JPH075797A - 計算機ホログラム記録装置及び再生装置 - Google Patents

計算機ホログラム記録装置及び再生装置

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JPH075797A
JPH075797A JP14764793A JP14764793A JPH075797A JP H075797 A JPH075797 A JP H075797A JP 14764793 A JP14764793 A JP 14764793A JP 14764793 A JP14764793 A JP 14764793A JP H075797 A JPH075797 A JP H075797A
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hologram
tape
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JP14764793A
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Takashi Nakao
敬 中尾
Tadashi Osue
匡 尾末
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Sony Corp
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Sony Corp
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    • G03H2270/20Shape

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  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 波面情報記憶部1は物体の波面情報を記録し
ている。計算機2は物体の波面情報からホログラムを計
算合成し2次元のホログラム情報を出力する。情報次元
変換及び記録制御部4は、一旦バッファ3に蓄えられた
2次元ホログラム情報を1次元のホログラム情報に変換
すると共に、この1次元のホログラム情報に記録のため
の制御を施す。走査システム部5は情報次元変換及び記
録制御部4から供給される同期信号のタイミングに基づ
いて、1次元情報をレーザ光に変換し、1次元ホログラ
ム情報をテープ状光記録媒体6に記録する。 【効果】 多数の計算機ホログラムを記録形成でき、動
画の長時間記録を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機によって合成さ
れたホログラムを記録する計算機ホログラム記録装置及
び記録された計算機ホログラムを再生する計算機ホログ
ラム再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体である物体からの物体波と、参照
波といわれる基準波を干渉させ、生じる干渉縞によって
物体波の振幅と位相を記録媒体に強度分布のパターンと
して記録することが行われている。この記録されたパタ
ーンをホログラムといい、このホログラムを上記の記録
に用いたのと同じ参照波で照らすと、直接波と共に干渉
縞で回折されてできる元の物体波とその共役波が得ら
れ、あたかもそこに被写体があると錯覚させるような立
体像を再現できる。
【0003】これに対し、再生したい物体が実在しなく
とも数値を用いてその形状を規定すれば、その物体から
ホログラム面に回折されてくる波動は、回折理論を用い
て計算できるので、この計算値を用いてホログラムを作
ることができる。この計算機によって作られたホログラ
ムを計算機ホログラムという。
【0004】そして、この計算機によって作られたホロ
グラムのパターンを描画装置によりホログラムパターン
図としてから写真技術等によって縮小し、フィルム等に
記録させていた。
【0005】ここで、計算機によってホログラムのパタ
ーンを求めるには、先ず、計算機の記憶装置内の二次
元、又は三次元の配列に適当な数値を与えることにより
表示したい物体を読み込み、次に、物体からホログラム
面に来る波面をフーリエ変換を用いた回折理論で計算
し、ホログラム面上の光の振幅と位相を求めるのが一般
的である。
【0006】このようにして作成された計算機ホログラ
ムは、ホログラム撮影用の物体が実在しなくとも、任意
の波面を合成でき、また、実際に光をあててホログラム
を作る過程を経ないので、レンズの収差、レンズのキズ
によるいわゆる光学系の不完全性や感光材料の非線形
性、粒状性、また振動の影響などを受けず、さらに、ホ
ログラムの作成過程でランダム位相を与えたり、非線型
性の影響を加えるなど信号を任意に変化させることが可
能で、種々のシミュレィションがやりやすい等の特長を
持つ。
【0007】上記特長が有効に生かされた種々の計算機
ホログラムの一例としては、Lohmann 、Brown によって
考え出されたLohmann 型バイナリホログラムがある。こ
のLohmann 型バイナリホログラムは、ホログラムを小さ
な要素に分け、その一つ一つに光を透過する矩形の窓を
設け、振幅はその幅を代えることにより、また、窓の中
心位置をセルの中心からどれ位ずらすかにより位相変化
を与えるものである。したがって、このLohmann 型バイ
ナリホログラムは、透過率が“0”と“1”のみとから
なっているバイナリホログラムであり、原図を表示する
のが容易である。また、参照光の計算を必要としないの
で、回折の計算が簡単になる。
【0008】また、上記特長が有効に生かされた種々の
計算機ホログラムの他の例としては、Lee らによって考
え出されたLee 型ホログラムもある。このLee 型ホログ
ラムは、本質的にはLohmann 型バイナリホログラムと同
じ原理であるが、標準化フーリエ変換ホログラムとも呼
ばれ、複素振幅分布を振幅と位相の項からなると考える
代わりに実部と虚部に分け、おのおのが正または負の値
をとると考えているところに差異がある。このLee 型ホ
ログラムでは、セル90を図15に示すように4つのサ
ブセル91a、91b、91c及び91dに分けてい
る。第1番目のサブセル91aには複素振幅の実部の正
の成分Re + が割り当てられ、第2番目のサブセル91
bには複素振幅の虚部の正の成分Im + が割り当てら
れ、第3番目のサブセル91cには複素振幅の実部の負
の成分Re - が割り当てられ、第4番目のサブセル91
dには複素振幅の虚部の負の成分Im - が割り当てられ
ている。例えば、回折される光の実部が正で虚部が負の
場合には、第1番目のサブセル91aと第4番目のサブ
セル91dに窓92aと窓92dが設けられる。その値
の大きさは、各窓の透過率に比例して与えられる。すな
わち、窓の位置は、計算された複素振幅の実数部R及び
虚数部Iの符号の組み合わせにより、サブセル91a、
91b、91c及び91dの4箇所のうち2箇所を選択
し、窓の大きさは複素振幅の実数部Rと虚数部Iの絶対
値に比例させたものとなる。
【0009】さらに、上記特長が有効に生かされた種々
の計算機ホログラムの他の例としては、オフ・アクシス
型、干渉縞型、キノフォーム型等がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、計算
機ホログラムにおいて、ホログロムパターン図を縮小し
て、記録する際の最終段階では、縮小されたホログラム
パターンをフィルムに写し、これを現像しなければなら
なかった。
【0011】また、計算機で計算されたホログラムを記
録するにあたり、連続して多くの面数を記録再生するこ
とができなかった。このため、計算機ホログラムで動画
を再生することが困難であった。
【0012】また、光ディスクを用い直接計算機で計算
されたホログラムを記録する方法もあるが、この場合に
も数トラックにまたがった所定の領域を必要とし、情報
量が限られるため、動画の再生には限界があった。
【0013】また、計算機で作成されたホログラムは、
高い空間周波数を得るために縮小してから転写する必要
があるので、縮小光学系を用いなければならなかった。
【0014】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、ホログラムパターンを現像するような工程を不要
とし、動画の長時間記録が可能となる計算機ホログラム
記録装置の提供を目的とする。
【0015】また、本発明は上記実情に鑑みてなされた
ものであり、多数のホログラムが記録されたテープ状光
記録媒体を再生し、動画の長時間再生が可能となる計算
機ホログラム再生装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る計算機ホロ
グラム記録装置は、光学的な情報が記録されるテープ状
光記録媒体と、上記テープ状光記録媒体に光を照射する
と共に該照射光を媒体に対して相対的に走査する走査光
学系と、物体の波面情報からホログラムを計算によって
生成する計算機ホログラム生成手段とを有し、上記計算
機ホログラム生成手段からの多数のホログラムを上記走
査光学系を用いて上記テープ状光記録媒体上に記録する
ことによって上記課題を解決する。
【0017】ここで、上記計算機ホログラムを構成する
要素となるセルは、該セルをさらに構成するサブセルの
整数倍のマルチビームの同時走査により記録されてもよ
い。例えば、1つのセルが4個のサブセルにより構成さ
れている場合、例えば、単一素子内に4個の光源を持つ
マルチチャンネルレーザを1回走査させれば、1つのセ
ル内の上記4個のサブセルを同時に記録でき、さらに、
4n個の光源を持つマルチチャンネルレーザを1回走査
させれば、n個のセル内の4n個のサブセルを同時に記
録できるからである。
【0018】また、本発明に係る計算機ホログラム再生
装置は、多数の計算機ホログラムが記録されたテープ状
光記録媒体と、上記テープ状光記録媒体に記録された上
記計算機ホログラムに再生光を出射する光源と、上記計
算機ホログラムの1フレームに応じた形状の窓を設けた
シャッタ部と、上記テープ状光記録媒体を間歇送りして
上記多数のホログラムを上記シャッタ部に対して1フレ
ームずつ順次対応させる間歇送り手段とを有することに
よって上記課題を解決する。
【0019】
【作用】計算機ホログラム生成手段が生成したホログラ
ムに応じた光を、光学的な情報が記録されるテープ状光
記録媒体に、走査光学系によって照射すると共に該照射
光を相対的に走査するので多数のホログラムを上記テー
プ状記録媒体上に記録でき、動画の長時間記録ができ
る。
【0020】また、上記計算機ホログラムを構成する要
素となるセルの記録を、該セルをさらに構成するサブセ
ルの整数倍のマルチビームの同時走査により行えば、高
精度のホログラムの記録ができる。
【0021】さらに、計算機ホログラムの1フレームに
応じた形状の窓が設けられたシャッタ部に対して、間歇
送り手段がテープ状光記録媒体に記録された多数のホロ
グラムを1フレームずつ順次対応させるように該テープ
状記録媒体を間歇送りするので、光源からシャッタ部を
介してテープ状光記録媒体に再生光を出射すれば、多数
のホログラムを連続して再生することができ、動画の長
時間再生ができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る計算機ホログラム記録装
置及び計算機ホログラム再生装置の実施例を説明する。
先ず、本発明の第1の実施例について、図1乃至図3を
参照しながら説明する。
【0023】この第1の実施例は、図1に示すように光
学的な情報が記録されるテープ状光記録媒体6と、この
テープ状光記録媒体6にレーザ光を照射すると共に該照
射光を媒体に対して相対的に走査する走査光学系である
走査システム部5と、物体の波面情報からホログラムを
計算によって生成する計算機ホログラム生成手段である
計算機2とを有してなる計算機ホログラム記録装置であ
る。
【0024】ホログラムとして表示する物体の情報であ
る物体の波面情報は、波面情報記憶部1から計算機2に
供給される。この計算機2は、波面情報からホログラム
を計算合成しホログラム情報を出力する。
【0025】つまり、この計算機2は、コヒーレント光
が照射された物体から反射する波あるいは透過する波
(物体波)に参照波を加え、両者の干渉波として物体波
の振幅と位相の情報を強度分布の形に変換する計算、す
なわち物体波の振幅分布(振幅と位相)からホログラム
面の複素数振幅分布を計算することによって、ホログラ
ムのパターンの2値データを求め、それをホログラム情
報として出力する。
【0026】この計算機2から出力されたホログラム情
報は、2次元平面に展開される2次元情報である。しか
し、走査システム部5では2次元のホログラム情報をテ
ープ状光記録媒体6に記録できない。このため、該2次
元のホログラム情報を1次元のホログラム情報に変換し
なければならない。そこで、2次元のホログラム情報
は、バッファ3に供給され、一旦、バッファ3に貯えら
れた後、情報次元変換及び記録制御部4に供給される。
【0027】この情報次元変換及び記録制御部4は2次
元ホログラム情報を1次元ホログラム情報に変換すると
共に次元変換されたホログラム情報に記録のための制御
を施す。先ず、情報次元変換及び記録制御部4で1次元
情報に変換されたホログラム情報は、走査システム部5
に供給される。このとき、情報次元変換及び記録制御部
4からは、走査のための同期信号も走査システム部5に
供給される。この走査のための同期信号が次元変換され
たホログラム情報に記録のための制御を施すことにな
る。
【0028】すなわち、走査システム部5は、情報次元
変換及び記録制御部4から供給される同期信号のタイミ
ングに基づいて、1次元ホログラム情報を、レーザ光に
変換する。例えば、1次元ホログラム情報のパターンに
応じて、図示しないレーザ光源がオンまたはオフされ、
レーザ光をテープ状光記録媒体6上に照射する。この走
査システム部5からのレーザ光は、テープ状光記録媒体
6上でレーザスポットを形成し、このレーザスポットに
より1次元ホログラム情報がテープ状光記録媒体6に記
録される。
【0029】テープ状光記録媒体6の記録材料として
は、銀塩、重クロムゼラチン、フォトポリマー、フォト
レジスト等を用いることが考えられる。この場合、テー
プ状光記録媒体6に1次元ホログラム情報を記録するに
は、同期信号のタイミングでレーザスポットをテープ状
光記録媒体6の表面に照射し、該テープ状光記録媒体6
を感光させればよい。
【0030】また、テープ状光記録媒体6の記録材料に
有機色素を用いることも考えられる。この場合、テープ
状光記録媒体6に1次元ホログラム情報を記録するに
は、同期信号のタイミングでレーザスポットをテープ状
光記録媒体6の表面に照射し、このレーザスポットの熱
エネルギーにより該テープ状光記録媒体6上の表面に凹
凸を形成させるようにしてもよい。
【0031】走査システム部5は、上述したように情報
次元変換及び記録制御部4から供給される1次元のホロ
グラム情報を、同期信号のタイミングでレーザ光に変換
し、該レーザ光をテープ状光記録媒体6に対して相対的
に走査して、ホログラムを記録する。図2にこの走査シ
ステム部5の概略構成を示す。
【0032】図2において、走査システム部5は、入力
端子7aから供給される1次元ホログラム情報を入力端
子7bから供給される同期信号に応じて変調する変調回
路8と、この変調回路8からの変調出力を回転ドラム9
の内部に伝達する信号伝達部10と、変調回路8からの
変調出力に応じて後述するレーザ光源12を駆動する駆
動回路11と、この駆動回路11からの駆動波形によっ
てレーザ光を出力するレーザ光源12と、このレーザ光
源12からのレーザ光(1次元ホログラム情報に応じ変
調されたレーザ光)を回転ドラム9に設けられたレーザ
光出射窓13を経てテープ状光記録媒体6の上に収束す
る対物レンズ14とを有して構成される。
【0033】ここで、回転ドラム9は、テープ状光記録
媒体6の走行方向Mに対して垂直方向に回転する。
【0034】このような構成を持つ走査システム部5
は、以下のように動作する。先ず、1次元ホログラム情
報に応じたレーザ光を同期信号のタイミングで変調回路
8が変調し、この変調出力に応じてレーザ駆動回路11
がレーザ光源12を例えばオンオフさせ、1次元ホログ
ラム情報に応じた光学情報であるレーザ光をレーザ光源
12が出射する。
【0035】レーザ光源12が出射した1次元ホログラ
ム情報に応じた光学情報であるレーザ光は、対物レンズ
14によって収束されテープ状光記録媒体6上に照射さ
れる。
【0036】ここで、回転ドラム9は矢印S方向に高速
回転され、テープ状光記録媒体6は矢印M方向に走行さ
れているので、1次元ホログラム情報に応じた光学情報
であるレーザ光のレーザスポットをテープ状光記録媒体
6に直線走査でき、1次元ホログラム情報をテープ状光
記録媒体6に記録できる。
【0037】したがって、対物レンズ14によって収束
されたレーザビーム(後述の図3にて符号18で示す)
のレーザスポットは、回転ドラム9が矢印S方向に回転
し、テープ状光記録媒体6が矢印M方向に走行している
ので、図3に示すように矢印S方向に直線走査される。
ここで、図3はテープ状光記録媒体6に記録されたホロ
グラムの1画面分の記録領域を拡大した図である。
【0038】すなわち、この第1の実施例は、走査シス
テム部5が1次元ホログラム情報に応じた光学情報であ
るレーザ光を時間順次にテープ状光記録媒体6上に走査
することにより、多数の計算機ホログラムをテープ状光
記録媒体6上に記録形成でき、動画の長時間記録ができ
る。また、従来のように描画装置を用いてホログラムパ
ターン図を作成し、写真技術を用いてホログラムパター
ン図を縮小してフィルムに写し、これを現像してホログ
ラムを作るような工程が不要となる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例について、図
4、図5を参照しながら説明する。
【0040】この第2の実施例は、図4に示すように第
1の実施例と同様にテープ状光記録媒体上に走査光学系
である走査システム部20を用いて計算機ホログラムを
記録形成する計算機ホログラム記録装置であるが、例え
ば単一素子内に複数の光源を持つマルチチャンネルレー
ザにより、複数のレーザスポットを同時に走査させて、
計算機ホログラムを多数記録形成する計算機ホログラム
記録装置である。計算機ホログラムとしては、図15を
用いて説明したLee 型ホログラムを考慮している。
【0041】このLee 型ホログラムの要部であるセル9
0は、図5に示すように、多数個配列されて1画面分の
ホログラムを構成している。セル90の窓92の位置
は、上述したように計算された複素振幅の実数部R及び
虚数部Iの符号の組み合わせにより4箇所のサブセル9
1のうち2箇所を選択し、窓92の大きさは複素振幅の
実数部Rと虚数部Iの絶対値に比例させたものとなって
いる。
【0042】この第2の実施例の概略構成は、図1に示
された構成と略同様であるが、走査システム部内部の構
成が異なる。この第2の走査システム部20を説明す
る。
【0043】この第2の実施例の走査システム部20
は、図4に示すように、入力端子22aから供給される
1次元ホログラム情報を入力端子22bから供給される
同期信号に応じて変調する変調回路23と、この変調回
路23からの変調出力に応じて後述するレーザ光源26
を駆動するレーザ駆動回路24と、このレーザ駆動回路
24からのレーザ駆動電流によって4本のレーザ光を出
力するレーザ光源26と、このレーザ光源26からの4
本のレーザ光をテープ状光記録媒体に収束する対物レン
ズ27とを有してなる。
【0044】レーザ光源26と対物レンズ27は、テー
プ状光記録媒体のテープ走行方向(図中矢印Mで示す)
に対し垂直方向(図中矢印Sで示す)に回転する回転ド
ラム25の内部に設けられている。そして、1次元ホロ
グラム情報に応じた各レーザ光は、テープ状光記録媒体
上にレーザスポットが照射されるように対物レンズ27
により収束される。
【0045】レーザ光源26は、4つのレーザ光2
1 、282 、283 及び284 を発生するマルチレー
ザ光源(以下マルチチャンネルレーザという)であり、
レーザ光を発射する部分である4つの発射孔261 、2
2 、263 及び264 を備えている。したがって、対
物レンズ27によって収束されたレーザ光291 、29
2、293 及び294 は、セル90のサブセル91a、
91b、91c及び91dにマルチのレーザスポット3
1 、302 、303 及び304 を形成する。
【0046】このため、この第2の実施例は、マルチチ
ャンネルレーザ26を用いて、4つのレーザスポット3
1 、302 、303 及び304 を同時にセル90に走
査でき、1回の走査で1セルを記録できる。
【0047】第1の実施例では、このようなLee 型ホロ
グラムの場合、図6のAに示すように1つのレーザスポ
ット19を4回走査してセル90を記録していたため、
各セル内においては、図6のbに示すように窓92の位
置がずれてしまうことがあり、これがホログラムの誤差
となってしまうことがあった。
【0048】これに対し、この第2の実施例では、図7
に示すように4つのレーザスポット301 、302 、3
3 及び304 を1回走査してセル90を記録できるの
で、セル相互の位置ずれは生じるが、セル内での窓92
a及び92bの位置ずれは生じない。
【0049】したがって、この第2の実施例は、高い精
度で計算機ホログラムを多数記録形成できる。もちろ
ん、高い精度で動画の長時間記録も可能となる。また、
従来のように描画装置を用いてホログラムパターン図を
作成し、写真技術を用いてホログラムパターン図を縮小
してフィルムに写し、これを現像してホログラムを作る
ような工程も不要となる。なお、この第2の実施例によ
り、Lee 型ホログラムを記録形成する場合、4本のレー
ザ光による4個のレーザスポットを1回走査すれば、1
セルを記録できるが、4n個のレーザ光による4n個の
レーザスポットを1回走査すれば、同時にn個のセルが
記録できることはいうまでもない。
【0050】なお、計算機ホログラム記録装置の実施例
は、上述した第1及び第2の実施例にのみ限定されるも
のではなく、例えば、走査システム部を図8乃至図11
に示すように構成してもよい。ここでは、図8乃至図1
1に示す走査システム部を有する例を第3乃至第6の実
施例とする。
【0051】先ず、図8に示すのは、本発明の第3の実
施例の要部の構成であり、同期信号に応じて変調された
1次元ホログラム情報の変調出力に応じて駆動されるレ
ーザ光源31と、このレーザ光源31からのレーザ光を
テープ状光記録媒体34に収束する対物レンズ32とを
内部に備えてテープ状光記録媒体34を斜めに巻き付け
る回転ドラム33とを有してなる走査システム部であ
る。
【0052】この回転ドラム33を高速回転すると、対
物レンズ32で収束されたレーザ光のレーザスポット
は、テープ状光記録媒体34上を斜め走査(ヘリカルス
キャン)することになる。このため、この例では、1回
のスキャンで走査できる長さを長くとることができ、回
転ドラム33の回転を有効に利用できる。
【0053】次に、図9に示すのは、本発明の第4の実
施例の要部の構成であり、同期信号に応じて変調された
1次元ホログラム情報の変調出力に応じて駆動されるレ
ーザ光源41と、このレーザ光源41からのレーザ光を
テープ状光記録媒体44に収束する対物レンズ42とを
内部に備えてテープ状光記録媒体44の幅方向(矢印L
R方向)に直線移動する光学ヘッド43とを有してなる
走査システム部である。
【0054】この光学ヘッド43を矢印L及びR方向に
高速移動すると、対物レンズ42で収束されたレーザビ
ームのレーザスポットは、テープ状光記録媒体44を幅
方向に直線走査する。したがって、この例は、多くのス
ポットの同時走査を可能とする。
【0055】次に、図10に示すのは、本発明の第5の
実施例の要部の構成であり、同期信号に応じて変調され
た1次元ホログラム情報の変調出力に応じて駆動される
レーザ光源51と、このレーザ光源51からの拡散レー
ザ光を回動しながら同一方向に反射するガルバノミラー
52と、このガルバノミラー52で反射された拡散レー
ザ光をテープ状光記録媒体54に収束する対物レンズ5
3とを有する走査システム部である。
【0056】ガルバノミラー52を図中円弧状矢印で示
す方向に回動させることにより、レーザ光の光軸の角度
調節がなされ、テープ状光記録媒体54上のレーザスポ
ットの走査が制御される。すなわち、この例では、ガル
バノミラー52の角度調節をするだけでレーザスポット
の走査を制御できるので、構成が簡単になる。
【0057】次に、図11に示すのは、本発明の第6の
実施例の要部の構成であり、同期信号に応じて変調され
た1次元ホログラム情報の変調出力に応じて駆動される
レーザ光源61と、このレーザ光源61からの拡散レー
ザ光を回動しながら反射するポリゴンミラー62と、こ
のポリゴンミラー62で反射された拡散レーザ光をテー
プ状光記録媒体64に収束する対物レンズ63とを有す
る走査システム部である。
【0058】ポリゴンミラー62を図中半円弧上矢印で
示す方向に回転させることによ、レーザ光の光軸の角度
調節がなされ、テープ状光記録媒体64上のレーザスポ
ットの走査が制御される。すなわち、この例では、ポリ
ゴンミラー62を回転調節するだけでレーザスポットの
走査を制御できるので、構成が簡単になる。
【0059】さらに、本発明の計算機ホログラム記録装
置は、第1及び第2の実施例や、走査システム部の要部
を図8乃至図11に示すように構成した第3乃至第6の
実施例の各対物レンズをアクチュエーターで駆動するこ
とによって、フォーカスサーボ制御し、スポット形成精
度を高めるようにしてもよい。
【0060】例えば、走査システム部を図12に示すよ
うに構成してもよい(この図12に示した走査システム
部を有する計算機ホログラム記録装置を第7の実施例と
する)。この第7の実施例は、回転ドラム78内のレー
ザ光源71からの出射レーザ光を対物レンズ72で収束
する際に、フォーカスアクチュエータ73を設け、テー
プ状光記録媒体76からの戻り光をビームスプリッタ7
4によりフォーカスエラー信号検出部75に導き、この
フォーカスエラー信号検出部75で検出されるフォーカ
スエラー信号より生成される駆動波形によりフォーカス
アクチュエータ73を駆動し、対物レンズ72を図中上
下方向に矢印で示すように動かすことによって、スポッ
ト形成精度を高める。
【0061】またさらに、本発明に係る計算機ホログラ
ム記録装置は、特願平3−224569号の明細書及び
及び図面に示すようにレーザ光源を回転ドラム内に設け
ず、外部に設けたレーザ光源からのレーザ光を光学系を
用いて回転ドラム内に導き、対物レンズによってテープ
状光記録媒体に収束させるようにしてもよい。
【0062】以上に説明した本発明の第1乃至第7の実
施例は計算機ホログラム記録装置に関しての実施例であ
る。以下には、本発明の第8及び第9の実施例を説明す
るが、この第8及び第9の実施例は、計算機ホログラム
再生装置に関しての実施例である。
【0063】計算機ホログラムは、上述したようにフー
リエ変換ホログラムなので、ホログラムの再生波面を光
学的にフーリエ変換して、再生像が得られる。すなわ
ち、平行なレーザ光でホログラムを照射し、レンズでフ
ーリエ変換しその焦点面で再生像を観測するのが一般的
である。再生方法は、透過型、反射型の双方が可能であ
り、この再生方法に応じて、記録媒体上に形成されるピ
ット形状を決定している。さらに、記録媒体上に形成さ
れるピット形状は、再生光の波長(再生波長)によって
ホログラム再生される形状とし、位相型、振幅型いずれ
の記録媒体も使用が可能である。よって、ホログラム計
算時に与える波面形状により、再生方法は自由に選択で
きる。
【0064】本発明の第8の実施例について図13を参
照しながら説明する。この第8の実施例は、計算機ホロ
グラムを銀塩を用いたテープ状光記録媒体に記録し、さ
らに漂白処理することによって、作成された透過型位相
ホログラムを再生する透過型の計算機ホログラム再生装
置である。
【0065】この第8の実施例は、図13に示すように
多数の計算機ホログラムが記録されたテープ状光記録媒
体85と、このテープ状光記録媒体85に記録形成され
た計算機ホログラムに再生レーザ光を出射するレーザ光
源81と、計算機ホログラムの1フレームに応じた形状
の窓82と、このテープ状記録媒体85を1フレーム毎
に送る機構を持つ間歇送り部83と、テープ状記録媒体
85が間歇送り部83によって送られている間はレーザ
光を遮蔽し、テープ状記録媒体85が窓82上で停止し
ている期間にレーザ光を照射する働きを持つシャッタ8
4を有する。
【0066】レーザ光源81からテープ状光記録媒体8
5にコリメートレンズ86、シャッタ84、窓82を介
して照射されるレーザ光は、テープ状光記録媒体85を
透過する。
【0067】テープ状光記録媒体85は、サプライリー
ル87aから送りだされ、間歇送り部83により窓82
に対して記録された計算機ホログラムの1フレーム毎に
間歇送りされ、テイクアップリール87bに巻き取られ
る。
【0068】この第8の実施例では、テープ状光記録媒
体85に記録されたホログラムは透過型ホログラムであ
るために、生成される回折波面は図中右側に得られる。
回折波面のうち、必要な回折波例えば+1次回折光のみ
を取り出すために結像レンズ88及び空間フィルタ89
が設けられる。
【0069】この空間フィルタ89によって選択された
回折波面を結像レンズ93により結像しホログラフィー
とする。
【0070】ホログラムは、順次、間歇送り部83によ
り送られていくために、1フレーム毎に順次ホログラム
が連続して多数再生され、この第8の実施例では長時間
の動画再生を可能とする。
【0071】次に、本発明の第9の実施例について図1
4を参照しながら説明する。
【0072】この第9の実施例は、計算機ホログラムを
銀塩を用いたテープ状光記録媒体に記録し、作成された
反射型位相ホログラムを再生する反射型の計算機ホログ
ラム再生装置である。
【0073】この第9の実施例は、図14に示すように
多数の計算機ホログラムが記録されたテープ状光記録媒
体105と、このテープ状光記録媒体105に記録形成
された計算機ホログラムに再生レーザ光を照射するレー
ザ光源101と、計算機ホログラム1フレームの形状に
応じた窓102と、このテープ状光記録媒体105を1
フレーム毎に送る機構を持つ間歇送り部103と、テー
プ状光記録媒体105が間歇送り部103によって送ら
れている間はレーザ光を遮蔽し、テープ状記録媒体10
5が窓102上で停止している期間にレーザ光を照射す
る働きを持つシャッタ104を有する。
【0074】レーザ光源101からテープ状光記録媒体
105にコリメートレンズ106、シャッタ104、窓
102を介して照射されるレーザ光はこの第9の実施例
ではテープ状光記録媒体105で反射される。
【0075】テープ状光記録媒体105は、サプライリ
ール107aから送り出され、間歇送り部103により
窓102に対して記録された計算機ホログラムの1フレ
ーム毎に間歇送りされ、テイクアップリール107bに
巻き取られる。この第9の実施例では、テープ状光記録
媒体105に記録されたホログラムは反射型ホログラム
であるために、生成される回折波面は図中左側に得られ
る。回折波面のうち、必要な回折波例えば+1次回折光
のみを取り出すために結像レンズ108及び空間フィル
タ109が設けられる。空間フィルタ109によって選
択された回折波面を結像レンズ110により結像しホロ
グラフィーとする。
【0076】ホログラムは順次間歇送り部103により
送られていくために、1フレーム毎に順次ホログラムが
連続して多数再生され、この第9の実施例においても長
時間の動画再生を可能とする。
【0077】なお、本発明の計算機ホログラム再生装置
は、第8及び第9の実施例に限定されるものではなく、
例えば、参照波は、計算機ホログラムの種類に応じ、レ
ーザ光源からの再生レーザ光の他、白色光でもよい。
【0078】また、再生像を結像する対物レンズは、ホ
ログラム自体に収束レンズ作用を持たせれば、不要とな
り、装置の小型化が図られる。
【0079】さらにまた、本発明に係る計算機ホログラ
ム記録装置と計算機ホログラム再生装置とを発明の要旨
を損なうことなく組み合わせて、計算機ホログラム記録
再生装置としてもよい。
【0080】
【発明の効果】本発明に係る計算機ホログラム記録装置
は、計算機ホログラム生成手段が生成したホログラムに
応じた光を、光学的な情報が記録されるテープ状光記録
媒体に、走査光学系によって照射すると共に該照射光を
相対的に走査するので、多数の計算機ホログラムを記録
形成でき、動画の長時間記録ができる。また、縮小され
たホログラムパターンをフィルムに写し、これを現像す
る工程を不要とする。さらに、縮小光学系を用いなくと
も、光記録密度の実現が可能であるため、高い空間周波
数が得られ、装置の小型化を図ることができる。
【0081】また、計算機ホログラムを構成する要素と
なるセルは、マルチビームによる1回の走査で同時に記
録されるので、レーザ光源としてマルチビームを出射す
るマルチチャンネルレーザを用いれば、計算機ホログラ
ムを構成するセルを、4n個のマルチビームによる1回
の走査で同時にn個記録でき、該セル内でホログラム情
報にずれを生じさせない。このため、高い精度でホログ
ラムの記録形成が実現できる。
【0082】また、本発明に係る計算機ホログラム再生
装置は、計算機ホログラムの1フレームに応じた形状の
窓が設けられたシャッタ部に対して、間歇送り手段がテ
ープ状光記録媒体に記録された多数のホログラムを1フ
レームずつ順次対応させるように該テープ状記録媒体を
間歇送りするので、光源からシャッタ部を介してテープ
状光記録媒体に再生光を出射すれば、ホログラム再生像
を連続して多数得ることができる。このため、計算機ホ
ログラムを用いた動画の長時間再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】第1の実施例の走査システム部の要部の構成を
示す図である。
【図3】テープ状光記録媒体上の記録面の拡大図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例の走査システム部の要部
の構成を示す図である。
【図5】1画面を構成する領域内でのセルの配列を示す
図である。
【図6】セル内での窓の位置ずれを説明するための図で
ある。
【図7】図5に示した第2の実施例での、セルの記録の
様子を説明するための図である。
【図8】本発明の第3の実施例の要部の構成を示す図で
ある。
【図9】本発明の第4の実施例の要部の構成を示す図で
ある。
【図10】本発明の第5の実施例の要部の構成を示す図
である。
【図11】本発明の第6の実施例の要部の構成を示す図
である。
【図12】本発明の第7の実施例の要部の構成を示す図
である。
【図13】本発明の第8の実施例の概略構成を示す図で
ある。
【図14】本発明の第9の実施例の概略構成を示す図で
ある。
【図15】Lee 型ホログラムを構成するセルを説明する
ための図である。
【符号の説明】
1・・・・・波面情報記憶部 2・・・・・計算機 3・・・・・バッファ 4・・・・・情報次元変換及び記録制御部 5・・・・・走査システム部 6・・・・・テープ状光記録媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的な情報が記録されるテープ状光記
    録媒体と、 上記テープ状光記録媒体に光を照射すると共に該照射光
    を媒体に対して相対的に走査する走査光学系と、 物体の波面情報からホログラムを計算によって生成する
    計算機ホログラム生成手段とを有し、 上記計算機ホログラム生成手段からの多数のホログラム
    を上記走査光学系を用いて上記テープ状光記録媒体上に
    記録形成することを特徴とする計算機ホログラム記録装
    置。
  2. 【請求項2】 上記計算機ホログラムを構成する要素と
    なるセルは、該セルをさらに構成するサブセルの整数倍
    のマルチビームの同時走査により記録されることを特徴
    とする請求項1記載の計算機ホログラム記録装置。
  3. 【請求項3】 多数の計算機ホログラムが記録されたテ
    ープ状光記録媒体を再生する計算機ホログラム再生装置
    であって、 上記テープ状光記録媒体に記録形成された上記計算機ホ
    ログラムに再生光を出射する光源と、 上記計算機ホログラムの1フレームに応じた形状の窓が
    形成されたシャッタ部と、 上記テープ状光記録媒体を間歇送りして上記多数のホロ
    グラムを上記シャッタ部に対して1フレームずつ順次対
    応させる間歇送り手段とを有することを特徴とする計算
    機ホログラム再生装置。
JP14764793A 1993-06-18 1993-06-18 計算機ホログラム記録装置及び再生装置 Withdrawn JPH075797A (ja)

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Cited By (4)

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