溶接電流値と挟圧力に維持され、両者が適正に保たれ
た状態で溶接が行なわれる。
【0026】第4実施例(第3実施例の改良タイプ) この実施例は図6に示すシステム構成を備えるととも
に、処理手順が図7,図8のように改良されたために、
次の特徴が付加されている。(狭持の自動化)図7に示
すように、溶接開始が指示されると、まずステップS5
2で微弱な電流が電極間に流れるように用意される。た
だし最初は電極間が離れていて被溶接材がまだ挟まれて
いないので、実際には電流が流れない。この状態で次に
電極間の距離を縮め始める(ステップ54)。電極間距
離が縮まって電極間に被溶接材が挟まれると、図10
(d) に示すように微弱電流が流れるとともに、電極間抵
抗は低下する。すなわちステップS56がイエスとなる
ことにより被溶接材が電極間に挟圧されたことがわか
る。
【0027】(大電流の短時間通電)被溶接材が電極間
に挟圧された直後に、ステップS58によって大溶接電
流が短時間流される(図10(c) のRを参照)。ここで
この大溶接電流は、表面メッキ層の抵抗成分を消失させ
るに充分な値であり、かつスパッタを発生させない値に
設定されている。
【0028】この大電流通電により、メッキ層の抵抗成
分が消失するため、第3実施例と同様の処理によって最
適な溶接電流と溶接時間に調整される。すなわちメッキ
層の抵抗成分により最適でない溶接電流や溶接時間に調
整されることがない。
【0029】(溶接電流の増加率の調整)この実施例で
は、図7のステップS12で用いられる電流の増加量Δ
Iが図8のようにして決定される。ステップS62は抵
抗変化率dr/dtの正負を判断することにより図11
(c) に示す期間SとTのいずれにあるかを判断する。期
間Sであってdr/dtがマイナスであるときにはΔI
に大きな値LARGΔIを設定する(ステップS6
4)。この結果図11(a) の期間Sに示すように溶接電
流は急激に大きくなる。これによって溶接電流の最適値
をサーチするまでの処理が短時間化される。
【0030】図11(c) のTに示す期間にはいるとdr
/dtが正となる。このときは図8のステップS66で
増分ΔIに小さな値SMALLΔIが設定される。この
結果図11(a) の期間Tに示すように溶接電流はゆるや
かに大きくなる。これによって溶接電流は正確に最適値
に調整される。
【0031】なお溶接電流の増分ΔIは、図9のように
決定してもよい。この場合には、ステップS72と88
によってdr/dtが負の間、すなわち期間Sの間は最
大値LARGΔIとする。次にステップS74〜S78
によって、変化率が上昇している間、すなわち図11
(c) のNで示すタイミングまでなお最大値LARGΔI
とする。さらにステップS84からS88に進む処理に
よって、変化率がピーク値の半分となるまでの間、すな
わち図11(c) の0で示すタイミングとなるまではなお
最大値LARGΔIとする。そしてタイミング0以後
は、スラップS86によって、増分ΔIをdr/dtの
減少に応じて減少させる。
【0032】この実施例によると、制御精度を損ねない
範囲で最大の増分ΔIを用いることになり、調整までの
時間が著しく短縮化される。なお溶接の終了条件につい
ては第1実施例と同様であり、詳しい説明を省略化す
る。
【0033】第5実施例 この実施例のシステム図が図12に示されている。この
システムでは、電極6aの変位量(挟圧開始後に溶接の
進行とともに電極6aの位置が変位した量をいう)を検
出する回路17とアコースティックエミッション信号を
検出する回路18が付加されており、これら検出回路1
7,18の検出信号は中央演算装置1に入力可能となっ
ている。
【0034】第1〜第4実施例では、ステップS8で電
極間抵抗が上昇から下降に転ずるタイミング(すなわち
抵抗変化率がプラスからマイナスに転ずるタイミング)
を検出することによって、ナゲットが成長し始めたとき
を検出している。ナゲットが成長を始めると、抵抗が上
昇から下降に転ずる他、図13(a) に示すように電極変
位量が頭打ちとなり、また図13(b) に示すようにAE
信号が最大値で安定化する。そこでステップS8を、電
極変化量の変化率がほぼゼロとなる点を判別する処理、
あるいはAE信号の変化率がほぼゼロとなる点を判別す
る処理に置換しても、ナゲットが成長し始めたタイミン
グを検出することができる。このようにしても、ナゲッ
トが成長し始めたときの溶接電流および/または挟圧力
によって溶接を実行することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、ナゲットの成長が飽和
状態に達したときに溶接電流が遮断されるため良好な溶
接結果が得られる。またここでパラメータとして抵抗の
時間微分値が用いられるため、溶接条件ごとに基準値を
切換える必要がない。このため、本発明によると予め基
準値を求めておく必要がない。すなわち溶接条件が多様
に変化する場合に、その条件ごとに基準値を設定してお
いたり、あるいは操作者が基準値を切換えるといったこ
とが要らない。このため溶接機の使い勝手が著しく向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のシステム図。
【図2】溶接電流の適値を示す図。
【図3】溶接の進行と電極間抵抗の変化の様子を示す
図。
【図4】第1実施例の処理手順図。
【図5】第1実施例の作動を説明する図。
【図6】第2,第3実施例のシステム図。
【図7】第4実施例の処理手順図。
【図8】第4実施例で溶接電流の増分を決定する処理手
順図。
【図9】第4実施例で溶接電流の増分を決定する他の処
理手順図。
【図10】第4実施例の作動を説明する図。
【図11】第4実施例の作動を説明する図。
【図12】第5実施例のシステム図。
【図13】第5実施例の作用を説明する図。
【符号の説明】
1;中央演算装置 6a,6b;一対の電極 10a,10b;被溶接材 15;電極間抵抗演算回路 S30とS34:抵抗値の時間微分値の絶対値が所定値
以下となったときに通電を遮断するステップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極間に挟まれた被溶接材に溶接
    電流を通電することによって該被溶接材を溶接する溶接
    機のコントローラであり、 電極間の抵抗に関する量を検出する手段と、 該検出手段で検出された電極間抵抗が上昇から下降に転
    ずる現象の発生を監視する手段と、 該監視手段で該現象の発生が監視された時以後で、該検
    出手段で検出された電極間抵抗の時間微分値の絶対値が
    所定値以下となったときに、該溶接電流の通電を遮断す
    る手段、とを有することを特徴とする溶接コントロー
    ラ。
JP4177473A 1992-06-10 1992-06-10 溶接コントローラ Expired - Lifetime JPH0759351B2 (ja)

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US08/073,390 US5440092A (en) 1992-06-10 1993-06-09 Welding controller and/or pinching force controller

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