JPH0759349B2 - スポット溶接電極の加圧アクチュエータ - Google Patents

スポット溶接電極の加圧アクチュエータ

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JPH0759349B2
JPH0759349B2 JP5146398A JP14639893A JPH0759349B2 JP H0759349 B2 JPH0759349 B2 JP H0759349B2 JP 5146398 A JP5146398 A JP 5146398A JP 14639893 A JP14639893 A JP 14639893A JP H0759349 B2 JPH0759349 B2 JP H0759349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポット溶接電極の加
圧アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に例示するように、例えばロボット
アーム202に装着されて自動車のボディ板金等のスポ
ット溶接に使用されるスポット溶接ガン204が知られ
ている。このスポット溶接ガン204では、相対的に固
定されている固定電極206と固定電極206に近接、
離隔する可動電極208との間に挟持した被溶接部材2
10を、両電極206、208間で加圧しつつ通電し
て、抵抗発熱で被溶接部材210の温度を上昇させて溶
接しているが、可動電極208の移動および被溶接部材
210に加圧力を付与する加圧アクチュエータとして
は、エアシリンダ212が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなスポット溶
接ガン204では、可動電極208の開閉速度が速けれ
ば単位時間当りのスポット溶接数を増加することができ
るので、この開閉速度を速くすることが求められてい
た。しかしながら、開閉速度を速めるために例えばエア
シリンダ212への空気供給量を増加すると、可動電極
208を閉じた際に被溶接部材210に過大な衝撃を及
ぼして被溶接部材210に歪等を生じさせることがあっ
た。
【0004】また、可動電極208の開閉ストロークを
被溶接部材210の厚み等に応じて最小限に短くすれ
ば、可動電極208の開閉移動に費やされる時間が短縮
されて単位時間当りのスポット溶接数を増すことが可能
になるが、被溶接部材210の厚みに応じてエアシリン
ダ212を任意の位置に停止させることは困難であり、
このような方向での溶接作業効率の向上はできなかっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明のスポット溶接電極の加圧アクチュエー
タは、一対のスポット溶接用の電極を開閉駆動すると共
に該電極間に挟持された被溶接部材に該電極を介して加
圧力を及ぼすスポット溶接電極の加圧アクチュエータで
あって、上記一対の電極の一方との相対位置を固定され
たケーシングと、自身の軸方向に沿って往復移動可能に
該ケーシングに装着された単動シリンダと、電気モータ
で駆動されて該単動シリンダを往復駆動する送りネジ機
構と、上記一対の電極の他方に連結されて上記単動シリ
ンダ内に軸方向に沿って往復変位可能に挿通し、該往復
変位に応じて上記他方の電極を開閉方向に変位させるピ
ストンロッドと、上記単動シリンダ内の作動流体の圧力
を増減し、該作動流体の圧力を増加させた際には上記他
方の電極を閉とする方向に上記ピストンロッドを付勢す
る加圧機構とを設けたことにより、上記送りネジ機構に
て上記単動シリンダを往復駆動して上記一対の電極を開
閉可能とすると共に、上記流体圧によるピストンロッド
への付勢力を上記一対の電極間に挟持された被溶接部材
に加圧力として作用可能としている。
【0006】
【作用】上記構成のスポット溶接電極の加圧アクチュエ
ータにおいては、まず被溶接部材を開状態の一対の電極
間に挿入し、一対の電極を閉とする操作をおこなう。こ
の閉操作では、電気モータが送りネジ機構を駆動する
と、送りネジ機構は、単動シリンダを軸方向に沿って移
動させる。単動シリンダ内に挿通しているピストンロッ
ドは、単動シリンダとともに移動し、他方の電極を閉方
向に変位させる。もう一方の電極はケーシングとの相対
位置を固定されているので、この他方の電極の変位によ
って一対の電極は閉となる。
【0007】一対の電極を閉とした後、加圧機構が単動
シリンダ内の作動流体の圧力を増加させて、ピストンロ
ッドに、他方の電極を閉とする方向の付勢力を及ぼす。
この付勢力は、ピストンロッドを介して他方の電極に作
用し、被溶接部材を一対の電極間で加圧する加圧力とし
て作用する。この加圧下で一対の電極に通電すると被溶
接部材はスポット溶接される。
【0008】溶接終了後、加圧機構は作動流体の圧力を
減少させて、ピストンロッドを付勢された状態から解放
する。続いて電気モータによって送りネジ機構を閉操作
時とは逆に駆動し、単動シリンダを閉操作時とは逆方向
に移動させる。これにより、ピストンロッドも同様に移
動して他方の電極は開方向に変位するので、一対の電極
は開状態となる。ここで上記スポット溶接された被溶接
部材を除去し、さらに新たな被溶接部材に上記と同様に
スポット溶接を行うことができる。
【0009】一対の電極の開閉を電気モータで駆動され
る送りネジ機構で行うので、電極の正確な位置での停止
が可能となり、電極を閉じた際に被溶接部材に過大な衝
撃を及ぼすことはない。また電極の開閉は迅速である。
しかも、電気モータの稼動と停止を調節すれば、電極の
開閉ストロークを任意に調節できる。このため、電極の
開閉ストロークを被溶接部材の厚みに応じて最小限に短
くすれば、電極の開閉移動に費やされる時間を短縮し単
位時間当りのスポット溶接数を増すことが可能になる。
【0010】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の好適な一実施
例を説明する。図1に示すように、スポット溶接装置1
0は、被溶接部材12を挟持し、加圧下で抵抗溶接する
一対の電極14を備えている。この一対の電極14のう
ち、図示上方に配されているのが相対的に位置を固定さ
れている固定電極16で、図示下方に配されているのが
固定電極16に対して近接、離隔する可動電極18であ
る。なお、図示を省略しているが両電極16、18は電
源装置に接続されており、通電可能である。
【0011】固定電極16を支持する固定アーム20と
可動電極18を支持する可動アーム22とは、それぞれ
の中央付近に張り出している連結部24、26におい
て、連結ピン28を介して、連結ピン28を軸芯として
揺動可能に連結されている。これにより、可動電極18
は、矢印P、Q方向に沿って移動して固定電極16との
相対位置を変動可能である。
【0012】固定アーム20は、複数のボルト29を介
してケーシング30に固着されており、ケーシング30
はさらに図示省略したロボットアームに装着されてい
る。このケーシング30には、互いに実質的に同径、同
軸の第1摺動孔32、第2摺動孔34が、矢印X(Y)
方向にそって穿設されている。第1摺動孔32と第2摺
動孔34との間には、両摺動孔32、34に連通して収
納室36が設けられいる。
【0013】これら第1摺動孔32および第2摺動孔3
4にわたって、単動シリンダ40が摺動自在に挿通して
いる。単動シリンダ40は収納室36内に位置する中央
付近に小径のくびれ部42を有する筒状体で、下端(矢
印Y方向端)に開口する作用室44を備えている。この
作用室44は、くびれ部42にて矢印Y側の外室46と
矢印X側の内室48とに分けられており、さらに、いず
れも内室48に連通して、側面50に開口する第1通水
孔52および上面54に開口する第2通水孔56が穿設
されている。
【0014】単動シリンダ40の作用室44には、内室
48に位置する頭部58、頭部58に連接しくびれ部4
2を貫通して外室46に至る首部60、首部60に連接
する鍔部62および小径部64を介して鍔部62に連接
する胴部66を具えたピストンロッド68が挿通されて
いる。このピストンロッド68の頭部58と単動シリン
ダ40のくびれ部42との間には、首部60の周囲を取
り巻くコイルスプリング70が介装されており、ピスト
ンロッド68を矢印X方向にそって付勢可能である。ま
た、ピストンロッド68の小径部64には、ニトリルゴ
ム製で半径方向断面がU形のU形リングパッキン72が
嵌装されており、ピストンロッド68は、U形リングパ
ッキン72を介して外室46の壁面を摺動可能である。
さらに、ピストンロッド68の下端部74は、一対のピ
ン76a、76bおよび連結板78を介して、可動アー
ム22に連結されており、ピストンロッド68の矢印
X、Y方向に沿った相対位置の変動に応じて可動電極1
8を矢印Q、P方向に変位可能である。
【0015】他方、単動シリンダ40のくびれ部42に
は、単動シリンダ40の軸とほぼ直交する方向に沿って
可動盤80の一方の端部82が外嵌、固着されている。
この可動盤80の他の端部84を貫通して、単動シリン
ダ40とほぼ平行な軸芯の雌ネジ部86が設けられてお
り、この雌ネジ部86には、これと整合する雄ネジ部材
88が螺合、挿通している。
【0016】この雄ネジ部材88の下端部90および上
端部92は、それぞれ軸受け94、96を介してケーシ
ング30に回転自在に軸支されている。また雄ネジ部材
88の上端部92は、カップリング98を介してステッ
ピングモータ100に連結されており、ステッピングモ
ータ100によって雄ネジ部材88を回転駆動可能であ
る。
【0017】こうした構成により、ステッピングモータ
100を稼動させ雄ネジ部材88を回転させると、該回
転に応じて雌ネジ部86が設けられている可動盤80が
矢印X方向、矢印Y方向に沿って昇降する。さらに可動
盤80の昇降に応じて単動シリンダ40が昇降すると共
に単動シリンダ40に挿通しているピストンロッド68
が昇降する。このピストンロッド68の昇降に応じて可
動アーム22が連結ピン28を軸として揺動し、可動電
極18が矢印P、Q方向に沿って位置を変動させる。す
なわち、ステッピングモータ100を稼動させることに
よって、可動電極18の相対位置を変動させることがで
きる。また、固定電極16はケーシング30に固着され
ているので、相対位置に変動はなく、上記可動電極18
の相対位置変動に応じて一対の電極14が開閉されるこ
とになる。すなわち、可動盤80および雄ネジ部材88
で本発明の送りネジ機構を構成している。なお、雄ネジ
部材88および雌ネジ部86のネジのリード角は、リー
ド角のタンジェント値が摩擦係数よりも小さくなるよう
に設定されており、雌ネジ部86(可動盤80)の移動
によって雄ネジ部材88が回転することはない。
【0018】周知のように溶接に伴う熱によって加熱さ
れることから、固定電極16および固定アーム20を冷
却するための冷却水通路102が設けられている。この
冷却水通路102は二重管構造をしており、内側に配さ
れた冷却水供給路104から冷却水を供給して、外層の
冷却水排出路106から冷却水を排出することによっ
て、冷却水通路102内に冷却水を流通させて固定電極
16および固定アーム20を冷却可能となっている。な
お、図示を省略したが、可動アーム22および可動電極
18にも、同様な冷却水通路が設けられており、両者を
冷却可能となっている。
【0019】この冷却水通路102の冷却水供給路10
4は、ポンプ108を介して冷却水タンク110に接続
されており、ポンプ108を稼動させて冷却水通路10
2へ冷却水を供給可能である。他方、冷却水通路102
の冷却水排出路106は、チェックバルブ112を介し
て単動シリンダ40の第1通水孔52に接続されてい
る。これにより冷却水排出路106から排出された冷却
水を、第1通水孔52〜内室48〜第2通水孔56の順
路で移送可能である。さらに、第2通水孔56は水圧ブ
ースタ114の入水孔116に接続されている。
【0020】この水圧ブースタ114内には入水孔11
6に連通し、入水孔116とほぼ同軸でこれよりも大径
の水圧シリンダ室118、水圧シリンダ室118に連通
し、水圧シリンダ室118とほぼ同軸でこれよりも大径
の空圧シリンダ120室が設けられている。また水圧シ
リンダ室118の空圧シリンダ室120側に配された第
1パッキン122と入水孔116側に配された第2パッ
キン124との中間に、水圧シリンダ室118と連通し
水圧ブースタ114の外面に開口するドレン孔126が
穿設されており、このドレン孔126は冷却水タンク1
10に接続されている。したがって、冷却水を、冷却水
タンク110〜ポンプ108〜冷却水供給路104〜冷
却水排出路106〜第1通水孔52〜内室48〜第2通
水孔56〜入水孔116〜水圧シリンダ室118〜ドレ
ン孔126〜冷却水タンク110と循環可能である。
【0021】空圧シリンダ室120にはピストン128
が摺動自在に収納されている。このピストン128には
ラム130が連結されており、ラム130は水圧シリン
ダ室118に摺動自在に挿通されている。また空圧シリ
ンダ室120に、ピストン128を挟んで設けられてい
る第1空気通路132および第2空気通路134は、電
磁切換弁136および減圧弁138を介して空気源14
0に接続されており、電磁切換弁136を操作してピス
トン128の両側を、択一的に圧縮空気を供給または大
気開放として、ピストン128およびラム130を往復
駆動することができる。
【0022】この際、第1空気通路132に圧縮空気を
供給し、第2空気通路134を大気開放とすれば、ピス
トン128およびラム130を水圧シリンダ室118側
に前進させ、ラム130の前進によって水圧シリンダ室
118とドレン孔126との連通を遮断できる。ラム1
30をさらに前進させれば、水圧シリンダ室118内の
冷却水に、圧縮空気の圧力PAをピストン128とラム
130との横断面積の比率で増圧した圧力Pwを発生さ
せることができる。この圧力PWは、第2通水孔56を
介して単動シリンダ40内の冷却水に伝達される。単動
シリンダ40内の冷却水はその圧力PWを、ピストンロ
ッド68を単動シリンダ40に対して矢印X方向に沿っ
て移動させる力としてピストンロッド68に作用させ
る。なお、圧力PWとコイルスプリング70とは、この
ピストンロッド68に作用する力がコイルスプリング7
0の付勢力を充分に上回るように設定されている。さら
に、この力は可動アーム22を介して伝達され、可動電
極18を固定電極16に近接させる方向の力として作用
する。 すなわち、水圧ブースタ114および水圧ブー
スタ114から空気源140に至る各部にて、本発明の
加圧機構を構成しており、冷却水が本発明の圧力流体に
該当している。このように従来のスポット溶接装置にお
いても備えられている圧縮空気ラインおよび冷却水ライ
ンを利用して加圧機構を構成できるので、本実施例のス
ポット溶接装置10を設置するに当たって特別な動力経
路を新設する必要はなく、この点においても有利であ
る。
【0023】次に上記構成のスポット溶接装置10の作
動について説明する。ただし、スポット溶接自体は周知
であるので、これについての説明は省略する。まずステ
ッピングモータ100を操作して、雄ネジ部材88の回
転により単動シリンダ40を矢印X方向に沿って移動さ
せる。同時にコイルスプリング70を介してピストンロ
ッド68を牽引し、これを矢印X方向に沿って移動させ
る。これにより可動電極18を矢印Q方向に沿って移動
させ、一対の電極14を開としておく。なお、ステッピ
ングモータ100は、単動シリンダ40が設定された位
置に至った時点で停止される。また電磁切換弁136
は、第1空気通路132を大気開放、第2空気通路13
4に圧縮空気を供給するポジションとしておく。
【0024】続いてスポット溶接装置10と被溶接部材
12とを相対移動させて、被溶接部材12を固定電極1
6と可動電極18との設定位置に配置する。ここで、ス
テッピングモータ100を操作し、雄ネジ部材88を上
記とは逆回転させて単動シリンダ40およびピストンロ
ッド68を矢印Y方向に沿って移動させる。これにより
可動電極18を矢印P方向に沿って移動させ、一対の電
極14を閉として被溶接部材12を固定電極16と可動
電極18とで挟持する。ステッピングモータ100は、
単動シリンダ40が、被溶接部材12の厚みに応じて設
定された可動電極18の停止位置に対応する設定位置に
至った時点で停止される。これにより雄ネジ部材88の
回転は速やかに停止し、可動盤80を介して接続されて
いる単動シリンダ40とこれと共に移動していたピスト
ンロッド68も速やかに停止する。したがってピストン
ロッド68に連結されている可動電極18がオーバーラ
ンすることはない。可動電極18が設定位置で正確に停
止するので被溶接部材12に過大な衝撃を与えることは
ない。
【0025】次に電磁切換弁136を、第1空気通路1
32に圧縮空気を供給し、第2空気通路134を大気開
放とするポジションに切り換える。これにより、ピスト
ン128およびラム130は水圧シリンダ室118側に
前進し、ラム130の前進によって水圧シリンダ室11
8とドレン孔126との連通は遮断される。ラム130
はさらに前進させられ水圧シリンダ室118内の冷却水
を押圧する。水圧シリンダ室118内の冷却水は、圧縮
空気の圧力PAをピストン128とラム130との横断
面積の比率で増圧した圧力Pwとされ、この圧力PWは、
第2通水孔56を介して単動シリンダ40内の冷却水に
伝達される。単動シリンダ40内の冷却水に伝達された
圧力PWは、ピストンロッド68を矢印Y方向に沿って
付勢する付勢力として作用する。さらに、この付勢力は
可動アーム22を介して伝達され、可動電極18を固定
電極16に近接させる方向の力として作用し、固定電極
16と可動電極18とに挟持されている被溶接部材12
を加圧する。被溶接部材12は、該加圧下で抵抗溶接さ
れる。
【0026】溶接終了後、再度電磁切換弁136を、第
1空気通路132を大気開放、第2空気通路134に圧
縮空気を供給するポジションに切り換える。これにより
ラム130は後退して水圧シリンダ室118はドレン孔
126と連通し冷却水が冷却タンク110へ漏出するの
で、冷却水の圧力は解消される。続いてステッピングモ
ータ100を操作して、雄ネジ部材88の回転により単
動シリンダ40を矢印X方向に沿って移動させる。同時
にコイルスプリング70を介してピストンロッド68を
牽引し、これを矢印X方向に沿って移動させる。これに
より可動電極18を矢印Q方向に沿って移動させ、一対
の電極14を開として、被溶接部材12を取り除く。な
お、ステッピングモータ100は、単動シリンダ40が
設定された位置に至った時点で停止される。さらに新た
な被溶接部材12について、上述の工程を繰り返すこと
ができる。
【0027】このように、本実施例のスポット溶接装置
10では、ステッピングモータ100によって雄ネジ部
材88を回転させ、これと螺合する雌ネジ部86を備え
た可動盤80を介して単動シリンダ40およびピストン
ロッド68を往復駆動して、ピストンロッド68に連結
されている可動電極18を開閉方向に駆動している。
【0028】ステッピングモータ100を高速回転させ
れば、可動電極18の移動速度を高速にして一対の電極
14を高速開閉できる。したがって、一対の電極14の
開閉に費やされる時間を短縮し単位時間当りのスポット
溶接数を増すことが可能になる。
【0029】また、ステッピングモータ100の回転、
停止に伴って可動電極18を迅速に開閉移動させ且つ正
確に停止させることができるので、一対の電極14を閉
じた際に被溶接部材12に過大な衝撃を及ぼすことはな
い。さらにステッピングモータ100を操作して、単動
シリンダ40を任意の設定位置に停止させることができ
るので、可動電極18の開閉ストロークを被溶接部材1
2の厚みに応じて最小限に短くして、可動電極18の開
閉移動に費やされる時間を短縮し単位時間当りのスポッ
ト溶接数を増すことが可能になる。
【0030】以上実施例について説明したが、本発明は
このような実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施可能である。例
えば、上記実施例では、冷却水を圧力流体としている
が、別途、水圧や油圧経路を設けてもよい。また圧力流
体として、液体に限らず圧縮空気などの気体を採用して
もよい。さらにステッピングモータに代えて、サーボモ
ータやインバータ制御の電動モータなどを使用してもよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスポット溶
接電極の加圧アクチュエータによれば、電極の迅速な開
閉移動と正確な位置での停止が可能となり、電極を閉じ
た際に被溶接部材に過大な衝撃を及ぼすことはない。し
かも、電極の開閉ストロークを被溶接部材の厚みに応じ
て最小限に短くして、電極の開閉移動に費やされる時間
を短縮し単位時間当りのスポット溶接数を増すことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のスポット溶接装置の構成の説明図で
ある。
【図2】 従来のスポット溶接ガンの説明図である。
【符号の説明】
10・・・スポット溶接装置、12・・・被溶接部材、
14・・・一対の電極、16・・・固定電極、18・・
・可動電極、30・・・ケーシング、68・・・ピスト
ンロッド、80・・・可動盤(送りネジ機構)、86・
・・雌ネジ部(送りネジ機構)、88・・・雄ネジ部材
(送りネジ機構)、100・・・ステッピングモータ
(電気モータ)、114・・・水圧ブースタ(加圧機
構)、128・・・ピストン(加圧機構)、130・・
・ラム(加圧機構)、136・・・電磁切換弁(加圧機
構)、138・・・減圧弁(加圧機構)、140・・・
空気源(加圧機構)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のスポット溶接用の電極を開閉駆動
    すると共に該電極間に挟持された被溶接部材に該電極を
    介して加圧力を及ぼすスポット溶接電極の加圧アクチュ
    エータであって、 上記一対の電極の一方との相対位置を固定されたケーシ
    ングと、 自身の軸方向に沿って往復移動可能に該ケーシングに装
    着された単動シリンダと、 電気モータで駆動されて該単動シリンダを往復駆動する
    送りネジ機構と、 上記一対の電極の他方に連結されて上記単動シリンダ内
    に軸方向に沿って往復変位可能に挿通し、該往復変位に
    応じて上記他方の電極を開閉方向に変位させるピストン
    ロッドと、 上記単動シリンダ内の作動流体の圧力を増減し、該作動
    流体の圧力を増加させた際には上記他方の電極を閉とす
    る方向に上記ピストンロッドを付勢する加圧機構とを設
    けたことにより、 上記送りネジ機構にて上記単動シリンダを往復駆動して
    上記一対の電極を開閉可能とすると共に、上記流体圧に
    よるピストンロッドへの付勢力を上記一対の電極間に挟
    持された被溶接部材に加圧力として作用可能としたスポ
    ット溶接電極の加圧アクチュエータ。
JP5146398A 1993-06-17 1993-06-17 スポット溶接電極の加圧アクチュエータ Expired - Fee Related JPH0759349B2 (ja)

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