JPH07590A - ゲレンデ造成用マットを用いたゲレンデの構造 - Google Patents

ゲレンデ造成用マットを用いたゲレンデの構造

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JPH07590A
JPH07590A JP16624593A JP16624593A JPH07590A JP H07590 A JPH07590 A JP H07590A JP 16624593 A JP16624593 A JP 16624593A JP 16624593 A JP16624593 A JP 16624593A JP H07590 A JPH07590 A JP H07590A
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JP
Japan
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slope
ski
frame
slopes
mat
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JP16624593A
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Inventor
Taku Sato
卓 佐藤
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲレンデ内の各部位毎に所望されるスキー板又
は積雪層とゲレンデ造成用マットとの間の摩擦力の差異
に応じて、該摩擦力を差別的に提供し、全ゲレンデにお
いて快適なスキー滑走を実現せしめ得る。 【構成】フレーム2を有し、フレーム2の上面9bに複
数の棒状突起10を植設し、フレーム2の境界側部2c
に、他のフレーム2と係合連結自在なる係合溝11或い
は、係合突起12を設けて構成したゲレンデ造成用マッ
ト1A、1Bを、係合溝11或いは、係合突起12を介
して互いに平面的に係合連結して構成したゲレンデ6に
おいて、棒状突起10の植設方向を、ゲレンデ6の縁端
領域5c、中央領域5f等に応じて異なるように設けて
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキー滑走に好適な、
ゲレンデ造成用マットを用いたゲレンデの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の無雪スキー用のゲレンデ
の一例を示した図、図9は、図8のX4−Y4線断面図
である。従来、ゲレンデ造成用マット51を用いた無雪
スキー場或いは、有雪スキー場が提案され実施されてい
る。即ち、従来、無雪スキー場のゲレンデ50の造成に
使用されていたゲレンデ造成用マット51は、図8及
び、図9に示すように、格子状に形成されたフレーム5
2を有しており、フレーム52の上面に、該フレーム5
2の上面に垂直に伸延した多数の棒状突起53が植設さ
れて構成されている。なお、従来、棒状突起53の伸延
方向は、フレーム52の板面に対し垂直な方向のみであ
った。また、従来、無雪スキー用のゲレンデ50では、
多数の前記ゲレンデ造成用マット51がゲレンデ50を
造成すべき領域の地面全面に敷設されて造成されてい
た。なお、前記ゲレンデ50でスキー滑走を行う際に
は、図示しないスキー板が前記棒状突起53によって点
接触支持されることにより、スキー板とゲレンデ造成用
マット51との間に生じる動摩擦力が、スキー滑走可能
な大きさの動摩擦力になるようになっている。一方、従
来、有雪スキー場のゲレンデ(図示せず)は、多数のゲ
レンデ造成用マット51(従来は、棒状突起53の植設
方向は地面に対して垂直な方向のみ)を、ゲレンデを造
成すべき領域の地面全面に敷設した後、これらゲレンデ
造成用マットを埋没させる形で積雪層を形成して造成し
ていた。ゲレンデ造成用マット51を用いることによっ
て、積雪層の地面に対する定着性の向上を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スキー板と
ゲレンデ造成用マット51との間の動摩擦力は、加速滑
走する場合には小さい方が好都合であり、減速及び、曲
進滑走する場合には大きい方が好都合である。また、各
滑走形態(加速、減速、曲進)での滑走は、ゲレンデ5
0においてそれぞれ偏在的に(即ち、加速滑走はゲレン
デの中央で、減速滑走はゲレンデの麓部で、曲進滑走は
ゲレンデの縁端部で)行われることが多い。しかし、従
来の無雪スキー場のゲレンデ50では、前記棒状突起5
3の伸延方向が、全ゲレンデ50において一様であった
ため、スキー板とゲレンデ造成用マット51との間の動
摩擦力は全ゲレンデ50において一様であった。即ち、
上記の各滑走形態(加速、減速、曲進)での滑走がそれ
ぞれ頻繁に行われる各部位間において、所望されるスキ
ー板とゲレンデ造成用マット51との間の動摩擦力の差
異が存在するにもかかわらず、従来のゲレンデ造成用マ
ット51のみを用いて造成したゲレンデ50では、異な
る動摩擦力を各部位において選択的に提供し得ることが
できなかった。つまり、従来は、ゲレンデ50内に、快
適なスキー滑走に支障が生じやすい部位が存在してい
た。また、一方、しかし、従来の有雪スキー場のゲレン
デの造成に用いたゲレンデ造成用マット51の棒状突起
53の植設方向も、地面に対して垂直な方向のみであっ
たため、地面の水平な部位では、積雪層の定着性を高め
ることができたが、地面に傾斜のある部位では、滑り落
ち等により、積雪層の定着性を高めることが困難であっ
た。つまり、従来は、ゲレンデ内に、滑走環境に対する
信頼性が低い部位が存在していた。そこで、本発明は、
上記事情に鑑み、無雪スキー場においては、ゲレンデ内
の各部位毎の所望されるスキー板とゲレンデ造成用マッ
トとの間の動摩擦力の差異に応じて、これら相違した大
きさの動摩擦力を選択的に提供し得ることにより全ゲレ
ンデにおいて快適なスキー滑走を実現せしめ得ると共
に、有雪スキー場においては、ゲレンデ内の各部位毎の
所望される積雪層とゲレンデ造成用マットとの間の静止
摩擦力の差異に応じて、これら相違した大きさの静止摩
擦力を選択的に提供し得ることにより全ゲレンデにおい
て滑走環境に対する信頼性を良好に維持し得るゲレンデ
造成用マットを用いたゲレンデの構造を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、フレー
ム(2)を有し、前記フレーム(2)の上面(9b)に
複数の棒状突起(10)を植設し、前記フレーム(2)
の側部(2c)に、他のフレーム(2)と係合連結自在
なる係合連結手段(11、12)を設けて構成したゲレ
ンデ造成用マット(1A、1B)を、係合連結手段(1
1、12)を介して互いに平面的に係合連結して構成し
たゲレンデ(6、6’)において、前記棒状突起(1
0)の植設方向(矢印E方向)を、ゲレンデ(6)の部
位(5c、5e、5f、19、20)に応じて異なるよ
うに設けて構成される。なお、( )内の番号等は、図
面における対応する要素を示す、便宜的なものであり、
従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるもので
はない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により本発明が適用されたゲレン
デ(6、6’)では、各部位(5c、5e、5f、1
9、20)において、それぞれ所望される大きさの、ス
キー板(16)とゲレンデ造成用マット(1A、1B)
との間の或いは、積雪層(17)と、ゲレンデ造成用マ
ット(1A、1B)との間の摩擦力が、各部位(5c、
5e、5f、19、20)に敷設されるゲレンデ造成用
マット(1A、1B)の棒状突起(10)の植設方向に
より、ゲレンデ部位毎に異なる形で選択的に提供され
る。
【0006】
【実施例】図1は、本発明による構造を有したゲレンデ
の一例を示した部分平面図、図2は、図1に示すゲレン
デの全体を示した模式平面図、図3は、図2のX1−Y
1線部分断面図、図4は、図2のX2−Y2線部分断面
図、図5は、図2のX3−Y3線部分断面図、図6は、
第二の実施例のゲレンデにおける中央領域の部分断面
図、図7は、第三の実施例のゲレンデを示した断面図で
ある。
【0007】無雪スキー場5は、図2に示すように、図
の矢印A、B方向即ち、図2の紙面上下方向に伸延し、
図の矢印C、D方向即ち、図2の紙面左右方向に略一定
の幅をもった帯状の地面5aを有しており、地面5aは
平坦で、しかも図の矢印B方向に向かって下り勾配に形
成されている。また、地面5aの上には、本発明による
ゲレンデの構造を有するゲレンデ6が造成されている。
ゲレンデ6は、図1及び、図2に示すように、地面5a
に沿って、該地面5a全面に敷設された形の、樹脂製の
ゲレンデ造成用マット群7を有しており、ゲレンデ造成
用マット群7は、互いに連結された複数のゲレンデ造成
用マット1によって構成されている。ゲレンデ造成用マ
ット1は、地面5aに沿った形で該地面5aに載置敷設
された板状のフレーム2を有しており、フレーム2に
は、該フレーム2の表裏両板面を該板面に垂直に貫通す
る形の正方形状の穴9aが多数設けられており、これら
穴9aは、縦横方向(即ち、フレーム2の板面に沿った
互いに直角な2方向)に互いに整列された形で、従っ
て、フレーム2が格子状になる形で設けられている。な
お、複数のゲレンデ造成用マット1は、これらゲレンデ
造成用マット1の各フレーム2どうしが互いに連結され
た形で、互いに連結されている。なお、フレーム2に、
これら穴9aが設けられているため、フレーム2の下面
9c側には穴9aによる凹凸が形成されている。つま
り、フレーム2は、下面9c側の凹凸が地面5aに噛み
合う形で、該地面5aに載置敷設されているため、地面
5aに沿った方向の応力に対して、該地面5aより反力
を得やすい。従って、ゲレンデ造成用マット1において
は、フレーム2により、地面5aに沿った方向への滑
り、ズレ等が極力防止されている。
【0008】また、フレーム2は、図1に示すように、
9個の穴9aによって形成される正方形状の格子のう
ち、正方形状の格子の4つの頂点に当る部分が欠落した
格子即ち、5つの穴9aが十字状に並んだ格子が1個の
フレーム2となっており、各フレーム2において、十字
状のフレーム2の4つの腕部2aにおける各2箇所つづ
つの角隅部2bの側部には、他のフレーム2と接する境
界側部2cがそれぞれ形成されている(なお、図1中の
二点鎖線は、個々のゲレンデ造成用マット1或いは、個
々のフレーム2をそれぞれ区別する上で便宜上設けられ
ている。)。また、各フレーム2の各境界側部2cに
は、係合溝11或いは、各フレーム2の側方に突出した
形の係合突起12が設けられており、2つのフレーム
2、2は、一方のフレーム2の境界側部2cに設けられ
た係合溝11に、他方のフレーム2の境界側部2cに設
けられた係合突起12が挿入係合する形で、連結解除自
在に設けられている。つまり、複数のフレーム2は、そ
れぞれの対応した境界側部2cどうしが互いに接する形
で連結されており、また、複数のフレーム2は、隣接す
る2つのフレーム2、2の間で、一方のフレーム2の境
界側部2cに設けられた係合溝11に、他方のフレーム
2の境界側部2cに設けられた係合突起12が挿入係合
する形で係合連結している。更に、フレーム2の上面9
bの略全面には、図1及び、図3乃至図5に示すよう
に、該上面9bに多数の棒状突起10がフレーム2と一
体的に植設されている。
【0009】ところで、上述した複数のゲレンデ造成用
マット1の中には、フレーム2に植設された棒状突起1
0の先端10aの、該フレーム2の上面9bに対する向
き即ち、植設方向(即ち、図1乃至図5の矢印E方向)
が相違なる、2種類のゲレンデ造成用マット1A、1B
が存在している(なお、ゲレンデ造成用マット1A、1
Bを区別して表記する際には、「ゲレンデ造成用マット
1A」、「ゲレンデ造成用マット1B」と表記し、ゲレ
ンデ造成用マット1A、1Bを区別しないで表記する際
には、単に「ゲレンデ造成用マット1」と表記す
る。)。即ち、ゲレンデ造成用マット1Aの棒状突起1
0は、図3に示すように、該棒状突起10の植設方向即
ち、図3の矢印E方向がフレーム2の上面9bに対して
垂直になる形でフレーム2に植設されており、ゲレンデ
造成用マット1Bの棒状突起10は、図4及び、図5に
示すように、該棒状突起10の植設方向即ち、図4及
び、図5の矢印E方向がフレーム2の上面9bに対して
垂直よりも一方に傾いた形でフレーム2に植設されてい
る。
【0010】一方、帯状の地面5a全面に造成されてい
るゲレンデ6には、図2中の紙面左右両側に、図2の矢
印A、B方向に伸延した形の縁端部5b、5bが形成さ
れており、ゲレンデ6には、縁端部5b、5bにそれぞ
れ隣接し、縁端部5b、5bにそれぞれ沿った形の帯状
の縁端領域5c、5cが、図2中の紙面左右両側にそれ
ぞれ形成されている。また、ゲレンデ6には、図2中の
紙面下側に、図2の矢印C、D方向に伸延した形の下端
部5dが形成されており、ゲレンデ6には、下端部5d
に隣接し、下端部5dに沿った形の帯状の麓部領域5e
が、図2中の紙面下側に形成されている。また、ゲレン
デ6のうち、縁端領域5c、5c及び、麓部領域5e以
外の領域は中央領域5fとなっている。また、ゲレンデ
6は、複数のゲレンデ造成用マット1が敷設されて構成
されているが、前記縁端領域5c、5c及び、前記麓部
領域5eには、ゲレンデ造成用マット1Bが敷設され、
前記中央領域5fには、ゲレンデ造成用マット1Aが敷
設された形で構成されている。更に、図2の紙面左側の
縁端領域5cに敷設されているゲレンデ造成用マット1
Bは、植設方向(矢印E方向)が図2の矢印D方向に傾
いた形で敷設されており、また、図2の紙面右側の縁端
領域5cに敷設されているゲレンデ造成用マット1B
は、植設方向(矢印E方向)が図2の矢印C方向に傾い
た形で敷設されており、また、図2の麓部領域5eに敷
設されているゲレンデ造成用マット1Bは、植設方向
(矢印E方向)が図2の矢印A方向に傾いた形で敷設さ
れている。無雪スキー場5、ゲレンデ6、ゲレンデ造成
用マット1は以上のように構成されている。
【0011】無雪スキー場5においてスキー滑走を行う
と次のようになる。ところで、ゲレンデ6を滑走する場
合には、加速、曲進、減速等を適宜行う形の多種多様な
滑走形態が考えられるが、ゲレンデ6が図の矢印A、B
方向に伸延した帯状に形成されている構造上、加速滑走
は主にゲレンデ6のうち中央領域5fにおいて行われ、
曲進滑走は主にゲレンデ6のうち矢印C、D両側の縁端
領域5c、5cにおいて行われ、減速滑走は主にゲレン
デ6のうち麓部領域5eにおいて行われる。そこでま
ず、ゲレンデ6のうち中央領域5fにおいて加速滑走を
する場合について説明する。中央領域5fにはゲレンデ
造成用マット1Aが敷設されており、図2及び、図3に
示すように、該ゲレンデ造成用マット1Aの上を加速滑
走することになる。即ち、スキー板16(図3では二点
鎖線で図示)が、該スキー板16の底面16aにおい
て、ゲレンデ造成用マット1Aの棒状突起10によって
点接触支持されることにより、スキー板16とゲレンデ
造成用マット1Aとの間に生じる動摩擦力が滑走可能な
程度の動摩擦力となり、滑走が行われる。なお、スキー
板16を点接触支持する棒状突起10の植設方向は、フ
レーム2の上面9bに対して垂直、従って、地面5aに
対して垂直であるため、スキー板16の滑走方向R1
(即ち、矢印B方向に一致)に対して逆目になっておら
ず、スキー板16とゲレンデ造成用マット1Aとの間に
生じる動摩擦力が加速滑走に都合の良い程度に軽減され
ているため加速滑走が容易に行える。
【0012】次に、ゲレンデ6のうち図2の矢印D側の
縁端領域5cにおいて曲進滑走をする場合について説明
する。図2の矢印D側の縁端領域5cにはゲレンデ造成
用マット1Bが敷設されており、図2及び、図4に示す
ように、該ゲレンデ造成用マット1Bの上を曲進滑走す
ることになる。即ち、スキー板16(図4では二点鎖線
で図示)は、加速滑走と同様に、該スキー板16の底面
16aにおいて、ゲレンデ造成用マット1Bの棒状突起
10によって点接触支持されることにより、スキー板1
6とゲレンデ造成用マット1Bとの間に生じる動摩擦力
が滑走可能な程度の動摩擦力となり、滑走が行われる。
ところで、縁端領域5cでの曲進滑走は、中央領域5f
側から該縁端領域5cに進入して方向転換し、再び中央
領域5f側に抜ける形で行われるため、該縁端領域5c
でのスキー板16の滑走方向R2は、方向転換前の滑走
方向R21と方向転換後の滑走方向R22に区別され
る。また、スキー板16を点接触支持する棒状突起10
の植設方向は、上述したように、縁端領域5c側から中
央領域5f側に向かう方向(矢印C方向)に傾いてい
る。よって、中央領域5f側から該縁端領域5cに進入
する際のスキー板16の滑走方向R21に対して逆目に
なっており、スキー板16とゲレンデ造成用マット1B
との間に生じる動摩擦力が大きくなっているため、スキ
ー板16のコントロールが容易になり、滑走方向R21
での滑走の直後に行う方向転換が容易になる。また、棒
状突起10の植設方向は、方向転換の後、再び縁端領域
5cから中央領域5f側に抜ける際のスキー板16の滑
走方向R22に対して順目になっており、スキー板16
とゲレンデ造成用マット1Bとの間に生じる動摩擦力が
加速滑走し得る程度に軽減されているため、縁端領域5
cから中央領域5f側に抜ける形での滑走がスムーズに
行える。つまり、滑走方向R2での曲進滑走が容易かつ
スムーズに行える。なお、ゲレンデ6のうち図2の矢印
C側の縁端領域5cにおいて曲進滑走をする場合につい
ても、矢印C側の縁端領域5cにおける曲進滑走と同様
に説明される。つまり、矢印C側の縁端領域5cに敷設
されたゲレンデ造成用マット1Bにおいて、スキー板1
6を点接触支持する棒状突起10の植設方向は、上述し
たように、縁端領域5c側から中央領域5f側に向かう
方向(矢印D方向)に傾いている。よって、中央領域5
f側から該縁端領域5cに進入する際のスキー板16の
滑走方向に対して逆目になっており、スキー板16とゲ
レンデ造成用マット1Bとの間に生じる動摩擦力が大き
くなっているため、スキー板16のコントロールが容易
になり、方向転換が容易になる。また、棒状突起10の
植設方向は、方向転換の後、再び縁端領域5cから中央
領域5f側に抜ける際のスキー板16の滑走方向に対し
て順目になっており、スキー板16とゲレンデ造成用マ
ット1Bとの間に生じる動摩擦力が軽減されているた
め、縁端領域5cから中央領域5f側に抜ける形での滑
走がスムーズに行える。
【0013】次に、ゲレンデ6のうち麓部領域5eにお
いて減速滑走をする場合について説明する。麓部領域5
eにはゲレンデ造成用マット1Bが敷設されており、図
2及び、図5に示すように、該ゲレンデ造成用マット1
Bの上を減速滑走することになる。即ち、スキー板16
(図5では二点鎖線で図示)は、加速、曲進滑走時と同
様に、該スキー板16の底面16aにおいて、ゲレンデ
造成用マット1Bの棒状突起10によって点接触支持さ
れることにより、スキー板16とゲレンデ造成用マット
1Bとの間に生じる動摩擦力が滑走可能な程度の動摩擦
力となり、滑走が行われる。また、麓部領域5eのゲレ
ンデ造成用マット1Bにおいて、スキー板16を点接触
支持する棒状突起10の植設方向は、上述したように、
図の矢印A方向に傾いている。よって、矢印B方向に滑
走する際のスキー板16の滑走方向R3に対して逆目に
なっており、スキー板16とゲレンデ造成用マット1B
との間に生じる動摩擦力が、加速滑走時等に比べて大き
くなっているため、スキー板16の減速が容易になる。
【0014】以上のように、フレーム2を有し、該フレ
ーム2の上面9bに複数の棒状突起10を植設し、前記
フレーム2の境界側部2cに、他のフレーム2と係合連
結自在なる係合溝11或いは、係合突起12を設けて構
成したゲレンデ造成用マット1を、係合溝11或いは、
係合突起12を介して互いに平面的に係合連結して構成
したゲレンデ6において、前記棒状突起10の植設方向
が、ゲレンデ6の各部位(即ち、中央領域5f、麓部領
域5e、縁端領域5c)に応じて異なるように設けられ
ている。従って、ゲレンデ6では、各滑走形態(加速、
減速、曲進)での滑走がそれぞれ頻繁に行われ得る各部
位(即ち、加速滑走は中央領域5f、減速滑走は麓部領
域5e、曲進滑走は縁端領域5c)において、それぞれ
所望される大きさの、スキー板16とゲレンデ造成用マ
ット1との間の動摩擦力が、各部位に敷設されるゲレン
デ造成用マット1の棒状突起10の植設方向の相違によ
り、選択的に提供される形で構成されているので、該ゲ
レンデ6でスキー滑走を行うと、全ゲレンデ6において
快適なスキー滑走が可能となる。
【0015】なお、上述した実施例では、ゲレンデ6の
中央領域5fには、ゲレンデ造成用マット1Aが敷設さ
れているが、ゲレンデ6の中央領域5fには、ゲレンデ
造成用マット1Aの代わりに、ゲレンデ造成用マット1
Bを敷設してもよい。なお、中央領域5fに敷設するゲ
レンデ造成用マット1Bは、図6に示すように、棒状突
起10の植設方向(矢印E方向)が図6の矢印B方向
(即ち、地面の下り勾配方向)に傾いた形で敷設する。
また、中央領域5fにおいては、上述したように、加速
滑走が行われる。スキー板16を点接触支持する棒状突
起10の植設方向は、矢印B方向に傾いているため、ス
キー板16の滑走方向(即ち、矢印B方向に一致)に対
して順目になっており、スキー板16とゲレンデ造成用
マット1Bとの間に生じる動摩擦力が極力軽減されるた
め、第一の実施例のようにゲレンデ造成用マット1A上
加速滑走する場合よりも、より加速滑走が容易に行え
る。
【0016】また、上述した第一、第二の実施例では、
何れも無雪スキー場5の場合のみ説明した。しかし、本
発明によるゲレンデの構造は、有雪スキー場においても
適用できる。本発明によるゲレンデの構造を適用した有
雪スキー場のゲレンデ6’は、図7に示すように、地面
に傾斜のある傾斜部位19では、複数のゲレンデ造成用
マット1Bを、棒状突起10の植設方向(矢印E方向)
を地面の上り勾配方向に傾かせた形で、かつ互いに係合
連結する形で敷設し、地面が水平な水平部位20では、
ゲレンデ造成用マット1Aを互いに係合連結する形で敷
設して構成される。これによって、傾斜部位19では、
地面の上り勾配方向に傾いた棒状突起10が、自重によ
り地面の下り勾配方向に滑り落ちようとする積雪層17
に対して逆目になるため氷雪を効果的に支持し、従っ
て、ゲレンデ造成用マット1Bと積雪層17との間に極
力大きな静止摩擦力が作用するので、傾斜部位19での
積雪層17の定着性が極力高められる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フレー
ム2等のフレームを有し、前記フレームの上面9b等の
上面に複数の棒状突起10等の棒状突起を植設し、前記
フレームの境界側部2c等の側部に、他のフレームと係
合連結自在なる係合溝11或いは、係合突起12等の係
合連結手段を設けて構成したゲレンデ造成用マット1
A、1B等のゲレンデ造成用マットを、係合連結手段を
介して互いに平面的に係合連結して構成したゲレンデ
6、6’等のゲレンデにおいて、前記棒状突起の矢印E
方向等の植設方向を、ゲレンデの縁端領域5c、麓部領
域5e、中央領域5f或いは、傾斜部位19、水平部位
20等の部位に応じて異なるように設けて構成した。従
って、無雪スキー場に適用されたゲレンデでは、加速、
減速、曲進等の各滑走形態での滑走がそれぞれ頻繁に行
われ得る各部位において、それぞれ所望される大きさ
の、スキー板16とゲレンデ造成用マットとの間の動摩
擦力が、各部位に敷設されるゲレンデ造成用マットの棒
状突起の植設方向を選択することにより、選択的に提供
される形で構成されるので、該ゲレンデでスキー滑走を
行うと、全ゲレンデにおいて快適なスキー滑走が可能と
なる。また、有雪スキー場に適用されたゲレンデでは、
ゲレンデ造成用マットと積雪層との間に所望される静止
摩擦力の大小に応じて、ゲレンデ造成用マットの棒状突
起の植設方向を選択することにより、地面の斜度にかか
わらず積雪層の地面に対する定着性が高められると共
に、ゲレンデによって提供される滑走環境に対する信頼
性を極力維持し得る。
【図面の簡単な説明】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
【図1】図1は、本発明による構造を有したゲレンデの
一例を示した部分平面図である。
【図2】図2は、図1に示すゲレンデの全体を示した模
式平面図である。
【図3】図3は、図2のX1−Y1線部分断面図であ
る。
【図4】図4は、図2のX2−Y2線部分断面図であ
る。
【図5】図5は、図2のX3−Y3線部分断面図であ
る。
【図6】図6は、第二の実施例のゲレンデにおける中央
領域の部分断面図である。
【図7】図7は、第三の実施例のゲレンデを示した断面
図である。
【図8】図8は、従来の無雪スキー用のゲレンデの一例
を示した図である。
【図9】図9は、図8のX4−Y4線断面図である。
【符号の説明】
1A……ゲレンデ造成用マット 1B……ゲレンデ造成用マット 2……フレーム 2c……側部(境界側部) 5c……部位(縁端領域) 5e……部位(麓部領域) 5f……部位(中央領域) 6……ゲレンデ 6’……ゲレンデ 9b……上面(9b) 10……棒状突起 11……係合連結手段(係合溝) 12……係合連結手段(係合突起) 19……部位(傾斜部位) 20……部位(水平部位) 矢印E方向……植設方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームを有し、前記フレームの上面に複
    数の棒状突起を植設し、前記フレームの側部に、他のフ
    レームと係合連結自在なる係合連結手段を設けて構成し
    たゲレンデ造成用マットを、係合連結手段を介して互い
    に平面的に係合連結して構成したゲレンデにおいて、 前記棒状突起の植設方向を、ゲレンデの部位に応じて異
    なるように設けて構成したゲレンデの構造。
JP16624593A 1993-06-11 1993-06-11 ゲレンデ造成用マットを用いたゲレンデの構造 Pending JPH07590A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014157710A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 有限会社アプレスキー 滑降練習具および滑降練習台並びにゲレンデ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014157710A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 有限会社アプレスキー 滑降練習具および滑降練習台並びにゲレンデ
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