JPH0757681A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH0757681A
JPH0757681A JP5200511A JP20051193A JPH0757681A JP H0757681 A JPH0757681 A JP H0757681A JP 5200511 A JP5200511 A JP 5200511A JP 20051193 A JP20051193 A JP 20051193A JP H0757681 A JPH0757681 A JP H0757681A
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JP
Japan
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platen
light
holding member
swing arm
light emitting
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JP5200511A
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English (en)
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Hironori Kumazaki
裕教 熊崎
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハイブリッドスキャン型イオン注入装置は、
イオンビームの照射を受ける位置にあるプラテン3の側
部に向かって光を発する発光器12と、ウエハを保持す
るプラテン3の円弧状の軌道を挟んで上記発光器12と
対向配置された受光器13とを備えている。プラテン3
の側部には、上記発光器12の発する光が通過可能な複
数の光通過孔3a…が、互いに平行に、且つ、上記発光
器12の発する光の照射領域の幅Wよりも短い間隔Lで
形成されている。 【効果】 プラテン駆動系とは独立した別系統で、プラ
テン3の動作を、注入動作中、常に監視でき、プラテン
3のビーム走査方向(X方向)に対する向きが変化した
場合、これを迅速且つ確実に検出でき、プラテン3の動
作異常による注入不均一を事前に防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハ等のビーム照射
対象物内に不純物イオンを均一注入するイオン注入装置
に関し、特に、イオンビームを所定方向に走査すると共
に、イオン照射対象物側を機械的に走査するハイブリッ
ドスキャン型のイオン注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、拡散したい不純物を
イオン化し、この不純物イオンを磁界を用いた質量分析
法により選択的に取り出し、電界により加速してビーム
照射対象物に照射することで、イオン照射対象物内に不
純物を注入するものである。そして、このイオン注入装
置は、半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定す
る不純物を任意の量および深さに制御性良く注入できる
ことから、現在の集積回路の製造に重要な装置になって
いる。
【0003】上記イオン注入装置には、例えば8インチ
のシリコンウエハのように大型のビーム照射対象物に対
応できるものとして、X方向(例えば水平方向)にイオ
ンビームを静電的に走査すると共に、ビーム照射対象物
側をX方向と直交するY方向(例えば垂直方向)に機械
的に走査する、いわゆるハイブリッドスキャン型のもの
がある。また、従来より、ビーム照射対象物の表面にト
レンチ構造がある場合にも陰の影響を受けずに均一にイ
オン注入が行えるように、イオンビームを平行走査(パ
ラレルスキャン)する方式が採用されている。
【0004】上記パラレルビーム方式のハイブリッドス
キャン型イオン注入装置には、図6に示すように、ウエ
ハ51を保持するプラテン52にスイングアーム54が
取り付けられ、該スイングアーム54の端部に設けられ
たスイングアーム駆動部55によってスイングアーム5
4がスイングされることにより、スイングアーム54の
端部を中心とする円弧状の軌道上を、プラテン52が矢
印Aおよび矢印Bの方向に往復運動し、Y方向の走査が
行われるようになっているものがある。
【0005】この場合、もし、プラテン52がスイング
アーム54に固定されているならば、プラテン52が円
弧状の軌道上を通過することによって、注入面(ウエハ
51のビーム照射面が存在する仮想平面)上におけるウ
エハ51の向きが刻々と変わってしまう。即ち、ウエハ
51のオリエンテーションフラット部51aとビーム走
査方向(X方向)とのなす角度が、プラテン52の軌道
上の位置によって変化する。このように、注入面上にお
けるウエハ51の向きが変化すると、ウエハ面内の注入
均一性が悪化するため、プラテン52が円弧状の軌道上
を往復している際にも、常に、ウエハ51の向き(オリ
エンテーションフラット部51aとビーム走査方向との
なす角度)を一定に保持する必要がある。
【0006】そこで、従来より、プラテン52には、該
プラテン52を注入面上でC方向およびD方向に回転駆
動するプラテン回転駆動部53が設けられている。この
プラテン回転駆動部53は、スイングアーム駆動部55
によってスイングアーム54が回転駆動(スイング)さ
れた場合、該スイングアーム54の回転方向とは逆方向
に、それと同じ角速度で、プラテン52を回転駆動する
ようになっている。例えば、スイングアーム54がA方
向に回転されれば、プラテン52がC方向に回転駆動さ
れる。
【0007】これにより、プラテン52が円弧状の軌道
上を通過することによって生じる注入面上におけるウエ
ハ51の向きの変化が相殺され、ウエハ51のオリエン
テーションフラット部51aとビーム走査方向とのなす
角度を、常に一定に保持したまま、プラテン52をA方
向およびB方向に駆動することができる。
【0008】上記プラテン52のビーム進行方向の上流
側には、ビーム走査方向(X方向)と平行に形成された
スリット状の開口部56aを有する照射マスク56が配
置されている。そして、この照射マスク56の開口部5
6aは、ビーム走査領域内に形成されており、該開口部
56aを通過したイオンビームのみが、その後方のプラ
テン52に保持されたウエハ51に照射されるようにな
っている。
【0009】また、ビーム走査領域内における開口部5
6aの側方には、ビーム電流を計測するためのドーズモ
ニタファラデ57が設けられている。上記ドーズモニタ
ファラデ57に入射したイオンビームの電流量は、ビー
ム電流計測部58において計測され、そのビーム電流計
測データが、注入コントローラ59に入力されるように
なっている。この注入コントローラ59は、ビーム電流
計測部58からのビーム電流計測データと、スイングア
ーム54の角度位置データに基づいて演算を行い、メカ
ニカルスキャン方向であるY方向のイオン注入量が一定
になるように、スイングアーム駆動部55を制御して、
スイングアーム54の回転速度を制御するようになって
いる。また、このとき、注入コントローラ59は、スイ
ングアーム駆動部55と同期させて、プラテン回転駆動
部53を制御する。
【0010】上記スイングアーム駆動部55およびプラ
テン回転駆動部53には、例えばパルスモータを用いる
ことができ、注入コントローラ59は、モータの駆動方
向転換時に、自らが各パルスモータに出力した駆動パル
ス数と、各パルスモータからのフィードバックパルスカ
ウンタ値とを、回転の両リミット時点でのみ比較し、両
者の差が許容範囲内に入っているか否かを判断して、各
モータの動作チェックを行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、プラテ
ン52が駆動されている際に、注入面上におけるウエハ
51の向き(オリエンテーションフラット部51aとビ
ーム走査方向とのなす角度)を一定に保持することが、
注入均一性を向上させるための重要な要素であるにも関
わらず、上記従来の構成では、注入面上におけるウエハ
51の向きが正常か否かを、常に、チェックすることは
できない。
【0012】即ち、モータの駆動方向転換時に、自らが
各パルスモータに出力した駆動パルス数と、各パルスモ
ータからのフィードバックパルスカウンタ値とを比較す
るだけでは、駆動しようとしている箇所にモータが到達
しているか否かをチェックしているに過ぎず、スイング
アーム54のスイング動作とプラテン52の回転動作と
が、常に、正確に同期しているか否かを判断することは
できない。
【0013】このため、プラテン52の駆動中に、プラ
テン52の回転動作がスイングアーム54のスイング動
作と同期せず、ウエハ51の注入面上における向きが変
化している可能性もあり、もし、そうであれば、期待す
る注入均一性を得ることはできない。
【0014】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、注入動作中の全ての時点において、注
入面上におけるウエハ51の向きをチェックすることに
より、プラテン52の回転動作異常を、迅速且つ確実に
検知し、注入不均一を事前に防止することが可能なイオ
ン注入装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン注入装置
は、イオンビームを所定方向に走査するビーム走査手段
と、ビーム照射対象物を保持する保持部材と、上記保持
部材と接続されたスイングアームと、上記保持部材が上
記スイングアームの端部を中心とする円弧状の軌道上を
移動し、該保持部材に保持されたビーム照射対象物の全
面に上記ビーム走査手段によって走査されたイオンビー
ムが照射されるように、スイングアームを回転駆動する
スイングアーム駆動手段と、上記保持部材に保持された
ビーム照射対象物が、常に、イオンビームの走査方向に
対して略同じ方向を維持するように、上記スイングアー
ムの回転方向とは逆方向に、スイングアームと略同じ角
速度で保持部材を回転駆動する保持部材回転駆動手段と
を備えているものであって、上記の課題を解決するため
に、以下の手段が講じられていることを特徴とするもの
である。
【0016】即ち、上記イオン注入装置には、イオンビ
ームの照射を受ける位置にある保持部材の側部に向かっ
て光を発する発光手段と、保持部材の円弧状の軌道を挟
んで上記発光手段と対向配置され、上記発光手段の発す
る光を検出する受光手段と、上記受光手段の検出結果に
基づいて、保持部材の動作の異常の有無を検出する異常
検出手段とが備えられており、また、上記保持部材の側
部には、上記発光手段の発する光が通過可能な複数の光
通過孔が、互いに平行に、且つ、上記発光手段の発する
光の照射領域の幅よりも短い間隔で形成されている。
【0017】
【作用】上記の構成によれば、スイングアームが接続さ
れた保持部材は、スイングアームを回転駆動するスイン
グアーム駆動手段と、このスイングアーム駆動手段と同
期して保持部材を回転させる保持部材回転駆動手段とに
駆動されて、イオンビームの走査方向に対して略同じ方
向を維持しながら円弧状の軌道上を移動し、該保持部材
に保持されたビーム照射対象物の全面に、ビーム走査手
段によって走査されたイオンビームが照射されるように
なっている。
【0018】また、イオンビームの照射を受ける位置に
ある保持部材の側部に向かって光を発する発光手段と、
該発光手段の発する光を検出する受光手段とが、上記保
持部材の円弧状の軌道を挟んで、対向配置されている。
【0019】上記発光手段から発された光は、円弧状の
軌道上を移動している保持部材の側部に当たるが、上記
保持部材の側部には、発光手段の発する光の照射領域の
幅よりも短い間隔で、互いに平行な複数の光通過孔が形
成されているので、もし、保持部材のイオンビームの走
査方向に対する向きが変化しなければ、発光手段から発
光された光は、少なくとも1つの光通過孔を通過して、
受光手段に到達することになる。
【0020】しかしながら、プラテン回転駆動手段の駆
動による保持部材の回転動作が、スイングアーム駆動手
段の駆動によるスイングアームの回転動作と同期せず、
保持部材のイオンビームの走査方向に対する向きが変化
した場合、発光手段から発された光の方向と、光通過孔
の向きとにずれが生じて、発光手段から発された光が受
光手段に到達しなくなる。この場合、異常検出手段が、
保持部材の動作の異常を検出するようになっている。
【0021】このように、保持部材回転駆動手段やスイ
ングアーム駆動手段とは独立した別系統で、保持部材の
動作を、注入動作中、常に監視でき、保持部材の動作異
常によって保持部材のイオンビームの走査方向に対する
向きが変化した場合、これを迅速且つ確実に検出できる
ので、保持部材の動作異常による注入不均一を事前に防
止することが可能となる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0023】本実施例に係るイオン注入装置は、図3に
示すように、X方向(例えば水平方向)にイオンビーム
20を静電的に平行走査(パラレルスキャン)すると共
に、ビーム照射対象物としてのウエハ6をX方向と直交
するY方向(例えば垂直方向)に機械的に走査する、い
わゆるパラレルビーム方式のハイブリッドスキャン型の
ものである。
【0024】このイオン注入装置は、基本的には、注入
元素をイオン化し、イオンビーム20として引き出すイ
オン源部と、質量分析法により所定の注入イオンのみを
選別して取り出す質量分離部と、イオンビーム20を輸
送する中で必要によりイオンビーム20を加速し、ビー
ム形状を成形、集束、走査する機能を包含するビームラ
イン部と、ウエハ6をセットし注入処理を行うエンドス
テーション部とから構成されている。
【0025】上記ビームライン部には、イオン源部から
引き出され、質量分離部で質量分析されたイオンビーム
20を、X方向に平行走査するためのビーム走査手段と
しての二組の第1走査電極21・21および第2走査電
極22・22と、これら第1走査電極21・21と第2
走査電極22・22との間に配置され、イオンビーム2
0をY方向に偏向する一組の偏向電極23・23とが設
けられている。
【0026】イオンビーム20は、図示しない走査電源
より互いに180度位相が異なる走査電圧が印加された
第1走査電極21・21によってX方向に扇状に走査さ
れた後、図示しない偏向電源より所定の電圧が印加され
た偏向電極23・23によってY方向に所定角度だけ偏
向され、さらに走査電源より互いに180度位相が異な
る走査電圧が印加された第2走査電極22・22により
平行なビームにされ、Y方向に走査されるウエハ6に照
射されるようになっている。
【0027】上記エンドステーション部には、ウエハ6
を保持する保持部材としてのプラテン3が設けられてい
る。このプラテン3は、プラテン回転駆動部(プラテン
回転駆動手段)5に回転可能に支持されており、上記プ
ラテン回転駆動部5は、後述の注入コントローラによる
制御に基づいて、プラテン3をC方向およびD方向に回
転駆動するようになっている。
【0028】また、上記プラテン回転駆動部5には、ス
イングアーム4が取り付けられており、該スイングアー
ム4の端部には、後述の注入コントローラによる制御に
基づいて、スイングアーム4を回転駆動する(スイング
する)スイングアーム駆動部(スイングアーム駆動手
段)7が設けられている。このスイングアーム駆動部7
によってスイングアーム4がスイングされることによ
り、スイングアーム4のスイングアーム駆動部7側の端
部を中心とする円弧状の軌道上を、プラテン6が矢印A
および矢印Bの方向に往復運動し、Y方向のメカニカル
スキャンが行われるようになっている。
【0029】本実施例では、上記プラテン回転駆動部5
およびスイングアーム駆動部7には、電気的パルス信号
で一定の角度だけ回転するパルスモータ(ステップモー
タ)が用いられている。
【0030】また、上記プラテン3のイオンビーム進行
方向上流側には、図2および図4に示すように、ビーム
走査方向(X方向)と平行に形成されたスリット状の開
口部8aを有する照射マスク8が設けられている。そし
て、この照射マスク8の開口部8aは、ビーム走査領域
内に形成されており、該開口部8aを通過したイオンビ
ーム20のみが、その後方のプラテン3に保持されたウ
エハ6に照射されるようになっている。尚、図4中の矢
印Eはイオンビーム20の走査軌道を示している。
【0031】また、ビーム走査領域内における開口部5
aの側方には、ビーム電流を計測するためのドーズモニ
タファラデ9が設けられている。上記ドーズモニタファ
ラデ9に入射したイオンビームの電流量は、ビーム電流
計測部11において計測され、そのビーム電流計測デー
タが、注入コントローラ10に入力されるようになって
いる。この注入コントローラ10は、ビーム電流計測部
11からのビーム電流計測データと、スイングアーム4
の角度位置データに基づいて演算を行い、メカニカルス
キャン方向であるY方向のイオン注入量が一定になるよ
うに、スイングアーム駆動部7を制御して、スイングア
ーム4の回転速度を制御するようになっている。例え
ば、計測ビーム電流が減少すれば、注入コントローラ1
0は、それに比例してスイングアーム4のスイング速度
を遅くすることによりY方向走査速度を遅くし、逆に、
計測ビーム電流が増加すれば、それに比例してスイング
アーム4のスイング速度を速くしてY方向走査速度を速
めるように制御する。このY方向走査速度の制御によ
り、ウエハ6へのイオン注入量のY方向のばらつきが減
少されるようになっている。
【0032】また、上記注入コントローラ10は、スイ
ングアーム4の回転方向とは逆方向に、それと同じ角速
度で、プラテン3が回転するように、スイングアーム駆
動部7と同期させて、プラテン回転駆動部5を制御する
ようになっている。即ち、図3において、スイングアー
ム4がA方向に回転されれば、プラテン3がC方向に、
一方、スイングアーム4がB方向に回転されれば、プラ
テン3がD方向に回転駆動される。これにより、図4に
示すように、ウエハ6のビーム走査方向に対する向き
(具体的な表現として、ウエハ6のオリエンテーション
フラット部6aとビーム走査方向(X方向)とのなす角
度)を、常に一定に保持したまま、プラテン3をA方向
およびB方向に駆動することができる。
【0033】また、ビーム走査方向であるX方向にレー
ザ光を発する発光器(発光手段)12と、この発光器1
2の発する光信号を受光して、光の強度に応じた電気信
号(例えば、電圧信号)に変換する受光器(受光手段)
13とが、照射マスク8の開口部8aの後方位置におい
て、プラテン3の円弧状の軌道を挟んで対向配置されて
いる。
【0034】また、上記プラテン3には、図1に示すよ
うに、一定の間隔L1 を保って互いに平行な複数の光通
過孔3a…が、該プラテン3の側部をウエハ保持面と略
平行に貫通するように形成されている。尚、上記光通過
孔3a…は、プラテン3が所定のオリエンテーションフ
ラット角度(ウエハ6のオリエンテーションフラット部
6aとY方向とのなす角度、以下、オリフラ角度と称す
る)に設定された時、それらの孔の向きが発光器12の
発するレーザ光の方向(ビーム走査方向であるX方向)
と一致するように、穿設されている。
【0035】上記発光器12は、例えば、Y方向に配列
されたLED(Light Emitting Diode)アレイから構成
され、該発光器12の発する光の照射領域の幅Wは、上
記の光通過孔3a・3a同士間の距離L1 、最上端に形
成されたの光通過孔3aとウエハ6の上端部との距離L
2 、および最下端に形成されたの光通過孔3aとウエハ
6の下端部との距離L3 よりも長くなっている。
【0036】上記受光器13の出力は、異常検出ユニッ
ト(異常検出手段)14に入力されるようになってい
る。上記異常検出ユニット14は、受光器13が受光し
た光の強度が予め定められている基準値未満になったと
きに、注入コントローラ10へ異常検出信号を出力する
(図2参照)ものである。上記注入コントローラ10
は、上記異常検出ユニット14から異常検出信号を受け
た場合、ただちに注入動作を中断するように各部を制御
するようになっている。
【0037】上記の構成において、イオン注入装置の動
作を以下に説明する。
【0038】イオン源部から引き出され、質量分離部で
質量分析されたイオンビーム20は、図3に示すよう
に、第1走査電極21・21および第2走査電極22・
22によってX方向に平行走査され、図2に示すよう
に、照射マスク8の開口部8aを通過してプラテン3に
保持されたウエハ6に照射される。
【0039】上記プラテン3は、図3に示すように、ス
イングアーム駆動部7に駆動されて円弧状の軌道上を矢
印Aおよび矢印Bの方向に往復すると同時に、円弧状の
軌道上のどの位置でもオリフラ角度が一定になるように
(図4参照)、プラテン回転駆動部5に駆動され、矢印
A方向にスイングされているときは矢印C方向に回転す
る一方、矢印A方向にスイングされているときは矢印C
方向に回転する。
【0040】上記の注入動作中、図1および図2に示す
ように、上記発光器12から発された光が受光器13で
検出されている。上記発光器12から発された光は、矢
印Aおよび矢印Bの方向に駆動されているプラテン3の
側部に当たるが、上記プラテン3の側部には、発光器1
2の発する光の照射領域の幅Wよりも短い間隔L1 で、
オリフラ角度と整合した光通過孔3a…が形成されてい
るので、もし、プラテン3の駆動中にオリフラ角度が変
化しなければ、発光器12から発光された光は、少なく
とも1つの光通過孔3aを通過して、受光器13に到達
する。
【0041】しかしながら、プラテン3の駆動中に、プ
ラテン回転駆動部5の駆動によるプラテン3の回転動作
が、スイングアーム駆動部7の駆動によるスイングアー
ム4のスイング動作と同期せず、オリフラ角度が変化し
た場合、発光器12から発された光の方向と、光通過孔
3a…の方向とにずれが生じて、発光器12から発され
た光が受光器13に到達しなくなる。この場合、異常検
出ユニット14から注入コントローラ10へ異常検出信
号が出力され、注入コントローラ10がインターロック
動作を行う。
【0042】以上のように、本実施例のイオン注入装置
は、イオンビーム20を所定方向に走査するビーム走査
手段としての第1走査電極21・21およひ第2走査電
極22・22と、ウエハ6を保持するプラテン3と、上
記プラテン3と接続されたスイングアーム4と、上記プ
ラテン3が上記スイングアーム4の端部を中心とする円
弧状の軌道上を移動し、該プラテン3に保持されたウエ
ハ6の全面に走査されたイオンビームが照射されるよう
に、スイングアーム4を回転駆動するスイングアーム駆
動部7と、上記プラテン3に保持されたウエハ6が、常
に、イオンビーム20の走査方向に対して略同じ方向に
なるように、上記スイングアーム4の回転方向とは逆方
向に、スイングアーム4と略同じ角速度でプラテン3を
回転駆動するプラテン回転駆動部5とを備えているもの
であって、イオンビーム20の照射を受ける位置にある
プラテン3の側部に向かって光を発する発光器12と、
プラテン3の円弧状の軌道を挟んで上記発光器12と対
向配置され、上記発光器12の発する光を検出する受光
器13と、上記受光器13の検出結果に基づいて、プラ
テン3の動作の異常の有無を検出する異常検出ユニット
14とを備え、上記プラテン3の側部には、上記発光器
12の発する光が通過可能な複数の光通過孔3a…が、
互いに平行に、且つ、上記発光器12の発する光の照射
領域の幅Wよりも短い間隔Lで形成されている構成であ
る。
【0043】これにより、プラテン駆動系(プラテン回
転駆動部5およびスイングアーム駆動部7)とは独立し
た別系統で、プラテン3の動作を、注入動作中、常に監
視でき、プラテン回転駆動部5の駆動によるプラテン3
の回転動作が、スイングアーム駆動部7の駆動によるス
イングアーム4のスイング動作と同期せず、オリフラ角
度が変化した場合、これを迅速且つ確実に検出できる。
【0044】また、異常検出ユニット14により、プラ
テン3の動作異常が検出された場合、インターロックが
かかり、直ちに注入動作が停止されるようになっている
ので、プラテン3の回転動作異常による注入への悪影響
を最低限に抑えることができる。
【0045】また、光通過孔3aの孔径寸法を変えるこ
とによって、異常と判定する基準、つまりインターロッ
クをかける精度を加減することができる。
【0046】尚、上記実施例では、プラテン3にあるオ
リフラ角度に整合した光通過孔3a…が形成されている
ので、オリフラ角度を変えてイオン注入処理を行う場
合、別のオリフラ角度に整合した光通過孔3a…が形成
されているプラテンに交換すればよい。
【0047】また、図5に示すように、使用オリフラ角
度の設定時に、光通過孔の方向が発光器12の発する光
の方向に一致するような、2種類のオリフラ角度に整合
した光通過孔30a…および30b…を1つのプラテン
30に形成してもよい。この場合、オリフラ角度に応じ
てプラテンを交換する必要がない。勿論、1つのプラテ
ンに3種類以上のオリフラ角度に整合した光通過孔を形
成してもよい。
【0048】また、上記実施例では、発光器12の発す
る光の方向をビーム走査方向(X方向)にしているが、
これに限定されない。即ち、イオンビーム20の照射を
受ける位置にあるプラテン3の側部に、発光器12の発
する光が照射されるようになっていればよく、光の照射
方向は特に限定されない。尚、この場合、プラテン3の
光通過孔3a…は、プラテン3が所定のオリフラ角度に
設定されたとき、それらの孔の向きが発光器12の発す
るレーザ光の方向と一致するように形成される。
【0049】上記実施例は、あくまでも、本発明の技術
内容を明らかにするものであって、そのような具体例に
のみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発
明の精神と特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実
施することができるものである。
【0050】
【発明の効果】本発明のイオン注入装置は、以上のよう
に、イオンビームの照射を受ける位置にある保持部材の
側部に向かって光を発する発光手段と、保持部材の円弧
状の軌道を挟んで上記発光手段と対向配置され、上記発
光手段の発する光を検出する受光手段と、上記受光手段
の検出結果に基づいて、保持部材の動作の異常の有無を
検出する異常検出手段とが備えられ、上記保持部材の側
部には、上記発光手段の発する光が通過可能な複数の光
通過孔が、互いに平行に、且つ、上記発光手段の発する
光の照射領域の幅よりも短い間隔で形成されている構成
である。
【0051】それゆえ、保持部材回転駆動手段やスイン
グアーム駆動手段とは独立した別系統で、保持部材の動
作を、注入動作中、常に監視でき、保持部材の動作異常
によって保持部材のイオンビームの走査方向に対する向
きが変化した場合、これを迅速且つ確実に検出できるの
で、保持部材の動作異常による注入不均一を事前に防止
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、イオン注
入装置の注入位置付近に設けられた発光器と受光器とに
よってプラテンの動作異常の有無を検出している状態を
示す説明図である。
【図2】上記イオン注入装置の注入位置付近の概略構成
を示す説明図である。
【図3】上記イオン注入装置におけるイオンビームのX
方向の静電的走査と、ウエハのY方向の機械的走査を説
明するための説明図である。
【図4】上記イオン注入装置の照射マスクの開口部と円
弧状の軌道上を移動するウエハとの位置関係を示す説明
図である。
【図5】上記イオン注入装置に用いられる光通過孔を有
するプラテンの一例を示す概略の縦断面図である。
【図6】従来例を示すものであり、イオン注入装置の注
入位置付近の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
3 プラテン(保持部材) 3a 光通過孔 4 スイングアーム 5 プラテン回転駆動部(プラテン回転駆動手段) 6 ウエハ(ビーム照射対象物) 7 スイングアーム駆動部(スイングアーム駆動手
段) 8 照射マスク 8a 開口部 9 ドーズモニタファラデ 10 注入コントローラ 11 ビーム電流計測部 12 発光器(発光手段) 13 受光器(受光手段) 14 異常検出ユニット(異常検出手段) 30 プラテン(保持部材) 30a 光通過孔 30b 光通過孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンビームを所定方向に走査するビーム
    走査手段と、 ビーム照射対象物を保持する保持部材と、 上記保持部材と接続されたスイングアームと、 上記保持部材が上記スイングアームの端部を中心とする
    円弧状の軌道上を移動し、該保持部材に保持されたビー
    ム照射対象物の全面に上記ビーム走査手段によって走査
    されたイオンビームが照射されるように、スイングアー
    ムを回転駆動するスイングアーム駆動手段と、 上記保持部材に保持されたビーム照射対象物が、常に、
    イオンビームの走査方向に対して略同じ方向を維持する
    ように、上記スイングアームの回転方向とは逆方向に、
    スイングアームと略同じ角速度で保持部材を回転駆動す
    る保持部材回転駆動手段とを備えているイオン注入装置
    にいて、 イオンビームの照射を受ける位置にある保持部材の側部
    に向かって光を発する発光手段と、 保持部材の円弧状の軌道を挟んで上記発光手段と対向配
    置され、上記発光手段の発する光を検出する受光手段
    と、 上記受光手段の検出結果に基づいて、保持部材の動作の
    異常の有無を検出する異常検出手段とを備え、 上記保持部材の側部には、上記発光手段の発する光が通
    過可能な複数の光通過孔が、互いに平行に、且つ、上記
    発光手段の発する光の照射領域の幅よりも短い間隔で形
    成されていることを特徴とするイオン注入装置。
JP5200511A 1993-08-12 1993-08-12 イオン注入装置 Pending JPH0757681A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004505366A (ja) * 2000-07-31 2004-02-19 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド アドバンストプロセスコントロール(apc)フレームワークを用いた処理ツールの故障検出およびその制御のための方法および装置

Cited By (1)

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JP2004505366A (ja) * 2000-07-31 2004-02-19 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド アドバンストプロセスコントロール(apc)フレームワークを用いた処理ツールの故障検出およびその制御のための方法および装置

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