JPH0759102A - 色信号処理回路 - Google Patents

色信号処理回路

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Publication number
JPH0759102A
JPH0759102A JP20167793A JP20167793A JPH0759102A JP H0759102 A JPH0759102 A JP H0759102A JP 20167793 A JP20167793 A JP 20167793A JP 20167793 A JP20167793 A JP 20167793A JP H0759102 A JPH0759102 A JP H0759102A
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JP
Japan
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signal
circuit
color
fsc
color difference
Prior art date
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Application number
JP20167793A
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English (en)
Inventor
Satoyuki Ishii
聡之 石井
Tomomasa Ootsuki
智雅 大月
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ラインメモリあるいはフレームメモリの容量を
大幅に増やすことなくNTSC方式及びPAL方式の信
号処理が可能とする。 【構成】色復調回路109で復調された多重の色差信号
4fscは、ラッチ回路601、セレクタ602でfs
cでサンプリングされ、2fscの多重色差信号とな
り、次にラッチ回路603で2fscでレート変換さ
れ、2fscの多重色差信号となりラインメモリ20
1、202に入力される。これにより、色差信号のサン
プルレートは従来の1/2となり、メモリ容量も従来の
1/2で良く、かつ論理演算回路207で色差信号を強
調抽出する際にも相関関係を維持した状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、NTSC方式及びP
AL方式のいずれの信号も受信できるテレビジョン受信
機に用いられる色信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】PAL方式は主に欧州、アジア及び中南
米で放送されている。しかしこれらの地域では、家庭用
VTR、ビデオディスク再生装置等でNTSC方式で記
録された映像ソフトを再生する機会も多く、PAL、N
TSC方式のいずれの信号も受信できるテレビジョン受
像機の要望がある。
【0003】一方、PAL方式のテレビジョン受像機に
おいても、高画質化の要求があり、ラインコムフィルタ
を搭載した受像機が商品化されつつある。NTSC方式
のテレビジョン受像機では、より高画質化を図るために
フレームコムフィルタで輝度信号と色信号とを分離する
回路を設けたものがすでに商品化されているが、PAL
方式のテレビジョン受像機でも同様の手法を採用した受
像機の商品化が検討されている。
【0004】NTSC方式、PAL方式ともに色信号を
色副搬送波で変調し、輝度信号に周波数多重して送信し
ている。両者には種々の相違点があるが、ここで問題に
するコムフィルタに関する大きな違いは、色副搬送波f
scと水平走査周波数fh、垂直走査周波数fvとの関
係である。
【0005】周知のようにラインコムフィルタは、走査
線間の映像信号の相関を利用したものである。またフレ
ームコムフィルタは、フレーム間の映像信号の相関を利
用したものである。したがってラインコムフィルタは、
色副搬送波fscと水平走査周波数fhとの関係、フレ
ームコムフィルタは色副搬送波fscと垂直走査周波数
fvとの関係により、必要なラインメモリあるいはフレ
ームメモリの容量が異なってくる。
【0006】色副搬送波fscと水平走査周波数fhと
は、色方式により以下のような関係になっている。M−
NTSC方式ではfsc=455/2 fh …(1) B,G,I−PAL方式ではfsc=[(1135/4)+(1/6
25)]fh…(2)である。NTSC方式では、色副搬送
波の位相は、1水平走査期間(1Hと略する)で180
°反転し、2Hで一巡することを表している。またPA
L方式では、色副搬送波は1Hで90°変化し、4Hで
一巡する。
【0007】ラインコムフィルタで輝度信号と色信号と
を分離する場合、色副搬送波の位相が一巡する水平走査
期間により、処理に必要なラインメモリが異なり、NT
SC方式では2Hのメモリが必要であるが、PAL方式
では4Hのメモリが必要である。
【0008】次に、水平走査周波数fhと垂直周波数
(フィールド周波数)fvとの関係は、M−NTSC方
式ではfh=(525/2) fv…(3) B,G,I−PAL方式ではfh=(625/2) fv…
(4)である。式(1)、(3)よりNTSC方式で
は、色副搬送波fscは1フレーム間(2フィールド
間)で反転し、2フレーム間で一巡する。またPAL方
式では色副搬送波fscは、2フレーム間で反転し、4
フレーム間で一巡する。したがってNTSC方式では1
フレーム遅延した信号と、非遅延信号とを加算すると、
色成分が打ち消し合い輝度成分が得られるが、PAL方
式では2フレーム遅延した信号と非遅延信号を演算しな
ければならない。
【0009】図4には、NTSC/PAL方式の信号を
受信できる受信機の例を示している。アンテナ101で
受信された放送信号は、チューナ/IF回路102に送
られ、ここで検波された映像信号は、スイッチ回路10
4に送られる。スイッチ回路104は、VTR等からの
ビデオ入力端子103から入力した信号とチューナ/I
F回路102からの信号切り替え導入するための回路で
ある。スイッチ回路104で選択された映像信号は、ア
ナログデジタル(A/D)変換器105、106でデジ
タル信号に変換される。A/D変換器105の出力は、
色搬送波成分を低減して輝度(Y)信号を抽出するY抽
出部107に入力される。このY抽出部107は、ライ
ンコムフィルタである。Y抽出部107から出力された
輝度信号は、エンハンサ108に入力され水平輪郭成分
あるいは垂直輪郭成分が強調されたりするなどの画質改
善処理を受けた後、デジタルアナログ(D/A)変換器
114に入力される。D/A変換器114でアナログ信
号に変換された輝度信号はマトリックス回路117に入
力される。
【0010】一方、A/D変換器106の出力デジタル
信号は、色復調回路109に入力される。色復調回路1
09は、自動色制御(ACC)処理、色同期等の色信号
再生機能を備えており、復調された色信号は、色抽出回
路112に供給される。色復調回路109の出力の一部
は、方式判別回路110に入力される。方式判別回路1
10は、受信した信号がPAL方式かNTSC方式かを
判別する回路である。方式判別回路109から得られた
判別信号は、Y抽出部107及び色抽出回路112に供
給される。同期再生回路111は、A/D変換器105
の出力信号から同期信号を分離し、各種のタイミング信
号を作成している。同期再生回路111は、水平同期信
号に位相同期する位相ロックループを有し、方式判別回
路110に対してもバースト抽出タイミング信号を与え
ている。
【0011】色抽出回路112で取り出された2つの色
差信号は、D/A変換器115、116に入力されてア
ナログ信号に変換された後、マトリックス回路117に
入力される。マトリックス回路117では、輝度信号と
色差信号とを用いてR,G,B信号を生成し、これをビ
デオ出力回路118に与えている。ビデオ出力回路11
8は、R,G,B信号を増幅してカラー陰極線管(CR
T)119に供給する。CRT119の偏向ヨークに対
する水平及び垂直偏向信号は、偏向回路113から与え
られており、この偏向回路113は、先の同期回路11
1から得られる同期信号に基づいて上記偏向信号を作成
している。
【0012】NTSC方式では、色副搬送波fscの周
波数は3.579545(MHz)であり、色差信号の
帯域はI信号が1.3(MHz)、−3dB、Q信号が
0.5(MHz)、−6dBで送信されている。これに
対して、PAL方式では、色副搬送波fscの周波数は
4.43361875(MHz)であり、色差信号の帯
域はU信号、V信号ともに同じであり1.3(MH
z)、−3dBで送信されている。従来の回路では、色
差信号はそれぞれ2fscでサンプリングされており、
色方式によりfsc周波数が切り替えられている。
【0013】図5(A)には、色抽出回路112の内部
を示している。この例では、色復調回路109で復調さ
れる2つの色差信号は時間多重されているものとして説
明する。色復調回路109からの色差信号は、低域通過
フィルタ(LPF)200で帯域制限され信号aとして
出力され、ラインメモリ201に入力され1H遅延信号
bとして出力され、さらにラインメモリ202とセレク
タ203に入力される。ラインメモリ202は2H遅延
信号cを出力し、セレクタ203に供給する。セレクタ
203で選択された信号dは、ラインメモリ204に入
力され、信号eとして出力され、さらにラインメモリ2
05とセレクタ206に入力される。ラインメモリ20
5の出力信号fはセレクタ206に供給されている。セ
レクタ206の出力信号gは、論理演算回路207に入
力される。またこの論理演算回路207には、先の信号
a、dが入力される。
【0014】論理演算回路207は、例えば一方の色差
信号演算部を示すと図5(B)に示すようになる。入力
端子401、402、403はそれぞれ係数器404、
405、406に接続され、これらの係数器404、4
05、406の出力が加算器407に供給される。この
加算器407の出力が、色差信号としてD/A変換器1
15または116に供給される。
【0015】方式判別回路110は、受信信号がNTS
C方式であるかPAL方式であるかを判別し、その判別
信号をセレクタ203及び206に切り替え信号として
与える。今、NTSC方式を受信しているものとする
と、セレクタ203は信号bを選択し、セレクタ206
は信号eを選択する。したがって、NTSC方式を受信
しているときは、論理演算回路207に供給される信号
は、非遅延信号a、1H遅延信号b、2H遅延信号eと
なる。次に、PAL方式を受信しているものとすると、
セレクタ203は信号cを選択し、セレクタ206は信
号fを選択する。したがって、PAL方式を受信してい
るときは、論理演算回路207に供給される信号は、非
遅延信号a、2H遅延信号c、4H遅延信号fとなる。
NTSC方式に対応する場合は、ラインメモリ201、
204は各々910クロック分の容量であれば良いが、
PAL方式に対応する場合は、ラインメモリ201、2
02、204、205は各々1135クロック分の容量
が必要である。
【0016】図6には、フレームコムフィルタ及びライ
ンコムフィルタ部を備えた、テレビジョン受像機の構成
例を示している。図4と同一部分には同一符号を付して
いる。図4の構成と異なるのは、図4のY抽出部107
及び色抽出回路112がフレームコムフィルタ部、ライ
ンコムフィルタ部、混合回路により構成されている点で
ある。また、色信号処理系統において、スイッチ104
の出力が、色復調回路308、同期回路311に入力さ
れ、色復調回路308の出力がA/D変換器106に入
力されている点であるが、この配置関係は、基本的には
変わりはない。また同様に、この例では、混合回路30
3の出力が、D/A変換器114でアナログ化された
後、エンハンサ309に供給されているがこの配置も、
図4の場合と基本的には変わりはない。
【0017】輝度信号系統において、A/D変換器10
5の出力は、フレームコムフィルタ部301、ラインコ
ムフィルタ部302及び動き検出回路304に入力され
る。フレームコムフィルタ部301、ラインコムフィル
タ部302の出力は、混合回路303に入力され、この
混合回路303は、動き検出回路304からの動き検出
信号に応じてその混合割合が制御され、混合回路303
の出力は、D/A変換器114に入力される。色信号処
理系統において、A/D変換器106の出力は、フレー
ムコムフィルタ部305、ラインコムフィルタ部306
及び動き検出回路304に入力される。フレームコムフ
ィルタ部305、ラインコムフィルタ部306の出力
は、混合回路307に入力され、この混合回路307
は、動き検出回路304からの動き検出信号に応じてそ
の混合割合が制御され、混合回路307の出力は、D/
A変換器115、116に入力される。
【0018】図7には、フレームコムフィルタ部の構成
例を示し、同図(A)にはNTSC方式対応のフレーム
コムフィルタ部、同図(B)にはNTSC/PAL方式
対応のフレームコムフィルタ部を示している。NTSC
方式のみに対応するには、入力端子501の信号を52
5H遅延メモリ502で1フレーム遅延させて加算器5
03に入力し、この遅延信号と入力端子501からの非
遅延信号を加算することにより色信号を抽出することが
できる。加算器503の出力は、1/2係数器504を
介して取り出される。これに対して同図(B)は両方式
に対応できるフレームコムフィルタ部である。入力端子
501の信号は、メモリ506及び加算器509に供給
される。メモリ506は525H、625Hの遅延量を
切り替え可能なメモリであり、その出力は、625H遅
延メモリ507に入力される。652H遅延メモリ50
7の出力信号とメモリ506の出力信号とはセレクタ5
08に入力される。セレクタ508の出力信号は、加算
器509に入力される。NTSC方式受信時には、セレ
クタ508は判別信号により切り替えられ、メモリ50
6(525H遅延)の出力信号を選択する。よって、加
算器509では、1フレーム遅延信号と非遅延信号の加
算が行われ、色信号の抽出が得られる。PAL方式受信
時には、セレクタ508は625H遅延メモリ507の
出力信号を選択する。よって、加算器509では2フレ
ーム遅延信号と非遅延信号の加算が行われ色信号抽出が
得られる。加算器509の出力は、1/2係数器510
で1/2倍されて出力される。NTSC方式受信時に必
要な遅延メモリの容量は910×525クロック分であ
り、PAL方式受信時に必要な遅延メモリの容量は11
35×625クロック分である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにNTS
C方式とPAL方式を受信できるテレビジョン受像機で
は、PAL方式に対応した信号処理を行う場合、ライン
メモリあるいはフレームメモリの容量を大きくする必要
があり、これが受像機のコストアップになっている。
【0020】そこでこの発明は、ラインメモリあるいは
フレームメモリの容量を大幅に増やすことなくNTSC
方式及びPAL方式の信号処理が可能な色信号処理回路
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、方式判別信
号に基づいて、ラインメモリあるいはフレームメモリに
入力する色差信号のサンプリングレートを制御するとと
もに、前記ラインメモリあるいはフレームメモリの駆動
クロックを切り替える手段を備え、NTSC方式の場合
は2fsc(fsc:NTSC色副搬送波周波数)、P
AL方式の場合はfsc(fsc:PAL色副搬送波周
波数)のレート及びクロックとするものである。
【0022】
【作用】上記の手段により、NTSC方式及びPAL方
式の方式判別信号によりサンプリングレート及び遅延メ
モリの駆動クロックの周波数が切り替わり、容量が少な
くても遅延メモリの入出力及び途中から得られる信号
は、相関関係を利用した色抽出処理を行えるようにな
る。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の一実施例である。破線で囲っ
た部分610は色抽出回路であり、その周辺の回路も示
している。色復調回路109からの色差信号は、低域通
過フィルタ(LPF)200に入力され、色搬送波の高
調波成分を除去され、信号aとしてラッチ回路601及
びセレクタ602に入力される。ラッチ回路601の出
力信号bもセレクタ602に入力される。セレクタ60
2で選択された信号dは、ラッチ回路603に入力され
る。ラッチ回路603の出力信号fは、ラインメモリ2
01、論理演算回路207に入力される。ラインメモリ
201の出力信号は、ラインメモリ202に入力される
と共に、論理演算回路207に入力される。ラインメモ
リ202の出力信号は、論理演算回路207に入力され
る。論理演算回路207で得られた2つの色差信号は、
D/A変換器115、116にそれぞれ入力される。
【0024】色復調回路109からの色差信号は、方式
判別回路110に入力される。方式判別回路110は、
同期回路111からのタイミング信号に基づき所定の搬
送色信号を抽出して、NTSC方式或いはPAL方式を
判別している。判別結果得られた、NTSC/PAL方
式判別信号は、NTSC方式のときは“H”、PAL方
式のときは“L”である。この方式判別信号は、オア回
路604に供給されると共に、セレクタ605の制御端
子に供給される。同期回路111は、入力ビデオ信号か
ら同期信号を抜き取り、水平同期信号に位相同期する位
相同期ループを用いて、各種の同期パルスを発生してい
る。
【0025】例えば、周波数fsc、4fsc、2fs
cの信号である。fsc信号は、オア回路604に入力
されている。オア回路604の出力信号cは、先のセレ
クタ602の制御端子に供給される。また4fsc信号
はセレクタ605に供給され、2fsc信号は、セレク
タ605と先のラッチ回路601のクロック入力端子に
供給されている。
【0026】よって、NTSC方式の信号処理時は、オ
ア回路604からは“H”が得られ、PAL方式の信号
処理時は、オア回路604からはfsc信号が得られ
る。また、セレクタ605は、方式判別信号が“H”の
とき(NTSC方式信号処理時)は4fsc信号を選択
し、“L”のとき(PAL方式信号処理時)は2fsc
信号を選択して導出する。セレクタ605の出力信号
は、反転回路606を介して信号eとしてラッチ回路6
03のクロック入力端子及びさらに反転回路607を通
して論理演算回路207のクロック入力端子とメモリ制
御回路611のクロック入力端子、ラインメモリ20
1、202の駆動クロック入力端子に供給される。メモ
リ制御回路611は、ラインメモリ201、202に対
してライトリセット、リードリセット等の制御信号を与
えている。
【0027】上記した回路において、色差信号の帯域を
狭く制限すると色信号の解像度の劣化となる。従って、
LPF200は、復調の際に生ずる2fscの高調波を
除去し、かつ送信される信号帯域を保持するように設計
されている。NTSC方式では、LPF200の出力で
のサンプリング周波数を2fscとすれば、前記帯域を
保持できLPFの設計は容易である。しかしサンプリン
グ周波数をfscとすると、LPFで信号帯域を(fs
c/2)(=1.79MHz)に制限しかつ前記帯域を
保持するのは容易ではない。信号帯域を制限すると、色
信号の解像度の劣化を招く。また、帯域制限が十分でな
い場合、高域信号が低域へ折り返りノイズとなる。
【0028】PAL方式では、NTSC方式と比べて色
副搬送波の周波数fscは高いが、2つの色差信号の帯
域は同じであるため、サンプリング周波数をfscとし
て、信号帯域を(fsc/2)(=2.22MHz)に
制限しかつ信号帯域を保持するのは比較的容易であり、
サンプリング周波数が高い分、折り返しノイズも少な
い。
【0029】そこで、このシステムでは、色復調回路か
ら得られる色差信号の周波数は、2fscで得られるこ
とをそのまま利用している。図2は、PAL方式受信時
における上記の回路の各部に示した信号a〜fを、示し
ている。2つの色差信号U0 、V0 (図2(a)=1つ
の色差信号の周波数は2fscで多重信号は4fs
c))は、この様に時間多重する必要はないが、時間多
重処理した方が論理演算回路207が1つで済み回路規
模を削減できる利点がある。PAL方式の場合、色方式
判別回路110から出力されるNTSC/PAL判別信
号は、“L”である。よって、オア回路604からの出
力信号cは、fsc(図2(c))である。セレクタ6
05は、2fscの多重信号の直接信号と、遅延信号と
を交互にfscサイクルで選択する。よって、セレクタ
602の出力は、図2(d)に示すような2fscのサ
ンプリング信号が得られる。ここでは1つの色差信号の
サンプリング周波数はfscとなっている。次にこのサ
ンプリング信号は、次のラッチ回路603で、2fsc
のクロック(図2(e))によりサンプリングされる。
よって、図2(f)に示すように、fscの色差信号
(2fscの多重信号)が得られる。以降は、ラインメ
モリ201、202、論理演算回路207等を用いた色
差信号の分離抽出が行われる。
【0030】NTSC方式の信号処理時には、セレクタ
602は、信号a(色差信号の周波数2fsc)を選択
し、サンプリングは、ラッチ回路603において行われ
る。このときのサンプリング周波数は、セレクタ605
において選択された4fscの信号である。よって、2
つの色差信号が交互に多重されたものが得られる。
【0031】このラッチ回路603以降の処理部分は、
それぞれの方式でサンプリングされた信号レートに応じ
てその処理クロックが自動的に設定される。ラインメモ
リ201、202の容量は、それぞれNTSC方式の信
号処理時は、910クロック分、PAL方式の信号処理
時は、ラインメモリ201、202の容量は、1135
クロック分に切り替え可能である。メモリ制御回路61
1は、ライトリセット、リードリセット等の制御信号を
メモリ201、202に与える。
【0032】上記のようにNTSC方式では、色差信号
を2fscでサンプリングした信号とし、PAL方式で
は色差信号を垂直相関が損なわれないようにfscでサ
ンプリングしてレート変換した信号に変換して、ライン
メモリ部に供給するようにすると、ラインメモリ部の最
大容量が1135クロック分あれば、PAL、NTSC
方式のいずれでも適用できることになる。PAL方式受
信時はサンプリングレートが低減されたことから、従来
の如く4ライン分の遅延は必要なく、2ライン分で相関
を維持できる。
【0033】図3はこの発明の他の実施例である。この
実施例は、フレームコムフィルタを用いて色抽出を行う
回路にこの発明を適用した例である。色復調回路109
から得られた2つの色差信号は、それぞれ低域通過フィ
ルタ(LPF)801、802を介してセレクタ803
に入力される。セレクタ803は、2分周回路804か
らのクロックで2入力を交互に選択導出する(2つの色
差信号の多重処理)。2分周回路804からのクロック
は、NTSC方式受信時には2fscであり、PAL方
式受信時にはfscである。セレクタ803の出力は、
A/D変換器106に入力される。このA/D変換器1
06は、NTSC方式受信時には4fscのクロックレ
ート、PAL方式受信時には2fscのクロックレート
でデジタル化を行う。A/D変換器106の出力は、ラ
インコムフィルタ部306と、フレームコムフィルタ部
305の、ラッチ回路805及びセレクタ806に供給
される。ラッチ回路805の出力は、セレクタ806に
入力されている。セレクタ806は、オア回路808か
らの出力により、選択動作が制御され、NTSC方式受
信時にはA/D変換器106からの信号をそのまま導出
するが、PAL方式受信時には、2入力を交互に選択導
出する。このときの選択動作を得る周波数はfscであ
る。セレクタ806の出力は、ラッチ回路807でラッ
チされた後、フレームメモリ812及び加算器813に
入力される。加算器813にはフレームメモリ812の
出力が供給されている。加算器813の出力は、1/2
係数器814で1/2倍され、混合回路307に入力さ
れている。混合回路307には、先のラインコムフィル
タ部306の出力が供給されている。混合回路307
は、動き検出回路(図示せず)からの動き検出信号に応
じて、ラインコムフィルタ部306あるいはフレームコ
ムフィルタ部305からの出力の混合割合を制御され
る。
【0034】同期回路311は、入力ビデオ信号から同
期信号を抜き取り、水平同期信号に位相同期する位相同
期ループを用いて、各種の同期パルスを発生している。
例えば、周波数fsc、4fsc、2fscの信号であ
る。fsc信号は、オア回路808に入力されている。
オア回路808の出力信号は、先のセレクタ806の制
御端子に供給される。また4fsc信号及び2fsc信
号はセレクタ809に供給されている。セレクタ809
の出力は、反転回路810を介した後、ラッチ回路80
7に供給されるとともに、さらに反転回路811を介し
て、先のA/D変換器106、1/2分周回路804、
フレームメモリ812の駆動クロック入力端子、メモリ
制御回路815のクロック入力端に供給されている。メ
モリ制御回路611は、フレーム812に対してライト
リセット、リードリセット等の制御信号を与えている。
【0035】フレームメモリ812は、NTSC受信時
は910×525クロック分の遅延量、PAL方式受信
時は1135×625×2クロック分の遅延量に設定さ
れる。NTSC受信時は、オア回路808からは“H”
が得られセレクタ806は、2fsc信号を選択する。
また、セレクタ809は4fsc信号を選択するので、
先の実施例と同じレートでフレームメモリ812に色差
信号が取り込まれる。フレームメモリ812からは1フ
レーム遅延信号が出力され、加算器813では1フレー
ム遅延信号と非遅延信号の加算が行われ色差信号の抽出
が行われる。
【0036】PAL方式受信時は、そのタイミングチャ
ートは図2に示したようになる。オア回路808からは
fscのクロック信号が得られる。セレクタ809から
は2fscのクロック信号が得られる。コレクタにより
ラッチ回路807でサンプリングレートが変換されフレ
ームメモリ812に供給される。サンプリングレートが
変換されると、2フレーム遅延で相関関係を維持でき
る。よって、フレームメモリ812は、従来の如く4フ
レーム分は必要なく、2フレーム分で良いことになる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ラインメモリあるいはフレームメモリの容量を大幅に増
やすことなくNTSC方式及びPAL方式の信号処理が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回路図。
【図2】図1の回路の動作を説明するために示したタイ
ミングチャート。
【図3】この発明の他の実施例を示す回路図。
【図4】テレビジョン受像機の構成を示す図。
【図5】図4の色抽出回路の構成を示す図。
【図6】テレビジョン受像機の他の構成例を示す図。
【図7】フレームコムフィルタの構成例を示す図。
【符号の説明】
106…A/D変換器、109…色復調回路、110…
方式判別回路、111、113…同期回路、115、1
16…D/A変換器、200、801、802…低域通
過フィルタ、201、201…ラインメモリ、207…
論理演算回路、601、603、805、807…ラッ
チ回路、602、605、806、809…セレクタ、
604、808…オア回路、606、607、810、
811…反転回路、611、815…メモリ制御回路、
812…フレームメモリ、813…加算器、814…係
数器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色差信号が供給されるラインメモリあるい
    はフレームメモリの前段に設けられたサンプリング手段
    と、 受信信号の方式判別信号に基づいて、前記サンプリング
    手段を制御し、前記色差信号のサンプリングレートを制
    御するとともに、前記ラインメモリあるいはフレームメ
    モリの駆動クロックを切り替える場合、NTSC方式の
    場合は2fsc(fsc:NTSC色副搬送波周波
    数)、PAL方式の場合はfsc(fsc:PAL色副
    搬送波周波数)のレート及びクロックとする切り替え手
    段と、 前記ラインメモリあるいはフレームメモリから得られる
    遅延時間の異なる複数の信号を用いて色差信号を抽出す
    る手段とを具備することを特徴とする色信号処理回路。
  2. 【請求項2】色復調回路に入力している入力信号の方式
    がNTSC方式であるかPAL方式であるかを判別する
    方式判別手段と、 前記入力信号の水平同期信号に位相同期し、色副搬送波
    周波数fscの少なくとも1倍、2倍のサンプリングク
    ロックを作成する同期回路と、 前記色復調回路で復調された色差信号が供給される色差
    信号サンプリング手段と、 前記サンプリング手段の出力色差信号が供給される直列
    接続された第1、第2のラインメモリと、 前記第1ラインメモリの入力、出力及び前記第2のライ
    ンメモリの出力を用いて色差信号を抽出する回路と、 前記方式判別手段の判別結果がNTSC方式であるとき
    は、前記サンプリング手段における色差信号に対するサ
    ンプリングクロック及び前記第1及び第2のラインメモ
    リの駆動クロックとしてNTSC方式の色副搬送波周波
    数fscのほぼ2倍(=2fsc)のクロックを与え、
    PAL方式であるときは、前記サンプリング手段におけ
    る色差信号に対するサンプリングクロック及び前記第1
    及び第2のラインメモリの駆動クロックとしてPAL方
    式の色副搬送波周波数fscにほぼ等しfscのクロッ
    クを与える切り替え手段とを具備したことを特徴とする
    色信号処理回路。
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