JPH0755957A - 転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計 - Google Patents
転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計Info
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- JPH0755957A JPH0755957A JP22391393A JP22391393A JPH0755957A JP H0755957 A JPH0755957 A JP H0755957A JP 22391393 A JP22391393 A JP 22391393A JP 22391393 A JP22391393 A JP 22391393A JP H0755957 A JPH0755957 A JP H0755957A
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Abstract
源の要らない転倒トルク補正装置を備え付けることによ
り、転倒ます型雨量計の精度を向上させるとともに、運
転の保守や管理が容易に確実に行われる、新たな転倒ま
す型雨量計を提供する。 [構成] 転倒トルク補正のための横樋と小容量マスと
が、転倒ますに、転倒ますの中心面を対称面として、設
けられており、雨量計測用受水ロ−トからの雨水を、転
倒ますと、上記横樋と小容量マスとに振り分ける分配機
構と、転倒ますが転倒するごとに排水される雨水を動力
源とした駆動装置とを備えた構成を有する。
Description
計に、動力源の要らない転倒トルク補正装置を備え付け
ることにより、転倒ます型雨量計の精度を向上させると
ともに、運転の保守や管理が容易に確実に行われる、新
たな転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計を提供す
るものである。
転倒する一対の転倒ますを有する転倒ます型雨量計で、
転倒ますの転倒毎に、パルス発生装置からパルスを発生
し、雨量を計測するようにしたもので、最も簡単な構成
で、無電源で動作することから広く使用されている。ま
た、後に述べる転倒ます型雨量計の計測誤差を少なくす
るため、転倒ますが転倒を開始することを位置センサ−
により検知し、転倒ますに流入する雨水を電磁弁により
カット保留し、転倒終了を別の位置センサ−で検知し、
電磁弁を開放して保留した雨水と共に次の転倒ますによ
る計測を行うようにした電磁弁方式のものが知られてい
る。
雨量計は、一対の転倒ますが、雨量計測用受水ロ−トか
ら所定量の雨水を受水したのち、転倒が開始され終了す
るまで、一秒近くを要する。その結果、転倒ますが、所
定量の雨水を受水したのち、転倒が開始されてから、隣
接の転倒ますが、雨量計測用受水ロ−トの雨水を受水で
きる位置まで反転する過程において、上記転倒中の転倒
ますには、コンマ数秒間、雨量計測用受水ロ−トからの
雨水が流入し続けることになる。パルス発生装置から
は、転倒ごとに、上記の所定量の雨量のパルス信号が伝
送されるため、実際の雨量より、上記のコンマ数秒間の
雨量が無視される。そのために、特に高雨量のときに
は、上記結果に起因する雨量計測値のマイナス誤差が生
ずるという問題点がある。この問題点を解決しようとし
て、上記電磁弁方式の装置が開発されたが、この方式で
は、電気を使用しなければならないという問題点があ
り、さらに位置センサ−の調整感度を高くすると誤動作
を生ずることになり、結果として計測精度を上げられ
ず、改善の効果は小さいものであるといる問題点があ
る。本発明は、上記の問題点に鑑み、電源を使用するこ
とのない転倒トルク補正装置を付属させることにより、
高精度な計測を可能とする転倒ます型雨量計を提供する
ものである。
め、本発明転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計で
は、雨量計測用の転倒ますに流入する少量の余分な雨水
に起因する転倒ますの転倒トルクに対して、上記余分な
雨水に起因する転倒トルクの約二倍の転倒トルクを発生
する位置に誤差補正用の小容量マスを設け、転倒ますの
転倒時に、次に転倒する隣の転倒ます側の小容量マスに
雨量計測用受水ロ−トから補正用雨水を供給するように
構成してあることを特徴とする。また、転倒する転倒ま
すの排水落下力を動力源として作動する駆動装置を設
け、この駆動装置の駆動力を利用して、雨量計測用受水
ロ−トからの分配ノズルを、誤差補正用の小容量マスに
補正用雨水を供給するよう進退可能にしてあることも特
徴とする。
ますから流下する排水を受水器が受け止めて生じる下方
の向かう駆動力を、連結材を介して、分配機構に伝動す
る。分配機構の下端開口部は、この作用により、転倒ま
すの上方から、分配樋の上方に移動される。分配機構が
この作用を受けている間は、雨量計測用受水ロ−トから
の雨水は、横樋を流れ、他端の小容量マスに流れ込む。
駆動力のないときは、分配機構は定常位置にあり、該機
構からの雨水は、転倒ますの上面に注がれる。転倒ます
は、転倒軸にかかるトルクが、転倒ますに貯まった所定
量の雨水の重量と、該雨水の重心位置と転倒軸の水平距
離との積算値に達してから転倒を開始する。しかし、転
倒が開始されてから、隣接の転倒ますが雨量計測用受水
ロ−トからの雨水を受水できる位置まで反転するコンマ
数秒間は、なお転倒中の転倒ますに該雨水が注がれ続け
る。隣接の転倒ますの反転に伴い、分配機構が、上記駆
動力を受けて横樋の上面に移動することにより、隣接の
転倒ますに取着された横樋が該雨水の受水を開始し、上
記コンマ数秒間に相当する雨水が該小容量マスに流れ込
む。小容量マス中の雨水の重心位置は、転倒ます中のそ
れの約二倍に設定されているため、該雨水は、転倒ます
に注がれたコンマ数秒間の雨水に較べ、約二倍のトルク
を転倒軸にかける。この作用により、転倒トルクが補正
され、転倒ますと小容量マス中との雨水が全て転倒ます
に貯った場合の上記所定量に達する以前、上記のコンマ
数秒前に、そのトルクは上記の積算値に達する。
す一部断面側面図であり、図2は、転倒状態の転倒ます
の構成正面図で一部を断面で示してある。ろ水器2が、
雨量計測用受水ロ−ト1からの雨水を受ける位置に設け
られており、分配機構4が、ゴム管3を介して、ろ水器
2に接続されている。図示した実施例では分配機構4を
ノズルに形成したが、樋状のものでもよい。図1中、分
配機構4は、戻り装置11の連繋部12に連繋され、転
倒ますは水平状態にある。転倒ます6は、上部斜面を開
口部とした正面からみて略直角三角形状を成す、一対の
転倒ます6A、6Bが双方の垂直面を背中合わせに接合
したものに近似の形状を成している。図中9Bが、転倒
ます6Aと6Bとを区分する仕切壁であり、その頂線9
Cを含む垂直面が、転倒ます6の中心面9Eである。転
倒ます6の側壁9Aは、転倒ます6Aと6Bとの両側に
共通に設けられている。8A、8Bが横樋で、これは転
倒ますの側壁9Aの上部に取着された架台13により、
中心面9Eを中心とし図中左右対称に、上端部10C、
10Dを、仕切壁9Bの頂線9Cの近傍に位置させ、側
壁9Aの上端に沿って取着されている。横樋8A、8B
の他端に形成された小容量マス10A、10Bは、転倒
ます6A、6Bの開口端部14A、14Bよりやや離れ
た位置まで伸びている。転倒ます6A、6Bの下方に
は、ストッパ−15Aと15Bとが配設されている(図
2)。図2中、転倒ます6Aはストッパ−15Aに係止
されている。
された受水器16が揺動桿17を介して、調整用錘18
に接続された形状を成し、揺動桿17には、外箱に固着
された水平軸により軸支される軸受19と、駆動力を分
配機構4に伝動するための接続部20が備えられてい
る。駆動力は、上記接続部20から、細線状の垂直に張
られた連結材25Aと、水平軸29に軸支されたリンク
レバ−26と、水平に張られた連結材25Bを介して、
分配機構4の接続部5に伝動される。戻り装置11は、
外箱に固着された水平軸に軸支された支点21から延び
たL型棒22に構成され、その連繋部12で分配機構4
に連繋し、外箱11に繋がれたスプリング23とストッ
パ−24との作用により、分配機構4の位置が転倒ます
から外れないようにしている。転倒軸9Dは、取着材2
7により、転倒ます底面の中央部、仕切壁9Bと平行に
固着されており、その両端は、周囲に設けられた架台に
より水平に軸支されている。
とに、転倒ます6A又は6Bの開口端部14A又は14
Bから排水された雨水が、受水器16に注がれ、受水器
16の下降運動による駆動力は上記の経路を経て、分配
機構4に伝動される。この間、分配機構4は、横樋8A
又は8Bの上端部10C又は10Dに向けられる。その
時、揺動桿17は、ストッパ−32に係止される。駆動
力のないときは、分配ノズル4は係止棒22の係止部1
2に係止され、雨量計測用受水ロ−ト1からの雨水は、
転倒ます6A又は6Bに注がれ続けられる。その時、揺
動桿17は、ストッパ−31に係止されている。雨量計
測用受水ロ−ト1からの雨水は、転倒ます6A又は6B
の転倒中のコンマ数秒間だけ、上記の作用により、小容
量マス10A又は10Bに流れ込む。小容量マス10
A、10B中の雨水が、転倒軸に及ぼす転倒トルクは、
転倒ます6A、6B中の同量の雨水によるトルクの約二
倍に設定されている。
は、転倒ます6Aが転倒、排水を終了して、転倒ます6
Bが受水位置に向け反転するさい、小容量マス10Bに
は、先に転倒ます6Aの転倒時に、転倒ます6Aにコン
マ数秒間余計に注がれた雨水に相当する、雨水が流れ込
む。次いで、転倒ます6Bが転倒を開始するさいは、先
に転倒ます6Aにコンマ数秒間余計に注がれた雨水量を
補正する転倒トルクが、転倒軸9Dにかかる。この補正
は交互に繰り返され、転倒ますの転倒度数をパルス伝送
する雨量計の雨量計測値の誤差要因の問題は、本実施例
の転倒トルク補正装置を付けた転倒ます形雨量計により
解消された。
示してある。この実施例では、上面を開口し、中央部で
折り曲げられた形状の横樋33が、転倒ます6A、6B
の側壁9Aに、その頂部34を仕切壁9Bの頂線9Cの
延長線上に位置させて、取着された実施例である。
ク補正装置を、従来の転倒ます型雨量計に備え付けるこ
とにより、転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計を
提供することができ、運転の保守や管理を容易に確実に
実施でき、雨量計のパルス発生装置から、正確に雨量の
パルス信号が伝送される効果を発揮する。
計の要部構成を示す一部断面側面図
構成を一部断面で示す正面図
Claims (3)
- 【請求項1】 雨量計測用の転倒ますに流入する少量の
余分な雨水に起因する転倒ますの転倒トルクに対して、
上記余分な雨水に起因する転倒トルクの約二倍の転倒ト
ルクを発生する位置に誤差補正用の小容量マスを設け、
転倒ますの転倒時に、次に転倒する隣の転倒ます側の小
容量マスに雨量計測用受水ロ−トから補正用雨水を供給
するように構成してあることを特徴とする転倒トルク補
正装置付の転倒ます型雨量計。 - 【請求項2】 転倒する転倒ますの排水落下力を動力源
として作動する駆動装置を設け、この駆動装置の駆動力
を利用して、雨量計測用受水ロ−トからの分配機構を、
誤差補正用の小容量マスに補正用雨水を供給するよう進
退可能にしてある上記請求項1に記載の転倒トルク補正
装置付の転倒ます型雨量計。 - 【請求項3】 雨量計測用受水ロ−トと、転倒ますと、
パルス発生装置を備えた転倒ます型雨量計において、該
雨量計測用受水ロ−トの分配機構が、転倒ますの上面に
向けて、転倒軸と平行の方向に揺動自由に配設され、転
倒ますには、上面が開口した一対の横樋が、その一端
を、転倒ますの仕切壁の頂線の近傍に位置させ、転倒ま
す中心面を対称面とし、左右対称に取着され、該横樋の
他端には、小容量マスが設けられ、駆動装置は、受水器
が揺動桿を介して、調整用錘に接続された形状を成し、
該揺動桿には、連結材を介して、分配機構に接続される
接続部が取着されている構成を備え、転倒ますからの排
水によって、該駆装置が作動している間、分配機構を横
樋上に移動し、横樋に雨水を供給するようにしてあるこ
とを特徴とする転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量
計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22391393A JP3387982B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22391393A JP3387982B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755957A true JPH0755957A (ja) | 1995-03-03 |
JP3387982B2 JP3387982B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=16805679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22391393A Expired - Fee Related JP3387982B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 転倒トルク補正装置付の転倒ます型雨量計 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3387982B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019216184A1 (ja) * | 2018-05-11 | 2019-11-14 | 株式会社Tok | 転倒ます形雨量計 |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP22391393A patent/JP3387982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019216184A1 (ja) * | 2018-05-11 | 2019-11-14 | 株式会社Tok | 転倒ます形雨量計 |
JPWO2019216184A1 (ja) * | 2018-05-11 | 2021-07-08 | 株式会社Tok | 転倒ます形雨量計 |
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JP3387982B2 (ja) | 2003-03-17 |
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